2018年05月19日

【クローガー】、ピッキングロボットをフルフィルメントセンターに導入!も600人雇用?


■スーパーマーケット・チェーン最大手のクローガーが17日、イギリスのネット専業スーパー最大手のオカド・グループと提携したことを発表した。クローガーはオカドのロボット物流システムを同社のロジスティクスに導入し、ネットスーパーの効率化を図る。ホールフーズ買収後、生鮮品販売でも台頭するアマゾンに対抗する。

クローガーはすでにオカドの株式1%を保有しているが、さらに6%以上保有するとしている。クローガーは2000年に創業したオカドの独自技術「オカド・スマート・プラットフォーム」の一部導入すると見られている。同技術ではオンライン注文や決済、ピッキングからシッピングなどの配送管理などを含んでいる。

この提携によりクローガーは今年、アメリカ国内にロボットを導入したフルフィルメントセンター(ネット注文対応の物流倉庫)を3ヵ所建設するほか、今後3年で20ヵ所まで増やす計画。

詳細は明かされていないが、クローガーは新物流倉庫でそれぞれ600人を新たに雇用すると公表しているため、完全自動化となる倉庫を作るわけではない。倉庫内を動き回って生鮮品等をピックアップし、梱包等を担当するシッピング・スタッフにまで運ぶ、ピッキングロボットの導入と見られている。

 クローガーが3月8日に発表した第4四半期(11月〜1月期)では売上高が310.3億ドルと前年同期比12.4%の増加だった。純利益は8.54億ドルとなり、法人減税により同68.8%の大幅増となった。ガソリン販売を含まない既存店・売上高前年同期比は1.5%の増加となった。

ネットで注文して店で受け取るクリックリストなどのデジタル売上は前年から90%以上の増加となっている。

通年ベースでは売上高が1226.6億ドルと前年比6.4%の増加。純利益は19.1億ドルと同3.4%の減少だった。既存店・売上高前年比(ガソリンの売上高は含まない)は0.7%の増加だった。

クローガーでは傘下のラルフスやフード4レスなどスーパーマーケットを2,782店展開しており、すでに約1,100店でクリックリストを導入している。クローガーは昨年秋、店内の顧客体験を改善する「リストック・クローガー(Restock Kroger)」計画を発表。リストック・クローガーの一環としてクリックリストの拡大やお客がスマートフォン・アプリや端末で商品バーコードをスキャンしていく「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Bag, Go)」の400店舗への導入などを掲げている。

 なおクローガーではオカドと提携について、数年前から交渉を始めておりホールフーズを昨年買収したアマゾンへの対抗策との見方を否定している。

トップ動画:イギリスのネット専業スーパー最大手のオカドグループの物流ロボット動画。倉庫内を動き回って商品をピックアップし、梱包&シッピングスタッフまで運ぶロボットだ。  続きを読む

Posted by usretail at 01:40Comments(0)
2018年05月18日

【ウォルマート】、ECが再び伸長!ECサイトも「インスタ映え」な洗練したデザイン?

180518ウォルマート・グローサリー
■ウォルマートが17日発表した第4四半期(11月〜1月期)決算は、前期で鈍化していたEコマースが再び好調さを取り戻した。一方、国内の既存店ベースは天候不順で若干響いた。

会員費等を含む総売上高は4.4%増となる1,226.9億ドル。純利益は前年同期から29.8%減となる21.3億ドルとなった。引き続きアマゾンなどEC企業との価格競争で粗利益が低下、ITへの投資、輸送コスト上昇等で利益を圧迫した。

 売上高の約6割を占める国内のスーパーセンターやディスカウントストアなどウォルマートUSの売上高は777億ドルと前年同期比2.3%の増加だった。

ウォルマートUSの既存店・売上高前年同期比(ガソリン販売は除外)は生鮮品が牽引し2.1%の増加となった。内訳は客単価が1.3%増加し、4月が例年にない寒さに見舞われたものの客数が14四半期連続プラスとなる0.8%の増加となった。

Eコマースは売上高が前年同期比33%増となり、前期の同23%増からは伸長した。前期となる第4四半期(11月〜1月期)では年末商戦時のEC在庫を見誤ったとしていた。Eコマースが再び伸びているのは、取り扱い品目数が7,500万品目に達していることやカーブサイド・ピックアップのウォルマート・グローサリー導入店が増えたことも要因。

サムズクラブは63店舗のスクラップで一部を既に閉鎖したが、既存店ベース(ガソリン販売は除外)は3.8%の増加となった。客単価はタバコ販売を止めた事で1.8%の減少となったものの、客数は5.6%と大幅増となった。サムズクラブの既存店ベースのプラスは9四半期連続となっている。

 ウォルマートは9日、インドのネット通販最大手フリップカートの株式77%を約160億ドルで取得すると発表した。

ウォルマート第1四半期(2月〜4月期)
総売上・前年同期比:4.4%増
純利益・前年同期比:29.8%減
既存店・売上高前年同期比:2.3%増(アメリカ国内)
ウォルマート店舗数(18年4月23日)
 アメリカ国内店舗数:5,369店
  スーパーセンター:3,550店
  ネイバーフッドマーケット:704店
  ディスカウントストア:377店
  小型店など:99店
  サムズクラブ:639店

 海外店:6,360店

 総店舗数:11,729店

トップ画像:ネットで注文した生鮮品等をお店の専用スペースで受け取るウォルマート・グローサリー。  続きを読む
Posted by usretail at 01:10Comments(0)
2018年05月17日

【ホールフーズ】、プライム会員に10%オフとディープディスカウント新プログラム開始!


■アマゾンとの統合を進めているホールフーズ・マーケットはプライム会員を対象にした値引きプログラムを開始した。

ホールフーズが16日に発表した新プログラムはセール商品の10%引きと人気商品の大幅な値下げだ。数百品目に上る黄色いセールサイン「さらに10%オフ(Extra 10% off SALE)」とある商品は10%引きとなり、「プライム会員ディール(Prime member deals)」と記されたブルーのセールサインの商品はディープディスカウントとなる。

新プログラムは16日からフロリダ州の28店舗から始め、今夏には全店に拡大する。

新プログラムの使い方は、ホールフーズ・アプリからアマゾン・アカウントで登録しているメールアドレス(もしくは携帯電話番号)とパスワードでログインする。ログイン後にあるQRコードをレジでスキャンさせる(もしくは携帯番号を伝える)とプライム会員の値引きを受けられる。

プライム会員はまた、アマゾンのクレジットカード「アマゾン・プライム・リワード・ビザ・シグナチャー・カード(Amazon Prime Rewards Visa Signature Card)」で買い物するとさらに5%の還元を受けることができるという。

 アマゾンはホールフーズを買収後、サービス等の統合化を図っている。買収直後にはホールフーズが扱う生鮮品など一部の商品の値下げに踏み切った。ホールフーズやホールフーズ365にアマゾン専用のロッカーを導入。昨年末には100店以上で、アマゾン・エコーなどのアマゾン製品を販売を開始しており、一部にはポップアップストアも導入した。

一方、アマゾンでもホールフーズのプライベートブランド(PB)「365エブリデーバリュー(365 Everyday Value)」の販売を開始した。レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーでもホールフーズのPB商品を扱っている。アマゾン・トレジャー・トラックによるセール品の受け渡しをホールフーズの駐車場を使って行っている。

2月にはアマゾン・プライム・リワード・ビザ・シグナチャー・カードの還元をホールフーズでの買い物でも適用した。最近ではホールフーズから短時間で宅配する「プライムナウ(Prime Now)」の対象地域をロサンゼルスやサンフランシスコなど10都市にまで拡大している。

 ホールフーズでは今月2日に旧プログラムを終了。オースティンにあるホールフーズでは一時的にプライム会員に向けの10%ディスカウントを行っていた。プライム会員は5月11日から年会費99ドルから119ドルに値上げされている。アマゾンCEOのジェフベゾス氏は先月、プライム会員数が世界で1億人に上っていることを公表した。

トップ動画:ホールフーズによるプライム会員向けの新プログラムPR動画。数百品目に上る黄色いセールサイン「さらに10%オフ(Extra 10% off SALE)」とある商品は10%引きとなり、「プライム会員ディール(Prime member deals)」と記されたブルーのセールサインの商品はディープディスカウントとなる。  続きを読む
Posted by usretail at 01:19Comments(0)
2018年05月14日

【アマゾン】、トレジャートラック成功でセール頻発!アマゾン独特の接客法を学ぶには?

180514トレジャートラック
■ホールフーズの駐車場にも活動の場を広げているアマゾンの移動販売&ピックアップによる「トレジャー・トラック(Treasure Truck)」のセール販売がさらに頻発している。

トレジャー・トラックは数量限定となるセール商品を利用者に渡し販売が完了する、移動式ピックアップ拠点だ。利用方法はスマートフォンであらかじめテキスト通知を申し込んでおく(非プライム会員でも利用可能)。アマゾンが選んだ1日1品のセール品(セール価格はアマゾンの価格から30〜50%引き)を載せたトレジャー・トラックが利用者の近所に来る朝(午前9時過ぎ)、セール商品の内容とピックアップ場所・時間等の情報通知が届くことになる。

アマゾン・アプリ経由でセール品を購入すれば、指定場所のトレジャートラックで注文品を受けとれる。商品の受け取りは、決済後に送信されるレシートQRコードをトレジャートラックのスタッフにスキャンさせるだけ。アプリ上で購入を確定しても時間内に受け取りに来なければ自動的にキャンセル扱いとなる。

 アマゾンはニューヨークやロサンゼルス、ヒューストンなど25都市で複数台のトレジャートラックを展開しており、これまで人気の家電製品や玩具から、ステーキやシーフード、ミールキットなどの生鮮食品まで販売している。

ロサンゼルスではトレジャートラックを2台以上で展開しており、1日のセールでロサンゼルス市内から郊外まで最大11ヵ所でピックアップできるようになっている。

今年1月まで1週間に1度のペースで行っていたトレジャートラックのセールは2月に入って週に2〜3回のペースとなり、2月全体では11回行われた。3月は8回に減少したものの、4月は15回と過去最高のペースでのセール頻度となっている。特に4月22日(日)からの1週間はサンプル商品(映画「アベンジャーズのジップロック」)の無料配布イベントを含め5回にも上っている。

また3月24日(土)から5月12日まで8週連続で毎週土曜日に開催しているのも最近の傾向だ。週のうち最も多いのが土曜日(年初から5月12日までに12回)で、次が木曜日(9回)、金曜日(8回)となっている。また日曜日にセールはやっていない。

 各地でトレジャートラックが認知され、セールによってはすぐに完売することも珍しくなくなってきた。例えばバレンタインデーの前日となる2月13日、ゴディバ・チョコレート(12粒)とバラの花束(12本)がセットで22ドルとなり、告知から1時間程度でソールドアウトになっていた。

3月8日には「28日間熟成マコーミックTボーンステーキ」(450グラムX2枚)を32ドルで即完売、3月16日の「ポーター&ヨークの手羽先」(36〜44個で900グラムX2袋)が15ドルで発表と同時に売り切れ、4月5日の「鮭切り身」(170グラムX4)が18ドルで即座にソールドアウト、4月14日の「ポーター&ヨーク28日間熟成ステーキ肉」(340グラムX2枚)が24ドルですぐに売り切れていた。

また、4月20日に発売となった「ニンテンドーラボ・バラエティキット」は同日にトレジャートラックでも発売され、通常価格の70ドルと変わらないものの即完売となっていた。マザーズデーの前日となる12日にはブーケとチョコレートが29ドルでソールドアウトだった。

 これからも人気商品などをゲリラ的にセールにすることでさらにトレジャートラックの認知が上がり、登録者が増えることになる。一方で、セールを頻繁に行うと新鮮さや興奮が薄れてくるのも気がかりだ。

トップ画像:ホールフーズの駐車場にも活動の場を広げているアマゾンの移動販売&ピックアップによるトレジャー・トラック。成功していることで国内25都市からイギリスにも進出している。特に精肉など生鮮品がお値打ちになることで食品スーパーにも少なからずの影響があるのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 01:22Comments(0)
2018年05月12日

【パネラブレッド】、全米に宅配サービス展開!ママ友会には売り場の一部をデリバリー?

180512パネラブレッド
■全米に約2,000店のベーカリーカフェを展開しているパネラブレッドは8日、宅配サービスを全米に拡大することを発表した。ウーバーイーツやドアダッシュなど出前業者との提携に頼らず、3大宅配ピザチェーン(ドミノピザ、ピザハット、パパジョンズ)のように自社で出前サービスを全米展開する。

パネラブレッドではすでに43州897地区で宅配サービスを行っている。アプリやホームページからの注文となり宅配をオーダーすると、宅配ピザチェーンのドミノピザのように配達状況を地図上で確認できるトラッキングが可能となる。リアルタイムで配達ドライバーを追跡できるため、渋滞に巻き込まれても宅配時間の目安がわかるようになる。またドライバーの名前と顔写真が表示されることで配車アプリのウーバー(Uber)のように身元確認もできるようになっている。

宅配サービスは5ドル以上の注文で、手数料は1回3ドルとなる。宅配の営業時間は午前11時〜午後8時。パネラブレッドでは宅配サービスを拡大することで1店舗当たり2.5万ドルのコストになると見込み、宅配による週売上は1店舗あたり5,000ドルとしている。1回あたりの平均宅配売上は22ドル。

 パネラブレッドは4年前、「パネラブレッド2.0(Panera Bread 2.0)」プログラムを始動した。パネラブレッド2.0は店内の端末やスマートフォン・アプリ経由の注文などのチャネルを増やし、モバイルオーダー対応のキッチン・オペレーションにアップデートするオムニチャネル戦略。

具体的には店内の端末からセルフオーダーする「ファスト・レーン・キオスク(Fast Lane Kiosk)」、アプリ経由で注文し店でピックアップするツーゴーの「ラピッド・ピックアップ(Rapid Pick-up)」、着席したテーブルからアプリ経由で注文しメニューをテーブルまで運んでもらうイートインの「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」を提供している。

宅配サービスの「デリバリー(Delivery)」は、ドアダッシュやポストメイトなどオンライン宅配業者による委託で行われていたが、評判が芳しくなかったことで、パネラブレッドは自社で宅配サービスを開始。1年前には宅配サービスを拡大するために約1万人を新たに雇用することを発表した。

 パネラブレッドではすでに売上の31%がラピッド・ピックアップやオーダー・フロム・マイ・テーブル、デリバリーなどデジタルオーダーとしている。

トップ画像:ベーカリーカフェのパネラブレッドの前にはアプリ経由で注文し店でピックアップするツーゴーの「ラピッド・ピックアップ(Rapid Pick-up)」専用のパーキングスペースがある。ただし、スタッフが注文品をパーキングに運ぶカーブサイドピックアップではなく、店内にあるラピッド・ピックアップ専用棚まで取りに行かなければならない。  続きを読む
Posted by usretail at 01:08Comments(0)
2018年05月10日

【ウォルマート】、生鮮品宅配でウーバーと提携解消!送迎以上に生鮮品の宅配は難しい?

180510ウォルマート宅配
■生鮮品などの食料品の宅配サービスを100ヵ所の都市圏に拡大するウォルマートが宅配を委託していた配車サービスのウーバーとの提携を終了する。ウォルマートは今後、オンデマンド・デリバリーサービスのドアダッシュやデリブ、ポストメイトなどと宅配サービスを拡大する。

ウォルマートは2年前、オンラインで注文した商品をウーバーのドライバーが届けるテストを開始。ウーバーからの宅配は4つの地域にあるウォルマートに拡大した。また同じ頃、ウォルマートは配車サービスのリフトと提携した宅配サービスをデンバーでも開始していた。リフトはその後、すぐに契約を解消していたという。

なおウーバーとは6月30日までサービスを継続する。ウーバーとの契約解消の理由は明らかにしていないが、事情をよく知るウーバーの関係者は「人とパッケージ(商品)を一緒に運ぶのは信じられないほど難しい」と指摘、「2つのサービスは全く異なるビジネスモデル」と述べている。契約終了を知る関係者の話によると、明らかなコミュニケーション不足が両者にあった。

ウォルマートはウーバーとの契約解消について認めてはいるものの、詳細は明かしていない。

 ウォルマートは先月24日、オンデマンド・デリバリーサービスの「ドアダッシュ(DoorDash)」と提携してアトランタから開始することを発表。ウォルマートは年内までに生鮮食品の宅配を一般世帯の40%以上にまで拡大する計画だ。

ウォルマートの宅配サービスは、カーブサイド・ピックアップ・サービスの「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」を利用して行う。カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。

ウォルマートの宅配サービスは、カーブサイド・ピックアップ用スタッフのパーソナル・ショッパー(店内で商品をピッキングする専用スタッフ、ピッカー)が商品をピックアップし、宅配はドアダッシュの「ダッシャーズ(Dashers)」と呼ばれるドライバーに注文品を渡して宅配する。

宅配サービスの利用には30ドル以上の注文が必要。また手数料も9.95ドルとなっている。宅配サービスで対象となる商品はウォルマート・グローサリーと同様にマークアップはない。なおウォルマートによると、ウォルマート・グローサリーは1,200店で導入されており、年内までに1,000店追加して2,200店での展開を目指している。また1.8万人となるパーソナル・ショッパーも大幅に増員される予定。  続きを読む
Posted by usretail at 01:36Comments(0)
2018年05月06日

【アマゾン】、プライム会員専用ドッグフードPB発売!留守番のワンコには読み聞かせ?

180506ワグ@アマゾン
■アパレルなどプライベートブランド(PB)を拡大しているネット通販最大手のアマゾンがペット市場でも自社ブランドを立ち上げた。アマゾンが2日に発表したドッグフードブランドは「ワグ(Wag)」。

「しっぽを振る」という意味のワグは、アマゾンが2011年に買収したクィッジー・コム(Quidsi.com)の子会社でペットフードのオンラインストアのワグ・コム(Wag.com)から来ている。なおこれらのサイトは昨年、赤字を理由に閉鎖している。

ワグはプライム会員のみ購入できる、全犬用のドライフード。高品質の原料に「穀物不使用」「プロテイン配合35%(子犬用は36%)」「輸入原料で作ったメイドインUSA」をうたい、チキンやビーフ、ラム肉、レンズ豆、サーモンなどのフレーバーがある。

価格は5ポンド(2.26キログラム)が12.99ドル、30ポンド(13.6キロ)が44.99ドル、子犬用の15ポンド(6.8キロ)が26.99ドルとなっている。すでにカスタマーレビューもついており5つ星レビューで3.9〜4.4星と比較的高い評価となっている。

 アマゾンは2009年に最初のPB「アマゾンベーシック(AmazonBasics)」を発表した。パソコン・アクササリーやオフィス用品などを中心に収納用品やキッチン用品など様々なカテゴリーで拡大し、プライム会員以外でも購入は可能だ。

一方、2014年にはプライム会員のみ購入できるベビー用オムツとベビー用ワイプ(お尻拭き等に使うウェットティッシュ)のPB「アマゾン・エレメンツ(Amazon Elements)」を発表した。エレメンツは、パッケージにあるQRコードをアプリで読み取ると原材料や提供元など詳細情報を確認できるようになっていたこだわりのPBだった。しかし商品に欠陥があったことで発表からわずか2か月弱でベビー用オムツの販売を中止した。

2016年にはコーヒーのPB「ハッピーベリー(Happy Belly)」、ベビーフードの「ママベア(Mama Bear)」、スナック類の「ウィキッドリー・プライム(Wickedly Prime)」など食品PBを発表し、洗濯やクリーニングの「プレスト!(Presto!)」も立ち上げている。

同じ年にはオリジナルのファッションブランドも発売を開始し、紳士服の「フランクリン・テイラード(Franklin Tailored)」や婦人服の「ジェームズ&エリン(James & Erin)」、キッズの「スカウト+ロウ(Scout + Ro)」などがある。2017年以降はさらに増え続けており、調査会社L2によると、アマゾンのPBは70以上となっている。  続きを読む
Posted by usretail at 01:53Comments(0)
2018年05月05日

【スプラウツ】、プライムナウを止めインスタカート1本に!ECに参戦しないスーパー?

180505スプラウツ
■スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは3日、最短1時間以内で生鮮品などが届くアマゾン・プライム会員向け宅配サービス「プライムナウ(Prime Now)」との提携を解消したことを発表した。プライムナウは年会費99ドル(5月11日から120ドルに値上げ)のプライム会員向けの宅配サービス。スプラウツではプライムナウで35ドル以上を注文すると、1時間(7.99ドル)か2時間(無料)で注文品が届いていた。宅配サービスは今後、今年初めにパートナーシップを結んだオンデマンド買い物代行&宅配サービスのインスタカートに一本化する。

スプラウツでは2016年6月からアマゾン・プライムナウでの宅配サービスのテストを開始。宅配サービスの対象店舗を徐々に拡大していった。

スプラウツの競合となるホールフーズ・マーケットをアマゾンが買収し、ホールフーズでのプライムナウを拡大していることで、アマゾンとの提携を打ち切ったとしている。15店舗で行っていたプライムナウはすでに停止したという。

なお、インスタカートの手数料は注文ごとに宅配手数料を払う場合は2時間の宅配が5.99ドル(35ドル以上)、1時間宅配が7.99ドル(35ドル以上)となっており、年会費149ドル(月額の場合は14.99ドル)を払ってインスタカート・エクスプレス会員になると手数料は無料となる。

インスタカートに宅配サービスを移行することで、2時間宅配で無料だった手数料をプライム会員は5.99ドルを支払うことになる。これについてスプラウツCEOのアミン・マレディア氏は「手数料を支払っても、店での安い価格をオンラインでも利用できることが強み」としている。

 スプラウツ・ファーマーズ・マーケットが同日に発表した第1四半期(1月〜3月期)決算では増収増益、既存店増となった。売上高は新規出店等の効果で前年同期比13.8%増となる12.9億ドルだった。純利益は6,660万ドルと前年同期から44%の大幅増となった。

粗利益率は前年の食品デフレの影響が薄れたことで30.1%と前年同期から0.3ポイント増加した。一方、店舗運営コストでは人件費が上昇、一般販売管理費もITコストが増えたことで利益を圧迫した。これにより営業利益率は6.2%と、前年同期(6.4%)から0.2ポイント減少。

既存店・売上高前年同期比はプライベートブランドの売上が寄与したことで2.7%の増加だった。既存店ベースは44四半期連続で前年実績を上回っている。  続きを読む
Posted by usretail at 01:45Comments(0)
2018年05月01日

【パブリクス】、他社に遅れてカーブサイド・ピックアップ拡大!失敗なくして成長なし?

180501パブリクス
■フロリダ州を中心に1,200店近くを展開するパブリクスはカーブサイド・ピックアップ・サービスの拡大を発表した。今のところ、対象店など詳細は明らかにしていない。

カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。

カーブサイド・ピックアップは、大手チェーンストアではウォルマートが生鮮品など「ウォルマート・グローサリー」で行っており、スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーも「クリックリスト」というサービス名で拡大している。

パブルクスは昨年9月、フロリダ州タンパ郊外にあるパブリクス・ウェスリー・チャペル店とヴァルリーコ店の2店でカーブサイド・ピックアップのテストを開始。現在までにレイクランド地区にある2店舗でもおこなっている。

パブリクスのカーブサイド・ピックアップはサイトから商品をネット購入後、スケジュール時間を選択し、店でのピックアップとなる。手数料は無料。パブリクスは2001年、宅配サービスを自社で始めたものの赤字を理由に2003年に撤退している。また2010年には他社に先駆けてカーブサイド・ピックアップのテストを始めるも2012年1月に中止している。当時のカーブサイド・ピックアップは7.99ドルの手数料がかかっていた。

一方、オンデマンド買物代行&宅配サービスのシプツは2年前からパブリクスの宅配サービスを拡大している。またパブリクスは昨年7月、オンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートと正式に提携し、生鮮品の宅配サービスを開始している。

 カーブサイド・ピックアップは、大手チェーンストアでは競合ウォルマートが生鮮品などを対象に「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」で行っており、年内までに2,000店舗展開を目指している。スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーも「クリックリスト(Clicklist)」で傘下のスーパー等1,000店以上で拡大を継続している。

テキサス州の地場スーパーのHEBや中西部のハイヴィー、ミシガン州などに展開するスーパーセンターのマイヤーでは二桁の店舗でカーブサイドを行っている。特にHEBではカーブサイド・ピックアップの利便性を高めた新店も開発しており、同サービスがさらに拡大することが期待されている。  続きを読む
Posted by usretail at 01:08Comments(0)
2018年04月30日

【アマゾン】、プライム年会員費2割値上げ!日程を有効利用した一石五鳥カリキュラム?

180430アマゾンフレッシュピックアップ
■ネット通販最大手のアマゾンは24日、プライム会員の年会費を現行の99ドルから119ドルに値上げすると発表した。会員費の値上げは2014年3月に79ドルから99ドルに引き上げて以来、4年ぶりとなる。2割となる値上げは5月11日から実施され、既存会員では6月16日以降の更新から新会費が適用される。月額契約しているプライム会員の費用は今年1月、月額10.99ドルから12.99ドルに引き上がれたばかりだ。

2005年2月から年会費79ドルでスタートしたプライムは2014年3月に79ドルから99ドルに値上げされている。最近では配送サービスや買い物サービス、デジタル配信などの特典が多くなり価値が上昇、それに伴いコストもかさんでいることから値上げに踏み切ったとしている。

なお、プライム会員のシッピングでの主なサービス特典は以下の通りとなっている。

<シッピング>
「無料2日間配送(Free two-day shipping)」
商品数1億品目以上が対象となっており、最低注文金額などの条件はない。

「無料当日配送(Free same-day delivery)」
正午までに注文すれば当日の夜9時までに届く。アメリカの主要都市を中心に行われており、35ドル以上の注文金額が条件となる(35ドル未満の場合、プライム会員は1配送につき手数料5.99ドルが必要)。対象品目数は100万品目以上となる。

「プライムナウ(Prime Now)」
注文から2時間以内に配送される短時間宅配。現在までに約30都市で行われており、注文はモバイル・アプリ「アマゾン・プライムナウ(Amazon Prime Now)」から行う。対象は食品や日用品など一部のカテゴリーに限定され、レストランからの出前も行なっている。追加料金(7.99)ドルで1時間以内での宅配も可能。最近ではホールフーズからの宅配も展開しており、対象地区を拡大中。

「キー・インカー(Amazon Key in-car)」
利用者の車を宅配ボックス代りにするサービスで、配達員が自動車のトランクを開けて宅配する。配達員が車のロックを解除するため遠隔操作・管理が可能な自動車通信サービスに入っている利用者に限られるため、ゼネラルモーターズ(GM)のビュイックやキャデラック、シボレー、GMCに北欧メーカーのボルボで、いずれも2015年以降のモデルが対象となる。

「キー・インホーム(Amazon Key In-Home)」
配達員が留守宅のドアを開けて宅配するサービス。ニューヨークやロサンゼルスなど37都市が対象となる。アマゾンが自社開発した防犯・監視カメラ「アマゾン・クラウドカム(Amazon Cloud Cam)」と互換性のあるスマートロック、専用アプリからなる「アマゾンキー・インホーム・キット(Amazon Key In-Home Kit)」を購入する必要がある。120ドルのアマゾン・クラウドカムを含むアマゾンキー・インホーム・キットは250ドル以上だが、取付工事は無料。

シッピング以外のサービス特典では、プライムデーでの年一回行われるタイムセール「プライムデー(Prime Day)」の先行参加にベビーフードやオムツが20%割引となる定期購入や15%の割引が適用されるベビーレジストリーなどを含む<ショッピング>、動画見放題の「プライムビデオ(Prime Video)」や音楽聴き放題「プライムミュージック(Prime Music)」などの<ストリーミング>、キンドルオーナー向けで対象は限定されるも本や雑誌・コミック読み放題の「プライムリーディング(Prime Reading)」の<リーディング>があり、他にも様々なサービス特典がついている。

トップ画像:シアトルにあるアマゾン・フレッシュピックアップで生鮮品等を注文から15分でピックアップ。  続きを読む
Posted by usretail at 01:54Comments(0)
2018年04月27日

【ホールフーズ】、プライムナウの短時間宅配を10都市に拡大!食品宅配の勢力図が鮮明?

180427ホールフーズ
■ネット通販最大手のアマゾンは24日、傘下の自然食品チェーン大手ホールフーズ・マーケットから短時間で宅配する「プライムナウ(Prime Now)」の対象地域をコロラド州デンバー、カリフォルニア州サクラメント、サンディエゴに拡大したことを発表した。

最短1時間で宅配するプライムナウは、年会費99ドル(月額12.99ドル)のプライム会員のみが利用できる有料のサービス。プライムナウでは、1回当たり35ドル以上の買い物をすることで、2時間以内の宅配が無料となる。また、手数料7.99ドルを支払えば、1時間以内でのスピード宅配の利用も可能だ。対象商品はホールフーズが扱うオーガニック等の生鮮品やベーカリー、乳製品、花、日用品などほぼすべての商品。商品価格はホールフーズの店頭価格やセール価格と同じとなっている。

ホールフーズのプライムナウは、ホールフーズ本社のあるテキサス州オースティンにダラス、バージニア州バージニアビーチ、オハイオ州シンシナティの4つの地域にある店舗で2月から開始、3月には対象地域をカリフォルニア州サンフランシスコとジョージア州アタランタも追加した。今月10日はロサンゼルスとロサンゼルス郊外のオレンジ郡でも同サービスを開始したばかり。わずか2ヶ月間で10都市での展開となっている。

今後、アメリカ全土での展開を計画しているという。

 アマゾンはホールフーズを買収後、サービスの統合化を図っている。買収直後にはホールフーズが扱う生鮮品など一部の商品の値下げに踏み切った。ホールフーズやホールフーズ365にアマゾン専用のロッカーを導入。昨年末には100店以上で、アマゾン・エコーなどのアマゾン製品を販売を開始しており、一部にはポップアップストアも導入した。

一方のアマゾンでもホールフーズのプライベートブランド(PB)「365エブリデーバリュー(365 Everyday Value)」の販売を開始。レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーでもホールフーズのPB商品を取り扱っている。アマゾンはトレジャートラックの商品提供をホールフーズの駐車場を使って行っている。2月にはアマゾンのクレジットカード「アマゾン・プライム・リワード・ビザ・シグナチャー・カード(Amazon Prime Rewards Visa Signature Card)」の還元をホールフーズでの買い物でも適用を始めた。同カードを所有するプライム会員は、アマゾンで買い物すると5%の返金を受けるが、ホールフーズでも5%返金が拡大する。

最近ではホールフーズのリワードプログラムを5月1日で終了することを発表した。先月末にはオースティンのホールフーズでプライム会員にむけて10%の値引き販促を一時的におこなっており、プライム会員専用のリワードプログラムを発動するのではと期待されている。  続きを読む
Posted by usretail at 01:19Comments(0)
2018年04月26日

【ウォルマート】、ドアダッシュと提携し宅配を拡大!インスタカートじゃない理由とは?

180426パーソナル・ショッパー@ウォルマート
■生鮮品などの食料品の宅配サービスを100ヵ所の都市圏に拡大するウォルマートが24日、オンデマンド・デリバリーサービスの「ドアダッシュ(DoorDash)」と提携してアトランタから開始することを発表した。ウォルマートは年内までに生鮮食品の宅配を一般世帯の40%以上にまで拡大する。

ウォルマートの宅配サービスは、カーブサイド・ピックアップ・サービスの「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」を利用して行う。カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。

ウォルマートの宅配サービスは、カーブサイド・ピックアップ用スタッフのパーソナル・ショッパー(店内で商品をピッキングする専用スタッフ、ピッカー)が商品をピックアップし、宅配はドアダッシュの「ダッシャーズ(Dashers)」と呼ばれるドライバーに注文品を渡して宅配する。

宅配サービスの利用には30ドル以上の注文が必要。また手数料も9.95ドルとなっている。宅配サービスで対象となる商品はウォルマート・グローサリーと同様にマークアップはない。

ウォルマートによると、ウォルマート・グローサリーは1,200店で導入されており、年内までに1,000店追加して2,200店での展開を目指している。また1.8万人となるパーソナル・ショッパーも大幅に増員される予定。

ウォルマートはダラスやデンバー、オーランド、フェニックス、タンパ、サンディエゴの6都市で配車サービスのウーバーやデリブを使った宅配サービスをテスト展開していた。

レストランや一部小売店から出前や宅配を行なっていたドアダッシュがウォルマートと正式に提携したことで、ジョージア州アトランタ以外の他都市でもドアダッシュが宅配サービスを行うことになる。

宅配サービスは来月から開始され、注文はウォルマート・グローサリーのHPか、カーブサイド・ピックアップ・サービスのアプリ「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」から行う。

トップ画像:カーブサイド・ピックアップ・サービスの「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」のピッカー、パーソナル・ショッパー。ウォルマートはドアダッシュと提携し、パーソナル・ショッパーがピッキングした商品をドアダッシュのダッシャーズがピックアップして宅配するサービスをアトランタから開始する。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。かねてから後藤はオムニチャネル化でアプリが重要な役割を担っていると強調しています。小売アプリはポケットに入る売り場です。小売アプリは小売の新たな現場なんですね。ネットのない時代、売上は売り場で起きていました。スマートフォンで買い物する現代は、小売アプリから売上が起きているのです。アプリでオムニチャネルを征するものが生き残っていくアプリ戦争です。顧客にとって便利なアプリ機能があることが、物理的な売り場以上に重要になっていくのです。このアプリの重要性を分かっている大手チェーンストアが成功しているのです。その代表がウォルマート。ウォルマートでは自社アプリに決済機能の「ウォルマート・ペイ(Walmart Pay)」、競合店のセール価格と比較して差額分を次回の買い物で値引きする「セービング・キャッチャー(Savings Catcher)」があり、頻繁に購入する商品を簡単に再注文できる「リオーダー・ナウ(Reorder Now)」があります。  続きを読む
Posted by usretail at 01:46Comments(1)
2018年04月25日

【アマゾン】、留守宅の宅配サービスの次は利用者の車を宅配ボックスにするサービス!?


■ネット通販最大手のアマゾンは昨年10月、配達員が留守宅のドアを開けて宅配するサービスを始めたが、利用者の車を宅配ボックス代りにするサービスを開始した。

アマゾンが24日に発表した「アマゾン・キー・インカー(Amazon Key in-car)」は、配達員が自動車のトランクを開けて宅配するサービスだ。ロサンゼルスやダラスなど37都市が対象となるキー・インカーはプライム会員のみ利用可能となっている。

使い方はアマゾン・キー(Amazon Key)をダウンロード後、サインインし車の車種や色、ナンバープレートを登録しておく。買い物ではチェックアウト時の宅配オプションで「アマゾン・キー・インカー(Amazon Key in-car)」を選択し、アマゾン・キーのアプリからマップで車の場所を知らせておく。配達員がGPSを使い車種や色、プレートナンバーから車を見つけて、鍵を開けてトランクなどに配達する。

このサービスは、配達員が車のロックを解除するため遠隔操作・管理が可能な自動車通信サービスの利用者に限られる。ゼネラルモーターズ(GM)のビュイックやキャデラック、シボレー、GMCに北欧メーカーのボルボで、いずれも2015年以降のモデルが対象。

キー・インカーの利用には自動車通信サービス「オンスター(OnStar)」「オンコール(OnCall)」をアクティベートしておく必要もある。

また注文品は50ポンド(22.6キロ)までの重量制限の他、箱のサイズも26インチ(66センチメートル)x 21インチ(53センチ) x 16インチ(41センチ)以内となっており、注文金額も1,300ドル以下との条件がついている。

 留守宅のドアを開けて宅配するサービス「アマゾン・キー・インホーム(Amazon Key In-Home)」では、アマゾン・クラウドカムを含むキー・インホーム・キットが必要となり250ドル以上の支出が必要となる。プライバシーや防犯上の懸念もある。

一方、アマゾン・キー・インカーは車名や年式、自動車通信サービス等の条件があるものの利用者にコストはかからない。在宅時でも、外に停めてある車を私書箱代わりにして宅配してもらうことで、配達員に顔を見られたくない人から、家事などで手が離せないときには便利なサービスになる。

アマゾンは再び異なる形でラスト・ワン・マイルを短縮したことになるのだ。

トップ動画:留守宅のドアを開けて宅配するサービス「アマゾン・キー・インホーム(Amazon Key In-Home)」と自動車を宅配ボックス代りに配達する「アマゾン・キー・インカー(Amazon Key in-car)」のPR動画。母親の誕生日を忘れていた娘が、両親の突然の訪問でもアマゾンの二つのサービスを駆使して上手く対応する内容だ。アマゾン・キー・インホームで母親のプレゼントを留守宅に届けさせ、ハウスクリーニングサービスも依頼。両親に会う時の服はアマゾン・キー・インカーで車に届けさせておくのだ。しかし、スケジュールを忘れ、部屋も片付けられない若い女性が、250ドル以上かけてインホーム・キットを揃え、自動車通信サービスを搭載した新車(割高)で、ウルトラCの緊急対応の内容に、若干無理があるような...  続きを読む
Posted by usretail at 01:41Comments(0)
2018年04月19日

【アマゾン】、ベストバイと提携!知的好奇心の刺激で10年間休みなしのブラック自営業?

180418アマゾン&ベストバイ
■ネット通販最大手のアマゾンは昨年、ホールフーズ・マーケットを買収して業界に衝撃を与えた。今度は全米最大の家電量販店のベストバイとパートナーシップを締結した。アマゾンとベストバイは18日、次世代スマートTVの北米販売で提携することを発表した。

両者は今年夏までにベストバイのプライベートブランド(PB)のインシグニアと東芝で、メディアストリーミング端末の「ファイアTV」を内蔵した4KスマートTVを発売する。インシグニアと東芝ブランドの「ファイア・エディション(Fire Edition)」スマートTVは11モデルあり、音声AIアシスタントの「アレクサ(Alexa)」も搭載する。一方、メディアストリーミング端末で圧倒的なシェアを誇るロク(Roku)は、ファイア・エディションに内蔵されない。

ファイア・エディションはアメリカ国内ではベストバイの1,008店やオンラインサイトで発売される他、アマゾンでも取り扱う。アマゾンのリアル店舗のアマゾン・ブックストアやコールズやモール等にあるアマゾン製品販売のポップアップストアでの販売は未定となっている。

この発表に際して、アマゾン本社近くのベストバイ・ベルビュー店でベストバイCEOのヒューバート・ジョリー氏とアマゾン創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏が揃って会見を行なった。ベゾス氏はアマゾンとベストバイがライバル関係にあることを認めながら「お互いに信頼がある限り提携は可能」と語り、ジョリー氏も「両者は小売企業ですが、アマゾンは製品を作っているメーカーでもあります」と述べた。

なおベストバイでは早くからアマゾンの電子書籍端末のキンドルやファイア・タブレットを扱っており、700ヶ所ではエコーも販売している。

 ベストバイが3月に発表した第4四半期(11月〜1月期)決算では好景気を背景にゲームなどが牽引したことで、既存店・売上高前年同期比が9.0%の大幅増加となった。

売上高は前年同期(13週間)の134.8億ドルから153.6億ドル(14週間)になり13.9%の増加。一方、純利益は3.64億ドルと同40%の減少となった。粗利益率は22.3%と前年の22.5%から0.2ポイント減少、一般販売管理費率は前年同期の15.9%から16.5%と0.6ポイントも増加したことで利益率が減少した。

年末商戦期の既存店ベースで9.0%の増加は2003年以来となる。オンライン売上は前年同期比17.5%の増加だった。

売上全体の9割を占めるアメリカ国内の売上高は、前年同期(13週間)の123.3億ドルから140.0億ドル(14週間)と13.5%の増加。国内の既存店ベースは9.0%の増加だった。携帯電話やゲーム、白物家電、スマートホーム、ウェアラブル、ホームシアターが牽引した。

商品カテゴリー別の既存店売上前年同期比では売上の42%を占める「コンピューターとモバイルフォン(Computing and Mobile Phones)」が、9.6%の増加だった。売上全体の36%を占める、大型4Kテレビなどの「コンシューマーエレクトロニクス(Consumer Electronics)」は4.3%の増加だった。売上全体の10%の「エンターティメント(Entertainment)」がニンテンドースイッチ効果で16.8%の増加となった。また8%を占める「アプライアンス(Appliances)」は、好調な住宅市場と競合のhhグレッグが清算したことで20.6%の増加だった。売上の4%となる「サービス(Services)」も6.7%増となりカテゴリー全てが前年を上回った。

通年ベースでは53週間の売上高が421.5億ドルとなり、前年(52週間)から7.0%の増加だった。純利益は10億ドルとなり、1週間少ない前年から18.6%の減少だった。既存店・売上高前年比は5.6%の増加だった。

トップ画像:シアトル近郊にあるベストバイ・ベルビュー店で会見を行なったアマゾン創業者&CEOのジェフ・ベゾス氏(左)とベストバイCEOのヒューバート・ジョリー氏。「フレンド(friend)」と敵を意味する「エネミー(enemy)」を組み合わせた混成語「フレネミー(frenemy)」な関係にある二人だ。ベストバイとアマゾンはライバルと同時に友達関係でもある。  続きを読む
Posted by usretail at 02:08Comments(0)
2018年04月15日

【スマートスピーカー】、普及率増でアマゾンエコーが断トツ!サブちゃん失職もホスト?

180415アマゾンエコー
■調査会社コムスコアによると、アマゾン・エコーなどのスマートスピーカーは昨年末に爆発的に売れたことで一気に普及率が伸びた。スマートスピーカーの入門機となるエコー・ドットとグーグル・ホームミニが30ドルに値下げしたことが要因。コムスコアでは昨年12月から今年2月までの3か月間にスマートスピーカー所有者が50%以上増加し、アメリカ国内の普及率は今年2月時点で20%と試算している。スマートスピーカー所有者の30%は複数台を所有しており、3台以上を所有する率は10.5%となっている。

スマートスピーカーを使って、ボイスショッピングを行っている人は22%に達するとの予想だ。スマートスピーカーの普及率がコムスコアのデータより高いと予想する調査もある。アメリカとイギリスの2,300人を対象にしたカンター・ライトスピードの報告では、アメリカの普及率は34%、イギリスでは31%となっている。

毎日1度はスマートスピーカーを利用するとした割合は72%に達しており、1日に何度も利用すると回答したのは46%にもなっている。

スマートスピーカーを使ったアクティビティの調査も行っており、最も多いのが「音楽・ポッドキャスト・オーディオブックを聴く」の19%となった。「タイマー・アラームのセット」「天気予報」「ネット情報の検索」で使っているのはそれぞれ15%となっている。Vコマースとも呼ばれている音声によるボイス・ショッピングでは「オンライン購入」と「食品の注文」を合わせると11%となっており、コムスコアより低い数字だ。

 アマゾンエコーやグーグル・ホームの国内シェアではアマゾンが67%、グーグルは30%となっており、コムスコア調査でもアマゾン71.9%、グーグル18.4%とアマゾンが圧倒していることが明らかになっている。

 一方、アップルが2月に発売したスマートスピーカー「ホームポッド」が不振だ。ブルームバーグが報じたところによると、内部事情に詳しい人からの話としてアップルは3月下旬までにホームポッドの販売予想を引き下げ、組み立てメーカーへの発注を削減した。

スマートスピーカー市場への参入が遅れてことに加え、ホームポッドの349ドルとなる高価格がボトルネックになっているのだ。

調査会社スライス・インテリジェンスによると、ホームポッドの販売後10週間のシェアは10%を獲得したものの、3週間後の週間シェアはわずか4%だった。アマゾンの73%やグーグル・ホームの14%のシェアに対して全く売れていないことになる。

 ホームポッド不振からスマートスピーカーの普及が低価格であったことが浮き彫りになっているのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 02:07Comments(0)
2018年04月11日

【アマゾン】、研究開発2.4兆円で世界トップ!人の行く裏に道あり花の山で逆張り姿勢?

180411アマゾンゴー
■レジなしコンビニエンスストアをオープンするなど破壊的なイノベーションに取り組むアマゾンは研究開発費でも他社を圧倒している。調査会社ファクトセットのデータをまとめたハイテク専門メディアのリコードによると、アマゾンは2017年に研究開発費に226億ドル(約2.4兆円)を投資した。アマゾンは研究開発費への投資額でアメリカ国内ばかりか世界でもトップに立っているのだ。

1位のアマゾンに続き、2位がアルファベット(グーグル)は166億ドル(1.8兆円)、3位がインテルの131億ドル(1.4兆円)、4位がマイクロソフトの123億ドル(1.3兆円)、5位がアップルの116億ドル(1.2兆円)。アマゾンは研究開発費にマイクロソフトの2倍近くも支出している。

アマゾンは国内から海外にも独自の研究開発の拠点を持ち、特許出願の取り組みも積極的に行っている。それはアマゾンの様々なテスト展開にも現れている。

 アマゾンは今年1月、キャッシャーレス・コンビニエンスストアの「アマゾンゴー(Amazon Go)」を一般にも公開した。50坪程度のアマゾンゴーは人工知能やコンピューターヴィジョンを駆使することで、レジでの精算なしで食品を買うことができる革新的な店舗だ。

レジなしもスタッフがまったくいないわけではない。アマゾンゴーには説明係りとなるスタッフが入り口に常駐し、アルコール売場にも必ずスタッフがいる。商品補充やキッチンのスタッフを含めれば日本のコンビニよりも人が多い。人時コストを考えればアマゾンゴーは赤字だが、テストをやめない。

前例がない展開ならリアル書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」も該当するだろう。アマゾン・ブックスでは、全書籍の表紙を正面に向けた陳列方法「面陳(面陳列)」を採用し、セクション毎にカスタマーレビューや予約注文数、売上データなどを参考にしたキューレーション(括り)展開による分類も通常の本屋にはない。

本にはカスタマーレビューはあるものの、価格表示が一切されていない。しかもアマゾン・ブックスでは現金で本を買えないのだ。全米に15店あるアマゾン・ブックスは、本を売って儲けるためというより、新たなテストを行っているといえる展開なのだ。

 ほかにもトレジャートラックや学生街やキャンパス内に展開するピックアップ拠点、モール内でスマートスピーカーのエコーなどを売るポップアップストア、ダークストアのアマゾンフレッシュ・ピックアップ、買収したホールフーズ・マーケット、さらにホールフーズから短時間で宅配するプライムナウなど、イノベーティブで前例のない展開に精力的に投資している。

世界トップの研究開発費に失敗を恐れず新しいことに挑戦する企業姿勢で、アマゾンは小売業界を大きく変えようとしているのだ。

トップ画像:キャッシャーレス・コンビニエンスストアのアマゾンゴー。スタッフの多さから必ずしも黒字だと言えないが、アマゾンのイノベーションは世界から注目されている。  続きを読む
Posted by usretail at 02:34Comments(0)
2018年04月08日

【ウォルマート】、ピックアップタワーが700店!アマゾンも羨む実店舗を生かした戦術?

180408オムニチャネルワークショップ@ピックアップタワー
■ウォルマートは5日、ネット注文した商品を店舗で受け取るピックアップ専用の自販機「ピックアップタワー(Pickup Tower)」を500店に追加導入することを発表した。ピックアップタワーは高さ16フィート(約5メートル)幅8フィート(2.4メートル)で、最大300箱(箱の大きさは60cmx40傳40僂泙如砲涼輅孤覆諒殕が可能。ネット注文時にピックアップタワーでの受け取りを選択すると、ピックアップ専用のバーコードが届く。操作はピックアップタワーに近づくと、操作パネルがオープンし、送られてきたバーコードをかざすと5〜10秒で注文品が出てくる仕組みだ。ウォルマートは昨年からピックアップタワーの導入を開始、ウォルマート・スーパーセンターなど200ヵ所にすでに導入している。ニューヨーク・マンハッタンから近距離にあるニュージャージー州セコーカスにあるウォルマート・スーパーセンターなど、一部の店舗では需要の多さからピックアップタワーを2台導入している事例もあるほど。ウォルマートによると、ピックアップタワーの利用件数が50万件以上に上ったことで、今年末までに500店舗に追加導入することを決めたという。700店でピックアップタワーが展開されると、アメリカ人の約40%が利用可能となる。また一部にはピックアップタワーと一緒に「ピックアップ・ロッカー(Pickup Locker)」も導入する。ピックアップ・ロッカーはサイズ的にピックアップタワーが収納できない、比較的大きな注文品を扱う。
 アメリカの宅配では受け手が不在の場合、玄関などドアの前に置きっぱなしとなる置き配が一般的だ。一方、保険の見積もりを行うインシュランスクォーツ(InsuranceQuotes)のレポートでは、アメリカで2,300万人が宅配盗難の被害にあった報告しており、包装メーカーのショア・パッケージング(Shorr Packaging)の調査でもオンライン買い物客の31%が置き配などで盗難被害に遭った経験があるとしている。玄関に置き配された宅配物を盗む「ポーチ・パイレーツ(Porch Pirates:ポーチとは玄関の意味で『玄関盗賊』)」の言葉まで生まれているほど深刻な問題となっているのだ。したがってネット注文した商品をリアル店舗で直接受け取るストアピックアップの需要が増している。またウォルマート・スーパーセンターは通常、24時間営業となっていることもストアピックアップの利用者が多くなる要因となる。ウォルマート側にとっても、宅配よりコストがかからず、ピックアップと同時に利用者がお店で買い物をすることもあり集客メリットにもつながっている。注文品を自動で取り出すピックアップタワーでは、人件費がかからず、待ち時間もないため、さらにウィン・ウィンなのだ。5メートル以上の高さなど、スペースさえ確保できるならピックアップタワーを全店に導入したいのだ。
 ウォルマートに限らずボピスを進めるチェーンストアは、ロッカーなどの導入が加速する。

トップ画像:当社が行っているIT&オムニチャネル・ワークショップ。クライアントの参加者にネット注文した商品をピックアップタワーでピックアップしてもらった。バーコードをかざして数秒でピックアップできたことで、参加者から感動の声が漏れたほどだ。


ピックアップタワーの利用方法。ステップ1でネット注文。ステップ2でピックアップ準備OKの通知でウォルマートに行く。ステップ3で送られてきたバーコードを操作パネルにかざすと数秒程度で注文品のピックアップとなる。ウォルマートはピックアップタワーを今年末までに500店舗に追加導入する一方、一部に「ピックアップ・ロッカー(Pickup Locker)」も一緒に導入する。以下の画像にあるようにピックアップ・ロッカーはサイズ的にピックアップタワーが収納できない、比較的大きな注文品を扱う。  続きを読む
Posted by usretail at 01:35Comments(1)
2018年04月04日

【Eコマース】、へべれけネットショッピングは年4.5万円!水着にビールのポスターも?

180404ワイン@イータリー
■調査会社eマーケッターによるとモバイル経由の売上高は今年、2,082.9億ドルとなり、前年から32%急伸する。モバイル経由の売上高はEコマース全体の売上高で39.6%を占めることになるのだ。2020年までにはモバイル経由のショッピングが、Eコマース全体の半数(49.2%)を占め、なかでもスマートフォン経由のショッピングが71.5%となるのだ。スマートフォンを使って、手のひらの上で手軽にネットショッピングをすることになる。これまでにない気楽な買い物が拡大することで、気を許した買い物で思わぬ事態に発展することが増えてくるのだ。その萌芽がEコマース市場に出始めている。それが酩酊Eコマースだ。家飲みした利用者が理性を失った状態でネットショッピングに講じてしまうのだ。翌日もしくは数日しないうちに覚えのない商品が送られてくることになる。ショッピングコンパリゾンなどを行う調査会社のファインダー・コムが約2,000人を対象に行った調査によると、酔っぱらった状態でオンライン・ショッピングした平均支出額は2017年、448ドル(約4.5万円)となった。へべれけを含むドランク・ネットショッピングが2016年から倍増しているのだ。買い物は男性より女性というイメージがあるが、ほろ酔いから泥酔まで酔った状態では女性よりも男性が買い物をしてしまうのだ。調査では女性の平均支出額282ドルに対して、男性は564ドルとなる。お酒で気が大きくなるのか男性は女性の2倍もネットに支出する。特に40代〜50代を中心としたジェネレーションX(1965年〜1981年生まれ)では738ドルと、20代〜30代のミレニアル層の206ドルの3倍に及んでいる。年をとると背負うものが多くストレス発散でネットショッピングをしてしまう傾向なのだ。酔っぱらいネットショッピングで最も人気になるのは食品で61%。なんと食品が、アパレルや靴の26%、ギャンブルの25%を圧倒している。酔っぱらうともっと飲みたくなるのか、お酒もネットショッピングする傾向だ。パーソナルファイナンス企業のバリューペンギンによると、アメリカ人世帯のアルコール支出額は年間970ドルで、食品・飲料支出3,935ドルの25%を占める。ファインダー・コムでは、ネットショッピングが増えることでお酒の支出額が2倍になると予想しているのだ。
 「飲んだら乗るな。飲むなら乗るな」のように、家飲みではスマートフォンを遠ざけておいたほうがいいかもしれない。

トップ画像:イータリーのワイン売り場。酩酊ネットショッピングではワインなどアルコール類の売上増加が予想されている。梯子に上らなくても、美味しそうに見せたワインを酔っ払いでも簡単にネット購入できるようにしておけばいいのだ。ネットスーパーのアルコール訴求では、水着にビールのポスターも可能となる?  続きを読む
Posted by usretail at 02:17Comments(0)
2018年03月31日

【ホールフーズ】、プライム会員に10%ディスカウント!アマゾナイズド・ホールフーズ?

DSC04329
■CNBCは29日、オースティンにあるホールフーズ・マーケットでアマゾンのプライム会員に向けてディスカウントを行っていたと報じた。現在は撤去されているがバナーやPOPなどで年会費99ドルのプライム会員であれば、セール価格からさらに10%の値引きとなると訴求していた。ホールフーズの広報担当者はCNBCに「こういったテストはどの店でも行っていません」と話している。一時的とはいえホールフーズでプライム会員10%オフのディスカウントを行ったことで将来的には全店でも行うのではとの観測が広がっている。ホールフーズが昨年6月、アマゾンに買収された後、徐々にサービス等の統合化を図っている。買収直後、ホールフーズが扱う一部の商品の値下げを断行し、店内にアマゾン・ロッカーも導入した。昨年末にはアマゾン・エコーなどアマゾン製品を販売を開始している。アマゾンでもホールフーズのプライベートブランド(PB)「365エブリデーバリュー(365 Everyday Value)」の販売を開始。レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーでもホールフーズのPB商品を取り扱っている。トレジャートラックの商品受け渡し場所で、ホールフーズの駐車場を使っている。今年2月にはアマゾンのクレジットカード「アマゾン・プライム・リワード・ビザ・シグナチャー・カード(Amazon Prime Rewards Visa Signature Card)」の還元をホールフーズでの買い物でも適用することを発表。同カードを所有するプライム会員は、アマゾンで買い物すると5%の返金を受けるが、ホールフーズでも5%返金が拡大する。ホールフーズから短時間で宅配する「プライムナウ(Prime Now)」の対象地域も拡大中だ。最短1時間で宅配するプライムナウは、プライム会員のみが利用できる有料のサービス。短時間宅配はオースティンにダラス、バージニア州バージニアビーチ、オハイオ州シンシナティの4つの地域からサンフランシスコやアトランタに拡大している。統合化の一方で、効率化を急ぐホールフーズに社員から不満が噴出、役員や幹部ら十数人が辞職したと報じられている。合理化で地域や店舗のマーケティング従業員や店内グラフィック専門スタッフのレイオフの計画も伝えられている。
 アマゾンに買収されたこと以上にホールフーズはウォルマートやクローガー等、競合店と戦わなければならないため、これまでにない変化を行っているのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 01:18Comments(0)
2018年03月30日

【返品】、試したあとで購入するTBYBオンラインショップの拡大で返品コストが急増!

180330返品アマゾン@ウエストウッド
■アメリカでは多くのチェーンストアで購入した商品について返品期間内であれば、理由を問わず、使用済みでも、消耗していても返品・返金に応じてくれる。「100%満足度保証」で商品に満足できなければ自由に返品でき、お客にはまったく損をさせない。アメリカではリスクはお客ではなくお店のほうが負っているのだ。アメリカの「無条件返品」は100年以上の歴史があり、返品コストは利益に盛り込んでいる。全米小売業協会(NRF)が昨年、発表したデータによると2017年の返品率は11%に達した。返品率が8%だった2015年の調査から3ポイントもアップしているのだ。また昨年の11月〜12月の年末商戦売上高は6,920億ドル近くに達したことで、同時期の返品率は13%にも上るとの試算が出されている。返品される可能性がより高いオンラインショッピングの増加を受け、返品率が上昇している側面もある。そしてTBYBのビジネスモデルをとるオンラインショップの増加も返品率を押し上げているのだ。TBYBとは「Try Before You Buy」の頭文字をとったワードで「商品を評価した後で購入する」という意味だ。TBYBのビジネスモデルをとるのはアマゾン・プライム・ワードローブ(Amazon Prime Wardrobe)やワービーパーカー(Warby Parker)、トランククラブ(Trunk Club)、スティッチフィックス(Stitch Fix)などがある。アマゾン・プライム・ワードローブはプライム会員向けに婦人服や紳士服、子供服、靴、アクセサリーなど100万点以上のファッションアイテムで興味を引いたものをオーダーして、届いたものの中で気に入ったもののみを購入することができる。7日間の試着期間中なら、合わなかったり、気に入らなかったものは、送られてきたボックスに入れて送り返すだけだ。ワービーパーカーもネット上のカタログからメガネフレーム5種を選んで注文し、試着して気に入ったものだけを選ぶ形だ、今後、こういったTBYBビジネスモデルを取るネットショップが増えることが予想されている。調査会社ブライトパールの最近の調査によると、2019年までに世界のオンライン業者の実に25%がTBYBを採用する。一方でTBYBに万全に準備できてはいないため、返品のコストが4倍にも増加すると予想しているのだ。
 モノあまりの時代になって久しいが、それでも売上をあげるため「モノ(商品)はいいから、とにかく、使ってみて」とTBYBを採用するネットショップが増える。同時に自分の首を絞めることにもなりかねない。そればかりか、TBYBでないネットショップでも顧客が勘違いして返品をしてくることも考えられる。オンラインでモノを売ることが増えると返品も増加するのだ。

トップ画像:UCLA学生街のウエストウッドにあるアマゾンのピックアップ拠点「アマゾン@ウエストウッド(Amazon@westwood)」ではピックアップ以上に返品客を見かける。  続きを読む
Posted by usretail at 01:43Comments(0)
2018年03月28日

【ネットスーパー】、実店舗販売と異なる特徴!生鮮品が売れないがある商品はバカ売れ?

180328クリックリスト@クローガー
■アメリカのスーパーマーケットが急いで導入しているのがネット宅配とカーブサイド・ピックアップだ。両サービスともネットで注文する。ネット宅配はインスタカートなどのオンデマンド買物代行&宅配サービス業者がスーパーでピックアップして自宅まで届けてくれる。カーブサイド・ピックアップはアプリ経由でネット注文してスーパーの専用駐車スペースで受け取れるサービスだ。このトレンドは、ネット通販最大手のアマゾンが自然食品スーパーのホールフーズ・マーケットを買収したことや、ミールキット市場の拡大など消費者がネットで食品を調達する機会が増えていることが影響している。食品マーケティング協会(FMI)は昨年、アメリカのオンライン食品販売の売上高が2025年までに約1,000億ドル(約11兆円)規模に達するとの調査を発表した。FMIと調査会社ニールセンが共同で行った新たな調査によると、アマゾンがホールフーズを買収したことにより、もっと早い時期にオンライン食品売上高が1,000億ドルに到達するとしているのだ。早ければ2022年には消費者の70%がオンラインで食品を購入することになる。遅くとも2024年までには、年間で一世帯当たり850ドルをオンラインで食品を購入する。
 食品をネット購入する機会が増えるとある特徴が表出してきている。実店舗販売とは異なる売れ方となる。一つはネットで生鮮品を購入しない傾向となっている。主婦などは自分の目でお肉やお魚、果物、青果を選んで購入したいのだ。バナナ一つとっても青みがかったバナナを好む人や熟れている状態を好む人など、人によって選び方が異なる。お肉のカットも細かく指定する主婦も少なくない。納得できる生鮮品でないと便利であってもネットで購入しないのだ。スーパーマーケットチェーン最大手クローガーCEOのロドニー・マクマレン氏は「(カーブサイド・ピックアップの)クリックリストでの最大の学びで少なくとも私が驚いたことに、クリックリストを使うようになっても顧客はお店で引き続き買い物をしているということです。特定の商品はクリックリスト経由で買っていますが、お店でもまだ買い物をしているのです」と話している。全米初となるドライブスルー専用スーパーの「ズーミン・マーケット(Zoomin Market)」が2014年9月にオープンしたが2年程度で閉店に追い込まれた。商品がある建物内には入れないスーパー(倉庫)では商品を選べずお客は買い物をしないのだ。
 一方、ネット注文だからこそ実店舗販売以上に売れる商品カテゴリーがある。多くのスーパーマーケットがネット宅配とカーブサイド・ピックアップを行う頃、他の商品カテゴリーより突出して売れるとの見方をされている商品カテゴリーがあるのだ。それが何かわかるだろうか?

トップ画像:クローガーのクリックリストを利用する買い物客とクリックリスト専門スタッフ。ネット注文だからこそ実店舗販売以上に売れる商品カテゴリーがある。そのヒントはこの画像にあるが、わかるだろうか?以下にある答えを見ずにしばらく考えてもらいたい。  続きを読む
Posted by usretail at 01:35Comments(1)
2018年03月25日

【アマゾン】、大学のピックアップ拠点が拡大中!もインスタント・ピックアップは失敗?

180325アマゾン@ウエストウッド00
■ネット通販最大手のアマゾンは先週、ロサンゼルス郊外のカリフォルニア大学アーバイン校(UCI)近くに商品引き渡しと返品を専用にしたピックアップ拠点をオープンした。カリフォルニア州では10ヵ所目となるピックアップ拠点は、UCIユニバーシティセンターSCにある約100坪の建物にある。アマゾン・ピックアップ拠点は受け取り用のアマゾン・ロッカーに返品用の宛先をプリントする端末、梱包用デスク、アシスタント受付カウンターを備えている。商品などの在庫は持たず、端末からの販売なども行っていない、商品ピックアップと返品に特化した施設だ。プライム会員や学割プライム会員「アマゾン・スチューデント・プライム(Amazon Student Prime)」は対象商品を午前中にオーダーすれば午後には受け取れる当日宅配サービスもある。アマゾン会員やUCIの生徒に関わらず、アマゾンのピックアップ場所として利用可能となっている。なお受け取りはアマゾン・ロッカーで行いながら、常駐スタッフがロッカーの使い方や返品時でアドバイスを行う。なお、ロッカー保存は最長2週間となっている。営業時間は毎日午前9時〜午後9時となる。アマゾンはこのようなピックアップ拠点を3年前から大学キャンパスや学生街に拡大しているのだ。マサチューセッツ州ボストンにある私立大学のボストンカレッジ(生徒数1.4万人)から生徒数6万人弱で全米最大規模のオハイオ州立大学にも進出している。現在までに30ヵ所以上の大学もしくは近隣コミュニティーにピックアップ拠点を展開している。一方、一部のピックアップ拠点で昨年夏からテストを始めた「インスタント・ピックアップ(Instant Pickup)」は撤退している。インスタント・ピックアップは、ピックアップ拠点のバックルームに在庫を持たせることで、注文から2分程度で自販機にあるような冷たい飲み物やお菓子等を渡すサービス。理由は明らかにされていないが、利用者が少なかったことが要因のようだ。
 アマゾンのリアル店舗ではレジなしコンビニのアマゾンゴーやリアル書店のアマゾンブックス、モール展開のポップアップストアが目立っているが、大学内への進出(インスタントピックアップの失敗)も見逃してはならない動きとなっている。

トップ画像:インスタント・ピックアップを行っていたカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の学生街にあるピックアップ拠点(Amazon@westwood)。  続きを読む
Posted by usretail at 01:57Comments(0)
2018年03月22日

【アルバートソンズ】、マーケットプレイス開設!アマゾン・ホールフーズ連合の影響か?

180322アルバートソンズ
■アマゾンによるホールフーズ買収でスーパーマーケット業界にまた新たな動きが起こった。スーパーマーケットチェーンのアルバートソンズは20日、EC事業を強化するためデジタル・マーケットプレイスを運営することを発表したのだ。スーパーマーケットのマーケットプレイスでは、中小の食品メーカーなどからの出品を見込む。マーケットプレイスとはネット上で売り手と買い手が自由に参加できる取引市場。個人と企業の双方の参加での取引が可能となる。アルバートソンズEC&デジタル・マーケティング事業部バイスプレジデントのナラヤン・アイアンガー氏は「良い商品を持っていても零細事業者や大手企業の小さな部署だと、私たちのような大手チェーンから注目されるのは大変なことです」と述べ、スペースの限られた実店舗の商品棚と異なりマーケットプレイスならスタートアップの小さな食品メーカーでも販売できるメリットを強調した。アルバートソンズ・マーケットプレイスで注文された商品はドロップシッピングにより売り手から直接、利用者に送ることになる。一方、決済は一括してアルバートソンズが行い、コミッションをひいた代金が販売側に支払われる。マーケットプレイスで得られたデータは共有し、販売が好調な商品なら傘下のスーパーマーケットを含め店舗販売の可能性もあるという。
 投資企業のサーベラス・キャピタル・マネジメントが保有するアルバートソンズは、傘下の食品スーパーにセーフウェイやボンズ、ジュエルオスコ、ランドールズなどをもっている。アルバートソンズは先月、ドラッグストア3位のライトエイドの店舗2,500店を買収すると発表。これによりアルバートソンズは全米38州にスーパーマーケット約4,900店、ドラッグストア4,350店、医療クリニック320ヵ所を展開することになる。なおアルバートソンズは昨年9月、ミールキット業者のプレーテッド(Plated)を買収している。  続きを読む
Posted by usretail at 02:08Comments(0)
2018年03月15日

【ウォルマート】、ついに当日宅配サービスを本格化!1,000店近くの展開に競合も追随?

180315ウォルマート・グローサリー
■ウォルマートは14日、生鮮品など食料品の宅配サービスを100ヵ所の都市圏に拡大する計画を発表した。食品販売シェアでもトップに立つ小売の巨人が、ついに当日宅配サービスを本格的に展開する。ウォルマートは対象となる店舗数を明らかにしていないものの、ウォルマート・スーパーセンターなどを中心に800店前後からの宅配サービスを行うとみられている。ウォルマートの宅配サービスは、カーブサイド・ピックアップ・サービスの「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」を利用して行う。カーブサイド・ピックアップは利用者がネットで注文した商品を指定されている店舗駐車場にて店のスタッフから受け取るサービス。通常、利用者は車から降りる必要はなく、注文品はスタッフがトランクに積んでくれる。ウォルマートの宅配サービスは、カーブサイド・ピックアップ用スタッフのパーソナル・ショッパー(店内で商品をピッキングする専用スタッフ、ピッカー)が商品をピックアップし、宅配はウーバーやデリブなどのドライバーに注文品を渡して宅配する。宅配サービスの利用には30ドル以上の注文が必要。また手数料も9.95ドルとなっている。宅配サービスで対象となる商品はウォルマート・グローサリーと同様にマークアップはない。なおウォルマートによると、ウォルマート・グローサリーは1,200店で導入されており、年内までに1,000店追加して2,200店での展開を目指している。また1.8万人となるパーソナル・ショッパーも大幅に増員される予定。ウォルマートはダラスやデンバー、オーランド、フェニックス、タンパ、サンディエゴの6都市で配車サービスのウーバーやデリブを使った宅配サービスをテスト展開していた。
 一方、食品スーパー最大手のクローガーも12日、宅配サービスとカーブサイド・ピックアップ・サービスの「クリックリスト(Clicklist)」を拡大することを発表した。クローガーや傘下のスーパーなど1,091店で行っているクリックリストおこなっており、オンデマンド買物代行・宅配サービスのインスタカートを使った当日宅配サービスは872店で展開している。両サービスを年内までに500店追加するという。これによりクリックリストや宅配などのシームレスなショッピングが4,000万世帯以上で利用可能としている。
 ネット通販最大手のアマゾンが先月、買収した食品スーパーのホールフーズ・マーケットでプライム会員向けの当日宅配サービス「プライムナウ(Prime Now)」を始めた。アメリカ国内だけでプライム会員は9,000万人以上と推定されている。莫大な潜在顧客を持つアマゾンによる実店舗を利用した宅配サービス参入に業界は戦々恐々としているのだ。実店舗にとって宅配サービスはコスト高になるものの、アマゾンの脅威にウォルマートやクローガーも立ち向かわなければならないのだ。

トップ画像:当社のオムニチャネル・ワークショップで「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」を実施した際、専用スペースにバンを停めてドアを開けるとスタッフが注文品を渡してくれた。クローガーのクリックリストと何が違うのか?  続きを読む
Posted by usretail at 01:15Comments(0)
2018年03月13日

【アプリ】、オムニチャネルショッパーは全体の7%だが売上に占める割合は27%になる!

180313オムニチェネルショッパー
■オムニチャネル化で成功しているチェーンストアには共通項がある。スマートフォンなどのモバイルで、顧客に買い物に便利なアプリを提供しているのだ。ウォルマートでは自社アプリに決済機能の「ウォルマート・ペイ」に競合店のセール価格と比較して差額分を次回の買い物で値引きする「セービング・キャッチャー」、頻繁に購入する商品を簡単に再注文できる「リオーダー・ナウ」に「スキャン&ゴー」「ショッピングリスト」「モバイル・エクスプレス・リターン」など便利な機能が次々に追加されている。最近では5,000坪以上となる売り場での買い物を容易にするため店内マップを用いた新アプリ機能「ストア・アシスタント(Store Assistant)」を組み込んでいる。ウォルマートだけでなく、ホームセンターのホームデポでも「イメージ検索」「リアルタイム在庫」「3Dマッピング」など買い物に便利なアプリ機能を揃えている。アプリ機能の充実を急ぐには理由がある。モバイル・アプリ経由でのECが増えていくからだ。
 ECマーケティング企業のクリテオは6日、北米小売企業のアプリについての分析結果を発表した。Eコマース取引における2017年第4四半期のデバイス環境の比率は、モバイル・アプリ経由の売上が44%でシェアトップとなり、次いでデスクトップPC経由の33%、モバイル・ウェブ経由の23%だった。また、コンバージョン率はアプリが21%、モバイルウェブが6%となっており、アプリが3倍以上高いコンバージョン率となっていることが明らかになった。小売アプリをスマートフォンにわざわざダウンロードして利用するロイヤリティの高い顧客である要因がある一方で、アプリ機能の便利さや使いやすさでコンバージョン率が上がっていることも否定できないのだ。デスクトップPC経由の購入の26%が、買い物前にモバイルで閲覧・検討していることも分かった。クリテオはオムニチャネルショッパーについての分析も明らかにしている。オンラインでもオフラインでも買い物をするオムニチャネルショッパーは全体の7%に過ぎないが、売上に占める割合は27%となっているのだ。
 オムニチャネル成功企業はアプリに便利な機能を付加することで、オムニチャネルショッパーが増えると同時に売上が増加することを意識しているのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 02:07Comments(0)
2018年03月08日

【ホールフーズ】、プライムナウの短時間宅配をサンフランシスコやアタランタにも拡大!

180308インスタカート@ホールフーズ
■ネット通販最大手のアマゾンは6日、傘下の自然食品チェーン大手ホールフーズ・マーケットから短時間で宅配する「プライムナウ(Prime Now)」の対象地域をカリフォルニア州サンフランシスコとジョージア州アタランタに拡大したことを発表した。最短1時間で宅配するプライムナウは、年会費99ドル(月額12.99ドル)のプライム会員のみが利用できる有料のサービス。プライムナウでは、1回当たり35ドル以上の買い物をすることで、2時間以内の宅配が無料となる。また、手数料7.99ドルを支払えば、1時間以内でのスピード宅配の利用も可能だ。対象商品はホールフーズが扱うオーガニック等の生鮮品やベーカリー、乳製品、花、日用品などほぼすべての商品。商品価格はホールフーズの店頭価格やセール価格と同じとなっている。ホールフーズのプライムナウは、ホールフーズ本社のあるテキサス州オースティンにダラス、バージニア州バージニアビーチ、オハイオ州シンシナティの4つの地域にある店舗で先月8日に始まったばかりだ。今後、アメリカ全土で展開を計画しているという。
 アマゾンはホールフーズを買収後、サービスの統合化を図っている。買収直後にはバナナやアボカド、サケなどホールフーズが扱う一部の商品の値下げに踏み切った。新フォーマットのホールフーズ365を含むほぼ全店にアマゾン専用のロッカーを導入。100店以上のホールフーズでは昨年末からアマゾン・エコーなどアマゾン製品を販売を開始しており、一部にはモール等に展開しているポップアップストアも導入した。一方のアマゾンでもホールフーズのプライベートブランド(PB)「365エブリデーバリュー(365 Everyday Value)」の販売を開始。アマゾンが開発したレジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーでもホールフーズのPB商品を取り扱っている。アマゾンはまたトレジャートラックの商品提供をホールフーズの駐車場で行っている。先月にはアマゾンのクレジットカード「アマゾン・プライム・リワード・ビザ・シグナチャー・カード(Amazon Prime Rewards Visa Signature Card)」の還元をホールフーズでの買い物でも適用することを発表した。同カードを所有するプライム会員は、アマゾンで買い物すると5%の返金を受けるが、ホールフーズでも5%返金が拡大する。
 プライムナウの拡大による影響は今後、競合の食品スーパーにも広がっていく。オンデマンド買物代行・宅配サービス企業のインスタカートと提携を急ぐローカル・スーパーが急増するのだ。

トップ画像:サンフランシスコ市内にあるホールフーズ。提携しているインスタカート・スタッフが宅配に対応している。今後、プライムナウに取って代わることになる。  続きを読む
Posted by usretail at 02:32Comments(0)
2018年02月28日

【サムズクラブ】、インスタカートと提携!スキャン&ゴーとアマゾンゴーはどうなのか?

180228サムズクラブ
■ネット通販最大手のアマゾンがホールフーズを買収して以降、オンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートと提携する大手チェーンストアが後を絶たない。直近ではウォルマートが運営する会員制倉庫型販売のサムズクラブがインスタカートとの提携を発表した。サムズクラブは27日、テキサス州オースティン、ダラス・フォートワース、ミズーリ州セントルイスでインスタカートによる当日宅配を始めた。インスタカートはスーパーマーケットでの買い物を「パーソナルショッパー」と呼ばれるスタッフが代行し最短1時間で自宅に送り届けるサービスを展開する。注文ごとに宅配手数料を払う場合は2時間の宅配が5.99ドル(35ドル以上)、1時間宅配が7.99ドル(35ドル以上)となっており、年会費149ドル(月額の場合は14.99ドル)を払ってインスタカート・エクスプレス会員になると手数料は無料となる。また、会員制となるサムズクラブでは非会員の場合、10%の手数料が別に必要となるという。なお親会社のウォルマートとインスタカートとの提携は今のところない。
 インスタカートの創業者でCEOのアポルボ・メタ氏はアマゾンによるホールフーズの買収が発表された途端に「全米中の大手食品スーパーから連絡がきた」と話している。インスタカートとの提携はひっきりなしとなっているのだ。35州に2,200店を展開するスーパーのアルバートソンズは昨年11月末、インスタカートとの提携を発表。2018年末までに1,800店で宅配サービスを展開する。この発表の前には全米最大のスーパーマーケットチェーンのクローガー傘下のラルフスが、インスタカートと提携したことが報じられた。2,800店近くを展開するクローガーでは、シアトルに展開する傘下のQFCもインスタカートの顧客となる。インスタカートはアルバートソンズやクローガーばかりでなくコストコ、アホールド、パブリクス、HEBなど北米で展開する大手食品スーパー8社を顧客に抱えるようになったのだ。ウェグマンズやプライスチョッパーなど中堅食品スーパーとの契約も加速しており、インスタカートは食品スーパーなど約200社と契約を結び、宅配サービスを展開している。
 調査会社パッケージファクトによると、オンライン食品売上でトップとなるのはシェア18%を占めるアマゾン。続いてウォルマート(9%)、アホールドUSA(7%)、フレッシュディレクト(6%)、インスタカート(5%)となっている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤はコンサルタントとだけでなく、在米生活者として買い物を頻繁にします。毎日の買い物をしていて幸福感を味わうことはめったにありませんが、サムズクラブでの買い物は本当に幸せを感じます。スキャン&ゴーでのショッピングがとても満たされた気分になるのです。スキャン&ゴーは当ブログで度々、紹介しています。スマートフォンにダウンロードしたサムズクラブのスキャン&ゴーを起動して商品をスキャニングしながら、会計はアプリに事前登録しておいたクレジットカードで決済を行うのです。スキャン&ゴーでレジを素通りできるのです。レジなしコンビニのアマゾンゴーでも4回買い物をしましたが、正直、幸せを感じませんでした。なぜなら天井から見下ろすようにあるカメラやセンサーが自分の動きを見張っているからです。またレシートがすぐに送られてきません。店を出てからレシート受信まで5分〜10分の時差があるので(慣れていないせいか)その間が落ち着かないのです。  続きを読む
Posted by usretail at 02:37Comments(0)
2018年02月26日

【アマゾン】、トレジャートラックのセール頻発!バラ12本とゴディバ・チョコが22ドル?

180226トレジャートラック
■ホールフーズの駐車場にも活動の場を広げているアマゾンの移動販売&ピックアップによる「トレジャー・トラック(Treasure Truck)」のセール販売が頻発している。トレジャー・トラックは数量限定となるセール商品を利用者に渡し販売が完了する、移動式ピックアップ拠点だ。利用方法はスマートフォンであらかじめテキスト通知を申し込んでおく(非プライム会員でも利用可能)。アマゾンが選んだ1日1品のセール品(セール価格はアマゾンの価格から30〜40%引き)を載せたトレジャー・トラックが利用者の近所に来る直前、セール商品の内容とピックアップ場所・時間等の情報通知が届くことになる。アマゾン・アプリ経由でセール品を購入すれば、指定場所のトレジャートラックで注文品を受けとれる。商品の受け取りは、決済後に送信されるレシートQRコードをトレジャートラックのスタッフにスキャンさせるだけ。アマゾンはニューヨークやロサンゼルス、ヒューストンなど20都市以上に複数のトレジャートラックを展開しており、これまで家電製品や玩具、ステーキやシーフード、ミールキットなどの生鮮食品まで販売している。今年1月まで1週間に1回のペースで行っていたトレジャートラックのセールが2月に入って週に2〜3回のペースとなっているのだ。2月2日〜24日までにセールイベントを10回も行っているのだ。バレンタインデーの前日となる13日には、ゴディバ・チョコレート(12粒)とバラの花束(12本)がセットで22ドルとなり、告知から1時間でソールドアウトになっていた。24日には映画「ミッション:インポッシブル」シリーズ6作目となる「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」のプロモーションを行った。ロサンゼルスではライフスタイルセンターの「ザ・グローブ」で午前11時〜午後4時までプロモーションイベントを行ったのだ。
 トレジャートラックのセールが増えるとワクワク感が増す。一方でセールを頻繁に行うと新鮮さ興奮は薄れてくる。アマゾンはトレジャートラックのさじ加減を調整しているのかもしれない。

トップ画像:バレンタインデー前日にトレジャートラックのセールになっていたゴディバ・チョコレート(12粒)とバラの花束(12本)。実はコンサルティング・セミナー中だったため気づくのが遅れソールドアウトになっていた。チョコレートとバラのセットが22ドルという安さに、クライアントは驚いていた。  続きを読む
Posted by usretail at 02:51Comments(0)
2018年02月11日

【アマゾン】、運送業に参入!あなたの利益は私の機会で高い利益率の運送業にチャンス?

180211アマゾン
■ネット通販最大手のアマゾンが自社の配送ネットワークを構築し商品を生産者から消費者まで自前で届けるサービスを検討していることが分かった。実現すればアマゾンの配送を担っている貨物運送のUPSやフェデックスと直接競合し、低い利益率で競合を圧倒するアマゾン・エフェクトが物流業界にも及ぶことになる。同紙は匿名情報として、数週間以内にもロサンゼルスで「シッピング・ウィズ・アマゾン(Shipping with Amazon:SWA)」と呼ばれる配送サービスを開始する。企業から集荷した商品を顧客に届けるSWAはアマゾンのサイトで商品を販売するサードパーティーの業者に絞ってテストを始めるという。SWAは年内中にも他の地域への拡大やサードパーティー業者以外でも広げていく。一方で、テストの初期フェーズではUPSやフェデックス、郵便も併用した展開となる。アマゾンは航空貨物ハブを構築し貨物ジェット40機のリース契約を結んで荷物を運んでいるほか、クーリエサービス、海運企業まで持っている。配送ではUPSやフェデックスなどに依存しながらも、アマゾンは国内にある37都市で注文の一部を自社配送にしている。アマゾンの輸送コストは2015年度の115億ドル(約1.25兆円)から2016年度には162億ドル(1.77兆円)と41%増加し、2017年度は217億ドル(2.37兆円)と前年比34%増加している。今後の成長を考えればアマゾンが自社で配送ネットワークを作って輸送コストの負担を軽くすることは容易に考えられることだろう。UPSとフェデックスは莫大な投資を何十年もかけながら、広大且つ複雑な配送ネットワークを築き上げている。短期的にはUPSやフェデックスを脅かすことはないだろう。アマゾンの配送ネットワークが構築される将来には、自社物流を他企業に安価に提供することも想像できる。
 どの業界でもいえることだが、アマゾンエフェクトが物流業界にも浸透する可能性は否定できないのだ。  続きを読む
Posted by usretail at 03:16Comments(0)
2018年02月09日

【アマゾン】、プライムナウでホールフーズから当日宅配!9,000万人の潜在顧客で脅威?

180209ホールフーズ
■スーパーマーケットにとって恐れていたことが始まった。ネット通販最大手のアマゾンが買収した食品スーパーを使ったネットスーパーを開始したのだ。アマゾンは8日、自然食品スーパーのホールフーズ・マーケットでプライム会員向けの当日宅配サービス「プライムナウ(Prime Now)」を始めたことを発表した。Eコマースの巨人が買収したスーパーで本格的なリアル店舗展開に乗り出すことになる。最短1時間で宅配するプライムナウは年会費99ドルのプライム会員のみが利用できるサービス。プライムナウは1回当たり35ドル以上の買い物で2時間宅配は無料となり、手数料7.99ドルを支払えば1時間以内でのスピード宅配が利用できる。商品価格はホールフーズの店頭価格やセール価格と同じで、対象商品はホールフーズが扱うオーガニック等の生鮮品やベーカリー、乳製品、花、日用品など。新サービスはホールフーズ本社のあるテキサス州オースティンのほか、同州のダラス、バージニア州バージニアビーチ、オハイオ州シンシナティの4つの地域にあるホールフーズが対象となっている。年内中に他の地域のホールフーズにも同サービスの拡大を明らかにしているものの、いまのところ詳細は不明だ。
 アマゾンは昨年6月、約460店を展開するホールフーズを137億ドルで買収した。ホールフーズは買収後、バナナやアボカド、サケなどホールフーズが扱う一部の商品の値下げに踏み切った。新フォーマットのホールフーズ365を含むほぼ全店にアマゾン専用のロッカーを導入。100店以上のホールフーズでは年末からアマゾン・エコーなどアマゾン製品を販売を開始し、一部にはモール等に展開しているポップアップストアも導入している。一方のアマゾンでもホールフーズのプライベートブランド(PB)「365エブリデーバリュー(365 Everyday Value)」の販売を開始している。アマゾンのサイトに特化し取引のデータ分析を行うワン・クリック・リテールによると、発売から1年も経ていないにもかかわらず、365はアマゾンのPB販売で売上第2位となっている。ホールフーズの人気PBを販売したことでアマゾンは1月現在、オンライン食品販売で18%のシェアとなっているという。アマゾン・ホールフーズ連合に対抗する大手スーパーなどの競合店は、カーブサイドピックアップ・サービスの拡大にオンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートと提携し宅配サービスにも着手している。昨年末の時点でインスタカートは中小から大手まで食品スーパー、165社以上と契約を結んでいる。
 インスタカートの年会費は149ドル。プライム会員の年会費は99ドルと割安で、しかもプライムナウ以外にも2日間無料配送やプライムビデオなど多くのサービス特典が含まれている。プライムナウをホールフーズ全店に拡大する頃、苦境に立たされる食品スーパーもでてくるかもしれない。  続きを読む
Posted by usretail at 03:20Comments(0)