NHKスペシャル「アイアンロード」を視聴。騎馬遊牧民がシルクロードよりも早い段階でステップロードを有していたという解説がありましたが、昨今、考古学的な発見によってステップロードとは、鉄の道であるという意味で「アイアンロード」という言葉が提唱されるようになったよう。考古学的な発見からすると、それは「鉄」の伝播した道であり、「絹」の交易した道と比較する場合、「鉄」という物を当て嵌めると、分かり易い気もする。他方、但し、鉄が交易した道ではなく、伝播した道という意味ですね。騎馬技術と製鉄技術とが伝播したのが、ステップロード(草原の道)ですが、ひょっとしたら今後は「アイアンロード」という呼称の方が普及するのかも知れない。
結構、面白く視聴できました。鉄の歴史になりますが、ヒッタイトが鉄を武器にして紀元前24世紀なんて時代に、エジプトとペルシャとアッシリアとが共に勢力を誇っていた。そして紀元前5世紀頃になるとヒッタイトに生まれたと思われる製鉄技術がスキタイによって開花する。スキタイになると、もう騎馬遊牧民なんですが、今回の番組でも新たに発掘された紀元前5世紀のミイラの正体は金髪、つまり、モンゴロイド系ではなく、コーカソイド系であった。スキタイについては黄金の装飾品、或いは騎馬技術の話が先行していましたが、今回は改めて製鉄技術によってスキタイに焦点が当てられていた。そして、このスキタイがアイアンロードを通して、アルタイ山脈を東へ、ユーラシア大陸東部へ、鉄や製鉄技術を伝えたという説明であった。(スキタイは文字を有さなかったが、ヒッタイトはクサビ形文字を有していた。ここはどう考えるべきかな。)
舞台は匈奴と中国・漢王朝との戦いの話になりました。匈奴は優れた製鉄技術を持っており、その鏃(やじり)の威力は軽く当時の鎧を貫通するレベルのものであったという。漢王朝でも製鉄技術の改良が為された、と。
匈奴とは何者かというのは、色々なテキストにもあった訳ですが、確かトルコでは匈奴の冒頓単于が紙幣になったことがあったという程度だったものの、その線が一段と近づいたのかも知れませんやね。スキタイは金髪であったが匈奴になると黒髪になったのでしょうから。匈奴は少なからずトルコ系の騎馬民族だったのかも知れない。
結構、面白く視聴できました。鉄の歴史になりますが、ヒッタイトが鉄を武器にして紀元前24世紀なんて時代に、エジプトとペルシャとアッシリアとが共に勢力を誇っていた。そして紀元前5世紀頃になるとヒッタイトに生まれたと思われる製鉄技術がスキタイによって開花する。スキタイになると、もう騎馬遊牧民なんですが、今回の番組でも新たに発掘された紀元前5世紀のミイラの正体は金髪、つまり、モンゴロイド系ではなく、コーカソイド系であった。スキタイについては黄金の装飾品、或いは騎馬技術の話が先行していましたが、今回は改めて製鉄技術によってスキタイに焦点が当てられていた。そして、このスキタイがアイアンロードを通して、アルタイ山脈を東へ、ユーラシア大陸東部へ、鉄や製鉄技術を伝えたという説明であった。(スキタイは文字を有さなかったが、ヒッタイトはクサビ形文字を有していた。ここはどう考えるべきかな。)
舞台は匈奴と中国・漢王朝との戦いの話になりました。匈奴は優れた製鉄技術を持っており、その鏃(やじり)の威力は軽く当時の鎧を貫通するレベルのものであったという。漢王朝でも製鉄技術の改良が為された、と。
匈奴とは何者かというのは、色々なテキストにもあった訳ですが、確かトルコでは匈奴の冒頓単于が紙幣になったことがあったという程度だったものの、その線が一段と近づいたのかも知れませんやね。スキタイは金髪であったが匈奴になると黒髪になったのでしょうから。匈奴は少なからずトルコ系の騎馬民族だったのかも知れない。
コメント
コメント一覧 (4)
砂鉄?
隕石?
鉄の起源は何でしょうか?
鉄鉱石から鉄をつくる高炉の遺跡が発見されたとの事でした。
かつて高温での焼き物に必要な火力を得る為に、ドームで覆う、もしくは地中に階段状に掘ったカマドを外国で観ています。
熱気は上へと上がるので、階段状に複数のカマドを重ねてゆくと、最上段では熱エネルギーが
溜まり、何十倍もの高温に達します。
これで高温でしか不可能な上薬の焼き付けを行うのですが、実は鉄鉱石の融解にも使える気がするのです。私の妄想ですが。
ただ、この妄想には弱点もあります。
上へ上へと熱気を上げてゆくには、フイゴなどの酸素を上げる設備が必要なのです。
果たして初期の製鉄に、おそらくは農耕民であろう製鉄業者が、皮革を加工する必要あるフイゴ施設を持っていたのかは解らないのです。
故にソースを教えて頂けると有難いです。
スキタイの高炉については仮説として、特殊な地形が利用されていたと番組では紹介していました。番組では箱型のフイゴをそこでは映していましたが、スキタイの場合は強風を利用して風の通る岩場を高炉として利用していた…と。
匈奴と戦う為に漢王朝時代に中国で開発された高炉の話もあったのですが、そのシーンでフイゴの解説があったかどうかは、ちょっと微妙だった気もします。飽くまで「高熱を長時間維持する必要性があり、それには風を送り続けて炭素を二酸化炭素に…」という説明の仕方だったので。