2017年04月24日

【ハイヴィー】、ITにグローサラントで組織を再編!コンサルタントも伯楽になる努力?

170424ハイヴィー
■アイオワ州など中西部に約240店のスーパーマーケットを展開するハイヴィーは14日、消費者の購買変化に対応できるよう組織機構改革を発表した。今回の組織再編では新たにITやヘルス&ウェルネス、レストラン開発の事業部を設ける一方、アイオワ州ウェストデモインズにある本部では、地位や役職など一部の既存ポジションを人事異動で省いていくという。50人以上の採用を予定にしているIT部門はグライムス地区にオープン予定の新施設に置かれる。企業の創造センターとしての役割を担うIT部門は、カスタマーサービスの向上となるアプリやITプログラム、顧客に役立つコンテンツなどの開発を中心に行う。残りの20名はハイヴィーのグローサラント業態となる「マーケットグリル(Market Grille)」やグルテンフリーなどのフリーフロムやオーガニックなどを扱う健康食品部門で店舗内店舗プログラム「ヘルス・マーケット(HealthMarkets)」の開発などに充当する。本部組織の再編で解消する事業部や消滅するポジションで影響を受ける人は約60人に上り、現場への人事異動やレイオフで対応していく。ハイヴィーでは解雇する本部スタッフについての詳細は明かしていない。
 従業員8.4万人を抱えるハイヴィーは中西部8州に244店舗を展開するマルチリージョナル・スーパーマーケットチェーン。1930年創業で非上場となる同社の売上高は98億ドル(約1.1兆円)。ハイヴィーのITでは、注文から最短4時間でカーブサイド・ピックアップ・サービス&宅配の「ハイヴィー・アイル・オンライン(HyVee Aisles Online)」やアプリ機能にあるデジタルクーポンから、360度回転にズームイン&アウト可能な店内マップによる商品検索サービスなども行っている。グローサラント業態で店内レストランのマーケットグリルは103ヵ所に及んでおり、スーパーのデリ部門を利用したバイキング・メニューなどグローサラントでもユニークなポジションを築いている。2001年から始めたヘルスマーケットも179店舗で展開。ヘルスマーケットはビタミンなどサプリメントやオーガニックやナチュラル、フリーフロム食品など約8,000品目の販売に、栄養士を招いた講習会などのイベントで健康情報の発信の場としても利用されている。ハイヴィーのヘルス&ウェルネス部門はグルテンフリー市場の拡大で利益の面でも貢献しているという。
 中西部のスーパーでも本部組織の再編を行わなければならないほど、売場では見えない大きな地殻変動が起こっているということだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤のコンサルティング・メソッドはユニークです。英語のことわざ「馬を水飲み場まで連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない(You can take a horse to the water, but you can't make him drink)」で喩えれば(クライアントを馬に喩えて申し訳ありません!)、馬が水を自発的に飲むメソッドです。まず水飲み場まで連れていく馬はしっかり選んでいます。選び方の一つの事例をあげれば、現地旅行エージェントから依頼があった場合、オーガナイザーなどの依頼者と直接後藤が連絡をとれるかどうかを聞くのですね。クライアントを選ぶのは、コンサルティング・スケジュールで依頼全てに応じきれない時間的な側面もあります。自発的に水を飲ませるには、自分が水を飲んでみせることです。後藤は身銭を切ってフライトを手配し現場に行き、レンタカーで独り長距離運転しながら、お店では実際に「使って」「買って」「食べてみる」を実践しています。  続きを読む

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2017年04月17日

【HEB】、GS併設型コンビニエンスストアのHEBフュール!最新店を360度で撮影?

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■テキサス州とメキシコに370店を展開するHEBはスーパーマーケットの他、様々な業態で展開している。スーパーセンターの「HEBプラス(H-E-B Plus!)」やグルメ&アップスケール・スーパーマーケットの「セントラル・マーケット(Central Market)」、倉庫型ディスカウントスーパーの「ジョーヴィーズ・スマート・ショップ(Joe V's Smart Shop)」、メキシコ人など中南米系移民をターゲットにしたスーパーマーケット「ミィ・ティエンダ(Mi Tienda)(Mi Tienda)」もある。最近ではHEBやHEBプラスの店内にカジュアル・レストラン「ツルーテキサスBBQ」などを導入したグローサラント業態も展開している。HEBは現在、コンビニエンスストア業態「HEBフュール(H-E-B Fuel)」のテスト展開を行っている。HEBフュールはガソリンスタンドを併設しており、サンアントニオ郊外の主にHEBプラスの駐車場内に出店している。またセルフのカーウォッシュを持っているところもあり、ファストフードと軒を連ね、店内でつながっているところもあるのだ。サンアントニオ郊外のフット地区に今年オープンしたばかりのHEBフュール(5000 Gattis School Rd Hutto, TX 78634 )は、HEBプラスの駐車場の敷地内にあり、店舗面積は200坪弱。給油スタンド12基にクレジットカード&コイン式で稼働するセルフのカーウォッシュもある。このHEBフュールにはテキサス州で展開するハンバーガーチェーンの「ワッタバーガー(Whataburger)」と併設され店内でつながっているのだ。HEBはHEBフュールを10ヵ所程度展開しているとみられており、ドライブスルー付き24時間営業のワッタバーガー併設店をフット地区の他、サンアントニオ郊外ライトル地区(19561 McDonald St, Lytle, TX 78052)にも展開している。なお、HEBは一部に「HEBエクスプレス(H-E-B Express)」という店名で、ガソリンスタンド併設コンビニエンスストアを展開している。
 競合ウォルマートもテキサス州ではヒューストン郊外とフォートワース郊外にあるスーパーセンターの敷地内にコンビニエンスストアをオープンしている。HEBとウォルマートのコンビニがガソリン価格を値下げして激突する日はそう遠くはないはずだ。

トップ画像:ハンバーガーチェーンの「ワッタバーガー(Whataburger)」と併設するHEBフュール・ライトル店(19561 McDonald St, Lytle, TX 78052)。HEBフュールは下の画像にあるようにHEBプラスの駐車場内にあり、セルフのカーウォッシュも持っている。  続きを読む
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2017年04月15日

【マイヤー】、スーパーマーケット最大手クローガーの本拠地でシプツ宅配サービス開始!

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■ミシガンを中心に約230店のスーパーセンターを展開するマイヤーは12日、オンデマンド買物代行・宅配サービスのシプツ(shipt)と提携した宅配サービスをオハイオ州にも拡大することを発表した。注文から最短で1時間で宅配する同サービスは昨年9月、ミシガン州デトロイト地区でテストを始めた。先月29日はミシガン州グランドラピッズ地区の店舗に同サービスを拡大し、13日にはインディアナ州フォートウェイン地区とインディアナポリス地区の店舗でも始めた。今回の発表では4月27日にオハイオ州シンシナティ地区とデイトン地区の店舗で開始、来月4日にはコロンバス地区でも始める。また夏にはトリード地区でも開始される計画。24時間営業となるスーパーセンターに合わせて、一部店舗では宅配も24時間のサービスになっている。マイヤーはまた、ネットで注文してお店の駐車場で車から降りずに受け取れる「カーブサイド・ピックアップ」も拡大中だ。対象商品が8万品目に及ぶ同サービスの手数料は4.95ドル〜6.95ドル。ただ、注文品を受け取れるサービス時間は朝7時〜夜9時までとなっている。
 アラバマ州バーミンガムに本部を置くシプツはクラウドソーシングを採用したビジネスモデル。アプリを通じて注文が入るとショッパーと呼ばれる登録者がスーパーで買い物し、注文から最短1時間で顧客に配達する。シプツのサービス手数料は1回7ドル。年会費99ドルのメンバーシプツに加入すると、発注金額が35ドル以上は手数料無料で何度でもサービスを受けられる(35ドル以下は1回7ドル)。シプツによると、宅配商品は35ドル分で5ドル程度マークアップされているという。シプツは2014年の創業当初、ターゲットやベストバイ、ホームデポからの宅配をおこなっていた。翌年からは買物先をスーパーマーケットに絞り(一部地域ではアルコール専門店からも宅配)、一部の都市を除いて多くはスーパーマーケットも1社に特定している。シプツは6州に展開するマイヤーとの提携によって約1万人のショッパーを採用する計画だ。オハイオ州だけでも1,000人規模の雇用となるという。同社は現在、フロリダ州やテキサス州などの都市を中心に38ヵ所で展開している。
 オハイオ州シンシナティに本部を置くスーパー最大手のクローガーでは、同地区内にあるクローガーでカーブサイドピックアップのクリックリストを併用したストアピックアップ代行&宅配ビジネスを昨年1月から始めている。グローサリー・ランナーズ(The Grocery Runners)はクリックリストで購入した商品を顧客の代わりにお店で受け取り宅配するサービス。料金は1回あたり10ドルに購入金額の4%となっている。クリックリストで100ドル分の生鮮品等を購入した場合、グローサリー・ランナーズに14ドルを支払うことになる。クリックリストの手数料4.59ドルを含めると20ドル近くになる。  続きを読む
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2017年04月14日

【アマゾン】、ホールフーズ買収検討?ネット通販最大手は無知なカマスで暴れるナマズ!

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■ネット通販最大手のアマゾンが昨年秋、ホールフーズ・マーケットの買収を検討していたことが明らかになった。ブルームバーグが関係者の話として伝えたことによると、ホールフーズ買収により、アマゾンが10年前から着手している生鮮品販売で勢いを得るための役に立つかを検討した。結局、買収案は実現には至らなかったという。ジェナ・パートナーズが今週、ホールフーズの株式を9%近く取得し第2位の株主となった。物言う投資家が大株主になったことで、業績が低迷しているホールフーズは経営再建の圧力を受けることになる。実際、ジェナ・パートナーズはホールフーズの買い手となる候補者がどれだけ支払う用意があるかなど売却を含めた戦略的選択肢も株式取得の目的に挙げている。アマゾンは一度は買収を検討した経緯もあるため、ネット通販大手によるスーパーマーケット買収を否定できないのだ。アマゾンは2007年、生鮮品の宅配サービス「アマゾン・フレッシュ(AmazonFresh)」を始めている。現在はレジ不要のコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」をテスト展開を続けており、先月末にはドライブスルー専用スーパーの「アマゾンフレッシュ・ピックアップ(AmazonFresh Pickup)」のテストも開始した。アマゾンフレッシュ・ピックアップは、お店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく、倉庫となる300坪弱の「ダークストア(dark store)」に専用の駐車スペースがついた食料品の受け渡し専用拠点となっている。一方でアマゾンは生鮮品を含む売場オペレーションのノウハウをまだ持っていない。生鮮品の店頭販売の実績がないため消費者から認知されておらず、スーパーマーケットとして生鮮品販売のブランド力も極めて弱いのだ。アマゾンがホールフーズを買収する理由はある。
 これまでスーパー最大手のクローガーやアルバートソンズがホールフーズの買収を検討しているとの観測が流れた。スーパーがスーパーを買収することはよくある。ネット通販最大手がホールフーズを買収しても両者がオーガニックに成長できるのかは楽しみだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。魚のカマスに面白い話があります。カマスを水槽に入れて中央に透明のガラスの仕切りをいれます。仕切りの反対側に餌となる小魚をいれると、カマスは餌を食べようとします。が、透明の仕切りが見えず何度もぶつかります。仕切りの反対側に行けないと学んでしまったカマスは、仕切りをはずしても小魚のほうに行かなくなるのです。目の前に餌があるのにカマスは餓死してしまうとか。でも、仕切りの学習をしていない、カマスを一匹入れると、小魚に向かっていき食べてしまいます。で、それを見ていた他のカマスが目を覚まし?行動を起こすのです。似たような話にイワシの話があります。イワシは生きたまま陸揚げすると、とても高く売れるのですが、沖合から港まで運んでくるうちに、ほとんどが死んでしまうのだそうです。でもナマズを一匹入れておくと、暴れるナマズに刺激をうけ?港まで死なないという話です。これらの話が本当かどうかはわかりません。  続きを読む
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2017年04月12日

【ホールフーズ】、物言う投資家が大株主に!実践する流通コンサルタントは調理に実食?

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■ヘッジファンドのジェナパートナーズは10日、ホールフーズ・マーケットの株式9%近くを取得し、同社では第2位となる株主となったことを明らかにした。物言う投資家が大手株主になったことで、集客に苦戦するホールフーズは経営再建の圧力を受けるだけでなく、売却など身売りの可能性もでてきた。証券取引委員会(SEC)に10日提出されたドキュメントによると、株式取得の目的として収益が下回っているホールフーズに対して改善を求め、課題に取り組むために取締役の刷新、新フォーマット「365・バイ・ホールフーズ」の再検討、競争力を強化するためのITと運営効率の改善化をあげている。また、ホールフーズの買い手となる候補者がどれだけ支払う用意があるかなど売却を含めた戦略的選択肢も探ろうとしている。ジェナパートナーズの株式取得により、ホールフーズの株価はこの日、10%急騰した。なおジェナパートナーズには、ノースカロライナを中心に約200店を展開するリージョナル・スーパーマーケットのハリスティーターCEO(1997年〜2014年)だったトーマス・ディクソン氏も含まれており、ジェナパートナーズはディクソン氏を含め3人を取締役に指名するとしている。ハリスティーターは2013年7月、全米最大のスーパーマーケットチェーンのクローガーに24.4億ドルで売却されている。
 ホールフーズが2月に発表した第1四半期(10月〜12月期)決算は売上高が49.2億ドルと前年同期比1.8%の増加となったものの、純利益は前年同期比39.5%減となる9,500万ドルだった。経費がかさんだことにより本業の儲けを示す営業利益率は3.5%となり、前年同期の5.2%から大幅に減少した。既存店・売上高前年同期比は客数が減少したことで2.4%の減少。ホールフーズの既存店ベースは2015年度の第4四半期から6四半期連続して前年を下回っている。ホールフーズは業績低迷を受け、4年前に掲げた1,200店舗展開を棚上げし、9店舗に及ぶ店舗閉鎖を発表した。同社の株価は2013年10月をピークに現在は半値近くにまで下落している。  続きを読む
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2017年04月08日

【HEB】、最新グローサラントはドライブスルー付き!14時間燻製でテキサス人を魅了?

170408ツルーテキサスBBQ
■テキサス州とメキシコに370店以上を展開するスーパーマーケットのHEBは8月、ドライブスルーを併設したグローサラントをオープンする。グローサラントはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語で、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパーマーケットの店内でも食事を提供する業態だ。ドライブスルーを併設されるのはHEBの店内で展開するレストランブランド「ツルー・テキサスBBQ(True Texas BBQ)」。ツルー・テキサスBBQは2年前に1号店となるサンアントニオ郊外プリーザントン店にオープン後、サンアントニオ郊外やヒューストン郊外などのHEBやHEBプラスの7ヵ所に出店している。ドライブスルー併設型のツルー・テキサスBBQは、サンアントニオ郊外にあるブルヴェーデ・マーケットSC内にオープン予定の3,300坪のHEB内(17238 Bulverde Road SAN ANTONIO TX 78261)に出店する。新ツルー・テキサスBBQはタコスなどの朝食メニューも追加する計画であり、通常の開店時間の午前11時より早く開店する。
 ツルー・テキサスBBQ以外にもHEBは著名料理人であるランディ・エヴァンス氏をヘッドハントし店内レストランを導入している。サンアントニオ郊外の「ザ・マーケット・アット・ストーンオーク(The Market at Stone Oak)」にある「オークス・クロッシング(Oaks Crossing Restaurant & Bar)」や同じくサンアントニオ郊外のHEBプラスにある「スリー・ダブル・オゥ・ナイン(3 Double-O Nine Bar & Restaurant)」、さらにヒューストンのHEB内にある「テーブル57(Table 57 Dining & Drinks)」等でもエヴァンス氏アレンジのBBQメニューを提供している。HEBはガソリンスタンド&カーウォッシュ併設型コンビニエンスストアの「HEBフュール(HEB Fuel)」をHEBプラスの駐車場内に9ヵ所出店している。サンアントニオ郊外フット地区に今年初めオープンしたHEBフュールではファストフードのワッタバーガー(Whataburger)と店内でつながったコンビニまで出店しているのだ。このワッタバーガーにもドライブスルーがある。
 グローサラント業態のスーパーマーケットは増加しているが、ドライブスルー付きグローサラントはHEBが初となる。

トップ画像:HEB内のツルー・テキサスBBQ。画像にある「TRUE TEXAS BBQ」の文字にあるように地元密着型スーパーのHEBは常にぶれずにテキサス押しだ。  続きを読む
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2017年04月06日

【グローサラント】、一般紙が食品スーパー内レストラン現象を新トレンドとして掲載!

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■国民感情についての意識調査でも知られる一般大衆紙のUSAツデー紙が5日、グローサラントについての記事「ニュートレンドの『グローサラント』が、なぜレストランから売上を奪うのか?(Why 'Grocerants' are the new trend, taking bite out of restaurant)」を掲載した。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語で、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパーマーケットの店内でも食事を提供する業態だ。スーパーで毎日の買い物をしながら手っ取り早く胃袋を満たせる利便性が受け、グローサラント現象はスーパー内で洗練されながら急拡大している。調査会社NPDグループによるとグローサラントは昨年、24億回の店舗集客に100億ドルの売上をもたらした。NPDではグローサラント目的の集客が2008年から30%も増加していると試算しているのだ。グローサラントの進化はデリなどプリペアドミールや店内の一角に並べられたテーブルとイスなどのイートインコーナーにとどまらない。今では地ビールを提供するバーからフルサービスのウェイター、寿司シェフもいるほどだ。ゆったりした、くつろげるスペースを提供することで、お客の滞在時間が増え、売上も比例する。グローサラント現象が拡大する要因にミレニアル世代の台頭がある。スーパーのプリペアドミールを購入するお客の40%以上を占める、ティーンから30歳代の世代が、グローサラントをトレンドに押し上げている。スピードなどの利便性だけではない。NPDによると、ファストカジュアル・レストランの平均支出額7.96ドルに対してグローサラントでは4.22ドルになる。53%の差がグローサラントにお客を向かわせるのだ。これまでファストカジュアル・レストランにお客を奪われていたが、スーパーはグローサラント業態でお客を奪い返している。スーパーマーケットなどが加入する米国食品マーケティング協会(FMI)では、会員の61.9%がグローサラントが彼らの強みとしているのだ。薄利の生鮮品と違い、グローサラントはスーパーに集客と大いなる儲けをもたらす。多くのスーパーがグローサラントでモデルにしているのはホールフーズ・マーケットだろう。ホールフーズでは売上の15%をBBQやフレッシュパスタ、グルメなホットドッグにラーメンなどグローサラントから得ている。ハイビーの「マーケットグリル(The Market Grille)」やウェグマンズの「バーガーバー(Burger Bar)」など、洗練されたグローサラント業態も目立ち始めている。
 一般大衆紙もグローサラントを新トレンドとして認識していることで、さらにこの業態の進化に拍車がかかることになるだろう。

トップ画像:HEBヒューストン・マグノリア店の「ツルーテキサスBBQ(True Texas BBQ)」。POPには「店内で最大14時間、スモークしています」とある。右側にあるダイニングルームにはコミュニティ用の個室も設けられている。  続きを読む
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2017年04月05日

【マリアノス】、クリックリストを開始!グローサラントにPBでホールフーズ・キラー?

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■グローサラント業態でグルメスーパーを展開するマリアノスがカーブサイド・ピックアップを始める。イリノイ州シカゴ市内や郊外に41店舗を展開するマリアノスが始めるカーブサイド・ピックアップはネットで注文してお店の駐車場で車から降りずに受け取れることができるサービス。マリアノスはクローガーの系列スーパーとなっていることで同サービスを「クリックリスト(Clicklist)」と呼んでいる。マリアノスのクリックリストは生鮮品など約3万品目以上をネット注文・決済し、翌日の午前8時〜午後9時まで1時毎のピックアップ時間を指定して受け取る仕組み。ピックアップは指定されたパーキングスポットに車を停め、掲載されている電話番号に連絡すれば、スタッフが商品をもってきてトランクに詰めてくれるのだ。マリアノスのクリックリストの注文手数料4.95ドル。マリアノスでは今月末にヴァーノン・ヒルズ店からクリックリストを開始しオークローン店やバックタウン店でも導入する。年内までに10店でクリックリストの展開を予定している。マリアノスではクリックリスト導入でスタッフ7人を付けるとしている。
 マリアノスの親会社であるラウンディーズは2015年11月、スーパー最大手チェーンのクローガーに1.78億ドルで買収された。クローガーCEOのロドニー・マクマレン氏はマリアノスを年間4店〜5店の新規出店を明らかにしており、買収後もマリアノスは積極的に2,000坪サイズの大型店を出店している。昨年5月に37店舗目のマリアノス・ネイパービル店(2,100坪)、8月には店内ハンバーガーショップ「フォースター・バーガーバー(Four Star Burger Bar)」や作り立てのパスタ料理を提供する「アーバン・パスタ・バー(Urban Pasta Bar)」を導入したマリアノス・レイクビュー・イースト店(2,100坪)、10月には39店舗目のブロンズビル店(2,100坪)、今年1月には40店舗目となるブルーミングデール店(2,000坪)、先月末には41店舗目となる小型(1,000坪)のデスプレイン店(10 E Golf Rd, Des Plaines, IL 60016)をオープンしている。また、シカゴ郊外のロンバード地区やバンノックバーン地区、クリスタルレイク地区での出店も決まっている。
 なおクローガーはクリックリストを傘下のスーパー等で昨年末までに約420ヵ所追加したとしている。現在は640ヵ所以上で実施しており、一部には配車サービスのウーバーと提携した宅配サービスのテストも開始している。この宅配サービスはクリックリスト経由で注文した商品をウーバーのドライバーに渡し宅配してもらうサービスとなる。クローガーは傘下の食品スーパーを含めると35州に約2,800店のスーパーマーケットを展開している。

トップ画像:クローガー買収直前となる2015年10月にオープンした2階建てのマリアノス・ニューシティ店(1500 N Clybourn Ave, Suite C104 Chicago, IL 60610)。マリアノス34店舗目となる店舗だ。このオープニングから1年と半年でマリアノスはすでに7店舗を新規出店している。  続きを読む
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2017年04月02日

【ウェグマンズ】、アメリカで最も人気のあるスーパーマーケットのトップに女性が就任!

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■ニューヨークなど6州に92店舗を展開するスーパーマーケットのウェグマンズは29日、新CEOにコリーン・ウェグマン氏(45)が就任したことを発表した。2005年からCEOを務めていたダニー・ウェグマン氏(70)は会長職となる。コリーンは1991年に入社、店長やEコマース・ディレクターなどを経て、2005年に当時の会長で祖父の故ロバートBウェグマン氏から社長に任命された。同時に父親のダニーは社長職からCEOに就任した。1916年創業のウェグマンズではコリーンが四代目のCEOとなり、同社では初の女性CEOとなる。コリーンには妹で同社シニア・バイス・プレジデントのニコル・ウェグマン氏(42)がいる。
 ウェグマンズはコリーンの曽祖父にあたるウォルター・ウェグマンと弟のジョン・ウェグマンが1916年にニューヨーク州ロチェスターに食料品店「ロチェスター・フルーツ&ビジタブル・カンパニー(Rochester Fruit & Vegetable Company)」をオープンしたのが始まり。ウォルターとジョンの兄弟は1930年(昭和5年)、当時としては画期的な300席のカフェテリアを持つ560坪の店舗をオープンした。1937年にはウォルターの息子で、のちにウェグマンズを飛躍的に発展させたロバートBウェグマンが入社。
 1940年に冷凍食品を導入。1947年には当時珍しかったセルフサービスフォーマットを取り入れた。1950年にはロバート・ウェグマン氏が31歳の若さで社長に就任し、4年後に利益分配制度と退職年金制度とを結びつけた従業員利益分配制度を発表、1959年には現在のグルメフードの原型ともいえる珍しいグルメ食品などの展開も始めた。長男のダニー・ウェグマンが1964年に入社した後もウェグマンズは進化・改善を続け、1965年には入り口にエアカーテンを取りつけた22店舗目をオープン、1967年には養鶏場を所有するにいたっている。1970年には売上1億ドルを突破、1971年にはニューヨークの一部店舗で24時間営業を開始、1972年にはファーマーシー部門を導入、1974年にはシーフード部門をオープンし、銀行業務をスーパー内に併設した。1976年にはダニーが社長に就任している。1980年にはインストアベーカリー、1983年には226アイテムの量り売りコーナーの設置。1990年にプリペアドミールを開発、リワードクラブとなるショッパーズ・クラブも発表した。
 1991年にはダニーの長女であるコリーン、92年には次女のニコルがそれぞれ入社し、会長のロバート・ウェグマン、社長のダニーと親子三代で同じ会社に働く珍しいケースとなった。1997年にはフォーチュン誌で初回となる「最も働きがいのあるベスト100社」に選出、20年間連続して100社に入ったため今年は「働きがいのあるレジェンド企業」に殿堂入りしている。今年は第2位となっている。1999年にはダニー・ウェグマンが食品マーケティング協会(FMI)の会長に選ばれ、FMIの前身であるスーパーマーケット協会(Supermarket Institute)の社長に就任(1967年)したロバートと、親子二代にわたり著名団体のトップ就任の快挙を成し遂げた。
 2001年にはライフスタイル情報誌「ウェグマンズ・メニュー・マガジン」を創刊、2002年にはフルサービスのレストラン「テイスティング」をロチェスター郊外の店舗内にオープン(テイスティングは2009年に閉店し現在はバーガーバーとなる)、2003年にはオーガニックPB食品の販売を始めた。2007年にはニューヨーク州カナンデイグア地区に50エーカー(約6万坪)で所有する有機野菜農園「ウェグマンズ・オーガニックファーム(Wegmans Organic Farm)」で初収穫を迎えた。2009年には総工費3,600万ドルをかけ1,500坪の商品開発センター「ウェグマンズ・カルナリー・イノベーションセンター(Wegmans Culinary Innovation Center)」を開設した。同年にはペンシルバニア州カレッジビルの新店にフルサービス・レストラン「パブ(The Pub)」を設置、同時にニューヨーク州ピッツフォードにフリースタンディングのレストラン「ネクストドア・バイ・ウェグマンズ(Next Door by Wegmans)」をオープンした。ネクストドアはオーガニック食材を使い、寿司にパスタ、ハンバーガー、ピザ、ステーキなどをサーブするオープンキッチンのフルサービス・レストラン。2010年にはモバイルアプリを発表。翌年、メニューマガジン10周年に合わせて内容を一新し、QRコードでスマートフォンでのウェブアクセスを可能にした。2013年にはロチェスターにある店舗の隣に2階建てのイタリアンレストラン「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」をオープンした。2014年にはアメリカでは最大規模となるハイテク・チーズ熟成室「チーズケーブ(cheese caves)」をオープンした。
 ウェグマンズの従業員数は現在、4.7万人で売上高は83億ドル。スーパーマーケット・ニュース誌による「スーパーマーケット・トップ75社(Top 75 Supermarkets)」では30位となっている。ウェグマンズはニューヨーク州(46店)、ペンシルバニア州(17店)、ニュージャージー州(7店)、バージニア州(10店)、メリーランド州(8店)、マサチューセッツ州(4店)を展開しており、今年中にも7番目となるノースカロライナ州に進出する予定。来年にはニューヨーク市では初となる店舗をブルックリンにオープンする。
トップ画像:左からシニア・バイス・プレジデントのニコル・ウェグマン氏、会長職となるダニー・ウェグマン氏、101年企業のCEOとなったコリーン・ウェグマン氏。  続きを読む
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2017年03月31日

【アマゾン】、アマゾン・フレッシュ・ピックアップ実験開始!もダークストアは難しい?


■ネット通販最大手のアマゾンはドライブスルー専用スーパーの「アマゾンフレッシュ・ピックアップ(AmazonFresh Pickup)」の動画と紹介ページを公開した。ドライブスルー専用スーパーは「ドライブアップ・ストア(drive-up store)」「クリック&コレクト(Click & Collect)」とも呼ばれ、利用者がネットで注文した生鮮食品などを、車から降りずに商品を受け取るサービスストア。店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく、倉庫となる300坪弱の「ダークストア(dark store)」に専用の駐車スペースがついた食料品の受け渡し専用拠点だ。アマゾンフレッシュ・ピックアップはアマゾンスタッフがダークストアで商品の選択と袋詰めを行い、予約した時間に顧客の車まで運んでくれる。同社によると、注文から最短で15分で受け取ることができるという。手数料はなく、最低注文金額の条件もない。現在はアマゾンの社員のみが利用できるテスト展開となっている。一般公開の時期は明らかにされていないが、年会費99ドルのプライム会員のみアマゾンフレッシュ・ピックアップの利用が可能だ。なおアマゾンフレッシュ・ピックカップの場所はワシントン市内にあるバラード地区(5100 15th Ave NW, Seattle, WA 98107)と、ソードー地区となるスターバックス本社近くのシアーズ跡地(2401 Utah Ave S, Seattle, WA 98134)の2ヵ所。ネット情報サイトのギークワイアが入手した資料によるとアマゾンフレッシュ・ピックアップの営業時間は午前7時〜午後10時となっており、ピーク時のスタッフ数は15人前後となるとしている。ローディング(車への注文品積み込み)専用スタッフは3〜5人としている。また待ち時間の平均は5分程度で、客数の4分の1は午後5時〜7時30分に集中するとみている。
 アマゾンはリアル店舗展開として書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」をシアトルやサンディエゴに5店舗しており、その他に10坪前後でキンドルなどを展示販売する「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」をモールなど30ヵ所展開している。テスト展開ではレジ不要のコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」を展開している。また商品の受け渡し専用拠点ではセブン・イレブンなどコンビニエンスストアに設置したアマゾン・ロッカーや、大学キャンパス内や学生街に有人のピックアップ・返品サービス拠点を展開している。

トップ動画:アマゾンフレッシュ・ピックアップの紹介動画。最短で注文から15分で生鮮品などを受け取れる。手数料はなく、最低注文金額の条件もない。現在はアマゾンの社員のみが利用できるテスト展開となっている。一般公開の時期は明らかにされていないが、年会費99ドルのプライム会員のみアマゾンフレッシュ・ピックアップの利用が可能となる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。昨晩遅くテキサスから戻ってきました。今回はロサンゼルスからヒューストンに飛んでレンタカーを借りサンアントニオやオースティン、フォートワースを回った調査視察でした。合計で31時間に及んだフィールドワークの走行距離は917マイル!(1,467キロ!)。2日間にウォルマートの新プロトタイプやコンビニエンスストア最新店、ウォルマート・スキャン&ゴー、HEBの最新グローサラントやカーブサイドピックアップ、HEBのディスカウントスーパーのジョーヴィーズ・スマート・ショップ(Joe V’s Smart Shop)の最新店など研究してきました。今回の調査から周囲360度の「全天球写真」を記録できるカメラを調査に導入しました。ウォルマート最新型スーパーセンター内にあるチョバーニカフェやスキャン&ゴー端末に専用チェックアウトレジ、HEBのグローサラント業態などをクライアントに文字通り360度!でシェアしたいと思います。  続きを読む
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2017年03月30日

【米国流通視察】、必見の店舗先◆中西部では食品スーパーにファストファッションも?

170330マーケットカフェ@ハイビー
■グローサラント業態を全店に拡大しようとしているスーパーマーケットがある。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語でスーパー業界の新用語となっている。レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパー店内でも食事を提供する業態であり、レストランやファーストフードから奪われたお客を戻し、同業他社との差別化を明確にし、ネットスーパーの台頭でも来客を促す。スーパーが新鮮な食材の料理と心地よい第3の居場所「サードプレイス」を提案するのだ。アイオワなど中西部8州に240店を展開するハイヴィーは、店内にフルサービスのレストラン「マーケットグリル(Market Grille)」を全店に広げようとしており、すでに100店以上に導入が進んでいる。ハイビーではマーケットグリルの人気メニューを素早くツーゴーできる「マーケットグリル・エクスプレス(The Market Grille Express)」をアイオワ州のカウンシルブラフス店(2323 W Broadway, Council Bluffs, IA 51501)にオープンした。ハイビーはウェグマンズやホールフーズなど先進的なスーパーをよく勉強しており、今年2月にオープンしたミネソタ州にあるサヴェージ店(6150 Egan Dr,Savage, MN 55378)は2,700坪の店内にマーケットグリルから円形の巨大鉄板で焼き上げるアジア系デリの「ザ・ヒバチ(the Hibachi)」、お客からの要望で専任スタッフが専用のキッチン・ブースで野菜や果物をぶつ切りや細切りなどのカスタマイズ・カッティングを行う「プロデュース・ブッチャー」が導入されている。24時間営業のハイビー・サヴェージ店では化粧品専門コーナーの「アップリフティング(Uplifting)」に、なんとファストファッション部門の「F&F」も導入されている。ハイビーではミネソタ州レイクビル店(16150 Pilot Knob Rd, Lakeville, MN 55044)に続き、6ヵ所のスーパーマーケット内で8ドル〜45ドルの価格帯でファストファッションを店舗内店舗で販売しているのだ。なお、アイオワ州デモインのダウンタウンに1,000坪でオープンしたアーバンタイプの小型店(420 Court Ave, Des Moines, IA 50309)も注目だ。
 中西部でグローサラント業態といえば昨年からクローガー傘下となったマリアノスがある。シカゴ市内に40店舗を展開しており、最新店は1月にオープンした2,000坪のシカゴ郊外ブルーミングデール店(144 Gary Ave Bloomingdale, IL 60108)や昨年10月にオープンしたブロンズビル店(3857 S Martin Luther King Dr, Chicago, IL 60653)がある。38店舗目となるマリアノス・レイクビュー・イースト店(3030 N Broadway St Chicago, IL 60657)には2,100坪の店舗に同社では初となる店内ハンバーガーショップ「フォースター・バーガーバー(Four Star Burger Bar)」や作り立てのパスタ料理を提供する「アーバン・パスタバー(Urban Pasta Bar)」が新たに導入され、ボブ・マリアノスCEOが「本当のグローサラントを体験できる」と胸を張る店となっている。なおマリアノスで最大級となるのは2015年6月にオープンしたマリアノス32店舗目となるグレンビュー・ウエスト店(2323 Capital Dr Northbrook, IL 60062)だ。2,500坪のグレンビュー・ウエスト店にはイートインの場所に暖炉やソファなどもあり、グローサラント業態として注目されている。

トップ画像:ハイビーが展開する店内フルサービスのレストラン「マーケットグリル(Market Grille)」。  続きを読む
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2017年03月27日

【ハイビー】、大根買ってファストファッション!テスコがF&Fで食品スーパーに拡大?

170327F&F@ハイヴィー
■中西部に240店以上のスーパーマーケットを展開するハイビーは現在、ファストファッションのブティック「F&F」を店内で展開している。F&F(Florence&Fred)はイギリス最大手の流通企業、テスコのファストファッション・ブランドでヨーロッパやアジア、中東など20ヶ国で展開している。ハイビーはF&Fと独占契約をしスーパー内に店舗内店舗として展開しているのだ。F&Fの1号店は昨年6月、ミネソタ州ミネアポリス郊外のレイクビル店(2,500坪)にオープンした。約80坪のブティックにはレディースやメンズ、キッズのアパレルを50ドル以下となるバリュープライスで販売している。24時間営業となるハイビーでは、F&F営業時間が朝9時〜夜9時までとなっており、専任スタッフがブティックに常駐している。F&Fは最新の流行を採り入れながら短いサイクルで次々に新商品を投入するファストファッション。2週間で新商品が店頭に並ぶためサイズがヨーロッパサイズであり、アメリカのサイズと異なっているため常駐スタッフがアドバイスを行うのだ。ブティックには試着室もある。F&Fのレイクビル店(16150 Pilot Knob Rd, Lakeville, MN 55044)オープン後、昨年7月にはミネアポリス郊外にあるハイビー・ブルックリンパーク店(9409 Zane Ave N, Brooklyn Park, MN 55443)、9月に同じくミネアポリス郊外のハイビー・イーガン店(1500 Central Park Commons Dr, Eagan, MN 55121)にオープンした。10月にはミネソタ州ロチェスター店(4221 West Circle Drive SW Rochester, MN 55901)、アイオワ州デモイン店(4605 Fleur Dr Des Moines, IA 50321)とデモイン郊外のハイビー・アンケニー店(410 N Ankeny Blvd Ankeny, IA 50023)にそれぞれオープンしている。今年2月にはミネアポリス郊外のサヴェージ地区にオープンしたハイビーの2,700坪店(6150 Egan Dr,Savage, MN 55378)にも出店している。これら7店に続いて5月の初めにはネブラスカ州オマハ地区のストーニー・ブロック・ブルバード沿いの店舗(14591 Stony Brook Blvd Omaha, NE 68137)にオマハから西に位置する店舗(1000 S 178th St Omaha, NE 68118)内にもオープン予定だ。また年末までにオマハ郊外リンカーン地区にある2店舗(1601 N 84th St Lincoln, NE 68505)(6001 Village Dr Lincoln, NE 68516)にも出店する計画だという。
 なお、テスコは2007年、食品スーパーの「フレッシュ&イージーネイバーフッドマーケット(F&E)」のアメリカ1号店をカリフォルニア州ロサンゼルス郊外にオープン。アメリカ進出から5年でカリフォルニア州やネバダ州、アリゾナ州の3州に199店を展開も利益がでず、2013年4月にアメリカ市場からの撤退を発表した。テスコは同年9月、F&E約150店をロン・バークル氏率いる投資会社のユカイパ社に売却した。フレッシュ&イージーネイバーフッドマーケットはユカイパの傘下として存続していたが2015年5月、不採算店舗50ヵ所の閉鎖を発表し、10月には残り100店近くの全店を閉鎖している。  続きを読む
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2017年03月20日

【アマゾン】、アマゾンフレッシュにセレブなミールキット!直美の三段腹ミールキット?

170320マーサ&マーリースプーン@ミールキット
■生鮮品宅配サービスのアマゾンフレッシュ(AmazonFresh)は14日、マーサ・スチュワート氏のミールキット「マーサ&マーリー・スプーン(Martha & Marley Spoon)」の取り扱いを開始した。ミールキットは料理がすぐに調理できるよう、あらかじめレシピに合わせて必要な分量の食材や調味料のみがセットされたもの。レシピに従って調理すれば、自宅でも高級レストラン並みの食事を簡単に楽しめる。マーサ&マーリー・スプーンは、料理から室内装飾までライフスタイルを独自に提案するカリスマ主婦のスチュワート氏と、ミールキットのマーリー・スプーンが昨年6月にコラボで始めたミールキット・ブランド。アマゾンフレッシュはニューヨークやサンフランシスコ、ダラス、フィラデルフィアにある物流拠点からマーサ&マーリー・スプーンの宅配を行う。なおアマゾンフレッシュは昨年秋、食肉大手のタイソン・フーズと提携し、同社のミールキット「タイソン・テイストメイカーズ(Tyson Tastemakers)」の宅配も行っている。
 手軽さにより急成長しているミールキット市場には現在、150社以上が参入。調査会社パッケージ・ファクトは、ミールキットの昨年の市場規模が約15億ドル(約1690億円)と推計しており、5年後に50億ドル規模に成長すると見込んでいる。外食業界を専門にする調査会社テクノミックも、5年で10倍にも急成長すると予想している。別の調査でも2025年までに350億ドル市場に成長していると試算しているのだ。混戦するミールキット市場は最近、セレブとコラボしたプランが次々と誕生している。スーパーモデルのシンディ・クロフォード氏が提案する「アーバン・レメディ&シンディクロフォード(urbanremedey/cindy-crawford)」や歌手のビヨンセさんと夫ジェイZ氏のプラン「22日間ビーガンミールキットプラン(22 Days Nutrition guided Beyonce and Jay-Z on a 22 Days Vegan Challenge)」がある。ホールフーズの一部店舗でテスト販売を行っているパープル・キャロット(Purple Carrot)でもアメリカンフットボール選手のトム・ブレイディ氏のミールキットプランを始めているのだ。
 会員制のアマゾンフレッシュは、年会費99ドルのプライム会員で、さらに月々15ドルを支払わなければならない。ただしアマゾンフレッシュ会員になればマーサ&マーリー・スプーンやタイソン・テイストメイカーズを1アイテム(二人分20ドル)からオーダーできるのだ。一方、通常のミールキットを購入する場合は、最低でも1週間と数週間分の定期購入をしなければならない。つまり通常のミールキットではメニューを選ぶことができない上に、料金的に敷居が高くなっているのだ。
 アマゾンフレッシュは会員に向けて、より多くの手軽な選択肢を与えることでミールキット市場でも競争を優位にしようとしているのだ。  続きを読む
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2017年03月16日

【アマゾン】、ドライブスルー専用スーパーの店名はアマゾンフレッシュ・ピックアップ!?

170316アマゾンフレッシュ・ピックアップ
■ネット通販最大手のアマゾンがドライブスルー専用スーパーを近日中にもオープン予定とギークワイアなど一部メディアが伝えている。ドライブスルー専用スーパーは「ドライブアップ・ストア(drive-up store)」「クリック&コレクト(click & Collect)」とも呼ばれ、利用者がネットで注文した生鮮食品などを、車から降りずに商品を受け取るサービスストア。店の中で買い物ができるインストア・ショッピングではなく、倉庫となる300坪弱の「ダークストア(dark store)」に専用の駐車スペースがついた生鮮品など食料品の受け渡し専用拠点となる。アマゾン社内で「プロジェクトX」と呼ばれていたドライブスルー専用スーパーはワシントン市内にあるバラード地区(5100 15th Ave NW, Seattle, WA 98107)とソードー地区となるスターバックス本社近くのシアーズ跡地(2401 Utah Ave S, Seattle, WA 98134)にオープン予定と伝えられている。
 アマゾンが新たに提出した建築許可申請書(permit#:6585049)によると店名は「アマゾンフレッシュ・ピックアップ(AmazonFresh Pickup)」。書類の添付図には店のウィンドウに「こんにちは、バラード(HELLO, BALLARD」「こんにちは、ソードー(HELLO, SODO)」の文字が描かれ、外壁には「オンラインで買い物、ここではピックアップ(Shop online. Pick up here)」「食品を車に載せる間は、ごゆっくりして下さい(Relax while we load your groceries)」のメッセージが掲げられている。ソードー地区にある出店予定地にギークワイアが13日の朝、取材に訪れると撮影チームが作業していたという。彼らから回答はなかったものの、同社は過去にアマゾン・ゴーなど新たなコンセプトストアを発表する際、プロモーション動画を公開していたことからアマゾンフレッシュ・ピックアップのオープンが近いとみている。なおレジ不要のコンビニエンスストアのアマゾン・ゴーは従業員向けのみのテスト展開で営業している。書類にはアマゾンフレッシュ・ピックアップの専用サイトのアドレス(www.amazon.com/pickup)も記載しているが、現時点ではアクセスしても何も表示されない。またギークワイアは取材中、駐車パーキングの屋根の支柱にある案内「ご注文をお持ちします(Your order is on the way)」の下に動作センサーのようなものを見つけたという。ギークワイアが昨年入手した資料ではアマゾンフレッシュ・ピックアップの営業時間は午前7時〜午後10時となっており、ピーク時の従業員数は15人前後だった。ローディング(車への注文品積み込み)専用スタッフは3〜5人としている。待ち時間の平均5分程度で、客数の4分の1は午後5時〜7時30分に集中するとみている。
 アマゾンはアマゾン・ゴーの他、ボストンに2月末に4号店目がオープンしたリアル書店「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」や10坪前後で大規模SC内に展開する「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」などマルチフォーマット展開を行っている。

トップ画像:アマゾンが新たに提出した建築許可申請書にある「アマゾンフレッシュ・ピックアップ(AmazonFresh Pickup)」の添付図。「こんにちは、バラード(HELLO, BALLARD」「こんにちは、ソードー(HELLO, SODO)」の文字が描かれ、外壁には「オンラインで買い物、ここではピックアップ(Shop online. Pick up here)」「食品を車に載せる間は、ごゆっくりして下さい(Relax while we load your groceries)」のメッセージが掲げられている。  続きを読む
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2017年03月13日

【マイヤー】、24時間の宅配サービスを拡大!1地域1スーパーの成長加速から複数店へ?

1703013マイアー@シプト
■ミシガンを中心に約230店のスーパーセンターを展開するマイヤーは10日、オンデマンド買物代行・宅配サービスのシプツ(shipt)と提携して宅配サービスを拡大することを発表した。注文から最短で1時間で宅配する同サービスは昨年9月、ミシガン州デトロイト地区でテストを始めており、約6.5万件の注文実績により拡大に踏み切ったという。今月29日にグランド・ラピッズ地区の店舗で開始し、来月13日にはインディアナ州フォートウェイン地区とインディアナポリス地区の店舗でも始め、徐々に拡大していく。24時間営業となるスーパーセンターに合わせて、一部店舗では宅配も24時間のサービスになっている。マイヤーはまた、ネットで注文してお店の駐車場で車から降りずに受け取れる「カーブサイド・ピックアップ(Meijer Curbside)」も拡大している。対象商品が8万品目に及ぶ同サービスの手数料は4.95ドル〜6.95ドル。ただ、注文品を受け取れるサービス時間は朝7時〜夜9時までとなっている。
 アラバマ州バーミンガムに本部を置くシプツはクラウドソーシングを採用したビジネスモデル。アプリを通じて注文が入るとショッパーと呼ばれる登録者がスーパーで買い物し、注文から最短1時間で顧客に配達する。シプツのサービス手数料は1回7ドル。年会費99ドルのメンバーシプツ(MemberShipt:現在は年会費49ドル、月額では14ドル)に加入すると、発注金額が35ドル以上は手数料無料で何度でもサービスを受けられる(35ドル以下は1回7ドル)。シプツによると、宅配商品は35ドル分で5ドル程度マークアップされているという。シプツは2014年の創業当初、ターゲットやベストバイ、ホームデポからの宅配をおこなっていた。翌年からは買物先をスーパーマーケットに絞り(一部地域ではアルコール専門店からも宅配)、多くの都市でスーパーマーケットも1社に特定している。シプツは現在、フロリダ州やテキサス州などを中心に10州35都市で展開している。
 スーパーマーケットの宅配サービスではホールフーズがインスタカートと提携し一部店舗で行っており、スプラウツ・ファーマーズ・マーケット等もアマゾン・プライム・ナウと提携して宅配サービスを行っている。HEBやクローガーも一部地域でシプツと提携した宅配サービスを行っている他、クローガーやウォルマートは配車サービスのウーバーを使った宅配サービスのテストも始めている。業者と提携していない宅配サービスでは、中西部8州に240店以上を展開するハイヴィーの「ハイヴィー・アイル・オンライン(HyVee Aisles Online)」がある。  続きを読む
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2017年03月11日

【働きがい】、発表!働きがいレジェンド企業にウェグマンズなどスーパー3社が殿堂入り?

170311ウェグマンズ
■経済誌のフォーチュン誌は9日、「最も働きがいのあるベスト企業100社(100 Best Companies To Work For)」で殿堂入りとなる「働きがいのあるレジェンド企業(Great Place to Work Legends)」を発表した。「最も働きがいのあるベスト企業100社」ランキングは、フォーチュン誌と働き方に関する研究機関「Great Place to Work Institute」が連携し、米国企業(従業員数1,000人以上で創業7年以上)の従業員を対象に経営陣の信頼性や仕事に対する満足度、給与、福利厚生制度などについて調査した結果に基づいて企業を格付けしている。同ランキングは1998年から20回続いている。働きがいのあるレジェンド企業は、ランキング100位内に20年間連続して入っている企業12社に与えられるもの。小売業界で名誉あるレジェンドの称号をうけたのはウェグマンズ、パブリクス、REI、ホールフーズ・マーケット、ノードストロームの5社となっている。他のレジェンドにはコンピューターネットワーク開発のシスコやソフトウェアのSASインスティテュート、金融のゴールドマンサックス、建設のTDインダストリーズ、ハードウェアメーカーのWLゴア&アソシエイツ、ホテルのフォーシーズンズとマリオットがある。
 「2017年 最も働き甲斐のあるベスト企業100(100 Best Companies To Work For 2017)」ランキングで小売業界トップにたったのはスーパーマーケットのウェッグマンズ。従業員数4.7万人で92店舗を展開する家族経営のレジェンドは昨年の4位から2位にランクアップだ。小売業で2位となったホワイト企業は昨年の67位から21位に大幅にランクアップしたスーパーマーケットのパブリクス。フロリダ州を中心に1,143店を展開し従業員数20万人のパブリクスも非上場企業でありレジェンドだ。小売業界3位はアウトドア用品を会員制で販売するREI。総合ランキングでは昨年の26位から28位に若干落ちているもののREIは36州に147店を展開し従業員数が1.2万人となるレジェンドなホワイト企業でもある。4位は北カリフォルニアで12店舗のスーパーを展開するナゲット・マーケット。前年の13位から30位と落ちているものの、1926年創業の老舗スーパーは100位以内に8回連続して留まれば殿堂入りを果たすことになる。5位はコンテナストア。総合では昨年の14位から49位に大幅に落としているが、再来年のランキングまで100位内にとどまれば「働きがいのあるレジェンド企業」となる。
 総合で50位以下の小売企業はレジェンドなホワイト企業となったホールフーズ・マーケット(58位)、68位のクイックトリップ、72位のイケア、76位のビルド・ア・ベア・ワークショップ、87位のシーツ、94位でレジェンド企業のノードストロームがある。

<2017年トップ10企業>
1 グーグル(Google:Alphabet)
2 ウェッグマンズ(Wegmans Food Market)
3 ボストン・コンサルティング・グループ(Boston Consulting Group)
4 ロバートW.ベアード&カンパニー(Robert W. Baird & Co)
5 エドワードジョーンズ(Edward Jones)
6 ジェネンテック(Genenteck)
7 アルティメイトソフトウェア(Ultimate Software)
8 セールスフォース(Salesforce)9 アキュイティ(ACUITY)
7 キンリー・ホーン&アソシエイツ(Kimley-Horn and Associates)
8 SAS(SAS)
9 キャムデン・プロパティ・トラスト(Camden Property Trust)
10 クイッケン・ローンズ(Quiken Loans)

<小売企業のランキング>(カッコ内は昨年の順位)
2 ウェッグマンズ(4)
21 パブリクス(67)
28 REI(26)
30 ナゲット・マーケット(13)
49 コンテナストア(14)
58 ホールフーズ・マーケット(75)
68 クイックトリップ(76)
72 イケア(63)
76 ビルト・ア・ベア・ワークショップ(45)
77 カーマックス(85)
87 シーツ(97)
94 ノードストローム(92)

トップ画像:「最も働きがいのあるベスト企業100社(100 Best Companies To Work For)」に20年連続して入ったレジェンド企業のウェグマンズ。給与が取り立ててよいわけではないが、ワークスケジュールが柔軟で昇進の機会が多い上に、誕生日にはケーキでお祝いしたり、寒い日に屋外で働くスタッフに暖かいココアを提供したりと家族をねぎらうような雰囲気で従業員から愛されているのだ。  続きを読む
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2017年03月08日

【スプラウツ】、食品デフレで売上を圧迫!フロリダ州展開で好調パブリクスに全面対決?

170308スプラウツ
■スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは23日、第4四半期(10月〜12月期)決算を発表した。13週間となる売上高は前年同期(14週間)から6%増加して9.86億ドルだった。13週間で比べた場合は新規店オープン効果により14%の増収。純利益は1,700万ドルと1週間多い前年同期の2,800万ドルから40%の減少となった。粗利益率は食品デフレが進み競争も激化したことで28.2%と前年同期の28.9%から0.7ポイント低下した。一方、一般販売管理費率と店舗運営コストなどの経費率は人件費がかさんでいることで25.1%となり本業の儲けを示す営業利益率は3.1%と2.0ポイントも圧迫した。既存店・売上高前年同期比は0.7%の増加だった。これにより既存店ベースは39四半期連続で前年実績を上回ったが、2013年の上場後では最も低い成長率となった。売上の6割近くを占める生鮮品が食品デフレの影響や価格競争により2.5%も押し下げたのが原因となっている。通年ベースでは52週間の売上高は前年(53週間)から12.6%増加し40.5億ドルだった。52週間で比較した場合は15%の増加だった。純利益は1.24億ドルと同3.6%の減少だった。既存店・売上高前年比は2.7%の増加。
 スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは2日23日現在、255店(13州)を展開している。スプラウツの新規出店数は2013年度19店、2014年度は24店、2015年度は28店、2016年度は36店舗と毎年、出店数を加速している。同社は2月、14州目となるフロリダ州タンパベイ地区に256店舗目をオープンしている。
 スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは700坪〜800坪の売り場にオーガニック青果の生鮮品やバルク商品(ナッツ類の量り売り)、ビタミンを含むサプリメントなど16,500sku(プライベートブランドは約2,100sku)を販売する自然食品スーパー。売り場の中心に位置する青果は売上高の4分の1となる26%占め、青果を含む生鮮品は全体の60%を占めている。同社ではアメリカ国内に約1,200店の展開が可能だとしている。

トップ画像:スプラウツ・ファーマーズ・マーケットの青果コーナー。売り場の中心に位置する青果は売上高の4分の1となる26%占め、青果を含む生鮮品は全体の60%を占めているため食品デフレによるマイナス影響は大きい。それでも既存店ベースをプラスに維持している。  続きを読む
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2017年03月05日

【クローガー】、クリックリストが640店に!CEOが驚いたクリックリストの真実とは?

170305ラルフス
■スーパーマーケット最大手チェーンのクローガーは2日、オンラインショッピングの「クリックリスト(Clicklist)」を利用し、配車サービスのウーバーと提携した宅配サービスのテストを拡大すると発表した。クリックリストはネットで注文した商品をお店の駐車場で受け取れるサービス。「カーブサイド・ピックアップ」や「クリック&コレクト」とも言われており、小売最大手のウォルマートからテキサス州で展開するHEB、中西部のハイビーなど一部の地方スーパーも既に行っている。クリックリストは生鮮品など約4万品目を注文・決済し、翌日の午前8時〜午後9時まで1時毎のピックアップ時間を指定して受け取る。ピックアップは指定されたパーキングスポットに車を停め、記載されている電話番号に連絡すれば、スタッフが商品をもってきてトランクに詰めてくれるのだ。クリックリストの注文手数料4.95〜6.95ドル。初回から3回までの注文手数料は無料となっている。クローガーはクリックリストを2016年度に約420ヵ所追加し、現在は640ヵ所以上のスーパーで実施しているという。配車サービスのウーバーと提携した宅配サービスは、クリックリスト経由で注文した商品をウーバーのドライバーに渡して宅配してもらう。一部地域ですでにテストを行っており、配車サービス以外のいくつかの宅配テストも行っていると明かしている。
 クローガーはまた、プライベートブランド(PB)の「シンプル・ツルース(Simple Truth)」の成長が牽引し、PB売上が数量ベースで29.2%と過去最高になったことを発表した。シンプル・ツルースは2013年秋から販売を開始、2016年度の売上高が17億ドル(約1,900億円)に達した。シンプル・ツルースの商品カテゴリーは売上高1億ドルを超えるオーガニック食品の「シンプル・ツルース・オーガニック(Simple Truth Organic)」から、洗濯洗剤やソープなどの家庭用品、健康・美容関連品にまで拡大している。販売チャネルも拡大しており、同社が2014年に買収した健康食品のオンラインストア「ビタコスト(Vitacost)」でもオンライン販売している。PBのオンライン販売にも乗り出したことでクローガーの店舗のないニューヨーク市がシンプル・ツルースのオンライン売上高で第2位のマーケットになっているという。
 一方、食品デフレの影響により13年ぶりに四半期・既存店ベースが前年を下回った。クローガーが2日発表した第4四半期(11月〜1月期)決算では、ガソリン販売を含めた売上高が276.1億ドルとなり前年同期の261.7億ドルから5.5%の増加となった。ガソリン売上を除外すると4.4%の増加。純利益は5.06億ドルとなり前年同期比9.5%の減少となった。約13年間前年を上回っていた既存店・売上高前年同期比は0.7%の減少となった。これにより100年に一度と言われた景気後退期でも前年を上回っていた既存店ベースが53四半期目で途切れたことになる。なおデフレ調整後の既存店ベースは前年を上回っていたという。食品デフレの他、ウォルマートなど競合店との価格競争やオンラインスーパーなどからの攻勢も既存店売上に影響した。また、同社CEOのロドニー・マクマレン氏は「天候を(既存店減少の)口実にはしなくはないが、天候による恩恵は全く受けなかった」としている。同社では吹雪等で買いだめなどによる集客が増えるとみているのだ。通年ベースでは売上高が1153.4億ドルと前年比5.0%でガソリン販売を除くと6.7%の増加だった。純利益は19.8億ドルと3.1%の減少。既存店ベースは1.0%の増加だった。

トップ画像:クローガー傘下のスーパーマーケットで南カリフォルニアで展開するラルフス。ラルフスではクリックリストを5ヵ所で展開している。  続きを読む
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2017年02月19日

【グローサラント】、米国スーパーマーケット業界のブルーオーシャン戦略に最新事例は!

170219HEBコンビニ+ワラバーガー
■アメリカのスーパーマーケット業界では店内にレストランを導入するグローサラント業態に注目が集まっている。日本ではほとんど知られていないが、英語で「grocerant(グローサラント)」と検索すると4万件近くの英文記事が上がってくるほど海外では知られた言葉なのだ。特にアメリカではグローサラント研究が著しい。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語であり、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパーマーケットの店内でも食事を提供する業態だ。スーパーマーケットが新鮮な食材を活かしたこだわりのメニューで、競合店やオンラインストアより先に顧客の胃袋を奪ってしまう戦略でもある。グローサラントのイートインは、スーパー内の一角にテーブルとイスを並べたお座なりのスペースではなく、レストランと同等のくつろぎの場となっている。外食と内食(家庭料理)の間にある中食に、スーパーがレストランでも家庭でもない第三の食事場所「サードプレイス」まで提供するのだ。
 グローサラント業態もスーパーによって3つの戦略に分けられている。一つ目が自店の人気デリを活かして延長線上として店内レストランを作る戦略がある。ニューヨークで90店以上を展開するウェグマンズや中西部で240店以上で展開するハイビーが早くからこの戦略を店内に導入している。ウェグマンズはスーパーマーケット店内に「マーケットカフェ(Market Cafe)」の他、「バーガーバー(The Bugar Bar)」や「パブ(The Pub)」「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」「シーフードバー(Seafood Bar)」の5つのブランドを展開し、スタンドアローン・レストラン「ネクストドア・バイ・ウェグマンズ(Next Door by Wegmans)」を持っている。ハイビーは101ヵ所の店内に「マーケットグリル(Market Grille)」を展開している。クローガー傘下となったラウンディーズのマリアノスやプライス・チョッパーのマーケット・ビストロ、ショップライトも同戦略で展開している。
 二つ目は地元などで人気のレストランを店内に誘致する戦略がある。この戦略に長けているのはホールフーズ・マーケットだ。先月オープンしたニューヨーク・マンハッタンのブライアントパーク店では地元で人気のカジュアルイタリアン「フランキーズ・スプンティーノ(Frankies Spuntino)」を誘致、その隣には有名フレンチ・シェフのダニエル・ブルー氏がプロデュースした「ハーバーバー(Harbor Bar)」が入っておりオクトパスやロブスターロールなどシーフードメニューを提供している。ロサンゼルス郊外にあるタスティン店では昨年末、オーガニックでグルテンフリーなサンドウィッチ&サラダチェーン「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」を改装時に導入している。ロサンゼルス国際空港近くのホールフーズでも、フードトラックブームの火付け役となったロイ・チョイ氏のアジア系メキシカン・フュージョン「コギ(Kogi)」を導入した。新フォーマットの365バイ・ホールフーズ・マーケットも人気レストランで展開しているのだ。
 三つ目が有名レストラン等で活躍するシェフをヘッドハントして、こだわり食材や人気デリから新たなメニューを創作し店内レストランで提供する戦略だ。テキサス州とメキシコに370店を展開するHEBがその戦略の代表例だろう。HEBはヒューストン地区にあった人気レストラン「ヘブン(Haven)」のシェフ、ランディ・エヴァンス氏を2015年にチーフ・エグゼティブ・シェフとして招き入れた。彼が開発したテキサスBBQを中心のメニューでHEB内にレストランを導入している。エヴァンス氏がプロデュースした料理をサンアントニオのザ・マーケット・アット・ストーンオーク(The Market at Stone Oak)にあるオークス・クロッシング(Oaks Crossing Restaurant & Bar)や同じくサンアントニオ郊外のHEBにあるスリー・ダブル・オゥ・ナイン(3 Double-O Nine Bar & Restaurant)、さらにヒューストンのHEB内にあるテーブル57(Table 57 Dining & Drinks)等で提供している。
 米国スーパーマーケット業界のブルーオーシャン戦略となるグローサラントに、最新動向が伝えられている。ハイビーでは、マーケットグリルの人気メニューを新グローサラント業態「マーケット・グリル・エクスプレス(The Market Grille Express)」 でより早くツー・ゴーできるようになっている。また同業態のカーブサイド・ピックアップでもメニューピックアップが可能だ。一方、HEBでは同社が推進するコンビニエンスストアにテキサスで人気のハンバーガーチェーン「ワッタバーガー(Whataburger)」を併設している。オースティン郊外に先月オープンしたガソリンスタンド&カーウォッシュ併設型コンビニの「HEBフュール(HEB Fuel)」では、ワッタバーガーを24時間ドライブスルーで提供している。HEBはコンビニ事業で、グローサラントのハイブリッド戦略から、地元などで人気のレストランを店内に誘致する戦略にも手を広げているともいえるのだ。グローサラント業態にはまだ開発の余地があり、スーパーマーケットはさらなるテスト展開を繰り広げることになるだろう。

トップ画像:HEBのガソリンスタンド&カーウォッシュ併設型コンビニ「HEBフュール(HEB Fuel)」では、ワッタバーガーを24時間ドライブスルーで提供している。  続きを読む
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2017年02月16日

【リドル】、夏に米国1号店!年内100店展開にアルディとも挟み撃ちにあうスーパーは?

170216リドルUS
■ドイツのディスカウント・スーパーマーケット・チェーンのリドル(Lidl USA)は今夏にもアメリカ1号店をオープンし、今年中に100店を開店する予定だ。リドルUSAの本部があるバージニア州アーリントンやノースカロライナ州、サウスカロライナ州にまずは20店舗をオープンし、年末までに順次オープンし100店舗まで拡大する予定。リドルはアメリカ国内に最大600店の展開を目標としている。リドルのアメリカ進出店はヨーロッパで展開する店舗よりも広く、店舗面積は840坪〜1,000坪を計画している。売場面積も600坪以上となり、アメリカには40年前から進出している競合アルディの2倍以上の売場となる。また余分な装飾を施さない「ノーフリル」でディスカウントを強調したリドルのヨーロッパ店舗や競合アルディとは違い、ディスカウントスーパーとは異なる展開となる。生鮮品やワイン、コーヒーなどを中心に高品質な商品を取りそろえ、ハリスティーターとトレーダージョーズのハイブリッドなフォーマットになるという。またトレーダージョーズに近いフォーマットも、扱い商品は食品や日用品にとどまらず、一部に小型家電や家具、ファッションも取り扱う可能性が指摘されている。リドルのディストリビューションセンターは建設予定を含めるとバージニア州フレデリックスバーグやノースカロライナ州メバネ、メリーランド州セシル郡に展開され、東海岸では南はジョージア州から北はニュージャージー州の店舗展開を予定している。またテキサス州での展開も視野に入れている。リドルは今月に入って店舗スタッフの雇用イベントも行った。リドルはヨーロッパ27ヶ国に約1万店を展開している。
 一方、1976年にアメリカに進出した競合アルディは現在、34州に1,600店近くを展開しており、2018年までに2,000店舗の展開を目指している。アルディは8日、16億ドルを投じる国内1,300店以上のアップグレード改装計画も発表した。

トップ画像:バージニア州フレデリックスバーグ地区にオープン予定のリドル・プロトタイプストア。  続きを読む
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2017年02月05日

【ホールフーズ】、NYにグローサラントでプロデュース・ブッチャーの新店がオープン!

170205ホールフーズブライアントパーク店
■ホールフーズは28日、ニューヨーク市マンハッタンのブライアントパークにグローサラント業態の新店をオープンした。6番街を挟んでブライアントパークの正面にオープンしたホールフーズ(1095 6th Ave, New York, NY 10036)は468店舗目となりニューヨーク市内では11店舗の店舗だ。2階層で1,200坪となる店舗にはオーガニック青果物などの生鮮品からインストア・ベーカリーなど通常のホールフーズの品揃えにグローサラントをフューチャーした店舗となっている。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語で、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパーマーケットの店内でもくつろげるスペースを提供し、ゆっくり食事もできる業態だ。ホールフーズのグローサラント業態では、ロサンゼルス近郊にある「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」で人気シェフのクロエ・コスカレリ氏がニューヨーク・グリニッジビレッジで立ち上げたレストラン「バイ・クロエ(By Chole)」が店内に導入されている。最近改装されたロサンゼルス郊外のホールフーズ・アーバイン店では、地元で人気のあるオーガニックでグルテンフリーなサンドウィッチ&サラダチェーン「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」が店内にオープンしている。
 ホールフーズ・ブライアントパーク店には、フランク・カストロノヴォ氏とフランク・ファルチネッリ氏が共同オーナーとなる「フランキーズ・スプンティーノ(Frankies Spuntino)」が導入されている。フランキーズ・スプンティーノではニューヨークで採れる食材やこだわりのオリーブオイルを中心にサラダやパスタなどのカジュアル・イタリアンを提供している。隣には有名フレンチ・シェフのダニエル・ブルー氏(Daniel Boulud)がプロデュースした「ハーバーバー(Harbor Bar)」が入っており、オイスターやロブスターテールにオクトパス、ロブスターロールなどシーフードメニューを提供している。ハーバーバーではまた、地ビールの他に樽ワイン専門プロデューサー「ゴッサムプロジェクト(Gotham Project)」のワインもタップで提供している。共有ダイニングエリアでは6番街やブライアントパークを眺められるイーティングエリアに、フランキーズ・スプンティーノではフルサービスで給仕するシーティングが設けられている。
 ホールフーズ・ブライアントパーク店で最も際立った特徴なのが、青果部門にある「プロデュース・ブッチャー(Produce Butcher)」だ。プロデュース・ブッチャーは精肉コーナーのカットサービスを青果部門に持ち込んだ革新的なサービス。お客からの要望でプロデュース・ブッチャーと呼ばれるスタッフが専用のキッチン・ブースで野菜や果物をぶつ切り、細切り、みじん切り、すりおろしなどのカットを行う。カスタマイズ・カットサービスは有料で、1ポンド(最大5ポンドまで)当たり1ドルとなっている。野菜によってはカッティングは面倒で不快だ。目にしみて涙が止まらなくなったり、手が臭くなる玉ねぎのみじん切りもプロデュース・ブッチャーにやってもらうことで、包丁やまな板を洗う手間もなくなる。手間を減らせるばかりか、自宅で廃棄するナマ野菜を減るのも主婦の見方となる。ディスポーザ(生ごみ粉砕器)でも処理できない生ごみが減らせることで、臭い思いをしなくて済むのだ。
 ホールフーズ・ブライアントパーク店には、今や英語となったオマカセを提供するスシバーや胡麻ペーストのタヒニ等を販売するカート「シート+ミル(Seed + Mill)」、ニューヨーク市では初となるデトロイト・スタイルのスクエアピザ、ユダヤ系サンドウィッチやナッシュビルスタイルのスパイシー・フライドチキン等をオーダーできる端末コーナーなどもフューチャーされている。
 ホールフーズの新店はタイムズスクエアにも近いことから、一般客以上に観光客も立ち寄り食事をすることになるだろう。


ホールフーズ・ブライアントパーク店の店内動画。フランク・カストロノヴォ氏とフランク・ファルチネッリ氏が共同オーナーとなる「フランキーズ・スプンティーノ(Frankies Spuntino)」や有名フレンチ・シェフのダニエル・ブルー氏(Daniel Boulud)がプロデュースした「ハーバーバー(Harbor Bar)」が見える。  続きを読む
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2017年02月03日

【Eコマース】、実店舗破壊はまだ初期!シーラカンス化したネットスーパー黎明期HP?

170203オンライン食品市場2025年
■今年に入ってメイシーズやシアーズ、リミテッドなど多くのチェーンストアが実店舗の大量閉鎖を発表している。いうまでもなくアマゾンなどオンラインストアの影響によるものだ。ただ、Eコマースによる実店舗破壊は、まだ始まったばかりとする向きもある。調査会社コーヘン&カンパニーによると、Eコマースの成長は今年、昨年以上のペースとなる。Eコマースは2022年までに小売全体の14%に達すると予想しているのだ。同調査会社は今年の9%から5年間で14%に急伸するとしている。1月31日に発表されたレポートで同社アナリストのジョン・ブラックリッジ氏は「Eコマースによる破壊はまだ初期段階であり、我々の分析ではアパレルや自動車、食品の業種が破壊進行の初期〜中期段階にあるのだ」と指摘している。ブラックリッジ氏によると、ここ数年の実店舗の大量閉鎖もアメリカの1人当たりの小売面積は48平方フィートとなっている。カナダの13平方フィートやイギリスの22平方フィートに比べてアメリカは店舗過多となっているのだ。ネット通販最大手のアマゾンは物流倉庫をいまだに拡大中であり、フルフィルメントセンターの稼働は昨年だけでも30%も増えたという。ブラックリッジ氏はここ数年で最も早いペースと見ている。その影響から実店舗はさらに大量閉鎖に追い込まれるとしているのだ。
 Eコマースによる破壊が初期段階とされた食品業界でも同じような指摘がなされている。食品マーケティング協会(FMI:Food Marketing Institute)と調査会社ニールセンが1月30日に発表した調査レポート「デジタル化する食品ショッパー(The Digitally Engaged Food Shopper)」によると、2025年には食品支出の20%がオンライン経由となり1,000億ドルのマーケットになるのだ。スーパーマーケットで特に影響を受けるのは「センターストア・カテゴリー(Center Store Categories)」と呼ばれている店の中央に置かれている商品群だ。CPG(パッケージ商品)や美容・健康関連、日用品などの40%がオンラインで購入されることになると予想している。これらの商品はオンラインストアで定期購入となる可能性が高い。またワンプッシュで商品を簡単に注文できるボタン「アマゾン・ダッシュ・ボタン(Amazon Dash Button)」の対象商品はセンター・ストア・カテゴリーの商品だ。店内の周囲に配置されている生鮮品やデリ、冷蔵品、牛乳・チーズなど日販品など「ペリメーター・カテゴリー(Perimeter Categories)」もオンラインの影響から逃れられない。センターストア・カテゴリーのオンライン購入に慣れた消費者が、ペリメーター・カテゴリーでもオンライン購入する機会が増えるとみられている。
 新たな効率的なショッピングが普及するに伴い、古い非効率的な買い方が駆逐されていく「買物の創造的破壊」の現場をさらに多く見かけることになるのだ。

トップ画像:食品マーケティング協会(FMI:Food Marketing Institute)と調査会社ニールセンが発表したレポートによると、2025年には食品支出の20%がオンライン経由となり1,000億ドルの市場となる。実にスーパー3,900店分の売上がオンライン経由となるのだ。  続きを読む
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2017年01月27日

【アルディ】、南カリフォルニアに34店!「スーパーはエコバッグ持参」の習慣で追い風?

170127アルディ@モレノバレー
■ディスカウント・スーパーマーケットのアルディは先月15日、ロサンゼルス郊外のロングビーチ地区とサンタ・クラリタ地区にそれぞれ新規店をオープンした。また先月16日もサンディエゴ郊外のエスコンディード地区に新店をオープンした。アルディは昨年3月、南カリフォルニアのロサンゼルス郊外に8店舗をオープンしてカリフォルニア州への参入を果たした。翌月にはロサンゼルス近郊に10店舗を同時オープンし、5月にはサンディエゴ郊外などに7店舗をオープンした。6月もロサンゼルス郊外シミバレーに1店舗をオープンしたのだ。アルディは2017年1月現在、南カリフォルニアにはサンディエゴ郊外の5店舗とベーカーズフィールドの1店舗を含むと、計34店舗を展開している。まだ時期は明らかにはされていないものの、ロサンゼルス郊外のアルタディナ地区やラグナウッズ地区、ガーデングローブ地区にそれぞれオープン予定となっている。この3店を含めても37店舗だ。当初アルディは2016年末までに、南カリフォルニアに最大45店舗出店の計画を予定していた。当初の計画からは出店ペースが遅れているのだ。理由として南カリフォルニアが他州のマーケットと違いスーパーマーケットの競争が極めて厳しいことが挙げられる。食品デフレの影響も受け、南カリフォルニアのマーケットは予想以上に厳しいというのがアルディの本音なのだろう。
 アルディの店舗面積は400坪前後。1,500アイテムと絞られた商品の90%はプライベートブランド(PB)となっている。アルディのPBは同等のNB商品と比べて最大60%も安い。低価格を実現できるのは特徴的なローコスト・オペレーションにある。アルディではテレビやラジオを使った広告を一切行っていない。店舗建物も簡素で、店内インテリアは実質本位で余分な装飾はしないノーフリル(no-frills)だ。商品陳列も段ボール箱を開けて積むだけのオープン・カートン・ディスプレイ(open carton display)を採用し、スタッフが商品を一つ一つ棚に並べる必要がない。対面のデリ・コーナーもなく、袋詰めのスタッフもいない。アルディ南カリフォルニア店の営業時間は朝9時〜夜9時。一方、24時間営業のウォルマート・スーパーセンターや、最大18時間営業(早朝6時〜深夜0時)となる競合スーパーよりアルディの営業時間は短い。アルディは12時間営業で人件費をおさえているのだ。ショッピングカートは25セントのレンタル式(デポジットで返却時に返金)になっているため、ショッピングカートの盗難コストが減少し、駐車場に無造作に放置されたショッピングカートをスタッフがあつめる手間も省ける。ショッピングバスケットはないため、お客はエコバッグで代用する。なお、買い物袋は10セント(紙袋)、15セント(エコ)、79セント(保温・保冷用エコバッグ)の有料となっている。
 アルディは現在、アメリカ国内34州に1,600店近くを展開している。同社は2018年までに2,000店舗の展開を目指している。

トップ画像:アルディ・モレノバレー店。このサイトではグーグルマップのストリートビューのように上下左右の矢印(コンパスアイコン)をクリックして店内をツアーできるようになっている。画面をドラッグすると360度で見渡すことも可能だ。  続きを読む
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2017年01月17日

【ウェグマンズ】、創業100周年ぁ91店目にバーガーバーでグローサラントが更に進化?

170117バーガーバー@ウェグマンズ00
■昨年で創業から100年を迎えたウェグマンズは昨年9月、メリーランド州ボルチモアに91店舗目となる新店をオープンした。また11月にもバージニア州シャーロッツビルに92店舗目をオープンした。3,050坪となるメリーランド州ボルチモアのウェグマンズ・オーウィングス・ミルズ店にはイートインのマーケットカフェにバーガーバー(The Burgar Bar)の5号店目が導入されている。スーパーマーケットにレストランを導入するグローサラントの進化だ。グローサラントはスーパーマーケットを意味するグローサリーとレストランを合わせた造語であり、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売し、スーパーマーケット店内でも食事を提供する業態なのだ。ウェグマンズはスーパーマーケット店内に「マーケットカフェ(Market Cafe)」の他、「バーガーバー(The Bugar Bar)」や「パブ(The Pub)」「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」「シーフードバー(Seafood Bar)」の5つのブランドを展開し、スタンドアローン・レストラン「ネクストドア・バイ・ウェグマンズ(Next Door by Wegmans)」を持っている。マーケットカフェは全店に、バーガーバーはニューヨークのピッツフォード旗艦店を含め5店舗、パブは92店舗目となるシャーロッツビルなど12ヵ所、アモーレ・イタリアンは本社のあるロチェスター店に1ヵ所、シーフードバーはバージニアにオープンした新店3ヵ所にそれぞれ店内に出店している。ウェグマンズのグローサラントは、スーパーマーケットの新鮮な素材をプロのシェフが料理することでブランドにしている業態なのだ。また、スーパーマーケット内の片隅にテーブルとイスを並べた簡素なダイニングではなく、グローサラントでは家族や友人と食事がとれるラウンジのような空間を提供している。ウェグマンズのアモーレ・イタリアン・レストランやパブ、スタンドアローンのネクストドアはフルサービスとなり、落ち着いて快適に食事ができるのだ。また、カジュアル・ダイニングのバーガーバーがあるピッツフォード旗艦店では、マーケットカフェとはインテリアも異なっている。徐々にお客からの信頼を得ているウェグマンズのグローサラント業態は全店に広がりそうだ。
 今日はウェグマンズ・ピッツフォード旗艦店にあるバーガーバー1号店から一部画像を紹介する。

トップ画像:ウェグマンズ・ピッツフォード旗艦店の隣にあるバーガーバー1号店。ウェグマンズはスーパーマーケット店内に「マーケットカフェ(Market Cafe)」の他、「パブ(The Pub)」「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」「シーフードバー(Seafood Bar)」の5つのブランドを展開し、スタンドアローン・レストラン「ネクストドア・バイ・ウェグマンズ(Next Door by Wegmans)」を持っている。  続きを読む
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2017年01月12日

【クローガー】、人気地ビールを缶詰にして販売!スーパーも販売できるクラウラーとは?

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■ビール醸造者協会(Brewers Association)によると、地ビール(クラフトビール)醸造所は2016年12月、5,000社を突破した。地ビール人気で地域のビール醸造所が次々に生まれているのだ。しかし、ほとんどが中小にも満たない零細企業。零細では莫大な設備投資となる缶詰めや瓶詰めでの卸はできず、タップ(ビールサーバー)が必要なビール樽でしか提供できない。そのためスーパーマーケットなどが店内にタップルームを設け、タップで販売する機会が増えている。こういったタップルームでは生ビールの量り売り「グラウラー(Growler)」サービスもある。グラウラーとは量り売り用のビールのガラス瓶を意味する。グラウラーサービスは32オンス(0.9リットル)もしくは64オンス(1.9リットル)瓶にビールを入れてもらうサービスだ。飲み終わって空になった瓶は洗い、グラウラー・サービスに持っていくと継ぎ足してもらえる。ホールフーズが一部のタップルームで2006年からグラウラー・サービスを始めた。ここ数年の地ビールブームで、グラウラー・サービスを店内に導入する大手スーパーマーケットチェーンが増えている。レアな地ビールを提供することで競合との差別化になり、地元業者のビールを販売することで地域支援にもつながる。なにより売上高にも貢献する。こういったことが背景となりスーパーマーケットでのグラウラーサービスが増加しているのだ。
 スーパーマーケット最大手のクローガーが、グラウラー・サービスにガラス瓶ではなくアルミニウム缶「クラウラー(Crowler)」にして販売するテストを始めている。テネシー州メンフィスにあるクローガーでは、ビールタップから注がれた缶に蓋をし密封して販売しているのだ。空になったガラス瓶グラウラーはお客が洗わなければならない。洗い方が雑だと新しく注いでもらってもビールの味が変わってしまう。ガラス瓶のように継ぎ足して使う再利用はできないが、アルミニウム缶のクラウラーだと洗浄する面倒もない。缶なので落とし割れるということもない。アルミニウム缶を密封するクラウラーを発明したのはコロラド州ロングモントにある地ビール醸造所「オスカー・ブルース・ブリュワリー(Oskar Blues Brewery)」。3,900ドルのアルミニウム缶密封装置はビールの他にコーヒー豆も密封して販売できるそうだ。なおクラウラーで密封された缶ならビールの味は半年以上変わらないという。クラウラーでの販売は簡単で、地ビールを密封した無地の缶にクローガーのラベルを貼るだけだ。ラベルにはマジックペンでビール名が書かれている。今のところアルミニウム缶は32オンス(0.9リットル)のみとなっている。料金は地ビール(32オンス)価格だけで、クラウラーにする手数料などはない。
 持ち帰りやすいクラウラーが増えると、スーパーマーケット内で地ビールを販売する動きがさらに加速するだろう。

トップ画像:地ビールを注いでその場で密封されたクラウラー。クローガーのラベルが貼ってある。ラベルが安っぽいのが玉に瑕だ。  続きを読む
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2016年12月17日

【HEB】、5年ぶりのセントラル・マーケット新店はダラスで!ウォルマートを避ける?

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■テキサス州に約370店を展開するスーパーマーケットのHEBは先月29日、8月に買収したサンフレッシュ・マーケット6店舗のうち2店舗をアップスケール型スーパーマーケットのセントラル・マーケット(Central Market)に改装オープンすることを発表した。2017年秋のオープンを目指しているのはダラスから北に約14キロのところにあるミッドウェイ・ロードとノースウエスト・ハイウェイが交差(4349 W Northwest Hwy Dallas, TX 75220)するところ。オープン日時が明かされていないもう一か所はダラスの中心地から5分程度の近距離にあるダラス・アップタウン(3524 McKinney Ave Dallas, TX 75204)。いずれの店舗もアルバートソンズとセーフウェイの合併により売却されたもので、サン・フレッシュとしては1年程度の運営だった。また、セントラル・マーケットになる2店舗はサンフレッシュ・マーケットの前はアルバートソンズだった。買収した他の3店舗は売却もしくはリースにする計画で、1店舗はすでに大手不動産会社リンカーン・プロパティーズに売却済みだという。HEBは現在、セントラル・マーケットを9店舗を展開している。セントラル・マーケットはオースチンに2店舗、サンアントニオとヒューストンにそれぞれ出店している他、ダラスには2店舗、ダラス郊外のプレイノとサウスレイク、フォートワースに各1店舗展開している。買収した店舗をセントラル・マーケットとして改装オープンすれば、9店舗目となったダラス・プレストン・ロイヤル店(2012年2月オープン)から実に5年ぶりのセントラル・マーケットの新店となる。ただ、
 スーパーマーケットニュース誌などの調査によると、HEBの食品シェアが高いマーケットは本拠地となるサンアントニオ(49%)にオースティン(47%)やヒューストン(23%)などで、テキサス州でも南部に偏っている。一方、テキサス州にスーパーセンターなど579店(8月10日現在)を展開するウォルマートはダラス・フォートワース都市圏の食品シェアで28%とトップを維持している。

トップ画像:2012年2月オープンしたダラス・プレストン・ロイヤル店。  続きを読む
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2016年12月12日

【ハイヴィー】、各レジのスピードをカラー表示!遅いレジに並んだイライラがなくなる?

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■スーパーマーケットにとってレジ待ちは最も多いクレームとなっている。レジ待ち解消のため大手スーパーマーケットチェーンは様々なテクノロジーを用いている。スーパーマーケット最大手のクローガーでは「キュー・ビジョン待ち時間マネージメント・システム(The QueVision queue management system)」を導入している。キュービジョンではレジや入り口に設置された赤外線センサーから客数を計測し、オープンが必要なレジ台数や、30分以内にオープンすべき予想レジ数をモニターテレビで知らせるシステムだ。このシステムの導入により4分だった平均レジ待ち時間が約30秒にまで短縮した。ストップ&ショップでは3年前、お客が小型端末で商品バーコードを読み取って決済するセルフスキャン&セルフチェックアウトシステムの「スキャンイット(Scan It)」を一部店舗に導入している。お客はロイヤリティカードで作動させたスキャナーから商品のバーコードを読み取り買い物カートに入れていく。決済はスキャニングでレジと端末を同期させるだけだ。こちらも待ち時間短縮にやくだっている。
 アイオワなど中西部8州に240店を展開するハイヴィーの一部店舗では、レジの速さをレジ上にあるLEDライトの色によって表示するシステムを導入しテストを行っている。スタートアップ企業のインダフロウ(Indaflow)が開発した「フィロ(Feloh)」システムは店の入り口とレジにあるセンサーから客数やカート数、アイテム数、レジのコンベヤにあるアイテム数、さらにはレジの流れを計測し、レジの速さをグリーン、イエロー、オレンジのインジケートライトで表示する。お客に最も流れが早く待ち時間が少ないレジを知らせるシステムなのだ。お客は待ち時間の最も少ないグリーン・ライトのレジに並ぶことになる。混雑して全レジがオレンジライトになっている場合は、担当者が別作業を行っているスタッフにヘルプも可能となる。さらにフィロ・システムにはレジ数や平均待ち時間などの過去データを閲覧できるマネージャー専用のアプリがあり、レジ係り別に勤務時間からフローレート(速度)まで一覧できるようになっている。ハイヴィーでは現在、フィロ・システムをネブラスカ州オマハ郊外のシャドーレイク店のみで行っているが、来年は他の店舗でもテストを拡大する。
 今後もレジ待ち時間の解消に多くのアイディアがスーパーマーケットで試されることになるだろう。  続きを読む
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2016年12月10日

【ミレニアル世代】、若い世代の台頭が米国流通を変える!知らないでは済まされない?

161210パーソナル・ショッピング@ウェグマンズ
■アメリカ流通は常に激変している。変わっている大きな理由は消費者だ。消費者が毎年、年を取り常に若返りが行われていることで売り手も変わらざる得なくなる。1946年〜1964年生まれのベビーブーマーの最高齢は70歳に突入し、最も若いひとでも52歳と消費者としては高齢の部類となる。一方、1980年代から2000年代初頭までに生まれたミレニアル世代が若く消費に旺盛で、消費者として存在感を年々増している。ミレニアル世代は7,500万人に上り、数の上でもベビーブーマーを圧倒しているのだ。台頭するミレニアル世代の買い物が顕著に表れたのが、今年の感謝祭日とブラックフライデーを含む週末4日間だ。この週末4日間の買い物では、オンラインで買物する人数が実店舗で買物する人数をついに上回る結果となった。全米小売業協会が先月27日に発表した早期データによると、オンラインで買物をした客数は1億850万人と推計する一方で、実店舗の客数は9,910万人となった。オンラインでの買い物客数は前年同期から4.2%増となる550万人増え、実店舗は3.7%減の300万人減少した。オンラインもスマートフォンなどモバイル経由の売上が昨年以上に伸長したのも特徴的だ。モバイル経由のブラックフライデー・オンライン売上は前年から33%増と記録的な伸びとなり12億ドルとなった。スマートフォン経由の1日の売上高が初めて10億ドルを突破したのだ。そのドライビング・フォース(駆動力)となったのがミレニアル世代と言われている。ミレニアル世代はデジタル機器やインターネットが普及した環境に生まれ育った最初の世代であり、スマートフォンのような小さい画面からでも買い物をすることに抵抗がないのだ。
 スターバックスやチックフィレがモバイルオーダーを全店で展開し、それを応用に大手外食チェーンもモバイルによる展開を速めている。スーパー最大手のクローガーは傘下のスーパーなど500店でネット注文でお店の駐車場で車から降りずに受け取れるクリックリストを展開中だ。ウォルマートも年末までに同様なサービスであるピックアップ・グローサリーを800店に展開すると発表している。これらのサービスは、さらに台頭してくるミレニアル世代のショッピングパターンをにらんだ展開なのだ。消費の世代交代の著しさがこれまでなかった買い物オプションを生み出している。

トップ画像:ウェグマンズのカーブサイド・ピックアップとなる「パーソナル・ショッピング(Personal Shopping)」。ミレニアル世代の母親が増えるとネット注文でお店の前で車から降りずに受け取れる注文品を受け取れるサービスも増える。ウェグマンズはパーソナル・ショッピングを6店舗でテスト展開しているのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当ブログの読者が増えていることで、視察中に他の視察グループから話しかけられることが増えてきました。先日も別の視察グループと一緒になった店で「後藤先生ですか?いつもブログを読んでいます」と話しかけられました。このグループとはニュージャージー州にあるウェグマンズでも(すれ違いでしたが)一緒になっていました。視察したウェグマンズの話になり、彼の話で「あれ?」と思ったことがありました。我々がこのウェグマンズを視察した理由の一つは、ネット注文でお店の駐車場で車から降りずに受け取れる「パーソナル・ショッピング(Personal Shopping)」を行っているからです。クローガーのクリックリストと同じで「カーブサイド・ピックアップ」です。我々のグループはウェグマンズに入る前、パーソナル・ショッピング専用パーキングエリア(店の前の路肩)で車を停めて、注文品が出てくるのを待っているお客さんまで確認しました。  続きを読む
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2016年12月06日

【アマゾン】、レジフリーなアマゾン・ゴー!万引き犯もびっくりなレジなしコンビニ?


■ネット通販最大手のアマゾンは5日、レジのないコンビニエンスストア出店を発表した。アマゾンが来年早々、シアトル地区(2131 7th Ave Seattle, Washington)にオープン予定なのが50坪程度の広さとなる「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」。卵やミルク、パンなどのステープルズ商品にサンドウィッチやサラダ、コーヒーなどの飲み物、さらにアマゾン独自のミールキットを販売する。アマゾン・ゴーは自動運転車に搭載されているコンピューター・ビジョン(Computer Vision)やセンサーフュージョン(Sensor Fusion)、デープラーニング・アルゴリズム(Deep Learning Algorithms)に人工知能(AI)を駆使した最先端のコンビニだ。顧客は入店時に同店のアプリを起動してバーコードをスキャンして買い物を始める。買い物は商品を自分のバッグにそのままいれていくだけ。商品バーコードをスキャンする必要もなく、レジに並んで会計もせず、アプリ上の決済さえ不要だ。商品を持ったまま店を立ち去る(ウォークアウト)だけ。アマゾンの「ジャスト・ウォークアウト・ショッピング技術(Just Walkout Shopping Technology)」は、無数にあるカメラやセンサーで顧客の動作を感知することで、顧客の買い物をAI分析し、自動的に顧客のアカウントに課金するシステム。客が商品を手に取って一旦、商品棚に戻しても自動的に課金をキャンセルする。店を出た後にeレシートを顧客のアプリに送付する仕組みだ。
 アマゾンにはアマゾン・ゴーの他にシアトルにドライブスルー専用スーパーをオープンすること計画がある。「ドライブアップ・ストア」「クリック&コレクト」と呼ばれるドライブスルー専用スーパーは、利用者がネットで注文した生鮮食品などを、車から降りずに商品を受け取るサービス。店舗面積270坪となる店はネットから注文した商品を2時間枠内で受け取れ、敷地内の駐車場の混雑を避けるため、同じ時間にピックアップできる客数を限定とし、注文品の受け取りは指定された8つの駐車スペースで車をとめ、スタッフが車のところまで運んでくるか、利用者が建物内のピックアップエリアで商品を受け取るとなっている。また建物内にあるタブレットから注文して、その場で受け取ることもできる。アマゾンの実店舗展開は、10坪前後で30ヵ所以上のモール内に展開する「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」や、ワシントン州シアトル地区のユニバーシティ・ビレッジ(University Village)やサンディエゴ郊外のウエストフィールドUTCモール(Westfield University Towne Center Mall)、オレゴン州タイガード地区のワシントン・スクエア(Washington Square)内にそれぞれオープンしている書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」がある。

トップ動画:レジのないコンビニエンスストアの「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」。50坪の広さで品揃えは普通のコンビニと変わらないが、入店時にバーコードチェックインして、買い物は商品を自分のバッグにそのままいれていくだけ。商品バーコードをスキャンする必要もなく、レジに並んで会計もせず、アプリ上の決済さえ不要だ。商品を持ったまま店を立ち去る(ウォークアウト)だけという脅威的テクノロジーだ。

15年4月5日 - 【アマゾン】、2025年アマゾン・リアルストア?パテントにジェフ・ベゾス氏のビジョン!

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日のニューヨークとロサンゼルスをまたいだ視察研修では参加者にスキャン&ゴーやセービングキャッチャー等を実際に使って買い物をしてもらいました。某メーカーさんの参加者はその威力に感動し、一部にかなり動揺していました。「アプリ一つとっても、こうも顧客第一主義が徹底しているのか!」と驚きとため息が漏れていました。我々の視察研修と同じようにニューヨークとロサンゼルスをまたいだ視察グループに遭遇しました。実はこの某大手スーパーマーケットチェーンを中心にしたグループのオーガナイザーが数か月前、後藤にもコンサルティング依頼をしていたのでした。ただ、依頼時にまだツアー日程がはっきりしなかったのでお断りしました。ロサンゼルスでのスーパーマーケットの視察で、このグループと再び一緒になった時、日本の大手技術系企業にそのオーガナイザーも参画する未来のマーケティング事例の映像を見せられました。  続きを読む
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2016年12月02日

【ホールフーズ】、メンドシーノファームズとコギが開店!攻めのグローサラント化進む?

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■ホールフーズは先月、ロサンゼルス郊外にある2店舗を改装しレストランとバーを導入したグローサラント業態を始めた。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語で、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパー店内でも食事を提供する業態。サウスコーストプラザ近くにあるディストリクト・アット・タスティン・レガシーSCにあるホールフーズ1,700坪店は17日、オーガニックでグルテンフリーなサンドウィッチ&サラダチェーン「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」の店舗内店舗をオープンした。2005年創業のメンドシーノ・ファームズはロサンゼルスを中心に現在13店舗を展開するファストファイン・レストラン。平均店舗面積約80坪となるメンドシーノ・ファームズは1店舗当たり平均で320万ドルの売上高を誇っている。平均客単価は12.50ドル。既存店・売上高前年比は2013年が11.7%増、2014年が11.5%増、2015年の上期で10%増と高い成長率だ。同店のメニューには、有機農法(オーガニック)の餌で育てた放し飼いの鶏や、成長ホルモンや抗生物質を一切使用しない牛肉や豚肉を使用し、無農薬と地産にこだわったサンドウィッチ&サラダを10〜12ドルで提供している。ホールフーズ・タスティン店はメンドシーノ・ファームズとシーティングエリアを共有するハンガーバー(Hangar Bar)もオープンした。SC近くにある巨大な飛行船用格納庫(blimp hangar)から名付けられたハンガーバーは樽生クラフトビール(地ビール)36種類を提供している。ロサンゼルスやサンディエゴの地ビール480ml(もしくはチューリップ型ビールグラス)で6ドル〜8ドルとなる。
 ロスアンゼルス国際空港から南5キロにあるプラザ・エルセグンドSCにあるホールフーズ(1,860坪)は先月7日、「コギBBQトラック」で人気を博し、フードトラックブームの火付け役となったロイ・チョイ氏のアジア系メキシカン・フュージョン「コギ(Kogi)」の店舗内店舗をオープンした。チョイ氏はホールフーズ・ロサンゼルス・ダウンタウン旗艦店に丼モノを提供する「チェゴ!(Chego!)」をすでにオープンしており、ホールフーズでは2店舗目の出店だ。コギは人気のショートリブやスパイシーポーク、豆腐等のタコを各3.25ドル、ブリトーは各8.50ドルで提供している。また同ホールフーズにはハンガーバーと同じように36種類の樽生クラフトビールを提供する「ザ・セカンド(the 2ND)」バーも導入している。ザ・セカンドでは380ml〜470mlの地ビールを6ドル〜8ドルで提供している。
 ホールフーズでは新フォーマットとなる365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)ロサンゼルス店に、人気シェフのクロエ・コスカレリ氏のレストラン「バイ・クロエ(By Chole)」を導入、365バイ・ホールフーズ・マーケットのオレゴン州レイクオスウィーゴ店にはビーガンバーガーのファストフード店「ネクスト・レベル・バーガー(Next Level Burger)や365バイ・ホールフーズ・マーケットのワシントン州ベルビュー店には地元で人気のファストカジュアル中華「ワイルド・ジンジャー・キッチン(Wild Ginger Kitchen)」を導入している。
 今回はホールフーズ・タスティン店のメンドシーノ・ファームズとプラザ・エルセグンドSCにあるホールフーズのコギの画像を中心にアップロードする。

トップ画像:ディストリクト・アット・タスティン・レガシーSCにあるホールフーズに店舗内店舗としてオープンしたメンドシーノ・ファームズ。ホールフーズでは有名レストランをテナントとして導入するグローサラント業態を進めている。  続きを読む
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