泣き跡はみえないように

普段は持ち歩いたりしない重たいアコギのハードケースを持って宮崎駅の高速バスのバスのりばまでやっとこさで行った。ゆりえちゃんはいつも10キロくらいするベースのケースを背負っているんだけど今回は小さいキャリーバックだけで身軽そうで、いつもは背中に背負ってるベースのこと重いと言ってる(本当に意味わからんくらい重い)のに会ってすぐに僕のギターを持ってくれようとしたりした。
バスのチケット、僕がかっこつけてゆりえちゃんの分も予約したのに前日のを予約してしまって2重で支払いすることになってしまった。もうダメだ、、、と2人で言いつつもちょっとヘラヘラしてバスに乗った。バスの中で寝るのが僕は大好きなのでずっと眠っていた。僕はほとんどいつだって眠いなと思う。
目が覚めたらバスが博多に着いていて慌てておりたらバスの中に着替えが全て入ったでかいトートバックを置いてきてしまって僕はギター以外の持ち物をほとんどそこに置いてきてしまった。
いつもならもうここで僕の心は折れるところなんだけど今日は大丈夫だった。

博多駅にすこし先についたワタナベシンゴ氏と合流してすぐに博多駅のラーメン屋さんで3人でラーメンを食べてそこからプラネタリウムのある六本松という街に向かった。六本松についてプラネタリウムを下見してからお茶でもしようかと六本松にあるおばあちゃんちみたいな喫茶店に3人で入って1時間くらい前にラーメンを食べたのに3人ともまるであたりまえみたいにピラフとかピザとか思い思いの食べたいものを食べた。1時間前にラーメン食べたのに。多分3人とも寂しかったんだと思う。

プラネタリウムに戻ってセットリストを書いたりゆりえちゃんの歌の打ち合わせをしたりして時間を過ごした。いつもギュっとしたライブハウスばかりにいるからプラネタリウムで歌うことがとても信じられないような気持ちだった。普段ライブハウスで対バンする時は絶対にないことだけれどシンゴくんと「緊張する〜」って言って笑った。

リハーサルをしてあっという間に出番だった。
アコギを持って誰かと一緒に歌うこと自体が僕はほとんどはじめてだったし、ゆりえちゃんも楽器を持たずにアコギの音だけで歌うのははじめてだった。主催者はとんでもないやつだと思う。
ひとりの弾き語りのとき僕はいつもひとりだってことを存分に味わいたくなってめちゃくちゃな歌い方をしたりギターを弾くのを突然止めたりしたくなってしまう。そういう弾き語りばかり今までしてきたんだけど、ステージには隣になにも持たずに歌うゆりえちゃんがいて上には満天の星空なんて環境ではそんなことできないししたくなかった。だからできるだけ丁寧に歌った。
バンドを組む前にひとりで歌ってきた曲も今まで一番じょうずに歌えた気がするし一番新しい曲も気持ちを込めて歌うことができた。
プラネタリウムの中では僕等の位置からみてくれてるみんなの顔はほとんど見えなかったけど観てくれてることはとても伝わってきて、やっぱりみんなの顔はみたいけれどこれはこれでとても素晴らしいなとおそらく絶対にちゃんと耳を傾けてくれているみんなの顔を暗闇と星空の中に感じました。
最後の曲の時、僕らを照らすライトが消えてお客さんも僕らがみえない状態になって満天の星の中で新曲を歌った。歌いながら何回も夢みたいだなって思った。こんな立派な姿昔僕がみたらなんていうだろう。こんな奇跡みたいな日が苦い青春の日々の先に待ってるなんて想像もしなかったよな。

僕等の後にワタナベシンゴ氏がひとりで歌った。
ひとりでステージに立つ彼はやっぱり美しい。ボイガルももちろん美しいけど、また別の光り方をする。なんかいっぱいいっぱいになってしまって歌ってるシンゴくんは見らずに星を見ながら歌を聴いたりした。

ライブが終わって、プラネタリウムの方と軽くお話をしてプラネタリウムを後にした。
あとはいつも通り。気持ち悪くなるまで朝がくるまで一緒にいてまたねって言って別れた。僕、やっぱりもう少しみんなといる時におしゃべりできる人間になりたいかもしれない。
「ライブよかった」とか「新曲よかった」とかそういう簡単なことでも簡単なことほど口にするのは難しい。思ったことなんだから言えばいいのにいつもそれができない。シンゴくんは新曲を褒めてくれた。僕もなにか言いたかったなと思う。いつだってもっと言いたいことたくさんある。

みつはらは何回も笑いながら泣いていた。彼女について僕はわかんないことだらけ。なんでプラネタリウムでぼくらを歌わせたいと思ったのかもそれを行動にうつせたのかも、いったい何を考えてるのかも何にもわかんない。だけど彼女はこれから先にどんな人生があってもライブハウスにこなくなっても音楽を聞かなくなっても、ほんの少し僕らのこと心に覚えていてくれる気がする。そういう人に出会えたことが幸せだなと思う。なにもできないししたくもない、バンド続けてライブハウスでいつでも待ってる、みたいことも言いたくない。そういうのかっこいいともほんとは思えない。でも僕もがんばるよ。

プラネタリウムで自分で作った歌を歌ってそれを愛してくれるかもしれない人に聴いてもらう。
そんな経験さ最初で最後かもしれないし、もうなくていいかなとも思う。
でもあってよかった。もうなくてもいいけどあってよかった。そんな出来事にまた出会えて僕は幸せだ。

2017年ももうすこしで終わる。
長い1年だったけど大切なものが少しでも増えて本当によかった。

心が人間に戻りつつある。


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スクラップ イン マイ ルーム

気がつけばもうあっと言う間にとても前の出来事になってしまったけど、podoとその日暮らしとベランパレードのヘンテコ九州ツアー。きてくれたみんなありがとう。

僕はpodoが大好きでとても憧れていて、そのpodoとこうしてツアーができることがとてもうれしくてずっとこの日を待ちわびていた。もう過ぎてしまったということが信じられない気持ち。
一緒に九州を回りたいバンドを思った時に清大の顔しか思い浮かばなくて迷わずに誘った。

1日目は福岡で抱きしめるズがツアーの福岡編として一緒に1日を作ってくれた。四次元がブッ壊れるんじゃないかと思うような抱きしめるズのライブを最前列で気がついたら清大と並んでみていた。とても昔のことを思い出した。昔から気がついたら僕等は隣通しにいて、最高だね!とか大きい声で耳打ちしながらロックバンドのライブを観てきた。ロックバンドを好きでほんとうによかったと思う。
podoは「ひまわり」の曲の最後にナイトウォーリーのサビを入れてくれて歌ってくれていた。でもユウキさんは歌詞を1ミリくらいしか覚えてなくて1ミリくらいしか歌えてなくて1人でヨタヨタしていた。ほんとに嬉しかった。セットリストの紙をみたら「ひまわりウォーリー」と書かれていた。
抱きしめるズのタイガさんに性癖の話を打ち上げでしたらピュアなタイガさんに若干引かれてしまったけど「でもあびくんは俺と同じで自分がダサいと思うことはしない人だよね。だったら大丈夫だよ」と無理矢理肯定してくれた。ごめんなさい。ありがとうございます。

宮崎に帰り着いたらもう朝で、それぞれを家に帰り着いてから数時間だけ寝て宮崎の会場に向かった。宮崎は台風でとても大変な雨だった。あっというまに目の前の道路が冠水してまるで海のようになっていた。こんな中お客さんこれないんじゃないかと思って中止にすることも考えたけどみんはズブ濡れになりながら来てくれた。ほんとに嬉しかった。podoのライブを宮崎のみんながみてるってことがうれしくて、podoのライブとみんなの顔を交互にみた。
喉が少しだけ枯れたから迷ったけど嵐のような雨のなか打ち上げに行った。ビールを乾杯した後ひとくちだけ飲んで後はコーラを飲んだ。
とてもたくさん笑った。好きな人と一緒に飲むならビールはひとくちだけで充分だった。


最終日、熊本ナバロ。その日暮らしの清大はライブ中に普通に泣いていた。「終わるのが寂しいです。ただただ感謝です。」と言いながらまるで子供がべそをかくように両目を手で押さえながら泣いていた。隣でユウキさんが嬉しそうに笑っていた。

ツアー3ケ所で一番新しい「パン」という新曲をした。大事な3日間でこの曲をやれてほんとによかったと思う。もっと大切な曲にこれからなるような気がする。




「パン」

夢なんて
焼きたてのパンくらいで
ちょうどよかったと思うよ
知らないことなんて
あればあるほど
楽しくなるってわかってたのに

君が遠くへ行く時の
最後の最後の甘噛みの
跡が今でも残ってて
僕は嬉しいよ

サンディ マンディ
チューズディは英語の火曜日
意味のないことで
笑っていられたこと

忘れてないよ
昨日のように想うよ
何万光年先、彼方で見てるよ
君の居なくなった惑星
君の居る宇宙へ目掛けて
何度も投げてみるからね
今も残ってるのさ

木陰とベンチに感謝して
柔らかくなった日を浴びて
気の利いたことは言えないけど
胸だけ張っていよう

サンディ マンディ
チューズディは英語の火曜日
意味のないことを
愛してくれたこと

忘れてないよ
昨日のように想うよ
何万光年先、彼方で見てるよ
君がいなくなった惑星
君のいる宇宙へ目掛けて
何度も投げてるのさ
テレパシー

毎日夜の世界で
君の顔思い浮かべて
それだけで僕は
光を思い出す

各駅停車 揺られて
四角い小さな空を
君ともうみられないんだな
ささやかがよかったな

夢なんて焼きたてのパンくらいで


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今日までの日になんでもいいから名前を

朝いちの神戸発の飛行機に鹿児島空港に到着。そこから車でメンバーと宮崎に帰ってる。今はその車内。高速道路の分かれ道を愛すべきうちのギタリストコータカミムラが間違えて宮崎じゃなく熊本に向かってしまう。とても申し訳なさそうにしていてかわいい。とても優しいギタリスト。世界のコータカミムラ。家に帰ってブログ書こうと思っていたけど宮崎に帰りかなきゃいけない時間まで少し延びたのでもう車内で書いてしまう。

一昨日と昨日、2日間でハンブレッダーズとのツーマンツアー福岡編と大阪編だった。ハンブレッダーズとツアーをやろうって言ったのは去年のちょうど今頃だった。京都のガタカの打ち上げで絶対に実現させようと盛り上がった。実はその時はツーマンではなくスリーマンでまわろうといっていた。グミのみちるがいた。少しずつ実現に向けて話が進んでいる中で突然グミが解散してしまい、これはもうツアーできないかなと寂しく思った。そしたらムツムロがもうツーマンでやりませんか?って言ってくれた、弱気になっていた自分が恥ずかしくて嬉しかった。絶対にやりたいと言った。

そこからたくさんイベントについて連絡をとりあったり全然関係ないことで連絡をとりあったり一緒に人の悪口をいったり馬鹿みたいな下ネタを送りあったりして時を過ごした。できたばかりの新曲のデータを送って聴いてもらったりもした。

自称闇属性のしかも、モンスターというよりは見た目はポケモンみたいな僕らがバンドをはじめていろんな街へ行って歌うっていうことがとても素晴らしくてそして面白いことだな。と2日間で何度も思った。そして見に来てくれたみんなもポケモンのようで素晴らしくかわいかった。ほんとに素晴らしい空間だったと思う。

シンガロンパレードもBaconも僕らとハンブレッダーズのツーマンのゲストとしてほんとに恐ろしい程のライブをしてくれた。
シンガロンパレードのみっちーさんはぼくが最近筋トレしてると言ったら食生活のこととかすごく色々アドバイスしてくれた。説得力がすごかった。
ライブ中、ステージからいろんなところでBaconのみなさんが笑ってくれてるのが何度もみえた。僕はロックバンドをずっと続けたいと思う。Baconみたいになりたいと思う。

ムツムロとはお互いツイッターとかでは最高最高言い合うし、ラインではすごいスピードで会話が進むのにいざ面と向かってみると全然目が合わせれなくてウケる。ぼくらは目が合わせれないのを埋めるように目を合わせずに肩を組んだりキスをしたりする。安心する。超友達だと思う。超戦友だと思う。俺らのキスは戦友の証。ムツムロの唇はとても柔らかい。

残すは9月23日、東京、下北沢ERA。
ゲストは夏に取り残され男の代表 グッバイフジヤマ。
震える、絶対に大変な夜になる。絶対にきてほしい。
ムツムロと話して「東京のライブの後、中山くんとあびとムツムロで3人で渋谷のクラブとかいこうぜ」ってヘラヘラ盛り上がったけど多分行かないんだろうなって思う。ヘラヘラしたまま僕等クラブとかに存在できるんやろうか。不安しかない。

大阪はお酒も飲まずにさっくりとした挨拶してみんなすぐに帰った。ベランパレードとハンブレッダーズのツーマンツアーだからそうなります。福岡では少しだけ飲んだ。とても落ち着いた短い飲み会だったけど終った後、吉野が嬉しそうに「いや〜楽しかった。今日の打ち上げ、居場所があった」と言っていて後々泣きそうになった。

僕等の未来にはなにがあるやろうか。
スクールカーストの最底辺から一体どこまで飛べるやろうか。ほんとに苦しかったあの頃の思い出がロックの力を借りる時だけ友達のように思える。時がある。

とても高い空が見える。あくびが出る。

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