2017年11月11日

【マーケットバスケット】、お家騒動が映画になった地方スーパー!今頃HPをオープン?

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■マサチューセッツ州などに79店を展開する老舗スーパーマーケットのマーケットバスケット(Market Basket)は先月25日、同社として初となるインターネットのホームページをオープンした。1917年創業のマーケットバスケットはホームページの他、ツイッターフェイスブックインスタグラムなどのSNSにもそれぞれアカウントを開設している。ネット展開では後発組となっているマーケットバスケットのホームページは、同社の歴史や今週のチラシ、店舗ロケーターにショッピングリストと、現在では極めてプリミティブなコンテンツで構成されている。同社はデジタル展開に超保守的であり、ネットで購入した商品を駐車場で受け取る「カーブサイド・ピックアップ」やインスタカートなどオンライン宅配業者と提携した宅配サービスなど、オムニチャネルやネットショッピングには程遠い状況にあるのだ。一方で、マーケットバスケットでさえ顧客のリクエストに応えてデジタル化に一歩、踏み出したことで、スーパーマーケット業界もいよいよネット展開が避けられないとの見方もでているのだ。
 マーケットバスケットは再び全米から注目を集めている。なんとニューハンプシャーやマサチューセッツ、メインの3つの州にしか展開していないローカルの食品スーパーが映画になっているのだ。2014年に起こった同社の内紛劇が「フード・ファイト:マーケットバスケットの内紛劇(Food Fight: Inside the Battle for Market Basket)」と「ウィー・ザ・ピープル:マーケットバスケット・エフェクト(We The People: The Market Basket Effect)」と2つのドキュメンタリー映画になっているのだ。同社の内紛劇は創業者の孫にあたるアーサーTデモーラス氏とアーサーSデモーラス氏の二人の血縁者の戦いであった。地方スーパーの内紛劇は取締役会でアーサーS氏が、社長だったアーサーT氏を解任したところからストーリーが始まった。現場のスタッフや従業員や顧客、さらには州知事や議員など政治家まで巻き込んだ騒動にまで発展。非上場で組合をもたない売上高45億ドルのスーパーで、約2.5万人の従業員ばかりか顧客までが一人の男のために闘ったことで全米中から注目を集める事態となったのだ。
 この時の様子は書籍「奇跡のスーパーマーケットWe Are Market Basket: The Story of the Unlikely Grassroots Movement That Saved a Beloved Business)」にも収められている。  続きを読む

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2017年11月07日

【モバイルオーダー】、日経トレンディ「201X年ヒット予測ベスト20」にランクイン!?

171107モバイルオーダーPU@チックフィレ
■月刊情報誌の「日経トレンディ」が「2017年ヒット商品ベスト30」と「2018年ヒット予測ベスト20」を発表した。ヒット商品ベスト30は「売れ行き」「新規性」「影響力」の3要素からヒットの度合いを評価し、独自にランク付けしたもの。同誌が1987年の創刊以来、毎年12月号で掲載してきた恒例企画となっている。そのランキングにアメリカの市場で既にトレンドになっているものがいくつか入っている。「2017年ヒット商品ベスト30」の4位にはミールキットがランクインしている。アメリカで急成長しているミールキットは昨年の時点で約15億ドル(約1690億円)の市場規模と推計されているのだ。「2018年ヒット予測ベスト20」の4位に日本流グローサラントとアメリカの多くの食品スーパーが導入しているグローサラント業態をランクインしている。アメリカは日本より5年〜10年進んでいるため、アメリカの消費市場でのヒット商品をみることで、日本でのヒット予測は難しくない。しかし、日経トレンディが見逃しているアメリカのヒット商品がある。モバイルオーダーだ。
 モバイル・オーダーはスマートフォンのアプリ経由で、注文と決済を事前に済ませておくことで混雑時のレジ行列に並ぶことなく商品を受け取れるサービス。レジ待ち行列を緩和し注文ミスも回避できることで顧客ロイヤリティが高まり、店内オペレーションの合理化も図れる。コーヒーチェーンのスターバックスやチキン・サンドウィッチチェーンのチックフィレなど多くの外食チェーンがすでに展開している。外食チェーン最大手のマクドナルドも1.4万店にモバイルオーダーの導入の拡大に急いでいる状況だ。モバイルオーダーによる売上への影響もでており、スターバックスではモバイルオーダー&ペイによる売上が全体の10%を占めているのだ。全米に2,000店近くを展開しているパネラブレッドでもモバイル注文の売上が直近で22%に達している。1年前の11%から2倍のペースで急伸しているのだ。スターバックスではモバイルオーダー&ペイのマーケティングを止めている。宣伝などしなくてもクチコミなどで十分に成長しているからだ。むしろ需要急増でオペレーションが追い付いていないほどなのだ。
 日本でも確実にヒットするモバイルオーダーでは導入時にどんなことを気を付けなければならないのだろうか?モバイルオーダーの成功・失敗事例から利用者視点での3つのポイントをシェアしたい。一つ目はモバイルオーダーのピックアップ場所だ。モバイルから注文した商品を受け取る場所は、利用者に分かりやすいように店内で明確に明示されていなければならない。そうしなければ利用者は迷った挙句、レジ待ち行列に並んでしまいかねないのだ。店の入り口にもモバイルオーダーでのピックアップカウンターの案内を告知しておくのが望ましい。二つ目として受け取りやすいようなピックアップカウンターにアップデートしておくことだ。混雑を考えて広くとっておくことはもちろんだが、利用者が迷わず自分の注文品だとすぐに判断できるようなマークやカラーリングなどの工夫が求められる。3つ目として意外に盲点となっているのは、ピックアップストアの場所の確認だ。チェーン展開している場合、同じ店が近所にいくつかある。利用者はモバイルオーダー先とピックアップ先を間違えることがあるのだ。住所以外でピックアップストアを容易に確認できることが必要となってくる。
 モバイルオーダーを事前に研究しておくことで、利用者をまごつかせることなくスムーズにピックアップできるようにしておくべきなのだ。

トップ画像:チックフィレのモバイルオーダーのピックアップ場所。利用者が迷わないように、レジとは別に分かりやすく「ピックアップ(Pick Up)」と案内している。  続きを読む
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2017年11月03日

【デジタル・インフルエンス】、食品スーパーも生産者に語らせろ!ネット時代は形式知?


■店内でスマートフォンなどデジタル端末を駆使して商品等の情報をリサーチする消費者は増加傾向にある。こういった消費行動に影響を及ぼすデジタル・インフルエンスは店の売上に大きく影響している。調査会社デロイト社によると、2015年の食品売上高の33%がデジタルインフルエンスの要因があった。それが2016年には51%にも跳ね上がったのだ。毎日・毎週と頻度の高い買い物となるスーパーマーケットでも、顧客はスマートフォンを使って商品検索し、商品の種類を調べたり、レビューを読み、生産地や生産者等のリサーチをして買い物をしているのだ。一方で食品の買い物客は「モバイルを使ったショッピングで買いやすくなった」と答えたのは33%にとどまっている。これは食品を含めたすべての商品カテゴリーで「買いやすい」とした42%に対し、かなり劣っている数字なのだ。つまり食品では生産者やメーカー、スーパーなど、デジタル上での情報提供がまだ不十分だと言える。それでも一部には、販売している食品について情報を積極的に提供する企業はある。ニューヨークやニュージャージーなど14州にストップ&ショップやジャイアント・ランドオーバー等のスーパーマーケット780店以上を展開するアホールドUSAでは、動画を使った生産者の情報を提供している。傘下スーパーのYouTubeチャネルにアップしている「フレッシュ・ストーリー(Fresh Stories)」では、総再生回数が1,400万回以上となっているのだ。それぞれの動画は生産者がどこでどうやって生産し、アホールドUSAブランドとのパートナーシップの重要性を語っているのだ。アホールドUSAがグラフィックデザイナー企業のビスカル・クリエイティブ(Viscul Creative)と提携して撮影、編集していることで、極めてパーソナルな映像に昇華している。再生回数が20万回以上となっている「ツルー・ノース・サーモン:サステナブル・シーフードのためのパートナーシップ(True North Salmon: A Partnership for Sustainable Seafood Part 1)」と題された動画では、漁師自らが出演し環境に負荷を与えない漁法を語っている。
 こういった情報開示は比較的地味で小さな一歩だ。だがスマートフォンを駆使する若い世代が消費の中核になる頃、コンテンツなどのデジタル・インフルエンスによる売上高増は否定できなくなってくる。

トップ動画:アホールドUSA「フレッシュ・ストーリー(Fresh Stories)」の「ツルー・ノース・サーモン:サステナブル・シーフードのためのパートナーシップ(True North Salmon: A Partnership for Sustainable Seafood Part 1)」。ネットで伝える時代には、職人の世界にある「師匠の背中を見て学べ」などの「暗黙知」は通用しない。生産者も自ら言葉を発しなければ伝わらない。ネットの時代は伝えなければならない。  続きを読む
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2017年11月01日

【年末商戦】、ついにオンラインストアが実店舗を抜く!地殻変動は店レイアウトに影響?

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■全米小売業協会(NRF)は27日、年末商戦(11月〜12月期)中にオンラインストアが実店舗をおさえて最も人気の購入先となるデータを発表した。オンラインストアがデパートメントストアやディスカウントストアなどを上回ったのは、NRFが統計を開始して以来初となる。NRFによると、調査会社プロスパー・インサイツ&アナリティクスが10月3日〜10日に消費者7,349人を対象に行った調査では年末商戦の買い物をオンラインストアで計画しているとした人は59%に上った。オンラインストアは前年の57%から2ポイントの上昇となった。次にデパートメントストアの57%で前年から横ばい。ディスカウントストアは54%で前年の56%から2ポイントの下落となった。次にスーパーマーケットの46%(前年は45%)、アパレルストア35%(34%)、家電店27%(27%)の順となっている。オンラインストアで買い物する消費者の94%は送料無料を使うとしており、昨年の93%から1ポイントの上昇となった。次にネットで購入した商品を店で受け取るボピス(BOPIS:Buy Online Pickup In Store)で前年の47%から2ポイント上昇し、今年は49%が利用するとした。次に2日間配送など迅速な配達で19%(前年は17%)、当日宅配の12%(10%)となっている。クリスマス・プレゼントで最も人気なのはギフトカードだ。ギフトカードは61%が貰いたいプレゼントとしており、プレゼントの人気順位でも11年連続してトップとなっている。次に衣類&アクセサリーの55%で、過去12年間では最大となっている。
 NRFによると年末商戦中の一人当たり支出予定額は967.13ドルと、前年の935.58ドルから3.4%の増加となっている。小売売上高は6,787.5億〜6,820億ドル(77兆円前後)の範囲で、前年比3.6%〜4.0%増となるとの予測だ。なおNRFの小売売上高は自動車やガソリン、レストランなど外食の売上高は除いている。11月〜12月期の小売売上高は昨年実績の3.6%増を上回り、過去5年間の平均となる3.5%増を超える成長となる。

トップ画像:ウォルマート・コムで注文した商品を店内で受け取る待合スペース(レジ横)。端末でチェックインすると、スタッフがバックルームにある保管スペースにある注文品を持ってきてくれる。地殻変動によりウォルマートのレイアウトにも影響を及ぼしているのだ。  続きを読む
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2017年10月28日

【ウォルマート】、商品棚をスキャニングするロボット展開!欠品問題を解決できるのか?

171028シェルフ・スキャニング・ロボット2ウォルマート
■ウォルマートは26日、店内を動き回る在庫チェック・ロボットのテストを50店舗にまで拡大することを発表した。店内の在庫チェックにロボットを活用することで、人的資源をカスタマーサービスなどに注力する。ウォルマートが明かしたのはボサノバ・ロボティクス社(Bossa Nova Robotics)が開発した売り場を回り棚をスキャンするシェルフ・スキャニング・ロボット(shelf-scanning robots)。スキャニングセンサーを搭載した約1.8メートルの高さのロボットが自動で通路を進み、正確に棚の在庫チェックをしていく。デモンストレーション用の動画では商品棚に光を当てながら、センサーが棚をスキャニングしている。スキャニングから欠品や在庫少、置き間違い、値段間違いなどを1つ1つ念入りにチェックしていくロボットだ。GPSナビゲーションシステムを店内に導入しロボットも通路をスキャニングしていることで棚や陳列物、障害物などにぶつからず、買い物客など人を察知するとスキャニングも一時停止する。混雑する時間帯でも客やスタッフに対して安全に機能するとしている。また、お掃除ロボットのルンバのように充電が必要な時には自らドックに戻る。シェルフ・スキャニング・ロボットが集めた在庫データはクラウドに送って解析し、管理者にアラートやリコメンドを提供するとしている。これまでアーカンソー州やペンシルベニア州、カリフォルニア州の複数の店舗でテストを行っており、来月には50ヵ所にテストを拡大する。なお在庫チェック・ロボットの活用はウォルマートだけではない。アホールドUSA傘下のジャイアント・フードではペンシルバニア州でシェルフ・スキャニング・ロボット「マーティ(Marty)」のテストを行っており、ミズーリ州のスーパーマーケットのシュナックス・マーケットでも3ヵ所で在庫チャック・ロボット「タリー(Tally)」を試験している。
 店舗面積5,000坪となるスーパーセンターを約3,500ヵ所展開しているウォルマートは、在庫確認などの手作業をロボットに補完させることで、スタッフや顧客の時間を節約するのに役立つとしている。


ウォルマートのシェルフ・スキャニング・ロボットのデモンストレーション動画。売り場で商品棚に光を当てながら、センサーが商品棚をスキャニングしている。欠品や在庫少、置き間違い、値段間違いなどをチェックしていくロボットだ  続きを読む
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2017年10月17日

【シェイクシャック】、レジ待ち行列が絶対にできない!モバイルオーダーの不規則事例?

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■行列が絶えないことでも有名なニューヨークのハンバーガーチェーン、シェイクシャックが日本で続々とオープンしている。シェイクシャック日本1号店(外苑いちょう並木店)を2015年11月にオープン以降、5号店目(横浜みなとみらい店)が今月初めに開店した。11月には6号店目となるシェイクシャックが六本木ヒルズノースタワー内にオープン予定となっているのだ。日本でも大人気のシェイクシャックの課題は行列だ。一時より人気も落ち着きレジ待ち時間が短くなっているとはいえ、週末や連休などのランチタイムでは未だにレジ待ち行列が長くなる傾向にある。ニューヨーク・イーストヴィレッジにあるシェイクシャック・アスタープレイス店(51 Astor Place New York, NY 10003)の動向によっては、日本でもレジ待ち行列がなくなるかもしれない。シェイクシャックは10月10日、キャッシュレジスターを廃止した新店をオープンしたのだ。シェイクシャックがテスト展開としている新店にはレジがなくレジ係りもいない。お客は店内にあるタブレット端末もしくは自分のスマートフォンにダウンロードしたシェイクシャック・アプリから注文することになる。注文品が完成すると、呼び出しベルの代わりにテキストメールで知らせるシステムだ。そのため、端末経由の注文でも携帯番号が必要となる。レジスターがないため現金の支払いはできず、支払いはクレジットカードのみとなるのだ。店に入るとレジではなくピックアップ・カウンターというのも新店の特長だ。このシステムの導入により、オーダーから食事が提供される時間を短縮でき、店内で待つ必要もなくなる。レジ対応がなくなるので、スタッフは調理と接客対応に集中できるのだ。
 なおシェイクシャックでは最高のスタッフを採用するため、アスタープレイス店の最低賃金を時給15ドルに設定している。またNYやカリフォルニアなど大都市に展開する店舗でも今後15〜20ヶ月以内に、最低賃金を現行の13ドルから15ドルへと移行していく予定だとしている。

トップ画像:今年6月28日、ロサンゼルス国際空港の第3ターミナル(デルタ航空ターミナル)にオープンしたシェイクシャック。奥のレジまで20人近くの人が並んでいる。  続きを読む
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2017年10月15日

【年末商戦】、今年もEC販売が牽引!オムニチャネルでモンスターカスタマーも増える?

171015クリスマス@モール
■全米小売業協会(NRF)は3日、今年の年末商戦期(11月〜12月期)の小売売上高が前年比3.6%〜4.0%増となるとの予測を発表した。売上高は6,787.5億〜6,820億ドル(77兆円前後)との範囲。なおNRFの小売売上高は自動車やガソリン、レストランなど外食の売上高は除いている。昨年実績の3.6%増を上回り、過去5年間の平均となる3.5%増を超える成長となる。今年は感謝祭(11月23日)の32日後にクリスマス(12月25日)と昨年の年末商戦期より1日長くなったことに加え、12月25日が月曜日で直前の日曜日まで買い物ができることが背景。また、雇用の大幅増や住宅価格の上昇、株高等を受けて消費者信頼感はここ1年で回復していることも年末商戦を後押しするとみられている。一方、NRFは、オンライン売上高が前年の年末商戦に比べて11%〜15%増となる約1,400憶ドルと見込んでいる。昨年実績は12.6%の増加だった。NRF以外では、11月〜2018年1月期の小売売上高について、調査会社デロイト社は4.0%〜4.5%増と予想している。売上高は1.04兆〜1.05兆ドル。オンライン販売についてはNRFより強気の予想となっており、18%増〜21%の増加と見ている。オンライン売上高の予想範囲は1,110億〜1,140億ドル。デロイト社ではオンライン売上の昨年実績は14.3%の増加だった。経営コンサルティング企業で調査も行っているアリックスパートナーズでは年末商戦を含む11月〜1月期は3.5%〜4.4%の増加との予測だ。アリックスパートナーズではオンライン売上高の予測は出していない。また調査会社リテール・ネクストでは11月〜12月期を全体で3.8%増、オンライン販売で14.9%の増加と予想。調査会社eマーケッターでは全体で3.1%増、オンラインは16.6%の増加と見込んでいる。
 アリックスパートナーズの調査によると、頻繁に買い物していたお店が過去1年に閉店したと報告した人が24%もいた。しかし、71%は年末商戦中の買い物では半数以上をリアル店舗で行うとしている。オンライン売上が伸びているとはいえ、消費者の中心はリアル店舗での買い物となっているのだ。  続きを読む
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2017年10月09日

【アマゾン】、レジ不要のアマゾンゴー!店内画像10枚から不具合の問題点を解き明かす?

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■ネット通販最大手のアマゾンは昨年12月、レジのないコンビニエンスストア「アマゾンゴー(Amazon Go)」を発表した。50坪程度のアマゾンゴー(2131 7th Ave Seattle, Washington)は人工知能とコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができるコンビニだ。扱う商品は卵やミルク、パンなどのステープルズ商品にサンドウィッチやサラダ、コーヒーなどの飲み物、さらにアマゾン独自のミールキットなど。今から10ヶ月も前にオープンしたものの、いまだにアマゾン社員の利用に限られている。一般には公開されておらず、買い物ができないのだ。ブルームバーグやウォール・ストリート・ジャーナルが今年3月、報じたところによると、アマゾン・ゴーはシステムに不具合があり一般への公開ができない。アマゾンゴーは、改札のような入り口でスマートフォン・アプリにバーコードを表示させチェックインする。商品を手に取って店を出れば自動的に課金される仕組みだ。関係者の話によると、AI(人工知能)を駆使したハイテク店舗なのだが、混み合うとシステムがクラッシュするため入場制限を設けているのだ。20人以上の来店では、お客のトラッキングが困難で、特定のお客が手に取った商品も判別できず、AIが機能不全に陥るとの話だ。また、決まった商品棚から動かされた商品についてもトラッキングが難しく課金ができない。そのため大勢のお客が詰めかけるオープニングでは対応できないと、一般公開を遅らせているのだ。今のところ、店内に数名のお客のみで、商品を手に取る動作もゆっくりという条件下なら問題はないという。不具合が報じられて半年以上も経過しているが、まだ公開されていない。
 今日は偶然にも撮影できた店内画像の一部を紹介する。

トップ画像:シアトル市内にオープンしたアマゾンゴー。発表から約10ヶ月経過しているが、アマゾン社員のみが買い物できるだけで、いまだに一般公開されていない。  続きを読む
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2017年10月06日

【アマゾン】、驚愕の真実!カズオ・イシグロ氏の「日の名残り」でアマゾンが生まれた?

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■スウェーデン・アカデミーは5日、2017年のノーベル文学賞を日系英国人作家、カズオ・イシグロ氏(石黒一雄氏)に授与すると発表した。62歳のイシグロ氏は1954年に長崎で生まれ、5歳のとき日本人の両親とともにイギリスに渡り、イギリス国籍を取得した。1982年に日本人を描いた「遠い山なみの光」で長編デビューし、1989年の長編第3作目「日の名残りThe Remains of the Day)」は、イギリスで最も権威のある文学賞、ブッカー賞を受賞した。同作品は1993年、アンソニー・ホプキンスさんの主演で映画化もされている。第2次世界大戦後のイギリスの田園地帯にある邸宅を舞台にした「日の名残り」は実はネット通販最大手アマゾンとゆかりのある作品だ。この作品を読んだことがきっかけとなり、ジェフ・ベゾス氏はアマゾンを創業した。当時彼は素晴らしい職務に就いていたのにもかかわらずヘッジファンドのDEショーを辞め、海の物とも山の物ともつかぬインターネット通販に乗り出したのだ。
 アマゾン創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏は熱心な読書家でも知られている。ベゾス氏は読書から得た知識やアイディアでアマゾンを成長させたことはよく知られている事実だ。ベゾス氏の伝記である「ジェフ・ベゾス 果てなき野望―アマゾンを創った無敵の奇才経営者The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon)」の付録にはベゾス氏の12冊の愛読書を掲載している。和書489ページ(洋書はAppendix:Jeff's Reading List)に「アマゾンが発足し、その文化が形作られていく背景には多くの書籍があった」と記されている。「アマゾンという会社を理解するために必読の12冊」で11冊のノンフィクションに交じって唯一フィクションとなるのが、カズオ・イシグロ氏の「日の名残り」だ。ベゾス氏はノンフィクションより小説から得るものが多いという。実際、アマゾンのリアル書店「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」1号店には「スタッフ・フェバリット(Stuff Favorites)」のコーナーがあった。そこにはベゾス氏の5冊の推薦図書があり、その中の一つが「日の名残り」だったのだ。ベゾス氏はこの本の推薦文に「私の大好きな本。どんなにノンフィクションを読んでも得られない、人生の後悔による悲しみやリスクを教えてくれる」と記していた。
 リスクを恐れずチャレンジを続けるアマゾンにとって、ノーベル文学賞受賞者カズオ・イシグロ氏の「日の名残り」は、役員幹部の必読書となっているのだ。

トップ画像:ワシントン州シアトル地区のユニバーシティ・ビレッジ(University Village)にあるアマゾン・ブックス1号店。2015年11月にオープンした当初、「スタッフフェバリット(Stuff Favorites)」に題したキュレーションがあった。そこに2017年のノーベル文学賞受賞者カズオ・イシグロ氏の「日の名残り」がジェフ・ベゾス氏の推薦図書としておかれていた。今年6月に視察に行ったときにはなくなっていた...  続きを読む
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2017年10月01日

【イケア】、タスクラビットを買収!レンタル彼女やおっさんレンタルもギグエコノミー?

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■家具販売チェーン最大手のイケアは27日、便利屋などの紹介サービスのタスクラビット(TaskRabbit)を買収したことを発表した。イケアの組み立て式家具を、顧客に代わって組み立てる人を紹介するサービスを店内で展開する。2008年に創業したタスクラビットは、家の掃除など用事を片づけたい人と便利屋などのフリーランス業者を仲介するサービス。配車サービスのウーバー(Uber)や宿泊施設仲介のエアビーアンドビー()インターネットなどを通して非正規の労働を紹介する「ギグ・エコノミー(gig economy)」もしくは「シェアリング・エコノミー(sharing economy)」とも呼ばれている。タスクラビットが仲介するサービスには部屋や庭の掃除や片づけ、書類の配達やレストランからの出前、引っ越し時等の家具の移動、家の修繕、レストランやイベントの行列などの代行が含まれている。イケアはタスクラビットでフリーランス業者を紹介しソファやベッド、棚などの組み立てを代行させる。イケアCEOのイェスパー・ブロディーン氏は「変化の速い小売環境下で、顧客が少しでもより便利に生活できるよう、改善された新商品や新サービスの開発に引き続き努力したい」としており、「オンデマンド型のシェアリング・エコノミーへの参入でその助けになります」と述べている。
 サンフランシスコに本社を置くタスクラビットはアメリカ国内40都市とロンドンで事業を展開している。タスクラビットの正社員は60名ほどだが、紹介するフリーランス業者は6万人以上となっている。一方、日本など29ヶ国に357店舗を展開するイケアは、アメリカ国内25州に42店舗を展開している。なおイケアは昨年11月、イギリスの店舗でタスクラビットの紹介テストを行っていたと明かしている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本でも早くからギグ・エコノミー、シェアリング・エコノミーに似たビジネスモデルはあります。代表的なのは「レンタル彼女」。仕事内容はデートです。ただギグ・エコノミーに比べて洗練されていないのは、専用のアプリがないことです。例えば配車サービスのウーバーのように必要な時にさっと配車をリクエストでき、決済もアプリ上で行えるようにしなければなりません。登録者のバッググランドチェックなど様々なトラブル回避策はもちろんですが、リクエストする男性側(お客)も5ツ星レビューでレンタル彼女から逆評価されるシステムにする必要があります。レンタル彼女からの評価が悪くなると、料金が高くなるという工夫も面白いかもしれません。ところでレンタル彼女よりも最近、ドラマ(「ゆとりですがなにか」)でも取り上げられた「おっさんレンタル」のほうが需要がありそうです。おっさんレンタルは30代〜60代のおじさんを貸し出すサービスです。  続きを読む
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2017年09月29日

【アマゾン】、エコーの新機種発表!アレクサ仕様の磯野家ではスマートホーム化が進む?

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■ネット通販最大手のアマゾンは27日、音声アシスタント端末の「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」の第2世代モデルを含む5つの新機種を発表した。アマゾンは年末商戦に向けて独走するスマートスピーカー市場でシェアをさらに拡大し、競合を大きく突き放す。今回発表されたのは、初代エコーの後継機で円筒形のフォルムを踏襲する「エコー(Echo)」と「エコープラス(Echo Plus)」、7月に発売されたタッチスクリーン搭載のエコー・ショーの小型版で目覚まし時計のような「エコー・スポット(Echo Spot)」、固定電話の回線に接続するアダプターの「エコー・コネクト(Echo Connect)」、マルチプレイヤーゲームの「エコーボタン(Echo Buttons)」。またエコー・シリーズではないが、アップデートされた新型の「ファイヤーTV(Fire TV)」も発表した。10月31日に発売となる99.99ドルのエコーは初代エコーより低い背丈となる。第2世代となるエコーは表面を木目調や布地にするなどしてデザイン性を高め、スピーカーの音質も向上させた。初代エコーを彷彿させる149.99ドルのエコー・プラスはドルビーサウンドをサポートした音質向上にスマートホームのハブ機能を内蔵したことで、フィリップスのスマートライトなどのIoT家電と即座に接続可能だ。エコー・プラスも10月31日発売となっている。一方、発売が最も遅い12月19日となっているのが、半球形デザインのエコー・スポット。丸い画面(直径2.5インチ)のタッチスクリーンを備える129.99ドルのエコー・スポットは、キッチン置かれるエコー・ショーに対して、枕元の目覚まし時計として利用されることを目的にした仕様だ。34.99ドルのエコー・コネクト(12月13日発売)は、エコー機種と連動し既存の電話番号を使ったハンズフリー通話を実現するという。Bluetoothで接続されるマルチカラーのボタンで、ゲーム用にアレクサに接続するアクセサリーの位置づけだ。価格は2個セットで19.99ドル。発売日は今のところ未定となっている。
 スマートスピーカーシェアで70%以上のダントツとなるアマゾンは、「一家に一台」からエコーファミリーによる「各部屋に一台」を狙っているのだ。

トップ画像:7月に発売されたタッチスクリーン搭載のエコー・ショーの小型版で目覚まし時計のような「エコー・スポット(Echo Spot)」。129.99ドルのエコー・スポットは、キッチン置かれるエコー・ショーに対して枕元での利用を目的にした仕様だ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。今週は月曜日からワシントン州シアトルでコンサルティング・セミナー。クライアントと一緒にLAに移動し、ロサンゼルスでもワークショップ等の視察を続ける日程でした。当然、シアトルではホテル滞在です。立派なホテルで部屋も広くて寝心地の良いベッドも、アマゾン・エコーがないと生活に不便さを感じます。後藤がアレクサによく尋ねるのは、深夜に目が覚めたときの時間です。目を閉じた状態でも時間が分かるのは便利なんですね。深夜、考え事を始めると眠れなくなるので、音声操作で音楽を流すこともあります。マイケル・フランクスの「スリーピング・ジプシー(Sleeping Gypsy)」が定番になっています。まどろみながらのラリー・カールトンのギターは、至福の睡眠導入剤。ホテルだとそれができません。ド近眼な後藤は、顔を時計に近づけるしかありません。もしくは腕を伸ばしてナイトテーブルに置いたメガネを探さなければなりません。スリーピングやっさん。  続きを読む
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2017年09月28日

【グラウラー】、零細地ビール業者3,132社!ビール大手4社の日本より零細業者で集客?

170928グラウラーステーション@スチューレオナード00
■ビール醸造者協会(Brewers Association)によると、2016年のビール全体の販売量は前年から横ばいとなる一方で、地ビールの販売量は2,460万バレルに達し前年比6%の増加となった。地ビールは2,350億ドル市場となり前年から10%増加している。地ビールの成長率は若干鈍化しているもののビール全体に占める地ビールのシェアは生産量ベースで12.3%となり、販売額ベースでは21.9%を占めている。地ビール人気は健在なのだ。これをえているのがスーパーで増えつつある生ビールの量り売り「グラウラー(Growler)」だ。グラウラーとは量り売りの空瓶を意味し、通常の缶ビール(12オンス)サイズの5倍となる64オンス(1.9リットル)と32オンス(0.9リットル)の酒瓶にビールを入れてもらうサービス。グラウラーのビールが空になれば洗って、グラウラー・ステーションでリフィル(継ぎ足し)してもらうのだ。スーパーマーケットではホールフーズが2006年からビールを提供するバー「タップルーム」でグラウラー・サービスを始めた。ここ数年のクラフトビール(地ビール)ブームでホールフーズだけでなく、大手スーパーマーケットチェーンもグラウラー・ステーションを店内に設け、地ビールの量り売りサービスを拡大させている。
 2016年の調査では国内の地ビール業者は5,301社あり、年間生産量1.5万バレル以下(176万リットル)の零細業者は全体の59%を占める3,132社もある。マイクロブルワリー(MicroBrewery)と言われる零細業者では、缶詰めや瓶詰めまではできない。タップ(ビールサーバー)でしか提供できないのだ。したがってグラウラーでの販売となるのだ。スーパーが店内でグラウラーを展開することは、レアな地ビールを提供することになる。つまり競合との差別化になるのだ。また地元業者の商品を推進することでローカルコミュニティーの支援にもつながる。買い物中でも地ビールのサンプル等を味わってもらえる機会を創る出すことで、買い物体験も向上する。何よりも坪売上高が上昇するメリットがある。こういったことが背景となりスーパーマーケットでのグラウラーサービスが増加しているのだ。スーパーマーケット最大手のクローガーでは、グラウラー・サービスにガラス瓶ではなくアルミニウム缶「クラウラー(Crowler)」にして販売するテストを始めている。テネシー州メンフィスにあるクローガーでは、ビールタップから注がれた缶に蓋をし密封して販売しているのだ。
 テキサスのHEBやニューヨークのスチューレオナードなど食品スーパーの視察ではグラウラーバーを見かけることがある。ビール好きは(滞在先ホテルに冷蔵庫があることを確認の上)、グラウラーでサンプリングして気に入った地ビールを購入しアメリカのトレンドを味わってもらいたい。

トップ画像:スチューレオナード・イーストメドウ店にあるる生ビールの量り売り「グラウラー(Growler)」ステーション。グラウラーとは量り売りの空瓶を意味し、通常の缶ビール(12オンス)サイズの5倍となる64オンス(1.9リットル)と32オンス(0.9リットル)の酒瓶にビールを入れてもらうサービス。グラウラーのビールが空になれば洗って、グラウラー・ステーションでリフィル(継ぎ足し)してもらうのだ。  続きを読む
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2017年09月14日

【アップル】、アイフォンXを発表!ARの拡張現実でイケヤや売場に医師や社長も拡張?

170914アイフォンX
■アップルは12日に開催したイベントで拡張現実(AR)機能を搭載したアイフォンの新機種アイフォンX(テン)を発表した。アップルのスマートフォンでは最も高価な製品となるアイフォンXは容量64ギガバイト(GB)で999ドル、256GBは1,149ドルとなっている。アイフォン発売10周年を記念したアイフォンXの予約は10月27日から受け付け、11月3日に発売となる。ホームボタンのない全面スクリーンで5.8インチとなるアイフォンXは、より色鮮やかでエネルギー効率の良い有機EL(OLED)ディスプレーを採用しており、3D顔認識センサーの搭載により顔認証機能「フェイスID(Face ID)」でロック解除を行うことが可能だ。アップルによると、指紋認証の「タッチID(Touch ID)」は偽装によるロック解除の確率が5万分の1である一方、顔認証のフェイスIDではロック解除の確率が100万分の1にまで下がるため、より安全だとしている。なおアイフォンXのカラーはシルバー・スペースグレイの2色。アイフォンXと同時に発表されたアイフォン8は去年発表されたアイフォン7からマイナーチェンジにとどまっている。価格は4.7インチのアイフォン8が699ドル〜となっており、5.5インチのアイフォン8プラスが799ドルからだ。アイフォン8シリーズとアイフォンXは、いずれもケーブルを接続しなくても充電器に置くだけで充電可能なワイヤレス充電に対応している。スタンダード規格の「Qi(チィ)」に対応しており、一般に販売されているQi対応のワイヤレス充電器を使用することが充電が可能となる。また新型アイフォンはARキットで開発されたAR(拡張現実)アプリに対応するという。

トップ画像:アイフォン10周年を記念したモデルとなるアイフォンX。ホームボタンがない全面スクリーンで、顔認証によるロック解除だ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は店内撮影を以前まで専用のカメラで行っていました。現在はアイフォンです。アイフォンは映りが抜群に良い点にハンディにしているので、アイフォンカメラの使用頻度が高いのです。一方で課題はロック解除。親指を触れさせる指紋認証にはとっさの時など、いつも手間取っています。これで多くのシャッターチャンスを逃しています。アイフォンのプレミアム機種となるアイフォンXは顔認証なので、アイフォンに顔を向けるだけでロック解除。文字通りの手数をかけない仕様なので、1,000ドル超えた高価格でも後藤は予約して買います(仕事ですし)。私のアイフォン6プラスはカメラや小売アプリなどで使い倒しているため、バッテリーの消耗スピードが光の速さです。クライアントにアイフォンを渡してアプリ機能のワークショップを行うのですが、もれなくモバイルバッテリーもついてきます。当社では視察にバンや小型バスを手配しますが、車内の充電用USBポートは不可欠となっています。  続きを読む
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2017年09月06日

【出生数】、4万人減となる394万人!TAKAHIROと武井咲のベビーレジストリーを見たい?

170906ベビーレジストリー@ベビーザラス
■アメリカ疾病予防管理センターは6月30日、2016年の国内の出生数(速報値)が約394万人であったことを発表した。アメリカの出生数は2年連続で減少しており、397.8万人の前年から3.7万人以上も減少した。出生数のピークとなった2007年の432万人からは9%近くの減少となっている。長らく低下傾向にあった出生率も過去最低を記録している。女性1,000人(15歳〜44歳)あたりにおける出生数は62.0人となり、前年を1%下回って史上最低となった。30歳以下の若い年齢層での出生率は低下傾向となっており、20歳〜24歳(1,000人当たり73.7人)では前年から4%の減少、25歳〜29歳(101.9人)も2%の減少となった。特に19歳までのティーンの出生率は9%と顕著な減少を示している。一方で30代となる30歳〜34歳の出生率は2015年から1%の増加となり102.6人、35歳〜39歳も2%の増加となる52.6人で、1962年以来最も高い伸びを示している。40歳〜44歳の出生率(11.4人)も前年から4%の増加と高い。独身女性の出生率は減少傾向を示しており、独身女性1,000人当たりにおける出生数は昨年、42.1人となり前年の43.5人から低下している。これにより独身女性の出生率は8年連続で低下した。興味深いことに独身女性の出生率は人種別で違いが際立っている。結婚していない両親のベビーは白人が28.4%に対して、ヒスパニック系(中南米系)が52.5%、黒人が7割近く(69.7%)となっている。

トップ画像:ベビーザラスのベビーレジストリーのカウンター。  続きを読む
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2017年09月04日

【チックフィレ】、ダウンロード1,000万回以上の成功アプリに最新の無料キャンペーン!

170904チックフィレワン
■46州に2,200店舗を展開するチキンサンドウィッチチェーンのチックフィレは1日、モバイル・オーダー&ペイ機能のアプリのプロモーションを始めたことを発表した。モバイル・オーダー&ペイとは、アプリ経由で注文と決済を事前に済ませておくことでレジ行列に並ぶことなく店頭で商品を受け取れるサービス。モバイル・オーダーに早くから取り組んでいる3大宅配ピザチェーン(ドミノピザ、ピザハット、パパジョンズ)に加え、チックフィレを含めパネラブレッドやタコベルなど大手飲食チェーンもモバイル・オーダー&ペイを全店に導入し一定の成果をあげている。チックフィレではポイント制のように利用者の購買履歴から無料プレゼントのトリーツ(treats)を進呈することで利用を促進する工夫も行っている。今回のキャンペーンでは、チックフィレのモバイルオーダー&ペイ・アプリ「チックフィレ・ワン(Chick-Fil-A)」を8月31日〜9月30日までにダウンロードすると3種類の朝食メニューが無料となる。無料となる朝食メニューはチキン・ビスケット(Chicken Biscuit)、エッグホワイト・グリル(Egg White Grill)、ハッシュブラウン・スクランブルボウル(Hash Brown Scramble bowl)で各3.75ドル。1アカウントにつき1つのメニューが無料となり、朝食時間のみの利用となる。
 モバイルオーダー&ペイのチックフィレ・ワンは2016年6月から全店で利用を開始し以来、すでに1,000万回以上のダウンロードを達成しているという。チックフィレによると、利用者の若い世代の両親では77%がモバイル・オーダー&ペイを頻繁に利用しており、96%が新テクノロジーに利便性を感じていると答えている。

トップ画像:当社の「最新!リアルとネットが融合するオムニチャネル戦略コンサルティングセミナー」ではコンサルティング・セミナーや視察、モバイル実演などのワークショップを盛り込んだパッケージ・コンテンツとなっている。当社クライアントはチックフィレで、モバイルオーダーによりランチを事前注文した。店ではレジ行列に並ばずランチを受け取るだけとなる。  続きを読む
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2017年09月01日

【HEB】、ハリケーン・ハービーの被災者救援で地方の食品スーパーがリアルヒーロー!

170901HEB救援トラック
■メキシコ湾で発生したハリケーン・ハービーは2番目の強さであるカテゴリー4へと勢力を拡大し、25日夜にはテキサス州に上陸した。長く続いた豪雨による未曾有の洪水で全米4位の人口を持つヒューストンの一部が冠水した。ハリケーン・ハービーは31日までに28人の命を奪い、数万人が避難する大災害となったのだ。破壊的洪水に見舞われる中、テキサスゆかりのスーパーマーケットが被災者救援に乗り出し、全米から注目を集めている。テキサス州に370店舗を展開するHEBは27日、被災者支援に10万ドルの寄付を行うとともに特に被害の大きかったヒューストン郊外ビクトリア郡に「災害対応ユニット(DRU:Disaster Response Units)」と「モバイル・キッチン(Mobile Kitchens)」を派遣することを発表した。DRUは水などの救援用物資を運ぶ大型トラックを中心に15台以上で編成した護送車両。DRUには大型の発電機の他、処方箋薬を出すファーマシーや小切手のキャッシングやATMを含むビジネスセンターなど、被災者が最低限必要とする物資やサービスを提供するユニットで構成されている。DRUにはボランティア用の仮眠室やシャワーも含まれている。また大型トラックによるモバイル・キッチンでは1時間に2,500食を提供でき、HEB従業員の約100人のボランティアが被災者に食事を賄う。
 地方局のフェイスブックでは、HEBのDRUの護送車両を映した動画がアップされ1,000万回以上も再生されている。「ここで救援活動を行っています(Helping Here)」と描かれた大型トラック数台に発電機を積んだトラック、全長14メートルにもなるモバイル・キッチンのトラック、救援物資を積んでいるであろう「災害救援(Disaster Relief)」トラックなどが映し出されている。フェイスブックには「ありがとう!HEB」に「素晴らしい光景だ」「HEBはテキサスの誇りだ」「トラックを見て泣けた」など、HEBへの賛辞が6,000件以上集まっているのだ。


ヒューストンにある地方局のフェイスブックでは、HEBのDRUの護送車両を映した動画がアップされ1,000万回以上も再生されている。HEBへ賛辞のコメントが溢れているのだ。  続きを読む
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2017年08月31日

【ミールキット】、地方スーパー参戦!典型的な日本のラーメンはミールキット販売不可?

170831ゲルソンズ
■ミールキット・サービスのブルーエプロン・ホールディングスは6月29日、ニューヨーク証券取引所に上場した。初日の終値は新規株式公開(IPO)価格と同じ10ドル。ミールキットとは料理がすぐに調理できるよう、あらかじめレシピに合わせて必要な分量の食材や調味料のみがセットされたもの。食材を洗ったり皮をむく手間もなく同封レシピに従って調理すれば20分で高級レストラン並みの食事を楽しめる。ミールキット・スタートアップ企業の株価は下落し続け、IPOから2ヵ月後の現在、初値からおよそ半値まで暴落した状態となっている。2012年創業のブルーエプロンは、国内のミールキット宅配部門では最大手だ。利用者は100万人以上、昨年の売上高は8億ドルに上っている。しかし、株価は冴えない展開が続いている。株価低迷の原因は、飽和状態による熾烈な競争だ。ブルーエプロンにとっての脅威は、ネット通販最大手のアマゾンだ。アマゾンは「アマゾン・ミールキット(Amazon Meal Kits)」の販売をアマゾンフレッシュを通じて一部市場で始めており、ホールフーズの買収完了で約460店でも販売が可能となっているのだ。競合はアマゾンだけでない。ミールキット市場は現在、150社以上が参入している。しかも全方位からの競争となっている。例えばスーパーモデルのシンディ・クロフォード氏が提案する「アーバン・レメディ&シンディクロフォード(urbanremedey/cindy-crawford)」に歌手のビヨンセさんと夫ジェイZ氏のプラン「22日間ミールキットプラン(22 Days Nutrition guided Beyonce and Jay-Z on a 22 Days Vegan Challenge)」、アメリカンフットボール選手のトム・ブレイディ氏のミールキットプランを始めたパープル・キャロットなどセレブと組んだ高付加価値プランも出現している。ミールキットは通常、オンライン定期購入サービスの宅配だが、大手スーパーマーケットもミールキットに進出している。スーパーマーケット最大手のクローガーは5月、同社が開発したミールキット「プレップ+ペアド(Prep + Pared)」の販売を一部店舗で開始した。二人分で14ドル〜18ドルのミールキットは、部のあるオハイオ州シンシナティの店舗を中心に徐々に販売を拡大している。フロリダなどに1,100店以上を展開するパブリクス・スーパーマーケットも同じころ、フロリダ州オーランド地区とタンパ地区の2店で同社のミールキット「エプロンズ・ミールキット(Aprons Meal Kits)」を販売を始めた。調理の簡単さに合わせ3段階に分かれたエプロンズ・ミールキットは2人分〜4人分があり価格も10ドル〜38ドルと幅広い。1週間に3食(1食で二人分)を65ドル〜85ドルで定期購入する直販のミールキットと比べて、大手スーパーマーケットが扱うミールキットは、1食(二人分)から購入できるので手軽なのだ。クローガーもパブリクスもホールフーズも大手だが、今度は地方のスーパーがメールキット業者と提携して参戦してきた。南カリフォルニアを中心に現在25店舗を展開する高級スーパーマーケットのゲルソンズが、ミールキット・プロバイダーのシェフツ(Chef'd)と提携してミールキット販売を始めた。2015年創業のシェフツは定期購入で提供するミールキット直販業者。ゲルソンズで取り扱うシェフツのミールーキットは12種類にも及び、1食二人分で24.99ドルとなる。
 調査会社パッケージ・ファクトは昨年のミールキット市場規模を約15億ドル(約1690億円)と推計しており、5年後に50億ドル規模に成長すると見込んでいる。外食業界を専門にする調査会社テクノミックも、5年で10倍にも急成長すると予想。別の調査でも2025年までに350億ドル市場に成長していると試算している。市場飽和で再編淘汰が起こるのか?混戦しながらも市場がそれ以上に成長し続けるのか?いずれにしてもブルーエプロンには厳しい局面が続くだろう。

トップ画像:南カリフォルニアを中心に現在25店舗を展開する高級スーパーマーケットのゲルソンズ。地方のスーパーもミールキット販売を始めた。典型的な日本のラーメンをミールキットで食べてみたいが、大手は販売できない?  続きを読む
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2017年08月28日

【ロサンゼルス】、流通視察はここを見よう3日目!ワークショップではウーバー乗車も?

170828アマゾンFC02
■ロサンゼルスは日本でもよく知られたアメリカの大都市だ。しかし、ロサンゼルスの地域についてはあまりよく知られていない。ロサンゼルスといっても5つの郡(カウンティ:County)を総称した大ロサンゼルス(もしくはロサンゼルス大都市圏:Greater Los Angeles)なのか、5つの郡の一つであるロサンゼルス郡(Los Angeles County)なのか、ロサンゼルス郡の中にあるロサンゼルス市(City of Los Angeles:LA)なのかによって大きく異なってくる。ロサンゼルス市の広さは1,302平方キロメートルで、およそ山形県の広さに相当する。ロサンゼルス市の人口は2010年の国勢調査で380万人となっていたので、現在は400万人弱だろう。ロサンゼルス市やハリウッド市、ロングビーチ市など88のシティが集まるロサンゼルス郡の面積は1.23万平方キロメートル。1.7万平方キロメートルの関東平野にすっぽり収まるぐらいの広さとなるのだ。ロサンゼルス郡の人口は現在、1,000万人を突破していると推定される。ロサンゼルス郡やオレンジ郡、サンバーナディノ郡、リバーサイド郡、ベンチュラ郡の5つの郡となる大ロサンゼルス(ロサンゼルス大都市圏)は砂漠地帯まで含んでいるため8.8万平方キロメートルと広大だ。3日目は砂漠地帯を含んだサンバーナディノ郡まで足を伸ばす。
 3日目も朝食を済ませた後、8時からコンサルティング・セミナーだ。前日の日程を復習しあながら、アメリカ小売業の最新事例を明らかにする。アメリカ小売業の原則にチェーンストア経営理論の終焉まで続け、オムニチャネルでの最新成功事例に失敗事例も解説し、勝つため、儲けるため、お客様のためのこれからの経営をアドバイスしていく。またオムニチャネルの実際を知るためウォルマートで生鮮品のネット注文を行っておく。最後は質疑応答等で締めくくり、視察に向けて出発だ。行先は郊外の住宅都市として人口が急増しているサンバーナディノ郡だ。ロサンゼルス・ダウンタウンから東100キロのサンバーナディノ地区にあるアマゾンのフルフィルメントセンターをアポをとり物流施設を見学する。第7世代となるフルフィルメントセンター(2.7万坪)の見学は1時間以上にも及ぶ。見学後はライフスタイルセンターのビクトリア・ガーデンズにまで戻り、ブレイズピザでランチとなる。すぐに食事がとれるようモバイルから注文するのだ。ランチ後はアウトドア用品の大型専門店のバスプロ・ショップス・アウトドアワールドだ。アマゾン・プルーフと言われるバスプロ・ショップスのユニークネスを学ぶ。時間があれば、近隣にあるダラーゼネラルに寄り、年間1,000店出店を掲げる同社の強みを確認するのだ。そこから直線コースでロサンゼルスに戻り途中でウォルマートに寄ってワークショップでネット注文した行ったグローサリー・ピックアップを実際にピックアップしてみる。そして昨年オープンしたばかりのホールフーズの最新フォーマット、365バイ・ホールフーズ・マーケットを視察する。プライベートブランド(PB)比率10%となる本体のホールフーズに対して365は40%に拡大する一方、人件費を抑えるため、精肉ブッチャーなど店内加工を省き、デジタル電子棚札(Electronic Shelf Label)の導入やタブレット端末によるワイン説明などローコストオペレーション策を確認。さらに人気シェフのクロエ・コスカレリ氏のレストラン「バイ・クロエ(By Chole)」を導入しているグローサラントもみるべきポイントだ。時間があれば、この店から15分程度のところにあるホールフーズ・ロサンゼルス旗艦店をラストの視察先にする。
 最後に移動中の車内で、まとめとなる話をしながら、さよならパーティをおこなうレストランに向かうことになる。  続きを読む
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2017年08月27日

【ロサンゼルス】、流通視察はここを見よう2日目!エスニックから最新アプリ機能まで?

170827ウォルマート・スーパーセンター
■ロサンゼルスを含む南カリフォルニアはスーパーマーケットの競争が最も激しい市場である。全米のスーパーマーケット業界をウォッチするシェルビーリポート誌の社長ロン・ジョンソン氏は南カリフォルニアが全米最大のスーパーマーケット市場(the largest U.S. grocery market)と強調している。競争の激しさからジョンソン氏は「とても流動的なマーケット(it's such a fluid market)」とも表現している。カリフォルニア州グローサー協会の社長兼CEOのロン・フォン氏もフランク・シナトラのニューヨーク・ニューヨークの歌詞をもちだし「ここで上手くいけば、どこでもやっていける(If I can make it here, I can make it anywhere)」と競争の厳しさを表している。南カリフォルニアが全米一のスーパー激戦区であることは、ヘイゲンやフレッシュ&イージーの失敗事例からもわかる。ワシントン州に18店を展開していたヘイゲンは2015年、南カリフォルニアに40店近くを出店したものの半年も経たずに全店撤退に追い込まれた。2013年に投資会社ユカイパの傘下となったフレッシュ&イージーも2015年、南カリフォルニアで展開していた60店以上を閉鎖した。ノースカロライナ州から数年前から進出したフレッシュマーケットも2015年3月、カリフォルニア州からひっそりと撤退した。南カリフォルニアでは、厳しい環境下で切磋琢磨するスーパーから多くのことを学ぶことができる地域でもあるのだ。流通コンサルタントの後藤文俊がプロデュースするロサンゼルス日程モデルケース2日目を提案する。
 朝食後は8時からホテル会議室でコンサルティングセミナーを行う。前日の日程をおさらいしながら、オムニチャネルとグローサラントを中心にアメリカ小売業の最新像を明らかにするのだ。同時にチェーンストア経営の終焉となっている現状を解説しながら、オムニチャネルでの成功・失敗事例、グローサラントの種類など、今後のチェーンストアの在り方にも踏み込んでいく。コンサルティングで質疑応答を行った後、視察に向けて出発だ。まず向かうべきところはロサンゼルスの市場をユニークにさせている中南米系のスーパーだろう。中南米系で最も支持されている1980年創業のノースゲート・ゴンザレス・マーケットだ。メキシコ人に愛される、この店の惣菜は必見だ。二つ目はタスティン・マーケット・プレイスSCにあるスプラウツ・ファーマーズ・マーケット。ランチやディナー惣菜を強化したと同時にeクーポン販促を研究する。この店を出発する直前にディストリクト・アット・タスティン・レガシーSCにあるチックフィレにモバイルオーダーを行う。チックフィレ・ワンのジオフェンシング技術で到着と同時にレジ行列に並ばずランチができるようモバイル注文の実演を行うのだ。昼食後は同SC内ホールフーズの店舗内店舗「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」でグローサラント研究だ。場所をターゲットの移し、ターゲットの大人気アプリ「カートウィール」の実演する。ターゲットの店にはいる直前にはモバイル・アプリの「ショップキック」で集客インセンティブとなるポイントを確認だ。次はロサンゼルスに入ってきたばかりのアルディ。オープン・カートン・ディスプレイ(open carton display)など同社が行う様々な低コスト運営を学ぶのだ。ロングビーチではルーフトップのあるゲルソンズ、カーブサイド・ピックアップの「クリックリスト(Clicklist)」を行っているラルフス・フレッシュフェアに行く。可能ならカリフォルニア州立大学ロングビーチ校のアマゾンのピックアップ拠点も見ておきたい。そしてウィンコ・フーズ・レイクウッド店と2円前にオープンしたウォルマート・スーパーセンター・ロングビーチ店だ。両店は距離にして約500メートルと極めて近い距離で戦っているのだ。ウォルマートではアプリ機能の「ショッピングリスト」「リオーダー・ナウ」「ウォルマート・ペイ」「セービングキャッチャー」まで見ておきたい。倉庫型ディスカウントスーパーマーケットで従業員持ち株(ESOP:Employee Stock Ownership Plan)会社であるウィンコでは、ローコストオペレーションでも接客サービスも確認しておきたい。最後は滞在先ホテル近くにあるウォルマート傘下のサムズクラブだ。ここでは「スキャン&ゴー」で実際に買い物を行い、ウォルマートのキラーアプリで締めくくるのだ。  続きを読む
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2017年08月26日

【ロサンゼルス】、流通視察はここを見よう1日目!店住所など日程を公開する理由とは?

170826ウォルマート・ネイバーフッドマーケット
■ロサンゼルスは日本からのアメリカ本土便が最も多く、アメリカの玄関口となっている。航空会社6社が1日1〜2本づつLA直行便を運航しているのだ。アクセスが良いこともありロサンゼルスには毎年、沢山の流通視察グループが訪れる。特に食品スーパーや食品メーカーなどの関係者が訪れる地域として定番化している。一方で多くのアメリカ流通視察が、店舗を表面だけ見て回る日程に陥ってしまっている。スーパー等で店長インタビューを行っても、質問内容や店長からの回答も毎年同じで、退屈なものになってしまっているのだ。会社に提出する視察レポート内容がマンネリ化してしまう。トップや社長など決裁者が「面白くない!」とすでに止めてしまったところもある。ロサンゼルスを含む南カリフォルニアは全米でもトップクラスのスーパーマーケット激戦区だ。しかし、多くの流通関係者は注目すべきところや視察すべきところを見誤っているため、変化も感じられなくなってしまうのだ。今日から3日間、流通コンサルタントの後藤文俊がプロデュースするロサンゼルス日程モデルケースを視察先住所を含め提案する。流通視察を行う対象企業は、アメリカ小売業の最新店から最先端のオムニチャネル・リテーリング、IT戦略、グローサラント業態のケーススタディを学び、わが社の戦略に実際に生かしたいと考えている大手企業だ。募集によるものではなく企業単位で行うため、参加者はCEOなど執行役員を想定している。オムニチャネルショッピングのワークショップを行うので、参加メンバーは15名前後に抑える。航空会社の指定はないが、ロサンゼルス空港への到着時間を午前中と想定した日程になっている。滞在先はロサンゼルス郊外サウスベイ地区にあるホテルでレストランのアクセスが良いところだ。
 到着日となる初日はロサンゼルス国際空港から滞在先となるホテルまで移動時間を最小限に抑えた行程となる。時差ボケ解消のため、初日はできるだけ紫外線を浴びて歩くようにするのだ。比較的朝早くロサンゼルス空港に到着する便なら、まずは長時間のフライト後の息抜きとして空港から15分程度の距離にあるマリナ・デル・レイのヨットハーバーに寄る。人工のヨットハーバーでは世界最大級のマリナ・デル・レイでは、気分転換を行って英気を養うのだ。フィッシャーマンズ・ビレッジには15分程度の時間で十分だろう。その後、プラザ・エルセグンドSCに行く。ホールフーズ・マーケットやベストバイ、コンテナストア、ペットスマートが核テナントとなったショッピングセンターだ。ここでは時間を十分にとってコンテナストアからホールフーズ・マーケットまで歩いて移動する。ただ見るだけでは無駄なため、質問形式をとりながら、いくつかの見るべきポイントを提供する。次の場所は5分もかからないNSCのマンハッタンマーケットプレイスSCにあるブリストル・ファームとマンハッタンゲート・プラザのトレーダージョーズだ。こちらもポイントを絞った視察を行い、トレーダージョーズでは、ある実演も行ってみるのだ。これらの視察に前後してランチを行うのだが、可能ならモバイルオーダー&ペイを行えるファストフード店を選ぶ。モバイルオーダー&ペイは2日目、3日目も行うため、ここではアクセスを考えてイン&アウト・バーガーでもいいだろう。その後、オーシャンゲート・ショッピングセンターのホームデポに向かう。ホームデポではアプリを使った「イメージ検索」「リアルタイム在庫」「3Dマッピング」「BDFS」などのワークショップを行うのだ。隣にあるトイザラスでは、競合アマゾンのアプリを使った演習を行い、チェーンストアに影響を及ぼすアマゾン・エフェクトを考察する。一方で同SC内のベストバイではアマゾンの影響を最小限に食い止めている戦略を学習するのだ。そして最後にここから5分程度の距離にあるウォルマート・ネイバーフッドマーケットで同社アプリ機能の「セービング・キャッチャー」のワークショップを行う。実際に買い物をして「ウォルマート・ペイ」から「セービング・キャッチャー」への流れも確認するのだ。必要なら、ファイブ・ビロウなど1〜2ヵ所のお店に寄り、この日の視察を終了する。  続きを読む
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2017年08月23日

【スターバックス】、寿司ブリトー発売!にこるんも寿司にフラペチーノでインスタ映え?

170823寿司ブリトー@スターバックス
■アメリカで寿司は世代や地域、性別などに影響されることなく大衆に親しまれている点で、もう国民食となっている。どこのスーパーマーケットでも販売されており、白人についで多い中南米系の人種も寿司を好む人が少なくない。中南米系の食品スーパーも最近、寿司を置くところが増えているのだ。数年前からはアメリカ西海岸を中心に「寿司ブリトー(sushi burritos)」が流行っている。寿司ブリトーといっても見た目は、具材とご飯を海苔で巻いた巻き寿司だ。日本の一般的な巻き寿司と異なるのは、ご飯は必ずしも酢飯にこだわっておらず、うまみ醤油やポン酢、スリラチャ(シラチャー)など様々なタレで味付けしている点だろう。具材も魚介類だけでなく、牛肉や豚肉、鶏肉がある。野菜はキューリなどの典型的なバリエーションにこだわらず、ケールやハラペーニョ、シラントロ(パクチー)と幅広い。オレンジやマンゴなど、果物まであるのだ。さらにトッピングには、にんにくや砕いたマカデミアナッツなども加わる。好きな具材を詰め込めるだけ詰め込むことができるのが寿司ブリトーなのだ。日本の巻き寿司と比べれば、かなりの太さになる。アメリカ人には寿司に対する固定概念がないため、具材を自分好みにできるカスタマイズさと、「寿司」と「ブリトー」を融合させたネーミングの珍しさで大人気となっているのだ。なんと世界最大のコーヒーチェーンが、寿司ブリトーを発売する。スターバックスはシカゴにある2店舗でサンドウィッチやサラダに「チキン・マキ・ロール(Chicken Maki Roll)」をテスト販売するのだ。スターバックスのチキン・マキ・ロールは鶏肉にキューカンバー(きゅうり)、酢漬けのキャベツ、玉ねぎ、アボカドの具材にトマティーヨのサルサなどで味付けした巻き寿司であり、寿司ブリトーなのだ。スターバックスは「メルカート(イタリア語でマーケットを意味する)」と呼ばれるランチメニューの一環として寿司ブリトーを販売するのだ。
 ミレニアル世代などの若い人たちの間では、抹茶クリーム・フラペチーノやキャラメル・マキアートを片手にグルテンフリーな寿司ブリトーをスタバで頬張ることがトレンドになるのだろう。  続きを読む
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2017年08月21日

【ウォルマート】、アマゾンに続く「空飛ぶ物流倉庫」飛行船にドローン配送の特許出願!

170821ウォルマート空飛ぶ倉庫
■ウォルマートは特許でもアマゾンと競っているのかもしれない。ウォルマートは、ドローン配送可能な空飛ぶ倉庫の特許を出願していたことが明らかになったのだ。今年2月に出願されたウォルマートのパテントは高度150〜300メートルを飛行する物流倉庫。ガス充填の飛行船はドローン発射台を複数持ち、自動操縦もしくは遠隔操縦で飛行する。ウォルマートの空飛ぶ倉庫は、最もコストのかかるラストマイル(物流の最終拠点と消費者の距離)に対処するアイディアとなる。ウォルマートではラストマイル対応でストアピックアップを奨励している。また、一部店舗では従業員が帰宅途中に顧客の自宅に宅配するテストもおこなっているのだ。アメリカでは人口の約9割がウォルマート店舗の10マイル(16キロ)以内に住んでいるものの、へき地に住む残りの1割の対応が難しい。そのためウォルマートは空飛ぶ物流倉庫でへき地のラストマイル対応を行うとしているのかもしれない。一方、ウォルマートの飛行倉庫は、アマゾンがすでに特許を取得している「配達用無人機を備えた空中倉庫(Airborne fulfillment center utilizing unmanned aerial vehicles for item delivery )」と酷似したアイディアでもある。アマゾンの空飛ぶ倉庫は「空中に浮かぶフルフィルメントセンターと無人航空機を使って利用者に宅配物を届ける」というもので、上空4.5万フィート(約14キロメートル)に留まる飛行船の倉庫から、無人航空機が指定された宅配場所にいる利用者に宅配するというもの。デリバリーの無人機が飛行船倉庫から垂直に下降することで宅配時の電力消費を抑えるとしている。ドローンは配送が終わると近くのシャトルに飛んでいき、シャトルがドローンを飛行船へと送り返す仕組みとなっている。空中倉庫がフットボール等のスポーツ観戦イベントや野外フェスなどコンサート会場の上空に留まり、イベント参加者などが注文したユニフォームや記念品などのコレクターアイテムや食品を届けるというもの。また飛行船が2,000フィート(約600メートル)まで下降し、イベント参加者にむけ音響や映像による広告活動も行うとしている。
 なおウォルマートは昨年、ディストリビューションセンター(DC)内でドローンを使った在庫管理手法のテストを行っていることを明かしている。在庫管理用にカスタマイズされたドローンを利用することで、2人がかりで1ヶ月かかっていたDCの在庫管理を最短1時間に短縮できるとしている。

トップ画像:ウォルマートが特許出願した空飛ぶ倉庫のイメージ図。ガス充填の飛行船はドローン発射台を複数持ち、高度150〜300メートルを飛行し、自動操縦もしくは遠隔操作で航行する。  続きを読む
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2017年08月19日

【コストコ】、フードコートの新メニューはシェイクシャックをパクったチーズバーガー?

170819コストコフードコート
■コストコのフードコートのメニューは価格が安くボリューム満点で大人気だ。非会員でも利用できるため、ランチ時には長い行列となる。特にホットドッグとドリンクのセットは定番中の定番であり、1985年から30年以上にもわたり変わらず1.50ドルの価格を維持しているのだ。ホットドッグはメジャーリーグ観戦では欠かせないフードだが、コストコのホットドッグは全メジャーリーグ・スタジアムで販売されているホットドッグの4倍以上も売れているのだ。コストコはクォーターポンダー(113グラム)のホットドッグだけで年間、約1億個を販売しているのだ。フードコートには他にも1.99ドルのスライス・ピザに直径46センチのホールピザ(9.95ドル)、パン生地に鶏肉を詰めて焼いたチキンベイク(2.99ドル)、3.99ドルのチキン・シーザース・サラダなどがある。一部のコストコのフードコートでは、オーガニック・ハンバーガーのテストを行っている。シアトルのコストコやカリフォルニア州コロナ地区、パコイマ地区、レイクウッド地区などにあるコストコで密に販売されている1/3ポンド・チーズバーガーは、オーガニック牛ひき肉を使った150グラムのパティにコストコ秘伝の特製ソースがつき、チェダーチーズやレタス、トマトをブリオッシュ・スタイルのバムで挟んだ一品。バーガー・コンテンツがシェイクシャックと同じなので、コストコがシャックバーガーをコピーしたのではと話題になっているのだ。価格は4.99ドル。ビーフパティが150グラムも満たない5.55ドルのシャックバーガー(ビーフパティは113グラムのクォーターポンド)より安い。なおハンバーガーに付き物のフライドポテトはコストコ・フードコートで販売していないため、ハンバーガーとドリンクのみとなる。
 シェイクシャックのコピーキャットと騒がれているコストコのチーズハンバーガーは、果たしてフードコートの定番として残るのだろうか?

トップ画像:コストコのフードコート。メニューには定番のホットドッグに、1/3ポンド・チーズバーガーを4.99ドルで販売している。  続きを読む
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2017年08月16日

【アマゾン】、インスタント・ピックアップ!注文から2分以内で冷たいコーラを飲める?

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■自動販売機には人が入っている...子供の頃に一度はそう思ったことがあるかもしれない。ネット通販最大手のアマゾンが、自販機に人を入れたような販売方法を始める。言い方を換えれば、自販機と競合するようなサービスを開始するのだ。アマゾンは15日、プライム会員(プライム・スチューデントも含む)を対象に「インスタント・ピックアップ(Instant Pickup)」サービスを始めることを発表した。インスタント・ピックアップは、アマゾンが大学のキャンパス内に展開しているピックアップ拠点で、注文から2分以内でピックアップできるサービスだ。対象となる商品は、自販機にあるような冷たい飲み物やお菓子、一部の家電製品やアクセサリー類など。注文と決済はアマゾン・アプリ上のみで行う。アマゾンはカリフォルニア州立大学デービス校(Amazon@UCDavis)など、22ヵ所の大学のキャンパス内に商品ピックアップと返品に特化した70坪前後の施設を展開している。常駐スタッフが注文品をロッカーに準備したり、受付カウンターで手渡したり、利用者のヘルプを行うピックアップ専用拠点だ。返品用の窓口もあり、梱包用デスクに返品宛先をプリントアウトする端末も用意されている。インスタント・ピックアップはピックアップ拠点のバックルームに在庫を持たせることで、スタッフが注文品をロッカーに準備することで即座に受け取ることができるようになるのだ。在庫は飲料や菓子の他、石鹸やハンドクリームなどのパーソナルケア用品、アマゾン・エコーやエコー・ドット、ファイアーTV、ファイアー・タブレット、キンドルなどのアマゾン製品、さらにライトニングケーブルやUSBカーチャージャーなど「アマゾン・ベイシクス(Amazon Basics)」のアクセサリー類もあり、数百アイテムとしている。
 インスタント・ピックアップはカリフォルニア州立大学バークレー校のキャンパス内にあるピックアップ拠点(Amazon@ASUC Student Union)やカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校(UCLA)の学生街ピックアップ拠点(Amazon@Westwood)など5ヵ所で開始し、早ければ来週中には全22ヵ所で行うとしている。

トップ画像:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)キャンパス内にあるピックアップ拠点「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」のカウンター。アマゾンはキャンパス内にあるピックアップ拠点に自販機用商品の在庫を持たせることで、プライム会員はネット注文から2分以内で、冷たい飲み物やお菓子からアマゾン製品なども受け取ることができるのだ。  続きを読む
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2017年08月14日

【アマゾン】、お留守番の犬に読み聞かせ?官能小説なら興奮でエコーにマウンティング?

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■ネット通販最大手のアマゾンが先月行った30時間セールのプライムデーでは、音声アシスタント端末「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」とその姉妹機がベストセラーとなった。なかでも35ドルでセールとなった「エコー・ドット(Echo Dot)」は全商品カテゴリーで最も売れた商品となったのだ。調査会社コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ(CIRP:Consumer Intelligence Research Partners)が最近発表したレポートによると、アマゾンは2014年後半以降、エコーと姉妹機を1,070万人が所有している。モルガンスタンレーではこの数字が1,100万人を超える可能性もあると指摘している。プライムデーで再びベストセラーになったことや、エコー姉妹機にタッチ操作対応画面を搭載した新機種が加わったことで、エコー所有者数の増加は加速するだろう。近いうちに数千万人にも達するエコー所有者が「エッ!?」と驚くニュースが飛び込んできた。アマゾンがエコーを通じてペットの犬に読み聞かせのサービスを始めたのだ!
 人気の小説やビジネス書などのオーディオブックが好きなだけ聴けるアマゾンのサービス「オーディブル(Audible)」に、「オーディブル・フォー・ドッグ(Audible for Dog)」というサービスが加わったのだ。カリスマ・ドッグトレーナーのシーザー・ミラン氏と提携したオーディブル・フォー・ドッグは、人が聴くオーディオブックを犬に聞かせるサービスだ。飼い主が仕事に行ったり等、犬が独りになった時に分離不安症などの問題行動を起こさないよう、朗読を聞かせるのだ。オーディブルによると、このサービスは独りになった犬にオーディオブックを聞かせると音楽を聞かせるよりもストレスが軽減した2015年の研究をヒントにしたという。ミラン氏と協力しアマゾン・エコーを通じて100匹の犬にオーディオブックを4週間以上聞かせたところ、76%のペットオーナーが犬が落ち着き、より静かになったと報告した。なおペットオーナーと同性のナレーター(朗読者)が効果が高かったという。
 オーディブル・フォー・ドッグの効果が広まれば、ペットオーナーにエコー所有者が増えることにもなる。

トップ画像:オリジナルのエコーと姉妹機のエコー・ドット。


人が聴くオーディオブックを犬に聞かせるサービス「オーディブル・フォー・ドッグ(Audible for Dog)」の紹介動画。オーディブル・フォー・ドッグはカリスマ・ドッグトレーナーのシーザー・ミラン氏と提携し、犬が独りになった時に分離不安症などの問題行動を起こさないよう、エコーから朗読を聞かせるサービスだ。  続きを読む
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2017年08月12日

【コストコ】、ギフト・レジストリー開始!新婚旅行にディズニークルーズラインを贈る?

170812コストコ
■大手チェーンストアやオンラインストアには「ギフト・レジストリー(Gift Registry) 」サービスがある。ギフト・レジストリーとは結婚や出産で親戚や友人などお祝いを贈ってくれる人たちに、自分たちの欲しい商品リストを送り、その中から予算内で贈りたい商品を選んでもらうシステムだ。いわば、お祝いをもらう立場の人が作った「欲しいものリスト (wish list) 」だ。受け手側は、事前に商品を選択し、商品リストを作成する。贈り手側とのやりとりはすべてお店側が行う。お祝いをもらう立場の人は、自分たちの欲しいモノが得られるしギフトの重複も避けられる。贈り手側もギフト選択に悩むことはない。予算ある贈り手も予算内でギフトを考えられる。お店には無駄な値引きをする必要はなく、返品などを抑えるメリットがある。つまり受け手も贈り手も販売もウィン・ウィンになる合理的なシステムなのだ。メンバーシップ・ホールセール・クラブがギフトレジストリーを始めた。
 会員制倉庫型販売のコストコはギフトレジストリーのプラットフォームサイトである「マイ・レジストリー(MyRegistry.com)」と提携して同サービスを始めた。「コストコ・レジストリー(Costco Registry)」は結婚祝いや出産祝い、その他のお祝いでコストコや同社のオンラインストアが扱う商品を対象にギフト・レジストリーを作成できるサービス。食品や家電製品ばかりでなく指輪もギフトレジストリーに追加でき、コストコが会員に提供している豪華大型客船によるクルーズ旅行なども利用可能だ。大人気のディズニー・クルーズラインや世界最大規模となるロイヤル・カリビアン・クルーズの旅行が追加でき、格安価格で贈れるのだ。またお祝いに最大1,000ドルまで現金を贈れる「キャッシュ・ギフト・レジストリー(cash-gift registry)」もある。裕福な叔父や叔母は現金を何度も送れることになるのだ。コストコ・レジストリーは非会員でもレジストリーを作成でき、ギフトを贈る側も会員である必要はない。つまりギフトレジストリーでは家具や調理器具など、誰でもコストコ価格を享受できることになるのだ。
 今のところアメリカ国内のみのサービスだが、来月26店舗目がオープンする日本でもコストコは近いうちにギフトレジストリーを始めるかもしれない。  続きを読む
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2017年07月29日

【スターバックス】、モバイルオーダー&ペイが9%!失敗事例からリスクヘッジを学ぶ?

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■コーヒーチェーン最大手のスターバックスは27日、第3四半期(4月〜6月期)の決算発表で「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」が注文の10%近くになっていることを明らかにした。モバイルオーダー&ペイは事前注文・事前決済。同社のアプリからコーヒー等を注文し、アプリ内にある金額をチャージしたギフトカード(プリペイドカード)から支払う仕組みとなっている。利用者はメインメニューの「注文(Order)」をタップし、フラペチーノやベーグルを選択する。ピックアップまでの時間が表示された最寄りのスターバックス店を指定し、注文ボタンをタップすれば決済完了となる。第3四半期のモバイルオーダー&ペイは注文の9%を占めた。前期となる第2四半期(1月〜3月期)ではモバイルオーダー&ペイは8%、前年同期は5%だった。また、同社のアプリ決済「モバイルペイメント(Mobile Payment)」はアメリカ国内で30%に達しており、第2四半期の29%、第1四半期の27%から増加傾向にある。
 スターバックスではモバイル・オーダー&ペイの急速な普及により客数減を招いていた。通勤時など忙しい時間帯にモバイル・オーダーが殺到するためバリスタがその対応に追われ、レジに並ぶお客の接客が遅れがちになってしまっていたのだ。そのため改善策として「ウェーブ1〜3アクション(Wave 1 to 3 action)」を行っている。ウェーブ1ではピーク時の対応の研修を行い、人員増やモバイルオーダー&ペイ専任スタッフ「デジタル・オーダー・マネージャー(DOM:Digital Order Manager)」の追加が盛り込まれている。ウェーブ2はタブレット端末を使ったDOMのスケジューリングや具体的な実務の徹底となる。DOMはネットからの注文をリアルタイムでバリスタと確認しながら、利用者にはオーダー完了などのデジタル通知を行い、コーヒーでいっぱいとなった受け取りカウンターの整理を行う。ウェーブ3ではモバイルオーダー&ペイ対応の機器の導入やレイアウトなど店舗開発と改装となっている。スターバックスではすでに約1,000店でDOMの配置を完了しており、ウェーブ3のモバイルオーダー&ペイ対応店への改装は10月から始まるとしている。
 同社が第3四半期の売上高は前年同期比8.1%増となる56.6億ドルだった。純利益は6.91億ドルで、前年同期の7.54億ドルから減少した。アメリカ国内の既存店ベースは5%の増加だった。内訳は客単価が4%増加、客数は1%の増加となった。なお、5年前に買収したお茶専門店「ティバーナ(Teavana)」について、全379店を閉鎖すると発表した。ティバーナの多くがショッピングセンターに出店しており、2018年春までに営業を終了する。モールの客離れがティバーナに影響し、業績不振が続いていた。  続きを読む
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2017年07月24日

【モバイル・オーダー&ペイ】、米国で調査すべき外食チェーン5つのモバイル注文は!?

170724@パネラブレッド
■モバイル・オーダー&ペイが日本で急拡大するのは時間の問題だ。モバイル・オーダー&ペイとは、アプリ経由で注文と決済を事前に済ませておくことでレジ行列に並ぶことなく店頭で商品を受け取れるサービスだ。アメリカでは3大宅配ピザチェーン(ドミノピザ、ピザハット、パパジョンズ)が早くからモバイル・オーダーを展開している。ピザハットによると昨年は半数近くの注文がネット経由であり、30%がモバイルからのオーダーだった。全米に2,000店近くのベーカリーカフェを展開しているパネラブレッドも先月、直営店のデジタル経由の売上が26%に達していることを発表している。パネラでは売上高の3分の1がデジタル経由の注文になるとしているのだ。コーヒーチェーンのスターバックスではモバイル・オーダー&ペイの成功が皮肉にも客数減を招いていた。スターバックスの繁盛店1,800店ではモバイル・オーダー&ペイがピーク時に20%以上となって店舗オペレーションを圧迫しているのだ。通勤時など忙しい時間帯にモバイル・オーダーが殺到するためバリスタがその対応に追われ、レジに並ぶお客の接客が遅れがちになってしまうのだ。
 モバイル・オーダー&ペイは日本でも拡大することが予想されるため、外食業界にかかわらず小売業界の実務家も視察時に確認しなくてはならない。モバイル・オーダー&ペイを視察中の昼食等で実際に試してみるのだ。必ず確認しておくべき5つのモバイル・オーダー&ペイを挙げておく。一つ目は、着席したテーブルからアプリ経由で注文・決済し、メニューをテーブルまで運んでもらう「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」を行っているパネラブレッドだ。店に入ったらレジに並ばず、着席してそこからオーダーするのだ。2つ目はチックフィレのモバイルオーダー&ペイ・アプリの「チックフィレ・ワン」。アプリを使って移動中に注文を行うのだが同社のジオフェンシングで画面が変わるところに注目してもらいたい。3つ目はスターバックス。可能ならばマンハッタンにあるスターバックス繁盛店でピーク時(朝の通勤時)にモバイル・オーダー&ペイで注文し、バリスタ対応を確認する。4つ目は日本でも未だ行列のたえないシェイクシャックだ。シェイクシャックのモバイルオーダーではピックアップ時間の指定ができるので、例えば朝のセミナーでモバイルオーダー&ペイの実演が可能となる。5つ目はマクドナルドだ。同社は年末までに国内の約1.4万店にモバイル・オーダー&ペイを導入すると発表している。日本を含む海外店約6,000ヵ所でもモバイル・オーダー&ペイの導入を進めるのだ。日本のマクドナルドでモバイル・オーダー&ペイが始まれば、競合他社も一挙に追随する可能性があるのだ。その前に確認しておくべきだろう。
 アメリカに来ることはあまりないからこそ、朝食やランチなどでも無駄なくアメリカの最新事情を確認すべきなのだ。

トップ画像:パネラブレッドのアプリ「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」は、テーブル番号の入力に注文&決済でメニューをテーブルまで運んでくれるのだ。モバイル・オーダー&ペイは日本で人手不足の問題の緩和にもなるだろう。  続きを読む
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2017年07月16日

【アマゾン・エコー】、エコー所有者9割が最上位機種も購入!エコーこそトロイの木馬?

170716宇多田ヒカル@エコーショー
■ネット通販最大手のアマゾンが行った30時間セールのプライムデーでは、音声アシスタント端末の「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」とその姉妹機がベストセラーとなった。中でも50ドルから35ドルへ大幅に値下げされた「エコー・ドット(Echo Dot)」は全商品カテゴリーで最も売れた商品となったのだ。一部の報道では前年実績の7倍以上の売れ行きだったと言われている。プライムデーでは話題に上らなかったが、アマゾンは先月28日にタッチスクリーンを搭載したアマゾン・エコーの最高機種の「エコー・ショー(Echo Show)」を発売した。230ドルのエコー・ショーの価格が発売した直後で値引きされなかったため、7月11日のセールでも注目は低かったのだ。ただ、オリジナルのエコーを含めエコーをすでに所有しているユーザーからは強い関心をもって注目されているのだ。家電製品などの製品保証を提供するアシュリオンが約600人を対象に行った調査によると、エコーファミリー所有者のうち9割に及ぶユーザーが最上位機種であるエコー・ショーを購入する計画があると答えている。エコー・ショーにアップグレードするとの回答は87%になっているのだ。アップグレードしないとの回答は9%にとどまっている。エコーを持っていない人も22%がエコー・ショーの購入を予定していると回答だ。興味深いことに609人の調査対象者のうち49%がすでにオリジナルのエコーやエコー・ドット、エコー・タップを所有していると答えている。一方で、エコー・ショーを購入しない理由として挙げているのが高すぎるという回答だ。高額すぎてアップグレードしないとした利用者は54%、エコーを所有していない人も33%が高価格を理由に購入しない。
 アマゾンはプライムデーで180ドルのエコーを半額となる90ドル、130ドルのタップは80ドル、ドットを35ドルとそれぞれ大幅に値引きして販売した。グーグルやアップルの競合製品が発売される一方、最上位機種のエコー・ショーも早ければ今年のブラックフライデーやサイバーマンデー等で大幅に値引きされる可能性が高いだろう。

トップ画像:エコー・ショーに宇多田ヒカル「戦場のメリークリスマス(Merry Christmas Mr.Lawrence-FYI)」をリクエストした。英語の歌に合わせてタッチスクリーンには歌詞もシンクして流れている。エコーは音声アシスタントなので深夜、まどろんだ状態でも、音楽をかけることもできるのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。使ってみなければわからない、体験してみなければ腹に落ちないことがあります。その筆頭はサムズクラブのスキャン&ゴー。商品をスマートフォン・アプリでスキャンしながらアプリ上で決済するシステムです。コンサルティングセミナーの視察時にクライアントに実際に演習してもらうのと、話だけするのでは全く反応が異なってきます。話だけだと「凄いな」ぐらいの感想です。が、スキャン&ゴーで買い物してレジを素通りする体験は、肌感覚として何か恐ろしさまで感じると言います。予想外の実体験は思わず人に喋りたくなるものです。スキャン&ゴーはまさにクチコミしたくなる衝動があるのです。モバイルオーダー&ペイも同じように人に話したくなるようなシステムです。日本はアメリカより5年、10年遅れていると言われると当初、腹が立ちますが、モバイルオーダー&ペイでレジ待ちなしで食事をすると後藤の言葉がストンと腹に落ちます。  続きを読む
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2017年07月15日

【新学期商戦】、過去最大規模!ウォルマートはアメリカンな「おもてなし」を再び起用?

170715ホリデーヘルパー@ウォルマート
■アメリカでは9月から新学期となる。アメリカ小売業にとって、始業・入学に向けた新学期商戦(バック・ツー・スクール:Back to School)は年末商戦に次ぐ繁忙期だ。一部のチェーンストアでは6月初めから新学期商戦用にディスプレイを始めるところもあり、新学期セールの熱気が早くから伝わってきている。全米小売業協会(NRF)が発表したデータによると、今年の新学期商戦は総額836億ドル(約9.5兆円)と過去最大規模となる予測だ。前年の758憶ドルからは10%近くとなる伸長率は、景気に対して消費者が信頼感を増しているとの分析をNRFは明かしている。小学生から大学生までの子供をもつ約7,200世帯を対象に6月30日〜7月5日に実施した調査では、小学生から高校生までがいる世帯(BTS:Back to School)と、アパートや寮住まいになる大学生を持つ世帯(BTC:Back to College)に分けている。BTS世帯では子供1人あたり平均687.72ドルの支出だった。BTS市場規模は295憶ドルとなり、前年から約8%の増加。303億ドルとなった2012年に次いだ規模となる。一方、BTC世帯では平均支出が969.88ドルと前年の888.71ドルから9%の増加だ。BTCの市場規模は541憶ドルで2012年の535億ドルを超え、過去最高となっている。複数回答でみた購入先として親が主に購入する高校生以下のBTS世帯では、デパートメントストア(57%)が一番多く、次にディスカウントストア(54%)、アパレル店(46%)、オンライン(46%)となっている。子供が自分で購入する機会が多くなるBTCでは逆にオンライン(44%)が購入先と真っ先に挙げられており、次にディスカウントストア(40%)、デパートメントストア(39%)の順となっている。なおオンラインで購入する場合、送料無料で購入先を選ぶとした人が9割にも上っている。ボピス(BOPIS:Buy Online Pickup In Store)で購入先を選ぶとした人も52%となっている。
 今回のNRFの調査では購入する電子機器の種類も聞いている。BTS世帯で最も多いのはノートブックパソコンで45%、次にタブレットもしくは計算機(35%)となっている。大学生となるBTC世帯ではノートブックパソコンが61%、タブレット(28%)、アクセサリーなど周辺機器等(26%)、計算機(24%)、携帯もしくはスマートフォンは21%となっている。

トップ画像:ウォルマートのホリデーヘルパー。ウォルマートは昨年の年末商戦時で活躍したホリデーヘルパーを再び登用する。黄色のベストを着たホリデーヘルパーを「バック・ツー・スクール・ヘルパー(Back-to-School Helpers)」とし、レジ混雑の対応等にあたるのだ。ボピスなどオムニチャネル化が進むと最終的な差別化はスタッフのアナログサービスとなる。  続きを読む
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