2017年09月10日

防衛予算を巡る不都合な現実

週刊新潮9月14日号が報じた『日本は北朝鮮の「核ミサイル」を迎撃できない!〜「防衛省」「三菱重工」の惨憺たる現実』という記事から。


防衛問題研究家の桜林美佐氏が言う。

「防衛省は一昨年以降、6隻あるイージス艦に加え、新たに2隻を発注しました。ところが、15年と16年の競争入札で立て続けに受注したのは、これまで建造してきた三菱重工ではなく、新興のジャパン マリンユナイテッド(JMU)でした」

〜略〜

「受注したJMUは13年の設立。その前身企業の一つがイージス艦を造っていますが、20年以上も前になります。6隻のうち5隻を建造した実績と最新のノウハウを兼ね備える三菱重工の協力なしに、JUMが造れるのかなという不安は、あちこちから漏れています」(同)


先ず、この記事内容が何を意味しているのかというと、別にJMUの技術力を疑うものでもありませんし、勿論、三菱重工と自衛隊との蜜月関係をとやかくアゲツラうという主旨でもないんですね。実際に、そういう事が起こっているらしいですよ、と。

で、これ、非常にシブい内容なんですが、なんでもかんでも透明性を要求して随意契約を糾弾し、競争入札こそが正義という風に考えられてきたリベラル的な言論に、チクリと毒針を刺すような内容であると思う。「談合も文化でっせ」と言ってしまうと総スカンを食らってしまう25〜30年というのが世の中の主流(リベラル)でしたが、内情というのは少し違いますやね。あのテの競争入札は「透明バカ」ぐらいに述べてきた経緯もあるんですが、融通が利かず、地方自治体ベースに視点を置き換えると、非地産地消を推進させてしまう典型的なリベラル的言論で、これをやってしまうと、結構な割合の生活者・労働者は自分で自分のクビを締めてしまうところがある。

地元企業を優遇すべきというとアンフェアに聞こえてしまうのが現代のフツウの消費者意識の感性であろうとは思いますが、実際に、それに舵を切ってしまうと経済基盤というのを損なってしまうんですよね。外から安価で請け負ってくれる業者に仕事をしてもらえばいい、外の企業を誘致すればいいという風になり、いわゆる「地場産業」というものを軽んじてきたものの、日本の場合は大企業による企業城下町が形成されたり、或いは地場産業として地元の者が経営し、地元住民を雇用するという、その郷土愛というか、それを活かして日本の風土が形成されていたのに、平成という年号に変わったあたりから、自由競争を奨励する言論が強まり出して、現在ではコテンパンに破壊してきてしまったところがあると思う。(それらの話は、「宮崎学 談合」で検索してくれれば過去記事がヒットすると思いますが…)

本筋に戻ります。実際、今回の週刊新潮の記事は2006年から猖姫卅備品の調達は原則として競争入札による瓩板蠅瓩針姫丗膺団銘が直接的に関係した事案であるという。

事情は少し複雑で、2016年に三菱重工がイージスとは別の新型護衛艦を竣工しているが、JMU社は、そちらの新型護衛艦を落札する予定であったという。しかし、それを三菱重工に落札されてしまったというんですね。三菱重工はというと、実は大型客船の建造失敗で巨額損失を計上していたので、その新型護衛艦の案件に飛びついてしまったところがあるという。で、落札する気満々だったJMU社の方は予定が狂ってしまい、造船用のドックが空になってしまう危険性に直面し、なのでイージス艦を受注するという事になったという。

まるで、競争入札制度が招いた玉突き事故のような背景が実際にあるよう。

なんだか、これ、無益だよなって思いません? 競争、競争って煽っている人たちは、こういう話を耳目にしても「企業の責任だから」というのかも知れませんが、全体像として眺めて不毛な競争が企業を苦しめ、挙げ句には、「オイオイ、大丈夫なんだろうね」という不安をも掻き立ててしまっているのが現実であって。

週刊新潮は、その厄介な内情を赤裸々に記事にしている。

「日本の防衛産業を支えているのは、三菱重工や川崎重工といった『プライム企業』だけではありません。その下には『ベンダー』と呼ばれる無数の中小企業があり、熟練の職人が手作業で作っている部品も多い。競争入札制度によって生じる赤字覚悟の受注のしわ寄せは、部品の買い叩きという形で下請けにも及び〜以下略〜」

長文なので略しましたが、想像できる通りの内容です。町工場の中には安定的に仕事を供給してもらえないという事情から撤退しているという。企業規模に関係なく、普段は民生用に工場を稼働させているが、親分が落札したときにのみ防衛装備品の製造ラインに切り替えるというような経営は企業を苦しめており、横浜ゴムあたりは航空機用のタイヤ事業をしていたが安定的にラインを維持できない為、経営判断として航空機用タイヤのラインを全て停止させたという。これも撤退したという事ですかね。競争原理、競争原理が礼賛されているけどコスト的に見合わないのであれば、こうなってしまうという事のよう。

更には、三菱電機のような企業でも空自から受注したレーダーサイト用機器約5000個のうち、およそ半分で不具合が出たという事案が会計監査院の資料から判明しているという。実は、製造ラインを安定して維持できていないが為に製品の品質そのものにも影響が出てしまった事案であると推測できるのだそうな。結果、24億5千万円余りの税金をドブに捨てたかたちになってしまった、と。

3日付の読売新聞一面に掲載された「レーザーでミサイル迎撃 発射直後に照射、無力化」という記事がありました。記事に拠れば、高出力レーザーを照射してミサイル発射直後迎撃する技術の研究が開始され、18年度からの5年間で装備化の研究に入るというものでしたが、実情としては、それらは次世代システムの話であり、いわば「絵にかいた餅の話だ」という声を紹介している。

ussyassya at 00:18│Comments(16)TrackBack(0)世相・社会 

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この記事へのコメント

1. Posted by 雨亭   2017年09月10日 06:19
レーザー兵器はレールガンと共に実用化の直前まで来ているようですね。この方面、中国やロシアは立ち遅れてますので、実用化され
配備できるのならば願いたいものです。
アメリカべったりで行くしかないのが今の実情ならば、そのアメリカが次世代兵器でミサイルを無効化してくれるなら追従するしかない。
ただ本当にやれるのですかね?
もう子供の頃からSFで見てますが、今まで実用化出来てないのは根本的に問題があるからでは?
レーザー砲照射には巨大な電力源が必要で、それを連続発射するとなると、電源から根本的に変えねばなりませんね。
艦船に載せるのでも現実の運用はむずかしいのに、ましてや航空機に搭載するのは?
実のところ、開発してはみたものの、運用は
電力から未だ難しく、ガラクタになりかねないので、研究費を捻出する為に、日本にがらくた売り付けようとか考えていなければ良いのですが。兵器会社が予算獲得の為に、誇大に発表してるのでは?
レーガン政権下のスターウォーズ計画が大騒ぎしてボツったのを観てますのでね。
2. Posted by メロンぱんち   2017年09月10日 14:31
雨亭さん>
研究や開発を進めるにしても広大な試験場・実験場が必要になるので見通しとしては、まだまだ、問題があるのではないかという専門家のコメントが掲載されていました。

先日、メディアも騒いだ電磁パルス攻撃の話なんてのは驚きました。技術革新と呼んだらおかしいんですが、次から次へと。
3. Posted by 雨亭   2017年09月10日 15:28
メロンぱんち様

いえ電磁パルス攻撃は昔から言われてますよ。ただ今ほど社会がコンピューター頼りでなかったから対象にされなかっただけです。
たとえばバブル期から95年くらいまでは、
企業も官庁もPCは課や係に一代がせいぜい。具体例をあげれば1986〜87(宮崎勤事件yの頃)頃のリクルート社は、営業部には課に1台でしたね。庶務の助成が扱っていた。営業マンの半数以上が使えなかった。
炊飯器は形状記憶合金を回路に用いたものが売られており、マイコン搭載は高級品でした。佐川急便などの物流センターは手作業でベルトコンベア上の貨物を捌いていた。
今はあらゆる社会インフラが抜きではいられません。炊飯器すらマイコン搭載ですので。
我々が若い頃とは社会のインフラが一変しており、それが電磁パルス攻撃が騒がれた理由ですよ。
4. Posted by メロンぱんち   2017年09月10日 23:10
雨亭さん>
米国を前提にした解説ではインフラがマヒして全米が停電、社会インフラが完全に復旧するまでには4年以上かかるので餓死者が出るうんぬんという解説までありました。

北朝鮮のケースは兎も角として、電磁パルス攻撃というのは上空で爆発させるとの事でしたが、技術的に実用段階というレベルで考えるべきなんですか?
5. Posted by 雨亭   2017年09月10日 23:46
それが解らないんですよ実は。
この攻撃方法をCGシミュレーター以外のリアルで実験経験があるのはアメリカとロシア(旧ソ連)だけなんですね。で、どちらも上空
100〜400劼稜破実験してますが……そもそものデーターを開示されてないし、その当時は冷戦で、核でも通常戦力でも火力中心主義なので、きちんとしたデータも収集してないらしいんです。
IT技術と衛星通信技術、それにGPSの全地球配備が可能になって始めてピンポイントの精密攻撃が、破壊力あるタマを沢山撃ち込み、
着弾を絞ってゆく火力主義と決別しました。
なので、それまではIT技術そのものをダメにするとう発想が無かったのですね。あるのはチャフのような。その場の目を潰す発想でけで……。ほら軍人ってドッカーン!とか解りやすい地からが好きですから。

それが湾岸戦争でハッカー部隊を用いて、イラクの防空レーダーを結ぶ、指揮通信システムを軍事用ウィルス(データーを俊二に初期化する)で破壊しました。そこからなんですね、
ITサイバー攻撃や電子装備そのものを潰す事が発想されたのは。そこで電磁パルス攻撃が再評価されつつある訳です。訳ですが
実態としては、信号機は止まった。しかし
燃料制御装置のついた車(80年代の日本車には搭載されていた)がスタートできた…など、
効果は未だに有るのか無いのか解らないのですね。
6. Posted by 雨亭   2017年09月10日 23:55
考えていただければ解ると思うのですが、
ソ連とアメリカがEPS攻撃の実験を大気圏外でやれた時代は、世界や衛星軌道上に、電子機器が溢れてませんでした。
90年代以後に、この攻撃が再認識された時には、宇宙は衛星たらけ。地上もデジタルのインフラだらけ…なってました。
マサイ族が太陽電池を用いて、YouTubeにラップ映像を投稿する時代です。そんな時代に衛星軌道上で爆発させて電磁パルスを引き起こす大規模実験なんか、いまさら出来ないのですよ。どんな被害が出るかも解らないし。
なので本当に文明を破壊する武器なのか、
妄想なのか…すら判別がつかないのが実情なんですね。
7. Posted by 雨亭   2017年09月11日 00:16
一般的には落雷でアンテナや電線にサージ電流が生じて停電や機器が破壊されるのに似た現象になるとされてます。
実際、滅多になくなった停電ですけど…
私の勤務していた総合病院で、落雷が近づきいてきて、緊急でMRI他の機器を全て電源落とし、オペも延期した事が一度だけありました。そういう被害が広大に出るとされてます。ロシア、アメリカが実験結果を機密として開示してません。
ただ、当時に実験に参加した科学者の弁を観ても、賛否両論でして。
ほんとうに効果があれば、医療機関から兜町までだげきを受け、相場は引きづられて大混乱。リーマンショック以上の被害を世界の市場に与えるのでは?
それを「フタを開けなきゃ解らない」てのが何とも…アメリカの反応を観るとヤバそうですけど、じゃ彼らの発表をまともに信じられます? 大量破壊兵器、イラクから出てきました?
彼等は同盟国ですが対等の友人ではなく、我々は「パシり」です。そこん所で、常に片目はアメリカを観察してないといけないと思います。
8. Posted by 雨亭   2017年09月11日 00:57
今回も多重投稿でごめんなさい。
ただ考えていただければ頂きたいのは…
「発想」の問題なんです。
例えばタイムマシンで現在のミサイル技術を
ナチスや日本軍や当時のアメリカ軍に与えたとします。
歴史かわらない!
だって当時はハードウェアーとソフトを分離するという発想がそもそも無い!
アインシュタインですら空の箱なPCを渡したら使い方が解らないでしょう。
時代による発想の限界ってものがありまして、米ソが実験した時には、電子機器やネットワークが、軍事や産業の中核を成すとは誰も思わなかったのです。
俺みたいな一般ピープルから見れば、そこを最初に言い出したのはアルビン・トフラー辺りからな気がします。
だからロシアもアメリカも本気では実験してないのだと思いますね。たからやはり、「わかんない!」が答えです。
長い割にはツマラナイ投稿で済みません。
9. Posted by 雨亭   2017年09月11日 01:41
本当に最後に短文)
私はかなり右寄り保守です。実は日本にとって最も危険な仮想敵国は、アメリカだと思っています。前述した元米軍人の言葉を観ても、実は米兵士も多大な死者を出して戦争に勝ってます!日本が満洲に拘った以上に、多大な被害の上に勝ってるのです。地上戦を本国で行ったドイツに比べて見過ごされているだけ!米は日本を隷属させ続ける為には、幾らでも嘘をつくでしょう。それは我々が生き延びてゆく為に右も左も考えるべき!

最後だから吠えたいのですが。
戦争できる国?バカ野郎です!!
本気で戦争できる國を目指すのならば、
IHIに青天井ぬきの予算を与えろ!
彼らは藻類を高速増殖して、そこからバイオエタノールを得る実験に成功してます!実用化すれば、港区程度のプールでエネルギーを自給できる!
「エネルギーを自産できない国が戦争なんか出来る訳がない!!」
帝国軍人は勇敢でしたが、エネルギーの無い日本が、どれだけ悲惨な戦闘を負け続けた?
戦争やれる国を目指すのならば、IHIの研究を実用化するのが先だろう!!
自衛隊の弾薬と燃料は、もし沖縄と北海道に攻撃を受けて全土で戦う羽目になったら、三週間で尽きる。安部らは、どこまでもどこまでも属国として生きる事しか考えてない!日本が生き延びるにはポチしかない。だが永遠は嫌だ!エネルギーを自産出して、それを内燃機関に活かせれば、エネルギー=農業の現代でも食糧生産できる!蓄えた石油を戦闘機やイージス艦に使える。それが可能になれば、中国と取引できない?
日本は食糧とエネルギーの輸送を妨害しなければ出て行かない!第一列島線の中を出ない。その代わり、核武装するし、敵基地攻撃能力を持つよ!それが可能となれば、東洋のスイスになれる。今の保守の大半は、アメリカのポチで生きざる得ない実情を組むとしても、アメリカ衰退後で、どう日本人を護るか考えてない!私は保守ですが、本音は攘夷です。
10. Posted by 雨亭   2017年09月11日 02:48
メロンぱんち様だけ)

視ようによっは極右と見なされるでしょう。
でも俺は大陸出身のスタッフや同窓と東洋医学を追究してきた者です。
日中開戦しようと、仲間や同窓に日本人が気概を与える事には断固として反対するし、
実際にナチスみたいな事をはじめるのならば、私は非国民と言われようと、再び銃を手にする覚悟です。
アサルトライフルに過ぎない64式に10倍のスコープつけただけで、一般の自衛官の射程の2
倍の標的を全弾命中させました。
悪いげど狙撃はセンスと才能です。
俺には身内の付き合いする中国から帰化した女性がいる。性別は関係なく本当の魂で結ばれた親友と思ってます。
彼女や子どもや旦那に手を出したら、私はライフルを持って櫻井誠を射殺してやる!
日本人が日本を愛するのは当然と思うが、
中国への憧憬を育むから漢文の教育を止めろと叫ぶ「カエルの楽園」著者には、ほんとうにムカつく!
本当にシナを敵視するのであれば、彼らの
基本的欲求を歴史や文献から探るべき!
かつて日本帝国は鬼畜米英として、英語使用を禁じた。その時に、アメリカは日本研究学者にかねを出して研究させた。
その成果が「菊と刀」です!
敵を研究して、その内在的欲求を学んだアメリカは勝利して、拒否した日本帝国は負けた!!
シナが嫌いだから、漢文を廃止せよ!
→こいつは「亡国のバカ」だ!!
シナが敵ならば、敵を研究せずして克てる訳がない!
それを禁じようてのは焚書坑儒であり、実は
亡国の発言です!
11. Posted by 雨亭   2017年09月11日 04:20
こんな登校をすれば間違いないなくブラックリストに挙げられるのでしようね。
それでも「極右」として、今の歪んだ保守化は嫌悪します。
リベラルなメロンぱんち様は一緒に思うのかも知れない。
だけどね、
俺の周囲を観ても、体を張った「右翼」ほど、ネトウヨを本心では嫌悪してます。
奴らの活動が必要だから甘んじているが、逮捕歴のあるような奴は、ネトウヨに嫌悪します。
12. Posted by 雨亭   2017年09月11日 04:56
今。書いて思ったのですが…
震災の朝鮮人ジェノサイドに対して、
それぞれの勢力の動きをパズルワークしてゆくしか実相は掴み得ない…仰る貴兄の言葉は
本当でなかろうか!
「右翼」にも私らみたく三里塚に行った奴はいるし、ネトウヨを嫌う奴や、私みたく対アパホテルのデモに同行した傍観者ないる!
私は自分はそう思わないけれども、周囲からは「極右」だと言われます。
でも少なからずの極左とも、893とも付き合いがあり、付き合ってきた。
ついでに言えばクリスチャンだから日本会議大きらいだし、安部も憲法改正に必要だから支持してる岳で。本音は大きらい!
様様な欲求の元に歴史は動いており、それは右とか左とか。単純化して解明できるものでは、ないのですね。
メロンばんち様が戦間期の歴史に拘るのも解った気がする!!
私も彼も意見がある。それらは一滴に過ぎないが、合流して大河となり、やがては海の彼方に消えてゆく。歴史から見れば、そんなものなのかも知れない。
もう右翼とか辞めようかな!
日本がヤバいなら、食糧。弾薬、燃料を備蓄した基地を複数に持つのだから、ひっこんで
轢死がどう、動くのか眺めるのも、20年かけて用意してきたサバイバーの特権では?
かように寂しくも思いました。
13. Posted by メロンぱんち   2017年09月11日 09:49
雨亭さん>
電磁パルス攻撃については、勿論、実験はしていないが理論的には可能であるという感じですね。核兵器というのは広島・長崎の後に間もなく、核兵器をソビエト他が追随すると地球規模で滅亡してしまうのではないかというなり、なんとか中性子爆弾に代表されるような使用が可能な核兵器を模索してきた一連の流れがありますよね。どなたの解説であったが電磁パルス攻撃が実際に行われた場合、世界がどのような反応をするのかも分かり難いところがありますね。前例がないので、広島や長崎にも通じてしまうのですが、事後に人道上の問題として裁けるか裁けないかという問題と関係してしまうというニュアンスがありました。
14. Posted by メロンぱんち   2017年09月11日 10:12
雨亭さん>
極左&極右、その問題なんですが、日本の場合は元々は同源で発進しているよなって考えているんです。

最初に攘夷(思想)が起こった。尊皇攘夷として明治政府が出来上がるのですが、間もなく西南戦争などが起こっている。明治新政府に対して、各地で反乱が起こっているんですね。頭山満なども西南戦争からですよね。

で、日本では【老壮会】というものが形成されていますね。反政府を掲げた右翼と左翼が細部の差異は別として組織を運営しており、意外と長続きしていたそうです。これも西洋列強による植民地支配への抵抗なので、あまり右と左の差が無いんですね。具体的にロシアから世界革命の波が押し寄せ、共産主義的なイデオロギーが登場しますが、東アジア反日武装戦線などの系譜というのは大正期の社会主義者たちのイデオロギーを復活させたアナキズムなので、ところどころで右翼思想と交錯している。アナボル論争で敗れた人たちのアジア的な社会主義と言いますか。他方、右翼でも本流であろうと思いますが、純粋な思想部分では反帝国主義であり、それに抗する為にアジア主義、大アジア主義が掲げられていましたが、尊皇を巡る扱いで大きな開きがありますが、基本的には(それに該当する言葉は存在しないのかも知れませんが)アジア的社会主義のようなものであったと思うんですね。北一輝は純正社会主義と称していた。また、意外と右翼に分類される人たちに、重信房子が好意的に語られるという問題があるんですよね。実は現行世界体制に抗おうとしている部分では、よく似ているところがあるという事だと思います。
15. Posted by 雨亭   2017年09月12日 02:18
実はイデオロギーとか思想てのは興味が無かったので深く調べて事がないのです。
ただ前コメント読んでいて、何かさっぱりした気分になりました。
ああ、そうか…と。
三里塚の時もやつらの言うことは難しくて、何を言ってるのか理解できませんでした。
ただ農本主義を源流とする武道家集団から派遣されていたので、農家の農地を奪う国家は許せない!という部分だけ共感した。
その後、有機農法や治療術の集団やフロント企業や三文893雑誌には活動家くずれがいて、
けっこう仲良くしました。
職縁の戦友意識と思ってましたが……
若かったから酒飲んで政治の話をついついしてしまったのですが、不思議にケンカにならなかった。理由は彼らの評価するアウトローや革命家、武術家、治療家、芸術家が私も好きだったからなんですね。
深く考えても見なかったけれども、そうか…
水脈で繋がっていた。底の所で共感する物語あったのですね。
納得して何だか肩が軽くなったです。
ありがとうメロンぱんち様。
16. Posted by メロンぱんち   2017年09月12日 11:18
雨亭さん>
いやいや、結構、この話は日本会議などが登場してしまったから、改めて保守とは右翼とはと考える必要性が出てきてしまったのですが、元々は海外列強に対しての植民地支配への抵抗だった事、また当時の新政府に対して抗議活動をしていた人たちという風にくくると、元々は差がないんですよね。サヨクの場合は途中から「誰も権力者になるべきではない!」というアナキスト系と、ボルシェビキ(共産党)とで分裂してサヨクではあるものの大きな断裂があるみたいですね。キューバ革命などにしても事情が理解できてしまっていると、「アメリカ親分を支持していればいいのだ」では済まなくなってしまうようで。

右から左へ思想を転向させたり、左から右への転向がありますが、さすがに共産主義に転じる右翼系の人物は全く見かけませんよね。

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