結論から述べると競技者としての寿命を延ばすことにしました。

どのような手段を取るかはまだはっきり決まってはいませんが、9割方留年すると思います。

可能な限り足掻き、自分の限界に挑戦することで、競技者としての人生を終えます。
 



高校時代ヨンパーという種目が死ぬほど嫌いだった。

何で死にそうな思いをしながらハードルとんで400mを走らないといけないんだ。

レース前はよくそんなことを考えていた。

当時の自分は先生をインターハイに連れていくという思いでそのしんどさを乗り越えていた。


高校最後のレース。東北大会準決勝、ここで終わった時、もう陸上競技なんてやめてしまおう。こんな辛いスポーツなんてもうやめてしまおうと心に誓った。

とはいっても引退直後は部活に行かなくて済むことに対してどこか寂しさを感じていた。でも、受験勉強の中でそんな感情もいつしかなくなっていった。


そして、東大入学後、陸上への未練が断ち切れなかった自分は結局陸上部に入ることになった。

しかし、いつまでも記録が出ない。当時の自分にはハードルを飛び越えるモチベーションが完全に消失していた。

ただ出るだけの対校枠。2年間、自己ベストが出なかったらやめると決めて入部したが、結局ズルズルと3年目の冬に突入することになった。


そして、この冬自分のできないことに向き合い徹底的に潰すと腹を括った。

プライオ、ウェイト。自分には向かないと言い訳していたものたちに対して、どうやったらできるようになるかを考えながらトライし続けた。


その結果、4年間更新できなかった、ベストをあっさりと更新した。


嬉しさももちろんあったが、正直物足りなさの方が大きかった。

俺が行きたい世界はこんなもんじゃない。

いつの間にか自分のために陸上をしていた。


まだ伸びる。後5ヶ月で競技者として死を迎えたくない。

GWあたりからそんな想いを抱くようになった。

トップレベルのアスリートになりたい。可能性としては0.1%もないと思う。でも、0じゃない。

それだったら、挑戦したい。

一方で失うものも考えた。自分の失うものは社会人としての時間。成長。お金。信頼。etc


結局は自分の感情が勝った。

馬鹿だと自分でも思う。

陸上だけをする生活に一体何が生まれるというのだろう。ただの自己満足でしかない。

もし結果が出なかったらどうする。その可能性の方が高いんだぞ。


ただの自己満足のために多くの人に迷惑をかけた。

俺の人生は陸上で終わるのか。

今の自分にとってその答えはイエスだ。




今回の関東インカレ。

もちろん記録を出したい。

ただ普通に走っても予選落ちをする可能性は十分にある。

それはプレッシャーをかけて自滅することだろう。
勝負の世界がそんなに甘くないことはわかってる。 


それでも、この壁を何としても乗り越えてみせる。

そして、もっと高みへ行ってやる。