2018年02月07日

【ウォルマート】、VR企業買収!33億ドルの男がウォルマートで最初に行ったこととは?


■ウォルマートのインキューベーター事業部のストアNo8(Store No. 8は5日、バーチャルリアリティ(virtual reality:VR)プラットフォーム&コンテンツ企業でスタートアップのスペーシャランド(Spatialand)を買収したことを発表した。ゲームや映画などを中心にハードとソフトの開発が進むVRを、ウォルマートはオンラインストアから実店舗まで顧客体験に応用する。ロサンゼルスに本部を置くスペーシャランドの買収額は不明。ストアNo8ではすでにスペーシャランドと一部のプロジェクトで提携をしている。両社は昨年夏、バーチャルなヨセミテ国立公園キャンプサイトで、VRの没入感を利用したアウトドア用品のデモンストレーション体験の実験を試みているという。スペーシャランドはVR企業のオキュラスや半導体素子メーカーのインテル、スポーツ用品ブランドのリーボック、ロックバンドのリンキン・パークとも提携した実績がある。なお、ストアNo8はベンチャー企業との提携からシームレスショッピングやIT物流に応用可能なVR(バーチャルリアリティ)やAR(アグメンティッド・リアリティ)、ロボット、ディープ・ラーニング、AI(人工知能)等の分野で投資を進めていくインキューベーター部門。ウォルマートの潤沢な資金で支援しながら新たな技術を創造する、自社内スタートアップ部門でもある。ウォルマート創業者サム・ウォルトン氏が創業間もない頃に小売で様々実験を繰り返していた店舗名から命名したストアNo8は、ウォルマートEコマースCEOのマイク・ローリィ氏の直轄の部署となっている。昨年末にはアマゾン・ゴーのようなレジなし店舗をストアNo8が開発中とも報じられた。
 ウォルマートは2016年8月にネット通販のジェット(Jet.com)を約33億ドルで買収後、ジェット創業者でCEOのローリィ氏をウォルマート・グローバルEコマースのCEOに就任させている。ローリィ氏のCEO就任後、ウォルマートは靴のオンラインショップの「シューバイ(ShoeBuy)」、アウトドア用品販売の「ムースジョー(Moosejaw)」、ビンテージ・レディース・ファッションの「モドクロス(Modcloth)」、オンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」、宅配サービスのパーセル(Parcel)を買収している。

トップ動画:ウォルマート・グローバルEコマースCEOのマーク・ローリィ氏とのインタビュー動画。ローリィ氏はウォルマートの買収戦略やCEO就任直後に行った組織運営など、興味深い話を披露している。  続きを読む

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2018年02月02日

【クローガー】、アマゾンゴーに対抗し最大手のスーパーがスキャン、バッグ、ゴー展開?

180202クローガーscan bag go
■全米最大手スーパーマーケットチェーンのクローガーは31日、セルフスキャニング決済「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Bag, Go)」の拡大についての詳細を発表した。スキャン、バッグ、ゴー(SBG)は、店内にあるスキャニング端末で商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。スキャニング端末のバーコードを読み込ませることで、端末とレジを同期させ簡単に会計ができる。商品の合計金額は常に端末で確認可能で、買い物しながら買い物袋に商品をそのまま詰め込むことができるのだ。ゆくゆくはアプリでのSBG展開も行うという。ウォルマートのスキャン&ゴーのようにSBGアプリはスマートフォンにダウンロードしたアプリで、スキャンしながらアプリ上で決済する。今のところ、SBGはジョージア州アトランタやインディアナ州インディアナポリス、テキサス州ダラスとヒューストン地区等に展開するクローガーに、傘下のスーパーではカンサスのディロンズ、ポートランドとオレゴンのフレッドマイアー、フェニックスのフライズ、デンバーのキング・スーパーズ、ユタやソルトレイクシティのスミス、シアトルのQFC、ロサンゼルスのラルフスにも拡大する。南カリフォルニアに200店舗近くを展開するラルフスは2月末にロサンゼルス郊外のスタジオシティ地区にあるラルフスにSBGを導入し、3月にはラルフス・レドンドビーチ店にも導入予定という。またロサンゼルス郊外のオレンジ郡のララフスにも順次導入していく。
 一方、競合ウォルマートもアプリのスキャン&ゴーとスキャン&ゴー端末「ハンドヘルド・スキャン&ゴー(Handheld Scan & Go)」を100店舗(33州)に拡大すると発表している。クローガーはカーブサイド・ピックアップの「クリックリスト(Clicklist)」を昨年末に1,000店に展開したことを明かしており、ウォルマートも同サービスを1,100店以上で行っている。アマゾンがレジなしコンビニのアマゾンゴーを一般にも公開したことで大手チェーンストアによるIT導入の競争も過熱しているのだ。  続きを読む
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2018年01月31日

【オンライン食品】、2022年には70%がネットで購入!コンサルタントの仕事量も増える?

180131ウォルマート・グローサリー
■食品マーケティング協会(FMI)は昨年、アメリカのオンライン食品販売の売上高が2025年までに約1,000億ドル(約11兆円)規模に達するとの調査を発表した。しかし、FMIと調査会社ニールセンが共同で行った新たな調査によると、アマゾンがホールフーズを買収したことにより、もっと早い時期にオンライン食品売上高が1,000億ドルに到達するとしているのだ。早ければ2022年には消費者の70%がオンラインで食品を購入することになる。遅くとも2024年までには、年間で一世帯当たり850ドルをオンラインで食品を購入する。加速するオンライン食品市場の拡大が(売上の80%が実店舗からも)リアル店舗にきわめて大きなインパクトを与えるのだ。ニールセンの担当部長のクリス・モーリー氏は「食品業界はデジタル実験フェーズにあり、どのようにして売上や利益を上げていくのかのロードマップを描いているのです」と述べている。食品業界の地殻変動はすでに目の当たりにすることができる。最近の調査では、49%の消費者が過去3か月以内にオンラインで加工食品などのパッケージ食品を購入している。特にミレニアム世代では61%がネットで食品を購入しているのだ。
 大手チェーンストアでも加速するオンライン食品販売を目にする。食品スーパー最大手のクローガーでは昨年末、カーブサイド・ピックアップ・サービスの「クリックリスト(Clicklist)」を傘下のスーパーなど1,000ヵ所に拡大した。ウォルマートも同サービスをすでに1,100店舗での展開をしており、年末までに2,000ヵ所にも拡大をする。テキサス州を地盤にするスーパーのHEBも、ネットで注文して店の駐車場で生鮮品を渡すカーブサイド・ピックアップでそれに適したレイアウトの店舗を続々オープンしているのだ。HEBではカーブサイド・ピックアップを2年前からテストを始め、現在では80店以上に導入している。ウェーコ地区にあるHEBではカーブサイド・ピックアップの1日の注文数が50件以上に上り、昨年末には1日の注文件数が70件を超えるとしていた。当初7名だった専用スタッフを10名に増やしているのだ。なお、この店のカーブサイド・ピックアップの客単価は115〜120ドルとなっている。HEBでは最近、アップスケール・スーパーのセントラルマーケット全店でも同サービスを始めると発表した。また大手スーパーから地方のスーパー、中小のスーパーまでインスタカートと提携したデリバリーサービスを始めているのだ。
 アマゾンによるホールフーズの買収の激震で、食品業界がネット対応の変化を一層加速させているのは間違いないようだ。

トップ画像:ウォルマート・スーパーセンターで行ったカーブサイド・ピックアップのオムニチャネル・ワークショップ。ウォルマート・グローサリーのアプリ(ウォルマートのアプリとは別のアプリ)にある「チェックイン」GPSモニタリング機能により、利用者が駐車場に到着した直後(連絡せずとも)スタッフが注文品を持って店から出てくるようになっているのだ。  続きを読む
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2018年01月28日

【ターゲット】、画期的モバイル決済なウォレット!レジ時間が大幅に短縮する理由とは?

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■ターゲット独自のモバイル決済システム「ウォレット(Wallet)」が素晴らしい。ターゲットのウォレットは、ウォルマート・ペイのようにスマートフォン・アプリにカード情報を事前に登録しておき、レジでアプリのバーコードを読み取ることで決済を行う。ターゲットによると他の決済に比べて最大4倍の速さで支払いが完了するしている。今のところ対象利用者はターゲットの自社カード「レッドカード(REDcard)」の保有者だ。ウォレットを使用するとレッドカードによる支払いとなり自動的に5%引きとなる。またターゲットのアプリ機能のカートウィール(CartWheel)との併用も簡単になる。1回のスキャニングでカートウィールのクーポン値引きにレッドカードの5%オフ、決済まで完了するとしている。使い方はターゲット・アプリを起動後、メインメニューからウォレットを選択する。タッチIDで本人認証を行ってバーコードを表示させ、レジのスキャナーで読み込ませるだけだ。レジと同期することでレッドカードやカートウィールの情報も同期することになる。リアル店舗のみ使用可能となるカートウィールはターゲットが提供する500〜700アイテムのディスカウントを受けることができるアプリだ。値引き対象となる多くの商品が「アーチャーファーム(Archer Farms)」「アップ&アップ(Up & Up)」などターゲットのプライベートブランド(PB)商品で、多くが5%〜10%の値引きとなっている。値引き期間も短いものでは「当日1日のみ」から、最大1ヶ月以上にも及ぶ長期間のものもある。ユーザーは購入したい商品をタップしてリストに加えていくだけ。カートウィールは期限内であれば同一商品の値引きを何度も受けられることも人気の秘密となっている。カートウィールのホームページによると、節約された総額は11億ドル以上にも及んでいる。なおターゲットではお店でのアップルペイの利用は不可にしており、アプリ経由のショッピングのみアップルペイの使用が可能となっている。
 今日はターゲットのカートウィールにウォレットを使った利用画像を掲載する。

トップ画像:ターゲット・アプリのメインページ。最大50%オフとなるクーポン「カートウィール・オファー(carwheel offers)」をタップして起動する。もしくは右上のバーコードのマークをタップ後、商品バーコードをスキャンしてカートウィールでオファーされているかどうか調べることも可能だ。  続きを読む
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2018年01月23日

【ウォルマート】、若干お手間なフレッシュ・オンライン・エクスペリエンスを特許出願!

180123ウォルマート・グローサリー
■スーパーマーケットで行われている宅配やカーブサイド・ピックアップで最も大きな課題になっているのが生鮮品のチョイスだ。消費者が自分の目で見て触って確認する店内での買い物と違い、宅配やカーブサイド・ピックアップのネット注文ではそれができない。生鮮品の選び方は人によって千差万別で、自分の気に入った選び方ができないネット注文のボトルネックになっている。食品スーパー最大手クローガーのCEO、ロドニー・マクマレン氏が昨年、カーブサイド・ピックアップのクリックリストについて「クリックリストを利用するようになっても、お客様は引き続き店内で買い物をしています。特定の商品はクリックリスト経由で購入されていますが、お店でも買い物をしているのです」と語っていた。選ぶ必要のない商品はネット注文する一方、野菜や果物、お肉など自分の目で見て触って確認して購入する食品はネットで購入せず、お店に行って買い物しているのだ。したがって生鮮品のネット注文が一定以上に拡大しないということなのだ。それを少しでも解消しようとする工夫が見出されている。
 ウォルマートが生鮮品のネット注文で特許権取得の申請を行っていたことが明らかになった。ウォルマートが申請した「フレッシュ・オンライン・エクスペリエンス(FOE:Fresh Online Experience)」は、生鮮品の立体的な3D画像を利用者に共有することで生鮮品を選んでもらうアイディアだ。利用者が宅配もしくはカーブサイド・ピックアップでリンゴをネット購入するとき、スタッフが備考欄にある利用者の好みを基に選んだリンゴを3D撮影する。撮影したリンゴの3D画像を利用者の注文欄に送ってアラート(告知)する。利用者に一定の時間内で、3D画像から購入するかどうかの判断をしてもらうのだ。気に入らなければ利用者は「却下」のボタンを押す。却下されると自動的に返信され、スタッフが新たなリンゴを撮影して再度、画像を送信する。画像送信は回数制限を設けており、最終的には送信した画像リストから利用者に選んでもらう仕組みとなる。FOEで選ばれたリンゴにはマークを付けて、宅配もしくはカーブサイド・ピックアップ用にパックするというものだ。なお「3Dスキャニング機器(three-dimensional scanning device)」についての詳細はない。
 フレッシュ・オンライン・エクスペリエンスが導入されれば店内スタッフにとって新たな業務が増え手間にはなるが、生鮮品のネット注文では返品やクレームが減ることになるのだ。

トップ画像:ウォルマートのカーブサイド・ピックアップ「ウォルマート・グローサリー」で運ばれてきた注文品。当社のオムニチャネル・ワークショップでネット注文を行い、ピッカー(スタッフ)にカーブサイド・ピックアップの実務を聞いたのだ。  続きを読む
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2018年01月13日

【ウォルマート】、賃金引き上げに歓声、大量閉店に悲鳴!好調も店舗減らしてIT投資?

180113サムズクラブ@シアトル
■ウォルマートは11日、最低時給を11ドルに引き上げると発表した直後、サムズクラブ63店舗をスクラップすることも明らかにした。スタッフ賃金を引き上げボーナスを支給する一方で、店舗の大量閉鎖に一部をネット物流に転換するなど、チェーンストア展開からネット対応に軸足を移していることを浮き彫りにした。ウォルマートは2月からスタッフの最低時給10ドルを11ドルに引き上げ、勤務年数20年以上には1,000ドルを支給する。また10週間の産休を給与全額払いで取得できるほか、父親やパートナーには6週間の育児休養も認める。これらの計画によりウォルマートの年間の人件費は3億ドル増え、ボーナス支給では4億ドルを計上する。昨年末に決まった税制改革法案成立により、法人税率が下がり利益が大幅に増えることも背景にあるとみられている。なお、ウォルマートは世界で220万人のスタッフをかかえる世界最大の民間雇用主。アメリカ国内では150万人超を雇用している。
 一方、ウォルマートは11日遅く、傘下で会員制卸売り販売サムズクラブの10%にあたる63店舗を閉鎖することを明かした。閉鎖されるサムズクラブの最大12ヵ所をネット対応の物流センター(フルフィルメントセンター)に転換する。店舗閉鎖に伴うリストラ数などの発表はないものの、ウォルマートではリストラ対象となるスタッフで条件を満たす人は、ボーナスと60日分の賃金、退職手当などを支給するとしている。フルフィルメントセンター増設により再雇用もあるものの、4,000人近くが職を失うものと見られている。店舗スクラップにより660店のサムズクラブは、597店となる。なおサムズクラブの第3四半期(8月〜10月期)の売上高は148.6億ドルと前年同期比4.4%の増加だった。営業利益も4.5億ドルとなり、同12.9%増の二桁の増加となっている。既存店・売上高前年同期比は同2.8%の増加。内訳は客数が3.6%増加し客単価は0.8%の減少だった。サムズクラブの既存店ベースは7四半期連続して増加している。
 賃金引き上げ直後に大量リストラを発表したことで、ウォルマートにとってタイミングの悪いPRとなってしまった。

トップ画像:ワシントン州シアトル地区にあるサムズクラブ。今回の大量閉店でサムズクラブは、アマゾンやコストコの本部のあるワシントン州から撤退となる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。これまで戦略的なPRを行ってきたウォルマートにとって、今回のグッドニュースに水を差す形となったバッドニュースの発表は痛恨のミスです。せめてバッドニュースから始めて、グッドニュースでしめるほうが、企業イメージは損なわれなかったはずです。もっと言えば、昨年の年末商戦(11月〜12月期)の売り上げ速報を公表して、既存店ベースがよかったとして(逆に悪かったとしても)「アマゾン・エフェクトを考え(今のうちに手を打たなければ後々、大変なことになる等)リストラを今、決断しなければならなかった」としたらメディアの反応は違っていたと思います。昨年からの大量閉店が示すように、これまでのようにお店を増やしても必ずしも成長できないとする「チェーンストアの限界」が一般化しつつあります。当ブログで何度も指摘するように、消費構造の急激な変化となる地殻変動に対して「出店控えてIT投資」「店数減らしてIT投資」を取る戦略が増えています。  続きを読む
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2018年01月10日

【ウォルマート】、ピックアップタワーにスキャン&ゴー拡大!阪神ファンから巨人ファン?

2017-12-21
■ウォルマートはピックアップ専用の自販機「ピックアップタワー(Pickup Tower)」の導入をさらに拡大する。ピックアップタワーは高さ16フィート(約5メートル)幅8フィート(2.4メートル)で、最大300箱(箱の大きさは60cmx40傳40僂泙如砲涼輅孤覆諒殕が可能だ。ピックアップタワーでの受け取りを選択すると、ピックアップ専用のバーコードが届くようになっている。操作は簡単でピックアップタワーに近づくと、操作パネルが開き、送られてきたバーコードをかざすと5秒程度で注文品が出てくる仕組みだ。ウォルマートは7月、ピックアップタワーを100ヵ所に設置すると発表した。また11月にはウォルマートの役員が500ヵ所以上のスーパーセンター内にピックアップタワーを導入すると発言している。なおスーパーセンターは通常は24時間営業となっている。ピックアップタワーで受け取る場合、生鮮品などの注文は対象外となっている。すでにピックアップタワーを複数台導入したところもある。ニューヨーク・マンハッタンからほど15分程度のところにあるニュージャージー州セコーカスにあるウォルマート・スーパーセンターだ。マンハッタンから近いことから利用客数が多く、最大600箱で対応できるようにピックアップタワーを2台導入したのだ。ウォルマート・セコーカス店は2015年、幅が7メートル近くにもなる大型ロッカー(大小様々なロッカー・ボックスは80近く)を導入していた。幅の広い大型ロッカーはマネーセンターやフォトセンター、カスタマーセンターをふさぐように置かれ、邪魔になっていたのだ。スペースを有効活用するため、ピックアップタワーを2台導入したのだ。
 ウォルマートの店内テクノロジーはピックアップタワーにとどまらない。ウォルマート傘下のサムズクラブ全店と一部のスーパーセンターに導入しているスキャン&ゴーも拡大する。スキャン&ゴーはスマートフォンにダウンロードしたアプリでお客が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。アプリ内で決済するため、レジを通らず買い物を済ませることができる。ウォルマートは9日、同社のブログでアプリのスキャン&ゴーとスキャン&ゴー端末「ハンドヘルド・スキャン&ゴー(Handheld Scan & Go)」を100店舗(33州)に拡大すると発表した。入り口に置いているハンドヘルド・スキャン&ゴーは、タッチスクリーンで「開始」のボタンをタッチをすると、利用可能なハンドヘルドを点滅で知らせる。あとはアプリのスキャン&ゴーと同様にバーコードをスキャンしながら買い物をしていく。青果など量り売りの場合、近くにある案内板から野菜や果物の商品番号を探して入力し、デジタル計量で重さ量って入力する必要がある。会計はレジにあるバーコードを読み込み、端末とレジを同期させてキャッシュもしくはクレジットカード、ウォルマート・ペイ等で支払う。レジで商品を出してスキャンする必要もないため、売場でスキャンしながらエコバックなどに入れておけるメリットがある。スキャン&ゴーはお客が任意で入力するため、不正が生じる可能性がある。質量の入力でごまかすことができるからだ。店の出口付近に商品を確認するスタッフ(チェッカー)がいるが、商品と数量は確認しても、重さまで確認しない。したがってスキャン&ゴーは富裕層地区にある店舗など不正が少ない店を選んでの展開となっている。
 ウォルマートは今年、ピックアップタワーにスキャン&ゴーを拡大し、アマゾンに対抗するのだ。

トップ画像:ニュージャージー州セコーカスにあるウォルマート・スーパーセンターに導入されたピックアップ専用の自販機「ピックアップタワー(Pickup Tower)」。この店はNYマンハッタンから近いことから利用客数が多く、最大600箱で対応できるようにピックアップタワー2台導入したのだ。  続きを読む
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2018年01月04日

【レジなし】、アマゾンゴー以外に視察しておく店舗!視察参加者数に反比例するコスパ?

180104スキャン&ゴー01
■ネット通販最大手のアマゾンが2016年12月、レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーを発表した。一般への公開は延期しているものの、レジなし店舗は業界に大きな衝撃を与えた。特に大手チェーンストアはレジなし化に取り組んだ投資を積極的に行っている。ウォルマートは傘下のサムズクラブ全店で導入したスキャン&ゴー(Scan & Go)をウォルマート・スーパーセンターでテスト展開を行っている。サムズクラブのスキャン&ゴーはスマートフォンにダウンロードしたアプリでお客が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。アプリ内で決済するため、レジを通らず買い物を済ませることができるのだ。ウォルマートに導入しているスキャン&ゴーはアプリにスキャン&ゴー端末「ハンドヘルド・スキャン&ゴー(Handheld Scan & Go)」を使って買い物を行うシステムだ。ハンドヘルド・スキャン&ゴーは、タッチスクリーンで「開始」のボタンをタッチをすると利用できるハンドヘルドを点滅で知らせる。あとはアプリのスキャン&ゴーと同様にバーコードをスキャンしながら買い物をしていく。会計はレジにあるバーコードを読み込み、端末とレジを同期させてキャッシュもしくはクレジットカード、ウォルマート・ペイ等で支払う。レジで商品を出すこともないため、スキャンしながらエコバックなどに入れておけるメリットがある。この端末をお客に持たせてスキャニングするシステムは、アホールド・デレーズ傘下のスーパー、ストップ&ショップで10年前から行われている。お客は自分のロイヤリティカード(FSPカード)で端末を始動させ、商品のバーコードを読み取りながら買い物する。青果物など量り売りでは、デジタルスケールで印刷されたバーコードを読み取り、袋に貼付する。レジでは「買物終了バーコード」を読み取らせて会計をするのだ。このシステムを全米最大手スーパーマーケットチェーンのクローガーが昨年10月、セルフスキャニング決済システム「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Bag, Go)」を今年から来年の初めにかけて傘下のスーパーなど400ヵ所に拡大することを発表した。クローガーのスキャン、バッグ、ゴーはウォルマートのスキャン&ゴーと同様にスマートフォン・アプリと専用の端末による決済システムだ。
 今日はウォルマートのハンドヘルド・スキャン&ゴーを実際に使ってみたときの画像をアップする。

トップ画像:ウォルマート・スーパーセンターにあるハンドヘルド・スキャン&ゴー。ハンドヘルド・スキャン&ゴーは、タッチスクリーンで「開始」のボタンをタッチをすると利用可能なハンドヘルドを点滅で知らせる。  続きを読む
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2017年12月29日

【ウォルマート】、2017年州別ベストセラー商品を発表!州のイメージとは一致しない?

171229バービー人形
■アメリカ合衆国の本土の面積は日本の約25倍に相当する。アメリカは国土が広いため国内で時差があり、西海岸と東海岸には3時間の時差があるのだ。アメリカを横断するにも、例えばロサンゼルスからニューヨークまでの4,500キロメートルはノンストップで40時間以上を走り続けなければならない。広いアメリカ合衆国は50州からなっている。そのうち日本より広い面積をもつ州はアラスカ、テキサス、カリフォルニア、モンタナとなる。日本国内でも地形や気候など様々な面で地域差があるようにアメリカ国内でも地域的なコントラストがある。アメリカで一番の売上を誇るウォルマートが、ウォルマート・コムの売上データをもとに州別の特徴的な売れ筋商品を発表した。ウォルマートは2017年の州別ベストセラー25品目から他州と比べて際立った特徴のベストセラー商品(もしくは商品カテゴリー)を州別に挙げた。日本人になじみのカリフォルニア州はプロテイン・パウダーだ、西海岸の健康的なイメージにあったベストセラー商品と言えるかもしれない。一方、ニューヨークは朝食シリアルのチェリオスだ。マンハッタンに住むようなニューヨーカーは、忙しさのあまりランチや夕食にもシリアルを食べているのかもしれない。カウボーイやロデオ、牛がテキサスのイメージだが、特徴的ベストセラー商品になったのはテレビ壁掛け用部品となるTVウォール・マウントだ。テキサンは、すべての大型テレビを壁掛けにするのが常識なのかもしれない。日本人が比較的多く住むニュージャージー州ではプール用塩素(カルキ)のプールソルトが特徴的なベストセラー商品だ。ニュージャージー州に住む日本人の家にもプール付きが多いのだろうか?正月にラスベガスに遊びに行く人も多いと思うが、ラスベガスのあるネバダ州では犬のオヤツがベストセラーとなっている。ペットに犬が多いのか、もしくはネバダ州民は他州の人より犬を溺愛しているのかもしれない。ドッグフードに対してキャットフードがベストセラーとなったのはニューメキシコ州だ。年末年始をハワイで過ごす日本人も多いと思うが、ハワイ州で売れていたのは農家スタイルのバービー人形(Barbie Farmer Doll)だ。海に囲まれた島に住む女の子には、きらびやかなお姫様バービーは現実離れしすぎているのかもしれない。シカゴのあるイリノイ州では文具の消しゴムが特徴的なベストセラーだ。イリノイ州に住む子供には、他州に住む子供より消したいことが多いのだろうか?
 ちなみにウォルマートの本社があるアーカンソー州ではチョコレートがベストセラーだ。アーカンソー州にはウォルマート社員やウォルマート関係企業の社員が多いと思うが、ストレスにさらされているから甘いものが欲しくなるのだろうか?

トップ画像:農家スタイルのバービー人形(Barbie Farmer Doll)。ハワイ州のベストセラー商品だ。海に囲まれた島に住む女の子にとって、きらびやかなお姫様バービーは現実離れしすぎているのかもしれない。ブランドモノのバッグより鶏なのだ。他州のベストセラー商品は以下の画像を参考にしてほしい。  続きを読む
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2017年12月22日

【ウォルマート】、レジ不要のウォルマート・ゴー開発?今の延長線上で将来を考えるな?

171222ウォルマート
■テック業界のニュースサイトであるリコードが関係者の話として報じたところによると、ウォルマートはアマゾン・ゴーのようなレジなし店舗を開発中だ。「プロジェクト・ケプラー(Project Kepler)」は、ウォルマートのインキューベーター事業部「ストアNo8(Store No. 8)」が行っているレジ無し店舗開発のコードネーム。コンピュータビジョンと人工知能(AI)によってレジを不要にする。ちょうど1年前に発表されたレジなしコンビニエンスストアの「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」と似た仕組みだ。プロジェクト・ケプラーを率いるのは昨年8月に買収されたジェットの共同創業者で元CTO(最高技術役員)のマイク・ハンラハン氏。ニュージャージー州ホーボーケン地区で行われているプロジェクト・ケプラーはまだ初期段階であるためどんな形になるのかは分からないが、ネイバーフッドマーケットなどの既存店でテストを始めるより新規出店による展開が予想されている。なおシアトル市内にある50坪程度のアマゾンゴーはシステムに技術的な問題が生じていることから一般公開を延期している。今年の早い時期に一般向けにオープンする予定だとしていたが、いまだにアマゾン社員のみの利用に限られているのだ。
 一方、リコードはウォルマートがパーソナル・ショッピング・サービスを開発していることも明らかにした。「コードエイト(Code Eight)」はニューヨーク市内に住む多忙な母親をターゲット顧客にしたサービス。このサービスではテキストメッセージボットを通して商品を注文し宅配してもらうことが可能という。対象商品は健康や美容、家庭用品、そしてアパレルにアクセサリーとなり、無料で24時間以内に届ける。送料無料で始めゆくゆくは会員制にすることも考慮に入れているという。また返品したいときは、無料で自宅まで引き取りに来てもらうことが可能だ。レント・ザ・ランウェイの共同創業者のジェニファー・フライス氏が率いるコードエイトもインキューベーター事業部のストアNo8の管轄となっている。フライス氏は今年3月にレント・ザ・ランウェイを辞め、4月からコードエイトを率いている。ウォルマート創業者サム・ウォルトン氏が創業間もない頃に小売で様々実験を繰り返していた店舗名から命名したストアNo8は、ウォルマートEコマースCEOのマイク・ローリィ氏の直轄の部署となっている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ITやEC企業を次々に買収し、ハイテク企業のようなキャンパス本社の建設を発表、登記上の社名を「ウォルマート・ストアーズ・インク」からストアをとって「ウォルマート・インク」に変更...この流れから10年後のウォルマートを想像すると、少なくともディスカウントストアというイメージはウォルマートにはないでしょう。今の子供たちが大人になる頃、ディスカウントストアという言葉もないかもしれません。ところで後藤は4〜5年前からアメリカ小売業は「出店控えてIT投資」と言っています。「日本の流通はアメリカより5年〜10年遅れている」とも話しています。先日、イオンが方針転換について発表しましたが、2020年度までの新たな中期経営計画の内容がまさに「出店控えてIT投資」というものでした。イオン岡田元也社長は「店舗じゃない部分への投資の方が大きくなっていく」とし「(デジタル化に)さらに倍程度の投資が要る」とのことです。  続きを読む
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2017年12月15日

【ターゲット】、宅配サービスのシプツ買収!投資回収で競合店の顧客データを利用する?

171215ターゲット@ヒューストン
■ターゲットは13日、オンデマンド買物代行・宅配サービスのシプツ(shipt)を買収したことを発表した。買収総額は5.5億ドル(約620億円)。ホールフーズを買収したアマゾンや、宅配サービス業者を買収したウォルマート等に対抗するのが狙い。この買収により、ターゲットは2018年初頭から1,800店以上となる全店舗の約半数で、当日宅配サービスを開始する。また、2018年の年末商戦までにほぼすべての店舗で当日配送を可能にするという。アラバマ州バーミンガムに本部を置くシプツはクラウドソーシングを採用したビジネスモデルだ。アプリを通じて注文が入るとショッパーと呼ばれる登録者(現在約2万人)がスーパーで買い物し、注文から最短1時間で顧客に配達する。シプツのサービス手数料は1回7ドル。年会費99ドルのメンバーシプツに加入すると、発注金額が35ドル以上は手数料無料で何度でもサービスを受けられる(35ドル以下は1回7ドル)。シプツによると、宅配商品は35ドル分で5ドル程度マークアップされているという。シプツは2014年の創業当初、ターゲットやベストバイ、ホームデポからの宅配をおこなっていた。翌年からは買物先をスーパーマーケットに絞り(一部地域ではアルコール専門店からも宅配)、一部の都市を除いて多くはスーパーマーケットも1社に特定している。提携先チェーンストアはパブリクスやコストコ、HEB、マイヤーなど。72の大都市で展開中だ。
 ターゲットは現在、出遅れたオムニチャネル化でキャッチアップしている。同社は今年7月、洗剤やシリアルなど日用品や非生鮮食品などを翌日に宅配する「ターゲット・リストック(Target Restock)」を始めている。ターゲット・リストックの対象商品は毎日の生活で欠かせない日用品や雑貨、健康、ベビー、ビューティ関連、パーソナルケア、ペット用品など1万品。注文は月曜日〜木曜日の午後7時までに行うと翌日には宅配される。手数料は一律4.99ドル。またターゲットは8月、当日宅配ロジスティック・プラットフォーム企業でスタートアップの「グランド・ジャンクション(Grand Junction)」を買収することを発表した。買収金額など詳細は明かしていない。グランド・ジャンクションとはNYの一部ターゲットで当日宅配のテストで提携し、買収を通じて今後、当日宅配サービスの拡大を図るとしていると明かしていた。ターゲットはまた、カーブサイド・ピックアップの「ドライブアップ(Drive Up)」の拡大を行っている。カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。ミネアポリス・セントポールに展開するターゲットや次世代プロトタイプ店で行われているドライブ・アップはターゲット・アプリ経由の注文のみに対応。対象商品は日用品や家具、玩具、ベビー用品など20万品目にも上っている一方で、生鮮品やデリ、冷凍・冷蔵食品はサービス対象外となっている。

トップ画像:テキサス州ヒューストン郊外にあるターゲット次世代プロトタイプストアのドライブアップ。  続きを読む
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2017年12月09日

【ミールキット】、ついにウォルマートも販売!調理してみたいと思うミールキットとは?

171209ミールキット@ウォルマート・コム
■小売の巨人がついにミールキットの販売を始めた。ミールキットとは料理がすぐに調理できるよう、あらかじめレシピに合わせて必要な分量の食材や調味料のみがセットされたもの。食材を洗ったり皮をむく手間もなく同封レシピに従って調理すれば20分で高級レストラン並みの食事を楽しめる。通常はネット販売による定期宅配の形をとっており、3食分(1食二人分)が入ったパッケージなど、まとめて宅配される。ウォルマートが12月3日から始めたミールキットは、ウォルマート・コム(Walmart.com)上での販売となり、カリフォルニア州サニーベールに本社のあるテイクアウト・キット(Takeout Kit)社によるもの。翌日4日にはイリノイ州シカゴのホームシェフ(Home Chef)社のミールキットの取り扱いも始めている。4人分の入ったテイクアウト・キットは32ドル〜35ドル。一方のホームシェフは2〜3種類のミールキットを2人分〜4人分となっており、価格は39.80ドル〜79.60ドルとなる。ウォルマートは紹介料など少額のコミッションを受け取ることになり、ミールキットはそれぞれのセンターから宅配される。
 ネット宅配から始まったミールキットは最近、大手の食品スーパーを中心に拡大している。スーパーマーケット最大手のクローガーは、自社開発のミールキット「プレップ+ペアド(Prep + Pared)」の販売拠点を拡大中だ。ローカル紙の報道によると今週中にも200店舗でプレップ+ペアドの販売を開始する。競合アルバートソンズは9月、ミールキット宅配サービスのプレーテッド(Plated)を買収した。2,300店以上を展開するスーパーマーケットチェーンもミールキットを販売計画だ。フロリダなどに1,200店近く展開するパブリクス・スーパーマーケットでは一部店舗で自社開発のミールキット「エプロンズ・ミールキット(Aprons Meal Kits)」の販売を行っている。またパブリクスでは精肉コーナーでお肉だけが入っていないミールキット「スロークッカー・ミールズ(slow cooker meals)」のテスト販売を一部店舗で行っている。ミールキットで使用するお肉だけは対面販売で購入するというものだ。テキサス州の地場スーパー、HEBも自社製ミールキットの店頭販売を行っている。約400店舗で販売されているのは「HEBミール・シンプル(Meal Simple)」。そのHEBのアップスケール・スーパーであるセントラル・マーケットではインストア・ミールキットを販売している。パッケージではなくプラスティックバッグに入った「ミール・イン・ミニッツ(Meals in Minutes)」は店内で販売されている食材等をその場でパックしているのだ。
 ミールキットをネット販売から始めたウォルマートは近い将来、店頭での取り扱いも開始すると予想されている。

トップ画像:ウォルマート・コムで販売されているベトナム料理の平たい米粉麺フォーのミールキット。小売の巨人もネットでミールキットの販売だ。  続きを読む
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2017年12月08日

【ウォルマート】、47年間守った社名を変更!小売の地殻変動は店舗見学も変えてしまう?

171208ウォルマート
■アメリカの小売業界では消費構造の変化となる地殻変動が起こっている。オムニチャネル化が進んでいることで、チェーンストア理論の考え方では今の消費者に対応できなくなっているのだ。そして小売の地殻変動は、小売業界の巨人が50年近く守ってきた社名にまで影響を及ぼした。ウォルマートは6日、次の会計年度の始まりとなる2018年2月1日から、登記上の社名を「ウォルマート・ストアーズ・インク(Wal-Mart Stores Inc.)」から「ウォルマート・インク(Walmart Inc.)」に変更すると発表した。社名から「ストアーズ(Stores)」を省くことで実店舗の提供にとどまらない、オンラインなどを併用しながらシームレスな買い物やサービスを提供できるとの理由だ。ウォルマートCEOダグ・マクミラン氏は「お客様は実店舗で買い物するだけでなく、オンラインやアプリ経由でも買い物をしています」とし「お客様が好きな方法で買い物ができるという考え方と一致する社名にするのが、最善だと考えました」と社名変更の理由を述べた。なお、登記名「ウォルマート・ストアーズ・インク(Wal-Mart Stores Inc.)」は1970年の上場時からだ。前年の10月、「ウォルマート・インク(Wal-Mart Inc.)」の社名で会社を設立。創業者のサム・ウォルトン氏は1962年、アーカンソー州ロジャースにウォルマート1号店をオープンした。
 ウォルマートの実店舗に縛られない展開は設備投資にも現れている。ウォルマートは10月、2019年度のアメリカ国内の開店数を25店に抑えることを発表した。ウォルマートは2019年度(2019年1月期)の国内におけるスーパーセンターの新規開店数を15店舗、ネイバーフッドマーケットを10店舗に絞るのだ。25店舗の新規開店数は過去20年間で最低となる。一方、ネットで購入した生鮮品等を店の駐車場で受け取る「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」の対応店舗数を2,000店舗とする。また店内でネット注文品をピックアップできる、高さ5メートルのピックアップタワーも500店に導入予定だ。ウォルマートはEコマースやIT企業などの買収にも積極的だ。ウォルマートは昨年8月、ネット通販のジェットを3.3億ドルで買収した。買収直後、ジェット創業者でCEOのマーク・ローリィ氏はウォルマートのEコマース部門のトップに就任している。その後も靴のオンラインショップの「シューバイ(ShoeBuy)」、アウトドア用品販売の「ムースジョー(Moosejaw)」、ビンテージ・レディースファッションの「モドクロス(Modcloth)」、オンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」、ニューヨーク市を基点にする宅配サービスの「パーセル(Parcel)」を買収している。
 ウォルマートはアーカンソー州ベントンビルにハイテク企業のようなキャンパス本社を建設することも計画しており、小売からIT色の強い企業に変貌を遂げていく。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は、参加者数が20名以下となるコンサルティングセミナーの依頼をお受けしています。理由は人数が多くなると、事例研究となるワークショップで対応できないからです。現在のアメリカ小売業を視察する上で原則、小売アプリを使った実習は外すことができません。特にウォルマートでは「ショッピングリスト」「ウォルマートペイ」「セービングキャッチャー」「モバイル・エクスプレス・リターン」などのアプリ機能は実際に使ってもらわなければなりません。説明だけでは、その威力や意味を理解できないのです。先日、後藤にコンサルティング依頼をしてきた企業経営者がいました。某協会によるNY流通視察に参加したのちに後藤のコンサルティングセミナーを受けたのです。視察先など日程の一部は重複したものの、当社がアプリを使ったワークショップを行っていることで「某協会の視察研修とは全然レベルが異なるものになった」と喜んでいました。  続きを読む
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2017年12月07日

【ターゲット】、モバイル決済システムのウォレット!アップルペイに5%値引きで対抗?

171207ターゲット・ウォレット
■ターゲットは6日、アプリを使った独自のモバイル決済システム「ウォレット(Wallet)」を発表した。ウォレットはウォルマート・ペイのようにスマートフォン・アプリにカード情報を事前に登録しておき、レジのQRコードを読み取ることで決済を行う。ターゲットによると他の決済に比べて最大4倍の速さで支払いが完了するしている。対象となる利用者はターゲットの自社カード「レッドカード(REDcard)」の保有者。レッドカードによる支払いで5%引きとなる。またアプリ機能のカートウィール(CartWheel)との併用も可能。1回のスキャニングでカートウィールのクーポン値引きにレッドカードの5%オフ、決済まで完了するとしている。使い方はターゲット・アプリを起動後、メニューからウォレットを選択する。タッチIDで本人認証を行ってQRコードを表示させ、レジのスキャナーで読み込ませるだけだ。レッドカードやカートウィールの情報もレジに同期するようになる。リアル店舗のみ使用可能となるカートウィールはターゲットが提供する500〜700アイテムのディスカウントを受けることができるアプリだ。値引き対象となる多くの商品が「アーチャーファーム(Archer Farms)」「アップ&アップ(Up & Up)」などターゲットのプライベートブランド(PB)商品で、多くが5%〜10%の値引きとなっている。年末商戦では玩具が50%オフとなる販促も行っている。値引き期間も短いものでは「当日1日のみ」から、最大1ヶ月以上にも及ぶ長期間のものもある。ユーザーは購入したい商品をタップしてリストに加えていくだけ。カートウィールは期限内であれば同一商品の値引きを何度も受けられることも人気の秘密となっている。カートウィールのホームページによると、節約された総額は11億ドル以上にも及んでいる。
 なおターゲットではお店でのアップルペイの利用は不可にしており、アプリ経由のショッピングのみアップルペイの使用が可能となっている。

トップ画像:ターゲット独自のモバイル決済システム「ウォレット(Wallet)」のスクリーンショット。レッドカードの5%オフにカートウィールでチェックを入れた商品もQRコードのスキャニングで値引きされる。  続きを読む
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2017年12月02日

【ウォルマート】、進化するセービング・キャッチャー!くじに当たったような感覚とは?

171202セービングキャッチャー
■ウォルマートのアプリ機能「セービング・キャッチャー(Savings Catcher)」はマイナーアップデートを行いながら使いやすく進化している。セービング・キャッチャーとはウォルマート価格より下回った競合店のセール価格に合わせるアプリで、競合店との差額分をキャッシュバックする。ユーザーはウォルマート・レシートのQRコードをスキャニングするだけで、72時間以内にeレシートに差額分を表示してくれる。独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」では、eレシートでの表示となるため、紙のレシートをスキャニングする必要なく、セービング・キャッチャーをシームレスにワンタップで使えるのだ。セービング・キャッチャーで比較する競合店は、買い物したウォルマートの近隣にあるクローガーやターゲット、ウォルグリーンなど大手チェーンストアだ。競合店のチラシにあるセール商品と比較して差額分をユーザーのeレシートに自動的に反映させる。このセービング・キャッチャーで得た差額分はこれまで、「リワードダラー(Rewards Dollars)」として積み立てながら利用者が使いたいときにまとめて使っていた。これに加えて、セービング・キャッチャーで得た差額分が次の買い物で自動的に値引きされるシステム「ウォルマート・リワードeギフトカード(Walmart Rewards eGift Card)」もオプションとして用意されている。また一つ購入すれば二つ目が無料となる販促の「ボゴフ(BOGOF:Buy One Get One Free)」も競合店のチラシに価格が記されていれば、セービング・キャッチャーが対応するようにもなった。またフロリダ州のみとなるが、例えば競合店のチラシに「ホーメル社のスパムハムが一つ購入すれば二つ目が無料。価格は5.00ドル(Hormel Spam, buy one, get one free. Save up to $5.)」とあれば二つで5ドルのため(1個2.50ドル)、ウォルマートで3ドルで購入していれば50セントのバックとなる。これはフロリダ州のパブリクスとウィンディキシーに絞ったセービング・キャッチャー販促となっているのだ。一方でボゴフも価格がチラシに表示されていない場合は対象外となるという。クーポン使用でもセービング・キャッチャーは面白い利用となる。3ドルのクッキーに50セント引きのクーポンを使って2.50でウォルマートで購入した場合、仮にセービング・キャッチャーが競合店で2.00ドルで販売されている同クッキーを見つけたなら、1.00ドルのバックとなるのだ。
 セービング・キャッチャー機能により、目を皿のようにしてチラシ価格を比較することはなくなった。セービング・キャッチャーはウォルマートにとって重要な販促ツールになっているのだ。

トップ画像:セービング・キャッチャーをレシートをワンタップで送信すると、登録したメルアドに「レシートから査定中です(We're processing your receipt)」のメールが届く。レシート送信から48時間以内に競合店との差額分をキャッシュバックするのだ。  続きを読む
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2017年11月30日

【ターゲット】、新プロトタイプストアはゆっくりショッピングとお急ぎ用の二つの入口!

171130ターゲット00
■ターゲットは9日、テキサス州ヒューストン郊外にお客の目的に合わせた二つのエントランスを持つ、次世代プロトタイプストアをオープンした。向こう3年間で70億ドルの設備投資を発表しているターゲットは、この新プロトタイプストアに準じた店舗改装を行っている。3,500坪の新フォーマット(10241 West Grand Parkway South, Richmond TX 77406)はヒューストン郊外リッチモンド地区で、HEBも出店するパワーセンター「ザ・マーケット・センター・アット・アリアナ(The Market Center at Aliana)」にオープンした。ターゲット・リッチモンド店の際立った特徴はターゲットのスーパーセンター「スーパーターゲット(Super Target)」のように二つの入り口をもっていることだ。お客の買い物の目的やスタイルに合わせ、ゆっくりショッピングを楽しみたい人用と、スピード重視の急ぐ人用の買い物とエントランスを分けている。向かって左側の「ライフスタイル」エントランスは、ファサード全面がガラスになっており太陽光を取り入れた入り口だ。ここにはアウトドア・シーティングをもつスターバックスと、返品と交換のカスタマーサービスデスクが向かいレイアウトをとっている。ライフスタイル側の売り場にはアパレルやアクセサリー、ハウスウェア、化粧品など、プライベートブランドを強化した従来型のターゲット売場となる。コーヒー片手にゆっくりとショッピングを楽しみたいお客用となるのだ。一方、スピード重視のエントランスは、近くにボピス用ストアピックアップの「オーダー・ピックアップ(Order Pickup)」専用カウンターが導入している。正面には一部生鮮品を含め、サンドウィッチや飲み物などグラブ&ゴー商品のコンビニ・セクションも配している。ワイン&ビールの専用売場も入り口近くに導入しているのも特徴的だ。素早く会計ができるようセルフ・チェックアウト・レジもエントランス近くに設置されている。スピード重視となるエントランスの外には、急ぎのお客用に10分間パーキングの専用スペースが路肩に設けられている。ネット注文した商品を受け取れるカーブサイド・ピックアップの「ドライブアップ(Drive Up)」専用パーキングが導入されており、ここに車を停めるとスタッフが注文品を車まで持ってきてくれるのだ。
 ターゲットは、リッチモンド店が全米に展開している1,000以上の店舗をリニューアルする際のプロトタイプとなるとしている。

トップ画像:ヒューストン郊外リッチモンド地区にオープンしたターゲットの新プロトタイプストア。向かって左側の「ライフスタイル」エントランスは、ファサード全面がガラスになっており太陽光を取り入れた入り口だ。  続きを読む
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2017年11月18日

【ターゲット】、集客伸ばすも期待はずれ!いまだに出遅れた感が店売上の足を引っ張る?

171118ターゲット@リッチモンド
■ターゲットが15日に発表した第3四半期(8月〜10月期)決算で、既存店ベースが前年を上回った。売上高は前年同期比1.4%増となる166.7億ドル。プライベートブランド(PB)の子供服「キャット&ジャック(Cat & Jack)」に続き、レディース・アクティブウェアPBの「ジョイラボ(JoyLab)」、レディース・アパレルPB「ア・ニュー・デー(A New Day)」、メンズカジュアルPB「グッドフェロー&カンパニー(Goodfellow & Co)」など最近、続々発表している独自商品が売上に貢献した。純利益は4.80億ドルとなり、前年同期の6.08億ドルから21%も減少した。粗利益率は販促により前年同期の29.8%から29.7%と0.1ポイント低下した。一方、一般販売管理費率は店舗のりモデル費用やITへの投資で21.1%と前年同期から0.8ポイントも増加した。既存店・売上高前年同期比は0.9%増となり、2四半期連続して前年を上回った。既存店ベースの内訳は客単価が0.5%落ち込んだものの客数が1.4%の増加となった。プライベートブランドが奏功している他、ネットで購入した商品を店で受け取るボピス(BOPIS:Buy Online Pick Up In Store)対応の店に改装していることも成長を支えた。オンライン売上は前年同期比24%の増加と二桁増を維持しており、売上全体の4.3%となっている。ターゲットは国内に1,828店を展開しており、その内訳はスーパーセンター業態など4,760坪以上の大型店が276店(前期から横ばい)、1,400坪〜4,760坪未満の通常のディスカウントストア・フォーマットは1,508店(前期から2店増加)となっており、「フレキシブル・フォーマット(flexible format)」と呼ばれている1,400坪以下の小型店は前期から10店舗増やし44店舗となっている。
 ターゲットではボピス対応に改装した店舗が第3四半期中、37店となっている。第4四半期中には110店を改装計画としている。

トップ画像:テキサス州リッチモンドにオープンしたターゲットの新プロトタイプストア。ターゲットが同社史上「最も野心的なデザイン」と謳っている店舗だ。  続きを読む
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2017年11月17日

【ウォルマート】、アマゾン追撃のシームレス&IT化で集客数が過去8年で最大の伸び!

171117ウォルマート・ピックアップタワー
■ウォルマートが16日発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は、好調なEコマースが高い成長を維持し、国内の既存店ベースが過去8年で最高の伸びを記録した。一方で、粗利を押し下げたことで大幅な減益となった。会員費等を含む総売上高は4.2%増となる1,231.8億ドル。食品売上の伸びが成長を支えた。純利益は前年同期から42.4%減となる17.5億ドルとなった。EコマースなどITへの投資が圧迫し、債務償却などに絡む損失計上も利益を圧迫した。
 売上高の約6割を占める国内のスーパーセンターやディスカウントストアなどウォルマートUSの売上高は777.3億ドルと前年同期比4.3%の増加だった。ウォルマートUSの既存店・売上高前年同期比(ガソリン販売は除外)は食品売上が伸びていることで2.7%の増加となった。国内の既存店ベースは2009年2月〜4月期の3.6%増以来となる高い伸びとなった。これによりウォルマートUSの既存店ベースは13四半期連続で前年を上回ったことになる。内訳は客単価が1.2%増加し、客数が12四半期連続プラスとなる1.5%の増加となった。また取扱品目数が7,000万品目(前期は約6,700万品目)以上に達しているEコマースは売上高が前年同期比50%増となり、前期の同60%増からは若干、伸びが鈍化したものの依然として高い成長を維持している。Eコマースの取引総額(GMV:Gross Merchandise Volume)は54%の増加だった(前期は63%の増加)。Eコマースの拡大は、35ドル以上の買い物をすれば年会費無料で2日間配送サービスの「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」に、Eコマースでラスト・ワン・マイルのコスト節約分を顧客に還元する「ウォルマート・ピックアップ・ディスカウント(Walmart Pickup Discount)」が寄与している。ウォルマートは今年に入ってEC企業のモドクロスやシューバイ、ムースジョー、ボノボスを買収している。
 また、スキャン&ゴーを昨年9月末、全店に展開したサムズクラブの既存店ベース(ガソリン売上除外)も2.8%の増加となった。サムズクラブの既存店ベースのプラスは7四半期連続となっている。なおハリケーン関連の売り上げによる押し上げ効果で既存店ベース集客数は3.6%の増加となっている。

ウォルマート第3四半期(8月〜10月期)
総売上・前年同期比:4.2%増
純利益・前年同期比:42.4%減
既存店・売上高前年同期比:2.7%増(ウォルマートUS事業部)
ウォルマート店舗数(17年9月11日)
 アメリカ国内店舗数(ウォルマートUS):4,699店
  スーパーセンター:3,538店
  ネイバーフッドマーケット:701店
  ディスカウントストア:412店
  小型店など:48店
 サムズクラブ:653店

 海外店:6,369店

 総店舗数:11,721店

トップ画像:ウォルマート・ピックアップタワー。ピックアップタワーに近づくと操作窓が自動で開き、ピックアップ用に送られてきたバーコードをスクリーン横にある赤外線センサーに近づけるように指示される。センサーも視界の範囲にあり、直感的に分かりやすい。スキャンすると間もなく注文品が目の前に出てくるのだ。その間、わずか5秒程度なので、どこから出てくるのかなど考える時間さえ与えない。まさにフールプルーフだ。  続きを読む
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2017年11月09日

【ウォルマート】、エッ、ウォルマートペイがアップルペイを抜く?利便性で抜いている!

171109ウォルマートペイ
■アップルペイはアメリカの全小売店舗の約50%で利用できるモバイル決済サービスだ。その中には全米トップ100に名を連ねる小売企業67社も含まれている。アップルペイは今やマクドナルドやパネラブレッド、アルバートソンズ、ウォルグリーン、メーシーズ、JCペニー、オフィスデポ、ステープルズ、ベストバイなど数多くの大手チェーンストアで利用が可能となっている。アップルの非接触型決済はお店やレストラン、ガソリンスタンド、銀行などを含めるとアメリカ国内の400万ヵ所でサポートされている。しかし、アップルペイはウォルマートのモバイル決済システムの「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」に近く追い抜かれると見込まれているのだ。調査会社ペイメント(Pymnts)の調査によると、アップルペイの使用率は2015年3月、5.9%のピークに達した。その後、昨年の10月は4.5%、今年3月が4.0%、6月は5.5%と横ばいが続いている。アップルペイの普及率は今年6月、24.5%を記録しているにもかかわらず、利便性が横ばいなのだ。一方、アップルペイより1年以上遅れて開始されたウォルマートペイの利用率は今年3月、3.3%だったものの6月には5.1%にも上っている。ウォルマートペイはウォルマート・スーパーセンターやウォルマート・ネイバーフッドマーケット、ウォルマート・ディスカウントストアなど4,800店弱のみでしか利用できないのだが、利用のしやすさでアップルペイを追い抜こうとしている。モバイル決済サービスなどの事業を統括するシニア・バイス・プレジデントのダニエル・エッカート氏は、ウォルマートペイの1日当たりの新規利用者は4〜5ヶ月前の数千人から数万人に増加していると指摘している。ウォルマートペイで決済した顧客の3分の2が、21日以内に再び利用していることで、ウォルマートペイがアップルペイを上回る自信があると述べているのだ。調査会社クローン・コンサルティングのCEOリチャード・クローン氏も、月に2回以上利用するアクティブユーザー数で、ウォルマートペイが2018年末までにアップルペイを追い越すと予想している。
 ウォルマートペイはアップルペイより開始が1年以上遅く、しかもウォルマートのみでしか利用できない。ウォルマートペイは支払い時にウォルマート・アプリを起動して、わざわざQRコードをスキャンしなければならない。にもかかわらずウォルマートペイはアップルペイより利便性で上になっている、なぜなのか?

トップ画像:ウォルマートペイは支払い時にウォルマート・アプリを起動して、アプリとレジを同期させるため、レジスクリーンのQRコードをスキャンしなければならない。ウォルマートペイはウォルマートしか使えないうえ、アップルペイより手間がかかる。が、ウォルマートペイはアップルペイより使用率で抜こうとしている、なぜなのか?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。エントリー記事の最後を「なぜなのか?」とWhyの疑問形で終わらせました。ブログ読者に「なぜウォルマートペイは劣っているようにも見えるにもかかわらず、アップルペイよりも利便性が高いとされるようになってきているのか?」を考えてもらいたいからですが、考えても分からないと思います。それは後藤のクライアントなら理解できるはずです。当社コンサルティングのワークショップ(実演研修)で、ウォルマートペイを使って実際に買い物した方にしか知り得ないからです。ウォルマートペイを使ったワークショップでは、当社クライアントは4回も「おおー!!!」と感嘆の声をあげます。1回目はウォルマート・アプリを起動後、レジにあるQRコードを読み込むときです。読み込みスピードが極めて速いからです。読み込みが人の認識スピードよりも速いので感動するのです。2回目の感嘆の声は決済終了直後、アプリにあるeレシートを見せたときです。  続きを読む
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2017年11月05日

【ターゲット】、マイチェックアウト始動!1分1秒でも早くチャレンジすべきこととは?

171105マイチェックアウト@ターゲット
■ターゲットは31日、年末商戦を前に新たなオムニチャネル戦略を発表した。ターゲットが開発した「マイチェックアウト(myCheckout)」は、スタッフが持つモバイル端末にダウンロードされるアプリだ。顧客が店内で欠品等で探していた商品が見つからなかった場合、スタッフがマイチェックアウトからターゲット・コムで商品をオーダーして宅配させるというもの。モバイル端末にはクレジットカード・リーダーを搭載し、決済機能も持っていることで、その場で購入を完了することが可能となる。ターゲットは今春からマイチェックアウトのテストを行っており、すでに1万回以上の決済処理実績があるという。スタッフ全員にマイチェックアウト・アプリをダウンロードしたモバイル端末を持たせることで、年末商戦中の欠品による機会損失を最小化する。ターゲットはまた、セルフチェックアウトレジをアップグレードしたことも明らかにした。今年8月からアップグレードを始めたセルフチェックアウトレジは、より直感的に使いやすいシステムになっているという。ターゲットはここのところITへの投資を加速している。ターゲットの本体アプリに、同社が開発したクーポンアプリ「カートウィール(Cartwheel)」を統合している。また、ビーコン(Beacon)とブルートゥース(Bluetooth)技術を応用した位置情報機能を使い、カートウィールで目当ての商品を探すときに役立つツールも搭載しようとしているのだ。この機能ではカートウィールだけでなくショッピングリストにある商品からも店内位置情報の利用を可能とする。アプリ上の店内マップでセール情報なども表示できるようにするとしている。ターゲットは店内のWi-Fi帯域幅を拡大し、通信速度も2倍以上にしている。

トップ画像:ターゲットが開発したモバイル端末アプリ「マイチェックアウト(myCheckout)」は、店内で探していた商品が見つからなかった際、スタッフがターゲット・コムで商品をオーダーして宅配させるというもの。
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2017年11月02日

【ウォルマート】、年末商戦の目玉は店内イベント!社長もサンタクロースで自撮り接客?

171102クリスマス@ウォルマート
■ウォルマートは1日、店内で商品デモンストレーションなどを行うイベントなど、今年の年末商戦の戦略を発表した。店内イベント「ロック・ディス・クリスマス(Rock This Christmas)」は11月〜12月まで、国内に約3,500店を展開するスーパーセンターで開催する。11月4日(土曜日)の「トーイ・ザット・ロック(Toys that Rock)」ではキッズ向けに人気のオモチャや新玩具などのデモンストレーションを行う。来店者にはオモチャのカタログが配布され、子供たちには欲しいオモチャをチェックするマークシートも渡されるという。また玩具コーナーには本物のサンタクロースが登場し、自撮りなどの撮影会も催される。12月2日(土)の「パーティ・ザット・ロック(Parties that Rock)」や12月16日(土)の「ギフト・ザット・ロック(Gifts that Rock)」ではクリスマス・パーティやクリスマス・プレゼントについての人気商品デモを行う。ウォルマートでは店内での買い物体験を改善するための投資を強化しており、店内イベントもその一環となっている。
 ウォルマートはまた、オンラインストアで提供する年末商戦向け商品数を昨年から3倍となる6,000万品目に増やしたことを明らかにした。そのうち200万品目以上の商品については注文金額の合計が35ドル以上の場合、2日以内配達の料金を無料にするとしている。またネットで注文した商品を店舗で受け取るボピスにも値引きを適応するとの方針も示した。さらに調理家電メーカー「クイジナート(Cuisinart)」「キッチンエイド(KitchenAid)」や高品質なアロマキャンドルの「ヤンキーキャンドル(Yankee Candle)」、オーディオ機器の「ボーズ(Bose)」などによる限定商品の提供を店舗とオンラインストアで増やすとした。商品計画責任者のスティーブ・ブラッツピース氏はオモチャを中心に幅広い商品カテゴリーで値引きを行うとし「最大の品揃えや専売品、利便性、ご提供できる節約などを4,700店以上とオンラインストアを最大限に生かしたい」と語っている。同氏はまたロールバックなどの値引きや他社より安い価格で商品を提供することに重点を置くと強調した。
 なおウォルマートは昨年から始めたアシスタント・スタッフ「ホリデー・ヘルパー(Holiday Helper)」の展開を行うとしている。黄色のベストを着た補助要員のホリデー・ヘルパーはレジ混雑時に別のレジを開ける他、レジ行列のお客が買い忘れがある時も、代わりにピックアップするサービスを行う。  続きを読む
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2017年10月29日

【ターゲット】、ギフトナウ!ギフトカードより温かくてプレゼントよりもハズレがない?

171029ギフトナウ@ターゲット商品ページ
■今月、自分に誕生日があると想像してもらいたい。毎年のように誕生日プレゼントを送ってくれる家族や友人・知人がいる。誕生日の数日前、デパートからメールで事前にプレゼントの確認通知が届いたら、あなたはどう思うだろうか?メールには「あなたの誕生日プレゼントにAさんが〇〇を贈ります」とある。ジャケットやセーターなどのプレゼントならサイズや他のカラーを選択できるようになっている。プレゼントそのものが気に入らなければ、そのデパートで購入できる同価格(もしくはそれ以下金額)のまったく別の商品を選ぶこともできる。ギフトカード(商品券)への変更も可能なのだ。プレゼントを贈る前に受け手にプレゼントの中身を確認してもらうという、極めて合理的なやり方だ。プレゼントの貰い手が事前にプレゼントの中身を知るわけだから、サプライズの要素は全くない。が、確実に欲しいものが貰えるため手堅いともいえる。ディスカウンターのターゲットが、そんな合理的な「ギフトナウ(Gift Now)」を始めた。ターゲットのギフトナウの使い方はシンプルだ。ターゲット・コムの商品ページにある「ギフトナウ(Gift Now)」ボタンをクリックすると別画面が現れる。自分と受取人の名前やメールを入力しメッセージを記入して配達日を選択。後はカード等で支払いを済ませるとプレゼントの受け手となる人にプレゼントの中身の確認メールが届くのだ。確認メールでそのままプレゼントを受け取ると選ぶこともできるし、アパレルなどカラーやサイズを変更できるでけでなく、例えばキッチン用品など別の商品にも変えることができるのだ。ギフトカードにして後の購入に使うことも可能だ。
 誕生日やクリスマスのプレゼントに、ギフトカードは味気ない。かといって自分の好みのプレゼントを相手に押し付けるのも気がひける。少なくとも相手にはこんなプレゼントを贈りたかったということは伝えたい...ギフトナウはそんな人が利用できる忖度なプレゼントかもしれない。

トップ画像:ターゲット・コムの商品ページに赤矢印で示した「ギフトナウ(Gift Now)」ボタン。ボタンをクリックすると別画面が現れ、自分と受取人の名前やメールを入力しメッセージを記入して配達日を選択する。後はカード等で支払いを済ませるとプレゼントの受け手となる人にプレゼントの中身の確認メールが届く仕組みだ。ターゲットのギフトナウはギフトカードより温かみがあり、プレゼントよりもハズレがなく合理的と言えるだろう。  続きを読む
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2017年10月28日

【ウォルマート】、商品棚をスキャニングするロボット展開!欠品問題を解決できるのか?

171028シェルフ・スキャニング・ロボット2ウォルマート
■ウォルマートは26日、店内を動き回る在庫チェック・ロボットのテストを50店舗にまで拡大することを発表した。店内の在庫チェックにロボットを活用することで、人的資源をカスタマーサービスなどに注力する。ウォルマートが明かしたのはボサノバ・ロボティクス社(Bossa Nova Robotics)が開発した売り場を回り棚をスキャンするシェルフ・スキャニング・ロボット(shelf-scanning robots)。スキャニングセンサーを搭載した約1.8メートルの高さのロボットが自動で通路を進み、正確に棚の在庫チェックをしていく。デモンストレーション用の動画では商品棚に光を当てながら、センサーが棚をスキャニングしている。スキャニングから欠品や在庫少、置き間違い、値段間違いなどを1つ1つ念入りにチェックしていくロボットだ。GPSナビゲーションシステムを店内に導入しロボットも通路をスキャニングしていることで棚や陳列物、障害物などにぶつからず、買い物客など人を察知するとスキャニングも一時停止する。混雑する時間帯でも客やスタッフに対して安全に機能するとしている。また、お掃除ロボットのルンバのように充電が必要な時には自らドックに戻る。シェルフ・スキャニング・ロボットが集めた在庫データはクラウドに送って解析し、管理者にアラートやリコメンドを提供するとしている。これまでアーカンソー州やペンシルベニア州、カリフォルニア州の複数の店舗でテストを行っており、来月には50ヵ所にテストを拡大する。なお在庫チェック・ロボットの活用はウォルマートだけではない。アホールドUSA傘下のジャイアント・フードではペンシルバニア州でシェルフ・スキャニング・ロボット「マーティ(Marty)」のテストを行っており、ミズーリ州のスーパーマーケットのシュナックス・マーケットでも3ヵ所で在庫チャック・ロボット「タリー(Tally)」を試験している。
 店舗面積5,000坪となるスーパーセンターを約3,500ヵ所展開しているウォルマートは、在庫確認などの手作業をロボットに補完させることで、スタッフや顧客の時間を節約するのに役立つとしている。


ウォルマートのシェルフ・スキャニング・ロボットのデモンストレーション動画。売り場で商品棚に光を当てながら、センサーが商品棚をスキャニングしている。欠品や在庫少、置き間違い、値段間違いなどをチェックしていくロボットだ  続きを読む
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2017年10月16日

【ターゲット】、AI音声注文!サザエさんの昭和な世界観に黒電話AIスピーカー登場?

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■ターゲットは12日、グーグルのスマートスピーカー「グーグル・ホーム(Google Home)」で、音声注文による買い物サービスを提供することを発表した。すでにグーグルと提携し、同サービスを発表しているウォルマートやホームデポに追随する。人工知能(AI)を搭載したグーグルホームに音声で命令するだけで商品注文できるようにするため、ターゲットはグーグルのネット通販・宅配サービス「グーグル・エクスプレス(Google Express)」に日用品などを出品する。また同社は自社の通販サイトへの登録情報や店舗での購買履歴も、利用者が任意でグーグルに提供できるようにする。音声注文の使い方は利用者がグーグル・ホームに「グーグル、ターゲットでマーケット・パントリーのシリアルを再注文して下さい(OK Google, reorder the cereal from Target)」と話しかけると、AIが利用者の購買履歴からブランドや種類、サイズを特定し「お客様は先月、ターゲットでマーケット・パントリーの18オンス・コーンフレークス・ブレックファースト・シリアルをご購入しています。2ドル22ドルセント。購入されますか?(I know you bought Market Pantry's Corn Flakes 18oz Breakfast Cereal, from Target last month. It's 2 dollars 22 cents. Do you want that?)」と確認する。利用可能な地域は米国全土(アラスカ、ハワイを除く)。35ドル以上の注文は2日間で配送され、送料は無料となる。来年には注文金額から5%オフとなるターゲットのクレジットカード「レッドカード(RedCard)」のディスカウントにも対応するという。なお、注文品がターゲット以外のウォルマートや他のチェーンと被る場合は、頻繁に利用する店への注文となる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、後藤は「サザエさん」を30年ぶりぐらいに見ました。当ブログにサザエさんを事例にした話題を頻繁に出していたので現在はどうなっているのかを確認するために視聴したのです。最初に思ったのが、自分が見ているのは再放送かと疑ったことです。昔見たときと何も変わっていないのです。キャラクターの年齢はともかく、未だに磯野家は黒電話にブラウン管テレビです。キッチンには電子レンジはなかったような...少なくとも家の中の時代設定が1970年代のまま。どうやら番組制作側はサザエさんの世界観を崩したくないから、そのままにしているようなのです。が、1970年代の家電品はいつまで続けるつもりなのでしょうか?「古き良き時代」を演出しているのかもしれませんが、少なくともあの古い家電品では良き時代とは思えません。黒電話など知らない視聴者層が増えている時に、黒電話にまつわる「あるある」話に共感させようとしているのでしょうか?  続きを読む
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2017年10月12日

【ウォルマート】、過去20年で最低となる25店のみ開店!鮮明になる出店控えてIT投資?

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■ウォルマートは10日、2019年度のアメリカ国内の開店数を25店に抑えることを発表した。一方、Eコマースの売上高は40%の伸びとの見通しを示した。出店数を抑えて、経営資源をIT投資をむけることで、ネット通販で先行するアマゾンを追い上げる。投資家向けの会議で明らかにされたことによると、ウォルマートは2019年度(2019年1月期)の国内におけるスーパーセンターの新規開店数を15店舗、ネイバーフッドマーケットを10店舗に絞る。25店舗の新規開店数は過去20年間では最低。既存店の改装やEコマースの整備を進めながら、食料品や日用雑貨のシームレスなネットサービスの拡充に取り組む。例えばネットで購入した生鮮品等を店の駐車場で受け取る「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」の対応店舗数を現行の1,000店舗から、ほぼ2倍に引き上げ2,000店舗とする。ウォルマートはIT投資を加速することで、Eコマース売上高を160億ドル規模にする。ネット販売との相乗作用から既存店の売上高を増やし全体の売上高を3%以上伸びると予想もしている。
 ウォルマートは昨年8月、ネット通販のジェットを3.3億ドルで買収した。買収直後、ジェット創業者でCEOのマーク・ローリィ氏はウォルマート・グローバルEコマースのトップに就任。ローリィ氏のCEO就任後、ウォルマートは靴のオンラインショップの「シューバイ(ShoeBuy)」、アウトドア用品販売の「ムースジョー(Moosejaw)」、ビンテージ・レディースファッションの「モドクロス(Modcloth)」、オンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」、ニューヨーク市を基点にする宅配サービスの「パーセル(Parcel)」を買収している。ジェット買収後のウォルマートのEコマース売上高は第4四半期となる11月〜1月期で前年同期比29%増となり、前期の同21%増から成長が一段と加速した。35ドル以上の買い物をすれば年会費無料で2日間配送サービスの「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」を始めた第1四半期(2月〜4月期)では同63%増、第2四半期(5月〜7月期)も同60%増となり、ウォルマートのEコマースは高成長を維持している。またEコマースの取り扱い品目数は、第2四半期決算の発表時点で6,700万品目(前期は約5,000万品目)となっている。
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2017年10月10日

【ウォルマート】、ストレスフリーで30秒で返品するモバイル・エクスプレス・リターン!

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■ウォルマートは9日、アプリを使って気軽に返品できる「モバイル・エクスプレス・リターン(Mobile Express Return)」を発表した。ストレスフリーの返品は、利用者が事前にウォルマート・アプリ上で返品処理を行うことで返品スピードを早める方法だ。ウォルマートでモバイル決済の「ウォルマート・ペイ(Walmart Pay)」で購入した商品やオンラインストアのウォルマート・コムで購入した商品が対象となる。モバイル・エクスプレス・リターンは、購入した商品の中から返品したい商品をアプリ上で選択しておく。ウォルマートのお店では、カスタマーサービスにあるモバイル客専用に設けた「モバイル・エクスプレス・レーン」のデスクで、アプリを使いQRコードをスキャンする。アプリとレジの同期後、返品する商品のスタッフ確認で完了となる。返品完了はアプリ上でも確認でき、早ければ翌日中には顧客のアカウントやクレジットカードに返金される。また12月からは、洗剤やシャンプーなどの日用品や化粧品など一部商品を対象に店に返品しなくても返金するサービスを始める。この返品サービスではアプリで返品処理後、返品する商品を店に持ち込まなくても破棄するだけでよい。詳細は明らかにされていないが、返品を濫用されないような機能となっているようだ。
 なおウォルマート・ペイは同社のスマートフォン・アプリにクレジットカードなどの情報を登録しておき、レジのQRコードを読み取り、アプリとレジを同期することで決済を行うシステム。ウォルマートは3月、モバイル・エクスプレス・レーンで「ファーマシー・エクスプレス・ピックアップ(Phamacy Express Pickup)」と「エクスプレス・マネー・サービス(Express Money Service)」を始めている。ファーマシー・エクスプレス・ピックアップは、店に行く前にアプリで処方薬(バーコード)で読み取り、リフィル等の注文を済ませておく。モバイル・エクスプレス・レーンでは、バーコードを読み込み、アプリとレジを同期後にリフィル等を受け取る。エクスプレス・マネー・サービスも振込先の銀行名や口座番号などの情報を事前に入力しておく。同期化により振込先情報がレジに伝わることで、ペーパーワークやスタッフによる入力作業を省き、大幅に時間を節約できるのだ。サービス・トランザクションはすべてアプリ上のEレシートで保存される。
 ウォルマートではモバイル・エクスプレス・リターンによりこれまで最大5分程度かかっていた返品処理を最短30秒に短縮できるとしている。


動画による「モバイル・エクスプレス・リターン(Mobile Express Return)」の紹介。モバイル・エクスプレス・リターンは購入した商品の中から返品したい商品をアプリ上で選択しておく。ウォルマートでは、モバイル客専用に設けた「モバイル・エクスプレス・レーン」で、アプリを使いQRコードをスキャンしてレジと同期させる。スタッフが返品する商品を確認して完了となる。アプリ上でも返品完了を確認でき、早ければ翌日中には顧客のアカウントやクレジットカードに返金される。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社のコンサルティング・セミナーでアメリカの返品について説明すると、誰もが目を丸くして驚きます。アメリカに何度も視察研修で訪れた人でさえ、後藤がおこなった返品事例などを話すと言葉を飲みます。ところで後藤は日本のコンサルタントにもコンサルティングを行っています。が、彼らでさえアメリカの返品事情を良くわかっていません。ちなみに私がコンサルティングするコンサルタントは、流通業者や関係者となるクライアントに講師の立場で説明するような方々です。蛇足ですが、コンサルタントには、後藤に正式に堂々とコンサルティング依頼してくる人(企業)もいれば、私にコンサルタントであることがバレないように、他の社員になりすまして来られる方もいます...いずれにしても、プロである彼らもアメリカの返品制度についてはよく知らないのです。なぜかというと実際に返品をしたことがないから。体験してないので詳しく語れないのです。  続きを読む
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2017年10月05日

【ターゲット】、ドライブアップを50店へ!トップの一声で当社コンサルティングのワケ?

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■ターゲットは2日、一部の店舗でカーブサイド・ピックアップの「ドライブアップ(Drive Up)のテストを拡大したことを発表した。カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。カーブサイド・ピックアップは、大手チェーンストアではウォルマートが生鮮品など「ウォルマート・グローサリー」で行っており、スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーも「クリックリスト」というサービス名で拡大している。ミネアポリス・セントポールに展開するターゲットの50店舗で行われているドライブ・アップは今のところ、ターゲット・アプリ経由の注文のみに対応している。対象商品は日用品や家具、玩具、ベビー用品など20万品目にも上っている一方で、生鮮品やデリ、冷凍・冷蔵食品はサービス対象外となっている。
 使い方はターゲットのアプリを起動後、ドライブアップを行う店を選択する。決済画面で受け取り方法をドライブアップに選び、店に行き指定された駐車場に車を停める。「到着しました(I'm here)」ボタンをタップすると、スタッフが注文品を持ってきてくれる仕組みだ。スタッフが、アプリに表示されたバーコードをスキャンすることで受け取り完了となる。ターゲットは2014年10月、スタートアップ企業「カーブサイド(Curbside)」と提携した同様のサービスを始めた。当時のサービスはスマートフォンで店を選択し商品を購入すると1時間以内に商品ピックアップができるというものだった。購入した商品をカーブサイドのスタッフが用意し、店の外にあるテントでユーザーを待機。ユーザーは名前を告げるだけで車から降りずとも、スタッフがトランクや後部座席に載せた。サンフランシスコやニューヨーク、ロサンゼルスなど121店まで同サービスを拡大したものの昨年6月、カーブサイド・ピックアップサービスの撤退を発表。理由は明らかにされていないが、サードパーティ業者との提携がコスト面で厳しかったようだ。
 なおターゲットは今年7月、3店舗のみでドライブアップを始めていた。

トップ画像:ターゲット・アプリのドライブアップ。カーブサイド・ピックアップのドライブ・アップは今のところ、ターゲット・アプリ経由の注文のみに対応している。対象商品は日用品や家具、玩具、ベビー用品など20万品目にも上っている一方で、生鮮品やデリ、冷凍・冷蔵食品はサービス対象外となっている。  続きを読む
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2017年10月04日

【ウォルマート】、今年に入って5件目の買収!NYマンハッタンでは高いホテルを選べ?

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■ウォルマートは3日、ニューヨーク市を基点にする宅配サービスのパーセル(Parcel)を買収したことを発表した。買収額などの詳細は明らかにされていないが、買収額は1,000万ドル以下との見方をする一部報道もある。2013年創業のパーセルはニューヨーク市ブルックリンに本社があり、マンハッタンなどニューヨーク市内の当日宅配、スケジュール宅配を専門に行うスタートアップ企業。人口密度が極めて高いニューヨーク・マンハッタンでは、配達ルーティングからエントランスが難解なアパートメントの宅配まで、ラストマイル・デリバリーのノウハウを持っているとみられている。パーセルのクライアントにはミールキット業者のシェフド(Chef'd)やマーサ&マーリー・スプーン(Martha & Marley Spoon)、メンズ衣料のオンライン販売のボノボスなどがある。パーセルの買収により、ウォルマートはアメリカでも特異な都市であるマンハッタンでの当日宅配などラストマイルのスピードアップを図る。
 ウォルマートは昨年8月、ネット通販のジェットを3.3億ドルで買収した。買収直後、ジェット創業者でCEOのマーク・ローリィ氏はウォルマート・グローバルEコマースのトップに就任。ローリィ氏のCEO就任後、ウォルマートは靴のオンラインショップの「シューバイ(ShoeBuy)」、アウトドア用品販売の「ムースジョー(Moosejaw)」、ビンテージ・レディースファッションの「モドクロス(Modcloth)」、オンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」を買収している。ジェット買収後のウォルマートのEコマース売上高は第4四半期となる11月〜1月期で前年同期比29%増となり、前期の同21%増から成長が一段と加速した。35ドル以上の買い物をすれば年会費無料で2日間配送サービスの「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」を始めた第1四半期(2月〜4月期)では同63%増、第2四半期(5月〜7月期)も同60%増となり、ウォルマートのEコマースは高成長を維持している。またウォルマートEコマースの取り扱い品目数は、第2四半期決算で6,700万品目(前期は約5,000万品目)となっている。
 ウォルマート傘下のジェットは先月、都会に住む若い世代向けに、食品や家庭用品のプライベートブランド「ユニークリーJ(Uniquely J)」を発表した。

トップ画像:宅配サービスのパーセル(Parcel)の創業者でCEOのジェシー・カプラン氏と宅配バン。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤はコンサルティング・セミナーでニューヨーク・マンハッタンによく出張に行きます。11月だけでも3回、NYに行く予定です。コンサルティング依頼をする方には、後藤がNYを専門にしているコンサルタントと勘違いしていた人もいるほどです。実際、LAの自宅でもNYの時間に合わせて朝は4時30分の起床(NYの時間は7時30分)で、夜は9時(NYは深夜0時)過ぎにはベッドの中です。NYでのコンサルティングで、クライアントからよく聞くのは「マンハッタンの物価は異常に高い」ということです。なぜマンハッタンは異常に高いかというと、マンハッタンは狭い島であるということです。マンハッタン島の面積は東京山手線の内側の面積と同じなんですね。千代田区に中央区、港区、新宿区を足した広さしかありません。狭い所にロックフェラーセンターやエンパイアステートビル、ソーホー地、セントラルパーク、タイムズスクエアなど数々の有名地、人気スポットがあるのです。  続きを読む
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2017年09月30日

【ウォルマート】、傘下のジェットが新PBにボノボスも!オムニチャネルは準備が9割?

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■ウォルマート傘下でEコマースサイトのジェット(Jet)は、食品や家庭用品のプライベートブランドを発売する。向こう2ヶ月間で発売されるプライベートブランドは、「ユニークリーJ(Uniquely J)」という名称。ウォルマートのPB「グレートバリュー」より高い品質を誇り、コーヒーやオリーブオイル、洗剤やペーパータオルなど60品目の取り扱いから始める。都会に住む若い世代となる「メトロ・ミレニアル消費者(metro millennial consumer)」をターゲットにするユニークリーJは、ベビー用品やビューティー用品、ペット用品にも拡大する予定。一部報道によると、ユニークリーJブランドの圧縮マットレスも発売を計画しているという。またジェットは、買収したオンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」やビンテージ・レディース・ファッションの「モドクロス(Modcloth)」の商品をジェットのサイトでも発売する。なおジェットは25日、9月18日〜10月29日までの注文に5%のキャッシュバックを行うことを発表している。キャッシュバックは、11月13日からの買い物で値引きできるクレジット「ジェットキャッシュ」となる。ジェットキャッシュは最大50ドルとなっている。
 ウォルマートは昨年8月、3.3億ドルのジェット買収に際してジェット創業者でCEOのローリィ氏をウォルマート・グローバルEコマースのトップに就任させた。ウォルマートの傘下となったジェットは今年に入り、靴のオンラインショップの「シューバイ(ShoeBuy)」、アウトドア用品販売の「ムースジョー(Moosejaw)」、モドクロスやボノボスを買収している。ジェット買収後のウォルマートのEコマース売上高は第4四半期となる11月〜1月期で前年同期比29%増となり、前期の同21%増から成長が一段と加速した。35ドル以上の買い物をすれば年会費無料で2日間配送サービスの「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」を始めた第1四半期(2月〜4月期)では同63%増、第2四半期(5月〜7月期)も同60%増となり、ウォルマートのEコマースは高成長を維持している。またウォルマートEコマースの取り扱い品目数は、第2四半期決算で6,700万品目(前期は約5,000万品目)となっている。
 一方、親会社のウォルマートも27日、ベビー用品のPB「ペアレンツ・チョイス(Parent's Choice)」を刷新し、ベビーフード等、120品目を新たに加えることを発表している。

トップ画像:ニューヨーク・マンハッタンにあるボノボス・ガイドショップの店内。ウォルマート傘下のECサイトのジェットはボノボスの商品を取り扱うことを計画している。  続きを読む
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2017年09月23日

【ウォルマート】、サブちゃんが留守宅にあがり冷蔵庫を開けるIoT留守宅配をテスト?


■ラストマイルやIT等でアマゾンと熾烈な競争を繰り広げているウォルマートが、IoTを駆使して革新的な宅配サービスを実験している。宅配業者が留守宅に上がり冷蔵庫に生鮮品や冷凍品などを届けるのだ。ウォルマートが21日に明らかにしたところによると、スマートロック(Smart Lock:スマートフォンで開錠できる家の鍵)メーカーのオーガスト・ホーム(August Home)と宅配サービスのデリブ(Deliv)と提携しIoTを使った宅配テストを行っている。シリコンバレーで行われている実験は以下のようになっている。スマートロックを自宅に設置している利用者がウォルマート・コムで生鮮品などを購入する。注文品はデリブのスタッフが宅配する。宅配スタッフがスマートロックの呼び鈴を押すと、利用者のアプリに来客を通知する。スタッフが留守を確認後、利用者から伝えられたパスワードでスマートロックを解除する。利用者が事前に認証しておくパスワードは、一回のみ使えるように設定しているのだ。利用者のアプリには、スマートロック解除も通知される。スタッフは留守宅に上がり、キッチンの冷蔵庫を開け卵やミルク、冷凍品等の注文品を保存する。宅配の様子は室内に取り付けた監視カメラで撮影される。オーガスト・ホームのアプリで、一部始終をリアルタイムでモニターできるようになっているのだ。スタッフが留守宅から出ることを見ながら、アプリでスマートロックの施錠も確認できる。生鮮品等の宅配が留守宅でも可能になることで、利用者は家に居る必要がなくなる。
 ウォルマートは同テストが一部の顧客のためのサービスであり、即座のサービス展開を否定している。ウォルマートはシームレス・ショッピングの未来を模索することで、Eコマースのさらなる拡大にかけているのだ。

トップ動画:ウォルマートがシリコンバレーで実験しているIoTを駆使した留守宅配サービス。サザエさんに出てくる御用聞きの三河屋サブちゃんも将来的には勝手口から入らず、堂々と玄関から上がってくる。バケーション中のサザエさんも、サブちゃんの様子をアプリで一部始終監視するのだ...さーて、来週のサザエさんは?冷蔵庫にワカメを入れ「ビックリのサブちゃんに、モニター越しで大笑いするカツオ」の巻き!  続きを読む
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