新しい音源、全国流通盤のミニアルバムが10月5日に発売する。それに向けてのレコーディングを終えて、僕の中ですごくいろんなことが変化してみえるようになった。
今まで僕らが発表した音源は自主制作のデモ音源、2曲入りの音源が2枚。あわせて4曲。
最近よくその4曲を自分で聴くようになった。
ナイトウォーリー/jast a feeling
この2曲が入ったファーストデモは僕らが結成してすぐに録音したものなので2013年のはじめに録ったもので、あの頃から3年経ったってことになる。ということはベランパレード今年で3歳ってことだ。誕生日忘れてた。

はじめて組んだバンドが一年で解散することになって、僕はそのバンドで自分の街以外でライブをしたことがなくて、解散してからひとりで弾き語りをするようになって高速バスなんかにのって福岡とか鹿児島とか行ってライブするようになったんだけどバンドで自分の街を出て歌ったのはベランパレードがはじめてだった。
ということは今みんなに聴いてもらってるナイトウォーリーやjast a feelingはぼくが自分の街から出たことない時に作って録音したってことでなんだかすごく不思議な感じがする。あの頃ぼくはなにを思い描きながら歌っただろ。

3年って考えるとまだ3年しか経ってないのかって気持ちになる変わったこととか出会ったものがすごく多かったからだろうなと思う。知ってしまったらそれをなくして生きていくのはちょっぴり難しい。

新しい音源が出る。バンドをはじめてからはじめてのアルバムって形での音源の発表です。たのしみにしててほしい。ぼくは超たのしみ。

ハンブレッダーズのムツムロからベランパレードのことを褒めてくれる短い文が突然届いて、ありがとよって内容を送ってからお互いの出来立ての歌詞とボイスメモを送り合う流れになった。ムツムロはほんとに思ってるのかわからんけどいいっすね〜て褒めてくれながら、細かいところまで歌詞の解釈とかどんどん突っ込んできてくれてこんなことをバンドやってる友達としたのほんと久しぶりでたのしかった。
バンドをはじめたばかりのころみたいな気持ちになった。
途中で熱くなりすぎてムツムロが
「もう電話しましょうか?」って言ってくれたけど熱い気持ちで文を打ち込むのがたのしくて電話は断った。ほんとたのしかった。
そのままぼく調子に乗っちゃって昔好きだった女の子との話をムツムロに稀にみないスマホの打ち込みの速さで送った。
ムツムロはうんうんとまるで喋るみたいに相槌をうってくれたりして、ぼくはその恋愛話のオチがくるあたりで打ち込みながらいろいろ思い出してもう泣きそうだった。
ムツムロも聞いてくれながら泣きそうとか言ってくれて。
そろそろ寝ようかと言ってLINEを閉じてシャワーを浴びて牛乳を飲んで寝た。いい時間だった。

誠実であることは大事だしふざけていることも大事だと思う。矛盾してるとは思わないし、それを絶妙なバランスで体現してる人をぼくは魅力的だと思うのかもなって思った。そういう意味で言えばぼくはいろんなものに恋をしてるのかも。しれない。

嫌な気持ちで作った曲だからって歌うときに嫌な気持ちになってしまうような歌じゃ嫌だ。
でもたのしい気持ちで作った曲だからって歌うときにもれなくたのしくなっちゃうみたいな歌もなんかやだ。気に入らない。そういうの。
どっちもちゃんとしっかり見えてたい。いつでも。できるだけ。


新しい曲、歌詞だけだけど載せとく。
言葉をぼやかしても屈折させても、わかってもらえなくていいって思ったことはない。そんな気持ちで言葉を選んだことはないぜ。




「風邪ひきビリア」

浮かれた空模様 今も嫌だけど
文句つけようもないほど 笑ってたし
小さく咳き込むだけの君じゃ
気づいてはもらえないから

ふたり横に並びひとつの傘
歩幅合わせ歩き できたつもり
濡れてた君の肩が言った
「もう、おうちへ帰りましょうね」

様にならないなんてもんじゃない
ひどい顔のままで
心のザラザラ そっと指先で
たしかめてるところ

またうまく絡まって取れなくなったって
ひとつになるわけがないよね、ビリア
恥じらいを捨てた空じゃトンボも泳げず落ちてゆく
眠れなくなっていいのはね
なにもない朝待つ、風邪のビリア
もう被害妄想も希望的観測もなし
どうせ笑える顔になる