うたかた映画日和

映画の感想を思いのままに綴っているブログです。映画レビューというほどの大それたものではないですが、率直な感想を書いているので気楽に読んでくれると嬉しいです。

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ゆっくりと流れる時間が心地良い映画でした。
何の予備知識もなく映画館に入ったため、静かなストーリーが最初は退屈に感じてしまったのですが、最終的に建築家老夫妻の魅力の虜になっていました。

変わりばえしない日々の出来事を綴っているだけなのですが、その中に散りばめられた生活を楽しむための工夫というか遊び心というか、こんな生活を自分も送りたいと心が温かくなりました。
退屈なんだけど心地良い。
そんな不思議な感覚でした。

団地の中に雑木林を作るという理想を求め続けた建築家らしい実験のような自宅。
落ち葉から堆肥を作り、畑を耕し作物を作る。現代では失われてしまった自然のサイクルを当たり前のように続けている夫妻が羨ましく、眩しく見えました。

出てくる食事は決して派手なものではなく、畑で採れた野菜が中心の質素なものなのですが、ものすごいご馳走に見えましたし、孫のための手作りの玩具はどんな高価なものよりも輝いて見えました。

夫妻の周りの人々はどの人も同じような穏やかな表情をしていることも、夫妻の人間性を物語っているようでした。

現在は設計の仕事をしていなかった夫が、最後の仕事として老人ホームの建築を引き受けてからの仕事ぶり。
何時間も机に向かい、理想の里山の暮らしを実現できるような設計を夢中になって考える姿、ろうそくの火が尽きる瞬間のように命を燃やす津端さんの姿に、いつのまにか涙が溢れて止まりませんでした。

老いてからも尚実り豊かな人生を歩んでいるお二人に、希望と羨望と憧れの気持ちを抱いていたのだと思います。

自分もこんな穏やかな、そして希望に満ち溢れた豊かな生活、人生を送りたい、そんな気持ちにさせてくれる映画でした。



1も2も面白かったので、かなり期待して3も見に行きました。

やっぱり期待通り楽しかったなというのが第1の感想です。

宣伝だけを見ると、ものすごく規模が大きくなってしまったように感じられたので、作風が変わったのかな、大味になってしまったのかなと若干の不安も覚えていたのですが杞憂でした。

相変わらずシュールでくだらない所もあって、でも最後にはすっきり笑って映画館を後にできるという映画でした。




基本的にどたばたとしていて、要所要所でお色気シーンやアクションシーンが挟まれる、古き良きハードボイルドな世界が作品の中にはあります。

本格的なシリアス探偵ドラマだと思って見てしまうと、ちょっと違うなと感じてしまうかもしれませんが、その正当派から少し外れた雰囲気が私は本当に好きなので、凄く満足できました。



役者さん同士の掛け合いはとてもテンポが良く、軽妙な作品の雰囲気に合っていて良かったです。

登場人物のキャラクターが好きだという人は絶対にはまれると思いますし、あまり好きではない人でも、作品を見終わった後にはなんとなくキャラに愛着を感じてしまうようになるのではないかというくらいに、キャラクターの魅力がたっている作品でした。



キャラだけではなく、ストーリーもハチャメチャなようでいて、しっかりまとまっていて面白いです。

色々な所に散らばった小ネタも効いているので、初見で楽しく見た後、細かい所のネタを回収するために、何度か繰り返し映画館に通ってしまいました。

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「どうせ、たいしたことはない」と思いパスの予定だったが時間が合ったので観てみました。

「どうせ、たいしたことはない」って言ってゴメンなさい。

邦画のモータースポーツムービーでこれほどのクオリティは予想外でした。

映像の迫力と爆音はまさに大画面向きです。



ただ、ヒロインがなぜこの子なんでしょうか。

ウザイ、わざとらしい大根演技でせっかくの本格映像が台無しです。

しかし、これも計算の内なのか前半はこの子の役は嫌々モータースポーツに関わっている役でその意味では役にピッタリだと思いました。

でも後半は、徐々にモータースポーツに魅了されてゆくのと同時に台詞が激減して大根演技も控えられます。

もしかしたらこの子の起用の意味は台詞を減らしただけで心理面も表現出来かつ終盤の迫力映像に集中出来ることを織り込んでのことだろうかと思ってしまいます。

どちらにしても、私と同じ「どうせ、たいしたことはない」だと思っている人は邦画まれな名作を見逃すかも知れません。

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