2024年03月27日

【トレーダー・ジョーズ】、20年以上も価格を変えなかった「物価の優等生」を値上げ!?

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■米国内に600店近くを展開する人気食品スーパーのトレーダー・ジョーズが最近、20年以上も価格を変えなかった人気青果物をついに値上げした。

ニュースサイトなどが大きく報じているのはトレーダー・ジョーズのバナナだ。

1月22日に発表された「トレーダー・ジョーズ第15回カスタマー・チョイス・アワード(Trader Joe's 15th Annual Customer Choice Awards)」の青果部門で1位となったバナナが値上げされた。

1本19セントが23セントになったのだ。4ペニー高くなったのだが、値上げ率にすると21%にもなる。

20年以上にわたりトレーダー・ジョーズではバナナを値上げしなかったという。

しかしトレーダー・ジョーズの広報担当者は大手メディアに「費用が変わったときにのみ販売価格を変更しています」とし「バナナの価格は20年以上1本19セントに据え置いてきましたが、価格変更が必要なポイントに達しています」と説明している。

カスタマー・チョイス・アワードでは1本15セントになっていたが、バナナの商品ページでは現在1本23セントになっている。

 労働統計局によると、米国のバナナの平均価格は2023年2月〜2024年2月まで1ポンド(約450グラム)当たり62〜64セントで安定している。

専門家が集う世界バナナフォーラムにて今年3月、気候変動と気温上昇によりバナナの価格が上昇する可能性があると警告していた。

生活者として筆者は健康にも良いバナナを毎度購入している。トレーダー・ジョーズ以外でもバナナの価格上昇を目撃しているのだ。

例えばネット通販最大手のアマゾンが開発した食品スーパー「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」の事例がある。

アマゾン・フレッシュでは2020年9月の1号店オープンからバナナを1本15セントでロスリーダー(原価割れ商品)にして集客ツールにしていた。

それが今年に入って単品売りを止め、バナナ一房(5〜6本)に99セントに値上げされた。そして現在までに一房1.29ドルになっているのだ。

ちなみに1号店のオープンから1.79ドルだったスライスピザは2022年6月から1.99ドルに値上げされている。8.99ドルだったホールピザも同じ今年に9.99ドルに値上げされている。

その一方で89セントのフランスパン、4.97ドルのロテサリーチキンは現在も値段は変わっていない。

 ロテサリーチキンはコストコや同業でウォルマート傘下のサムズクラブも1980年代から価格を変えない定番商品となっている。

コストコは今も4.99ドル、サムズクラブでは4.98ドルでアツアツのロテサリーチキンを販売中だ。

ロスリーダーといえばコストコ・フードコートのホットドッグとソーダのセット1.50ドルが有名だ。

最近ではフードコートでの購入も会員カート提示が義務付けられており、同社CFOの声明からいつ値上げされるかわからない商品となっている。

コストコのホットドッグセットより価格を下回るのはサムズクラブのホットドッグセット。こちらは2022年11月から1.38ドルになっているのだ。

集客を目的として、採算を度外視して価格を極めて安く設定されたロスリーダーであることには間違いはないのだが、コストコより12セントも安くしているのは頭がおかしいとしか言いようのない正真正銘のロスリーダー。

インフレを考慮したホットドッグの価格は4ドル近くと見られている。

ホットドッグのクレージー価格でフードコートはさらに長蛇の列となる。ホットドッグ以外にも「無限におかわり自由」なドリンクに加え、ピザ等も安く販売しているのでサムズクラブのフードコートは昼食や夕食時に大変な混雑となっている。

フードコートの混雑に拍車をかけているのは会員以外でもサムズクラブ・カフェを利用できることだ。商品のロスリーダーに会員費を払うことなく利用できるロスリーダーサービスともいえる。

 話題がロスリーダーの話にそれてしまったが、トレーダー・ジョーズによるとバナナを値上げしたものの生アーモンドやロメインレタス、オーガニック三色ピーマン(tri-color bell peppers)、ネギなど他の農産物の価格を下げている。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。トレーダー・ジョーズといえば昔、2ドルワインが超有名でしたね。後藤はワインなどアルコールを全く飲みません。YouTube撮影時にトレーダー・ジョーズの激安ワインをピアノ演奏(もう14年も前だ!)の演出に使っていました。「ツー・バック・シャック(Two Buck Chuck)」と呼ばれていた2ドルワインは2013年1月、2.49ドルに値上げされました。2002年の発売から11年間も値段を据え置いたままだったのです。2013年に50セント値上げされた「チャールズ・ショー(Charles Shaw)」は現在、3.49ドルです。フロリダ州など場所によっては4.49ドルに値上げされ話題になっていますが、それでもチャールズ・ショーのメルロー・ワインにシャルドネ・ワインは今でも十分すぎるほど安いです。エントリー記事にあるようにトレーダー・ジョーズのバナナが値上げされたということで米国メディアは結構、注目しています。19セントが23セントと4セントほどの値上げ。日本円にしても6円ほどです。が、値上げ率にすると21%と結構な値上げ幅になりますね。
 後藤が好んで購入する果物は3大ベリー(ブラック、ブルー、ラズベリー)にりんごとバナナ。ブラックベリーなどは季節によって値段が変わる青果が普通なのでバナナはいまだ「物価の優等生」ですね。