東大漕艇部コーチブログ

東京大学運動会漕艇部のコーチが、その活動を綴る。


こんばんは。

女子部監督の岡です。

先月末、3月30日から31日にかけて、お花見レガッタが開催されました。

レースの結果は以下の通りです。

女子シングルスカル(W1X) 東京大学_A "forte"
#S 田中日奈子 (理二1年・四天王寺高校出身)

HeatC
Rank Crew        500m ゴール BNo  Qualification
1 アイリスオーヤマ(角谷 真緒) 1:56.47 3:58.46 4 ->S-Final
2 明治安田生命_A(長谷川 穗) 2:02.74 4:07.93 1 ->S-Final(T)
3 早稲田大学(小野寺 紗耶)   2:03.03 4:12.75 3 ->S-Final(T)
4 法政大学_C(佐々木 花寧) 2:13.19 4:35.21 5
5 東京大学_A(田中 日奈子) 2:17.50 4:41.00 2

Final E
Rank  Crew          500m  ゴール  BNo
1 日本体育大学B(内田 凜華)   2:05.99  4:19.63  1
2 東京大学A(田中 日奈子)    2:07.74  4:25.40  5
3 東北大学(佐竹 陽菜)       2:12.71  4:25.76  2
4 東京大学B(松澤 翠子)     2:08.21  4:26.05  3
5 東京外国語大学D(永野 汐莉)  2:13.41  4:28.71  4
6 国際医療福祉大学A(粕本 亜美) 2:15.28  4:37.58  6

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女子シングルスカル(W1X) 東京大学_B "東風"
#S 松澤翠子 (文一1年・長野高校出身)

HeatD
Rank  Crew          500m ゴール BNo  Qualification
1 NTT東日本_A(三嶋 怜奈)  2:06.61 4:17.30 4 ->S-Final
2 東京外国語大学_C(濵田 佳穂) 2:11.06 4:25.36 3
3 茨城大学_C(井野 日奈乃)   2:16.50 4:36.72 5
4 東京大学_B(松澤 翠子)     2:17.48 4:37.63 2
5 東北大学(佐竹 陽菜)     2:19.64 4:39.40 1

Final E
Rank  Crew          500m  ゴール  BNo
1 日本体育大学B(内田 凜華)   2:05.99  4:19.63  1
2 東京大学A(田中 日奈子)    2:07.74  4:25.40  5
3 東北大学(佐竹 陽菜)       2:12.71  4:25.76  2
4 東京大学B(松澤 翠子)     2:08.21  4:26.05  3
5 東京外国語大学D(永野 汐莉)  2:13.41  4:28.71  4
6 国際医療福祉大学A(粕本 亜美) 2:15.28  4:37.58  6

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女子ダブルスカル(W2X) "山茶花"
#S 梶谷知歩(工2年・帯広柏葉高校出身)
#B 磯崎水優(経3年・栄東高校出身)

HeatA
Rank Crew 500m ゴール BNo  Qualification
1 Team SSP_B 1:55.16 3:58.48 1 ->S-Final
2 東京経済大学 2:01.30 4:03.60 4 ->S-Final(T)
3 東京大学  2:00.04 4:05.11 2 ->S-Final(T)
4 仙台大学_B 2:04.25 4:12.18 5
5 杏林大学  2:36.49 5:05.11 3

SemiFinal B
Rank Crew   500m ゴール BNo  Qualification
1 NTT東日本  1:52.37 3:50.35 5 ->Final A
2 明治大学    1:56.16 3:55.19 4 ->Final A
3 東北RC     1:55.23 3:57.29 3 ->Final A
4 富山国際大学_A 2:00.74 4:03.24 6
5 東京海洋大学   2:02.94 4:04.17 2
6 東京大学     2:04.52 4:10.64 1

Final
Rank  Crew    500m  ゴール  BNo
1 東京海洋大学  1:55.13  3:51.02  2
2 Team SSP_B  1:50.63  3:53.66  3
3 富山国際大学A  1:54.83  3:53.96  4
4 東京経済大学  1:57.64  3:55.23  1
5 東京大学    1:55.94  3:57.03  6
6 立教大学    1:58.91  4:04.71  5

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私は2日目のレースを見に行きました。

シングルスカルのレースは田中と松澤が同じ組で、因縁の同期対決を見ることができました。

田中は序盤から高いレートを出して飛ばし、野性的かつ軽いテンポでしっかり漕ぎきりました。
松澤は持ち前の「押せる分を長くしっかり押す」ドライブで、粘りと食らいつきが見事でした。

他のレーンの選手とも、実力の伯仲したとても良いレースで、わくわくした勝負を楽しめたのではないかと思います。

「いやー悔しかったな~」と言いつつ、2人ともやりきった表情で船台に帰ってきてくれたので、これからどんどん強くなるだろうなと思いました。

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ダブルスカル山茶花は、予選のタイムで準決勝出場を勝ち取り、1日目は2レース漕ぎました。

梶谷も言っていましたが、準決勝という舞台に自分達の実力で進めたことに、まずは自信を持ってほしいです。

2日目の最終レースは、思い切ってレートを上げて勝負したところ、全てのレースの中で一番、動きの揃った漕ぎができたとのことでした。

クルーを組んでからしばらく漕ぎが揃わず、どうなることかと思いましたが、レースではダブルスカルらしくなっていて、本当によかったと思いました。

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(山茶花をダブルからペアにしています。凄腕コックス神山が大活躍でした)

クルーを組む意味ってなんだろう?と、このお花見期間、考えさせられました。
私の一つの答えは、「一人では何もできないことを知る」ことです

一人で何でもできると思っていると、他人は必要ないので、人への興味を失いがちです。

自分がちょっと我慢すればいいから。
波風を立てたくないから。
自分にその資格はないから。
自分はそういう立場じゃないから。
相手はきっとこう思ってるだろうから。
合ってるかわからないから。
どうせわかってくれないだろうから。

そんなもっともらしい理由をつけて勝手に決めつけ、「言わずに済ませる」人が、最近なんとなく多い気がします。

でも、その理由の裏にある本音ってなんでしょう。

人間関係に、完璧さや、正しさを求める必要はないと思っています

100%わかりあうことは永遠にないからこそ、間違ってもいいから、「私はちゃんと伝えるから、あなたもちゃんと聞いてほしい」という気持ちを大切にしてほしいです。

女子部の選手たちもまだまだ道半ば、でも、磯崎と梶谷の2人は、ここで一つ大きな山を越えてくれたと思っています。

これから女子部がどんなチームになるのかすごく楽しみだし、とても期待しています。

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(和やか広報チーム)
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(なんとなく似てる2人)

女子部監督


こんばんは。

女子部監督の岡です。

いよいよ、お花見レガッタが迫ってきました。

現役ブログにもクルー紹介が載っていますが、こちらで私からも、女子部のクルーを紹介したいと思います。

女子シングルスカル「 forte」
♯S 田中日奈子

おしゃれ感と、ほのぼのした関西弁が各方面で話題の田中。新人戦のダブルでは「そこに座ってあいつは何してるんや(=座ってるだけで漕げてないぞ)」と向井コーチに言わしめた彼女ですが、冬場めきめき成長して、舟をしっかり進めるドライブを身につけました。春休みは、人としての魅力を高めるため、本や映画に手を出すと宣言していましたが、どうなったのでしょうか。1000mのレース、持ち前の爆発力で漕ぎきることを期待しています。


女子シングルスカル「東風」
♯S 松澤翠子

自己紹介シートの性格欄に「マヌケ」と書くセンスと、巫女舞ができるというレアな能力が各方面で話題の松澤。いつもチームの状況や、選手の様子について、冷静な目線で色々と話をしてくれます。先輩にも物怖じせず突っ込める度胸の持ち主で、それがそのまま、ガッツのある漕ぎにも表現されています。腰を痛めがちな中、自分のペースで確実に成長してくれました。持ち前のぐいーんとしたドライブに期待しています。


女子ダブルスカル「山茶花」
♯S 梶谷知歩
♯B 磯崎水優

詳しくは書きませんが、色々と大変だったと思います。
「信頼できない」
これを面と向かって言葉にできたときが、このクルーの本当のスタートでした。
信頼って何?
向き合うってどういうこと?
相手を思いやるってどうすればいいの?

私自身にとっても、今、向き合うべき人とちゃんと向き合えているだろうか?傷つくことや、失うことを恐れて、自分に言い訳してないか?と、振り返る機会になりました。
なので、磯崎と梶谷には感謝です。ありがとう。

「恋愛は、他に取り替えのきかない、一回限りの、その人だけの特別な関係だと思うんです。(…)人は一人っきりだと、自分というカタチを認識できず、本当にいるのかどうかさえも、よくわからないままでいます。でも、大切な人に出会うと、自分が何をすべきか、何のために生きてゆくのかを、たちまち了解します。」

と、ある本に書いてありました。

クルーという関係性にも、他に取り替えがきかないという点で、似たようなことが言える気がします。

最悪の状況から生まれてくるものもある。
逃げずに話をしたことが、「一人っきりで漕いでるわけじゃない」「一人っきりで生きてるわけじゃない」、そうした気づきに生きてくれたら、これほど嬉しいことはありません。

レースで2人がどんな漕ぎを見せてくれるのか、とても楽しみにしています。

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(漕ぎ出す松澤。このときはforteでした)
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(髪を切ってきた梶谷)
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(ちょっと前ですが、バレンタインの試供品を両手ににこにこの神山。私も恵んでもらいました。とてもおいしかったです。ありがとう!)


お花見レガッタは、シーズンの開幕を告げるレースです。

このブログをご覧になっている皆さま、東大ボート部への応援をよろしくお願い致します。

女子部監督


こんばんは。

女子部監督の岡です。

だんだん日も長くなってきました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

女子部では現在も、シングルスカルでのトレーニングを継続しています。

磯崎、梶谷、田中の3人はこれまで着実にトレーニングを積んできており、それぞれ試行錯誤を繰り返しながら、確実に成長しています。

松澤は腰を痛めていましたが、木曜日は腰が痛まない漕ぎを身につけるというテーマで乗艇、出艇前に「いくらアドレナリンが出ようと、6キロで切り上げます!」と元気に宣言していたのが印象的でした。

トルコからの留学生ヤスメーンもニューヨークから帰って来て、女子部の一員として練習に励んでいます。
こちらもぜひご注目ください。

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1月28日には、OGの粉川さん・宗岡さんの御厚意で、茨城県牛久市の地域のお餅つきの会に、女子部メンバーをご招待いただきました。

私は参加できなかったのですが、ちょっとした遠出と、牛久の方々との交流、美味しいお餅や雑煮、牛久沼でとれたエビ入りのかき揚げ、ブドウのムースなどなど、大満足の時間を過ごせたようです。

その時代にいた人たちが、それぞれの思いをもって、細く長く深く繋いできた先に、今の女子部があります。

東大ボート部の中ではマイノリティの集団だからこそ、ときに無視されることもあり、ときに大事にされることもあったと思います。
その気持ちを共有できることが、OBとはまた違った、OGとの繋がりだと思っています。

粉川さん、宗岡さん、現役とOGの調整を担ってくれた江口さん、カンパいただいたOGの皆さま、本当にありがとうございました。

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(写真は、粉川さん・宗岡さん撮影のものと、現役のみんなが撮ってくれたものの中からお借りしています。)


さて先日、女子部コーチの青木さんと、選手とマネージャーの違いの話になったのですが、
「選手の活動は、その人にしかできないという前提で成り立っている。それに対してマネージャーの活動は、他の人でも代わりがきく、誰にでもできるものだと思われがち。だから、マネージャーが自分の価値を見失って悩む、ということが、時折起きてしまうことがある。しかし、本当にそうなのか?」
という話になりました。

普通に考えれば、マネージャーの役割だって、その人にしかできない味付けや、その人にしか出せないアイディア、その人にしかできないコミュニケーションがあり、替えのきかないものであるはずです。

ごはんづくりのシフトがAさんからBさんに替わったことで、たしかに「ごはんが準備されること」自体は変わらないかもしれません
でも人が替われば、その中身には、おのずと違いが生まれるはずです。

一見、誰でもできることだからといって、簡単なわけでもないし、楽なわけでもなく、ましてや価値が低いなんてことはありません。

福祉職についても似たような見られ方をすることがある気がしていて、「東大出たのになんで児童養護施設に来たの?」と聞かれるたびに、それの何が悪いんだと、悔しいです。
(もちろん、純粋な疑問として聞いてもらえる場合は嬉しいです。)


東大だから。高卒だから。肉体労働だから。大手企業だから。選手だから。マネージャーだから。コーチだから。

そんな表面で思考を停止し、わかったような気にならないでほしいし、傲慢にも卑屈にもならないでほしいと思います。

替えのきく人なんていない、誰にでもできる仕事なんて存在しない、その人にはその人しかできないことがあって、どんな人でもいきいきと、誇りを持って生きていける。
そんなチームや職場になったらいいと、そしてできれば、世の中もそんなふうになったらいいと、日々思っています。

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(おなじみ梶谷&神山コンビ。梶谷は遂に、カレーライスとカレー丼の違いを検証してくれました)

女子部監督

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