昨夜から新型コロナウイルスを巡って、その状況が変わってきたような気がする。この問題、早期から「正しく怖れろ」と提唱されてきたものの、反面では検査で陽性反応する前段階でも感染するらしいなど様々な厄介な要素を抱えてきた訳ですが、国内感染例が公式にも発表された事により、国内でフツウに生活していたとしても運が悪ければ感染する可能性があると考えざるを得なくなってきた。愈々、個々人レベルにしても警戒レベルを上げる必要が出てきたような気がする。既に2週間前からマスクの入手が困難になっていましたが、まぁ、そう簡単には感染しまいと余裕をかましていられるところもあったのですが、昨夜の報道以降、後で泣きをみないよう備える必要性が本格化してきたような気がする。

私の場合は通勤電車に乗るでもなく、家にはマスクも少しあったので、これまで意識的に備えることはなかったのですが、ようやくスイッチが入った感じ。なので、近所のドラッグストアに行ってマスクとお手拭きに使用する消毒薬を買いに行ったのですが、マスク、有りました。店頭にダンボール箱が置いてあった。ただし、「小さめサイズ」と表記されており、「お1人様1点限り」の制限付きではありましたけど…。「なーんだ、もう品薄は解消されてるじゃないか」と思って通り過ぎたのですが、レジ前に並んでみたら、どのお客さんもマスクをカゴに入れていると気付き、私も購入することにしました。やっぱり、品薄は品薄なのかも知れない。備えようという意識があると買って置かざるを得ないという事になる。5分も経過していないのに、マスクのダンボールの中の60枚入りの箱マスクは結構、減っているのだ。それと、お手拭き用のアルコール消毒も、さっき私がカゴに入れた時よりも減っており棚が空きスペースになっている。。。

9日夜に「NHKスペシャル」で新コロナウイルス問題が特集されており、視聴したし、新聞にも目を通していはいますが、今回、「正しく怖れろ」とはいうものの、これと言った正解らしい正解はないなと感じていました。(同番組では正しく怖がる為に題して、ネット上にある細菌兵器説についてはデマと断定していた。)政府なり、WHOなり、或いはテレビの中で語られる言説なりにしても原則的には公的発表に沿って報道されており、余計なパニックを起こさせぬようの配慮があるのだと思いますが、実は気が付いた時には、既にマスクなどは入手が難しい状況になっていた。東日本大震災の際にも、ガソリンが給油できず、あちらこちらで給油する為の渋滞に巻き込まれ、或いはミネラルウォーターが入手できなかったり、乾電池が入手できなかったりという現象が起こったし、昨夏の豪雨の際にも近所のスーパーマーケットからパン類とカップ麺類とがきれいになくなってしまい、夕方にシスコーン(断じてケロッグのコーンフレークではないっ!)と牛乳を買ってきたのであって、気が付いたときには、「あれがない、これがない」になってしまう。

やはり、心理としては買い占めは問題であるが、個々人レベルでは「備えあれば憂いなし」という状態がベストなのでしょうから、備えておく必要があると考える。(当たり前の話なんですが、現状の消費生活、その中で人の消費行動は、そうなる。)

そして「正しく怖がれ」なのですが、先週号となる週刊新潮2月13日号では『官邸が蔓延させた「アベノウィルス」』という7ページの記事がありました。或る意味では朝日新聞どころではない、安倍政権に対しての厳しく責任を迫っている見出しタイトルでした。同誌の同記事によって、チャーター便第一号での帰国者の中から2名が検査拒否をした人たちの行状を報じ、同記事からインターネット空間上での検査拒否をした人たちへの、或る種の揶揄と、また、人権を優先して対処しなかった政府に対しての批判をも巻き起こした部分でもあったと思う。

週刊新潮の批判スタンスは犖〆困鮗ける瓩箸い誓約書をとらずにチャーター機で帰国させた事への批判になっている。しかも週刊新潮に拠れば、検査を必ず受ける事とする誓約書は取らなかったにも関わらず、「片道航空券代8万円を必ず支払う、もし支払いが遅延したら年利5分の利息を支払う」という誓約書にはサインをさせていたのだという。検査を確約する誓約書は取らずに、航空機代金の支払いを確約させる誓約書の方を取っていたあたり、確かに「政府は何をやってんだ?」という気分になる。しかも「遅延利息への言及」まで丁寧に盛り込んでいた事を考慮すると「ああ、そりゃ、如何にもお役所仕事の典型だな」って思う。各種の徴収法などって、滞納や延滞金とか年利14.6%をとるとか、ホントに厚かましいって言えば厚かましい法律があって、そういう役人根性が、こうした非常事態にもあって

「チャーター便を税金で出すんだから、そのチャーター便の利用者から、きっちりと片道の航空機料金は取ったれ、取ったれ。とりっぱぐれは許されへんぞ。自己責任アンド自己責任だ。払わん場合は利息まで取ったれ」

というセンスのない、ガラの悪い官製の守銭奴根性・タカリ根性ってのが、見透けしまう。消費税やら政党助成金で、楽して国民からカネを巻き上げる方法を知ってしまったが故に金銭感覚がマヒしてきたのかも知れない。幸い、その後、航空機料金の話は別の方向で見直される事となり、また、検査拒否をした2名の関西弁を使用する男性については1日ほど経過して自ら検査を申し出てきたと報じられてきた通り。昨秋に少し毒づきましたが、近年、社会保障絡みだと法律を武器にして、事業者に出頭を命じたり、或いは法的権限で保証されているからとして立入検査をチラつかせたり、正直、図に乗っているという実状も関係していると思う。

更に、ホテル三日月で相部屋を提案するという愚も、厚労省は初期段階では冒している。これは感染症、ましては新種の感染症に専門家でもない者が口を挟むのはどうかと思って、殆んどの人が沈黙していた話でしょうけど、そもそも常識がない提案ですやね。相部屋って、おかしいでしょ? まぁ、政府にしてもドタバタしていたのでしょうから、責めるのを優先するつもりはありませんが、冷静に「ああ、結構、アテにならないもんだなぁ。やはり、自分の身を守るには、自分って事だよね」と思い知らされる話であったと思う。

そもそも誰がインバウンドなんていう方針を打ち進めていたのかという問題にまで、週刊新潮は言及している。基本的には訪日外国人を増やそうとしてきた訳ですね。しかし、実際に、こういう問題が発生してしまうと、どうしようもなく事態は一転してしまう。インバウンドによる観光立国などと高々とかかげられていた訳ですが、そんなものを高々を打ち出すよりも、ごくごく当たり前に内需拡大に力を注いでくれればよかったのに…。日本の生活者が不便を被って、海外からの旅行者にオモテナシをする、快適な旅を提供する、それに依存する経済なんて、自ずから経済基盤が脆弱化してゆくのは自明だったのでは?

結局は、備えあれば憂いなし、各自が実践する事でしょうねぇ。政権批判に偏重してしまうのもアレですが、どこか統治機構そのもの、システムがガタガタになっているのはホントのような気がしますけどね。彼等の権限が高まっているのに、やってることは民主党政権と実は大差がないような気もする。未曾有の事態に対応するのは難しいという事かも知れませんが、どうも一連というのは何か統治機構そのものの変節、言ってしまえば上層部の「弛み」と関係しているような気がする。特に、8万円の請求の誓約書をとっていたが、検査を受けるという誓約書はとっていなかった事あたりには「慢心」が滲み出ている気がする。