グルメじゃないよ。貧乏だからね。寿司ネタで云えばウニよりもタコ、イクラよりも納豆巻き。

貧乏人ってか?
ちゃうわい!
こちとらエコノミーなんでぇ!!
と逆ギレしてみる。

よぉぉく、考えてみると自分は間違ってないとさえ思う。多くの場合、人々は高級食材に対して、勝手に「おいしいに決まっている」という先入観を抱き、それに捉われているように見えなくもない。もっと云えば、ウマイかマズイかという判断さえちゃんとせず、「高級品=おいしい」とか「行列のできる店=おいしい」と枠に嵌めこんでるだけじゃ〜ん☆、と引っくり返したいのね。

「ガンコオヤジの店」なんてのがテレビで盛んに取り上げられていた時期があって、実際にその店では無愛想なオヤジが客を叱り飛ばしながら料理を出してたでしょ?! あーゆーのってバッカじゃねぇのかって本気で思いませんでした? なんでカネを出してまで行列を作り、無愛想なオヤジに悪態を吐かれて、せまっくるしい店内でコソコソっと食事して、何の満足があるの?

この満足ってのは味とか、サービスとか、そんなので判断すべきなのに、明らかに巷間のグルメ感覚はズレてるように思う。行列に並んだからおいしい、高いからおいしいに決まっているんだって本来あるべき満足度を放り投げちゃってる。ホントは、この満足度が大事なんじゃん。

このブログで相場というのは適正価格とは限らないという主張を連発してきた私としちゃ、あれだな。安くてうまいものを極める事こそが真のグルメって訳っすな。

で、この頭に【貧者の】というフレーズをつけてるけど、これは単純にこのフレーズが好きなのね。だって、金満な人々に対抗するときに同じように見栄を張ったところで何の刺激にもならないから。価格は安くとも同等以上の価値なんだぜ、金満グルメをビビらせるには、堂々と最初から貧乏宣言しちゃおうというもの。勿論、貧者の核兵器と呼ばれる生物兵器なんてものは困りものなんですが、なんとなく困ったもん比べでは対等にわたり合っているような気もするし。

てな訳で、庶民の味方、ふりかけ。圧倒的な経済性に加え、圧倒的に手間要らず。これぞ現代人ごはん事情の最強のアイテムってもんだ。貧乏人の必需品と侮るなかれ、食べてみてビックリした体験って、多くの人が経験している筈。

しかも

ごはんがおいしくなるー。
!(^^)!

おかずが要らなーい。
!(^^)!

ごま塩、ゆかり、磯のふきよせらのベーシックなものから、のりたま、たらこふりかけという元祖もの、わさびふりかけ、唐辛子ふりかけといった新種のふりかけもある。どれもおいしいんですが、やっぱ定番は、のりたま、たらこでしょ。知らない間に丸美屋食品工業の製品だけになってるけど、これは作為的なもんじゃなくて、他社のものも食べてるけど、やっぱ違うんすわー。フランソワー。

のりたまもどきと、のりたま(商品名)では、圧倒的にのりたまがオイシイ。これは私が貧乏であるが故に、何度も騙されたとゆーか、20円ぐらいをケチって丸美屋じゃないメーカーのふりかけを購入した失敗した経験則からのもの。敢えていえば、かつお系の商品に限っては他メーカーでも付け入る隙があるけど、(例えば「磯のふきよせ」とかね)のりたま、たらこあたりは丸美屋以外から選択するのは勇気あるなーって思っちゃう。独壇場というか。

つい最近、私の中で、最優秀ふりかけ大賞が決まったんだ。大賞は――すきやき。いや、すきやきふりかけと呼ぶべきか。でも、パッケージには「すきやき」とだけあるんだよね。あ、勿論、丸美屋のものっすわ。

丸美屋のすきやきふりかけ

風味だけでお腹がなっちゃう凄さ。ごはんがすすむ。ばかうま。ごはんにかけただけなのに、なぜかすきやきの味に。単純にすきやき鍋の残り汁を、ごはんにかけたって、この味にはならないでしょう。何でだか判らないんだけど、肉の旨みまでもが感じられちゃう。これって、絶対に世界で通用すると思うけどなー。トヨタ自動車、キャノン、これに次ぐのは丸美屋食品工業じゃねーのか?! ちなみに実験結果では魚沼産こしひかりの炊きたてごはんとの組み合わせがベストコンビかなぁ。

このおいしさは、金満グルメさんには判るまい。

ね? なんとなく、金満セレブに対して優越感をおぼえたでしょ?

あー、食った、食った。
ウニおにぎり?
そんな下痢ピーみたいなグロテスクな具の入ったおにぎりなんて要らねぇから、すきやきふりかけ10袋ぐらい買いだめしよーぜ!