2017年02月08日

【バレンタインデー】、なぜコンサルタントが恥ずかしい演出でも動画をアップするのか?


■2月14日はバレンタインデー。バレンタインデーは、女性が男性にチョコレートを贈る日として知られているが、これは日本だけの習慣だ。アメリカでは女性側からに限らず、男性からもプレゼントを贈る。バレンタインデーは愛する人、お世話になった人、愛するペットにも日頃の気持ちを伝えるという日なのだ。
 全米小売業協会(NRF)は1日、今年のバレンタインデー関連支出額が一人当たり平均で136.57ドルとなるとの試算を発表した。ピークとなった昨年の146.84ドルからは減少している。バレンタインデー支出額が全体で182億ドルとなり、こちらも昨年の197億ドルから約7%の減少となっている。アメリカのバレンタインデーでは、男性が女性よりも2倍の支出となる。男性は花やジュエリー等のプレゼントに加え、外食などで女性より多く支出することになるのだ。アメリカのバレンタインデーは男性の懐を直撃する。またアメリカのバレンタインデーは愛情関係にあるカップルだけのものではない。お世話になっている人たちに感謝を示す日でもあるのだ。NRFの調査によると、特別な人や配偶者などへプレゼントを贈る人が9割となっている一方で、子供たちや両親へも53.8%の人がプレゼントを贈り、2割の人が友達(20.2%)や子供のクラスメイトや先生(18.4%)にもプレゼントを贈っているのだ。そしてペットにも何かプレゼントをするとした人は19.9%に上っている。ペットへの支出は一人当たり平均で4ドル程度だが、昨年の調査ではバレンタインデーのペットへの総支出額は7億ドル近くにもなっていた。
 アメリカのバレンタインデーは女性から男性だけでなく様々な人が様々な人やさらには動物にもプレゼントをするため、市場としては大きくなるのだ。

トップ動画:5年前のバレンタインデーにアップした「Someone To Watch Over Me」。Kieth Jarretの「The Melody at Night, with You」のピアノアレンジだ。ピアノにはワインやバラの花束、キャンドルを飾り、壁には「The Melody at Night, with You」のアルバム・ジャケットを投影した(ちょっとやり過ぎた)。YouTubeでもバレンタインデーのプレゼントでも、オムニチャネルでも常に受け手のことを一番に考えなければならないのだ。  続きを読む

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2017年01月17日

【ウェグマンズ】、創業100周年ぁ91店目にバーガーバーでグローサラントが更に進化?

170117バーガーバー@ウェグマンズ00
■昨年で創業から100年を迎えたウェグマンズは昨年9月、メリーランド州ボルチモアに91店舗目となる新店をオープンした。また11月にもバージニア州シャーロッツビルに92店舗目をオープンした。3,050坪となるメリーランド州ボルチモアのウェグマンズ・オーウィングス・ミルズ店にはイートインのマーケットカフェにバーガーバー(The Burgar Bar)の5号店目が導入されている。スーパーマーケットにレストランを導入するグローサラントの進化だ。グローサラントはスーパーマーケットを意味するグローサリーとレストランを合わせた造語であり、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売し、スーパーマーケット店内でも食事を提供する業態なのだ。ウェグマンズはスーパーマーケット店内に「マーケットカフェ(Market Cafe)」の他、「バーガーバー(The Bugar Bar)」や「パブ(The Pub)」「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」「シーフードバー(Seafood Bar)」の5つのブランドを展開し、スタンドアローン・レストラン「ネクストドア・バイ・ウェグマンズ(Next Door by Wegmans)」を持っている。マーケットカフェは全店に、バーガーバーはニューヨークのピッツフォード旗艦店を含め5店舗、パブは92店舗目となるシャーロッツビルなど12ヵ所、アモーレ・イタリアンは本社のあるロチェスター店に1ヵ所、シーフードバーはバージニアにオープンした新店3ヵ所にそれぞれ店内に出店している。ウェグマンズのグローサラントは、スーパーマーケットの新鮮な素材をプロのシェフが料理することでブランドにしている業態なのだ。また、スーパーマーケット内の片隅にテーブルとイスを並べた簡素なダイニングではなく、グローサラントでは家族や友人と食事がとれるラウンジのような空間を提供している。ウェグマンズのアモーレ・イタリアン・レストランやパブ、スタンドアローンのネクストドアはフルサービスとなり、落ち着いて快適に食事ができるのだ。また、カジュアル・ダイニングのバーガーバーがあるピッツフォード旗艦店では、マーケットカフェとはインテリアも異なっている。徐々にお客からの信頼を得ているウェグマンズのグローサラント業態は全店に広がりそうだ。
 今日はウェグマンズ・ピッツフォード旗艦店にあるバーガーバー1号店から一部画像を紹介する。

トップ画像:ウェグマンズ・ピッツフォード旗艦店の隣にあるバーガーバー1号店。ウェグマンズはスーパーマーケット店内に「マーケットカフェ(Market Cafe)」の他、「パブ(The Pub)」「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」「シーフードバー(Seafood Bar)」の5つのブランドを展開し、スタンドアローン・レストラン「ネクストドア・バイ・ウェグマンズ(Next Door by Wegmans)」を持っている。  続きを読む
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2017年01月15日

【年末商戦】、予想を上回る4.0%増!陶酔の中で「消えてくリアル、増えゆくネット」?

170115ファイヤーワークス
■全米小売業協会(NRF)は13日、昨年11月〜12月期の年末商戦が当初の予想を超えて好調だったことを発表した。NRFが商務省のデータを基に推計したところによると、年末商戦の小売売上高は前年同期比4.0%増となる6,583億ドル(約75兆円)だった。小売売上高は自動車やガソリン、レストランなどの外食を除いている。NRFが昨年10月に発表した6,558億ドル(前年同期比3.6%)の予想上回った。オンラインストアが引き続き好調で売上高は12.6%増となる1,170億ドル(約12兆円)。こちらも当初7%〜10%増の予想値上限(1,170億ドル)を上回った。NRFのCEOマシュー・シェイ氏は「小売は景気を映し出しており、個々の企業では一部に低迷も見られるものの小売業全体では堅調な年末商戦だった。」と述べている。老舗デパートメントストアのメイシーズは4日、年末商戦となる11月と12月期の既存店・売上高前年同期比が2.7%の減少だったことを発表、68ヵ所の店舗閉鎖と1万人規模のレイオフも公表した。メイシーズの発表の翌日にはシアーズが11月〜12月期の既存店ベースで12%〜13%の減少だったことを明かし、150店におよぶ店舗閉鎖と同社PBで老舗工具ブランド「クラフトマン(Craftsman)」の売却を発表した。また1990年代、グループ全体では5,600店を展開していたアパレルチェーンのリミテッドも残っていた約250店の店舗閉鎖を行った。一方、ネット通販最大手のアマゾンは昨年末、年末商戦が過去最高を記録したと発表している。
 NRFの発表に先立ち、調査会社コンルミノ(Conlumino)が3日に発表した年末商戦動向によると小売売上高は全体で前年同期比3.8%増となり、2011年からは伸び率が最大となった。またマスターカード・アドバイザーズの小売調査部門スペンディングパルスが発表したデータでも前年同期比4.0%の増加だった。同調査によるとオンライン売上高が同19%の増加としている。アドビ・デジタル・インサイトが5日発表した推計でも、11月と12月期のオンライン売上高は同社予想を上回る917億ドル(約11兆円)となり同11%増だった。調査会社コムスコアでもオンライン売上高が一昨年の年末商戦に比べて12%の増加だったと報告している。アドビによると年末商戦の61日間中、1日のオンライン売上高が10億ドル(約1,170億円)を突破した日数は57日となった。特にモバイル経由の売上伸長が著しく、前年同期比23%の増加で売上高は284億ドル(約3.3兆円)だ。スマートフォン経由の売上は193億ドル(2.3兆円)にも上っているという。
 NRFでは商品カテゴリー別ストアの年末商戦動向も発表しており、それによるとデパートメントストアが7.0%減と最大の落ち込みとなり、家電店(Electronics and appliances stores)が2.3%減、スポーツ用品店(Sporting goods stores)が1.7%減、日用雑貨店(general merchandise stores )が1.5%減と不振だった半面、衣料品・アクセサリー店(clothing and accessories stores)は2.5%増、住宅建材店(building materials and supplies stores)は4.5%増、家具店(Furniture and home furnishings stores)は4.8%増、健康・パーソナルケア店(health and personal care stores)は6.7%増と堅調だった。

トップ画像:花火(ファイヤーワークス)。予想を超えた年末商戦期に花火の画像を選んだのには理由がある。近所の花火は音がうるさいばかりで、まったく綺麗でない。しかしニューイヤーで陶酔している輩が増えている。「強気相場は陶酔の中で消える」?  続きを読む
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2017年01月14日

【アマゾン】、プライム会員限定で還元率5%のクレジットカード!後藤も取り込まれる?

170113アマゾン・リワード・ビザ・シグナチャー・クレジットカード
■ネット通販最大手のアマゾンは11日、買い物時の還元率が5%となるプライム会員限定のクレジットカード「アマゾン・プライム・リワード・ビザ・シグナチャー・カード(Amazon Prime Rewards Visa Signature Card)」を発表した。JPモルガン・チェースが発行する同ビザカードはアマゾンで使った金額の5%が還元される他、レストランやガソリンスタンド、ドラッグストアでの利用は2%還元、その他での買い物は1%が還元される。プラスティック製でなく金属仕様でグレーとなる同カードは還元額に期限や上限はない。また海外旅行などの国外の利用については外国為替の手数料も無料となる。クレジットカード詐欺などによる被害の補償に、VISAが提供する旅行保険や24時間365日のコンシェルジュサービスもあるという。カードの年会費は無料。これまでプライム会員限定に提供されていた「アマゾン・リワード・ビザ・シグナチャー・カード(Amazon Rewards Visa Signature Card)」は自動的に新カードの特典にアップグレードされ、新しいカードも送られる。なお非プライム会員の場合(メタル仕様もカードの色はブルー)は、特典内容も外国為替手数料が無料となる一方でアマゾンでの利用が3%、レストランなどは2%、その他は1%の還元と抑えられている。
 小売りチェーンのカードではコストコの「シティ・ビザ・エニーウェア(Citi Visa Anywhere)」カードがあり、コストコや同オンラインストアでの買い物は2%還元となるキャッシュバック、ガソリンスタンンドは4%還元、レストラン3%還元、その他の利用では1%還元となっている。ターゲットの自社クレジット&デビッドカードとなる「レッドカード(REDcard)」では5%のディスカウントに、返品期間30日分の延長、送料無料などの特典がある。

トップ画像:プライム会員限定のクレジットカード「アマゾン・プライム・リワード・ビザ・シグナチャー・カード(Amazon Prime Rewards Visa Signature Card)」(グレー)と非プライム会員のブルーカード。コストはかかるが、どうせならプライム(PRIME)の文字を金色にして、非プライム会員カードとの違いを明確にしてもらいたかった。  続きを読む
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2017年01月12日

【クローガー】、人気地ビールを缶詰にして販売!スーパーも販売できるクラウラーとは?

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■ビール醸造者協会(Brewers Association)によると、地ビール(クラフトビール)醸造所は2016年12月、5,000社を突破した。地ビール人気で地域のビール醸造所が次々に生まれているのだ。しかし、ほとんどが中小にも満たない零細企業。零細では莫大な設備投資となる缶詰めや瓶詰めでの卸はできず、タップ(ビールサーバー)が必要なビール樽でしか提供できない。そのためスーパーマーケットなどが店内にタップルームを設け、タップで販売する機会が増えている。こういったタップルームでは生ビールの量り売り「グラウラー(Growler)」サービスもある。グラウラーとは量り売り用のビールのガラス瓶を意味する。グラウラーサービスは32オンス(0.9リットル)もしくは64オンス(1.9リットル)瓶にビールを入れてもらうサービスだ。飲み終わって空になった瓶は洗い、グラウラー・サービスに持っていくと継ぎ足してもらえる。ホールフーズが一部のタップルームで2006年からグラウラー・サービスを始めた。ここ数年の地ビールブームで、グラウラー・サービスを店内に導入する大手スーパーマーケットチェーンが増えている。レアな地ビールを提供することで競合との差別化になり、地元業者のビールを販売することで地域支援にもつながる。なにより売上高にも貢献する。こういったことが背景となりスーパーマーケットでのグラウラーサービスが増加しているのだ。
 スーパーマーケット最大手のクローガーが、グラウラー・サービスにガラス瓶ではなくアルミニウム缶「クラウラー(Crowler)」にして販売するテストを始めている。テネシー州メンフィスにあるクローガーでは、ビールタップから注がれた缶に蓋をし密封して販売しているのだ。空になったガラス瓶グラウラーはお客が洗わなければならない。洗い方が雑だと新しく注いでもらってもビールの味が変わってしまう。ガラス瓶のように継ぎ足して使う再利用はできないが、アルミニウム缶のクラウラーだと洗浄する面倒もない。缶なので落とし割れるということもない。アルミニウム缶を密封するクラウラーを発明したのはコロラド州ロングモントにある地ビール醸造所「オスカー・ブルース・ブリュワリー(Oskar Blues Brewery)」。3,900ドルのアルミニウム缶密封装置はビールの他にコーヒー豆も密封して販売できるそうだ。なおクラウラーで密封された缶ならビールの味は半年以上変わらないという。クラウラーでの販売は簡単で、地ビールを密封した無地の缶にクローガーのラベルを貼るだけだ。ラベルにはマジックペンでビール名が書かれている。今のところアルミニウム缶は32オンス(0.9リットル)のみとなっている。料金は地ビール(32オンス)価格だけで、クラウラーにする手数料などはない。
 持ち帰りやすいクラウラーが増えると、スーパーマーケット内で地ビールを販売する動きがさらに加速するだろう。

トップ画像:地ビールを注いでその場で密封されたクラウラー。クローガーのラベルが貼ってある。ラベルが安っぽいのが玉に瑕だ。  続きを読む
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2017年01月10日

【IoT】、ターゲットのショールームが改装で一時閉鎖!バズワードでも売れれば正義?

170110ターゲット・オープンハウス
■ターゲットは先月26日、サンフランシスコにあるIoT体験型ショールーム「ターゲット・オープンハウス(Target Open House)」を改装するため一時休業することを発表した。顧客からのフィードバックを基にショールームをアップデートし、IoTをより身近に分かりやすいスペースにするのが目的。改装後の再オープンは2月10日としている。IoTとは「モノのインターネット(Internet of Things)」を意味し、コネクテッドホーム(Connected Home)やコネクテッド製品(Connected Device)などを総じて「スマート家電」と訳されることがある。ターゲットは2015年7月、サンフランシスコ市内メトレオンにオープンハウスを開設、コネクテッド・ホーム製品などスマート家電を販売・展示していた。以前のオープンハウスは2つのセクションに分かれ、リビングルームやベッドルームなどいくつかの部屋に分かれ透明のアクリル壁で仕切られたデモンストレーション・モデルルームと、タッチスクリーンのテーブルに商品を並べたショールームで構成されていた。アップデートされるオープンハウスでは「ガレージ(Garage)」と呼ばれるスペースで開発段階や発売前の製品をデモンストレーション展示する。ガレージでは試演用に毎月、16製品が並べられるという。透明のアクリル壁で仕切られたデモンストレーション・モデルルームも、よりパーソナルに製品がつながるよう効果的にアップデートされる。オープンハウスはフレキシブルなスペースも設けられ、コミュニティイベントにも対応していく。IoT製品は70品目が並べられ、A/Bテストや顧客からのフィードバックなどのデータを製品開発者となるパートナーに還元していく。
 大手チェーンストアによるIoTショールームではシアーズがカリフォルニア州サンブルーノ地区にあるショップス・アット・タンフォラン(The Shops at Tan Foran)SCのシアーズの家電売り場で全米最大の112坪で展開している。ベストバイも昨年8月、ミネソタ州ミネアポリス・セントポールのモール・オブ・アメリカに期間限定でIoT体験型ショールーム「テック・ホーム(Tech Home)」をオープンしていた。

トップ画像:サンフランシスコにあるIoT体験型ショールーム「ターゲット・オープンハウス(Target Open House)」。  続きを読む
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2017年01月09日

【オンラインストア】、12月15日から19日に買物ピークが移動?ラストマイルでアマゾン!

170109ショッピングセンター
■昨年の感謝祭日とブラックフライデーを含む週末4日間の買い物では、オンラインで買物する人数が実店舗で買物する人数をついに上回る結果となった。全米小売業協会が11月末に発表した早期データによると、オンラインで買物をした客数は1億人を突破したと推計する一方で、実店舗の客数は1億人に満たなかった。オンラインでの買い物客数は前年同期から4.2%増となる550万人増え、実店舗は3.7%減の300万人減少だ。週末4日間にオンラインと実店舗で買い物をした総数は1億5,400万人と推計しており、前年同期の1億5,100万人を上回っている。買い物の主戦場がリアル店からオンラインストアに移っていることを浮き彫りにした。すでに年末商戦の結果を発表している大手チェーンストアは苦境を伝えている。メイシーズの11月と12月期の既存店・売上高前年同期比は2.7%の減少、コールズは同2.1%減、JCペニーも同0.8%減、書籍チェーンのバーンズ&ノーブルは同9.1%減、シアーズとKマートは同12%〜13%減と発表している。年末商戦の不振によりメイシーズは68店の閉鎖と1万人のリストラを発表し、シアーズも150店の追加閉鎖に工具ブランドの売却、アパレルチェーンのリミテッドは全店閉鎖と対応に追われている。
 マスターカード・アドバイザーズの小売調査部門スペンディングパルスが公表した年末商戦動向によると、小売売上高は全体で前年比4.0%の増加となった。大手チェーンストアが年末商戦の低迷を公表する一方で、意外に高い数字となっているが、オンライン売上が全体を押し上げているのだ。同調査によるとオンライン売上が前年同期比で19%の増加なのだ。別の調査となるアドビ・デジタル・インサイトが5日発表した推計によると、11月と12月期のオンライン売上高は同社予想を上回る917億ドル(約11兆円)となり前年同期比11%増となった。調査会社コムスコアでもオンライン売上高が一昨年の年末商戦に比べて12%の増加だったと報告している。アドビによると年末商戦の61日間中、10億ドル(約1,170億円)を突破した日数は57日となった。特にモバイル経由の売上伸長が著しく、前年同期比23%の増加で売上高は284億ドル(約3.3兆円)だ。スマートフォン経由の売上は193億ドル(2.3兆円)にも上っている。昨年の年末商戦で過去最高と発表したアマゾンでもオンライン注文の72%以上はモバイル経由だ。またアマゾン・アプリを使った買い物は世界で56%も増加した。アマゾンは圧倒的な強さを見せつけているのだ。
 アマゾンの強さはモバイルだけではない。ラストマイルを改善していることもアマゾンの存在感が大きくなっている。調査会社スライス・インテリジェンスでは、アマゾンの売上ピークが以前の12月15日から昨年は12月19日になったと発表した。オンライン売上に占めるアマゾン売上は12月18日が47.8%、19日が49.2%、20日が48.2%となっている。しかも25日のクリスマスでもアマゾンのオンライン売上シェアは46.1%になる。これは2日間宅配のプライム会員が増え、会員限定の最短1時間のスピード宅配「プライムナウ(Prime Now)」の利用者が増えていることも要因だ。ラストマイルが短縮されていることで、アマゾンでの買い物が増える傾向となっているのだ。
 買い物の主戦場はリアルからオンラインに移り、顧客との距離を短縮しているアマゾンが年末商戦でも独り勝ちという様相を呈している。言い換えればアマゾンの宅配スピードがリアル店からお客を奪っているのだ。  続きを読む
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2017年01月02日

【店舗閉鎖】、2017年も相次ぐ店舗スクラップ!800店を展開していたリミテッドも限界?

170102リミテッド
■アメリカ小売業界では年初から3月まで店舗閉鎖の発表が相次ぐ時期となる。2010年から店舗閉鎖の発表は第1四半期に集中しているのだ。繁忙期となる年末商戦が終わると不採算店を閉鎖していくのだが、リアル店舗からオンラインに小売の主戦場が移行しているため、店舗閉鎖は増加気味となっている。大手チェーンストアなどはIT投資を加速しており、新規出店への投資は逆に減少している。アメリカの場合、一人当たりの小売面積が他国に比べて突出していることも店舗閉鎖につながっている。投資信託モーニングスターが10月に発表したデータによると、一人当たりの小売面積がオーストラリアの11.1平方フィート(0.31坪)、カナダの16.4平方フィート(0.46坪)に対して、アメリカは23.5平方フィート(0.66坪)となっている。リアル店舗の飽和状態が続いているのだ。飽和状態となる小売店舗を間引きするような形でも店舗閉鎖が進むのだ。
 昨年を振りかえるとメイシーズが2月〜4月期に30店以上の店舗スクラップを行った。それに続いて、JCペニーやシアーズの他、ステープルズも北米で50店舗を閉鎖、紳士服チェーンのメンズウェアハウスやジョスAバンクを展開するテイラード・ブランド(Tailored Brands)も250店の店舗スクラップ、スポーツ専門店チェーンのスポーツオーソリティが企業清算で全店(463店)閉鎖、スポーツ用品専門店チェーンのスポーツ・シャレーが47店をスクラップ、ティーン向けファッションチェーン「パックサン(PacSun)」を展開するパシフィック・サンウェア・オブ・カリフォルニア(Pacific Sunwear of California)も倒産で一部の店舗閉鎖を行った。モールを中心に出店するティーンアパレルチェーンのエアロポステールも倒産し113店の閉鎖だ。ラルフローレンも約50店舗を閉店し、フルタイム従業員の8%を削減するリストラ策を発表した。
 すでに店舗閉鎖を発表しているところがある。メイシーズは今から4か月前となる昨年8月、100店舗を閉鎖することを発表した。店舗数の15%にあたる100店舗の閉鎖は売上規模で4%を占め、160年近い歴史を持つ同社としては最大の店舗スクラップだ。既存店ベースの減少は7四半期連続続いていることで、100店舗以上の閉鎖になることも否定できない。何年にもわたり赤字を垂れ流しているシアーズも今年4月までにKマート30店、シアーズの18店を閉鎖する。毎年のように2桁〜3桁で店舗閉鎖を行っているシアーズでは2011年から店舗数は60%近くも少なくなっている。昨年末から倒産や企業清算を行うのではと見られているアパレルチェーンのリミテッドも店舗閉鎖を加速している。一部報道によると50年以上の歴史を持つアパレルチェーンは200店以上となる全店が閉鎖対象との観測だ。昨年11月には2度目となる破産を申請し海外市場からも撤退となったアメリカン・アパレルも全店閉鎖の可能性が高い。
 アマゾンの存在感が増す今年、アパレルチェーン以外に店舗閉鎖のニュースや発表が続きそうだ。  続きを読む
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2017年01月01日

【2017年】、アメリカ小売業の新展開予想!グローサラントで視察ついでの食事が増える?

170101メンドシーノ・ファームズ@ホールフーズ
■2017年(平成29年)を迎えた。昨年のアメリカ小売業はモバイルショッピングやオムニチャネル化が進み、見えにくいところで大きな変化となった。「地殻変動」による歪が、地形に「隆起」や「沈降」をもたらすように見えない変化が今年、小売の現場にさらに大きな影響を与えると予想されている。その一つがネット通販最大手アマゾンのリアル店舗展開だ。アマゾンは現在、スーパーリージョナルショッピングセンターなど大規模モールに10坪前後で展開する「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」を32ヵ所(15州)まで拡大し、リアル書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」を3州に3店舗展開している。両店舗では自社開発のキンドルなどを販売しているのだが、年末商戦で売切れとなるほど音声アシスタント端末の「エコー」が売れていたこともあり、自社店舗の出店をさらに急ぐことも考えられる。最大で100店舗以上の拡大が予定しているポップアップストアでリアルにプレゼンスを増すことは確実なのだ。小売業以外からも注目を集めているのがアマゾン・ゴーだ。センサー技術を応用したコンビニエンスストアのアマゾン・ゴーは、お客がどの商品を選んだかを自動的に認識することで、レジ会計なく店を出られる画期的な店舗だ。早ければ今月中にもにアマゾン・ゴー1号店をオープンさせる予定だ。アマゾンはまた近日中にもドライブスルー専用スーパーもオープンする。「ドライブアップ・ストア」「クリック&コレクト」と呼ばれるドライブスルー専用スーパーは、利用者がネットで注文した生鮮食品などを車から降りずに商品を受け取るサービスストアだ。店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく、倉庫となる300坪弱の「ブラックストア」に専用の駐車スペースがついた受け渡し専用拠点だ。このドライブスルー専用スーパーは最低でも2ヵ所の展開が予定されている。さらにアマゾンはクローガーやウォルマートのようなインストア・ショッピングにカーブサイドピックアップを付けたスーパーの出店も計画している。関係者の話によると、店舗面積840坪〜1,120坪となるアマゾンのスーパーは通常のスーパーと異なり、トレーダージョーズやアルディのようにアイテム数が限定されたリミテッド・アソートメントストアとなる。店内にあるタブレットから在庫にないものも注文できるスーパーはまだ計画段階だが、早ければ今年の末にはオープンとなる。
 アマゾンの出店に神経をとがらせているのが大手チェーンストアだ。特に食品スーパー最大手のクローガーとウォルマートは、既存店舗にカーブサイド・ピックアップ・サービスの拡大を急ピッチで進めている。クローガーは「クリックリスト(Cliklist)」を最大1,200店まで増やす計画を立てている。同社は傘下の店を含めるとスーパーマーケットを35州に2,700店以上保有。約4割の店舗でクリックリストを行う計画なのだ。一方、ウォルマートは昨年末までに「グローサリー・ピックアップ」を600店まで拡大していた。なお、クローガーのクリックリストは扱い品目数が生鮮品を含め約4万品目で1回の手数料が4.95ドル〜6.95ドル(初回3回までは手数料免除)。約3万品目となるウォルマートのグローサリー・ピックアップは手数料は無料だが、1回の注文金額は30ドル以上となっている。アマゾンのスーパー出店を阻止するため、両社とも今年はさらにカーブサイドピックアップを拡大する。
 アマゾンなどのネットスーパーが増えると消費行動も変わり、リアル店での購入行動が少なくなることが予想される。食料品のピックアップで終わらせず、お客をスーパー店内まで誘導することが求められているのだ。ここ数年、スーパーマーケット業界で増えてきているのがグローサラント業態だ。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語でスーパー業界の新用語となっている。レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパー店内でも食事を提供する業態であり、レストランやファーストフードから奪われたお客を戻し、同業他社との差別化を明確にし、ネットスーパーの台頭でも来客を促す。スーパーが新鮮な食材の料理と心地よい第3の居場所「サードプレイス」を提案するのだ。東部で92店舗を展開するウェグマンズのフルサービス・レストラン「パブ(The Pub)」やカジュアル・レストランの「バーガーバー(Burger Bar)」、アイオワなど中西部8州に240店を展開するハイヴィーの「マーケットグリル(Market Grille)」、テキサス州など370店をもつHEBの「オークス・クロッシング(Oaks Crossing Restaurant & Bar)」「スリー・ダブル・オゥ・ナイン(3 Double-O Nine Bar & Restaurant)」「テーブル57(Table 57 Dining & Drinks)」、ホールフーズの「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」「コギ(Kogi)」「チェゴ!(Chego!)」、365バイ・ホールフーズ・マーケットの「バイ・クロエ(By Chole)」「ネクスト・レベル・バーガー(Next Level Burger)」「ワイルド・ジンジャー・キッチン(Wild Ginger Kitchen)」など店内に続々とオープンしている。地元レストランや有名シェフを導入・採用したグローサラント業態は今年もスーパーマーケット内で拡大するだろう。
 外食チェーンのモバイルオーダーも小売業界に影響を与えることは確実だ。モバイルオーダーはスターバックスやチックフィレ、チポトレ、パネラブレッド、ダンキンドーナツ、タコベル、ウェンディーズなどの大手チェーンで採用されている他、新興バーガーチェーンのシェイクシャックも昨年末に全店展開を始めた。外食最大手チェーンのマクドナルドも今年、テスト展開を行うという。レジに並ばずメニューを受けとれるオプションが外食チェーンに拡大すれば、消費者は小売りにも便利な買い物を求めるようになる。スーパー内で提供されているサンドイッチやピザなどのデリ注文にもモバイル化が求められるようになるのだ。ホールフーズなど一部スーパーでは店内に注文用の専用端末を導入しているが、外食チェーンに倣いスマートフォンからの注文も可能となるだろう。
 2017年はアマゾン・リアル店のマルチフォーマット化、カーブサイドピックアップ、グローサラント、モバイルオーダーで大きな進展を見ることになる。

トップ画像:ホールフーズ・アーバイン店内にオープンした「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」。  続きを読む
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2016年12月31日

【2016年総括】、モバイルで小売が激変!地殻変動で小売現場も沈んだり突出したりする?

161231モバイル@ウィンコ
■2016年のアメリカ小売業年の変化はますます目視では確認できないものになった。小売の現場となる売り場では変化を見ることができない。スマートフォンなどモバイルを使ったショッピングが拡大しているからだ。感謝祭日とブラックフライデーを含む週末4日間の買い物では、オンラインで買物する人数が実店舗で買物する人数を上回る結果となった。全米小売業協会が11月末に発表した早期データによると、オンラインで買物をした客数は1億人強、一方で実店舗の客数は1億人を割り込んだのだ。象徴的なのは、オンライン販売もスマートフォンなどモバイル経由が昨年以上に成長したことだ。モバイル経由のブラックフライデー売上高は12億ドルを記録し、スマートフォン経由の1日の売上高が初めて10億ドルを突破した。先ごろ世界で過去最高を記録したと発表したアマゾンでは、利用者の72%以上はモバイルからのアクセスだった。またアマゾン・アプリの利用は昨年から56%増えたとしている。調査機関ピューリサーチセンターが19日に発表したデータによると、アメリカの成人の79%がオンラインで買物をした。そのうち51%がスマートフォン経由で買物をしたとしているのだ。オンライン・ショッピングでも重要なるのがカスタマーレビューで82%が参考にしているとの回答だ。
 スマートフォンを使った買い物は今年、大きな展開を見ることになった。全米最大の小売業ウォルマートが独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」を全店に拡大したのだ。これによりレシートはeレシートとなりセービングキャッチャーもスマートフォンのワンタップで簡単にサービスを受けられるようになった。さらにショッピングで便利になったのはウォルマート傘下のサムズクラブが提供するセルフ・モバイル・チェックアウト・システム「スキャン&ゴー(Scan&Go)」だ。スキャン&ゴーは、お客が商品のバーコードをスキャンしアプリ上で決済することで、レジを素通りできるアプリだ。レジ行列に並ぶ必要がないといえば、外食チェーンでもスマートフォンからの注文でレジ行列を回避できるモバイルオーダーが急拡大している。モバイルオーダーはスターバックスやチックフィレ、チポトレ、パネラブレッド、ダンキンドーナツ、タコベル、ウェンディーズなどのファストフードチェーンで採用されている他、新興バーガーチェーンのシェイクシャックでも全店展開となっている。外食最大手チェーンのマクドナルドも来店、テスト展開を行う予定だ。
 モバイルを主体とした買い物の利便性向上は来年、さらに拡大し消費者に新たな豊かさの基準を提供するだろう。

トップ画像:ウィンコフーズでスマートフォンを使いながらショッピングする買い物客。  続きを読む
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2016年12月29日

【返品】、貰ったギフトも店に返すのが米国流儀!サンタからのプレゼントも返品できる?

161229返品@ウォルマート
■年末商戦のピークはすでに過ぎ去っているが、プレゼントなどの返品はまさに始まったばかりだ。クリスマス後の2〜3か月間は、あきれるほど多くの商品が返品される。ありがた迷惑なプレゼントや自分の好みに合わなかったギフト、買い物客自身が購入を後悔した商品など、お店に大量に返品が持ち込まれる。アメリカは消費大国であると同時に返品大国なのだ。人様から貰ったものでも自分に合わなかったら返品するのがアメリカの流儀といってもいい。したがってアメリカではクリスマスや誕生日などにプレゼントをするとき、ギフトレシートを添えて贈る習慣がある。ギフトレシートとは商品の返品・交換用の領収書のことで、金額は載っていない。お店に贈り物であることを伝えれば、通常の領収書とは別にもらえる。ギフトレシートには店名や返品条件、バーコードなどが記載されている。一方、ギフトレシートがなくても自由に返品できる店もある。アメリカの消費者情報誌「コンシューマーリポート」はこのほど返品に寛大なチェーンストアを掲載した。返品に最も寛大なのはノードストローム、LLビーンズ、ベッドバス&ビヨンド、コストコ、JCペニーの5社だ。コンシューマーレポート誌によると、高級デパートメントストアのノードストロームではレシートの必要はなく返品期間もない。アウトドア用品のLLビーンズでも返品期間やレシートについての条件が極めて緩い。例えば蚤の市で買った商品の返品など明らかな乱用を除いて、経年劣化した商品であっても返品は可能となる。ベッドバス&ビヨンドもベビー用品やマタニティ商品など一部カテゴリー以外は返品について寛大だ。ギフトレシートがなくても店で扱っている商品であれば返品可能となる。在庫に見つからなければ20%引いたストアクレジットになる。コストコもコンピューターや家電製品などで90日間の返品期間があるものの、返品条件は緩い。会員制なので過去履歴から確認できレシートは必要ないのだ。コンシューマーレポート誌は返品に厳しいチェーンストアも掲載している。顧客に厳しい返品ポリシーを掲げているのはフォエバー21、Kマート、シアーズ、バーンズ&ノーブル、ゲームストップなどだ。どのチェーンもレシートは必要であり、返金ではなくストアクレジットやギフトカード、交換のみの対応となっている。
 約1,000人の消費者を対象にしたコンシューマーレポート誌の調査では、42%の人がプレゼントでもらった商品をお店に返品したことがあるとしている。

トップ画像:ウォルマートのカスタマーサービスに並ぶ返品行列。  続きを読む
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2016年12月27日

【VRゲーセン】、全米最大SCにオープン!「VR PARK TOKYO」より意識しているコト?


■ミネソタ州ブルーミントン地区にある全米最大級のショッピングセンターのモール・オブ・アメリカに20日、総合アミューズメント施設「スマッシュ(Smaaash)」がオープンした。スマッシュはインド国内で6ヵ所展開しており、モール・オブ・アメリカの4階に位置するスマッシュはアメリカ1号店となる。ゲームセンターやゴーカート、VRゲーム、レストラン、バーを展開するスマッシュの広さは約1,100坪で総工費1,200万ドル(約14億円)。モール・オブ・アメリカとは9年間のリース契約を結んでいるという。スマッシュが他の総合エンターテイメント施設と異なるのはVR(仮想現実)を使ったゲームを多く取り入れているところだろう。高層ビルに取り残された猫を救出するゲーム「バーティゴ:ウォーク・ザ・プランク(Vertigo:Walk the Plank)」では、オキュラス・リフトのヘッドセットを装着した参加者が仮想現実(VR)となる高層階にかかった細い板の上を歩くというものだ。実際には数十センチの高さしかなくゲーム参加者も安全用にバンジージャンプ・ハーネスがしっかり取り付けられているのだが、地上数百メートルというVRの恐怖とグラグラした台のため参加者のほとんどが渡り切れずに落ちてしまう。落下時の周囲の風景もVRで再現されるのでよりリアルに恐怖を感じるのだ。またVRジェットコースターの「フィンガーコースター(Finger Coaster)」は参加者がタッチパネルを使いジェットコースターのコースを作成するところから始まる。最大4人まで乗れるコースターにオキュラス・リフトを装着して乗りこみ、コンピューターが仮想現実に3D再現したコースを体験するのだ。コースター自体も動くばかりか効果音や風まで再現されるため、リアルなジェットコースターの恐怖を味わえる。その他にもオキュラスリフトを装着して、リアルにも動く乗り物から敵ロボットと戦うVRゲームや立体コースを走るゴーカート、実際にボールをけってゴールを決めるサッカーゲームやホッケーゲームがある。料金はVRゲームが1回5ドル、6分間のコースを走るゴーカートは23ドル(レンタルのレーシングユニフォームが6ドル)となっており、スマッシュでゴーカートやVRゲームなどの遊び放題の1日パスは50ドルとなっている。
 スマッシュは来年、ラスベガスやマイアミ等にも出店を予定している。

トップ動画:VRジェットコースターの「フィンガーコースター(Finger Coaster)」のプロモ動画。フィンガーコースターは参加者がタッチパネルを使いジェットコースターのコースを作成するところから始まる。最大4人まで乗れるコースターにオキュラス・リフトを装着して乗りこみ、コンピューターが仮想現実に3D再現したコースを体験するのだ。コースター自体も動くばかりか効果音や風まで再現されるため、リアルなジェットコースターの恐怖を味わえる。


地元TV局が伝えるモール・オブ・アメリカにオープンした総合エンターテイメント施設「スマッシュ(Smaaash)」。TVレポーターが高層ビルに取り残された猫を救出するゲーム「バーティゴ:ウォーク・ザ・プランク(Vertigo:Walk the Plank)」に参加しているが、あまりのリアルさに相当怖がっている。ショッピングセンターはよりリアルなVRゲームを導入することで、ネットに奪われた客を奪回する。  続きを読む
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2016年12月25日

【ギフトカード】、72%が額面以上の買い物!外食チェーンでは集客ツールになっている?

161225ギフトカード
■クリスマス当日に贈っても間に合うものにギフトカードがある。eギフトカードならメールで簡単に送れるのだ。ギフトカードは年末商戦で最も人気にある贈り物となっている。全米小売業協会(NRF)が11月に発表した調査によると、ギフトカードは10年連続して最も貰いたいプレゼントとなっているのだ。6割近くの人がギフトカードを欲している。ギフトカードはクリスマスプレゼントで最もよく利用され、次に誕生日や何かのお返しに贈るギフトとなっている。昨年の年末商戦では支出の18%がギフトカードに費やされており(cardcash.com)、若い人ほどギフトカードをプレゼントにする傾向にある。ギフトカードをプレゼントにすると回答した65歳以上は40%しかいなかったのに対して、25〜34歳は85%近くにも上っている。ギフトカードを貰った人の72%が額面以上の金額で買物をし、平均で20%も多く支出するのだ。つまりアマゾンの100ドルのギフトカードを贈られると貰った方は120ドルの買い物をするということだ。またギフトカードを貰うと、セールを待ってギフトカードを利用するより正規の価格で購入する確率が2.5倍も高くなる。ギフトカードを貰うとその価値も高めに見る傾向があり、ギフトカードを贈られた半数近くの人は50ドルの価値のプレゼントより25ドルのギフトカードの価値を高めに見るとしている。バーサタイルなギフトカードを販促手段に使う大手チェーンストアも少なくない。例えばメイシーズでは21日から2日間、600店以上のメイシーズで先着250人に1日のみ有効な10ドルのギフトカードを無料配布した。JCペニーでも23日に2日間有効な10ドルのギフトカードを無料配布した。クリスマス直前にお客がギフトカード10ドル分以上の買い物をすると分かっているからこそ、メイシーズもJCペニー無料配布したのだ。
 ギフトカードを使った販促には、まだ可能性があるということだろう。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当ブログではギフトカードの7つのメリットを何度も紹介しています。7つのメリットとは第1に返品の抑制で欲しい商品をギフトカードで購入するので返品がなくなることです。第2にギフトカードの未使用で、これは店側にとっては借金の帳消しになります。例えばベストバイの100ドルのギフトカードは、ベストバイにとって100ドルの債務ですから、ギフトカードを使わないことは借金が無くなることを意味します。第3は正価での販売とは、上記エントリー記事にあるようにギフトカードで買物をするとき商品がセール等で安くなるのを待つより、正規の価格で購入することが多くなるのです。第4として新規客やリピーター客の獲得です。ベッドバス&ビヨンドに行ったことがない人がそのギフトカードを貰うと行くことになりますから。第5は額面以上の買い物で、こちらもエントリー記事にあるようにギフトカードを貰った人の72%が額面以上の金額で買物をし、平均で20%も多く支出します。  続きを読む
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2016年12月24日

【クリスマスCM】、普段着姿も子供の目にはサンタクロースに映るマイアーのTVCM!

161224マイアーコマーシャル
■小売店にとって年末商戦は最大のイベントであり、テレビコマーシャルにも力が入る。大手チェーンストアなどはクリスマスシーズン中にセールやディスカウントを訴求しすぎると嫌らしくなるのでイメージ・コマーシャルが一般的になるのだ。ストーリー展開から気持ちが温かくなり、お店に好感をもつようなコマーシャルが多くなる。今年のクリスマスで注目されたコマーシャルの一つにミシガン州など中西部にスーパーセンター230店を展開するマイヤーのTVコマーシャルがある。子供たちが街でサンタクロースを見つける90秒のコマーシャルだ。普段着なので大人の目にはサンタクロースに見えないが、子供たちはサンタを発見してしまう。マイアーの店内で小さな子供が普段着のサンタクロースを見つけてクッキーを手渡すと「ノー・サンキュー」と苦笑い。子供のお母さんは白髪で白ひげのシニアに「(子供が失礼なことをして)ごめんなさいね」と言って売場を後にする。普段着のサンタはお母さんの見えないところで、子供に「ナイショね」のポーズとウィンクで返すストーリーだ。クリスマスのイメージだけに終わらず、コマーシャルの最後でマイアーの生鮮売り場を背景にしているところは上品にお店を訴求しているのだ。メイシーズ・サンクスギヴィング・デイ・パレードをベースにした90秒コマーシャル「旧友」も感動させる。子供の頃から毎年パレードに来ていた旧友が年をとり来れなくなったので、バルーンのサンタがパレードから抜け出し会いにいくストーリーだ。心がホッと温まるコマーシャル以外に、クスっとできるTVコマーシャルもある。母と子が、いつもよれよれのキャップ帽をかぶっているごみ収集員にサプライズでニット帽のプレゼントをするJCペニーのコマーシャルだ。NFLダラス・カウボーイズのニット帽なので、ごみ収集員はその上にワシントン・レッドスキンズのキャップ帽をかぶりなおすというオチだ。
 アメリカ以外で最も話題になっているコマーシャルといえばイギリスのデパートメントストア「ジョンルイス」のクリスマスコマーシャルだ。ベッドで飛び跳ねる女の子にサプライズでトランポリンのプレゼントをするのだが、女の子より先に飼い犬のほうが遊んでしまうという内容だ。アップロードから2ヶ月足らずで、このコマーシャルの再生回数は2,400万回にも上っている。ジョンルイスのコマーシャルといえば2年前の「ペンギンのモンティ(MontyThePenguin)」が有名だが、それを凌ぐほどの人気になっている。
 クリスマスは感動的なコマーシャルもいいが、皆がクスっとできるぐらいがちょうどいいのかもしれない。

トップ画像:シガン州など中西部にスーパーセンター230店を展開するマイヤーのTVコマーシャル「見える?(Do you see what I see?)」。普段着のサンタは子供にこっそりと「ナイショね」のポーズとウィンクで返すストーリーだ。


マイアーのコマーシャルは子供たちが街でサンタクロースを見つける内容だ。普段着なので大人の目にはサンタクロースに見えないが、子供たちはサンタを発見してしまう。クリスマスのイメージだけに終わらず、コマーシャルの最後でマイアーの生鮮売り場を背景にしているところは上品にお店を訴求している。


メイシーズ・サンクスギヴィング・デイ・パレードをベースにした90秒コマーシャル「旧友」も感動的だ。子供の頃から毎年パレードに来ていた旧友が年をとり来れなくなったので、バルーンのサンタがパレードから抜け出し会いにいくストーリー。


JCペニーのコマーシャルはクスっとできる内容だ。母と子がいつもよれよれのキャップ帽をかぶっているごみ収集員にサプライズでニット帽のプレゼントをする。NFLダラス・カウボーイズのニット帽なので、ごみ収集員はその上にワシントン・レッドスキンズのキャップ帽をかぶりなおすというオチだ。


イギリスのデパートメントストア「ジョンルイス」のクリスマスコマーシャル。ベッドで飛び跳ねる女の子にサプライズでトランポリンのプレゼントをするのだが、女の子より先に飼い犬のほうが遊んでしまうという内容だ。アップロードから2ヶ月足らずで、このコマーシャルの再生回数は2,400万回にも上っている。


アマゾンのキリスト教の牧師とイスラム教の指導者が互いにプレゼントを贈り合うコマーシャルも秀逸だ。キャストは本物を起用しているそうだ。  続きを読む
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2016年12月20日

【モール】、サンタとの撮影会がハイテク化!シームレス&ストーリーは親子で楽しめる?

161220サンタハウス@サウスベイ・ギャラリア
■年末商戦となるこの時期、アメリカにあるほぼ全てのモール(エンクローズ型ショッピングセンター)で毎年、必ず見かける光景がある。それはサンタクロースとの撮影会だ。赤いじゅうたんにクリスマスツリーや暖炉、そして大きな椅子に座ったサンタクロースと一緒にポートレートを撮る有料の撮影会だ。この写真をおじいちゃんやおばあちゃんに送ったり、会社や家に飾ったりするための記念撮影だ。多くの家庭では毎年、わが子の成長を祝い、サンタクロースと写真を撮る人も少なくないのだ。ショッピングセンターとしても、集客ツール以上にお客が期待しているのでやらないところはない恒例イベントになっている。ここ数年前からサンタクロースとの撮影会にもIT化が進んでいるのをご存じだろうか?映画監督スティーヴン・スピルバーグ氏らが創業者となる映画製作会社のドリームワークスは大手ショッピングセンターにサンタ撮影会に「ドリームプレース(DreamPlace)」を導入している。ビクトリアガーデンLSCやサウスベイ・ギャラリアSCなど全米14ヵ所のショッピングセンターの広間に80坪前後でLEDスクリーンに覆われたサンタハウスが設置されている。スタッフの指示に従って中に入るとタブレット端末でバーチャルのソリでサンタクロースが住むノースポールに行くゲームが楽しめるようになっている。さらに、その奥にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンにあった「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」のようなライド型アトラクション「アドベンチャー・ツー・サンタ(Adventure to Santa)」があるのだ。巨大スクリーンにアニメの主人公らと一緒にノースポールに行く冒険を臨場感たっぷりに体験できるようになっている。昨年はシュレックとドンキーだったが、今年は「カンフーパンダ(Kung Fu Panda)」のポーがバーチャルアドベンチャーをガイドする。ノースポールへの仮想冒険が終われば、子供たちは念願のサンタと会って記念撮影となる。まさに夢のようなストーリーがショッピングセンター内に組み立てられているのだ。シームレスなストーリー体験は予約から始まっている。ネットやアプリ経由で予約時間を設定し、ほぼ待ち時間なしで体験できるようにもなっているのだ。なお料金はアトラクションを含む参加人数(最大8人)や撮影画像のサイズや種類などで35ドル、50ドル、75ドルのパッケージ料金に分けられている。
 アマゾンにお客を奪われているショッピングセンターは、サンタとの撮影会もハイテクを導入したオンリーワン体験で、集客に役立てているのだ。

トップ画像:サウスベイ・ギャラリアSCにあるLEDスクリーンに覆われたサンタハウス。サンタハウスのライトやLED映像で雪を降らせたり、アニメ・キャラクターが現れたり、小屋全体がキラキラしたりと子供たちの興味をそそるようになっている。サンタハウス内には「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」のようなライド型アトラクションが導入されており、子供たちはバーチャルアドベンチャーでノースポールのサンタに会いにいくストーリーだ。  続きを読む
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2016年12月12日

【ハイヴィー】、各レジのスピードをカラー表示!遅いレジに並んだイライラがなくなる?

161212フィラ
■スーパーマーケットにとってレジ待ちは最も多いクレームとなっている。レジ待ち解消のため大手スーパーマーケットチェーンは様々なテクノロジーを用いている。スーパーマーケット最大手のクローガーでは「キュー・ビジョン待ち時間マネージメント・システム(The QueVision queue management system)」を導入している。キュービジョンではレジや入り口に設置された赤外線センサーから客数を計測し、オープンが必要なレジ台数や、30分以内にオープンすべき予想レジ数をモニターテレビで知らせるシステムだ。このシステムの導入により4分だった平均レジ待ち時間が約30秒にまで短縮した。ストップ&ショップでは3年前、お客が小型端末で商品バーコードを読み取って決済するセルフスキャン&セルフチェックアウトシステムの「スキャンイット(Scan It)」を一部店舗に導入している。お客はロイヤリティカードで作動させたスキャナーから商品のバーコードを読み取り買い物カートに入れていく。決済はスキャニングでレジと端末を同期させるだけだ。こちらも待ち時間短縮にやくだっている。
 アイオワなど中西部8州に240店を展開するハイヴィーの一部店舗では、レジの速さをレジ上にあるLEDライトの色によって表示するシステムを導入しテストを行っている。スタートアップ企業のインダフロウ(Indaflow)が開発した「フィロ(Feloh)」システムは店の入り口とレジにあるセンサーから客数やカート数、アイテム数、レジのコンベヤにあるアイテム数、さらにはレジの流れを計測し、レジの速さをグリーン、イエロー、オレンジのインジケートライトで表示する。お客に最も流れが早く待ち時間が少ないレジを知らせるシステムなのだ。お客は待ち時間の最も少ないグリーン・ライトのレジに並ぶことになる。混雑して全レジがオレンジライトになっている場合は、担当者が別作業を行っているスタッフにヘルプも可能となる。さらにフィロ・システムにはレジ数や平均待ち時間などの過去データを閲覧できるマネージャー専用のアプリがあり、レジ係り別に勤務時間からフローレート(速度)まで一覧できるようになっている。ハイヴィーでは現在、フィロ・システムをネブラスカ州オマハ郊外のシャドーレイク店のみで行っているが、来年は他の店舗でもテストを拡大する。
 今後もレジ待ち時間の解消に多くのアイディアがスーパーマーケットで試されることになるだろう。  続きを読む
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2016年12月11日

【ウォルマート】、週客数1.4億人のダークサイド!ウォルマートは手錠の需要も増ばす?


■世界最大の小売チェーンのウォルマートの昨年度の売上高は4,821億ドルだった。1ドル115円計算でも55兆円という莫大な売上高となる。アメリカ国内だけでも3,000億ドル(約35兆円)近くにも達するのだ。9月30日現在、多くが24時間営業となるスーパーセンターが3,500店あり、傘下のサムズクラブなど他の業態を含めると5,300店を展開している。ウォルマートの国内の週の客数は1.4億人にも上る。日本の人口より多い人が毎週、ウォルマートに来店しているのだ。しかもウォルマートの中心顧客はお金に余裕のない低所得者層だ。したがってウォルマートでは、一国で起こるような犯罪が5,000坪の店内や駐車場で度々発生することになる。毎日のようにどこかのウォルマートの敷地内で殺人や強盗、発砲騒ぎ、誘拐、強姦、立てこもり、痴漢、暴力、ケンカ等が起きるのだ。
 ニュース番組のインサイド・エディション(Inside Edition)では、日本で110番通報にあたる911番の緊急通報がウォルマートでいかに多いかをレポートしている。例えばフロリダ州ジャクソンビル地区では、ウォルマート(16店舗)に警官などを要請する911の緊急通報が昨年だけで5,298件もあった。マサチューセッツ州チコピー地区のウォルマート・スーパーセンターでは昨年から今年にかけて911番通報が1,294件もあった。ウォルマート1店舗だけで1日2件弱のペースで911通報があるのだ。コロラド州デンバー郊外のウェストミンスター地区にはスーパーセンター3店舗にネイバーフッドマーケット1店舗あるのだが、911通報は2,100件を超える。デンバー郊外のレイクサイド地区にあるウォルマート・ディスカウントストア(営業時間:午前6時〜午前0時)では昨年から今年にかけて1,270件の911通報だ。レイクサイド地区を管轄する警察署には12人の警官が勤務しているのだが、ウォルマートに毎日、出動するだけでなく犯罪の多さに手錠も尽きてしまうほどなのだ。インサイド・エディションのレポーターが取材に訪れたレイクサイド地区の警察署では、すでにウォルマートから2件の事件・事故通報があった後だった。ほどなくしてさらに1件、万引き犯の通報があった。
 週客数1.4億人という凄まじい集客力を誇るウォルマートのダークサイドは、日本人の想像を絶するほど深くて大きいのだ。

トップ動画:ニュース番組のインサイド・エディション(Inside Edition)では、ウォルマートに警官などを要請する911番通報が異常に多いことをレポートしている。デンバー郊外のレイクサイド地区にあるウォルマート・ディスカウントストア(営業時間:午前6時〜午前0時)では昨年から今年にかけて1,270件の911通報だ。レイクサイド地区を管轄する警察署には12人の警官が勤務しているのだが、ウォルマートに毎日、出動するだけでなく犯罪の多さに手錠も尽きてしまうほどなのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。テレビドラマ「相棒」のシーズン13最終回は、成宮寛貴さん演じる甲斐享が「ダークサイド」に堕ちる衝撃的な結末でした。普段は、杉下右京の相棒でありながら、実は悪者に無慈悲な制裁を与える「ダークナイト」だったのです。ドラマとはいえイマイチ整合性がなく、後味の悪い展開でした。そして写真週刊誌フライデーが報じた成宮寛貴さんのコカイン疑惑に、突然の芸能界引退発表。順風満帆な俳優業の裏で何があったのかはわかりません。が、これがアメリカであれば戦わず身を退く行為は負けを認めることになります。つまり報道内容が事実であったことを肯定したことになるのです。厳しい俳優業で成功していたにもかかわらず、裏ではダークサイドに堕ちていたと。 いわゆる「ダークサイド・オブ・サクセス(The Dark Side of Success)」です。アメリカの成功者にはこれを持ち続けている人がいます。ある種の強烈な劣等感です。

⇒いつもは見せないし近くにいても劣等感など微塵も感じさせません。ただ、強烈な劣等感が企業成長時にその人のやる気を支える原動力(ドライビングフォース)になるのです。ただ一部にある時点で、何かに反応し、その人の光が当たれば、影ができるが、足を引っ張るように働きだすのです。いわゆる他人からみれば「(努力で勝ち取った)恵まれた環境にもかかわらず、なぜ?」と思えるような余計なことをしでかすのです。眩しい成功にも劣等感を癒せず、わざわざ自分で影を作ってしまうようなものかもしれません。ちょっと暗い話になりましたが、セミナーなどで説明するとき企業のネガティブな部分を話すことで逆にポジティブを引き立てリアルに分かりやすくなります。その筆頭事例がウォルマートです。ウォルマートがカリフォルニア州に1号店をオープンしたのが、今から四半世紀前となる1991年でした。ロサンゼルスから90分以上もあるウォルマート・ランキャスター店には、本当によく何度も視察で訪れたものです。  続きを読む
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2016年12月10日

【ミレニアル世代】、若い世代の台頭が米国流通を変える!知らないでは済まされない?

161210パーソナル・ショッピング@ウェグマンズ
■アメリカ流通は常に激変している。変わっている大きな理由は消費者だ。消費者が毎年、年を取り常に若返りが行われていることで売り手も変わらざる得なくなる。1946年〜1964年生まれのベビーブーマーの最高齢は70歳に突入し、最も若いひとでも52歳と消費者としては高齢の部類となる。一方、1980年代から2000年代初頭までに生まれたミレニアル世代が若く消費に旺盛で、消費者として存在感を年々増している。ミレニアル世代は7,500万人に上り、数の上でもベビーブーマーを圧倒しているのだ。台頭するミレニアル世代の買い物が顕著に表れたのが、今年の感謝祭日とブラックフライデーを含む週末4日間だ。この週末4日間の買い物では、オンラインで買物する人数が実店舗で買物する人数をついに上回る結果となった。全米小売業協会が先月27日に発表した早期データによると、オンラインで買物をした客数は1億850万人と推計する一方で、実店舗の客数は9,910万人となった。オンラインでの買い物客数は前年同期から4.2%増となる550万人増え、実店舗は3.7%減の300万人減少した。オンラインもスマートフォンなどモバイル経由の売上が昨年以上に伸長したのも特徴的だ。モバイル経由のブラックフライデー・オンライン売上は前年から33%増と記録的な伸びとなり12億ドルとなった。スマートフォン経由の1日の売上高が初めて10億ドルを突破したのだ。そのドライビング・フォース(駆動力)となったのがミレニアル世代と言われている。ミレニアル世代はデジタル機器やインターネットが普及した環境に生まれ育った最初の世代であり、スマートフォンのような小さい画面からでも買い物をすることに抵抗がないのだ。
 スターバックスやチックフィレがモバイルオーダーを全店で展開し、それを応用に大手外食チェーンもモバイルによる展開を速めている。スーパー最大手のクローガーは傘下のスーパーなど500店でネット注文でお店の駐車場で車から降りずに受け取れるクリックリストを展開中だ。ウォルマートも年末までに同様なサービスであるピックアップ・グローサリーを800店に展開すると発表している。これらのサービスは、さらに台頭してくるミレニアル世代のショッピングパターンをにらんだ展開なのだ。消費の世代交代の著しさがこれまでなかった買い物オプションを生み出している。

トップ画像:ウェグマンズのカーブサイド・ピックアップとなる「パーソナル・ショッピング(Personal Shopping)」。ミレニアル世代の母親が増えるとネット注文でお店の前で車から降りずに受け取れる注文品を受け取れるサービスも増える。ウェグマンズはパーソナル・ショッピングを6店舗でテスト展開しているのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当ブログの読者が増えていることで、視察中に他の視察グループから話しかけられることが増えてきました。先日も別の視察グループと一緒になった店で「後藤先生ですか?いつもブログを読んでいます」と話しかけられました。このグループとはニュージャージー州にあるウェグマンズでも(すれ違いでしたが)一緒になっていました。視察したウェグマンズの話になり、彼の話で「あれ?」と思ったことがありました。我々がこのウェグマンズを視察した理由の一つは、ネット注文でお店の駐車場で車から降りずに受け取れる「パーソナル・ショッピング(Personal Shopping)」を行っているからです。クローガーのクリックリストと同じで「カーブサイド・ピックアップ」です。我々のグループはウェグマンズに入る前、パーソナル・ショッピング専用パーキングエリア(店の前の路肩)で車を停めて、注文品が出てくるのを待っているお客さんまで確認しました。  続きを読む
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2016年12月07日

【アマゾン】、アマゾンゴーにマルチフォーマット展開!レジなしもハッキングを考えろ?

161207アマゾン・ブックス
■アマゾンは5日、レジ清算のないまったく新しいコンビニエンスストア「アマゾンゴー(Amazon Go)」を来年から展開することを発表した。アマゾンゴーは入店時のアプリ認証後は面倒なレジ会計がなく、商品を手に取るだけで買物の決済が完了する。逆に商品を棚に戻せばその買い物がキャンセルとなる。コンピュータービジョン(画像解析システム)やセンサーフュージョン、ディープラーニングなど自動運転車と同じAI技術を使うことで、自動購入システムによりレジが必要なくなるのだ。アマゾンゴーは50坪程度であり、サンドウィッチやサラダ、コーヒーなどの飲み物、さらにアマゾン独自のミールキットを販売するコンビニエンスストアだ。
 アマゾンはアマゾンゴー以外にもマルチフォーマットで実店舗を展開している。アマゾンの実店舗展開で最も店舗数が多いのは10坪前後でリージョナルショッピングセンターやスーパーリージョナルショッピングセンターなど大規模モール内に展開する「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」だ。アマゾン・ポップアップストアは2年前、サンフランシスコ市内のウエストフィールド・サンフランシスコセンター(Westfield San Francisco Centre)に1号店をオープンした。通常、ポップアップストアは期間限定の仮店舗のことであり、一般的にはモールなどショッピングセンターの通路や広間にカウンターやショーケースなどで仕切って出店するブース型のキオスクを指す。アマゾンのポップアップストアは同社が開発した電子書籍用リーダーのキンドルやタブレットのファイア、ファイアTV、人工機能(AI)を搭載した音声アシスタント端末「エコー(Echo)」など、各種デバイスを展示・販売している。また一部にボーズ社(BOSE)のヘッドフォンなどサードパーティによる周辺機器の販売も行っている。アマゾン・ポップアップストアは現在、32店舗を展開しており、来年末には最大100店舗以上の展開を予定している。
 アマゾンが1年前にオープンした実店舗はリアル書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」だ。アマゾンブックスは、顧客からの評価の高い書籍に絞り込み、表紙を正面に向けて陳列する「面陳(面陳列)」や「面展(面展示)」で陳列している。すべての書籍には星数評価やカスタマーレビューを記載したカードも添えられている。一方で書籍価格はアマゾンストアと同一となっており、プライスカードによる価格提示は行っていない。本が気に入らなかった場合など購入から30日以内に返品すれば返金する返品制度もある。アマゾンブックスには書籍のほか、アマゾンが手がける電子書籍用リーダーのキンドルなど各種デバイス、アクセサリー類も並べられ販売されている。アマゾンブックスはワシントン州シアトル地区のユニバーシティ・ビレッジ(University Village)の1号店に、9月にサンディエゴ郊外のウエストフィールドUTCモール(Westfield University Towne Center Mall)にオープンした2号店、10月にオレゴン州タイガード地区のワシントン・スクエア(Washington Square)内にオープンした3号店がある。アマゾンブックス4号店はシカゴ市内で、地元レストランなどが集まる商店街「サウスポート・コリドー(Southport Corridor)」に来年オープン予定だ。
 アマゾンゴーより早くオープンするイノベーティブなスーパーもある。数週間以内にワシントン州シアトル郊外にオープン予定となっているのはドライブスルー専用スーパー。「ドライブアップ・ストア」「クリック&コレクト」と呼ばれるドライブスルー専用スーパーは、利用者がネットで注文した生鮮食品などを、車から降りずに商品を受け取るサービスストアだ。店の中で買い物ができるインストア・ショッピングではなく、倉庫となる300坪弱の「ブラックストア」に専用の駐車スペースがついた生鮮食料品等の受け渡し専用拠点だ。一方で当局に提出された同店の申請書概要には「ネットから注文した商品を2時間枠内で受け取る」とあり「敷地内にある駐車場の混雑を避けるため、同じ時間にピックアップできる客数を限定」とし、さらに「指定された8つの駐車スペースで車をとめ、スタッフが車のところまで運んでくるか、利用者が建物内のピックアップエリアで商品を受け取る」と記されている。また「建物内にあるタブレットから注文して、その場で受け取ることもできる」とある。ドライブスルー専用スーパーは近い将来、最低でも2ヵ所の展開が現在、予定されている。
 アマゾンはまたスーパー最大手クローガーのクリックリストやウォルマートのピックアップグローサリーのようなインストアショッピングにカーブサイドピックアップを付けたスーパーも出店計画に入っている。同計画に詳しい関係者の話によると、店舗面積840坪〜1,120坪となるアマゾンのスーパーは通常のスーパーと異なりアルディのようにアイテム数が限定されたリミテッド・アソートメントストアとなる。店内にあるタッチスクリーン・タブレットから店内在庫にないものも注文でき、のちほど宅配させるオプションも考えられているという。カーブサイドピックアップ・サービスをもつアマゾンのスーパーは未だ計画段階であり実際の出店は来年末ごろと目されている。
 アマゾンのマルチフォーマット展開は単なる業態の拡散ではなく、イノベーティブなITを使った革新的なリアルストア展開となるのだ。

トップ画像:サンディエゴ郊外のウエストフィールドUTCモール(Westfield University Towne Center Mall)にオープンしたアマゾンブックス2号店。  続きを読む
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2016年12月03日

【Eコマース】、ブラックフライデーもサイバーマンデーも買い物の主戦場はオンライン!

161203ブラックフライデー@ウォルマート
■感謝祭日とブラックフライデーを含む週末4日間の買い物では、オンラインで買物する人数が実店舗で買物する人数をついに上回る結果となった。全米小売業協会が27日に発表した早期データによると、オンラインで買物をした客数は1億850万人と推計する一方で、実店舗の客数は9,910万人となった。オンラインでの買い物客数は前年同期から4.2%増となる550万人増え、実店舗は3.7%減の300万人減少した。週末4日間にオンラインと実店舗で買い物をした総数は1億5,400万人と推計しており、前年同期の1億5,100万人を上回っている。また週末4日間の平均支出額は289.19ドルだった。前年同期の299.60ドルから3.5%減少した。買い物客の多くのお目当てはオンラインでも実店舗もドアバスターとなるお買い得品であり、NRFのCEOマシュー・シェイ氏は「『セール商品しか買わなかった』と話した消費者は全体の3分の1余りとなる36.2%だった」と指摘、この割合は昨年の3倍強となった。週末4日間で最も売れたのは衣料品やアクセサリー、オモチャにアイパッドや4Kテレビなどの電化製品、ビデオゲーム、書籍、ギフトカードだった。
 客数で実店舗を上回ったオンラインでもスマートフォンなどモバイル経由の売上が昨年以上に伸長した。ソフトウェア大手アドビシステムズの調査部門アドビ・デジタル・インサイツ(ADI) によると、感謝祭週末4日間とサイバーマンデーを含む5日間のEコマース売上高は前年同期比15%増となる128億ドルだった。感謝祭日のオンライン売上高は前年から11.5%増となる19.3億ドルだった。感謝祭日の翌日のブラックフライデーではオンライン売上が前年比21.6%増となる33.4億ドルだった。モバイル経由のオンライン売上は前年から33%増と記録的な伸びとなり12億ドルとなった。経由売上の内訳は全体の64%がデスクトップ経由を占める一方で、スマートフォンとタブレットのモバイル経由は36%となっている。サイバーマンデーでは、週末4日間のオンライン売上が伸びていたことで需要の先食いが予想されたものの、売上高は前年比12.1%増となる34.5億ドルとなった。
 週末4日間とサイバーマンデーでオンラインが次々と記録を塗り替えたことで、実店舗からオンラインへと消費の主戦場が大きく変化していることが浮き彫りとなっている。

トップ画像:ブラックフライデーイベント(感謝祭日)のウォルマート内。ウォルマートではブラックフライデーイベント中、ウォルマート・コムのトラフィックの70%がモバイル経由と発表している。  続きを読む
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2016年12月01日

【所得と貧困】、2015年の世帯年収が記録的な伸び率!でも黒人は厳しい雇用環境にある?

161201人種別所得推移
■国勢調査局は先月13日、2015年のアメリカの家計所得の伸びが統計開始以来最大となったことを発表した。アメリカ経済がようやく景気後退から回復し、低中所得者にも景気の恩恵が及びつつあることが浮き彫りとなった。同調査局が発表した「2015年アメリカの所得と貧困(Income and Poverty in the United States: 2015)」によると、2015年の世帯年収の中央値(物価上昇を除く実質ベース)は5万6,516ドル(約630万円)と、前年比5.2%増加した。5%の増加率は過去50年で最大となり、高所得者層と低所得者層の所得格差もわずかながら和らいだ。また世帯年収が上昇したのは2007年以来8年ぶりとなる。所得の伸びはアメリカ経済が堅調な成長を続けてきたことや、企業による賃金引き上げの動きが出ていることが影響したとみられる。世帯年収象を反映し貧困者数は4,310万人と前年から350万人減少、貧困率は13.5%と前年の14.8%から1.3ポイント低下した。アメリカの貧困率は2010年のピーク後に低下が続いており、2015年の低下は1999年以来の大きさとなった。人種別世帯年収もすべての人種で前年より増加した。アジア人は前年から3.7%増加して77,166ドル、白人は4.4%の増加で62,950ドル、南米系は6.1%増加して45,149ドル、黒人は4.1%増加して36,898ドルだった。なお人種別の貧困率では黒人が24.1%と突出しているものの、貧困率は前年から2.1ポイント減少している。

トップ画像:人種別の所得収入推移。2015年の世帯年収の中央値(物価上昇を除く実質ベース)は5万6,516ドル(約630万円)と、前年比5.2%増加した。5%の増加率は過去50年で最大となり、高所得者層と低所得者層の所得格差もわずかながら和らいだ。  続きを読む
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2016年11月27日

【トレーダージョーズ】、非常識な無条件返品!日系の小売業がアメリカで失敗する理由?

161127トレーダージョーズ00
■トレーダージョーズでは無条件の返品保証を謳っている。「食べてみたが不味かった」などの不満があれば、購入日に関わらず、返品理由も聞かれることもなく、レシートがなくても100%返金に応じてくれるのだ。この話は本当なのだろうか?トレーダージョーズで実際に返品を試したことがある。用意したのは半年前に購入して未開封のシリアル、半年前に賞味切れとなったワサビ・マヨネーズ(3分の1程度を消費)、約2年前に賞味期限となった未開封のマヨネーズ、3年前に購入し現在は販売中止となったハーブティ(半分以上を消費)、そして3年前に賞味期限が切れたチキンブロスの5点だ。すべてトレーダージョーズのプライベートブランド商品とはいえ、扱いさえ止めている商品から確実に腐っている食品を、レシートなく返品できるのか?を試したのだ。
 返品で向かったのはトレーダージョーズ・マンハッタンビーチ店。レジ横にあるカスタマーサービスにトレーダージョーズのエコバックに入った5点を「返品」と告げて差し出すと、スタッフは何も言わずエコバックから商品を出し、1点1点の商品番号を返品シートに記入するだけだった。期限切れや販売中止品についても聞かれないどころか、レシートの有無や返品理由、どこの地区のトレーダージョーズで購入した等も聞かなかった。スタッフは「この返品シートをレジ係りに渡して、返金をもらってください」との指示のみ。返品からわずか90秒。レジ係りに返品シートを渡したら、カスタマーサービスのスタッフと確認後に返金してもらった。ここでも何も聞かれず、わずか90秒で返金手続きが済んでしまった。返金総額は購入金額と同じ12.25ドル。トレーダージョーズの返品ポリシーにあるように無条件、100%の返金だった。捨ててもいい商品をトレーダージョーズでは返品できるのだ。
 トレーダージョーズは極端な例かもしれないが、多くのチェーンではレシートを見せることで返品は可能だ。逆にアメリカでは返品ができないお店は異端となるのだ。  続きを読む
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2016年11月25日

【ブラックフライデー】、横綱級のお買い得品はこれだ!55インチ4Kテレビが199ドル?

161125ベストバイ@ブラックフライデー
■日本でもブラックフライデー・セールが一般に知られるようになり、大手チェーンの一部にはブラックフライデーを真似たセールも始めている。本家のアメリカでは、どれぐらい安くなるのだろうか?どれがお買い得商品なのか?アメリカのニュースサイトなどで紹介されているブラックフライデーの超お買い得品をいくつか挙げてみよう。赤字間違いなしとなる激安商品は4Kテレビだ。大手チェーンストアが提供する横綱級お買い得品はベストバイの49インチ東芝4Kテレビ(クロムキャスト・ビルトイン)の200ドル、ターゲットのハイセンス製50インチ4Kテレビの250ドル、ウォルマートのフィリップス製55インチ4Kテレビの298ドルだ。リージョナルチェーンのフライズ・エレクトロニクスもウォルマートに負けてはいない。カリフォルニアを中心に34店舗の巨大店を展開するフライズでは、サイロ(Silo)製55インチ4Kテレビを199ドル(メルアド登録のプロモコード要)で提供するのだ。無名ブランドとはいえ55インチの大型4Kテレビが2万円は破格だ。
 大関級のお買い得品はアップル製品が目立っている。ターゲットではアイパッド・プロ9.7インチ(32GB)を業界最安値の449ドル、ベストバイはアイパッド・エア2(全モデル)を125ドル引きのディスカウント、ターゲットはアップルウォッチ(シリーズ1)を198ドル、またターゲットはアイポッド全モデルを20%オフにする。ベストバイではアイフォン7もしくは7プラスをベライゾンなど2年間契約で0円購入すると250ドルのギフトカードが進呈される。ターゲットもサムスン・ギャラクシーS7かS7エッジを通信キャリアの2年間契約で0円購入すると、250ドルのギフトカードに150ドルの価値となるサムスンギアVRヘッドセットとオキュラス・コンテンツ・パックが無料進呈となる。他の大関級お買い得品は、超薄型のタブレット兼ノートPCのマイクロソフト・サーフェス・プロ4(12.3インチ純正カバー付き)がベストバイで600ドルとなる。ベストバイは「アンチャーテッド4」のPS4バンドルパックに「ザ・ラスト・オブ・アス」「ラチェット&クランク」のゲームを付けて250ドルとなる。アマゾンはスピーカー型音声アシスタント「タップ」を90ドル、キンドル・ファイア・キッズ・エディションを75ドルとこちらもお買い得だろう。
 関脇級のお買い得品ではLG製40インチHDテレビがベストバイで150ドル、アヴェラ製40インチHDテレビがフライズで124ドル(プロモコード要)など多数だ。関脇級で最も目を引くのはJCペニーかもしれない。JCペニーでは感謝祭日となる24日の午後3時からセールを始めるのだが、セール前に並んだお客に1日のみ有効のクーポン券を無料配布する。ランダムに配布されるのは、10ドル以上購入すると10ドル引きとなるクーポン、100ドル以上購入すると100ドル引きのクーポン、500ドル以上購入すると500ドル引きとなるクーポンの3種類だ。500ドル引きクーポンが当たれば、横綱級を飛び越えるほどの「ウルトラお買い得」となる。
 アメリカの5年〜10年遅れる日本では、デパートメントも「5万円購入すれば5万円引き」1日クーポンを出すかもしれない。

トップ画像:感謝祭前日のベストバイ・エルセグンド店にはすでに行列ができていた。  続きを読む
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2016年11月24日

【ハッチマルズ(ウーモ)】、ホットすぎて孵化できない!YouTuberの開封動画がヒント?


■年末商戦開始となるブラックフライデーを前にすでに手に入りにくくなっているオモチャがある。6歳以上の子供を対象にした、卵から孵化させて成長しながら遊ぶ「ハッチマルズ(Hatchimals)」だ。ペンギンのような形をしたインターアクティブなオモチャは、日本でも「うまれて! ウーモ」の商品名で販売されている。製造元はカナダの玩具メーカーのスピンマスターズ。ハッチマルズは2009年のズーズーペット騒動を思い起こさせるほど子供からせがまれる人気となっているのだ。ハッチマルズには「ペングアラス(Pengualas)」と「ドレイグルズ(Draggles)」の2種類の他にウォルマート専売の「バードル(Burtle)」、ターゲット限定の「ベラキート(Bearakeet)」、トイザらスのみで販売の「オウリコーン(Owlicorn)」の3種類ある。アマゾンやコールズ、シアーズ、バーンズ&ノーブルでも扱っているのだが、どこもソールドアウトの状態となっている。メーカーは空輸対応を行っているのだが、店のウェイティングリストも一杯になっているほどですぐに完売になってしまう。ハッチマルズは60ドル(日本の希望小売価格では8,800円)だが、アマゾンのマーケットプレイスで240ドル前後で取引されており、オークションのイーベイでは200ドル〜500ドルで落札されるほど価格が高騰している。
 ハッチマルズはなぜこれほど受けているのだろうか?これまでもコミュニケーションを取ったり世話をすることで育てるオモチャがあった。ハッチマルズはタマゴ→孵化→ベビー→キッズ→ジュニアのライフステージ(年齢にともなって変化する生活段階)を経て成長していく。ハッチマルズにはタマゴから自分で殻を破って孵化するというを段階を入れていることで、パソコンやTVゲームにある再起動やリブートができず、やり直しがきかないのだ。オンリーワンの体験をオモチャと共有できるからこそ人気になっている。このオモチャが「殻を破って孵化する」コンセプトは実は、YouTubeの再生回数上位を占める「アンボクシング(Unboxing)」からきているのだ。アンボクシングとは新製品や新商品などを開封してユーチューバーがレビューする開封動画だ。スピンマスターズでは「オモチャ自ら開封をやったら」というコンセプトから「殻を破って孵化する」ステージが生まれた。
 オモチャにも一生に一度の段階を作ることで、子供に「育てる」という疑似体験を巧く演出しているのだ。

トップ動画:ハッチマルズの遊び方動画。タマゴ→孵化→ベビー→キッズ→ジュニアのライフステージによって遊び方(育て方)が異なっている。やり直しがきかないからこそオモチャでもオンリーワン体験となる。


YouTuberのヒカキンさんによる「うまれて! ウーモ(ハッチマルズ)」のレビュー動画。YouTuberによる新製品や新商品のアンボクシング(開封動画)が、このオモチャのコンセプトになっている。  続きを読む
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2016年11月23日

【ブラックフライデー】、客数1億3,740万人!金曜日の売上100%寄付する環境先進企業?

161123ターゲット@ブラックフライデー2015年
■全米小売業協会(NRF)が18日に発表した調査結果によると、ブラックフライデーを含む木曜日〜日曜日にかけて買い物に出かけたり、オンラインで買物をする予定のある人は今年、全体の59%となる1億3,740万人になる見通しだ。昨年の調査では全体の58.7%となる1憶3,580万人だった。ここ数年、大手チェーンストアなどがブラックフライデーセールを感謝祭日夕方から前倒しで始めていることが定着しており、木曜日に買い物をするとした人は21%(前年は22%)となっている。一方で、金曜日に買い物を予定している人は74%でこちらも前年から横ばいとなっている。土曜日と日曜日に買い物を計画している人はそれぞれ47%、24%となっている。同協会ではサイバーマンデーについても調査しており、買い物を予定している人は全体の36%と前年の34%から増加傾向にある。年齢別では若い層を中心に買い物意欲が旺盛となっており、週末にかけて買い物を計画している人は18歳〜24歳で77%、25歳〜34歳で76%となっている。ブラックフライデーではそれぞれ86%と78%となっている。
 大手チェーンストアの中にはブラックフライデーセールの前倒しを止めたチェーンもある。ステープルズは昨年と同様、感謝祭日にセールを行わない。同社は昨年、感謝祭日は営業せず金曜日の朝6時からオープンした。前年に比べて12時間も遅らせてのスタートとなったのだ。ステープルズは2年前の感謝祭日では午後6時からオープン、3年前は感謝祭日の午後8時からセールを始めていた。なおステープルズは全米に約1,300店を展開している。国内に4,000店舗以上を展開するゲームソフトのゲームストップも今年、昨年と同様に感謝祭日に営業せず金曜日の朝5時からのスタートだ。ゲームストップは2年前まで金曜日0時からセールを行っていた。ブラックフライデーさえ休業にしたチェーンストアもある。アウトドア用品大手REIは感謝祭ばかりか翌日金曜日も143店全てを休業する。同社では約1.2万人のスタッフに有給休暇を与えることで、家族や友人らと登山や釣りなどのアウトドア活動を楽しんでもらいたいとしている。一方、メイシーズは昨年より1時間前倒しして感謝祭日の午後5時からセールをスタートする。またウォルマートやKマート、ターゲット、コールズ、シアーズ、ディックス・スポーティング・グッズ、スポーツオーソリティ、JCペニー、オールでネイビー、ベストバイ、トイザらス(ベビーザらス)などは昨年と同様に感謝祭日からセールをスタートする。
 なおアウトドア用品などの衣料品を手がけ、環境先進企業としても知られるパタゴニアはブラックフライデーの売上高すべてを寄付する。パタゴニアは5年前、ニューヨーク・タイムズ紙に「このジャケットを買うな(Don't Buy This Jacket)」とベストセラーのジャケットを一面にした広告を打ち、大量消費をあおるブラックフライデーを疑問視する考えを表明していた。国内に29店を展開するパタゴニアは2年前、セールの代わりに古着の交換イベントを店内で開催して話題にもなっていた。  続きを読む
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2016年11月01日

【ホールフーズ】、ミールキットをお店で販売!モコズキッチンにローラのミールキット?

161101ホールフーズ
■ホールフーズ・マーケットは26日、調理前の食材がセットになっている「ミールキット(Meal Kit)」のテスト販売を始めた。ミールキットは料理がすぐできるように、あらかじめレシピに合わせて必要な分量の食材や調味料がセットされたもの。レシピに従って調理すれば、自宅でも高級レストラン並みの食事を楽しめる。ホールフーズが始めたミールキットはビーガン用ミールキットを扱うパープル・キャロット(Purple Carrot)。創業2年のパープル・キャロットと提携して、マサチューセッツ州ダデムの1店舗のみで販売している。ミールキットは1週間に3食(1食で二人分)のメニューをオーダーするなどサブスクリプションビジネス。ホールフーズではミールキットを青果コーナーとプリペアドミール・セクションの2ヵ所に3種類の置いて販売しているという。1食の価格は19.99ドル(二人分)。ホールフーズではミールキット販売のテスト展開から他店にも拡大するかどうか決めるとしている。
 外食業界を専門にする調査会社のテクノミックによると、2012年からトレンドとして始まったアメリカ国内のミールキット市場は現在4億ドル(約400億円)にも上っている。同社はまたミールキットは向こう5年で10倍にも急成長すると見込んでいる。別の調査では2025年までに350億ドル市場に成長していると試算しているところもある。ミールキットに現在100社が参入しており、カリスマ主婦のマーサスチュワート氏からプロバスケットボール選手のステファン・カリー氏の妻までミールキット事業に参入することを発表している。ニューヨークタイムズ紙も今年5月、食材配達サービスのスタートアップ「シェフド(Chef'd)」と提携しプロのシェフによるレシピを楽しめる「NYTクッキング(NYT Cooking」)」の開始を発表。スーパーマーケットではオランダの食品スーパー大手ロイヤル・アホールドの傘下、ジャイアントも一部店舗からの宅配を提供している。
 一人当たりの価格が10ドル前後となるミールキットが急成長している要因は利便性に新鮮さ、美味しさ、そしてヘルシーさだ。一方でミールキット市場は競争激化による顧客定着率の低さも指摘されている。調査会社1010データによると、ミールキット最大手のブルーエプロンでは2週間後の更新率は42%と半数以下となっている。24週間後も継続して注文する顧客は10%のみにとどまっている。ブルーエプロンでは同データを否定しているが、実際の顧客数や定着率などは明かしていない。最近ではブルーエプロンのカリフォルニア州リッチモンドにあるパッキング工場で、銃を所持した従業員が逮捕される事件があった。州の労働安全衛生局から工場内で従業員を危険な状態にさらしているとの指摘も受けている。また同工場では爆弾騒ぎも報告されているという。ミールキットがあまりに早いペースで急成長しているため、供給側のオペレーションが追い付いていないのだ。
 ホールフーズのミールキット販売で、スーパー最大手のクローガーも市場参入が注視されている。  続きを読む
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2016年10月29日

【アマゾン】、スーパーマーケットを最大2,000店展開?食品流通に地殻変動をもたらす!

161029アマゾン・ブックス
■ニュースサイトのビジネスインサイダーは26日、ネット通販最大手のアマゾンが最大2,000店のスーパーマーケット出店を計画していると報じた。同サイトが得た内部メモによると、アマゾンのスーパー名は「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」でアメリカ国内に2,000店舗を展開できるとしている。アマゾン・フレッシュは会員制の生鮮品の配達サービス。アマゾンは2018年末までに手始めとして20ヵ所のスーパーをオープンしテストを行う。向こう2年でスーパーをオープンする場所はシアトルやラスベガス、ニューヨーク、マイアミ、サンフランシスコ周辺など。通常のスーパーマーケット業態の他、他の業態もテストを行う計画で10ヵ所は「クリック&コレクト」と見られている。なお、ネット注文で店の前で車から降りずに注文品を受け取れる「クリック&コレクト」や「カーブサイド・ピックアップ」には、店内の売場でも買い物できるお店と「ダーク・ストア(dark store)」「ダーク・スーパーマーケット(dark supermarket)」「ドットコムセンター(dotcom centre)」と呼ばれる、売場はなくドライブスルー専用の倉庫となっている施設の2種類がある。内部メモには280坪程度となるアマゾン・スーパーは、店内からの注文に対応する端末「インストア・キオスク(Instore Kiosk)」や車両ナンバープレートからプライム会員を認識する「ナンバープレート・スキャニング(license-plate scanning)」なども導入されるとしている。ウォール・ストリート・ジャーナル紙も10日、アマゾンがコンビニエンスストアをオープンすると報じている。
 アマゾンの実店舗展開は、10坪前後で20ヵ所以上のモール内に展開する「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」や、シアトルに続いて先月2号店目がサンディエゴにオープンした書店「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」がある。

トップ画像:サンディエゴにオープンしたアマゾンのリアル書店「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」  続きを読む
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2016年10月25日

【ナチュラル・グローサーズ】、平飼い卵を格付け!箸で持ち上がるのは文字通り金の卵?


■日本人はルールを守り、スタンダード(基準)に従うようにする。アメリカ人は都合の良いルールを作り、それに合わせたスタンダードを用意する。誰かが作ったスタンダードに自分を無意識にあてはめ格付けしあうのが日本人なら、アメリカ人は自分たちのスタンダードであたかも高く格付けをされているような印象に見せているのかもしれない。アメリカのスーパーに視察に行くとそんな思いを持つことが少なくない。ハナフォードは10年前から食品の栄養格付けシステム「ガイディングスター(Guiding Star)」を行っている。ガイディングスターは健康に良い食品の度合いを1つ星〜3つ星で示す格付けだ。他の栄養格付けにはハイヴィーなどで採用されている「ニューバリュー(NuVal)」がある。ニューバリューは1〜100ポイントで食品の栄養価を格付けするのだ。
 栄養に限らず様々な格付けを自分たちの基準で行っているのがホールフーズだ。ホールフーズには漁獲法など海洋生態系への影響を査定してシーフードを評価する「漁業資源の持続可能性・格付けシステム(Wild-Caught Seafood Sustainability Ratings)」に、家畜の飼育方法で牛肉や豚肉、鶏肉を格付けする「家畜飼育5段階評価・格付けシステム(The 5-Step Animal Welfare Rating)」、サステナブル(継続可能)な生産法で収穫した果物や野菜、花に格付けする「責任ある生産(Responsibly Grown)」、家庭用洗剤を環境への配慮さで格付けする「環境負荷・格付けシステム(Eco-Scale Rating System)」がある。ホールフーズは人の関心が向かう分野を先取りし、これまでなかったルールや基準を設けて格付けすることで、業界の第一人者の印象を消費者に与えているのだ。今、人の関心が向かっている食品とはケージ・フリー・エッグだ。
 ケージ・フリー・エッグとは、鶏には窮屈で狭すぎる鳥かご(ケージ:cage)に閉じ込めずに放し飼いにした、いわゆる「平飼い」の鶏に産ませた鶏卵だ。ファストフード大手のマクドナルドからバーガーキングやサブウェイ、ウェンディーズ、スターバックス、クイズノーズなど大手外食チェーンは2017年〜2025年までに使用する卵をすべてケージ・フリーにすることを発表している。昨年から今年にかけてはコストコやクローガー、アルバートソンズ、ターゲット、トレーダージョーズなど大手チェーンストアが、順次100%ケージ・フリー・エッグに切り替えていくことを宣言しているのだ。消費者の関心が向いているケージ・フリー・エッグに、自分たちで基準を設けて格付けを始めたスーパーマーケットが現れた。
 コロラド州を中心に19州に126店舗を展開するナチュラル・グローサーズは12日、卵の格付けを発表した。オーガニック食品や自然食品、サプリメントを扱うナチュラル・グローサーズの「放し飼い卵基準ランキング(Free-Range Egg Standard & Egg Ranking )」は、平飼いや放し飼いの度合いで生産した卵を格付けするシステムだ。格付けは3つあり最高位となるゴールドにシルバー、ブロンズと続く。ブロンズの基準は、十分に動ける空間(屋内・屋外)を持つケージフリー(平飼い)で育てられており、抗生物質やホルモン剤の投与がされていない鶏が生んだ卵だ。シルバーはブロンズの基準を満たし、屋外での時間が多く、遺伝子組み換え飼料を使っていない鶏が生んだ卵になる。ゴールドはブロンズとシルバーの基準を満たしながら、殺虫剤や除草剤を使用していない無農薬の草原(一羽当り3坪の広さ)に1日6時間以上放し飼いにされている鶏が生んだ卵となっている。
 ナチュラル・グローサーズのゴールド格付けされた卵の黄身は、箸でつまんで持ち上げることができるのかもしれない。最高評価となる卵は、消費者が高額でも進んで購入する「金の卵」になるのだ。

トップ動画:オーガニック・スーパーマーケットのナチュラル・グローサーズの「放し飼い卵基準ランキング(Free-Range Egg Standard & Egg Ranking)」の説明動画。格付けはブロンズ、シルバー、ゴールドとなっており、最高位のゴールド・エッグは文字通りの金の卵となるような育てられ方となる。消費者の関心が向かっているケージフリー・エッグに革命をもたらした格付けだ。  続きを読む
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2016年10月22日

【食品デフレ】、57年ぶり!10ヶ月連続で食品価格が下落し1本10円バナナのたたき売り?

161022エルスーパー
■食品物価の下落が止まらない。商務省が今週発表したデータによるとスーパーマーケットの9月の食品物価は前年同月比で2.2%の下落となり、ここ7年間では最大の下げ幅となった。スーパーマーケットの食品物価は10ヶ月連続して下落しており、1959年〜1960年以来となる。豚肉やコーンの値下がりで、特に低・中所得世帯には恩恵となっているのだ。一方で供給側であるスーパーマーケットや生産者、さらにレストランなどの外食産業も対応に苦慮している。スーパーの食品価格が下がっている要因は中国の需要減退やドル高、生産過多などが挙げられている。例えば1ポンド(450グラム)当たりのチーズは昨年4,44ドルだったが現在は4.40ドルと1%下落している。パン1ポンドも1.97ドルと前年同月の2.01ドルから1.7%の減少だった。鶏むね肉(1ポンド)は3.24ドルと前年同月の3.38ドルから3.9%の減少。ベーコン(1ポンド)は5.48ドルとなり前年同月の5.73ドルから4.4%の減少。1ガロン(3.78リットル)の牛乳(ホールミルク)は前年同月の3.39ドルから3.23ドルと4.8%減少している。1ポンド牛ひき肉も3.66ドルと4.13ドルから11.3%減少しており、卵1ダースは50.4%減となる1.47ドルと下落幅が大きい。
 食品価格の下落はスーパーマーケットの業績に暗い影を落としており、今期予想や通期予想の下方修正が相次いでいる。スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは先月、長引くデフレと競争的な市場環境を原因に今期の業績で既存店ベースを当初の3.5%〜4.5%増から1.5%〜2.5%増に引き下げた。全米最大のスーパーマーケットチェーンのクローガーも先月、2016年度の通期予想を既存店ベースを当初の2.5%〜3.5%増から1.4%〜1.8%増と下方修正を行った。スーパーバリュの7月〜9月期決算では傘下のセーブ・ア・ロットやカブフーズなどスーパーマーケットの既存店・売上高前年同期比は5.9%の減少だった。食品価格の下落に競争激化でスーパーマーケットチェーンによる下方修正が相次ぐだろう。

トップ画像:カリフォルニアだけで49店舗を展開する中南米系スーパーマーケットのエル・スーパー。アルディを近隣にもつエル・スーパーは思い切った値下げで対抗している。スーパーマーケット激戦区となる南カリフォルニアは食品デフレも重なり、より一層レッドオーシャン化しているのだ。  続きを読む
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2016年10月21日

【ギフトレシート】、プレゼントにレシートは合理的だけど米国では既に陳腐化した習慣!

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■アメリカではクリスマスなどプレゼントをするとき、ギフト・レシートを添えて贈る習慣がある。ギフト・レシートとは貰った方が、サイズや色が合わなかったり、品物自体を気に入らないときに購入先で交換もしくは返金できるレシートだ。ブランド品など高額なプレゼントにギフト・レシートを付けている。通常のレシートとは異なり、ギフト・レシートには商品金額の記載はない。またレシートは1枚のみの発行だが、ギフト・レシートは同じ店で複数のプレゼントを購入することもあり、アイテム毎にギフト・レシートを発行する。ギフト・レシートに記載されているのは店名と商品名、購入日、価格情報が入ったバーコードなど。店のスタッフやレジ係りに「ギフト・レシートをください」と頼めばレシートとは別にギフト・レシートをプリントアウトしてくれる。お店に導入されているほとんどのキャッシュ・レジスターにはギフト・レシートを発行する機能がついているため、簡単にプリントアウトできるようになっているのだ。プレゼントを貰った方はギフト・レシートで交換するとき、多くの場合は、そのお店のギフトカードによる返金となる。ギフトカードとは、クレジットカードの大きさで裏面の磁気テープに金額などのデータが保存されているカードでその店でしか使えない。お店にギフト・レシートと商品を持っていくと、その金額分のギフトカードの交換となる。ギフトカードではなく、現金での返金はほとんどない。なぜならば、ギフト・レシートを製作して、不正に現金を得る犯罪の温床にもなりえるからだ。一方、最近ではギフト・レシートが以前ほど使われなくなっている。気に入るかどうかわからない品物にギフト・レシートを添えて贈るより、金額分のギフトカードで贈るのだ。ギフトカードなら金額内で好きな商品を購入できるからだ。またギフトカードの金額に自分のお金を足して、それまで手の届かなかった商品も購入できるメリットもある。調査によると、4人中3人となる72%がギフトカード額面以上の買い物でギフトカードを使っているのだ。
 ギフト・レシートがついたプレゼントよりもギフトカードが贈る方、貰う方にとって使い勝手がよいので、ギフトカードは最も貰って嬉しいプレゼントのトップとなっている(全米小売業協会調査)。そのためギフトカードのマーケットは年々、拡大しているのだ。昨年の年末商戦ではギフトカードは売上全体の18%以上に達している(carcash.com調査)。ギフトカードに慣れたミレニアル世代を中心にeギフトカードで贈る機会も増えている。ギフト・レシートを添えるプレゼントは今後、さらに減少していくだろう。
 
トップ画像:ウォルマートのギフトレシート(メンズ・アンダーウェア)事例。通常のレシート(左)とは異なり、ギフトレシートには価格が表示されず店名や商品名、購入日、価格情報が入ったバーコードなどが記載されている。  続きを読む
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