土曜日、先週と先々週と立て続けに選挙管理委員会として活動している市役職職員と顔を合わせ、二言、三言の世間話をしました。

期日前投票は6/25日からスタートしているんですが、人の出は少ないようだとの事でした。それもそうでしょう。何が争点なのかもハッキリしていない状態で誰に投票すると決めていたり、どの政党に投票するなどと明確な人は、かなり特殊というか、明らかにガチガチの支持政党があるという人でしょう。大半の者が実質的には無党派で、投票材料を探しているのだと思いますが、全く見えてこないというのが現状でしょうか。

投票率は高ければ高いほど素晴らしく、期日前投票の期間は長ければ長いほど素晴らしい選挙だと考えられているんでしょうけど、市役所職員らの手当なんてのを考えても無駄っていえば無駄。まして今回の参院選は国政選挙でありながら殆ど論点・争点が無い。そのように考えると2週間以上もの期日前投票なんて事をやっているのがバカバカしくも感じる。

25日深夜には「朝まで生テレビ」を断片的に視聴しましたが、内容らしい内容を覚えていやしない。細野豪志さんが民主党を代表して出演されており、それらしい発言をしていましたが、他の論客から「細野さんはテレビではそのように云い『意見を党に持ち帰る』なんて云うけど、それが反映された試しがない」と毒づく。民主党の実像と、テレビの映象は違う?!

27日の「サンデーフロントライン」は、菅総理の経済政策のブレーンであるという小野善康大阪大学教授(内閣参与)が登場。例の「強い財政、強い社会保障、強いナントカ」の説明。しかし、小宮悦子キャスターにしても若い女子アナにしても首を傾げて質問の嵐だし、同番組が御意見番として置いている藤原帰一さんの表情は明らかに訝しげで視線は下に向きっぱなしだし、最後の最後に星勝さんが総括するものの、半信半疑の説明は否めず。

この小野教授はNHK「日曜討論」で2度ほど、お見かけしていました。まぁ、基本的には悪くないアイデアを提示されている方だと思います。

ですが、27日のサンデーフロントラインで、ホンネを吐露したシーンがありました。小野教授は「どちらかというと所得税で賄うべきだと思いますが」と洩らしている。これは、このブログでも嫌味なまでに連発していますが「何故、増税といえば消費税なのか?」というものと同じです。一部のメディア、読売さんですが「増税っていうけど所得税(直接税)ではダメなの?」という問いを断固として受け付けません。グロスタで失敗した自由主義思想の面々は、断固、増税するなら消費税だとゴリ押ししています。

それと、重要な点なのですが、小野教授は「子ども手当には絶対に反対だった」と明かしている。ブレーンとは云っても直接会うのは年1回程度、あとは電子メールでのやりとりだったと明かしていましたが、機会のある毎に菅総理(当事は総理ではない)に「子ども手当だけは始めてないで」と提言しており、その辺の事情は理解している筈であるという。番組内で小野教授は「菅総理になってから『上乗せ分は(現金でなく)現物支給に』と方向転換している」と弁明していました。

テレ朝の面々が、どうにも渋い表情になってしまっている事とは別に、現状の政府方針が酷いものになっていると感じました。

どういう事か説明すると、小野教授の提言に仮に一応の説得力を認めたとしても、既に政府の方針、或いは世論の潮流というのはズレており、なし崩し的に子ども手当を実施してしまっているし、高校無償化もかなり無理をして初めてしまっているし、それだけでも、小野モデルの劣化版になっていますよね。しかも小野モデルの再分配論はシンプルにカネを回してそのカネの流れの中で付加価値(エクストラ)が生まれるかも知れないと期待するモデルだとしているのに、消費税で財源を賄うとなれば、なんだかんだいって中流の下から下流は、自分よりも下を助けることになるが、リターンも少ないというつまらない役回りを押し付けられてしまう。

小野教授が模擬紙幣を用意して、手渡したり、手渡されたりというジェスチャーまでして説明したのですが、小宮キャスターや若い女子アナの不満は、正にそこだったでしょう。「リターンが期待できるといいますが、全員がリターンを期待できる訳ではありませんよね?」というのも、疑問からしたら基本中の基本。その通りです。「広く浅く富める者にも貧しい者にも一律で負担をさせて、困っている人たちを助け、困っている人たちが職業を持つ事で全てが好転する。還元があるじゃないですか」という小野教授のモデルは、リターンを享受できる人と享受できない人とが登場するのは明白で、だったら逆進制の消費税よりも累進制の所得税の方がいいに決まっているし、ごちゃごちゃと余計なバラマキはしない方がいい。

全員が広く浅く負担するのなら、そこから派生するリターンも全員が対象となるべきだという小宮キャスターらの素朴な疑問はそこにある。そうしないとAさんがBさんを助けて良かったですねという話であり、Aさんにとってはメリットがない分配モデルになってしまう。

既に日本は、この小野モデルの劣化版再分配論で日本を動こうとしている。



まだです。

枝野幹事長が

「選挙後に《みんなの党》との連携を模索している」

と発言してしまっている。

枝野氏は選挙妨害=みんなの党との連携発言批判―渡辺喜美氏(時事通信社) - livedoor ニュース

枝野幹事長いわく、みんなの党の提示している公務員改革などは民主党と一緒だから連携を探るという事のよう。ですが、肝心のみんなの党の渡辺喜美代表は

「みんなの党のマニフェストと、民主党のマニフェストと、どこが同じなんですか?」

と怒っている。

もう、グチャグチャです。論点を作りたくないんでしょうか。それとも他人をアイデアに乗っかる猿真似しか出来ないんでしょうか。まるで投票する判断材料を与えないという、いびつな選挙になってしまっている。

民主党の国会運営はかなりデタラメでしたよ。審議軽視の強行採決を連発し、参考人招致のようなものは全て拒否。故に議会が機能しなくなった訳です。平気で検察批判はするし、マスコミは批判はするし、「投票した国民が悪い」とまでいうほど責任感がない。危なくなったら本会議を開かないという手法で大臣の事務諸費問題を揉み消し、その後に「税制改革は野党とも協議して進めていきたい」と下らない予算案を組み執行してから、自民党の提示した消費税10%増税に乗っかり、今度は、第三極になるであろう「みんなの党」の公務員改革と自分たちは同じであるとして、相手の了承も得ないまま、「選挙後に連立を模索していく」と党の幹事長が言ってしまうのだから話にならない。

カンジンカナメの政治は劣化コピー。自分たちが権力に残ることしか考えていない人たちのように思えてくる。

散り散りの内容ですが、全ては繋がります。今回、紹介した発言は、どれも場当たり的で一貫性がなく、無責任なんです。

「増税はしない/無駄削減で10兆円は捻出可能」という話だったものが、苦しくなってくると自民党の提示した消費税増税案に飛び乗ろうと対応した事が先ず1つ目。小野教授の再分配モデルについても、単純に「あれもこれも」と欲張った挙げ句に行き着いたものであり、その実、本来のモデルとは異なるイビツなものになっているのが2つ目。また、テレビで火消し役を勤める細野豪志さんはじめ、耳障りのよい弁明と、実際の政党としての主張、政府としての方針は一致しませんやね。どれもこれも空気を読んで、器用に場当たり的な対応をし、誤魔化してばかりいる。これが3つ目。そして極めつけの4つ目が、みんなの党との連携を、みんなの党に無断で選挙前に吹聴しているんだから、最早、有権者を愚弄しているようなものでしょう。

彼等には全体像が無い。場当たり的に空気を取り繕い、結果、フラフラと劣化した政治をやってしまっている。しかも、これには抜け道がないんですよね…。野党時代の自分たちが主張してきた信を問うべき衆院解散も拒否しており、最早、彼等による彼等の為の彼等の為の政治になってしまっている。

来月の参院選では、民主党政権は反小沢に舵取りをした事になってはいるのですが、そう云いながら小沢一郎の力も借りているし、おそらく「連合」という組織は引き続き民主党を支持するのでしょう。そして、連立政権を解消した社民党も同じで参院選では共同戦線を崩しませんよね…。勿論、5議席あるような東京では社民党候補が民主党批判をするかも知れませんが、選挙区によっては手を繋いでしまっている。

なんスか、こんどの選挙は?! どこで何を判断して投票しろと?