29対校主務で新人トレーナーの玉越です。

先日浅野杯が無事終わったので、いちトレーナーとして振り返りたいと思います。

 

現役時代、見通しと狙いのある練習ができる選手(目標を立てて、目標と現在地のギャップを測り、それを埋めるために最適のアプローチをとり、中間地点で振り返って必要であれば軌道修正する、というサイクルを体現できる選手)が圧倒的に不足している、というのが最後まで解消されなかった問題意識でした。これを私がはっきりとチーム全体の課題として認識・言語化できたのは最終学年に入る直前で、そのようなマインドセットを一朝一夕に選手に共感・理解してもらうのがかなり難しかったこと、また賛同してくれたとしても一年しか残されていない中ではやはり圧倒的に時間切れだったなというのが、今振り返っても思うことです。

 個人的な話ですが、私が今年新人教育に携わった動機は、

①このようなマインドセットを新人のうちに組み込んでしまえば、成長曲線の傾きを大きくすることができ、なおかつその大きい傾きで残り3年が使えるので強いチームができるのではないかという期待があったこと

②このようなマインドセットをどうやって体得できるのかについて興味があったこと

の二点です。

一点目は、3年後のインカレで答え合わせといったところでしょうか。楽しみです。今回は二点目に関して書きたいと思います。

 

浅野杯合宿終了時までに、目標から逆算できる選手が各クルー1人ずつ(代で6人)いるようにする、というのが、私の目標でした。この数字は、選手のうち3分の1がこれについて理解していれば、代で今後物事を進める上でも、方針を持った取り組みを実践できるチームになるだろうという概算です。(ちなみに、取り組みの振り返り/軌道修正などの徹底度に関してはグラデーションがあると思うのですが、マインドセットの理解自体はゼロサムものだと思います。)

この「ソフトウェアのインストール」が成功したかどうかの最大の答え合わせは、私の中では浅野杯後の懇親会挨拶だったのですが、(完全に私の独断ですが)5人、少し甘め?に評価して7人ほどが、「何をやろうとして」「どこまでそれが達成できて」「達成した・できなかった点に関してそれぞれ原因は何で克服するためには何が必要か」に関して、的確に評価してくれていたので、まずまず目標達成できたのではないかと思っています。

この点に関して、トレーナー全員での振り返りはまだなのですが、私が考える要因は大きく分けて3点あります。

4月以来口酸っぱく&あの手この手でこの考え方を組み込もうとしてきたこと(週次での練習ノートの添削から、エルゴや乗艇のフォーカスを決める際のトレーナーの言葉遣いに至るまで)

・浅野杯合宿中、とくにトレーナー間で上記課題意識を深いレベルで共有し、短期間ではあったが固定クルー各々にきめ細かい指導ができたこと

・ほぼ入部当初から、平たくいうと「勘がいい」新人が複数名いたこと

 一点目に関しては、じわじわと漢方薬のように効いているとは思うのですが、浅野杯合宿入り前の時点ではなかなか成果があがらず(目標から逆算というよりは積み上げ式の練習の組み立てがメジャーでした)「やはり一朝一夕にはできないね」とトレーナーで話していたので、実際には一点目に比して二点目に依るところが大きいと思います。三点目は、二点目と同じかそれ以上に大きな要因だと感じているのですが、来年度以降も再現性を持たせるためには、新人勧誘の重みづけにも関わってくるので、もう少し細かく要素分解できたらと思っています。

 

 まだ分析不足で具体的なことが思った以上に書けませんでしたが、今のところ私の考えているところはこんなところです。

最後に、とりあえず一区切りとなりましたが、この4か月とても面白かったです。コーチ陣や他のトレーナー陣はもちろんのこと、新人のみんなにも深く感謝しています。

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ps 台風で中止になったへだ旅行の代わりにBBQをしました