2017年01月09日

【オンラインストア】、12月15日から19日に買物ピークが移動?ラストマイルでアマゾン!

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■昨年の感謝祭日とブラックフライデーを含む週末4日間の買い物では、オンラインで買物する人数が実店舗で買物する人数をついに上回る結果となった。全米小売業協会が11月末に発表した早期データによると、オンラインで買物をした客数は1億人を突破したと推計する一方で、実店舗の客数は1億人に満たなかった。オンラインでの買い物客数は前年同期から4.2%増となる550万人増え、実店舗は3.7%減の300万人減少だ。週末4日間にオンラインと実店舗で買い物をした総数は1億5,400万人と推計しており、前年同期の1億5,100万人を上回っている。買い物の主戦場がリアル店からオンラインストアに移っていることを浮き彫りにした。すでに年末商戦の結果を発表している大手チェーンストアは苦境を伝えている。メイシーズの11月と12月期の既存店・売上高前年同期比は2.7%の減少、コールズは同2.1%減、JCペニーも同0.8%減、書籍チェーンのバーンズ&ノーブルは同9.1%減、シアーズとKマートは同12%〜13%減と発表している。年末商戦の不振によりメイシーズは68店の閉鎖と1万人のリストラを発表し、シアーズも150店の追加閉鎖に工具ブランドの売却、アパレルチェーンのリミテッドは全店閉鎖と対応に追われている。
 マスターカード・アドバイザーズの小売調査部門スペンディングパルスが公表した年末商戦動向によると、小売売上高は全体で前年比4.0%の増加となった。大手チェーンストアが年末商戦の低迷を公表する一方で、意外に高い数字となっているが、オンライン売上が全体を押し上げているのだ。同調査によるとオンライン売上が前年同期比で19%の増加なのだ。別の調査となるアドビ・デジタル・インサイトが5日発表した推計によると、11月と12月期のオンライン売上高は同社予想を上回る917億ドル(約11兆円)となり前年同期比11%増となった。調査会社コムスコアでもオンライン売上高が一昨年の年末商戦に比べて12%の増加だったと報告している。アドビによると年末商戦の61日間中、10億ドル(約1,170億円)を突破した日数は57日となった。特にモバイル経由の売上伸長が著しく、前年同期比23%の増加で売上高は284億ドル(約3.3兆円)だ。スマートフォン経由の売上は193億ドル(2.3兆円)にも上っている。昨年の年末商戦で過去最高と発表したアマゾンでもオンライン注文の72%以上はモバイル経由だ。またアマゾン・アプリを使った買い物は世界で56%も増加した。アマゾンは圧倒的な強さを見せつけているのだ。
 アマゾンの強さはモバイルだけではない。ラストマイルを改善していることもアマゾンの存在感が大きくなっている。調査会社スライス・インテリジェンスでは、アマゾンの売上ピークが以前の12月15日から昨年は12月19日になったと発表した。オンライン売上に占めるアマゾン売上は12月18日が47.8%、19日が49.2%、20日が48.2%となっている。しかも25日のクリスマスでもアマゾンのオンライン売上シェアは46.1%になる。これは2日間宅配のプライム会員が増え、会員限定の最短1時間のスピード宅配「プライムナウ(Prime Now)」の利用者が増えていることも要因だ。ラストマイルが短縮されていることで、アマゾンでの買い物が増える傾向となっているのだ。
 買い物の主戦場はリアルからオンラインに移り、顧客との距離を短縮しているアマゾンが年末商戦でも独り勝ちという様相を呈している。言い換えればアマゾンの宅配スピードがリアル店からお客を奪っているのだ。  続きを読む

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2017年01月04日

【カスタマーレビュー】、ホームデポは投稿者を格付け!バインやシーズのエリート会員?

170104ホームデポ・コントリビューターバッジ
■ネット通販最大手のアマゾンは昨年末、カスタマーレビューで認証購入者以外のレビュー数制限の措置を始めた。カスタマーレビューには投稿者が実際にアマゾンで購入したことを示す「Amazonで購入(Verified Purchase)」の認証マークが記載されている。今回の方針から、非認証の投稿者による投稿レビューは週5件のみと制限されるのだ。非購入者のカスタマーレビューを制限することで、アマゾンはレビュークォリティの向上を図ろうとしている。同社はレビューの信頼・信用度を上げるためガイドラインの更新の他、様々な機能を追加している。投稿者の購入/非購入や星数別に並び替えるフィルタリング機能にレビュー内検索、カスタマーQ&A、動画や画像の投稿など、アマゾンのカスタマーレビューは使いやすくなっているのだ。このアマゾンのカスタマーレビューに倣って、大手チェーンストアのカスタマーレビューも著しく向上している。
 家電量販店のベストバイでは、カスタマーレビューをもとに製品の長所(Pros)/短所(Cons)を割り出し、それぞれを数値化している。ホームセンター最大手ホームデポでは冷蔵庫等の白物家電レビューでは総合的な5ツ星評価の他に「機能(Features)」「省エネ(Energy efficiency )」「品質(Quality)」「価格(value)」に分けた評価も記載されている。またホームデポでは投稿者に「ホームデポ・コントリビューター・バッジ(Home Depot Contributor Badges)」を与え、「ナンバー1コントリビューター(#1 Contributor)」〜「トップ1000コントリビューター(Top 1000 Contributor)」「趣味がDIY(DIY)」「専門家(Expert)」「業者(Pro)」と投稿者を格付けしているのもユニークだ。家庭用品小売り大手ウィリアムズ・ソノマは、包丁などナイフのカスタマーレビューに投稿者を初心者〜上級者、プロフェッショナルと分ける「能力レベル(Ability level)」や「所有期間(Has owned product for)」「使用頻度(Uses product)」などの投稿者欄が追加されている。デパートメントストアのメイシーズでは投稿者の性別や年齢層、購入頻度、購入チャネルも表示されている。メイシーズの靴のカスタマーレビューでは実際のサイズより「大きい/小さい(Rns Small/Large)」「狭い/広い(Runs Narrow/Wide)」「土踏まずサポートあり/なし(Arch Support)」の評価もバーで示すことができるようになっている。
 ショッピング時の検索ではカスタマーレビューが参考にされることが多い。買い物の主戦場がリアルからネットに移っている一方、スタマーレビューの使いやすさの向上がさらに図られることになる。

トップ画像:ホームデポの「ホームデポ・コントリビューター・バッジ(Home Depot Contributor Badges)」。ホームデポではカスタマーレビュー投稿者を「ナンバー1コントリビューター(#1 Contributor)」〜「トップ1000コントリビューター(Top 1000 Contributor)」「趣味がDIY(DIY)」「専門家(Expert)」「業者(Pro)」などと格付けしている。  続きを読む
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2016年12月30日

【アマゾン】、空飛ぶ倉庫!野外フェスに空中倉庫からドローンで推しメンTシャツ配達?

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■レジなしコンビニを来年初めにもオープンするネット通販最大手のアマゾンが、型破りなアイデアで新たに特許を取得したことが話題となっている。米国特許商標庁(USPTO)に2年前に登録された特許出願書のタイトルは「配達用無人機を備えた空中倉庫(Airborne fulfillment center utilizing unmanned aerial vehicles for item delivery)」。概要には「空中に浮かぶフルフィルメントセンターと無人航空機を使って利用者に宅配物を届ける」というもので、上空4.5万フィート(約14キロメートル)に留まる飛行船の倉庫から、無人航空機が指定された宅配場所にいる利用者に宅配する。デリバリーの無人機が飛行船倉庫から垂直に下降することで宅配時の電力消費を抑えるとしている。また飛行船倉庫の在庫や燃料の補充には小型飛行船が使われるということだ。出願書にあるイメージ図には長いコンテナのような倉庫を持ち上げている飛行船とドローンと思われる下降する無人機、さらに補充用の小型飛行船まで描かれている。詳細な説明では例としてフットボールや野球などのスポーツ観戦イベントや野外フェスなどコンサート会場の上空に空中倉庫が留まり、イベント参加者などが注文したユニフォームや記念品などのコレクターアイテム、お土産品、食品などを届けるというもの。また飛行船が2,000フィート(約600メートル)まで下降し、イベント参加者にむけ音響や映像による広告活動も行うとしている。配達用無人機を備えた空中倉庫システムは今年4月、特許を取得していた。
 アマゾンは5日、レジ清算のないまったく新しいコンビニエンスストア「アマゾンゴー(Amazon Go)」を来年から展開することを発表した。アマゾンゴーは入店時のアプリ認証後は面倒なレジ会計がなく、商品を手に取るだけで買物の決済が完了する。逆に商品を棚に戻せばその買い物がキャンセルとなる。コンピュータービジョン(画像解析システム)やセンサーフュージョン、ディープラーニングなど自動運転車と同じAI技術を使うことで、自動購入システムによりレジが必要なくなるのだ。アマゾンゴーは50坪程度であり、サンドウィッチやサラダ、コーヒーなどの飲み物、さらにアマゾン独自のミールキットを販売するコンビニエンスストアだ。この画期的なシステムについてもアマゾンは2年前、非接触で買い物ができる店舗の特許申請を行っている。
 
トップ画像:アマゾンが2年前に米国特許商標庁(USPTO)に登録した「配達用無人機を備えた空中倉庫(Airborne fulfillment center utilizing unmanned aerial vehicles for item delivery )」のイメージ。長いコンテナのような倉庫を持ち上げている飛行船とドローンと思われる下降する無人機、さらに補充用の小型飛行船まで描かれている。  続きを読む
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2016年12月28日

【アマゾン】、年末商戦が過去最高!「恋人たちのクリスマス」を流すエコーは9倍売れ?

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■ネット通販最大手のアマゾンは27日、2016年の年末商戦における様々な販売記録について発表した。一方で同社はプライム会員数や販売台数などの具体的な数値は公表しない。アマゾンは2016年の年末商戦が過去最高のホリデーシーズンだったとしており、ベストセラー商品として同社が開発したスピーカータイプの音声アシスタント端末「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」や姉妹製品の「エコー・ドット(Echo Dot)」、テレビのHDMI端子に直挿しするストリーミング用端末「ファイアTVスティック(Fire TV Stick)」、タブレット「ファイアタブレット(Amazon Fire)」を挙げている。クリスマス前には品薄となっていたエコー・シリーズは昨年の年末商戦に比べて9倍も売れ、世界では百万単位の販売となった。調査会社CIRP(Consumer Intelligence Research Partners)が先月発表したデータによると、エコーは2014年の販売開始以来、アメリカで510万台が売れたという。なお180ドルのエコー(ブラック)は1月26日まで欠品となっている。年末商戦中のオンライン注文の72%以上はモバイル経由で、アマゾン・アプリを使った買い物は世界で56%も増加した。発送数も記録を塗り替えており、出品者に代わってアマゾンが注文を受け商品を発送する「フルフィルメント・バイ・アマゾン」やプライム会員への発送数だけでも世界で10億個以上となった。年末商戦中の発送でピークを迎えたのは12月19日。プライム会員数は公表されていないものの、これまでで最大となっている。調査会社コーヘン&カンパニーの推計では、プライム会員となっているアメリカ国内の世帯数が11月時点で5,000万以上としている。プライム会員限定に展開する1時間〜2時間以内で宅配するスピード配送サービス「プライムナウ(Prime Now)」で、ピークとなったのは12月23日で昨年の3倍の注文を受けたという。24日のイブの日に最も早く届けることができたのはカリフォルニア州レドンドビーチのプライム会員で注文からわずか13分だった。またプライムナウでイブに最後に届けられたのは24日午後11時59分のカリフォルニア州アーバインの会員宅。
 アマゾンでは年末商戦にかかわる100件近くのトリビアを発表しており、幾つかを取り上げるとアマゾン・エコーへの注文で最も多かったリクエスト曲はフランク・シナトラの「ジングルベル」、マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス(All I Want for Christmas Is You)」、ホセ・フェリシアーノ「フェリス・ナビダッド(Feliz Navidad)」。リクエストのクリスマス曲が多かった地域はシアトル、ニューヨーク、シカゴ。プライムナウで注文アイテムが最も多かった地域はテキサス州ダラス。20ヵ所のフルフィルメントセンターにあるアマゾン・ロボットは現在、4.5万台となっている。

トップ画像:サンディエゴのアマゾンブックスにあるアマゾン・エコー。画像にあるエコー(ブラック)は1月26日まで欠品状態だ。エコー・シリーズは昨年の年末商戦に比べて9倍も売れ、世界では百万単位の販売となる大ヒット商品に成長した。来年には7インチのタッチスクリーンと高性能スピーカーを搭載した上位機種が発売されるとの噂だ。  続きを読む
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2016年12月18日

【コストコ】、増収増益で好調も「イラッ」「ヒヤッ」「イラッ」をどうして感じたのか?

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■コストコ・ホールセールが7日発表した第1四半期(9月〜11月期)決算はガソリン価格の低下やドル高の影響をうけたものの増収増益を維持した。純利益は前年同期の4,80億ドルから13.5%増加し5.45億ドルとなった。会員費収入は6.2%増となる6.30億ドルだった。会員費の収入を除いた売上高は274.7億ドルと前年同期から3.2%の増加となり、会員費収入を含めた総売上高も281.0億ドルと同3.2%の増加だった。既存店・売上高前年同期比はガソリン価格の低下や為替変動の影響で1%の増加にとどまった。既存店ベースの内訳は国内が1%の減少、カナダが4%増、カナダ以外の海外店は横ばいとなっている。なお、ガソリンや為替の変動を調整した既存店・売上高前年同期比は2%の増加となっている。調整後の既存店ベースの内訳は国内が1%の増加、カナダ店は5%増、カナダ以外の海外店は3%増となっている。オンライン売上は前年同期から8%の増加となった。
 コストコ会員の更新率はアメリカが90%、カナダが90.3%、カナダ以外の海外が88%となっている。主会員数は4,790万人で前年同期の4,540万人から5.5%の増加、前期の4,760万人からは0.6%の微増だった。家族カード(1主会員に1枚)も含んだ全会員数は前期の8,670万人から今期は8,730万人と0.7%の微増となった。コストコは今年6月20日より提携クレジットカードをアメリカン・エクスプレスからシティ・ビザに変更した。コストコ会員カードも併用したアメリカン・エクスプレスのクレジットカード「コ・ブランド・カード(co-branded card)」1,140万枚のうち750万アカウントがシティ・ビザに変更され、そのうち85%が60日間で実際に買い物につかわれたという。提携クレジットカードの変更により会員メリットとしてキャッシュバック・リワードの還元率の増加と、コストコにも手数料の節減があるという。なお、シティ・ビザのコ・ブランド・カード「シティ・ビザ・エニーウェア(Citi Visa Anywhere)」には、カードスィッチから新規に100万人が加入したという。

トップ画像:コストコではオンライン販売を訴求しているものの、ネットで購入して店でピックアップする「ボピス(Buy Online Pickup In Store)」などオムニチャネル化はすすめていない。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、コストコで買物をして「イラッ」「ヒヤッ」「イラッ」としました。苛立ちと冷や汗を微妙の覚える経験をしたのです。後藤が購入したものは4点。ソックスにコーヒー、ロブスタービスク、ボーディン・クラムチャウダー。レジはどこも長い行列で少なくても4人〜5人。ここで「イラッ」としましたね。同じメンバーシップ・ホールセール・クラブのサムズクラブではスキャン&ゴーを使うことで、レジを素通りできるのです。以前は「(レジ行列は)仕方がない」としたことも、新たな買い物オプションが登場し消費者意識が変わってしまったのです。仕方なく行列に並びカートから4点をベルトコンベヤーに載せました。これまでは当たり前だったことも煩わしく思えてくるのですね。レジ待ちを計ってみると5分〜6分程度でしたが、意識が変わってしまった今では長く感じました。で、会計後はレシートをポケットに突っ込んで出口へ向かいました。  続きを読む
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2016年12月15日

【アマゾン】、プライム会員限定のメンズウェアブランドを発表!高級紳士服業界も激震?

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■通販最大手のアマゾンは6日、メンズウェアブランドの「ボタンダウン(Buttoned Down)」を発表した。ボタンダウンは上質のワイシャツ・ブランドであり、シワにならないアイロン不要なノンアイロンで、希少性が高く高品質の「スーピマ・コットン(Supima Cotton)」を100%使用している。1アイテムにつきサイズは72種類を用意している。ボタンダウンは現在、プライム会員限定の販売となっており、価格は39ドル(約4,500円)と49ドル(約5,600円)がある。コレクションはすべて「無条件満足度保証(Unconditional Satisfaction Guarantee)」となっており、明らかに何度か着用していたとしても、何年着用されていたとしても、インクの汚れや汗の染みがあっても返品時に「問わない(No Questions Asked)」としている。ボタンダウンの商品ページには競合の同質シャツとのコンパリゾンも行っており、39ドルで72のサイズを提供しているボタンダウンに対して、ブルックスブラザーズは92ドルで39のサイズ、ノードストロームは55ドルで61サイズ、ランズエンドは55ドル〜60ドルで31サイズとしている。プライム会員限定のプライベート・アパレル・ブランド第一弾として発売したボタンドダウンは今後、ドレスパンツやスポーツシャツ、セーターなどにアイテムの幅を広げていく予定としている。
 アマゾンは今年に入って、紳士服の「フランクリン・テイラード(Franklin Tailored)」や婦人服の「ジェームズ&エリン(James & Erin)」、キッズの「スカウト+ロウ(Scout + Ro)」など7つのオリジナル・ファッションブランドを発表しているが、プライム会員以外でも購入は可能となっている。プライム会員限定ではコーヒーの「ハッピーベリー(Happy Belly)」やベビーフードの「ママベア(Mama Bear)」などライベートブランド食品を展開している。一方でアマゾンは2年前、プライム会員限定にベビー用おむつとベビー用ワイプのプライベートブランド「アマゾン・エレメンツ(Amazon Elements)」の販売を始めたが、発売から48日後にはベビー用おむつの販売を中止している。  続きを読む
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2016年12月14日

【ニーマンマーカス】、レント・ザ・ランウェイ導入!レンタルがミレニアル層の入り口?

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■高級デパートメントストアのニーマンマーカスは先月16日、サンフランシスコのユニオンスクエア店にデザイナーズ・ブランドを中心に取り扱うファッション・レンタル・サービスのレント・ザ・ランウェイ(Rent the Runway)をオープンした。ミレニアル世代を顧客に持つレント・ザ・ランウェイと提携することで、ニーマンマーカスは高齢化する顧客の若返りを図る。80坪の店舗内店舗としてオープンしたレント・ザ・ランウェイは2009年にオンラインストアとして起業、3年前には実店舗でのレンタル・サービスも開始している。すでに会員数は600万人以上となり、実店舗はニューヨークやロサンゼルスなど8ヵ所で展開している。レント・ザ・ランウェイのビジネスモデルは、若い女性が憧れる高級デザイナー・ドレスなどをオンラインや実店舗を通じて手頃な価格で貸し出すことにある。利用者はサイトやアプリ経由でカテゴリーやオケージョン、レンタル予定日などから検索。レントしたいアイテムを見つけたら、サイズやレンタル期間(4日間もしくは8日間)、到着日を指定して予約する。リターンは受け取ったときの専用ケースにアイテムを入れ、宅配企業UPSの拠点もしくは実店舗に返却をする。クリーニングは必要ない。レンタル価格帯は商品によって異なり、ドレスなどウェアが40ドル〜130ドでアクセサリー類は10ドル〜150ドルとなる。レンタル料金にはリターン用の配送費と5ドルの保険料も含まれる。レント・ザ・ランウェイには月額139ドルで借り放題のプランもある。ダイアン・フォン・ファステンバーグやデレック・ラム、ジェイソン・ウーなどのブランドを一度に最大3品まで手元に置いておくことができる。ニーマンマーカスのレント・ザ・ランウェイでは400以上のファッションブランドを扱っており、1回30ドル〜75ドルでスタイリングを依頼することも可能だ。ウォークイン・クロゼットをイメージさせる売場にはアップルのジーニアスバーのようなRTRバーがあり、アイテム交換からファッションアドバイスの相談も受け付けている。ニーマンマーカスでは来年中にも他の店舗にレント・ザ・ランウェイを展開するとしている。
 ニーマンマーカスが13日に発表した第1四半期(8月〜10月期)ではドル高や小売環境の変化により売上高が7.4%減となる10.8億ドルだった。純損益は2,350万ドルの赤字で前年同期の1,050万ドルの赤字から大幅に増加した。オンライン売上を含む既存店・売上高前年同期比は8%減だった。なお、前年度は売上高が2.9%減となる49.5億ドルで純利益は1,500万の黒字から4.1億ドルの赤字となっている。既存店・前年比は4.1%の減少だった。  続きを読む
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2016年12月13日

【スターバックス】、マイ・スターバックス・バリスタ!複雑カスタムオーダーもAIで?

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■アプリ経由の注文サービス「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」を全米で展開しているスターバックスは人工知能(AI)を利用した注文アプリ「マイ・スターバックス・バリスタ(My Starbucks Barista)」を発表した。他社に先駆けモバイルオーダーで売上を伸ばしているスターバックスが、AI注文の導入でさらなる差別化を図る。同社は12月7日に開催された投資家向けのイベントで今後5年間にわたる成長戦略の一環としてマイ・スターバックス・バリスタを披露した。同社のモバイルアプリに組み込まれるマイ・スターバックス・バリスタはAIの音声アシスタント機能「チャットボット(Chatbot)」で、音声でエスプレッソの追加からミルクの調整や変更など複雑なカスタマイズ注文に対応する。例えばエスプレッソショットが2ショット入ったトールサイズの熱めのモカで無脂肪乳、ホイップクリームなしの「ダブルトールモカ・ノンファット・エキストラホット・ノンホイップ(Double Tall Mocha Non-fat Extra Hot No Whip)」を音声入力からAIが認識し注文する。スターバックスのカスタマイズ注文ではドリンクの種類(ラテ、モカ、カプチーノなど)、エスプレッソのショットの数(シングル、ダブル、トリプル、クァドラブル)、ドリンクのサイズ(ショート、トール、グランデなど)、牛乳の種類(全脂肪、無脂肪、低脂肪など)、シロップの種類(バニラ、ヘーゼルナッツ、キャラメルなど)、ホイップクリームの有無、その他のオプション(デ・カフェ、スプリットショット、エキストラホットなど)があり、メニュー名が長くなることがある。AIのマイ・スターバックス・バリスタがスタッフでも混乱しそうなカスタマイズの注文を受けることで、注文エラーを減らしサービス向上を図る。
 スターバックスはマイ・スターバックス・バリスタを来年から始動するとしている。  続きを読む
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2016年12月09日

【Eギフティング】、リアルなギフトほど手間はなくギフトカードほど味気なくないギフト?

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■年末商戦で贈り物として人気上位となるのはギフトカードだ。全米小売業協会(NRF)が2016年11月に発表した調査によると、年末商戦中に一人当たり平均で157.13ドルをギフトカードに支出し、総支出額が275億ドル(約3.1兆円)と見込んでいる。NRFがギフトカード調査を開始した2003年からは実に80%以上の増加だ。ただ一方でプレゼントの箱を開けたらギフトカード1枚というのも少々味気ない。贈り手側の一方的な思い込みによるプレゼントを受け取ることもなく、ギフトカードの金額で自分の好きなモノを購入できるのは何よりありがたい。ギフトカードだと、お店に返品レシートをもって返品する手間もない。けれど店の名前の入ったクレジットカードサイズのギフトカードや綺麗にデザインされたeギフトカードも、どこか無味乾燥で素っ気ない。贅沢かもしれないが、贈り手側はそもそも何を贈りたかったのか知りたい気持ちもある。贈り手がプレゼントを購入するとき、自分をイメージして自分に合う贈り物を選んでくれる。自分の好きなものが間違っていても嬉しかったりする。服などを選ぶと、贈り手側の自分に対するイメージが分かり楽しいのだ。リアルなプレゼントを買うほど手間がかからず、ギフトカードほど味気なくないギフトがデパートメントストアなどのオンラインサイトに登場している。
 Eコマースサイトに決済技術を提供するループコマース(Loop Commerce)は、メイシーズやニーマンマーカスなどにeギフティング・ソリューションを提供している。ループコマースのeギフティングとは、贈り手がサイトで贈りたい商品を選択してeギフトとして相手側のメールアドレスとメッセージを入力し決済すると、相手にプレゼント通知が届く仕組みだ。貰い手はサイズや好みの色などオプションを選び、自分の住所を入力する。商品そのものを他の商品にも交換可能だ。これにより贈り手は相手の気に入った色やサイズのギフトを住所を聞かずとも家に届けることができる。貰い手もギフトカードやeギフトカードのような素っ気なさを感じないし、贈り手の「これを贈りたかったのか」を理解できる。なお、ロープコマースのeギフティングを採用しているECサイトにはメイシーズやサックスフィフスアヴェニューの他にニーマンマーカス、バーグドルフ・グッドマンなどのデパートメントストアがある。またランコムやコーチなどのメーカーのECサイトもeギフティングを導入しているようだ。
 ループコマースのeギフティング・ソリューションは今後も拡大が予想されており、日本のECサイトでも導入可能だろう。

トップ画像:メイシーズ・コムで販売されているラルフローレンのボートネック・セーター(Cable-Knit Boat-Neck Sweater)事例。矢印にある「このアイテムをEギフトで購入(E-GIFT THIS ITEM)」をクリック後、相手側のメールアドレスとメッセージを入力し決済すると相手にプレゼント通知が届く。貰い手はサイズや好みの色などオプションを選び、自分の住所を入力する。商品そのものを他の商品にも交換可能だ。これにより贈り手は相手の気に入った色やサイズのギフトを住所を聞かずとも家に届けることができる。また、ギフトカードやeギフトカードのような素っ気なさを感じないし、贈り手の「これを贈りたかったのか」を理解できるのだ。


Eギフティングのランコム事例動画。口紅を贈るときも相手のメルアドとメッセージを入力後に決済。貰い手は好きなスタイルやシェードを選択し、住所を入力するだけだ。他の化粧品にも交換は可能だ。  続きを読む
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2016年12月07日

【アマゾン】、アマゾンゴーにマルチフォーマット展開!レジなしもハッキングを考えろ?

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■アマゾンは5日、レジ清算のないまったく新しいコンビニエンスストア「アマゾンゴー(Amazon Go)」を来年から展開することを発表した。アマゾンゴーは入店時のアプリ認証後は面倒なレジ会計がなく、商品を手に取るだけで買物の決済が完了する。逆に商品を棚に戻せばその買い物がキャンセルとなる。コンピュータービジョン(画像解析システム)やセンサーフュージョン、ディープラーニングなど自動運転車と同じAI技術を使うことで、自動購入システムによりレジが必要なくなるのだ。アマゾンゴーは50坪程度であり、サンドウィッチやサラダ、コーヒーなどの飲み物、さらにアマゾン独自のミールキットを販売するコンビニエンスストアだ。
 アマゾンはアマゾンゴー以外にもマルチフォーマットで実店舗を展開している。アマゾンの実店舗展開で最も店舗数が多いのは10坪前後でリージョナルショッピングセンターやスーパーリージョナルショッピングセンターなど大規模モール内に展開する「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」だ。アマゾン・ポップアップストアは2年前、サンフランシスコ市内のウエストフィールド・サンフランシスコセンター(Westfield San Francisco Centre)に1号店をオープンした。通常、ポップアップストアは期間限定の仮店舗のことであり、一般的にはモールなどショッピングセンターの通路や広間にカウンターやショーケースなどで仕切って出店するブース型のキオスクを指す。アマゾンのポップアップストアは同社が開発した電子書籍用リーダーのキンドルやタブレットのファイア、ファイアTV、人工機能(AI)を搭載した音声アシスタント端末「エコー(Echo)」など、各種デバイスを展示・販売している。また一部にボーズ社(BOSE)のヘッドフォンなどサードパーティによる周辺機器の販売も行っている。アマゾン・ポップアップストアは現在、32店舗を展開しており、来年末には最大100店舗以上の展開を予定している。
 アマゾンが1年前にオープンした実店舗はリアル書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」だ。アマゾンブックスは、顧客からの評価の高い書籍に絞り込み、表紙を正面に向けて陳列する「面陳(面陳列)」や「面展(面展示)」で陳列している。すべての書籍には星数評価やカスタマーレビューを記載したカードも添えられている。一方で書籍価格はアマゾンストアと同一となっており、プライスカードによる価格提示は行っていない。本が気に入らなかった場合など購入から30日以内に返品すれば返金する返品制度もある。アマゾンブックスには書籍のほか、アマゾンが手がける電子書籍用リーダーのキンドルなど各種デバイス、アクセサリー類も並べられ販売されている。アマゾンブックスはワシントン州シアトル地区のユニバーシティ・ビレッジ(University Village)の1号店に、9月にサンディエゴ郊外のウエストフィールドUTCモール(Westfield University Towne Center Mall)にオープンした2号店、10月にオレゴン州タイガード地区のワシントン・スクエア(Washington Square)内にオープンした3号店がある。アマゾンブックス4号店はシカゴ市内で、地元レストランなどが集まる商店街「サウスポート・コリドー(Southport Corridor)」に来年オープン予定だ。
 アマゾンゴーより早くオープンするイノベーティブなスーパーもある。数週間以内にワシントン州シアトル郊外にオープン予定となっているのはドライブスルー専用スーパー。「ドライブアップ・ストア」「クリック&コレクト」と呼ばれるドライブスルー専用スーパーは、利用者がネットで注文した生鮮食品などを、車から降りずに商品を受け取るサービスストアだ。店の中で買い物ができるインストア・ショッピングではなく、倉庫となる300坪弱の「ブラックストア」に専用の駐車スペースがついた生鮮食料品等の受け渡し専用拠点だ。一方で当局に提出された同店の申請書概要には「ネットから注文した商品を2時間枠内で受け取る」とあり「敷地内にある駐車場の混雑を避けるため、同じ時間にピックアップできる客数を限定」とし、さらに「指定された8つの駐車スペースで車をとめ、スタッフが車のところまで運んでくるか、利用者が建物内のピックアップエリアで商品を受け取る」と記されている。また「建物内にあるタブレットから注文して、その場で受け取ることもできる」とある。ドライブスルー専用スーパーは近い将来、最低でも2ヵ所の展開が現在、予定されている。
 アマゾンはまたスーパー最大手クローガーのクリックリストやウォルマートのピックアップグローサリーのようなインストアショッピングにカーブサイドピックアップを付けたスーパーも出店計画に入っている。同計画に詳しい関係者の話によると、店舗面積840坪〜1,120坪となるアマゾンのスーパーは通常のスーパーと異なりアルディのようにアイテム数が限定されたリミテッド・アソートメントストアとなる。店内にあるタッチスクリーン・タブレットから店内在庫にないものも注文でき、のちほど宅配させるオプションも考えられているという。カーブサイドピックアップ・サービスをもつアマゾンのスーパーは未だ計画段階であり実際の出店は来年末ごろと目されている。
 アマゾンのマルチフォーマット展開は単なる業態の拡散ではなく、イノベーティブなITを使った革新的なリアルストア展開となるのだ。

トップ画像:サンディエゴ郊外のウエストフィールドUTCモール(Westfield University Towne Center Mall)にオープンしたアマゾンブックス2号店。  続きを読む
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2016年12月06日

【アマゾン】、レジフリーなアマゾン・ゴー!万引き犯もびっくりなレジなしコンビニ?


■ネット通販最大手のアマゾンは5日、レジのないコンビニエンスストア出店を発表した。アマゾンが来年早々、シアトル地区(2131 7th Ave Seattle, Washington)にオープン予定なのが50坪程度の広さとなる「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」。卵やミルク、パンなどのステープルズ商品にサンドウィッチやサラダ、コーヒーなどの飲み物、さらにアマゾン独自のミールキットを販売する。アマゾン・ゴーは自動運転車に搭載されているコンピューター・ビジョン(Computer Vision)やセンサーフュージョン(Sensor Fusion)、デープラーニング・アルゴリズム(Deep Learning Algorithms)に人工知能(AI)を駆使した最先端のコンビニだ。顧客は入店時に同店のアプリを起動してバーコードをスキャンして買い物を始める。買い物は商品を自分のバッグにそのままいれていくだけ。商品バーコードをスキャンする必要もなく、レジに並んで会計もせず、アプリ上の決済さえ不要だ。商品を持ったまま店を立ち去る(ウォークアウト)だけ。アマゾンの「ジャスト・ウォークアウト・ショッピング技術(Just Walkout Shopping Technology)」は、無数にあるカメラやセンサーで顧客の動作を感知することで、顧客の買い物をAI分析し、自動的に顧客のアカウントに課金するシステム。客が商品を手に取って一旦、商品棚に戻しても自動的に課金をキャンセルする。店を出た後にeレシートを顧客のアプリに送付する仕組みだ。
 アマゾンにはアマゾン・ゴーの他にシアトルにドライブスルー専用スーパーをオープンすること計画がある。「ドライブアップ・ストア」「クリック&コレクト」と呼ばれるドライブスルー専用スーパーは、利用者がネットで注文した生鮮食品などを、車から降りずに商品を受け取るサービス。店舗面積270坪となる店はネットから注文した商品を2時間枠内で受け取れ、敷地内の駐車場の混雑を避けるため、同じ時間にピックアップできる客数を限定とし、注文品の受け取りは指定された8つの駐車スペースで車をとめ、スタッフが車のところまで運んでくるか、利用者が建物内のピックアップエリアで商品を受け取るとなっている。また建物内にあるタブレットから注文して、その場で受け取ることもできる。アマゾンの実店舗展開は、10坪前後で30ヵ所以上のモール内に展開する「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」や、ワシントン州シアトル地区のユニバーシティ・ビレッジ(University Village)やサンディエゴ郊外のウエストフィールドUTCモール(Westfield University Towne Center Mall)、オレゴン州タイガード地区のワシントン・スクエア(Washington Square)内にそれぞれオープンしている書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」がある。

トップ動画:レジのないコンビニエンスストアの「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」。50坪の広さで品揃えは普通のコンビニと変わらないが、入店時にバーコードチェックインして、買い物は商品を自分のバッグにそのままいれていくだけ。商品バーコードをスキャンする必要もなく、レジに並んで会計もせず、アプリ上の決済さえ不要だ。商品を持ったまま店を立ち去る(ウォークアウト)だけという脅威的テクノロジーだ。

15年4月5日 - 【アマゾン】、2025年アマゾン・リアルストア?パテントにジェフ・ベゾス氏のビジョン!

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日のニューヨークとロサンゼルスをまたいだ視察研修では参加者にスキャン&ゴーやセービングキャッチャー等を実際に使って買い物をしてもらいました。某メーカーさんの参加者はその威力に感動し、一部にかなり動揺していました。「アプリ一つとっても、こうも顧客第一主義が徹底しているのか!」と驚きとため息が漏れていました。我々の視察研修と同じようにニューヨークとロサンゼルスをまたいだ視察グループに遭遇しました。実はこの某大手スーパーマーケットチェーンを中心にしたグループのオーガナイザーが数か月前、後藤にもコンサルティング依頼をしていたのでした。ただ、依頼時にまだツアー日程がはっきりしなかったのでお断りしました。ロサンゼルスでのスーパーマーケットの視察で、このグループと再び一緒になった時、日本の大手技術系企業にそのオーガナイザーも参画する未来のマーケティング事例の映像を見せられました。  続きを読む
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2016年12月05日

【ハッピーリターンズ】、オンライン専売ストアの返品窓口!SCにオムニチャネル業者?

161205ハッピーリターンバー
■ソフトウェア大手アドビシステムズの調査部門アドビ・デジタル・インサイツ(ADI) によると、感謝祭週末の明けたサイバーマンデーの売上高は前年比12.1%増となる34.5億ドルとなった。オンラインショッピングの1日の売上高が過去最高を記録したのだ。一方、感謝祭翌日のブラックフライデーのオンライン売上は前年比21.6%増となる33.4億ドルとなり、モバイル経由の売上高は前年から33%増と記録的な伸びとなり12億ドルとなった。1日のモバイル経由の売上高がアメリカ小売業界で史上初めて10億ドルを超えたのだ。全米小売業協会が27日に発表した早期データによると、オンラインで買物をした客数は1億850万人と推計する一方で、実店舗の客数は9,910万人となった。消費の主戦場が実店舗からオンラインへと大きく変化しているのだ。しかし、オンラインでモノが売れるほど、返品も増えるジレンマがある。アパレルなら試着するなど、実際に手に取って確かめていないため、オンライン購入では返品が増大する。調査会社カスタマー・グロース・パートナーズでは、ネットで購入した衣類品や靴は、実に30%が返品されると試算している。オンラインでファッションを購入すると3品に一品の割合で返品となるのだ。オンライン専売ストアにとって、返品は頭の痛い問題なのだ。なぜならアメリカでは一般的に返品の送料は事業者が負担することになっているからだ。カスタマー・グロース・パートナーズによると年末商戦中、8割の事業者が返品送料を負担しており、1アイテムの返品につき5〜7ドルのコストを強いられているのだ。そればかりでなくクレジットカードフィーや返品の際の人件費等で、さらに5ドル負担となる。したがって返品をいかに減らすか、また返品のコストをいかに軽減するかが大きな課題となっているのだ。
 オンライン専売ストアの返品送料の負担軽減で、ユニークなスタートアップ企業がある。カリフォルニア州サンタモニカを本拠地にする「ハッピーリターンズ(Happy Returns)」は、ショッピングセンター内でオンライン専売ストアの返品を受ける窓口(キオスク)を展開している。サンタモニカ・プレースSCやウエストフィールド・トパンガSCにあるハッピーリターンズのキオスク「リターンズ・バー(Returns Bar)」は、その場で返品でき返金も受けられる。お客は返品用に箱を用意し、梱包し、宛先ラベルを貼ったりする必要がない。郵便局に行く手間もなく、リターンズ・バーに常駐するスタッフ「リターニスタ(Returnista)」に手渡すだけで返品が完了する。その場で返品するためリアルタイムでの返金となる。返品する消費者に手間やストレスはなく、オンライン専売ストアも送料負担が軽減される。そればかりではない。オンラインストアに客を奪われていたショッピングセンターも、返品目当ての客を集客できるのだ。ハッピーリターンズで返品を受け付けるオンライン専売ストアは女性向けの古着マーケットプレイスの「トレズィ(Tradesy)」、女性用プラスサイズ・ファッションの「エロクイ(Eloquii)」、ドレスシューズの「シューズ・オブ・プレイ(Shoes of Prey)」、男性向けアンダーウェアの「リッブド・ティー(Ribbed Tee)」、女性向けロードバイクウェアの「マシーンズ・フォー・フリーダム(Machines for Freedom)」の5社。リターンズ・バーがあるSCはサンタモニカプレースSCにウエストフィールド・トパンガSC、ウエストフィールド・サンフランシスコSC、シカゴのミシガンアベニューにあるショップス・アット・ノースブリッジ、ファッション・アウトレット・オブ・シカゴの5ヵ所となっている。
 買い物の主戦場がオンラインに移る一方で、O2Oでオムニチャネル・プレーヤーのハッピーリターンズが今後、ショッピングセンターでの展開が拡大することが予想されている。

トップ画像:ショッピングセンター内に展開するハッピーリターンズのリターンズ・バー。  続きを読む
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2016年12月04日

【ウォルマート】、GS併設型コンビニをピックアップ拠点!テザリングでロングレール?

161204ウォルマート@ハンツビル01
■車から降りずに生鮮品等を持ち帰れるグローサリー・ピックアップを拡大中のウォルマートはコンビニエンスストア型のピックアップ拠点をテスト展開している。コロラド州デンバー郊外のソーントン(1650 E 104th Ave, Thornton, CO 80233)地区にオープンした「ウォルマート・ピックアップ・ウィズ・フュール(Walmart Pickup with Fuel)」は、コンビニエンスストアにガソリンスタンド(GS)が併設された店舗だ。午前5時〜午後11時の営業となるコンビニは110坪の店舗面積。卵やミルク、パンなどのステープルズ商品にサンドウィッチやコーヒー、ソーダ類など、コンビニと変わらない品揃えでウォルマート価格となっている。GS併設型コンビニのウォルマート・ピックアップ・ウィズ・フュールは、生鮮品など食料品のピックアップ拠点なのだ。同店舗のピックアップ時間は午前8時〜午後8時。午後1時までの注文なら当日ピックアップも可能となる。ウォルマート・ピックアップ・ウィズ・フュールが極めてユニークな点は、サプライチェーンにある。顧客がネット注文した生鮮品は近隣のスーパーセンターでピッキングを行い、冷蔵トラックでウォルマート・ピックアップ・ウィズ・フュールに運び、ピックアップ専用の冷蔵ケースに保管する。つまり、スマートフォンを使って他の端末をインターネットに接続する「テザリング(Tethering)」のように、スーパーセンターがコンビニへのハブ(物流の中継地点)となっているのだ。ウォルマートは、コンビニのような小型店をネットスーパーの物流拠点にし、一方でスーパーセンターをフルフィルメントセンターとして機能させることで、ウォルマートが掲げる「物流エコシステム」を完成しようとしているのだ。
 ウォルマートはグローサリー・ピックアップを現在、500店舗まで拡大しており、今年末には600店舗展開の計画を発表している。一人一台の車を所有するアメリカは車社会。コンビニに給油に行くとき生鮮品もピックアップできれば時間の節約にもなり便利だ。大商圏となるスーパーセンターの隙間にネイバーフッドマーケットやウォルマート・ピックアップ・ウィズ・フュールのフィルインで、ウォルマートの実店舗網はネット展開の強力なエコシステムとなる。

トップ画像:アラバマ州マディソン地区(7520 Hwy 72 W, Madison, AL 35758)に今年4月6日にオープンした「ウォルマート・ピックアップ・ロケーション・ウィズ・フュール(Walmart Pickup Location with Fuel)」。店舗の前にはガソリンスタンドがあり、店の横にはカーブサイド・ピックアップとなるパーキングスペースが見える。  続きを読む
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2016年11月29日

【オムニチャネル】、近未来のショッピング事例2!未来は体験しない限り理解できない?

161129オムニチャネル00ダンキンドーナツ
■ネットでは「オムニチャネル」ワードが溢れている一方で、ほとんどがアメリカの2次情報や3次情報をまとめた概念ばかりだ。オムニチャネルショッピングを実践した事例がほとんどない。あってもネット購入したものをお店でピックアップするぐらいでオムニチャネルというほど、オムニ(すべて)でない事例ばかりだ。先日、チックフィレの「チックフィレワン(Chick-Fil-A One)」やアマゾンのキャンパス内ピックアップ拠点「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」、クローガーの「クリックリスト(Clicklist)」、スターバックスの「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」、ウォルグリーンの「フォト(Photo)」、サムズクラブの「スキャン&ゴー(Scan & Go)」のオムニチャネルを使った。それに続き第2弾となるオムニチャネル事例を紹介した。今回はダンキンドーナツの「オン・ザ・ゴー注文(On-the-Go Ordering)」、ウォルマートの「ショッピング・リスト(Shopping List)」「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」「セービング・キャッチャー(Saving Catcher)」、パネラブレッドの「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」、ターゲットの「オーダー・ピックアップ(Order Pickup)」「カートウィール(Cartwheel)」、GAPの「リザーブ・イン・ストア(Reserve in Store)」だ。
 ダンキンドーナツは今年6月、国内にある約8,000ヵ所の全店舗で「オン・ザ・ゴー注文(On-the-Go Ordering)」を始めた。ダンキンドーナツのオン・ザ・ゴー注文は最大24時間前からスマートフォンのアプリ経由で注文・決済ができるシステムだ。スターバックスの「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」と同様にアップルペイや登録したクレジットカードから課金して使う。レジ待ちせずに店内からオーダーできるので便利だ。早朝にロングビーチのダンキンドーナツに寄り、同社のアプリを起動、オン・ザ・ゴー注文を選択してクロワッサンサンドにコーヒーとドーナツを注文した。支払いは10ドル分の課金から引かれることになる。早朝6時38分にオーダーを完了。3分もかからずピックアップできる状態となっていた。次にロングビーチのウォルマート・スーパーセンターへ。ウォルマート・アプリを起動し、買い物しながら「ショッピング・リスト(Shopping List)」にいつも購入する商品のリストを作っておくのだ。ショッピングリストはいくつもつくることができ、例えば定期的に必要な買い物リストから、少人数から大人数のパーティ用リスト、特定のレシピ用リストなど作成できる。ショッピング・リストが便利なのは、リストにある商品の中から予めネット購入して店でピックアップできるからだ。お店で買物しながら、一部をネット購入してピックアップというオムニチャネル・ショッピングが可能となる。ウォルマートでのお会計はバーコードを利用した「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」の決済。そして簡単ワン・タップで「セービング・キャッチャー(Saving Catcher)」となる。
 他で視察後、お昼はパネラブレッドの「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」を利用した。パネラブレッドのアプリを起動し「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」を選択、着席したテーブル番号を入力してメニュー注文すればスタッフがテーブルまで料理を運んでくれるのだ。決済もアプリ経由のアップルペイで行うので席を立つ必要がない。注文&決済から5分程度でスタッフがテーブルに食事を持ってきてくれた。レジ待ちでイライラすることもなく、着席してゆっくり注文できるので便利だ。ダンキンドーナツのオン・ザ・ゴー注文やチックフィレ・ワンと同様、過去の履歴からリワード(報酬品)を提供して集客も可能となる。パネラブレッドからはオーダー・フロム・マイ・テーブルを次回利用すると、無料ペイストリー(菓子パン)と飲み物が1ドル引きとなるリワードが提供されている。ランチ後はGAPの「リザーブ・イン・ストア(Reserve in Store)」で試着着を選んだ。GAPのアプリ経由でチノパン(スリムやストレート、サイズ)を選択し、試着の予約をするのだ。
 30分程度で試着の用意ができるので、それまでターゲットに行った。ターゲットでは大人気のカートウィール・アプリでオレンジジュースなどを値引き購入。カートウィールはクーポンのように値引きを行うアプリで、リアル店舗のみ使用可能だ。アプリをダウンロードしたユーザーはフェイスブックのアカウントもしくはターゲットのアカウントから登録し、ターゲットが提供する500〜700アイテムのディスカウントを受ける。カートウィールを利用後にカスタマーサービスに行き、「オーダー・ピックアップ(Order Pickup)」で2日前にネット購入したシューズをピックアップした。GAPから試着の用意ができたメールが入り、同じショッピングセンター内にあるGAPに直行。名前を告げるとスタッフが取り置きしていたチノパンを出してくれて、それを持ってそのまま試着室へ。試着して気に入ったチノパン(40%オフだ!)だけ購入して店をでた。
 ネット通販や実店舗など様々なチャネルを組み合わせ、いつでもどこでも顧客が好きな時に注文ができて、都合のよい時に都合の良い場所で受け取ることができるオムニチャネルは未来のショッピングだ。まだ始まったばかりだが5年もすればショッピングは大きく変わることになるだろう。

トップ画像:ダンキンドーナツは今年6月、国内にある約8,000ヵ所の全店舗で「オン・ザ・ゴー注文(On-the-Go Ordering)」を始めた。外食チェーンでもオムニチャネル化は待ったなしだ。  続きを読む
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2016年11月28日

【オムニチャネル】、世界最先端のショッピング事例!ショッピング革命は大袈裟でない?

161128オムニチャネル00アマゾン
■オムニチャネルとはネット通販や実店舗など様々なチャネルを組み合わせ、いつでもどこでも顧客が好きな時に注文ができて、都合のよい時に都合の良い場所で受け取ることができる買い物だ。継ぎ目のないシームレスなショッピングを最大限生かすと、どのようなライフスタイルになるのだろうか?消費者にどんなメリットがあるのだろうか?ネット通販から外食チェーン、ドラッグストア、スーパーマーケット、メンバーシップ・ホールセール・クラブが提供している最先端のオムニチャネル・リテーリングを利用し、実際に検証してみた。混雑する週末の土曜日午後(11月12日)を選び、チックフィレの「チックフィレワン(Chick-Fil-A One)」、アマゾンのキャンパス内ピックアップ拠点「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」、クローガーの「クリックリスト(Clicklist)」、スターバックスの「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」、ウォルグリーンの「フォト(Photo)」、サムズクラブの「スキャン&ゴー(Scan & Go)」と6つのオムニチャネルを使ってみた。
 最初に向かったのは外食チェーンのチックフィレ。同社のアプリ「チックフィレ・ワン」経由で事前に注文と決済を行うことで、レジ待ちすることなく店では注文品を受け取れる。ロサンゼルス郊外シールビーチにある店舗に到着したのは正午頃。繁盛店のチックフィレが入ったショッピングセンターは、パーキングもいっぱいで車を停めるのに少々時間がかかったほど。店に入っても、レジの長い行列には並ばず、アプリから注文。「ここにいます(I'm here)」をタップして3分程度でスタッフから「フミトシ!」と名前が呼ばれて注文品がでてきた。3分と言っても待たされた気はまったくしない。まるで先に準備されていたかのような速さに感じた。次に向かったのはカリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)にあるアマゾンのピックアップ拠点「アマゾン・アット・ザ・ビーチ」。数日前までニューヨークに出張していたため注文品をピックアップ拠点に取り置きしていたのだ。キャンパス内の「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」にある端末から自分のメルアドでチェックイン。カウンターの奥にある電子パネルに名前が映し出され1分もしないうちにスタッフが注文品を持ってきてくれた。ID(身分証明書)の確認の後、パッケージを受け取って完了。店内を撮影する時間もないほどの速さだ。
 近くにスーパーマーケット最大手クローガー傘下のラルフス・フレッシュフェアがある。ラルフスではカーブサイドピックアップの「クリックリスト(Clicklist)」を利用した。クリックリストで前日に野菜や果物などの生鮮品を注文し、店の前にある駐車場で商品を受け取るのだ。専用パーキングに車を停め、所定の番号に連絡するとすぐに応答。こちらも連絡から5分程度で注文品が運ばれてきた。一人のスタッフが注文品をトランクに積む間、片方のスタッフから注文品の確認とクリスマスディナー用のホリデー・ショッピング・リストの説明を受けた。同じショッピングセンター内にはスターバックスがある。乗車後にスタバの「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」でアイスコーヒーを注文。車で移動して1分でスタバ前に到着、店に入るとアイスコーヒーが出来上がっていた。ロングビーチから「フォト(Photo)」サービスのあるウォルグリーンに向かう。ニューヨーク視察で撮影した画像をスマホから送信しプリントアウトしてもらっていたのだ。送信からプリントアウトまで1時間程度のスピード仕上げ。店に到着後、フォトセンターで写真を受け取り、支払いもその場で、待ち時間ゼロ。さらにウォルグリーンから5分の距離にあるサムズクラブで「スキャン&ゴー(Scan & Go)」のショッピング。ロテッサリーチキンをスキャンした後、即座に決済。もうレジを通ることがないので、その場で保温バッグに詰めた。そのまま出口に向かいチェッカーにアプリ・バーコードをスキャンさせ店を後に。ここでもレジなどの「待ち時間」は全くない。
 6つのオムニチャネルを利用すると時間の節約が最も大きなメリットに感じた。待たされることがないので行動がスピーディになる。結果、時間の節約になるのだ。オムニチャネル化が拡大しさらに進めば、時間に無駄のない「待たされることがない」ショッピングが実現するのだろう。

トップ画像:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)にあるアマゾンのピックアップ拠点「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」。ピックアップ拠点では、注文品を受け取る以上に返品する人が多いのに驚く。  続きを読む
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2016年11月22日

【ウォルマート】、サイバーマンデーにプラダやオメガ販促!シェネルのグレートバリュー?

161122ウォルマート・ライブ@サイバーマンデー
■ウォルマートは21日、「サイバーマンデー」を3日前倒しして始め月曜日にはライブストリーミングショーを行うことを発表した。同社史上初となるブランド品のネットセール販売も行う。サイバーマンデーは感謝祭(11月の第4木曜日)の翌週の月曜日を指す。全米小売業協会(NRF)のオンライン部門「ショップ・オーグ(Shop.org)」が2005年から仕掛けたインターネットのセール日。同部門は当時、感謝祭の週末開けに会社の高速インターネット回線を使用してネットで買物する人が多いと想定していた。ウォルマートは今年、サイバーマンデーを3日前倒ししてブラックフライデーと重なる25日金曜日の早朝0時1分(東部時間)から始める。同社ではオンラインストアの取り扱い品目数を800万から2,300万品目と3倍近くに増やしたことで、サイバーセール前倒しを決めたようだ。また、スマートフォンの普及でネットに常時接続されたコネクテッドモビリティな人が増えていることも背景にある。なおウォルマートは昨年のサイバーマンデーを1日前倒した日曜日(昨年は29日)の午後8時(東部時間)から始めていた。今年のサイバーウィークで目玉となっているのは、80ドルのギフトカード付きで579ドルとなるサムスン製60インチHDテレビや99ドルの人工知能搭載パーソナルアシスタントのグーグル・ホーム(Google Home)、99ドルのプロマークVRドローン(Promark 3D Virtual Reality HD Drone)等がある。ウォルマートは実際のサイバーマンデーとなる28日月曜もサイバーセール第2弾を行う。こちらはサムスン製HDテレビが50%オフになったり、サムスン製65インチ4Kテレビを999ドル、ビジオ製50インチ4Kテレビを380ドルで提供する。ウォルマートはマーケットプレイス・パートナー(業者)が格段に増えていることから、同社がこれまで取り扱ったことのない高級ブランド品のセール販売を行う。28日月曜日にはプラダやレイバン、グッチ、カルティエなどのサングラスのセールを行い、マイケル・コースやオメガ、モバードの腕時計もセールになる。また71ドルとなるレベッカ・ミンコフのバッグなど、マイケル・コース、ケート・スペード、フォッシルなども同社のマーケットプレイスを通じてセールになるという。ウォルマートではサイバーマンデーの28日にダイヤモンド・ジュエリーが3,000ドル安くなるとも明かしている。
 ウォルマートはまた28日月曜日の午前9時〜午後1時(東部時間)に同社のライブ専用サイト「ウォルマート・ライブ(walmart.com/live)」でストリーミング配信の番組を行う。生配信のショーでは専門家による商品アドバイスやギフト・アイディアにスペシャルゲストを招いたコンテンツとなっている。ウォルマートが売上が急増するセール日に生配信の番組を行うのは初となる。
 ウォルマートは今年、実店舗のブラックフライデーセールを午後6時(現地時間帯)から始める。

トップ画像:ウォルマート・ストリーミング配信サイトのスクリーンショット。11月28日月曜日のサイバーマンデーセールに生配信のショーを行う。ウォルマートとしては初めての試みだ。  続きを読む
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2016年11月19日

【ホームデポ&ロウズ】、オムニチャネル展開で成長に2倍の差も!出店控えてIT投資?

161119プロデスク@ホームデポ
■ホームデポが15日に発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は、引き続き住宅市場が堅調でプロ売上が伸びたことで増収増益となった。純利益は前年同期の17.3億ドルから14.1%増加し19.7億ドルだった。売上高は前年同期比6.1%となる231.5億ドル。粗利益率は34.7%と前年同期から横ばいだったが、一般販売管理費率を含む経費率は20.4%と前年同期の21.0%から圧縮した。本業の儲けを示す営業利益率は14.3%。前年同期は13.7%だった。既存店・売上高前年同期比は客数が2.4%増加、客単価も3.1%増加し5.5%の増加となった。国内の既存店ベースは5.9%増となっている。引き続きプロ集客が売上をけん引しており、高額品や買上点数が伸びていることで売上の20%を占める900ドル以上の決済処理が11.3%の増加となった。商品カテゴリーで特に好調だったのはアプライアンス(白物家電)や建材、工具類、アウトドア&インドア・ガーデン、照明、内装、フロアリング。売上全体の5.6%を占めるEコマース売上は前年同期から17.0%の増加だった。オンライン売上の40%がネットで注文しお店でピックアップの「ボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)」となっており、既存店ベースの成長に寄与した。ホームデポではオンラインで注文し店から現場に配達する「ボドフス(BODFS:Buy Online Deliver From Store)」をすでに1600店以上で行っており、今年度中には全店展開を予定しているという。カナダとメキシコの海外店も好調を維持しており、カナダの既存店ベースは20四半期連続、メキシコは同52四半期連続で前年を上回っている。

ホームデポ第3四半期(8〜10月期)
総売上・前年同期比: 6.1%増
純利益・前年同期比: 14.1%増
既存店・売上高前年同期比: 5.5%増
店舗数:2,276店(海外店含む)

トップ画像:ホームデポのプロデスク。ホームデポのプロ専用のカウンターは対面ではなくスタッフと業者が横並びになるのがポイントだ。

161119ロウズ
■ロウズが16日発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は、合弁事業の契約終了に伴う支払いが影響し、大幅減益となった。2月に買収したカナダのロナ(RONA)の決算も含んだ純利益は前年同期比48.5%の減少となる3.79億ドルだった。粗利益率は前年同期の34.8%から34.4%に下げ、一般販売管理費率も合弁事業からの撤退による減損処理などが響き前年同期の26.5%から29.4%と増加した。営業利益率は前年同期の8.3%から5.0%となった。売上高は157.4億ドルと前年同期から9.6%の増加となった。既存店・売上高前年同期比は客単価が2.2%の増加だったが、客数が0.5%の増加にとどまり、2.7%の増加となった。国内の既存店ベースは2.6%の増加だった。アプライアンスや造園等の伸びがめだったが、インテリアやキッチンなどの商品が足をひっぱった。Eコマース売上は前年同期比20%の増加となった。

ロウズ第3四半期(8月〜10月期)
総売上・前年同期比: 9.6%増
純利益・前年同期比: 48.5%減
既存店・売上高前年同期比: 2.7%増
店舗数:2,355店(カナダのロナや海外店含む)

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ホームデポとロウズの決算を比較するとオムニチャネル・リテーリングで先行するホームデポの集客力が際立っています。ホームデポの既存店・客数は2.4%の増加に対して、ロウズは0.5%の増加のみ。ホームデポはここのところ決算発表で「ボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)」客がオンライン売上の40%以上を占めていると公表しています。つまりネットで注文してホームデポのリアル店に取りに行くお客さんが多いということです。ついで買いがありますから、店売上が伸びます。ネットで注文して宅配させた商品の返品もお店で行うので、店売上を後押しするのです。ちなみにロウズの決算声明ではオムニチャネル推進の声は聞かれますが、ボピスの割合などは公にしていません。重ねて強調するようにオムニチャネル・リテーリングは、オンライン売上が成長するだけでは意味がないのですね。ネット売上が有機的に店売上に波及しなければならないのです。  続きを読む
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2016年11月18日

【ウォルマート】、シームレス化で売上に0.5%寄与!社員教育もシームレス投資が必要?

161118サムズクラブ
■ウォルマートが17日に発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は、食品デフレやドル高の影響で売上が伸び悩み、ITや店舗改装への投資で利益を圧迫した。会員費等を含む総売上高は、0.7%の増加となる1,181.8億ドル(前年同期は1,174.1億ドル)。純利益は30.3億ドルと前年同期の33.0億ドルから8.2%の減少となった。
 売上高の約6割を占める国内のスーパーセンターやディスカウントストアなどウォルマートUSの売上高は745.5億ドルと前年同期比2.5%の増加だった。同部門の既存店・売上高前年同期比(ガソリン売上は除く)は1.2%の増加となった。これによりウォルマートUSは9四半期連続で前年を上回った。内訳は客単価が0.5%増加し、客数は8四半期連続プラスとなる0.7%の増加となった。650店以上の展開となっているネイバーフッドマーケットの勢いも衰えておらず、同フォーマットの既存店ベースは5.2%の増加となった。日用品やヘルス&ウェルネス関連商品が売上をけん引したものの、全体の55%を占める食品がデフレ進行で売上高の伸びを妨げた格好となった。一方、同期中だけで800万品目を追加したEコマースでは、売上高が前年同期比21%増となり、第2四半期(5月〜7月期)の同11.8%増から成長が一段と加速した。また、EC売上は既存店ベースを0.5%押し上げ、過去最大の寄与になったという。スキャン&ゴーを全店に展開したサムズクラブの既存店ベース(ガソリン売上除外)も1.4%の増加となった。
 ウォルマートは7月初めまでに独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」をウォルマート全店で展開する一方、オンラインから注文しお店で車から降りることなく生鮮品などを持ち帰れる「グローサリー・ピックアップ(Grocery Pickup)」も500店舗まで拡大しており、今年末までに600店舗展開を目標にしている。

ウォルマート第3四半期(8月〜10月期)
総売上・前年同期比:0.7%増
純利益・前年同期比:8.2%減
既存店・売上高前年同期比:1.2%増(アメリカ国内)
ウォルマート国内店舗数(9月30日)
 ウォルマートUS合計:4,645店
  スーパーセンター:3,504店
  ディスカウントストア:424店
  ネイバーフッドマーケット:683店
  小型フォーマット:34店
 サムズクラブ:655店

トップ画像:レジを素通りするスキャン&ゴーを全店で展開しているサムズクラブ。  続きを読む
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2016年11月14日

【クローガー】、未来のスーパーマーケットを500店展開!クリックリストは赤字も投資?

161114クリックリスト@ラルフス
■スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーは2日、オンラインショッピング「クリックリスト(ClickList)」を500店で展開していることを明かした。クリックリストはネットで注文してお店の駐車場で車から降りずに受け取れることができるサービス。カーブサイド・ピックアップとも言われており、競合のウォルマートも同サービス「グローサリー・ピックアップ(Grocery Pickup)」を急拡大している。2日に開催された同社の株式総会で明かされたことによると、オハイオ州シンシナティのクローガーマーケットプレイス・リバティータウンシップ店で2015年7月から始めたクリックリストは現在、傘下のスーパーマーケットなど約500店で展開している。6月からはカリフォルニア州などを含め200店以上でサービスを拡大したという。クローガーCEOのロドニー・マクマレン氏は「クリックリストは向かい風の状態で赤字である」と明かしたが「いずれ黒字化する」とみている。またクリックリストは2013年に買収したハリスティーターのエクスプレス・レーン(Express Lane)を参考にしており、エクスプレス・レーンはすでに黒字であることも公表した。マクマレン氏は「クリックリストは利用者の拡大に伴いオペレーションも慣れ、いずれ上手くいく」とかたった。
 クローガーはクリックリストを最大1,200店まで増やす計画を立てている。同社は傘下の店を含めるとスーパーマーケットを35州に2,700店以上保有。約4割の店舗でクリックリストを行う計画なのだ。一方、競合ウォルマートは10月初めまでに「グローサリー・ピックアップ」を500店舗まで拡大しており、今年末までに600店舗展開の計画を発表している。なお、クローガーのクリックリストは扱い品目数が生鮮品を含め約4万品目で1回の手数料が4.95ドル〜6.95ドル(初回3回までは手数料免除)。約3万品目となるウォルマートのグローサリー・ピックアップは手数料は無料だが、1回の注文金額は30ドル以上となっている。

トップ画像:ラルフス・フレッシュフェア・シールビーチ店で行われているクリックリストの専用パーキング。  続きを読む
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2016年11月13日

【メイシーズ】、7四半期連続で店売上低迷!アップルストアがオムニチャネル失敗を隠す?

161113アップルストア@メイシーズ
■メイシーズが10日に発表した第3四半期(8月〜10月期)では、ECが引き続き好調ながら店舗での売上に生かされていない結果となった。売上高は41店舗閉鎖したことを受け56.3億ドルと前年同期の58.7億ドルから4.2%の減少となった。純利益は1,500万ドルと前年同期の1.17億ドルから87%も減少した。粗利益率は39.9%と前年同期から横ばいだったものの、一般販売管理費率がリストラやオムニチャネル推進により34.1%と前年同期(32.4%)から1.7%も増加した。経費増で利益を圧迫したことで本業の儲けを示す営業利益率は前年同期の6.1%から2.9%に大幅に減少した。メイシーズ店内で展開する提携業者からのコミッションを除く既存店・売上高前年同期比は3.3%の減少だった。前年同期の既存店ベースは3.6%の減少だった。靴やフレグランスなどが好調だったが、ハンドバックや化粧品、ファッションウォッチの下落が響いた。既存店ベースの減少は7四半期連続となっており、リーマンショック時に記録した11四半期連続前年割れに迫っている。なお、メイシーズ・コムとブルーミングデールズ・コムのEコマースは二桁成長を維持していると明かすも詳細な数字は控えている。
 メイシーズでは改善策としてオフプライス業態「バックステージ」の新規出店やスキンケア用品スパチェーンの「ブルーマーキュリー」のメイシーズ店内への導入を進めているほか、店内でテストしているジュエリーストアを増加させている。一方でメイシーズは8月に2017年に本体のデパートメントストア100店舗を閉鎖することを発表した。

トップ画像:メイシーズ旗艦店(NYヘラルドスクエア店)に先月オープンしたばかりのミニ・アップルストア。  続きを読む
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2016年11月11日

【CVSヘルス】、カーブサイド・ピックアップのCVSエクスプレスを全米展開も失敗?

161111CVSカーブサイド01
■ドラッグストアチェーンのCVSヘルスは10月、カーブサイド・ピックアップ・サービスの「CVSエクスプレス(CVS Express)」を全店で展開を始めた。CVSエクスプレスは、オンラインから注文し店では車から降りる必要なく注文商品を持ち帰ることができるドライブスルー。ユーザーはパソコンやスマートフォンからサイトにアクセスしアカウント開設後、クレジットカード登録をし商品注文を確定するだけ。ピックアップの準備ができればスマートフォンにメッセージが通知される。あとは指定した最寄りのCVSに行き、ピックアップ専用スペースに駐車すると、スタッフが注文品を持ってきてくれる。CVSエクスプレスには、サンフランシスコのスタートアップ企業、カーブサイド(Curbside)の来着探知テクノロジーが使用されており、ユーザーが来店途上にあることをスタッフに自動通知することで、到着の連絡をする必要なく商品を受け取れる。サービス手数料は無料。CVSエクスプレスの対象商品はフロントエンド商品(処方箋薬以外)だが、生鮮品や冷蔵・冷凍食品、グリーティングカード、ビールやワインなどのアルコール類、ハロウィンやクリスマスなどのシーズナル商品などが対象外となる。また、CVSの在庫管理システムと同期されていないため売切れなど、品切れには対応していないという。価格は店内価格と同じだが、二つ購入でディスカウントされる販促には対応していない。駐車場を持たない都心部のCVSでは、店内で商品を受け取るストアピックカップのみとなる。なお、処方箋薬についてはこれまで通り、専用のドライブスルーを利用するか店内で受け取る。サービス時間は毎日、朝8時〜夜10時まで。
 車から降りることなく商品を受け取れるカーブサイド・ピックアップ・サービスはウォルマートやクローガーの一部店舗で行われている。CVSエクスプレスは昨年12月からサンフランシスコやジョージア州アトランタ、ノースカロライナ州シャーロットの361店でテストを始めていた。競合店のウォルグリーンやライトエイドではまだ始めていない。  続きを読む
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2016年11月10日

【アマゾン】、キャンパス内や学生街にピックアップ拠点オープン!学生時代から餌付け?

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■ネット通販最大手のアマゾンは9月20日、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)キャンパス内に商品引き渡しと返品を専用にした「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」をオープンした。アマゾン・アット・ザ・ビーチは受け取り用のアマゾン・ロッカーに返品用の宛先をプリントする端末、梱包用デスク、アシスタント受付カウンターを備えている。在庫は持たず、端末からの販売なども行っていない、商品ピックアップと返品に特化した70坪の施設だ。プライム会員や学割プライム会員「アマゾン・スチューデント・プライム(Amazon Student Prime)」は対象商品を午前中にオーダーすれば午後には受け取れる当日宅配サービスもあある。アマゾン会員やCSULBの生徒に関わらず、アマゾンのピックアップ場所として利用可能となっている。なお受け取りはすべてアマゾン・ロッカーで行い、常駐スタッフはロッカーの使い方や返品時でアドバイスを行うのみとなる。なお、ロッカー保存は最長15日間となっている。営業時間は平日午前9時〜午後9時、土日は正午〜午後9時となる。
 アマゾンはCSULBのほか、これまでにインディアナ州ウェストラファイエットのパーデュー大学(KRCH Location&PMU Location)やマサチューセッツ大学アマースト校(Amazon@UMass)、カリフォルニア大学バークレー校(Amazon@ASUC Student Union)、カリフォルニア州立大学サンタバーバラ校(Amazon@IslaVista)、オハイオ州のシンシナティ大学(Amazon@Cincinnat)、ペンシルベニア州フィラデルフィアのペンシルベニア大学(Amazon@Penn)、カリフォルニア州立大学デービス校(Amazon@UCDavis)、テキサス大学オースティン校(Amazon@UTexas)、ジョージア工科大学(Amazon@GeorgiaTech)、オハイオ州アクロン大学(Amazon@Akron)、テキサス工科大学(Amazon@Lubbock)、コネチカット州マンスフィールドのコネチカット大学(Amazon@Storrs)、イリノイ大学シカゴ校(Amazon@UIC)、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(Amazon@Illinois)、ウィスコンシン大学マディソン校(Amazon@UWMadison)のキャンパスや学生街に受け取り・返品専用の拠点を15ヵ所展開(一部は年内オープン)している。  続きを読む
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2016年11月07日

【eクーポン】、成長が著しくも行き過ぎたパーソナライゼーションではお客がドン引き?

161107カートウィール
■大手チェーンストアのデジタルクーポンで集客に貢献しているのがターゲットのカートウィールだ。カートウィールはクーポンのような値引きを行うアプリで、リアル店舗のみ使用可能だ。アプリをダウンロードしたユーザーはフェイスブックのアカウントもしくはターゲットのアカウントから登録、ターゲットが提供する500〜700アイテムのディスカウントを受ける。多くの商品が「アーチャーファーム(Archer Farms)」「アップ&アップ(Up & Up)」などターゲットのプライベートブランド(PB)商品で、多くが5%〜10%の値引きとなる。昨年に引き続き今年の年末商戦でも毎日1アイテムの玩具が50%オフとなる販促も行う。カートウィールのような店への集客を目的としたクーポンを含めて、デジタル・クーポンは拡大の一途となっている。調査会社カンターメディアによると、2016年上半期のeクーポン数は前年に比べて23.4%増加した。またクーポン価値となるフェイスバリューも21.2%の増加となっている。eクーポンのユーザー数も二桁成長となっており、調査会社eマーケッターのデータでは昨年のクーポン利用者は9,260万人に上り、今年は1億人を突破すると見込んでいる。また、イギリスの調査会社ジュニパーリサーチ社は、電子クーポンの発行数は今後5年間で60%増加し、今年の2,240億から2021年には3620億になるだろうと報告している。eクーポンが増加する理由として、大手チェーンストアを中心に、個々人に向けて的を絞ってカスタマイズできるパーソナライゼーションが向上することが挙げられている。ただ一方で行き過ぎたパーソナライゼーションによる、ビーコン利用のクーポンプッシュ通知はプライバシーの問題にも抵触する。
 大手チェーンなど小売店はお客の趣味・嗜好に合わせてeクーポンを使わせたいと考える。しかし今のところはまだ「パーソナライゼーションの塩梅」がつかめていないようだ。

トップ画像:ターゲットのカートウィール・アプリ。カートウィールはクーポンのような値引きを行うアプリで、リアル店舗のみ使用可能だ。大手チェーンストアのeクーポン集客で成功事例となっている。  続きを読む
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2016年11月05日

【スターバックス】、モバイルオーダー&ペイが貢献!スタバCEOの小売業界予測とは?

161105モバイルオーダー&ペイ@スタバ
■スターバックはコーヒー市場に「サードプレイス(Third Place:家庭でもなく職場でもない第3の空間)」を持ち込み成長した。同社は外食だけでなく小売の市場にも影響を与える新たな買い方を開拓している。スターバックスが2日に発表した第4四半期(7月〜9月期)ではアプリ経由でコーヒーやラテ等を注文できる「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」が寄与し売上高を押し上げた。売上高は前年同期比16%増の57.1億ドル、純利益は同23%増の8.1億ドルだった。既存店・売上高前年同期比は全体で4%増となり、アメリカ国内は5%の増加だった。昨年9月からライセンスストアを除く全直営店に導入されたモバイルオーダー&ペイが注文全体の6%にまで上昇した。前期の5%から1ポイント伸びており、9月だけ見ると7%にも及んでいるという。3,300店のピークタイムは、モバイルオーダー&ペイが10%に達している。ピーク時に注文の20%がモバイルオーダー&ペイとなった店は600店になり、1年前の3倍となった。同社ではモバイルオーダー&ペイからの注文やモバイルからの一括注文が増えたことで、店内のPOSレジ処理が10%減少し、オペレーションが効率化していると分析している。
 スターバックスのモバイルオーダー&ペイはアプリ内にある、金額をチャージしたギフトカード(プリペイドカード)から支払う。プリペイドカードはアップルペイやクレジットカード、デビッドカードからの支払いが可能だ。残高が10ドル以下になれば自動的に10ドル分が課金される自動リロード(Auto Reload)機能もある。利用者はメインメニューのオーダー(Order)をタップし、フラペチーノやベーグルを選択。ピックアップまでの時間が表示された最寄りのスターバックス店を指定し、注文のボタンをタップすれば決済完了となる。決済完了と同時にお店では端末から自動的にレシートがプリントアウトされ、バリスタがカップに貼ってコーヒーなど準備する仕組みだ。
 スターバックスでは好調なモバイルオーダー&ペイが業績に貢献していることで、注文履歴からのリピート注文やオススメメニューの提案などパーソナライゼーションを近く導入するとしている。  続きを読む
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2016年11月03日

【インスタグラム】、インスタで買物!逃げ恥のみくりさんに地味スゴまで衣装を購入可?

161103インスタグラムショッピング機能
■スマートフォンから投稿できる画像共有サービスのインスタグラムを見ていて「このバッグ素敵!こういうの欲しいなぁ」と思うことがある。「この靴はいくらなのだろう?」「このワンピースは他の色もあるのかなぁ?」「サイズや種類は?」「コーディネートできそうなアクセサリーもあるのかな?」とその場でチェックもしたくなる。アップされた商品画像を手がかりに調べるのも面倒だし...どうせならリアルタイムでサッと調べて、パッと買ってしまいたい。インスタグラムは、利用者がチェックした瞬間の「欲しい!」からリサーチ、購入まで感覚的に即座に行えるモバイルショッピングをテストする。インスタグラムは1日、アプリ経由で商品をリサーチでき、その場で購入できるショッピング機能を発表した。アイフォンなどiOSデバイスを対象に来週から始める機能は、メイシーズやアバークロンビー&フィッチ、J.クルー、コーチ、ワービーパーカーなど20のアパレルチェーンやファッションブランドで始める。インスタグラムに投稿された画像の左下にある「商品を見る(tap to view products)」をタップすると最大5点の商品に価格タグが表示される。特定の商品タグを選択すると詳細な商品情報を掲載したページが表示される仕組みだ。購入は「ショップナウ(Shop Now)」のリンクをタップすることで、当該サイトに移動して購入の手続きが行える。インスタグラムではテスト展開を見ながら徐々に対象ブランドなどを拡大する。また、オススメや商品の表示方法、保存ツールなどの追加も検討する。
 SNSのシームレスショッピングではピンタレストやフェイスブックでも商品購入ができる機能をテストしている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。SNSで商品購入できるようになっても、それは道具を揃えていることでしかありません。ハードはあっても肝心のソフトがないのです。ソフトとはコンテンツ。コンテンツとは商品の紹介のされ方です。日本のドラマを見ていて(これも一種の職業病だと思いますが)もったいないと思うことがよくあります。今、人気になっているテレビドラマに石原さとみさん主演の「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」があります。このドラマでは毎回、主人公のおしゃれなファッションが話題となっています。ファッションポーズまで決めたショットまでドラマ中にわざわざ映しているのです。ドラマを見れば視聴者は絶対、自分も着てみたいし、すぐにでも欲しいと思うはず。でも、ファンサイトでも見なければブランド名も分かりません。インスタグラムにある公式サイトでも買えません。アイテム一つ一つはそれほど高いものでもないのに、実にもったいないあなぁと思うのですね。  続きを読む
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2016年11月02日

【アマゾン】、今年も恒例BFカウントダウンセール!真の狙いはアプリを使わせること?

161102アマゾンアプリ
■ネット通販最大手のアマゾンは1日、タイムセール「ブラックフライデーセールまでのカウントダウンセール(Countdown to Black Friday Deals)」を始めた。昨年以上に出品が予想されるタイムセールは、プライム会員なら通常より30分早く購入が可能となる。アマゾンのタイムセール(Lightning Deals)は、数量および期間限定の割引セール。1アイテムにつき一人1点までの注文で、開催時間の終了もしくは限定数が完売しだいで終了する。アマゾンのタイムセールは対象商品名と画像、タイムセール価格、割引率、注文比率(限定数量のうち商品がショッピングカートに入れられた比率)、残り時間、カスタマーレビュー数と平均のレビュー星数となっている。タイムセールは12月22日まで毎日続けられ、プライム無料体験中でもタイムセールの利用が可能だ。このセールにはキンドルペーパーホワイトが20%オフとなる他、LG製で55インチの湾曲有機スマートテレビや磁石でつながる数学ブロック「マグフォーマー」シリーズなどの玩具が最大40%安くなるとしている。なお、タイムセール開始前の商品には「もうすぐ開始」のマークが開始時刻とともに表示されるが、商品のほとんどがセール直前での告知となる。また今年のタイムセールから音声アシスタント内蔵スピーカーのエコーやその姉妹機からも音声による注文が可能となる。アマゾンは同社のアプリを使った新たな販促も模索する。11月15日からアマゾン・アプリでタイムセール対象商品のシークレットボックスを覗く「パッケージX線(Package X-Ray)」機能がつく。アプリでバーコードを読み込むと、次にどんな商品がタイムセールとなるのかスマートフォンのスクリーンに映し出されるのだ。またアプリのビジュアル検索を使って撮影するだけで商品検索ができる機能も向上している。例えばブーツを撮影すると、同一もしくは類似のブーツがリスト表示されるのだ。
 アマゾンは7月、今年で2回目となるプライム会員限定のタイムセール「プライムデー(Prime Day)」を行ない1日当たりの注文数で過去最高となった。年会費99ドルとなるプライム会員限定セールだが、アメリカ国内でも50%を超える増加となっていた。

トップ画像:アマゾン・アプリ。アマゾン・アプリ経由で「FUMIT1362」コードで買い物をすると5ドル引きとなり、後藤にも5ドル引きのクーポンが送られる。タイムセール対象商品のシークレットボックスを覗く「パッケージX線(Package X-Ray)」機能など、アマゾンは同社アプリを日常的に使わせようとしている。それはなぜか?  続きを読む
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2016年10月31日

【ウォルマート】、巨大自動ピックアップ機!客数の0.1%が店受け取りでも店はパンク?

161030ウォルマート巨大ロッカー
■ウォルマートではネットで注文した商品を店で受け取るオプションとして2種類提供している。一つはカーブサイド・ピックアップとも呼ばれる駐車場で受け取る「グローサリー・ピックアップ」。もう一つは店内で受け取る「ストア・ピックアップ(Store Pickup)」だ車から降りずに生鮮品等を持ち帰れるグローサリー・ピックアップは約3万品目が対象で手数料は無料だが、1回の注文金額は30ドル以上となっている。同サービスは前日の注文で当日受け取れる。グローサリー・ピックアップは現在、500店舗まで拡大しており、今年末には600店舗展開の計画だ。一方、ほぼ全店で導入されているボピス(BOPIS:Buy Online Pickup In Store)となるストア・ピックカップはネットで注文できるほぼ全ての商品(生鮮品やマーケットプレイス商品、重量のある商品等は除く)が対象となっており、取扱手数料は無料だ。またストア・ピックアップは在庫が店にない場合が多く、受け取れるまでの時間は商品によってまちまちとなる。ウォルマートのストア・ピックアップも店によって2種類のオプションがある。ピックアップカウンターで受け取るのが一般的だが、3年前から客数が多い店で一部にロッカーを利用した受け渡しサービスを提供している。例えばニュージャージー州シコーカスのスーパーセンターではロッカー・ボックスが80近くにもある幅7メートルの大型ロッカーを導入している。この大型ロッカーは場所を取るため、マネーセンターやフォトセンター、カスタマーセンターをふさぐように置かれている。この視認性の悪さかウォルマートは場所を取らないタワー型のロッカーをテストしている。本社近くのアーカンソー州ロジャース店で導入されたのは巨大自販機のような「自動ピックアップ機(automatic pickup machine)」。オレンジ色の自動ピックアップ機は高さが3メートル以上となるため、設置場所には天井を抜いている。使い方はロッカーのようにタッチスクリーンを操作して、自動ピックアップ機から商品を取り出すのだ。
 日本で駐車スペースを取らないように立体駐車場が拡大していったように、ウォルマートは売り場面積をとらないようタワー型の自動ピックアップ機を導入するのだろうか?

トップ画像:本社近くのアーカンソー州ロジャース店で導入された巨大自販機のような「自動ピックアップ機(automatic pickup machine)」。オレンジ色の自動ピックアップ機は高さが3メートル以上となるため、設置場所には天井板をはずしている。使い方はロッカーのようにタッチスクリーンを操作して、自動ピックアップ機から商品を取り出すのだ。覆面調査を行うフィールドエージェント(Field Agent)では、自動ピックアップ機を使った動画を公開している。が、スタッフもまだ使い慣れていないようだ。  続きを読む
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2016年10月24日

【ノードストローム】、試着の予約はリザーブ&トライ!ベテラン販売員ほど煙たく思う?

161024リザーブ&トライ@ノードストローム
■高級デパートメントストアのノードストロームは、試着用の取り置きサービス「リザーブ&トライ・イン・ストア(Reserve & Try In Store)」のテストを行っている。リザーブ&トライとも呼ばれるオンライン・ツー・オフライン(Online to Offline:オンラインからリアル店舗のオフラインへ顧客を誘導する戦略)でリアル店舗の売上を増加させる。ワシントン州シアトル市内にあるノードストローム旗艦店で行われているリザーブ&トライは、試着用に衣類などを予約しておくもの。同社のアプリから試着したい衣類のカラーやサイズを選び予約を行う。店舗では試着室近くにある「オーダー・ピックアップ(Order Pickup)」で商品を受け取って試着する。予約は無料で10着まで取り置くことが可能。また予約から試着まで最短2時間ででき、取り置きは翌日の閉店までとなっている。
 ノードストロームが8月に発表した第2四半期(5月〜7月期)では35.9億ドルと前年同期の36.0億ドルから0.1%減少した。同社では毎年恒例となるアニバーサリーセールが第3四半期にずれ込んだことで売上が減少した。純利益は44.5%減益となる1.17億ドルだった。既存店・売上高前年同期比は1.2%の減少となった。フルプライス・デパートメントストアのノードストロームの売上高は26.6億ドルと前年同期比2.8%の減少となった。売上内訳は118店舗となる実店舗が前年同期比6.5%減少して19.8億ドル、一方のオンラインストアのノードストローム・コム(Nordstrom.com)は同9.4%増となる6.8億ドルだった。同社は3月、IT関連のスタッフ約150人の人員削減を行っており、第2四半期も本部および地域のサポート部門スタッフ約400人のレイオフを行っていた。ノードストロームは傘下にオフプライスストアのノードストローム・ラックやそのオンラインストアのノードストローム・ラック・コム/オートルック(Nordstromrack.com/HauteLook)などを持つ。
 ノードストロームのリザーブ&トライに似たオムニチャネル・サービス展開はGAPでも3年前から行っている。GAPとバナナリパブリックで行っている「リザーブ・イン・ストア(Reserve in Store)」は取り置きから試着まで最短30分で行うことができ、取り置き期間は翌日の営業時間までとなっている。GAPのリザーブ・イン・ストアは最大5着まで取り置き可能だ。

トップ画像:ノードストローム・アプリの試着用の取り置きサービス「リザーブ&トライ・イン・ストア(Reserve & Try In Store)」スクリーンショット。利用の仕方は1)最寄りのノードストロームでアプリ経由で試着予約をして、2)メールで2時間以内に準備完了で通知し、3)商品を受け取って試着する。ワシントン州シアトル市内にあるノードストローム旗艦店などでテスト展開を行っており、テスト後は全店に展開する予定だ。  続きを読む
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2016年10月23日

【ボノボス&ワービーパーカー】、最大1,000店舗展開!自分と同じ状況にある人を想定?

161023ワービーパーカー
■老舗デパートメントストアのメイシーズは来年、100店舗を閉鎖する。同社は昨年度も40店のデパートを閉鎖したばかりだ。JCペニーやシアーズ、ステープルズ、テイラード・ブランドも店舗閉鎖をおこなっており、スポーツ専門手チェーンのスポーツオーソリティは企業清算で全店を閉鎖、同業のスポーツ・シャレーも全店をスクラップした。パシフィック・サンウェアも倒産で店舗閉鎖し、倒産したエアロポステールも店舗スクラップだ。6月にはラルフローレンが約50店舗を閉店している。米国最大の小売チェーンのウォルマートは今年、国内の154店を含む約270店を閉鎖した。ウォルマートは来年度、出店よりITに設備投資を増やす戦略転換を行う。大手チェーンストアによる相次ぐ店舗閉鎖が鮮明になっている一方で出店を加速している企業もある。
 サンフランシスコに2年前、1号店を出店したネット通販最大手のアマゾンのポップアップストア(Amazon Pop-Up store)は現在26店舗(13州)を展開している。アマゾン・ポップアップストアは年内までにさらに30店以上を追加出店し、来年には最大100店舗以上の展開を計画しているのだ。またアマゾンのリアル書店「アマゾン・ブックストア(Amazon Books)」は2号店目が先月オープンし、オレゴン州タイガード地区の3号店、シカゴ近郊に4号店の計画が発表されており、ニューヨークのハドソンヤード(Hudson Yard)への出店も噂されている。数年前までオンライン専売だったアマゾンがリアル店舗でのプレゼンスを増しているのだ。アマゾンばかりではない。オンライン専売ストアだった企業もリアル店舗の展開を加速している。
 2007年創業したオンライン・メンズ・アパレル・ブランドのボノボス(Bonobos)はショールームのボノボス・ガイドショップを2020年までに100店舗展開を目指しているのだ。2011年から出店しているボノボス・ガイドショップは現在、27店舗を展開している。同社創業者のアンディ・ダン氏によると、チェーンストアなどのリアル店舗は店舗過多で過剰在庫となっており「負の遺産システム(legacy system)」と見ている。在庫を持たずショールームで展開するガイドショップはオムニチャネルでもニッチな存在であり、店舗数はまだまだ伸ばせるとみているのだ。メガネ通販でショールーム展開も行っているワービーパーカー(Warby Parker)は、同社ショールーム展開を最大1,000店舗での展開を模索している。現在は39店舗だがこれまで出店しなかったリージョナルショッピングセンターを含め、今年末までに50店舗に増やしていく。共同創業者のニール・ブルメンソール氏は将来的に800〜1,000店展開でのビジョンを描いているのだ。
 アマゾンもボノボスもワービーパーカーもチェーン展開は成功体験のないまったくの初心者だ。初心者だからこそ既存の考えに縛られない柔軟な発想で多店舗展開できるのかもしれない。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、友人とランチをしました。今の仕事から独立する方向で考えているので、私からアドバイスを受けたいとのことでした。で、私からの助言は「自分と同じ状況にある人を想定して、『その人がやりがちな思考をしてありふれた行動』を敢えて意識してとらないようにする」でした。誰もが自分は特別な存在で、ユニークだと思っています。自分は他人とは違うと誰もが信じています。でも、自分がやっていることは他人もやっていたりするものです。事例として挙げれば、当ブログのタイトルを考えたときがまさにそうです。当時、後藤は「アメリカの流通情報をブログで発信する人は、どのようなタイトルを考えるだろうか?」と考えたのです。「後藤文俊のアメリカ流通最新ニュース」みたいなタイトルになるだろうと想像しました。冠に自分の名前を付けるのは、やりがちなアイディアであり、ありふれたブログ名になります。  続きを読む
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2016年10月19日

【シェイクシャック】、スマホ注文モバイルオーダー!待ち時間ゼロでもレジ待ちに行列?

161019シェイクシャック@ミッドタウンイースト
■日本でも人気が沸騰しているファストカジュアル・ハンバーガーチェーンのシェイクシャックは17日、モバイル・オーダーのテスト展開を発表した。モバイル・オーダーとはスマートフォン・アプリ経由で、注文と決済を事前に済ませておくことで混雑時のレジ行列に並ぶことなく商品を受け取れるというもの。コーヒーチェーンのスターバックスやチキン・サンドウィッチチェーンのチックフィレなど一部の外食チェーンがすでに展開している。シェイクシャックがモバイル・オーダーのテストを展開する店舗は、ニューヨーク・マンハッタンのミッドタウン・イースト店(600 3rd Ave, New York, NY 10016)。利用者はアプリをダウンロード後にミッドタウン・イースト店でピックアップ時間(15分毎)を指定する。ハンバーガー等のメニューを選択し、チェックアウトをタップして決済する。店で商品の受け渡しができると、テキストメッセージで通知される仕組みだ。なお決済はアプリで事前登録しておいたクレジットカードから支払うことになる。今のところモバイル・オーダーのテスト展開はミッドタウン・イースト店のみで、その後のスケジュールなどは明かしていない。シェイクシャックは国内直営店が51店、国内ライセンス店は6店、日本やイギリスなどの海外ライセンス店は38店舗の展開となっている。
 モバイルオーダーで先行しているスターバックスでは、モバイルからの注文が売上全体の4%を占めている。繁盛店になるほどモバイルオーダーが増える傾向にあり、売上トップ1,200店ではモバイルオーダー売上は全体の7%を占めている。主に都心部に集中する超繁盛店の売上トップ300店では売上全体の10%を占めている。また1日のピーク時ではモバイルオーダー売上が全体の20%を占めているという。モバイルオーダーを最初(2014年12月)に導入したポートランドの店舗では、モバイル注文の売上が今年3月、前年同月比150%の増加になった。なお、ワシントン州シアトル郊外にあるスターバックスではモバイルオーダーで、バリスタが駐車した場所まで商品を持ってきてくれるカーブサイド・ピックアップのテストを行っている。一方、今年6月からモバイルオーダーを全店に展開したチキンサンドウィッチチェーンのチックフィレでも、子供がいるファミリー層に特に人気となっている。レジ待ちの行列に並ぶ必要はなく、せかされることなく快適に注文できるからだ。モバイルオーダーのカスタマイズにより客単価が増加する傾向も現れているという。
 外食チェーンにとってモバイルオーダーは、まさに業界のゲームチェンジャーとなって急拡大しているのだ。

トップ画像:モバイルオーダーのテストが行われているニューヨーク・マンハッタンのシェイクシャック・ミッドタウン・イースト店(600 3rd Ave, New York, NY 10016)。日本でも近い将来、長い行列に並ばなくてもオーダーできる?  続きを読む
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