今回は、データを収集する段階の話をしていきたいと思います。
データの収集方法は大きく分けて以下の3つがあります。

1.Web 上のデータの活用
2.センサーからのデータ収集(IoT)
3.金融系の データを収集

1.Web 上のデータの収集については 以前にまとめたものがありますので、そちらをご参照ください。

 *スクレイピングなどによるWeb上のデータ収集については別途書きたいと思います。

今回は特に、2.センサーからのデータ収集について考えていきます。
はじめにIoTの全体像を描いたうえで、センサーのデータ収集方法について書きます。

■IoTの全体像

IoTを技術の観点からみると、デバイス、ネットワーク、クラウドに分けられます。

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出所:みずほ情報総研 みずほ産業調査 Vol.51

センサーから吸い上げた情報をネットワーク上にアップロードして、そこからクラウド等を通して様々な処理をします。今回は特にセンサーの部分に注目していきます。

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出所:みずほ情報総研 みずほ産業調査 Vol.51


■センサーとは
センサーとは、wikipediaによると、"自然現象や人工物の機械的・電磁気的・熱的・音響的・化学的性質あるいはそれらで示される空間情報・時間情報を、何らかの科学的原理を応用して、人間や機械が扱い易い別媒体の信号に置き換える装置"のことです。

つまり、センサーは熱や圧力を電気信号に変換するなど、アナログ情報をデジタル情報に変換します。例えば、圧力センサーは、圧力によって、センサー内の抵抗値が変化します。その結果、センサー内を流れる電流や、電圧の値が変化します。この電流値を計測することで、間接的に圧力の値を測っています。


■センサーの未来 -トリリオンセンサー構想ー
2012年に起業家のJ. Brysek氏が、毎年1兆個を上回るセンサを活用し、社会に膨大なセンサネットワークを張り巡らせることにより、地球規模で社会問題の解決に活用しようとする“Trillion Sensors Universe”という構想を提唱しました。そこからトリリオン・センサーという言葉が生まれました。

毎年1兆個以上のセンサーを使うということは1人当たりおよそ150個のセンサーを使うことになります。
1兆個のセンサーは自動車、医療、工場など様々なところで使用されます。
自動車には、燃料噴射圧力制御やタイヤ空気監視、エアバッグや電動パワステなどに1台当たり、数10個以上のセンサーが搭載されます。今後、自動ブレーキや車線逸脱防止などにADAS(先進運転支援システム)向けのミリ波レーダーなどが加わると搭載数のさらなる増加が見込まれ、センサは車の燃費改善や安全・快適性の向上のために重要なデバイスになります。
センサー需要の高い成長率が見込まれるのは、農業・環境・防災、エネルギー・電力・ガス・水道、医療・ヘルスケア、セキュリティ、ファクトリーオートメーション等の産業用とも言われています。

*1兆個のセンサによる社会変革 ~トリリオン・センサ・サミット2015報告~ 日本政策投資銀行. 


■3Dプリンターの影響
センサーはこれまでダウンサイジングイノベーションで小型化、コストダウンを実現してきました。
コストダウンがさらに進み、今後は1つがセンサーの価格が1ドル、0.1ドル、0.01ドル、0.001ドル、さらに0.0001ドルになるとも言われています。

ただ、0.01ドルからは、従来技術の延長では実現が難しいため、nmレベルの3Dプリンターで製造します。センサーを安価に製造できると、今後はセンサーを「使い捨て」できるようになるので、医療現場など衛生面で1度しかセンサーを使わないような場面でも、センサーを使いやすくなるかもしれません。

■センサーの課題
センサーの小型化は実現されていますが、そのセンサーを起動させ続けるための「バッテリー」の問題が残っています。このバッテリーの問題を解決する方法については、次の投稿で記載します。

次回:電池革命 ー日本が賭ける全固体電池ー