週刊新潮6月25日号では『「GoToキャンペーン」を食い物にする「パソナ」の政治家饗宴リスト』なるセンセーショナルな特集記事が掲載されていました。コロナ対策として各種の給付金事業が行われており、既に持続化給付金を巡ってサービスデザイン推進協議会を経由して電通へと事業が流れている事は既に各方面でも取り上げられている通りでもある。既に、持続化給付金に係る給付金事業にしても4次下請け、五次下請けなどについて報じられましたが、そこには電通と共にパソナ社の名称も上がっていました。

人材派遣業を生業としているパソナ社では、このテの臨時的な仕事で伸びてきた企業でもある訳ですが、同社については、ノンフィクション作家の森功さんによって『日本を壊す政商』なる著書も敢行されているというし、また、竹中平蔵氏が会長職に就いている事から、以前から、政治と近すぎるのではないかと報じられてきた企業でもある。

で、凡そは既知の内容だなと思っていたのですが、少し記憶として薄れていた事がありました。歌手のASKAさんが2014年に覚醒剤取締法違反で逮捕された際、一緒に逮捕された愛人女性というのが、当パソナ社の美人秘書であったのだ。ああ、そういえば、そうでしたっけ…。パソナ社は港区元麻布の高級住宅街に「仁風林」(にんぷうりん)という料亭のような施設を持っており、表向きは同社の福利厚生施設になっているが、しばしばパソナ社による接待の場として使用されていると以前から報じられていたのでした。(そういえば、あの三十路の美人秘書はどうなったんでしたっけ。ASKAさんの方は「アンナカ」がウンヌンカンヌンで、その後もなんとなく知っている気がしますが…。

で、週刊新潮ではイヤらしい事に、仁風林で接待された大物政治家リストなるものを掲載している。

安倍晋三、菅義偉、西村康稔、松本洋平、下村博文、田村憲久、中川秀直、石原伸晃、小野寺五典、中山泰秀、森喜朗、前原誠司、山尾志桜里。

週刊新潮同号では、この内、西村康稔経済再生担当大臣(新型コロナ対策担当大臣)について記している。やはり、経産省出身であり、妻は安倍家の城代家老であった人物の御息女であり、つまり、安倍総理の覚え愛でたい赤丸急上昇中の、人物である――と。自民党の細田派であるが、同じ細田派でも萩生田文科大臣を西村コロナ担当大臣がポスト安倍の最右翼になっている――と。

しかし、この西村大臣も経産省出身者であり、前記のパソナ社と縁が深いと報じている。パソナ社は淡路島に「のじまスコーラ」という南国風の施設を有しており、その施設はシアターレストランや体験型エンターテイメント施設になっているというが、淡路島島内には「仁風林」に対して「春風林」と呼ぶ政官界のVIPに接待する施設があるという。西村大臣は安倍昭恵氏と共に、のじまスコーラへ足を運んだ事があるらしく、ツイッターには写真がアップされているという。

そして、ここまで踏まえた上で、どういう記事になっているのかというと、竹中平蔵会長への苦言が掲載されている。竹中平蔵氏は現在もパソナ社の会長であるが、政府の未来投資会議や国家戦略特区諮問会議では民間議員を務めており、実際にはアカラサマに利権と関係しているようにも見える。

政治アナリストの伊藤惇夫氏は、

「まず一般論として、政府の政策決定に関わる人物が猴益相反瓩砲覆蠅ねない民間企業の会長の椅子に座っていること自体に疑問を抱きます。持続化給付金の問題にしても、経産省・電通・パソナの三位一体で回している。政府が犹位を避けろ瓩噺世Δ里覆蕁△海辰舛劉犹位瓩眸鬚韻襪戮だと思います」

と言い、経済アナリストの森永卓郎氏は、

「端的に言えば、竹中さんは狎商甍奮阿硫深圓任發△蠅泙擦鵝

と断じ、

「竹中さんが金融担当大臣として推し進めた不良債権処理にしても、対象となったのは企業の3分の2はハゲタカに食われ、残りの3分の1は当時の経済財政諮問会議に協力していた企業に二束三文で買われてしまった。また、竹中さんは経済財政担当時代に狎渋ざ鉢瓩稜標労働を解禁した。戦後の口入れ稼業で労働者の賃金ピンハネが横行したことから、製造業は狎三茘瓩箸靴銅蕕蕕譴討い燭里任垢、それが解禁されたことで業界大手のパソナが大儲けした。それからまもなく竹中さんはパソナに迎え入れられ、いまでは会長職に就いている。自分が利権を拡大したところに天下るなど公務員ならば決して許されない。竹中さんに何のお咎めもない事が不思議でなりません」

と続けている。

拙ブログ:ASKAシャブルートで名前の挙がるパソナと国会議員〜2014-5-23




ソースを週刊文春6月25日号に戻り、官邸と広島地検との対決構図について。

元々、安倍総理は河井克行氏を法務大臣に就任させていた。これは克行氏を「法の番人」に据える選択であったと思われる。これも少しだけ引っ掛かっているのですが、10〜14日前ぐらいだと思うのですが、この河井夫妻はテレビのワイドショウでは、菅義偉官房長官と近く、安倍総理とは近くないという内幕解説をしていたのを目撃しました。確かに、この河井夫妻は総理自身の身内というよりも官房長官の身内と説明できるのかも知れませんが、官邸サイドが克行氏を「法の番人」、即ち法務大臣に任命していた事は確かでもある。おそらくテレビに出演していた解説者は、総理を庇って官房長官にこそ責任が大きいと言いたかったのでしょうけど、もう、その辺りの問題は、食傷気味でもある。とはいえ、週刊文春では「そんな克行氏を猖,糧嵜有瓩某えたのが、安倍首相に他ならない」という文言を使用している。確かに、ずーっと、この忖度してどうのこうの、何だか裁判所や検察庁、警察あたりから官邸周辺が過剰に守られ過ぎている…が本義なのでしょう。

文春に掲載されている「司法担当者」のコメントを引用します。引用コメントの冒頭の「このころ」とはいつの頃なのか、少し迷いますが、それを踏まえて以下へ。

「このころ官邸は、何としても黒川弘務東京高検検事長(当時)を当時の検事総長にするつもりだった。そのためには、黒川氏が定年退官する二月七日よりも前に、現職の稲田伸夫検事総長が退く必要があった。しかし、稲田氏は黒川氏に譲る気などまったくなく、辻裕教法務事務次官らの説得にも頷かない。焦った官邸は『黒川氏の定年延長』というウルトラCを繰り出すのです」(司法担当記者)

安倍首相には犂嬰,亮藐鄂性畊川氏を手放せない理由があるのでは――。法曹関係者は、囁きあった。

「克行氏の違法選挙には安倍事務所が深く関与しており、火の粉をかぶる可能性がある。選挙区内での香典やメロンなどによる買収疑惑を文春に報じられて辞任した菅原一秀前経産相についても、捜査の行方が気になったに違いありません。ですが、安倍首相の一番のアキレス腱は『桜を見る会』ではないかと言われています」(同前)

桜を見る会をめぐっては、ホテルニューオータニで開かれた前夜祭の参加費が、実態よりも安すぎるのではないかと問題になった。もし差額を安部事務所が補填していれば、公選法で禁止された寄附行為にあたる。

「一月に法律家らが安倍首相を背任罪で東京地検に告発しましたが、ひとたび受理して捜査に着手すれば、ホテル側に資料の提出を要請、前夜祭の明細が出てくるかもしれない。安倍官邸としては、不測の事態に備え、黒川氏がいれば安心だと考えていたのかもしれません。実際、不可解なことも起きていました。一月と三月の二度にわたって行われた桜を見る会関連の告発は、要件も整っているはずなのに、なぜか二度とも不受理になった。いま三度目の告発が準備されています」(同前)


確かに、実は「桜を見る会」では、「あ。勝負あったじゃないか」と感じたポイントがありましたやね。それはまさしく、ホテルニューオータニの料金に関しての話であったと記憶している。

この頃、おそらく「桜を見る会」の領収書を巡る問答で、完全決着があったように見えたし、その頃にも週刊誌から、それが読み取れた。領収書を調べれば即座にアウトなのでしょうけど、当時はまだ安倍シンパが健在で黒川氏の検事総長就任計画も「問題はない」とゴリ押しされ、折からのコロナ禍に突入し、グダグダになったんでしたっけ。
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拙ブログ:エティカとポピュリズム〜2020-3-5

カネや、カネや、カネこそがチカラなんや! カネさえあれば事実だって捏造できるんや! という過度な経済依存の戦略こそが、その実、日本社会を腐らせてしまったって事のような。実際、現在進行形で、政府に近い電通、パソナが税金を原資とするビジネスモデルでウハウハですな。それと電通が博報堂の仕事を断るように下請けに圧力をかけていたとネット上で見かけましたが、そんなの、躊躇するまでもなく、専門家の意見を聞くまでもなく、独禁法違反ですなぁ。公正取引委員会が動かないってのが、もう、労働行政を筆頭に日本社会システムってのが既に破綻している証拠のような気もしますけど。デタラメすぎ。霞ヶ関と永田町、それと一部の政商だけがウハウハな国って、3等国とか4等国みたいな感じになっちゃってる。