こんばんは、大橋春人です。
今日は大泉洋さんの誕生日!51歳!ジャングルで誕生日を迎えてから20年!


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最近短歌ができねえなああああああとなっていたのでついに『三体』に手を出しました。ハヤカワ文庫ですね。
中国語のSFかぁ…ケン・リュウくらいしか知らないなぁ、となってて敬遠していた。仕事中お客様にとてもとても強く勧められたのにも関わらず。
(なんでそんな話になったのかと言うと老眼鏡度数確認のために『日の名残り』を置いているんです。私物ですが、そこから話が膨らんだわけです)
文庫化されて、しかもNetflixドラマ化されたということで、さらに歌が作れないから読むことにしました。


これがびっくりするくらい面白い!


ありがたいことに登場人物の紹介、読み方の紙がちゃんと入っている。慣れない漢字表記でも読みやすいように工夫されてます。
また、ページをめくることに人名にはふりがなが振られているので外国文学特有の「この人誰やっけ?」は少ない。

三章構成の今作。文化大革命の時代と現代を行き来する作品だが、話としては分かりやすい。ネタバレにならないように話していくけれど、「三体」というゲームがカギとなる。
「三体」はVRゲーム。スーツを着て行うゲームなのだが、地球の文明をなぞるような不可思議なゲームである。最初に出てくるのは殷の紂王、周の文王、伏犠。この辺は『封神演義』(そろそろアニメ化してほしい)を読んでいるとスムースに入っていける。
「三体」の世界では乱紀と恒紀が存在する。太陽が当たり前に運行する恒紀とそうでない乱紀。異常なサイクルで巡る世界の文明をいかに進めていくか、がゲームの目的のようだ。


しかし。


文化大革命以降のパート(回想パートとも言えるか。)の主人公、葉文潔はとんでもない過去を持っていた。ある信号に対する返答が世界を大きく変えてしまう。

正直、中盤までは退屈な作品かなぁ、と思っていたが、「三体」の謎、そして過去の真実が分かるあたりから一気読み。1日の夜に300ページ読んでしまった。労働の後に、である。


最終盤に起きる007もびっくりなアクションシーンは必読。あの船のシーン、実写化ちゃんとできたのかそれだけが心配。

続編があるとのことで、しかも文庫化が続くということで地球の運命はどうなるのか、三体世界の運命はどうなるのか、気になって仕方ない。
ここで完結、というとややバッドエンド(そもそも現代ではどうにもならないし、何もできない状態)な気がするが、果たしてどうなるのか。

あと史強さんはいいところで死にそう。第一印象はクズキャラなのに次第に株を上げていく。


さて、待ちましょう待ちましょう。


それでは、また。