2018年06月09日

ドキュランド「ゲバラVSカストロ」の感想

Eテレ「ドキュランド」なる番組枠にて、フランスのテレビ局が2016年に製作したと思われる「ゲバラVSカストロ」なるドキュメント番組が放送されていたものを視聴。

感想ですが、まぁ、やっぱり、映像というのはインパクトのあるものだなと感じました。活字では分からないものが伝わるところがあると言いますか。肉声のようなものにしても初めて耳にしたような気がする。

また、貴重な映像として髭を生やしていないいない時代のゲバラの美男ぶりも静止画ながら視れたし、映像としてボリビアで殺害されたゲバラの遺体が検分されている様子なんていう貴重な映像も視ることが出来ました。既に私ぐらいの年齢だとキューバ革命は既に時代の遺産だったので、例の爛▲ぅ灰鷁臭瓩気譴織殴丱蕕隆藜命燭離ぅ瓠璽犬阿蕕い靴ないワケですが、映像だと色々な感慨を湧き上がらせますね。痩せてみるゲバラが上半身裸で横たわっている周囲を何人から人物が取り囲んでいるのですが、不思議とキリスト像だとか、ああいった殉職者らしきものの遺体のように先入観なしにも見えてくる。

番組は、多数の証言によって構成されている。キューバ史の研究者に、作家、実際にキューバ革命の関係者などの証言から「ゲバラ」と「カストロ」について語られている。

ゲバラについては理想主義者であった旨の証言が多かったですかねぇ。「稀にみる高潔な人物でした。しかし、自分と同じように周囲の者にも高潔さを要求してしまうところがあった」、「純粋なマルクス主義者であった」、と。

それに対してカストロの方は「カメレオンのようなところがあった」、「いわばカストロ主義者であった」という証言で語られていましたかね。つまり、或る時は議会制民主主義を実現するものとして振る舞い、アメリカからも承認されたり、ウラではCIAからカネを引っ張るようなリアリストの顔を持っていて、後にアメリカと敵対してソビエト連邦と関係を深めたが、それにしても思想的背景からソビエトに接近したのではなく、選択肢がソビエトしかなかったからソビエトに接近したに過ぎないという語り口で語られていましたかね。

個人的な印象では、チェ・ゲバラは非常に聖性の高い人物と評価されているが、一方でフィデル・カストロに対しては、やや辛口の意見が多い構成だなとも感じました。対置としてキャラクターを配置されてしまうところがありそうですかねぇ。もう少し、天才的な政治家としてのカストロについて触れられてもいいんですが、ゲバラと対置してしまうと、聖性のゲバラに対して腹黒いカストロが際立ってしまう。現在、週刊文春にて海堂尊さんの連載小説「フィデル!」が掲載されていますが、どのようにフィデル・カストロが描かれるのか興味深いところでもありますけどね…。10日の、0:30分より再放送があるとの事でした。

ussyassya at 02:00│Comments(0)DVD鑑賞記 

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