ここ数年、CD売上で声優No.1の地位に君臨し続けているのが、女性声優の水樹奈々である。
水樹奈々は2010年に初のシングル1位を獲得して以降、累積売上は7万枚以上をキープしており、No.1の地位は揺らぐ気配がない。2012年は、その地位をさらに高いものにできるかどうかが注目点と言えそうだ。
水樹奈々が声優の中でCD売上No.1の地位を固めてから、もう何年も経つ。2010年には、シングル「PHANTOM MINDS」で初の1位を獲得し、それ以降は累積売上で7万枚を割ったことがない。他の声優もCDシングルをリリースしてオリコンの週間トップ10内に顔を出すことが多くなったが、水樹奈々ほどの勢いはない。完全に独走状態が続いている。
■ 常に1種リリースで勝負
最近、色んなアーティストが初回盤・通常盤などと複数種類のパッケージを用意してシングルをリリースしている。しかし水樹奈々は、シングルに関してはデビュー以来ずっと「1種リリース」であり、収録曲違いの初回盤や、DVD付き限定盤などというパッケージはリリースされていない。1種リリースで初動5万枚以上の売上を出せるアーティストは数少なく、貴重な存在と言える。
■ 2011年はシングル総売上23.4万枚
2010年以来、水樹奈々は新譜の累積売上で常に7万枚以上を保っている。2011年は3枚のシングルをリリースし、そのうちの「SCARLET KNIGHT」では自身2位の累積売上8.7万枚を記録した。
(単位: 万枚)
■ 「7万枚以上をキープ」という評価をどう捉えるか
水樹奈々のシングル売上を「7万枚以上をキープ」と評価してきたが、この評価は色んな捉え方がある。例えば「常に7万枚以上を売り上げており、7万枚から落ちることはない」と捉えることもできれば「常に7万枚以上を売り上げているが、●●万枚を超えることもない」と捉える人もいるだろう。
2012年は、後者のような評価を消し飛ばせるかどうかが、さらに長期にわたる地位固めの鍵を握る。水樹奈々は自身最高の累積売上を記録した「PHANTOM MINDS」が累積9.4万枚であり、シングルではまだ一度も累積10万枚を突破したことがない。2010年～2011年は常に7.0万枚～9.4万枚の間で動いていたが、2012年にはさらなる成長を果たし、10万枚の壁を破ることができるかどうかに注目したい。
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水樹奈々
キングレコード 2012-01-11 |
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