2016年12月09日

早押しクイズにおける知識量と確定ポイントの矛盾について

「クメジマ、オバ、ゲンジ、ヘイケなどの種類がある、光を発する事で知られる甲虫は何でしょう?(ホタル)」という問題が出た場合、普通の確定ポイントは「甲虫/」あたりだろうか。
クイズに慣れた人なら「光/」、人によっては「ゲンジ、ヘイケ/」で押せるだろう。
もし、回答者が虫屋(虫マニア)のクイズプレイヤーなら「クメジマ、オバ/」で押せる。クメジマ、オバときたらホタルしかないからだ。

しかし、問題文が「クメジマ、ゲンジ、ヘイケなどの」で始まった場合、虫屋は「種類がある」まで聞かないと押せない。
なぜなら、クメジマボタル、ゲンジボタル、ヘイケボタルは「幼虫が水中に生息するホタル」という共通点があるからだ。
日本では約50種類のホタルが知られているが、幼虫が水中に生息するのはこの3種のみである。
だから虫屋は「クメジマ、ゲンジ、ヘイケなどのホタルに共通する幼虫の生息環境は何でしょう?(水中/淡水中)」となる可能性を考えてしまって、早い段階では押せないのだ。
この事を知らない回答者は「ゲンジ、ヘイケ」あたりで押せるが、昆虫に詳しいと確定ポイントが却って遅くなるという現象が起きる。

こういうケースもある。
「チーター、ライオン、トラは何科の動物でしょう?(ネコ科)」という問題。
ベタ問だし、「チーター、ライオン/」で押す人も多いだろう。
だが、多少動物に詳しいとこのような思考に陥ることがある。
「チーター、そしてライオンか。共通する生息域か?アフリカ大陸?いやライオンは中東やインドにもいるよな。え、トラだと?こっちはアジアにしかいないぞ。共通点は何だ?模様はそれぞれ斑点、無地、縞だし。狩の仕方も産仔の数も違うし、大型肉食獣なのは確かだけどそんな答でいいのかな…」
まさか「ネコ科」だなんて単純な答だとは思いもしないのである。
例えて言えばこんな問題を出されたような気持ちなのだ。
「2、5、8などの、ものの数を表す記号を日本語で何と言うでしょう?(数字)」

これらの現象に対応する手段として「その大会の難易度レベルを把握する」というのは有効かつ重要だろう。
以前、作問会で企画した「クイズ 8割いきまshow!」も、問題の難易度に対して自覚的になろうというねらいがあった。
しかし、問題ジャンルによって得手不得手はあり、それぞれの問題が難問なのか易問なのかを正確に捉えるのは難しい。

結局は、多くの問題に触れて知識を増やし、大会に通って難易度の感覚を身に付けるのがいいのだろうという、ごく一般的な結論を以てこの考察を終える。

※この文章は「クイズやる人アドベントカレンダー」のための記事です。
http://www.adventar.org/calendars/1990

usubakagerounikki at 19:20│Comments(0)TrackBack(0)よしなしこと 

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