2017年03月17日

森友学園問題は大疑獄事件の匂い

今週は週刊新潮&週刊文春を読み比べてみたのですが、文春の記事を読み終えてみると、ちょっと、大幅に眺め方を訂正することになりそうで、激しく動揺していると同時に、冷静に、今回の森友学園への格安払い下げ問題は、ロッキード事件以来の大疑獄事件になる可能性が高まったと思う。

疑獄事件として事件化できるのかどうかは別問題として、事実関係として、これは大変な大ネタになりそうな確率が高まっている。政と官とが結託し、私物であるかのように好き勝手に国有財産を格安払い下げしていたという事実は覆らないと思ってはいたんですが、総理を含めて大物政治家が関与している可能性は低いという思い込みがあったんですね。関西ローカルであり、バカな連中が狂信的右翼に引っ掛かったのであろう、と。

だから、そこには政権中枢は関与していないだろうという楽観があったのですが、これは、ひょっとしたら、ひょっとする。というか、最早、きちんと事件化できるか事件化できないかという状況に差し掛かっているような気がしますね。

先ず、当初から、おかしい、おかしいとは睨んでいたのですが、大物の財務官僚が関与している可能性が高まって来た。

(表現として「高まって来た」という言葉をチョイスしていますが、総合的に判断すれば、もう、ほぼ確定ではないのかという気さえする。)

以下、徹底的に。

2013年8月5日、籠池理事長が鴻池事務所に陳情を開始する。

2014年の時期未定、森友学園が「安倍晋三記念小学校」建設協力の呼び掛けを開始する。

2014年10月31日、森友学園が大阪府私学審議会に認可申請する。

2015年1月9日に、籠池理事長が鴻池事務所に対して、働きかけが行なわれる。

ここは少々、漢字だらけになりますが、総ざらいします。「財務省担当者より土地評価額10億、10年間の定期借地として賃料年4%、約4000万円の提示あり。高すぎる。なんとか働きかけをしてほしい」等と依頼があったワケです。

2015年5月29日、近畿財務局は異例措置として、賃料は32%引きとなった。この当時、近畿財務局長であったのは冨永哲夫氏であり、現在は国交省政策統括官へと栄転している人物である。因みに、この冨永氏は小泉政権時に福田康夫官房長官の秘書官を務めていた人物である。


2015年9月3日に安倍総理は迫田英典(さこた・ひでのり)理財局長(当時)と官邸で面会している。この迫田英典氏は現在は国税庁長官である。

そして、その翌日となる9月4日、森友学園から工事を請け負った業者と近畿財務局との面談が行なわれている。

この9月4日に行われた森友学園工事請負業者と近畿財務局との間で行なわれた面談について、週刊文春は或る談話として、「業者側が、この面談の際に近畿財務局から産廃土の埋め戻しを指示された」と証言しているという。

そして翌9月5日、安倍昭恵夫人が塚本幼稚園を訪問し、建設予定であった小学校の名誉校長に就任することが決定した。

安倍総理自身は、実は増税を強硬に主張する財務省の役人を敬遠する事が多いが、そんな中で、同じ山口県出身で増税を執拗に迫らない迫田英典氏は、安倍総理から敬遠されない珍しい財務官僚であるという。

因みに文春ソースに拠れば、この迫田氏は森友問題発覚以降、急遽、大阪に出張している。


2016年3月11日、森友学園が新たな地下埋設物が見つかったと近畿財務局に連絡する。(この動きは後に、近畿財務局の依頼で大阪航空局が撤去費を算定するという不可解な動きが起こり、最終的に8億1900万円の減額につながる。6月20日へ。)

2016年3月15日、籠池理事長が国有財産審理室長と面会する。

2016年3月24日、森友学園から借地契約ではなく土地を購入したいという申し入れに変わる。

2016年6月20日、デタラメな撤去費用を計上し、既に8億1900万円減額して払い下げ代金は1億3400万円に擦り変わっていたが、その1億3400万円の支払いについても前例のない10年分割払いという条件で売買契約が成立していた。このとき、財務省の理財局長は、現在、不可解な国会答弁を展開してくれている佐川宣寿氏であった。

佐川氏は既に映像メディアで視聴した方が多数だと思いますが、官僚にあるまじき、事実隠蔽と強く強く推測できる身勝手な国会答弁を展開させている、あの御仁である。

「本件については不当な働きかけは一切なかったので、そうした記録は保存されていないということです」

この佐川宣寿氏は過去に故・塩川正十郎財務大臣の秘書を務めた経験があるという。

ここまでに、財務官僚として佐川宣寿氏、冨永哲夫氏、そして迫田英典氏の名前が挙がりましたが、この三名は昭和57年入省の五十七年組、つまり、同期であるという。また、この五十七年組は、世間を騒がせたノーパンしゃぶしゃぶ事件で二人の辞職者を出している、あの世代であるという。


上記の流れについて、文春は財務省広報室に事実確認を申し入れ、幾つか財務省広報室の言い分を掲載している。

2015年9月3日に安倍総理と迫田氏とが面会している事について、広報室は「日本郵便の上場の関係で面談をしております」と回答。

更に、森友学園問題が噴出してから迫田氏が大阪出張している事を認めた上で、「確定申告期であり、二月中旬頃には大阪国税局管内の税務署及び税務署外の確定申告の会場や合同会場を訪れています」と回答したという。

その上で、広報室は

「本件国有地の処分は、法令にしたがって適切に行われたものです」

と、佐川宣寿理財局長の国会答弁と同じように答えた――と。



ですが、既に破綻していますやね。「法令にしたがって」は兎も角として、「適切に」は処理されていないのは、実は経緯から歴然というものでしょう。おそらく官僚の答弁というのは、「法令にしたがってさえいれば適正な処理である」という詭弁を得意としているワケですが、それは本当は、猖[瓩砲靴燭うように見せかけるトリックをして、格安で森友学園に対して国有資産を不当に売買していた瓩琉佞任靴ない。それは、「適正な処理」とは言いませんやね。どう組み立て直しても、これは小細工でしょう。この不誠実な役人に鉄槌を下せない今の日本というのは、ホントは異常事態なんじゃないだろか。


と、これだけだと思うでしょ? 

違うんだなぁ…。これは一大疑獄事件に発展しうる話だ感じているのであって。

実は、籠池理事長サイドが安倍総理から昭恵夫人を通して100万円の寄付金をもらったという爆弾発言がありましたよね。そう。私も、とうとう、籠池理事長が、有る事、無い事、デタラメを言い始めたという風に感じていたんですが、それを虚言や妄言とは言っていられなくなったと思う。

既に、稲田防衛相は実質的には過去に籠池ファミリーとの親交を否定していたが否定しきれなくなり、ドツボにハマっている。しかし、そういう事なのだ。この問題、おそらくは保守系を自称してきた政治家は、ことごとく、籠池氏とホントに交流があり、おそらくはカネも動いていると考えた方が、実は自然なんですよね。決定的にヤバい話だからこそ、関係性をキッパリと否定しなければならなかったという事でしょう。

森友学園の格安払い下げ問題が浮上した時点で、もう、対応の選択肢として、隠し通すしかないという事だったのではないか。確かに昭恵夫人の態度も途中から取り繕えなくなったし、稲田防衛相も同じなんですよね。更に言えば、当初、自民党は籠池氏の参考人招致を頑なに拒否するという不可解な対応をとり、更には財務官僚に到っては官僚にあるまじき、ふてぶてしい態度でさんざん国民を挑発してくれましたよね。どれもこれも、覆ってしまうというのは、いくらなんでも不自然でしょう。

また、安倍総理には第二の森友学園問題と呼ばれる「加計学園問題」も噴出し、先週から小さな記事になっている。加計孝太郎理事長は40年来の知り合いと報じられており、昭恵夫人とも近しいという。こちらの問題は獣医学部創設にあたり、37億円相当の公有地が加計学園が運営している岡山理科大学に無償譲渡されることになっている上、更に上積みして96億円もの補助金を拠出する予算案が今治市議会で可決されているという。これらを偶然と考えられますかね。。。。

ここでも「法令に則って適正に処理された」というのかも知れませんが、これは近親者や支援者、そうした身内に公共財を安価で流していたという話であり、実際には横領スキーム、犯罪に問われても全くおかしくないような状況になってきている。


登場人物は、確かに日本会議で繋がっているんですよねぇ。

稲田防衛大臣の夫が森友学園の顧問弁護士であり、当初、稲田大臣自身は関係性を否定していたが、その否定する発言を撤回、謝罪するに到っている。

総理夫人である昭恵氏のケースは強引に名誉校長を押し付けられたと見られているが、押し付けられていた割には行事に参加するなど関係性そのものは必ずしも薄いという意味ではなく、相応に交流があった事が確認できる。

山谷えり子議員は山谷えり子事務所で籠池理事長の御長男が働いていたと主張しているが、山谷えり子議員は頭ごなしに籠池氏との関係性を否定。これは確認を取れば判明してしまう事であろうと思う。

鴻池祥肇議員は麻生太郎財務大臣の側近であり、30回以上にも及ぶ執拗な籠池氏の陳情を受けていたが、最後の最後まで一度も口利きをせず、「無礼者!」と斬り捨てたとしているが、冷静に組み立て直すと、麻生氏に何某か取り次いだ可能性があってもおかしくない。

また、鴻池事務所のメモは、日本共産党に渡っていたという謎があり、一つの陰謀論では鴻池氏が籠池潰しを画策した、安倍潰しを画策したという見解が新潮、文春共に取り上げられている。自民党が窮地に置かれているが、思いの外、麻生財務大臣は上機嫌である、と。但し、これは検証すると、明らかに眉唾ですかねぇ。確かに鴻池事務所の文書が日本共産党に渡っていた事は「最大の謎」なのですが、冷静に物事を整理すると、事情を知る鴻池事務所関係者が、籠池氏のムリクリな陳情があったことを告発しようとして、書類のコピーを持って駆け込んだ先が共産党系の組織であったという可能性があるし、実は妥当でしょう。

籠池氏は保守団体に身を置いており、尚且つ、大阪の特殊な事情も絡んでいるから、自ずと告発しようとした場合に、持ち込めるルートは限られますよね。下手なところへ持ち込めば揉み消される可能性があるし、告発者に危険が及ぶ可能性だって否定できない。だからこそ、保守イデオロギーと対立している共産党系組織にメモを持ち込むというのは安全な告発方法なのだ。冷戦下、アメリカの国家機密を握ってしまったら、アメリカとは敵対関係にあるソビエトに情報を持ち込むのが最も安全な対処法だったのと同じ原理ですね。いや、現在のスノーデン氏やアサンジ氏の対応と同じと述べるべきか。つまり、告発者とは、そうせざるを得ないのだ。

また、陰謀論では、極右の鴻池氏が非常に毛嫌いしている共産党に資料を渡したという筋書きとなり、籠池氏サイドは、麻生大臣と鴻池議員が共産党と手を組んだと声高に訴え、矛先を、そちらに向けようとしていますが、麻生大臣や鴻池さんのイデオロギーを考慮すれば、殆んど生理的に差別するかのようなアカ嫌いであるから、如何なる状況であろうとも共産党と手を組んだというシナリオは考えにくい。むしろ、より冷静な鴻池事務所の関係者が、不正を告発する目的で日本共産党系組織に持ち込んだと解釈する方が、自然であろう、と。

また、今、否定した陰謀論については、既に尾ひれがつき、安倍総理の失脚を麻生財務相が狙っているという言説を誘因している。しかし、展開させてきたように、そもそも鴻池議員レベルの極右になってしまうと、共産党さんとの窓口は持っていないと考えられる。毛嫌いしている同士であり、しかも、それは感情レベル、生理的に受け付けないレベルだ。どうやっても鴻池議員が日本共産党に頭を下げたり、日本共産党が鴻池議員に頭を下げるなんていう生やさしい対立ではなく、おそらくは何者かが持ち出して、共産党に告発させたのだ。メモは捏造だという陰謀論も登場していますが、あのメモというのは、簡単に捏造できるレベルのメモではない。

陰謀論と言えば、川田裕介なる41歳の男性が週刊文春に「口利きをしたのは私です」という主旨の告白記事がありましたが、こちらこそが何某かの意図をもっての告白記事であったという事が判明している。この川田氏は麻生セメントの特約販売店である大阪・守口市にある新建産業で働いていた過去を週刊文春誌上では語らなかったという不可解があると週刊新潮は指摘している。新建産業は麻生大臣と繋がる麻生セメントの特約販売店であり、実際に新建産業の社長である奥下幸義氏は麻生大臣の有力な後援者であると週刊新潮が報じている。何故、洗いざらい告白してみせた川田氏は、自分の経歴の一部を文春に隠したのか? これも疑惑の一つではありますが、察するに鴻池&麻生財務大臣というラインに疑惑の目が向き、麻生財務相がポスト安倍を見越しているとする麻生黒幕説が浮上してくるのも、まぁ、分からないでもない。また、この川田氏は安倍晋三事務所に実際に出入りしていた人物でもあり、一緒に食事している写真も週刊文春に掲載されているる。

また、籠池理事長の名前は「籠池泰典」と報じられているのですが、戸籍上は「康博」であり、それが後に「靖憲」という表記を用い、現在の「泰典」へ。副理事長の籠池諄子氏の場合は旧姓は森友で名前は真美、つまり森友真美という名前であったが籠池氏と婚姻して籠池姓になった後に籠池「淳子」となり、更に籠池「諄子」に改名しているという。ゲン担ぎで改名をしているという説明なのですが、このように名前を変えるというのは中々、珍しいケースであろうと思う。

当初、財務省役人が勝手に忖度をして、籠池氏に便宜を図っていたのだろうと考えられたワケですが、何故か自民党の対応がふざけていて、ふざけた答弁をする財務官僚を庇いまくり、且つ、参考人招致を拒否する姿勢を一昨日まで貫いていたのであり、裏返せば森友学園問題を突っついた場合、単に財務官僚による不正では済まず、閣僚クラスの大物を含む自民党議員そのものが引っ掛かる事を予見しているからこそ、このような態度を取っていたという事ではないのか。

野坂昭如の言葉を利用して、「右翼諸氏は、ニセ右翼を撲滅していただきたい」と、このブログではチラつかせてきたワケですが、自由民主党及び官邸サイドは、一切、そのような態度をとらず、どこまでも庇い合おうとしやがったというのが、この森友学園のこれまでの経過であろうと思う。

疑獄事件として事件化するかどうかは兎も角、水面下では確実に政と官が、かなりヘンテコな右翼思想の者に不当に便宜を図っていた事実は、どうやっても覆らない状況になってきたと思う。

ussyassya at 12:10│Comments(0)TrackBack(1)世相・社会 

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1. 籠池氏証人喚問へ  [ 虎哲徒然日記 ]   2017年03月17日 18:40
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