皆さんこんにちは。10/18-20で行われた、第65回全日本新人ローイング選手権大会に女子ダブルス山茶花の整調で出漕しました、松澤翠子です。

私たちがクルーを組んで最初に取り組んだのは、動きを揃えることです。インカレのクォドでの経験を通じて、お互いにある程度の「共通言語」のようなものはできていましたが、いざダブルで漕ぎ始めると、セットやドライブのタイミングがなかなか合わず、苦労の連続でした。特に小艇の場合、わずかなズレでも大きな影響が出るため、コーチの助言を受けながら少しずつ調整し、「二人で4枚のオールを押す」感覚が身につくまで粘り強く取り組みました。

9/28-29に行われた、第47回東日本新人選手権での優勝は、大きな自信に繋がりました。しかし、その時点でもまだ完璧に動きが揃っていたわけではありませんでした。その後も練習を重ねる中で、互いに歩み寄りながら合わせる姿勢が生まれ、ダブルとしての一体感が少しずつ増していきました。動きが揃うようになってからは、さらにフィニッシュでの爆発力を意識し、漕ぎの質を高めていきました。

そして迎えたレース本番。1日目は緊張や風の変化が影響して、自分たちの本来の漕ぎを出し切ることができませんでしたが、2日目には反省を活かし、様々な風や流れに対応できるよう複数の作戦を立て、良い形でレースを終えることができました。しかし、3日目の準決勝では強い逆風に見舞われ、安定感を保つのが難しく、残念ながら準決勝で敗退という結果に終わりました。

この大会を通して、今までにない「楽しさ」を感じることができました。レースに出る、漕ぐことそのものの楽しみだけでなく、自分たちで目標達成を目指しながら成長していくプロセスの中での楽しさを得ることができました。また、3日目のレースでは、もう攻めるしかない状況で、最後まで戦ったことが、挑戦の楽しさを教えてくれました。

結果としては、入賞という目標には届きませんでしたが、女子部としては何年かぶりの新人戦最終日進出を果たすことができ、チームにとって大きな成果となりました。体力的にも技術的にも確かな成長を感じ、自分たちの立ち位置や今後の課題をしっかりと認識できた貴重な経験となりました。支えてくださったコーチ、淡青会の皆様、保護者の皆様、仲間、そして昨年から同じシートで戦ってくれた田中日奈子に、改めて感謝を伝えたいと思います。これからも、さらなる高みを目指して、練習に励んでいきたいと思います。

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