2017年03月20日

森友学園問題スピンオフ企画「加計学園問題」

本年3月3日に今治市議会が或る補正予算案を可決したが、それが森友学園に対しての格安払い下げ問題のスピンオフ作品になり掛けていると、週刊新潮が報じていたのですが、改めて、そのスピンオフ作品「加計学園問題」について。

今治市議会では16.8ヘクタール(推定37億円)もの公有地を学校法人・加計(かけ)学園に無償譲渡し、尚且つ、2023年までの総事業費192億円分の半分となる96億円を補助金として負担するという補正予算案を可決していたというもの。加計学園(岡山市)は、幼稚園から大学までを運営する教育コンツェルンであり、今治市による推定37億円の公有地の無償譲渡と、その後の補助金96億円負担は、加計学園が運営している岡山理科大学、その岡山理科大学が獣医学部を新設にするにあたり、国家戦略特区としてトントン拍子に今治市が無償譲渡と補助金とを決定したというもの。

週刊新潮3月16日号に拠れば、獣医師会は既に獣医師は過剰になっている為に学部新設にも反対しているし、獣医師問題議員連盟も反対していた上に、そもそも今治市は現時点で900億円もの借金を抱えている状態であり、その財政難の今治市が加計学園の金銭面の世話をする事に疑惑の目が向いているというもの。

そして、以下のような状況にあるという。

安倍総理は自ら国家戦略特区諮問会議の議長を務めている。

安倍総理は加計孝太郎理事長とは米国留学中に知り合い、40年来の親交があり、実際に2014年には加計学園が運営する大学の式典に招かれ、

「どんな時も心の奥底で繋がっている友人、私と加計さんもまさに腹心の友だ」

と挨拶するなど親交を隠しておらず、首相動静でも安倍総理は加計理事長と夕食をとったり、ゴルフをしたりと、両者の仲は親密であるという。

また、昭恵夫人は、こちらの加計学園でも「名誉園長」を務めている上に、加計理事長と昭恵夫人とは、お酒が好きとの事で一緒に飲み歩きする仲であり、2006年には加計理事長と、昭恵夫人、それと下村博文大臣の夫人の三人でアメリカに旅行したこともあるという。

どうやら安倍総理夫妻にとっての正真正銘の親友が加計孝太郎理事長という事のよう。

この辺りを考慮して掘り下げるのは酷と言えば酷な話でもあるのですが、この問題にしても、そこにある金銭を融通する手法、そのスキームが、森友学園のケースと似ているのが気にならないと言えば嘘になる。

2015年12月に、国家戦略特区に今治市が指定されたことが発端。そして2016年には、文部科学省から2名が加計学園に天下りしているという。天下った内の一人は、元文部省高等教育局私学部私学行政課長であった木曽功氏であるが、この木曽功氏は安倍内閣で内閣官房参与を務めていた――と。

更に、週刊新潮の調べに拠ると、加計学園は千葉科学大学も運営しており、その千葉科学大学で、やはり、安倍総理の側近の一人である萩生田光一官房副長官が、2009年以降、客員教授を務めているとしている。因みに、現在、この千葉科学大学の学長が前出の木曽功氏であるという。


17日、18日と日本テレビ系の情報番組を視ましたが、暗に「森友学園に関してのテレビ報道は、一方的なものになってしまう」との見解を、橋本五郎氏を筆頭に文化人コメンテーター氏までもが同じ言辞を並べて、少々、控え目ですね。

読売さん本気なのかと思って18日付の読売新聞を開いてみても、同じで、森友学園問題の記事は殆んど見つからず。一面で報道されていたのはDNA解析企業らの個人情報処理の問題で、しかも社会面も半分以上が個人情報問題という紙面構成。うーん、疑惑は疑惑だし、忖度であるにせよ、財務官僚が不当な手続きをしたことは確実なのに、こういう報道をやっちゃうのか。報道機関というよりも、政府広報機関だよ、これじゃ。

(そういう、あっちに阿り、こっちに阿りという態度の人たちが、籠池さんなんかと繋がってしまっていたんじゃないの? ウラで佐川理財局長は「大阪には大阪の特殊な事情があるのに」と愚痴をこぼしているという報道もみたけれど、その特殊な大阪の事情とやらには政治家だけじゃなくて報道も絡んでいるって事だって考えられるワケで。)

過熱するテレビ報道を嗜める態度に一理あるのも確かなんですが、真実から目を背ける態度は頂けませんかねぇ。露骨に贔屓の政権の浮沈を左右しかねない問題になると、報道スタンスを歪めてしまうというのは報道スタンスとしていかがなものかな。

興味本位で取り上げるべきではないとか、籠池氏の発言が信憑性が怪しいから一方的に報道するのはけしからんとか、一見するとマトモな意見に聴こえるかも知れない。しかし、この問題、指摘するように本質にしても発端にしても「格安払い下げ問題」であり、しかも財務官僚の関与は決定的なのだ。それなのに参考人招致を認めなかったり、或いは稲田大臣に顕著ですが、勝手に「籠池氏とは関係がない」等と強く否定をし、後に前言撤回に持ち込まれる等、この脱線したかのような展開を招いたのは自民党自身だし、官邸自身なのだ。

この今日の状況を招いたのは、明らかにあちら側の失策であり、世論の方が芸能人の不倫騒動のようなノリで勝手に盛り上げたのではないんですけどね。ホントは問題を逸らしたのは、世論やマスコミのせいではない。これまでの官邸や自民党であり、純然すぎるぐらいの自爆だ。そもそも籠池氏とコネクションを持っていながら、それを全否定しようとしたから、こうなったのだ。

しかも、この問題、よくよく、事情を精査してみると、安倍昭恵夫人の動向なんていうのは引っ掛からないでもない。私人・公人論争を経て私人だからと守られてきたワケですが、籠池氏と直接的に接点を有していたのは、その閣議決定されたところの私人であり、その私人が仲介者であると籠池氏側が言っている事を考慮すると、安倍総理のこれまでの反応にしても、楽観的な態度は取れない筈であろうと思う。

重々、調べてから慎重に答弁すればいいものを、頭ごなしに関係性を否定し、失敗したのが稲田大臣だとも言えるワケで。しかも、それは、いわば自爆したのであり、世論やマスコミによって誘導されたものではない。

報道という権力が、政治家という権力や官僚という権力を甘やかすというのがねぇ。庇い合って仲良しこよし、保守イデオロギー、右翼は日本会議を疑わない、財務省を疑わないなんていう、そういう態度だから、結局は、こんな状況を招いたんだと思うよ。

洗いざらいぶちまけて、その上で、物事を思考すべきだと思うけどね。確かに、安倍政権が倒れられてしまうと困るというのは分かるけど、だからといって自らの意向を介入させて報道内容を歪めてしまうというのは、それこそポスト・トゥルースの問題だ。今更な言葉だけどね。

ussyassya at 00:02│Comments(0)TrackBack(0)世相・社会 

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