2017年11月18日

【ターゲット】、集客伸ばすも期待はずれ!いまだに出遅れた感が店売上の足を引っ張る?

171118ターゲット@リッチモンド
■ターゲットが15日に発表した第3四半期(8月〜10月期)決算で、既存店ベースが前年を上回った。売上高は前年同期比1.4%増となる166.7億ドル。プライベートブランド(PB)の子供服「キャット&ジャック(Cat & Jack)」に続き、レディース・アクティブウェアPBの「ジョイラボ(JoyLab)」、レディース・アパレルPB「ア・ニュー・デー(A New Day)」、メンズカジュアルPB「グッドフェロー&カンパニー(Goodfellow & Co)」など最近、続々発表している独自商品が売上に貢献した。純利益は4.80億ドルとなり、前年同期の6.08億ドルから21%も減少した。粗利益率は販促により前年同期の29.8%から29.7%と0.1ポイント低下した。一方、一般販売管理費率は店舗のりモデル費用やITへの投資で21.1%と前年同期から0.8ポイントも増加した。既存店・売上高前年同期比は0.9%増となり、2四半期連続して前年を上回った。既存店ベースの内訳は客単価が0.5%落ち込んだものの客数が1.4%の増加となった。プライベートブランドが奏功している他、ネットで購入した商品を店で受け取るボピス(BOPIS:Buy Online Pick Up In Store)対応の店に改装していることも成長を支えた。オンライン売上は前年同期比24%の増加と二桁増を維持しており、売上全体の4.3%となっている。ターゲットは国内に1,828店を展開しており、その内訳はスーパーセンター業態など4,760坪以上の大型店が276店(前期から横ばい)、1,400坪〜4,760坪未満の通常のディスカウントストア・フォーマットは1,508店(前期から2店増加)となっており、「フレキシブル・フォーマット(flexible format)」と呼ばれている1,400坪以下の小型店は前期から10店舗増やし44店舗となっている。
 ターゲットではボピス対応に改装した店舗が第3四半期中、37店となっている。第4四半期中には110店を改装計画としている。

トップ画像:テキサス州リッチモンドにオープンしたターゲットの新プロトタイプストア。ターゲットが同社史上「最も野心的なデザイン」と謳っている店舗だ。  続きを読む

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2017年11月17日

【ウォルマート】、アマゾン追撃のシームレス&IT化で集客数が過去8年で最大の伸び!

171117ウォルマート・ピックアップタワー
■ウォルマートが16日発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は、好調なEコマースが高い成長を維持し、国内の既存店ベースが過去8年で最高の伸びを記録した。一方で、粗利を押し下げたことで大幅な減益となった。会員費等を含む総売上高は4.2%増となる1,231.8億ドル。食品売上の伸びが成長を支えた。純利益は前年同期から42.4%減となる17.5億ドルとなった。EコマースなどITへの投資が圧迫し、債務償却などに絡む損失計上も利益を圧迫した。
 売上高の約6割を占める国内のスーパーセンターやディスカウントストアなどウォルマートUSの売上高は777.3億ドルと前年同期比4.3%の増加だった。ウォルマートUSの既存店・売上高前年同期比(ガソリン販売は除外)は食品売上が伸びていることで2.7%の増加となった。国内の既存店ベースは2009年2月〜4月期の3.6%増以来となる高い伸びとなった。これによりウォルマートUSの既存店ベースは13四半期連続で前年を上回ったことになる。内訳は客単価が1.2%増加し、客数が12四半期連続プラスとなる1.5%の増加となった。また取扱品目数が7,000万品目(前期は約6,700万品目)以上に達しているEコマースは売上高が前年同期比50%増となり、前期の同60%増からは若干、伸びが鈍化したものの依然として高い成長を維持している。Eコマースの取引総額(GMV:Gross Merchandise Volume)は54%の増加だった(前期は63%の増加)。Eコマースの拡大は、35ドル以上の買い物をすれば年会費無料で2日間配送サービスの「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」に、Eコマースでラスト・ワン・マイルのコスト節約分を顧客に還元する「ウォルマート・ピックアップ・ディスカウント(Walmart Pickup Discount)」が寄与している。ウォルマートは今年に入ってEC企業のモドクロスやシューバイ、ムースジョー、ボノボスを買収している。
 また、スキャン&ゴーを昨年9月末、全店に展開したサムズクラブの既存店ベース(ガソリン売上除外)も2.8%の増加となった。サムズクラブの既存店ベースのプラスは7四半期連続となっている。なおハリケーン関連の売り上げによる押し上げ効果で既存店ベース集客数は3.6%の増加となっている。

ウォルマート第3四半期(8月〜10月期)
総売上・前年同期比:4.2%増
純利益・前年同期比:42.4%減
既存店・売上高前年同期比:2.7%増(ウォルマートUS事業部)
ウォルマート店舗数(17年9月11日)
 アメリカ国内店舗数(ウォルマートUS):4,699店
  スーパーセンター:3,538店
  ネイバーフッドマーケット:701店
  ディスカウントストア:412店
  小型店など:48店
 サムズクラブ:653店

 海外店:6,369店

 総店舗数:11,721店

トップ画像:ウォルマート・ピックアップタワー。ピックアップタワーに近づくと操作窓が自動で開き、ピックアップ用に送られてきたバーコードをスクリーン横にある赤外線センサーに近づけるように指示される。センサーも視界の範囲にあり、直感的に分かりやすい。スキャンすると間もなく注文品が目の前に出てくるのだ。その間、わずか5秒程度なので、どこから出てくるのかなど考える時間さえ与えない。まさにフールプルーフだ。  続きを読む
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2017年11月09日

【ウォルマート】、エッ、ウォルマートペイがアップルペイを抜く?利便性で抜いている!

171109ウォルマートペイ
■アップルペイはアメリカの全小売店舗の約50%で利用できるモバイル決済サービスだ。その中には全米トップ100に名を連ねる小売企業67社も含まれている。アップルペイは今やマクドナルドやパネラブレッド、アルバートソンズ、ウォルグリーン、メーシーズ、JCペニー、オフィスデポ、ステープルズ、ベストバイなど数多くの大手チェーンストアで利用が可能となっている。アップルの非接触型決済はお店やレストラン、ガソリンスタンド、銀行などを含めるとアメリカ国内の400万ヵ所でサポートされている。しかし、アップルペイはウォルマートのモバイル決済システムの「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」に近く追い抜かれると見込まれているのだ。調査会社ペイメント(Pymnts)の調査によると、アップルペイの使用率は2015年3月、5.9%のピークに達した。その後、昨年の10月は4.5%、今年3月が4.0%、6月は5.5%と横ばいが続いている。アップルペイの普及率は今年6月、24.5%を記録しているにもかかわらず、利便性が横ばいなのだ。一方、アップルペイより1年以上遅れて開始されたウォルマートペイの利用率は今年3月、3.3%だったものの6月には5.1%にも上っている。ウォルマートペイはウォルマート・スーパーセンターやウォルマート・ネイバーフッドマーケット、ウォルマート・ディスカウントストアなど4,800店弱のみでしか利用できないのだが、利用のしやすさでアップルペイを追い抜こうとしている。モバイル決済サービスなどの事業を統括するシニア・バイス・プレジデントのダニエル・エッカート氏は、ウォルマートペイの1日当たりの新規利用者は4〜5ヶ月前の数千人から数万人に増加していると指摘している。ウォルマートペイで決済した顧客の3分の2が、21日以内に再び利用していることで、ウォルマートペイがアップルペイを上回る自信があると述べているのだ。調査会社クローン・コンサルティングのCEOリチャード・クローン氏も、月に2回以上利用するアクティブユーザー数で、ウォルマートペイが2018年末までにアップルペイを追い越すと予想している。
 ウォルマートペイはアップルペイより開始が1年以上遅く、しかもウォルマートのみでしか利用できない。ウォルマートペイは支払い時にウォルマート・アプリを起動して、わざわざQRコードをスキャンしなければならない。にもかかわらずウォルマートペイはアップルペイより利便性で上になっている、なぜなのか?

トップ画像:ウォルマートペイは支払い時にウォルマート・アプリを起動して、アプリとレジを同期させるため、レジスクリーンのQRコードをスキャンしなければならない。ウォルマートペイはウォルマートしか使えないうえ、アップルペイより手間がかかる。が、ウォルマートペイはアップルペイより使用率で抜こうとしている、なぜなのか?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。エントリー記事の最後を「なぜなのか?」とWhyの疑問形で終わらせました。ブログ読者に「なぜウォルマートペイは劣っているようにも見えるにもかかわらず、アップルペイよりも利便性が高いとされるようになってきているのか?」を考えてもらいたいからですが、考えても分からないと思います。それは後藤のクライアントなら理解できるはずです。当社コンサルティングのワークショップ(実演研修)で、ウォルマートペイを使って実際に買い物した方にしか知り得ないからです。ウォルマートペイを使ったワークショップでは、当社クライアントは4回も「おおー!!!」と感嘆の声をあげます。1回目はウォルマート・アプリを起動後、レジにあるQRコードを読み込むときです。読み込みスピードが極めて速いからです。読み込みが人の認識スピードよりも速いので感動するのです。2回目の感嘆の声は決済終了直後、アプリにあるeレシートを見せたときです。  続きを読む
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2017年11月05日

【ターゲット】、マイチェックアウト始動!1分1秒でも早くチャレンジすべきこととは?

171105マイチェックアウト@ターゲット
■ターゲットは31日、年末商戦を前に新たなオムニチャネル戦略を発表した。ターゲットが開発した「マイチェックアウト(myCheckout)」は、スタッフが持つモバイル端末にダウンロードされるアプリだ。顧客が店内で欠品等で探していた商品が見つからなかった場合、スタッフがマイチェックアウトからターゲット・コムで商品をオーダーして宅配させるというもの。モバイル端末にはクレジットカード・リーダーを搭載し、決済機能も持っていることで、その場で購入を完了することが可能となる。ターゲットは今春からマイチェックアウトのテストを行っており、すでに1万回以上の決済処理実績があるという。スタッフ全員にマイチェックアウト・アプリをダウンロードしたモバイル端末を持たせることで、年末商戦中の欠品による機会損失を最小化する。ターゲットはまた、セルフチェックアウトレジをアップグレードしたことも明らかにした。今年8月からアップグレードを始めたセルフチェックアウトレジは、より直感的に使いやすいシステムになっているという。ターゲットはここのところITへの投資を加速している。ターゲットの本体アプリに、同社が開発したクーポンアプリ「カートウィール(Cartwheel)」を統合している。また、ビーコン(Beacon)とブルートゥース(Bluetooth)技術を応用した位置情報機能を使い、カートウィールで目当ての商品を探すときに役立つツールも搭載しようとしているのだ。この機能ではカートウィールだけでなくショッピングリストにある商品からも店内位置情報の利用を可能とする。アプリ上の店内マップでセール情報なども表示できるようにするとしている。ターゲットは店内のWi-Fi帯域幅を拡大し、通信速度も2倍以上にしている。

トップ画像:ターゲットが開発したモバイル端末アプリ「マイチェックアウト(myCheckout)」は、店内で探していた商品が見つからなかった際、スタッフがターゲット・コムで商品をオーダーして宅配させるというもの。
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2017年11月02日

【ウォルマート】、年末商戦の目玉は店内イベント!社長もサンタクロースで自撮り接客?

171102クリスマス@ウォルマート
■ウォルマートは1日、店内で商品デモンストレーションなどを行うイベントなど、今年の年末商戦の戦略を発表した。店内イベント「ロック・ディス・クリスマス(Rock This Christmas)」は11月〜12月まで、国内に約3,500店を展開するスーパーセンターで開催する。11月4日(土曜日)の「トーイ・ザット・ロック(Toys that Rock)」ではキッズ向けに人気のオモチャや新玩具などのデモンストレーションを行う。来店者にはオモチャのカタログが配布され、子供たちには欲しいオモチャをチェックするマークシートも渡されるという。また玩具コーナーには本物のサンタクロースが登場し、自撮りなどの撮影会も催される。12月2日(土)の「パーティ・ザット・ロック(Parties that Rock)」や12月16日(土)の「ギフト・ザット・ロック(Gifts that Rock)」ではクリスマス・パーティやクリスマス・プレゼントについての人気商品デモを行う。ウォルマートでは店内での買い物体験を改善するための投資を強化しており、店内イベントもその一環となっている。
 ウォルマートはまた、オンラインストアで提供する年末商戦向け商品数を昨年から3倍となる6,000万品目に増やしたことを明らかにした。そのうち200万品目以上の商品については注文金額の合計が35ドル以上の場合、2日以内配達の料金を無料にするとしている。またネットで注文した商品を店舗で受け取るボピスにも値引きを適応するとの方針も示した。さらに調理家電メーカー「クイジナート(Cuisinart)」「キッチンエイド(KitchenAid)」や高品質なアロマキャンドルの「ヤンキーキャンドル(Yankee Candle)」、オーディオ機器の「ボーズ(Bose)」などによる限定商品の提供を店舗とオンラインストアで増やすとした。商品計画責任者のスティーブ・ブラッツピース氏はオモチャを中心に幅広い商品カテゴリーで値引きを行うとし「最大の品揃えや専売品、利便性、ご提供できる節約などを4,700店以上とオンラインストアを最大限に生かしたい」と語っている。同氏はまたロールバックなどの値引きや他社より安い価格で商品を提供することに重点を置くと強調した。
 なおウォルマートは昨年から始めたアシスタント・スタッフ「ホリデー・ヘルパー(Holiday Helper)」の展開を行うとしている。黄色のベストを着た補助要員のホリデー・ヘルパーはレジ混雑時に別のレジを開ける他、レジ行列のお客が買い忘れがある時も、代わりにピックアップするサービスを行う。  続きを読む
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2017年10月29日

【ターゲット】、ギフトナウ!ギフトカードより温かくてプレゼントよりもハズレがない?

171029ギフトナウ@ターゲット商品ページ
■今月、自分に誕生日があると想像してもらいたい。毎年のように誕生日プレゼントを送ってくれる家族や友人・知人がいる。誕生日の数日前、デパートからメールで事前にプレゼントの確認通知が届いたら、あなたはどう思うだろうか?メールには「あなたの誕生日プレゼントにAさんが〇〇を贈ります」とある。ジャケットやセーターなどのプレゼントならサイズや他のカラーを選択できるようになっている。プレゼントそのものが気に入らなければ、そのデパートで購入できる同価格(もしくはそれ以下金額)のまったく別の商品を選ぶこともできる。ギフトカード(商品券)への変更も可能なのだ。プレゼントを贈る前に受け手にプレゼントの中身を確認してもらうという、極めて合理的なやり方だ。プレゼントの貰い手が事前にプレゼントの中身を知るわけだから、サプライズの要素は全くない。が、確実に欲しいものが貰えるため手堅いともいえる。ディスカウンターのターゲットが、そんな合理的な「ギフトナウ(Gift Now)」を始めた。ターゲットのギフトナウの使い方はシンプルだ。ターゲット・コムの商品ページにある「ギフトナウ(Gift Now)」ボタンをクリックすると別画面が現れる。自分と受取人の名前やメールを入力しメッセージを記入して配達日を選択。後はカード等で支払いを済ませるとプレゼントの受け手となる人にプレゼントの中身の確認メールが届くのだ。確認メールでそのままプレゼントを受け取ると選ぶこともできるし、アパレルなどカラーやサイズを変更できるでけでなく、例えばキッチン用品など別の商品にも変えることができるのだ。ギフトカードにして後の購入に使うことも可能だ。
 誕生日やクリスマスのプレゼントに、ギフトカードは味気ない。かといって自分の好みのプレゼントを相手に押し付けるのも気がひける。少なくとも相手にはこんなプレゼントを贈りたかったということは伝えたい...ギフトナウはそんな人が利用できる忖度なプレゼントかもしれない。

トップ画像:ターゲット・コムの商品ページに赤矢印で示した「ギフトナウ(Gift Now)」ボタン。ボタンをクリックすると別画面が現れ、自分と受取人の名前やメールを入力しメッセージを記入して配達日を選択する。後はカード等で支払いを済ませるとプレゼントの受け手となる人にプレゼントの中身の確認メールが届く仕組みだ。ターゲットのギフトナウはギフトカードより温かみがあり、プレゼントよりもハズレがなく合理的と言えるだろう。  続きを読む
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2017年10月28日

【ウォルマート】、商品棚をスキャニングするロボット展開!欠品問題を解決できるのか?

171028シェルフ・スキャニング・ロボット2ウォルマート
■ウォルマートは26日、店内を動き回る在庫チェック・ロボットのテストを50店舗にまで拡大することを発表した。店内の在庫チェックにロボットを活用することで、人的資源をカスタマーサービスなどに注力する。ウォルマートが明かしたのはボサノバ・ロボティクス社(Bossa Nova Robotics)が開発した売り場を回り棚をスキャンするシェルフ・スキャニング・ロボット(shelf-scanning robots)。スキャニングセンサーを搭載した約1.8メートルの高さのロボットが自動で通路を進み、正確に棚の在庫チェックをしていく。デモンストレーション用の動画では商品棚に光を当てながら、センサーが棚をスキャニングしている。スキャニングから欠品や在庫少、置き間違い、値段間違いなどを1つ1つ念入りにチェックしていくロボットだ。GPSナビゲーションシステムを店内に導入しロボットも通路をスキャニングしていることで棚や陳列物、障害物などにぶつからず、買い物客など人を察知するとスキャニングも一時停止する。混雑する時間帯でも客やスタッフに対して安全に機能するとしている。また、お掃除ロボットのルンバのように充電が必要な時には自らドックに戻る。シェルフ・スキャニング・ロボットが集めた在庫データはクラウドに送って解析し、管理者にアラートやリコメンドを提供するとしている。これまでアーカンソー州やペンシルベニア州、カリフォルニア州の複数の店舗でテストを行っており、来月には50ヵ所にテストを拡大する。なお在庫チェック・ロボットの活用はウォルマートだけではない。アホールドUSA傘下のジャイアント・フードではペンシルバニア州でシェルフ・スキャニング・ロボット「マーティ(Marty)」のテストを行っており、ミズーリ州のスーパーマーケットのシュナックス・マーケットでも3ヵ所で在庫チャック・ロボット「タリー(Tally)」を試験している。
 店舗面積5,000坪となるスーパーセンターを約3,500ヵ所展開しているウォルマートは、在庫確認などの手作業をロボットに補完させることで、スタッフや顧客の時間を節約するのに役立つとしている。


ウォルマートのシェルフ・スキャニング・ロボットのデモンストレーション動画。売り場で商品棚に光を当てながら、センサーが商品棚をスキャニングしている。欠品や在庫少、置き間違い、値段間違いなどをチェックしていくロボットだ  続きを読む
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2017年10月16日

【ターゲット】、AI音声注文!サザエさんの昭和な世界観に黒電話AIスピーカー登場?

171016ターゲット
■ターゲットは12日、グーグルのスマートスピーカー「グーグル・ホーム(Google Home)」で、音声注文による買い物サービスを提供することを発表した。すでにグーグルと提携し、同サービスを発表しているウォルマートやホームデポに追随する。人工知能(AI)を搭載したグーグルホームに音声で命令するだけで商品注文できるようにするため、ターゲットはグーグルのネット通販・宅配サービス「グーグル・エクスプレス(Google Express)」に日用品などを出品する。また同社は自社の通販サイトへの登録情報や店舗での購買履歴も、利用者が任意でグーグルに提供できるようにする。音声注文の使い方は利用者がグーグル・ホームに「グーグル、ターゲットでマーケット・パントリーのシリアルを再注文して下さい(OK Google, reorder the cereal from Target)」と話しかけると、AIが利用者の購買履歴からブランドや種類、サイズを特定し「お客様は先月、ターゲットでマーケット・パントリーの18オンス・コーンフレークス・ブレックファースト・シリアルをご購入しています。2ドル22ドルセント。購入されますか?(I know you bought Market Pantry's Corn Flakes 18oz Breakfast Cereal, from Target last month. It's 2 dollars 22 cents. Do you want that?)」と確認する。利用可能な地域は米国全土(アラスカ、ハワイを除く)。35ドル以上の注文は2日間で配送され、送料は無料となる。来年には注文金額から5%オフとなるターゲットのクレジットカード「レッドカード(RedCard)」のディスカウントにも対応するという。なお、注文品がターゲット以外のウォルマートや他のチェーンと被る場合は、頻繁に利用する店への注文となる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、後藤は「サザエさん」を30年ぶりぐらいに見ました。当ブログにサザエさんを事例にした話題を頻繁に出していたので現在はどうなっているのかを確認するために視聴したのです。最初に思ったのが、自分が見ているのは再放送かと疑ったことです。昔見たときと何も変わっていないのです。キャラクターの年齢はともかく、未だに磯野家は黒電話にブラウン管テレビです。キッチンには電子レンジはなかったような...少なくとも家の中の時代設定が1970年代のまま。どうやら番組制作側はサザエさんの世界観を崩したくないから、そのままにしているようなのです。が、1970年代の家電品はいつまで続けるつもりなのでしょうか?「古き良き時代」を演出しているのかもしれませんが、少なくともあの古い家電品では良き時代とは思えません。黒電話など知らない視聴者層が増えている時に、黒電話にまつわる「あるある」話に共感させようとしているのでしょうか?  続きを読む
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2017年10月12日

【ウォルマート】、過去20年で最低となる25店のみ開店!鮮明になる出店控えてIT投資?

171012ウォルマートデリバリートラック
■ウォルマートは10日、2019年度のアメリカ国内の開店数を25店に抑えることを発表した。一方、Eコマースの売上高は40%の伸びとの見通しを示した。出店数を抑えて、経営資源をIT投資をむけることで、ネット通販で先行するアマゾンを追い上げる。投資家向けの会議で明らかにされたことによると、ウォルマートは2019年度(2019年1月期)の国内におけるスーパーセンターの新規開店数を15店舗、ネイバーフッドマーケットを10店舗に絞る。25店舗の新規開店数は過去20年間では最低。既存店の改装やEコマースの整備を進めながら、食料品や日用雑貨のシームレスなネットサービスの拡充に取り組む。例えばネットで購入した生鮮品等を店の駐車場で受け取る「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」の対応店舗数を現行の1,000店舗から、ほぼ2倍に引き上げ2,000店舗とする。ウォルマートはIT投資を加速することで、Eコマース売上高を160億ドル規模にする。ネット販売との相乗作用から既存店の売上高を増やし全体の売上高を3%以上伸びると予想もしている。
 ウォルマートは昨年8月、ネット通販のジェットを3.3億ドルで買収した。買収直後、ジェット創業者でCEOのマーク・ローリィ氏はウォルマート・グローバルEコマースのトップに就任。ローリィ氏のCEO就任後、ウォルマートは靴のオンラインショップの「シューバイ(ShoeBuy)」、アウトドア用品販売の「ムースジョー(Moosejaw)」、ビンテージ・レディースファッションの「モドクロス(Modcloth)」、オンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」、ニューヨーク市を基点にする宅配サービスの「パーセル(Parcel)」を買収している。ジェット買収後のウォルマートのEコマース売上高は第4四半期となる11月〜1月期で前年同期比29%増となり、前期の同21%増から成長が一段と加速した。35ドル以上の買い物をすれば年会費無料で2日間配送サービスの「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」を始めた第1四半期(2月〜4月期)では同63%増、第2四半期(5月〜7月期)も同60%増となり、ウォルマートのEコマースは高成長を維持している。またEコマースの取り扱い品目数は、第2四半期決算の発表時点で6,700万品目(前期は約5,000万品目)となっている。
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2017年10月10日

【ウォルマート】、ストレスフリーで30秒で返品するモバイル・エクスプレス・リターン!

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■ウォルマートは9日、アプリを使って気軽に返品できる「モバイル・エクスプレス・リターン(Mobile Express Return)」を発表した。ストレスフリーの返品は、利用者が事前にウォルマート・アプリ上で返品処理を行うことで返品スピードを早める方法だ。ウォルマートでモバイル決済の「ウォルマート・ペイ(Walmart Pay)」で購入した商品やオンラインストアのウォルマート・コムで購入した商品が対象となる。モバイル・エクスプレス・リターンは、購入した商品の中から返品したい商品をアプリ上で選択しておく。ウォルマートのお店では、カスタマーサービスにあるモバイル客専用に設けた「モバイル・エクスプレス・レーン」のデスクで、アプリを使いQRコードをスキャンする。アプリとレジの同期後、返品する商品のスタッフ確認で完了となる。返品完了はアプリ上でも確認でき、早ければ翌日中には顧客のアカウントやクレジットカードに返金される。また12月からは、洗剤やシャンプーなどの日用品や化粧品など一部商品を対象に店に返品しなくても返金するサービスを始める。この返品サービスではアプリで返品処理後、返品する商品を店に持ち込まなくても破棄するだけでよい。詳細は明らかにされていないが、返品を濫用されないような機能となっているようだ。
 なおウォルマート・ペイは同社のスマートフォン・アプリにクレジットカードなどの情報を登録しておき、レジのQRコードを読み取り、アプリとレジを同期することで決済を行うシステム。ウォルマートは3月、モバイル・エクスプレス・レーンで「ファーマシー・エクスプレス・ピックアップ(Phamacy Express Pickup)」と「エクスプレス・マネー・サービス(Express Money Service)」を始めている。ファーマシー・エクスプレス・ピックアップは、店に行く前にアプリで処方薬(バーコード)で読み取り、リフィル等の注文を済ませておく。モバイル・エクスプレス・レーンでは、バーコードを読み込み、アプリとレジを同期後にリフィル等を受け取る。エクスプレス・マネー・サービスも振込先の銀行名や口座番号などの情報を事前に入力しておく。同期化により振込先情報がレジに伝わることで、ペーパーワークやスタッフによる入力作業を省き、大幅に時間を節約できるのだ。サービス・トランザクションはすべてアプリ上のEレシートで保存される。
 ウォルマートではモバイル・エクスプレス・リターンによりこれまで最大5分程度かかっていた返品処理を最短30秒に短縮できるとしている。


動画による「モバイル・エクスプレス・リターン(Mobile Express Return)」の紹介。モバイル・エクスプレス・リターンは購入した商品の中から返品したい商品をアプリ上で選択しておく。ウォルマートでは、モバイル客専用に設けた「モバイル・エクスプレス・レーン」で、アプリを使いQRコードをスキャンしてレジと同期させる。スタッフが返品する商品を確認して完了となる。アプリ上でも返品完了を確認でき、早ければ翌日中には顧客のアカウントやクレジットカードに返金される。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社のコンサルティング・セミナーでアメリカの返品について説明すると、誰もが目を丸くして驚きます。アメリカに何度も視察研修で訪れた人でさえ、後藤がおこなった返品事例などを話すと言葉を飲みます。ところで後藤は日本のコンサルタントにもコンサルティングを行っています。が、彼らでさえアメリカの返品事情を良くわかっていません。ちなみに私がコンサルティングするコンサルタントは、流通業者や関係者となるクライアントに講師の立場で説明するような方々です。蛇足ですが、コンサルタントには、後藤に正式に堂々とコンサルティング依頼してくる人(企業)もいれば、私にコンサルタントであることがバレないように、他の社員になりすまして来られる方もいます...いずれにしても、プロである彼らもアメリカの返品制度についてはよく知らないのです。なぜかというと実際に返品をしたことがないから。体験してないので詳しく語れないのです。  続きを読む
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2017年10月05日

【ターゲット】、ドライブアップを50店へ!トップの一声で当社コンサルティングのワケ?

171005ドライブアップ@ターゲット
■ターゲットは2日、一部の店舗でカーブサイド・ピックアップの「ドライブアップ(Drive Up)のテストを拡大したことを発表した。カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。カーブサイド・ピックアップは、大手チェーンストアではウォルマートが生鮮品など「ウォルマート・グローサリー」で行っており、スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーも「クリックリスト」というサービス名で拡大している。ミネアポリス・セントポールに展開するターゲットの50店舗で行われているドライブ・アップは今のところ、ターゲット・アプリ経由の注文のみに対応している。対象商品は日用品や家具、玩具、ベビー用品など20万品目にも上っている一方で、生鮮品やデリ、冷凍・冷蔵食品はサービス対象外となっている。
 使い方はターゲットのアプリを起動後、ドライブアップを行う店を選択する。決済画面で受け取り方法をドライブアップに選び、店に行き指定された駐車場に車を停める。「到着しました(I'm here)」ボタンをタップすると、スタッフが注文品を持ってきてくれる仕組みだ。スタッフが、アプリに表示されたバーコードをスキャンすることで受け取り完了となる。ターゲットは2014年10月、スタートアップ企業「カーブサイド(Curbside)」と提携した同様のサービスを始めた。当時のサービスはスマートフォンで店を選択し商品を購入すると1時間以内に商品ピックアップができるというものだった。購入した商品をカーブサイドのスタッフが用意し、店の外にあるテントでユーザーを待機。ユーザーは名前を告げるだけで車から降りずとも、スタッフがトランクや後部座席に載せた。サンフランシスコやニューヨーク、ロサンゼルスなど121店まで同サービスを拡大したものの昨年6月、カーブサイド・ピックアップサービスの撤退を発表。理由は明らかにされていないが、サードパーティ業者との提携がコスト面で厳しかったようだ。
 なおターゲットは今年7月、3店舗のみでドライブアップを始めていた。

トップ画像:ターゲット・アプリのドライブアップ。カーブサイド・ピックアップのドライブ・アップは今のところ、ターゲット・アプリ経由の注文のみに対応している。対象商品は日用品や家具、玩具、ベビー用品など20万品目にも上っている一方で、生鮮品やデリ、冷凍・冷蔵食品はサービス対象外となっている。  続きを読む
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2017年10月04日

【ウォルマート】、今年に入って5件目の買収!NYマンハッタンでは高いホテルを選べ?

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■ウォルマートは3日、ニューヨーク市を基点にする宅配サービスのパーセル(Parcel)を買収したことを発表した。買収額などの詳細は明らかにされていないが、買収額は1,000万ドル以下との見方をする一部報道もある。2013年創業のパーセルはニューヨーク市ブルックリンに本社があり、マンハッタンなどニューヨーク市内の当日宅配、スケジュール宅配を専門に行うスタートアップ企業。人口密度が極めて高いニューヨーク・マンハッタンでは、配達ルーティングからエントランスが難解なアパートメントの宅配まで、ラストマイル・デリバリーのノウハウを持っているとみられている。パーセルのクライアントにはミールキット業者のシェフド(Chef'd)やマーサ&マーリー・スプーン(Martha & Marley Spoon)、メンズ衣料のオンライン販売のボノボスなどがある。パーセルの買収により、ウォルマートはアメリカでも特異な都市であるマンハッタンでの当日宅配などラストマイルのスピードアップを図る。
 ウォルマートは昨年8月、ネット通販のジェットを3.3億ドルで買収した。買収直後、ジェット創業者でCEOのマーク・ローリィ氏はウォルマート・グローバルEコマースのトップに就任。ローリィ氏のCEO就任後、ウォルマートは靴のオンラインショップの「シューバイ(ShoeBuy)」、アウトドア用品販売の「ムースジョー(Moosejaw)」、ビンテージ・レディースファッションの「モドクロス(Modcloth)」、オンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」を買収している。ジェット買収後のウォルマートのEコマース売上高は第4四半期となる11月〜1月期で前年同期比29%増となり、前期の同21%増から成長が一段と加速した。35ドル以上の買い物をすれば年会費無料で2日間配送サービスの「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」を始めた第1四半期(2月〜4月期)では同63%増、第2四半期(5月〜7月期)も同60%増となり、ウォルマートのEコマースは高成長を維持している。またウォルマートEコマースの取り扱い品目数は、第2四半期決算で6,700万品目(前期は約5,000万品目)となっている。
 ウォルマート傘下のジェットは先月、都会に住む若い世代向けに、食品や家庭用品のプライベートブランド「ユニークリーJ(Uniquely J)」を発表した。

トップ画像:宅配サービスのパーセル(Parcel)の創業者でCEOのジェシー・カプラン氏と宅配バン。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤はコンサルティング・セミナーでニューヨーク・マンハッタンによく出張に行きます。11月だけでも3回、NYに行く予定です。コンサルティング依頼をする方には、後藤がNYを専門にしているコンサルタントと勘違いしていた人もいるほどです。実際、LAの自宅でもNYの時間に合わせて朝は4時30分の起床(NYの時間は7時30分)で、夜は9時(NYは深夜0時)過ぎにはベッドの中です。NYでのコンサルティングで、クライアントからよく聞くのは「マンハッタンの物価は異常に高い」ということです。なぜマンハッタンは異常に高いかというと、マンハッタンは狭い島であるということです。マンハッタン島の面積は東京山手線の内側の面積と同じなんですね。千代田区に中央区、港区、新宿区を足した広さしかありません。狭い所にロックフェラーセンターやエンパイアステートビル、ソーホー地、セントラルパーク、タイムズスクエアなど数々の有名地、人気スポットがあるのです。  続きを読む
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2017年09月30日

【ウォルマート】、傘下のジェットが新PBにボノボスも!オムニチャネルは準備が9割?

170930ボノボス
■ウォルマート傘下でEコマースサイトのジェット(Jet)は、食品や家庭用品のプライベートブランドを発売する。向こう2ヶ月間で発売されるプライベートブランドは、「ユニークリーJ(Uniquely J)」という名称。ウォルマートのPB「グレートバリュー」より高い品質を誇り、コーヒーやオリーブオイル、洗剤やペーパータオルなど60品目の取り扱いから始める。都会に住む若い世代となる「メトロ・ミレニアル消費者(metro millennial consumer)」をターゲットにするユニークリーJは、ベビー用品やビューティー用品、ペット用品にも拡大する予定。一部報道によると、ユニークリーJブランドの圧縮マットレスも発売を計画しているという。またジェットは、買収したオンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」やビンテージ・レディース・ファッションの「モドクロス(Modcloth)」の商品をジェットのサイトでも発売する。なおジェットは25日、9月18日〜10月29日までの注文に5%のキャッシュバックを行うことを発表している。キャッシュバックは、11月13日からの買い物で値引きできるクレジット「ジェットキャッシュ」となる。ジェットキャッシュは最大50ドルとなっている。
 ウォルマートは昨年8月、3.3億ドルのジェット買収に際してジェット創業者でCEOのローリィ氏をウォルマート・グローバルEコマースのトップに就任させた。ウォルマートの傘下となったジェットは今年に入り、靴のオンラインショップの「シューバイ(ShoeBuy)」、アウトドア用品販売の「ムースジョー(Moosejaw)」、モドクロスやボノボスを買収している。ジェット買収後のウォルマートのEコマース売上高は第4四半期となる11月〜1月期で前年同期比29%増となり、前期の同21%増から成長が一段と加速した。35ドル以上の買い物をすれば年会費無料で2日間配送サービスの「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」を始めた第1四半期(2月〜4月期)では同63%増、第2四半期(5月〜7月期)も同60%増となり、ウォルマートのEコマースは高成長を維持している。またウォルマートEコマースの取り扱い品目数は、第2四半期決算で6,700万品目(前期は約5,000万品目)となっている。
 一方、親会社のウォルマートも27日、ベビー用品のPB「ペアレンツ・チョイス(Parent's Choice)」を刷新し、ベビーフード等、120品目を新たに加えることを発表している。

トップ画像:ニューヨーク・マンハッタンにあるボノボス・ガイドショップの店内。ウォルマート傘下のECサイトのジェットはボノボスの商品を取り扱うことを計画している。  続きを読む
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2017年09月23日

【ウォルマート】、サブちゃんが留守宅にあがり冷蔵庫を開けるIoT留守宅配をテスト?


■ラストマイルやIT等でアマゾンと熾烈な競争を繰り広げているウォルマートが、IoTを駆使して革新的な宅配サービスを実験している。宅配業者が留守宅に上がり冷蔵庫に生鮮品や冷凍品などを届けるのだ。ウォルマートが21日に明らかにしたところによると、スマートロック(Smart Lock:スマートフォンで開錠できる家の鍵)メーカーのオーガスト・ホーム(August Home)と宅配サービスのデリブ(Deliv)と提携しIoTを使った宅配テストを行っている。シリコンバレーで行われている実験は以下のようになっている。スマートロックを自宅に設置している利用者がウォルマート・コムで生鮮品などを購入する。注文品はデリブのスタッフが宅配する。宅配スタッフがスマートロックの呼び鈴を押すと、利用者のアプリに来客を通知する。スタッフが留守を確認後、利用者から伝えられたパスワードでスマートロックを解除する。利用者が事前に認証しておくパスワードは、一回のみ使えるように設定しているのだ。利用者のアプリには、スマートロック解除も通知される。スタッフは留守宅に上がり、キッチンの冷蔵庫を開け卵やミルク、冷凍品等の注文品を保存する。宅配の様子は室内に取り付けた監視カメラで撮影される。オーガスト・ホームのアプリで、一部始終をリアルタイムでモニターできるようになっているのだ。スタッフが留守宅から出ることを見ながら、アプリでスマートロックの施錠も確認できる。生鮮品等の宅配が留守宅でも可能になることで、利用者は家に居る必要がなくなる。
 ウォルマートは同テストが一部の顧客のためのサービスであり、即座のサービス展開を否定している。ウォルマートはシームレス・ショッピングの未来を模索することで、Eコマースのさらなる拡大にかけているのだ。

トップ動画:ウォルマートがシリコンバレーで実験しているIoTを駆使した留守宅配サービス。サザエさんに出てくる御用聞きの三河屋サブちゃんも将来的には勝手口から入らず、堂々と玄関から上がってくる。バケーション中のサザエさんも、サブちゃんの様子をアプリで一部始終監視するのだ...さーて、来週のサザエさんは?冷蔵庫にワカメを入れ「ビックリのサブちゃんに、モニター越しで大笑いするカツオ」の巻き!  続きを読む
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2017年09月19日

【ウォルマート】、シリコンバレー型の本社へ!創業者が作った質素倹約の社風にも変化?

170919ウォルマート・ホームオフィス
■ウォルマートは15日、アーカンソー州ベントンビルにハイテク企業のようなキャンパス本社を建設することを発表した。本社周辺に偏在するオフィスビルを一つのキャンパスにまとめることで本社業務の効率化を図り、魅力的な職場環境で優秀な人材を確保しやすくする。ウォルマートCEOダグ・マクミラン氏が「未来への投資:ベントンビルの新ホームオフィス(Winning the Future: A new Home Office in Bentonville)」で記したことによると、本社ホームオフィスは1971年からサウスウエスト8thストリートとサウス・ウォルトンブルバードのコーナーに構えている。ウォルマートの成長に伴いアーカンソー州北西にオフィスビルが20ヵ所以上で点在するようになった。オフィスビルも寿命を超え劣化が進んだことで、メンテナンスが非効率で高コストにもなっているという。また本社の各業務部門の分散化で連携が難しく、オフィス間の移動やパーキング不足などで無駄を時間を費やすようにもなっている。マクミラン氏は本社業務の効率化のためにも未来への投資が必要となっていると唱えているのだ。Jストリート沿いに建設されるウォルマートの新ホームオフィスは、デジタルネイティブ世代により適した、連携とスピードをもつキャンパスとなる。改善されたパーキングに社員食堂、フィットネス、自然光を取り入れた職場環境となる。キャンパス内の通路はウォーキングやサイクリングにも適した小道に整備される。本社キャンパス建設プロジェクトはデザインや計画などで5年〜7年のフェイズで実施されるのだ。今のところ新キャンパスの総工費は発表を行っていない。
 ウォルマート本社のつつましい建物など、質素倹約がウォルマートの社風であり本質でもあった。ハイテク企業のアマゾンがホールフーズを買収した影響もあり、ウォルマート創業者サム・ウォルトン氏が作った社風も時代に対応して変化せざる得なくなっているのだ。  続きを読む
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2017年09月07日

【ウォルマート】、レイアウェイに人気玩具リスト!オークションで3倍になっても買う?


■ウォルマートは6日、年末商戦のお取り置きサービス「レイアウェイ(Layaway)」を1日から実施したことをを発表した。レイアウェイはサービス手数料と商品の頭金を支払い、60日〜90日かけて残金を支払った上で商品を受け取るサービス。大手チェーンストアで行われているレイアウェイのサービス手数料は通常、5ドル〜10ドル。頭金も10%〜20%となり、途中解約は10%程度のキャンセル料が課金される。ウォルマートは2013年からレイアウェイ手数料を無料にしており、頭金は10ドルのみ(もしくは合計金額の10%で、金額が大きいほうとなる)となっている。レイアウェイが可能となる合計金額50ドル以上の条件は、これまどと同じだ。レイアウェイ対象商品は玩具や家電、子供用家具、一部スポーティンググッズなど4万アイテム以上。なお、最終支払いと受け取りは12月11日までとなっており、全額を支払えなければ10%のペナルティがつく。
 ウォルマートはまた「2017年版キッズが選んだ人気玩具25品目(Top Rated by Kids top 25 toys)」を発表した。今年で5年目となるキッズが選んだ人気玩具リストでは、18ヶ月の乳児〜12歳の子供たちにオモチャで遊ばせ、彼らの意見や感想を参考に今年人気となる玩具リストを作成している。人気リストには昨年の年末商戦で人気で品薄となっていた育成型ペットロボット「ハッチマル(Hatchimals:うまれて!ウーモ)」の新商品「ハッチマル・サプライズ(Hatchimals Surprise)」(10月6日発売予定)や自分でスターウォーズのロボットR2−D2を組み立ててスマートフォンでコントロールする99ドルの「ドロイド・キット(littleBits Star Wars Droid Inventor Kit)」がある。高額なものではウォルマート専売で400ドルもする「モンスタートラック(Monster Jam Grave Digger)」や200ドルの「電動3輪バイク(Huffy Electric Green Machine Trike)」がある。
 ウォルマートは年末商戦に向けて「2017年版キッズが選んだ人気玩具25品目」の他に1,000品目以上の玩具を取りそろえ、そのうち300品目以上がウォルマート専売品になるという。

トップ動画:ウォルマートの「2017年版キッズが選んだ人気玩具25品目(Top Rated by Kids top 25 toys)」に挙げられたフィンガーモンキーの「フィンガーリング(Fingerlings)」。ウォルマート・コムではソールドアウトとなっている。  続きを読む
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2017年08月24日

【ウォルマート】、グーグルAIスピーカーで毎日の買物!三河屋サブちゃんの転職先は?

170824AIスピーカー
■ウォルマートは23日、グーグルのスマートスピーカー「グーグル・ホーム(Google Home)」で、音声注文による買い物サービスを提供することを発表した。9月末から始まる同サービスで、ウォルマートはグーグルと提携する。人工知能(AI)を搭載したグーグルホームに音声で命令するだけで商品注文できるようにするため、ウォルマートはグーグルのネット通販・宅配サービス「グーグル・エクスプレス(Google Express)」に日用品など数十万点を出品する。またウォルマートは自社の通販サイトへの登録情報や店舗での購買履歴も、利用者が任意でグーグルに提供できるようにする。使い方は利用者がグーグル・ホームに「グーグル、スパゲティを買って下さい(Google, buy spaghetti)」と話しかけると、AIが利用者の購買履歴からブランドや種類、サイズを特定し「お客様は先月、ウォルマートでバリラ社の全粒粉・細麺スパゲッティ16オンスをご購入しています。99セントです。購入されますか?(I know you bought Barilla, thin spaghetti 16-ounce, from Wal-Mart last month. It's 99 cents. Do you want that?)」と確認する。グーグル・ホーム経由の注文もウォルマートはこれまで通り、自社のフルフィルメントセンターから利用者に配送する。ウォルマートeコマースCEOのマーク・ローリィ氏は「この音声注文は始まりに過ぎません。国内にある4,700店とフルフィルメント・ネットワークを利用して、音声注文と生鮮品のストアピックアップを組み合わせるなど、現存しない全く新しいショッピング体験を提供します」と語っている。ウォルマートはラスト・マイルのコスト節約分を顧客に還元する「ウォルマート・ピックアップ・ディスカウント(Walmart Pickup Discount)」や再注文の「イージー・リオーダー(Easy Reorder)」もグーグル・ホームの音声ショッピングに統合することも予想されている。

トップ画像:ベストバイで販売されているグーグル・ホーム(右)とアマゾン・エコー。いつも買っているお酒やお醤油を音声注文で購入できるようになる頃、サザエさんちに御用聞きにくる三河屋さんの息子、サブちゃんの運命は?
 
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。食品のブランドスイッチは頻繁に起きません。いつも同じブランドの食品を買い続けます。冷蔵庫や棚に保管されている生鮮品や加工食品、菓子、飲み物(お酒やビールなどのアルコール類)、調味料等のブランド、種類、サイズはいつも同じです。いわば、内容量がなくなってきたら新しく買ってくる「補充品」です。一人暮らしの後藤は食品など自分で購入しています。購入する商品は9割がた決まっています。エントリー記事にある「バリラ社の全粒粉・細麺スパゲッティ16オンス」は実はウォルマートに行くと必ず購入する補充品です。私は視察ついでに店に行く機会があるので購入できますが、主婦などがいちいち買いに行くのは面倒です。小さな子供がいて外出が大仕事になったり、天候が悪かったり、病気や足腰が弱っていたり、スケジュールで時間がとれなかったり、ひどく疲れていた場合、補充するような買い物は本当に面倒だと思うものです。  続きを読む
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2017年08月22日

【ウォルマート】、生鮮品のウーバー当日宅配を拡大!スマートウォルマートは見えない?

170822ピックアップ@ウォルマート・グローサリー
■ウォルマートは21日、配車サービス大手ウーバーと提携した生鮮食品の宅配サービスをオーランドとダラスに拡大することを発表した。利用者がネット経由で注文した商品をウーバーのドライバーが車で自宅まで届ける。受け取りの選択肢を増やすことで買い物の利便性を高め、アマゾンのスピード宅配「プライムナウ(Prime Now)」等に対抗する。ウォルマートは昨年6月、コロラド州デンバーとアリゾナ州フェニックスの2地域でテストを開始していた。またデンバーとサンノゼでは自社トラックによる宅配テストも続けている。ウーバーを使った運用では、カーブサイド・ピックアップの「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」と同じページから行い、宅配時間を指定してオーダーするだけ。注文が入るとウォルマートのパーソナルショッパーが宅配指定時間に合わせて店内で商品ピックアップを行い、一時的に注文品を冷凍・冷蔵庫等に保存。直後にウーバーに連絡して、ドライバーに注文を引き継ぎ利用者宅に配達する。宅配前には利用者にアラートするサービスがある。宅配利用には30ドル以上の買い物が条件となり、手数料は1回の注文に9.95ドルとなっている。宅配地域は対象店舗の近所となっている。なおオンラインから注文する商品のマークアップはない。
 ウォルマートはシームレスショッピングでの受け取りオプションを拡大している。ネット注文した商品を店内の窓口で受け取れる他、ピックアップ専用の店内ロッカーや巨大な自販機「ピックアップタワー(Pickup Tower)」で受け取れるサービスも導入している。車から降りずに店の駐車場で受け取れるウォルマート・グローサリーも900ヵ所に拡大しており、自動ピックアップ施設を使った展開も始めている。ニュージャージーやアーカンソーの一部店舗では、店舗スタッフが帰宅途中に顧客宅に配達する「アソシエイト配達(associate delivery:ウォルマートでは従業員やスタッフをアソシエイトと呼ぶ)」のテストもおこなっている。

トップ画像:ネットで注文した生鮮品などを車から降りずに受け取れるウォルマート・グローサリーのピックアップ専用パーキング。ウォルマートのパーソナルショッパーがピッキング後に、注文品を専用パーキングでウーバー・ドライバーに渡して顧客宅に届けさせるのだ。  続きを読む
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2017年08月21日

【ウォルマート】、アマゾンに続く「空飛ぶ物流倉庫」飛行船にドローン配送の特許出願!

170821ウォルマート空飛ぶ倉庫
■ウォルマートは特許でもアマゾンと競っているのかもしれない。ウォルマートは、ドローン配送可能な空飛ぶ倉庫の特許を出願していたことが明らかになったのだ。今年2月に出願されたウォルマートのパテントは高度150〜300メートルを飛行する物流倉庫。ガス充填の飛行船はドローン発射台を複数持ち、自動操縦もしくは遠隔操縦で飛行する。ウォルマートの空飛ぶ倉庫は、最もコストのかかるラストマイル(物流の最終拠点と消費者の距離)に対処するアイディアとなる。ウォルマートではラストマイル対応でストアピックアップを奨励している。また、一部店舗では従業員が帰宅途中に顧客の自宅に宅配するテストもおこなっているのだ。アメリカでは人口の約9割がウォルマート店舗の10マイル(16キロ)以内に住んでいるものの、へき地に住む残りの1割の対応が難しい。そのためウォルマートは空飛ぶ物流倉庫でへき地のラストマイル対応を行うとしているのかもしれない。一方、ウォルマートの飛行倉庫は、アマゾンがすでに特許を取得している「配達用無人機を備えた空中倉庫(Airborne fulfillment center utilizing unmanned aerial vehicles for item delivery )」と酷似したアイディアでもある。アマゾンの空飛ぶ倉庫は「空中に浮かぶフルフィルメントセンターと無人航空機を使って利用者に宅配物を届ける」というもので、上空4.5万フィート(約14キロメートル)に留まる飛行船の倉庫から、無人航空機が指定された宅配場所にいる利用者に宅配するというもの。デリバリーの無人機が飛行船倉庫から垂直に下降することで宅配時の電力消費を抑えるとしている。ドローンは配送が終わると近くのシャトルに飛んでいき、シャトルがドローンを飛行船へと送り返す仕組みとなっている。空中倉庫がフットボール等のスポーツ観戦イベントや野外フェスなどコンサート会場の上空に留まり、イベント参加者などが注文したユニフォームや記念品などのコレクターアイテムや食品を届けるというもの。また飛行船が2,000フィート(約600メートル)まで下降し、イベント参加者にむけ音響や映像による広告活動も行うとしている。
 なおウォルマートは昨年、ディストリビューションセンター(DC)内でドローンを使った在庫管理手法のテストを行っていることを明かしている。在庫管理用にカスタマイズされたドローンを利用することで、2人がかりで1ヶ月かかっていたDCの在庫管理を最短1時間に短縮できるとしている。

トップ画像:ウォルマートが特許出願した空飛ぶ倉庫のイメージ図。ガス充填の飛行船はドローン発射台を複数持ち、高度150〜300メートルを飛行し、自動操縦もしくは遠隔操作で航行する。  続きを読む
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2017年08月20日

【ターゲット】、5四半期ぶりに既存店ベースが前年上回る!新PBで「らしさ」が戻る?

170820キャット&ジャック@ターゲット
■ターゲットは16日、2年ぶりに集客数で前年を上回った第2四半期(5月〜7月期)決算を発表した。売上高は前年同期比1.6%増となる164.3億ドル。昨年夏に発表したプライベートブランドの子供服「キャット&ジャック(Cat & Jack)」が売上に貢献した。純利益は6.72億ドルと前年同期の6.80億ドルから1.2%減少した。税関連の一時的な利益を計上した前年同期から反動がでた形だ。粗利益率は販促により前年同期の30.9%から30.5%と0.4ポイント低下した。一方、一般販売管理費率は20.6%と0.5ポイント増加した。既存店・売上高前年同期比は1.3%増となり、1.2%増となった2016年の2〜4月期以来、5四半期ぶりに前年を上回った。既存店ベースの内訳は客単価が0.7%落ち込んだものの客数が2.1%の増加となった。食品・飲料は横ばいとなったが、全体的に売上を伸ばし、特にキャット&ジャックの子供服を含むアパレルやニンテンドー「スイッチ」などの家電が牽引した。オンライン売上は前年同期比32%の増加と二桁増を維持している。ターゲットのオンライン売上高は第2四半期、全体の4.3%となっている。ターゲットは国内に1,816店を展開しており、その内訳はスーパーセンター業態など4,760坪以上の大型店が276店(前期から横ばい)、1,400坪〜4,760坪未満の通常のディスカウントストア・フォーマットは1,506店(前期から1店増加)となっており、「フレキシブル・フォーマット(flexible format)」と呼ばれている1,400坪以下の小型店は前期から10店舗増やし34店舗となっている。
 ターゲットは7月、洗剤やシリアルなど日用品や非生鮮食品などを翌日に宅配する「ターゲット・リストック(Target Restock)」を始めた。ターゲット・リストックの対象商品は毎日の生活で欠かせない日用品や雑貨、健康、ベビー、ビューティ関連、パーソナルケア、ペット用品など1万品。注文は月曜日〜木曜日の午後2時までに行うと翌日には宅配される。手数料は一律4.99ドル。今のところ対象者はターゲットの本社近くのミネソタ州ミネアポリスの住人で、自社クレジット・デビッドカードの「レッドカード(Red Card)」の保有者となっている。またターゲットは決算発表の前日となる15日、当日宅配ロジスティック・プラットフォーム企業でスタートアップの「グランド・ジャンクション(Grand Junction)」を買収することを発表した。買収金額など詳細は明かしていない。グランド・ジャンクションとはNYの一部ターゲットで当日宅配のテストで既に提携しており、買収を通じて今後、当日宅配サービスの拡大を図るとしている。

トップ画像:ターゲットが昨年夏に発表したプライベートブランドの子供服「キャット&ジャック(Cat & Jack)」。  続きを読む
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2017年08月18日

【ウォルマート】、集客増すも儲かりにくい!も食品売上が伸びたことでウィンコを凌駕?

170818ウォルマート
■ウォルマートが17日発表した第2四半期(5月〜7月期)決算は、好調なEコマースが高い成長を維持し売上高に寄与したものの、粗利を押し下げたことで減益となった。会員費等を含む総売上高は2.1%増となる1,223.6億ドル。食品売上の伸びが成長を支えた。一方、純利益は前年同期から23.2%減となる29.0億ドルとなった。Eコマース企業の買収等、IT投資により営業経費が上昇し利益を圧迫した。
 売上高の約6割を占める国内のスーパーセンターやディスカウントストアなどウォルマートUSの売上高は787.4億ドルと前年同期比3.3%の増加だった。ウォルマートUSの既存店・売上高前年同期比(ガソリン販売は除外)は食品売上が過去5年間で最大の伸びとなったことで1.8%の増加となった。これによりウォルマートUSの既存店ベースは12四半期連続で前年を上回ったことになる。内訳は客単価が0.5%増加し、客数が11四半期連続プラスとなる1. %の増加となった。また取扱品目数が6,700万品目(前期は約5,000万品目)に達しているEコマースは売上高が前年同期比60%増となり、前期の同63%増から大幅な成長を維持した。またEコマースの取引総額(GMV:Gross Merchandise Volume)は63%の増加だった(前期は69%の増加)。Eコマースの急拡大は、35ドル以上の買い物をすれば年会費無料で2日間配送サービスの「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」に、Eコマースでラスト・ワン・マイルのコスト節約分を顧客に還元する「ウォルマート・ピックアップ・ディスカウント(Walmart Pickup Discount)」が寄与している。ウォルマートは今年に入ってEC企業のモドクロスやシューバイ、ムースジョー、ボノボスを買収しているが、EC成長のほとんどがウォルマート・コムのオーガニックな成長としている。
 また、スキャン&ゴーを昨年9月末、全店に展開したサムズクラブの既存店ベース(ガソリン売上除外)も1.2%の増加となった。サムズクラブの既存店ベースのプラスは6四半期連続となっている。サムズクラブのEコマースもGMVで23%の増加となった。サムズクラブの「インドア・クラブ・ピックアップ端末(Indoor Club Pickup kiosk)」や「ドライブスルー・ピックアップ(Drive-through pickup)」「カーブサイド・ピックアップ(Curbside pickup)」などクラブピックアップがEコマースの成長を後押ししているという。

ウォルマート第2四半期(5月〜7月期)
総売上・前年同期比:2.1%増
純利益・前年同期比:23.2%減
既存店・売上高前年同期比:1.8%増(アメリカ国内)
ウォルマート店舗数(17年4月30日)
 アメリカ国内店舗数:5,354店
  スーパーセンター:3,534店
  ネイバーフッドマーケット:698店
  ディスカウントストア:412店
  小型店など:48店
 サムズクラブ:662店

 海外店:6,369店

 総店舗数:11,723店

トップ画像:2年まえにオープンしたウォルマート・スーパーセンター・ロングビーチ店。「ウォルマート最大の悪夢(Walmart's Worst Nightmare)」と呼ばれているウィンコとは、約500メートルの接近戦で戦っているウォルマートだ。下にあるウィンコの青果売り場の画像(平日の午後1時頃に撮影)を見ていただきたい。  続きを読む
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2017年08月09日

【ウォルマート】、スキャン&ゴーを拡大!アマゾン・ゴーよりローテクでも全米が感動?

170809ハンドヘルド@ウォルマート
■ウォルマートは一部のスーパーセンターでテスト展開している「スキャン&ゴー(Scan & Go)」を拡大する。スキャン&ゴーはスマートフォンにダウンロードしたアプリでお客が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。アプリ内で決済するため、レジを通らず買い物を済ませることができる。ウォルマート傘下でメンバーシップ・ホールセール・クラブ業態のサムズクラブでは昨年10月に同システムの「サムズクラブ・スキャン&ゴー(Sam's Club Scan & Go)」を全店に導入済みだ。ウォルマートのスキャン&ゴーはアーカンソー州ロジャースのスーパーセンターやフロリダ州オーランド郊外のウォルマート・レイク・ノナ店、テキサス州ヒューストン郊外のオーガスタ・パインズ店に導入しテストを行っている。今後はテキサス州やフロリダ州、サウスダコタ州、アーカンソー州、ジョージア州、ケンタッキー州のスーパーセンター10数か所でもスキャン&ゴーを拡大していく。ウォルマートのスキャン&ゴーは、すべての商品をバーコード・スキャニングで対応できるサムズクラブと違い、野菜や果物など青果品で量り売りがあるため使い方が一部で異なる。青果コーナーでのスキャン&ゴーの使い方は、案内板から野菜や果物の商品番号を探して入力、デジタルはかりで計量して重さを入力する必要がある。スマートフォンがアプリがない場合は、入り口に置かれているスキャン&ゴー端末「ハンドヘルド・スキャン&ゴー(Handheld Scan & Go)」による買い物も提供する。ハンドヘルド・スキャン&ゴーは、タッチスクリーンで「開始」のボタンをタッチをすると利用できるハンドヘルドを点滅で知らせる。あとはアプリのスキャン&ゴーと同様にバーコードをスキャンしながら買い物をしていく。会計はレジにあるバーコードを読み込み、端末とレジを同期させてキャッシュもしくはクレジットカード、ウォルマート・ペイ等で支払う。レジで商品を出すこともないため、スキャンしながらエコバックなどに入れておけるメリットがある。
 スキャン&ゴーはお客が任意で入力するため、不正が生じる可能性は否定できない。重さの入力をごまかすことができるからだ。店の出口付近に商品を確認するスタッフ(チェッカー)がいるのだが商品と数量は確認しても、重量まで確認しない。したがってスキャン&ゴーは富裕層地区にある店舗など不正が少ない店を選んでの展開となっている。

トップ画像:スキャン&ゴー端末「ハンドヘルド・スキャン&ゴー(Handheld Scan & Go)」。スマートフォンを持っていない人や、スキャン&ゴーのアプリをダウンロードしていないお客が利用する。タッチスクリーンで「開始」のボタンをタッチをすると利用可能なハンドヘルドを点滅で知らせる。あとはアプリのスキャン&ゴーと同様にバーコードをスキャンしながら買い物をしていくのだ。会計はレジにあるバーコードを読みこんで、端末とレジを同期させキャッシュもしくはクレジットカード、ウォルマート・ペイ等で支払う。アプリでも端末でもウォルマート・セービング・キャッチャーの使用は可能だ。  続きを読む
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2017年08月02日

【ウォルマート】、競争激しい南カリフォルニアで生鮮食品のネット注文サービスを開始!

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■ウォルマートは1日、車から降りずに生鮮品等を持ち帰れる「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」サービスを南カリフォルニアの一部店舗で開始した。ウォルマート・グローサリーは、オンラインから注文し、店では車から降りる必要なくわずかな時間で生鮮品などを持ち帰ることができるサービス。以前のサービス名は「ウォルマート・ピックアップ・グローサリー」だった。同サービスの利用者はパソコンやスマートフォンからウォルマート・グローサリー(Pickup Grocery)にアクセスし、ジップコードを入力。アカウント開設後に商品を選び、注文確定から4時間後(一部店舗では最短2時間)となるピックアップの時間を指定する。ピックアップの用意ができると連絡が入り、お店のピックアップ専用スペースに到着後、連絡を入れると商品が運ばれてくる。対象品目数が3万品の同サービスには手数料はないが、合計で30ドル以上の買い物をする必要がある。今回、カリフォルニア州で展開されるウォルマート・グローサリーはフレズノ地区から南はサンディエゴ近郊でメキシコとの国境近くのチュラビスタのスーパーセンター。ロサンゼルスではロサンゼルス・ダウンタウンから東へ20分程度にあるローズミード店や北西40分のサンタ・クラリタ店でウォルマート・グローサリーを始める。なお、カリフォルニア州では使い捨てのレジ袋が禁止されているため、リサイクルバッグを購入して事前に商品をいれてもらうか、車のトランクにあるエコバッグなどの袋にスタッフが詰めていくことになる。一方、競合で全米最大のスーパーマーケット・チェーンのクローガーでは、傘下のラルフスが南カリフォルニアで「クリックリスト(Clicklist)」を昨年から始めている。ウォルマート・グローサリーと競合するクリックリストは対象品目数が約4万品目で1回の手数料が4.95ドル〜6.95ドル(ラルフスでは6.95ドル)となる。クリックリストは手数料がかかるものの、一定金額以上の注文などの条件はない。

トップ画像:ウォルマート・グローサリー(シカゴ郊外)のピックアップ専用パーキング。  続きを読む
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2017年07月26日

【ウォルマート】、ピックアップタワー展開!ボピス人気にポーチ・パイレーツは囮爆発?

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■ウォルマートはピックアップ専用の自販機「ピックアップタワー(Pickup Tower)」を拡大する。一部のビジネス誌が報じたところによると、高さ16フィート(約5メートル)幅8フィート(2.4メートル)のピックアップタワーは最大300箱の注文品の保有が可能。店内にあるピックアップタワーでの受け取りを選択すると、ピックアップ専用のバーコードが届くようになっている。ピックアップタワーの操作では、スマートフォンにあるバーコードをかざすと自動的に注文品が引き出す仕組みだ。ピックアップタワーは現在、アーカンソー州ロジャース地区のスーパーセンターなど、20ヵ所に設置されている。今後数ヶ月で80ヵ所増やし、100ヵ所のスーパーセンター内に導入していくとしている。なおスーパーセンターは通常は24時間営業となっている。ピックアップタワーで受け取る場合、生鮮品などの注文は対象外となっているが、ウォルマートは生鮮品など食品ピックアップ用の自販機もテストを行っている。オクラホマ州オクラホマシティのスーパーセンター(7800 N.W. Expressway Oklahoma City, OK 73132)で行っている実験は、同店のパーキングに設置された高さ5〜6メートル、横幅が10メートル以上、奥行き3メートル前後となるピックアップ装置だ。生鮮品などをオンラインで注文した利用者は指定した時間にピックアップに行く。装置にあるタッチパネルで注文番号(5桁)を入力すると扉が開き、青色の専用ボックスに入った注文品を受け取ることができる。冷凍食品やアイスクリームなどの冷凍品は蓋のついた別の専用ボックスからピックアップするようにもなっている。
 ウォルマートが5月に発表した第1四半期(2月〜4月期)決算ではEコマース売上高が前年同期比63%増となり、前期の同29%増から成長が大幅に加速した。Eコマースの取引総額(GMV:Gross Merchandise Volume)は69%の増加となった。Eコマースの急拡大は、35ドル以上の買い物をすれば年会費無料で2日間配送サービスの「無料2日間シッピング(FREE 2-Day Shipping)」に、Eコマースでラスト・ワン・マイルのコスト節約分を顧客に還元する「ウォルマート・ピックアップ・ディスカウント(Walmart Pickup Discount)」が寄与しているという。
 今年の年末商戦ではさらにEコマース売上の増加が予想されており、ネットで注文したお客が店に受け取りに来るボピス客がさらに増えると見込まれている。


玄関に置き配された宅配物を盗む輩を「ポーチ・パイレーツ(Porch Pirates:ポーチとは玄関の意味で『玄関盗賊』)」と呼び、ネットショッピングの増加に伴い置き配盗被害は年々深刻になっている。ポーチ・パイレーツの被害届が特に多い地域の警察では、囮(おとり)を使ったネズミ捕りで犯人を捕まえているのだ。おとりとなるアマゾンの段ボール箱にはGPSが仕掛けられており、玄関に置いたおとりが盗難にあうなど妙な動きをすれば即座に反応し警察が動いて犯人を捕まえる。ボピス急増の背景にはピーチ・パイレーツも要因にある。  続きを読む
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2017年07月21日

【ウォルマート】、ヒューストン郊外にあるオーガスタ・パインズ店は直営ヘアサロンも?

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■ウォルマートは今年2月、テキサス州ヒューストン郊外に「ウォルマート・スキャン&ゴー(Walmart Scan & Go)」を導入したプロトタイプのスーパーセンターをオープンした。5,200坪のウォルマート・オーガスタ・パインズ店(25800 Kuykendahl Rd, Tomball, TX 77375)は、スキャン&ゴーを導入したスーパーセンターとしては3店舗目となる。ハイテクの導入はスキャン&ゴーにとどまらず、店内の各売場に最大70インチにもなる端末「タッチスクリーンで節約(Touch screen for savings)」も置かれている。テスト導入されているタッチスクリーン端末は、ウォルマートが「エンドレスアイル型コンセプト(endless aisle-type concept)」としているものであり、特に高額製品や大型商品など店内在庫以外の商品がオーダーできるようになっているのだ。ウォルマートにとってこの店舗が革新的なのは、ニューヨーク市マンハッタンにあるギリシャ・ヨーグルトの「チョバーニ・カフェ(Chobani Cafe)」を飲食サービスに導入していることもある。ウォルマートの飲食テナントはマクドナルドやサンドウィッチ・チェーンなどファストフードが中心だが、ウォルマートの顧客層から割高となる「チョバーニ・カフェ」の誘致は進歩的だ。
 チョバーニ・カフェは他社の誘致によるものだが、ウォルマートが経営するヘアサロンがこの店には入っている。化粧品やヘアケア売り場奥にあるのが「ウォルマート・ファミリーサロン(Walmart Family Salon)」だ。ウォルマートでは各地域の自社店舗内にローカルのヘアサロンを誘致している。一方、オーガスタ・パインズ店の店内では直営でヘアサロンを展開しているのだ。専門の美容スタッフがヘアカット(大人18ドル、子供13ドル)、ヘアカット&ブロー(大人28ドル、子供20ドル)にニューヨークやロサンゼルスで流行しているヘアアレンジのブロードライ(20ドル)やデザイナー・ブロードライ(35ドル)を提供しているのだ。またヘアカラー(50〜80ドル)の他、眉毛ワックス(10ドル)にフェイシャルサービス(25ドル、45ドル)、ペディキュア(25〜35ドル)、マニキュア(15〜40ドル)のサービスもある。事前の予約は不要でウォークインでサービスを受けられるのもウォルマートならではといえるだろう。ファミリーサロン以外のサービスではメガネやコンタクトの「ウォルマート・ビジョンセンター(Walmart VisionCenter)」や簡易医療クリニックの「ウォルマート・ケア・クリニック(Walmart Care Clinic)」も導入されている。
 ウォルマートがファミリーサロンを他の店舗にも行うことは考えにくい。一部に調整しながら徐々に転用を図っていくのだろう。

トップ画像:化粧品やヘアケア売り場の奥にあるのがウォルマート直営のサロン「ウォルマート・ファミリーサロン(Walmart Family Salon)」だ。ウォルマートは各地域のスーパーセンター内にローカルのサロン等を誘致している。一方、オーガスタ・パインズ店の店内では直営でサロンを展開しているのだ。  続きを読む
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2017年07月15日

【新学期商戦】、過去最大規模!ウォルマートはアメリカンな「おもてなし」を再び起用?

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■アメリカでは9月から新学期となる。アメリカ小売業にとって、始業・入学に向けた新学期商戦(バック・ツー・スクール:Back to School)は年末商戦に次ぐ繁忙期だ。一部のチェーンストアでは6月初めから新学期商戦用にディスプレイを始めるところもあり、新学期セールの熱気が早くから伝わってきている。全米小売業協会(NRF)が発表したデータによると、今年の新学期商戦は総額836億ドル(約9.5兆円)と過去最大規模となる予測だ。前年の758憶ドルからは10%近くとなる伸長率は、景気に対して消費者が信頼感を増しているとの分析をNRFは明かしている。小学生から大学生までの子供をもつ約7,200世帯を対象に6月30日〜7月5日に実施した調査では、小学生から高校生までがいる世帯(BTS:Back to School)と、アパートや寮住まいになる大学生を持つ世帯(BTC:Back to College)に分けている。BTS世帯では子供1人あたり平均687.72ドルの支出だった。BTS市場規模は295憶ドルとなり、前年から約8%の増加。303億ドルとなった2012年に次いだ規模となる。一方、BTC世帯では平均支出が969.88ドルと前年の888.71ドルから9%の増加だ。BTCの市場規模は541憶ドルで2012年の535億ドルを超え、過去最高となっている。複数回答でみた購入先として親が主に購入する高校生以下のBTS世帯では、デパートメントストア(57%)が一番多く、次にディスカウントストア(54%)、アパレル店(46%)、オンライン(46%)となっている。子供が自分で購入する機会が多くなるBTCでは逆にオンライン(44%)が購入先と真っ先に挙げられており、次にディスカウントストア(40%)、デパートメントストア(39%)の順となっている。なおオンラインで購入する場合、送料無料で購入先を選ぶとした人が9割にも上っている。ボピス(BOPIS:Buy Online Pickup In Store)で購入先を選ぶとした人も52%となっている。
 今回のNRFの調査では購入する電子機器の種類も聞いている。BTS世帯で最も多いのはノートブックパソコンで45%、次にタブレットもしくは計算機(35%)となっている。大学生となるBTC世帯ではノートブックパソコンが61%、タブレット(28%)、アクセサリーなど周辺機器等(26%)、計算機(24%)、携帯もしくはスマートフォンは21%となっている。

トップ画像:ウォルマートのホリデーヘルパー。ウォルマートは昨年の年末商戦時で活躍したホリデーヘルパーを再び登用する。黄色のベストを着たホリデーヘルパーを「バック・ツー・スクール・ヘルパー(Back-to-School Helpers)」とし、レジ混雑の対応等にあたるのだ。ボピスなどオムニチャネル化が進むと最終的な差別化はスタッフのアナログサービスとなる。  続きを読む
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2017年07月14日

【ターゲット】、再びカーブサイド・ピックアップ!真剣コンサルティングのストレスは?

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■ターゲットは本社のあるミネソタ州ミネアポリスの店舗でカーブサイド・ピックアップのテストを行っている。3店舗で行っているカーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて受け取るサービス。大手チェーンストアではウォルマートが生鮮品などのカーブサイド・ピックアップを「ウォルマート・グローサリー」で行っており、スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーも「クリックリスト」というサービス名で拡大している。ターゲットは2014年10月、スタートアップ企業「カーブサイド(Curbside)」と提携した同様のサービスを始めた。当時のサービスはスマートフォンで店を選択し商品を購入すると1時間以内に商品ピックアップができるというもの。購入した商品をカーブサイドのスタッフが用意し、店の外にあるテントでユーザーを待機。ユーザーは名前を告げるだけで車から降りずとも、スタッフがトランクや後部座席に載せてくれるサービスだった。サンフランシスコやニューヨーク、ロサンゼルスなど121店まで同サービスを拡大したもののターゲットは昨年6月、カーブサイド・ピックアップサービスの撤退を発表した。理由は明らかにされていないが、サードパーティ業者との提携がコスト面で厳しかったようだ。ターゲットが新たにテストを行っているカーブサイド・ピックアップは、店のスタッフが注文品をピックアップし利用者の車まで運ぶことになる。なおテキサス州ヒューストン郊外リッチモンド地区にオープン予定のターゲット・プロトタイプ店では駐車場にスピード重視の顧客用に10分間パーキングが設けられる他、「ドライブスルー」もしくは「カーブサイド・ピックアップ」の専用パーキングも導入されるという。
 カーブサイド・ピックアップはオムニチャネル化ではボピス(BOPIS:Buy Online Pickup In Store)のオプショナルとなるサービス。スタッフが注文品を駐車場所まで運ぶためボピスより人件費がかかるのがネックとなっている。だが顧客からの要望や競合店のサービス拡大もあり、コスト面を理由にカーブサイド・ピックアップを止められない事情もあるのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。仕事柄、後藤は様々な企業(中小から大企業まで)のトップと親しくさせていただいています。コンサルティング後に夕食を一緒にする機会も少なくありません。そこでご子息のお話を伺うことがあります。息子さんや娘さんをMBA留学に出されていた(いる)方もいます。スタンフォードなど有名大学のMBA留学ともなれば生活費を含めて2年で2,000万円前後はかかります。企業のトップと言えども安くはない金額です。多くは二代目、三代目の投資としては「当然だろう」と考えているようです。一方で、後藤はこういった話を聞くたびに「息子さんに1,000万円〜2,000万円の教育費なら、あなたは自分の勉強代に月にいくらかけていますか?」と尋ねたくもなります(面目を潰したら可哀想だと思い実際には聞きませんが...)。せいぜい、月に本数冊程度でしょう。さすがにワンコインはいないでしょうが、大企業のトップでも1万円もかけていないのが現実でしょう。  続きを読む
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2017年06月29日

【ターゲット】、翌日宅配のリストック!「ばかうけ」ダッシュボタンで地殻変動が進む?

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■ターゲットは27日、洗剤やシリアルなど日用品や非生鮮食品などを翌日に宅配する「ターゲット・リストック(Target Restock)」を始めたことを発表した。ターゲット・リストックの対象商品は毎日の生活で欠かせない日用品や雑貨、健康、ベビー、ビューティ関連、パーソナルケア、ペット用品など1万品目。注文は月曜日〜木曜日の午後2時までに行うと翌日には宅配される。手数料は一律4.99ドル。今のところ対象者はターゲットの本社近くのミネソタ州ミネアポリスの住人で、自社クレジット・デビッドカードの「レッドカード(Red Card)」の保有者となっている。今後は対象地域を拡大し、レッドカード保有者以外にも広げられる可能性はある。ターゲット・リストックには重量制限があり1箱で最大45ポンド(約20キログラム)となっている。そのためショッピングカートに商品を入れると制限重量までパーセンテージで表示される。なおターゲット・リストックの対応はネット注文用倉庫のフルフィルメントセンターではなく、最寄りのターゲット店舗でスタッフが行うという。ターゲットはリストックは約8,000品目を対象に本部社員のみのテストを行っていた。ネット通販最大手のアマゾンにもアマゾン・プライム会員向けに同じようなサービス「プライム・パントリー(Prime Pantry)」がある。プライム・パントリーも重量は最大45ポンドまでとなっており、手数料は一律5.99ドル。ターゲットより1ドル高いが、対象品5品目以上の購入で送料無料となる特典もある。ターゲット・リストックは翌日の宅配となるが、プライム・パントリーは注文から4日〜5日かかる。

トップ画像:ターゲット・リストックのキャプチャー画像。今のところ利用できるのはターゲットの本社近くのミネソタ州ミネアポリスの住人で、自社クレジット・デビッドカードの「レッドカード(Red Card)」の保有者となっている。
 
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日経新聞に「ネット通販最大手アマゾンジャパンの売上高が初めて1兆円を突破」という記事がありました。「セブン&アイ・ホールディングスなど大手小売業は半数が減収となり、アマゾンがチェーンストアのシェアを奪う構図が日本でも鮮明になってきた」という内容です。同時に「マゾンジャパンは28日、ワンタッチで商品の注文ができる小型端末『アマゾン・ダッシュボタン』の品ぞろえを増やした」という記事もありました。ダッシュボタンは、新たに70種類以上のブランドが追加され、合計で1,000種類以上のラインナップに拡大しました。追加されたアイテムにはプレミアムモルツやカルビー・ポテトチップス、亀田の柿の種、ハッピーターン、カロリーメイトなどの食品にポストイットなども含まれています。アマゾンによると「アマゾンダッシュボタンを展開している国の中でも、日本の関連の売り上げは2番目に大きい」といい、今後もダッシュボタンド数を拡大する方針です。  続きを読む
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2017年06月19日

【ウォルマート】、ボノボス買収!ルイヴィトンのLVモノグラムをEDLPに見せない?

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■ウォルマートは16日、オンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」を買収することを発表した。買収額は3.1億ドル(約340億円)。ウォルマートは現金で支払うという。ボノボス買収は第2四半期もしくは第3四半期中に完了する予定。またボノボス創業者でCEOのアンディ・ダン氏は、ウォルマートEコマース事業部CEOのマーク・ローリィ氏の直属の部下となり、これまで買収したブランドを監督する立場となる。なおウォルマートのボノボス買収は、ローリィ氏がEコマース事業部CEOに就任後、4社目となる。ウォルマートは今年1月、靴の通販サイト「シューバイ(ShoeBuy)」を7,000万ドルで買収、2月にはアウトドア販売の「ムースジョー(Moosejaw)」を5,100万ドルで買収、3月にはモドクロスを買収している。ウォルマートは昨年8月、ローリィ氏が創業したジェットを3.3億ドルで買収した。ボノボスやモドクロスなど買収したブランドはジェットで販売されるという。
 ボノボスは2007年、スタンフォード大学でクラスメートだったアンディ・ダン氏とブライアン・スパイリー氏によってオンラインストアとして創業。当初のパンツやシャツ、ジャケットなどカジュアルウェア中心からスーツやドレスシャツ、上着、ゴルフウェアなどにも品揃えを拡大している。2011年には試着ショールームの「ボノボス・ガイドショップ(Bonobos Guideshop)」の出店を開始している。2012年にはノードストロームからの投資を受け提携も開始し、ノードストロームや同社オンラインでの販売も始めている。一方、在庫をもたず販売を行わないボノボス・ガイドショップは現在までにサンフランシスコやシカゴ、ニューヨークなど30ヶ所で展開しており、2020年までに100店舗展開を目指している。なおボノボス共同創業者のスパイリー氏は2009年にボノボスを辞め、同業のトランク・クラブ(Trunk Club)のCEOに就任している。トランク・クラブは2014年にノードストロームに3.5億ドルで買収されている。  続きを読む
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2017年06月09日

【ウォルマート】、ネットスーパー自販機?駐車場に巨大ピックアップ機を設置し大実験!

170609ウォルマート食品自販機
■ウォルマートは車から降りずに生鮮品等を持ち帰れる「ピックアップ・グローサリー(Walmart Pickup Grocery)」サービスで巨大な自動ピックアップ機によるテストを行っている。ウォルマートのピックアップ・グローサリーは、オンラインから注文し、店ではスタッフが車のトランクに積み込むことで利用者は車から降りる必要なくわずかな時間で商品を持ち帰ることができるドライブスルー。オクラホマ州オクラホマシティのスーパーセンター(7800 N.W. Expressway Oklahoma City, OK 73132)で行っている実験は、同店のパーキングに設置された高さ5〜6メートル、横幅が10メートル以上、奥行き3メートル前後となるピックアップ装置だ。生鮮品などをオンラインで注文した利用者は指定した時間にピックアップに行く。装置にあるタッチパネルで注文番号(5桁)を入力すると扉が開き、青色の専用ボックスに入った注文品を受け取ることができる。冷凍食品やアイスクリームなどの冷凍品は蓋のついた別の専用ボックスからピックアップするようにもなっている。自動装置なので24時間の稼働だが、スタッフが車に積み込むサービスはなく、ピックアップした注文品は自分で車まで運び積み込むことになる。ピックアップ・グローサリーと同様に手数料は無料だが、30ドル以上の注文が条件となっている。ウォルマートによると、ピックアップ・グローサリーの利用者の9割がリピーターで、注文商品の90%は青果や精肉等の生鮮品としている。
 ウォルマートのピックアップ専用の自販機は本社近くのアーカンソー州ロジャース地区のスーパーセンターに導入された「自動ピックアップ機(automatic pickup machine)」の事例がある。オレンジ色の自動ピックアップ機は高さが5メートルもあり、設置場所は店の天井を抜いているほど。最大300アイテムをホールド可能な自動ピックアップ機は、ロジャース店の他、ミシガン州デトロイトやテキサス州ヒューストン、ジョージア州アトランタ、ノースカロライナ州ローリーのスーパーセンターにもテスト導入されている。

トップ画像:オクラホマシティのスーパーセンター駐車場に設置された高さ5〜6メートル、横幅が10メートル以上、奥行き3メートル前後となる巨大ピックアップ装置。


ビジネスインサイダー誌はウォルマートの巨大自動ピックアップ機を動画で紹介している。利用者はパソコンやスマートフォンからウォルマート・ピックアップ・グローサリー(Pickup Grocery)にアクセスし、ジップコードを入力。アカウント開設後に商品を選び、注文確定から4時間後(一部店舗では最短2時間)となるピックアップの時間を指定。ピックアップの用意ができると連絡が入る。受け取りはピックアップ装置にあるタッチパネルで注文番号(5桁)を入力すると扉が開き、青色の専用ボックスに入った注文品を受け取る。冷凍食品やアイスクリームなどの冷凍品は蓋のついた別の専用ボックスからピックアップするようにもなっている。自動ピックアップ機なのでスタッフが車に積み込むサービスはなく、ピックアップした注文品は自分で運び積み込むことになる。ビジネスインサイダー誌はアーカンソー州ロジャース地区のスーパーセンター内に導入された「自動ピックアップ機(automatic pickup machine)」も紹介している。  続きを読む
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