Finder in mind〜北海道の自然と星空に恋して〜

2006年10月から始めたphoto life。北海道の星空・野生動物・ネイチャー、そして「家族」がボクのモデル。  繁忙サラリーマン身分のため撮影は月に1.2度ですが、限られた時間の中でこの趣味を満喫しているこの頃です。                                                    好きな被写体:人・息子・星空・雲海・雲上の世界・星空・海                          ※リンクフリーですが、一声宜しくお願いします♪コメントも遠慮なくどうぞ!

美しき朝

 順調にこのまま行けば、あと30分で太陽が雲の中から顔を出すという時間となった。既に南東の空を中心に左右にはオレンジ色の世界が広がり、目の前は青から橙へと色を変えた。

 そして、目線を右に左に送れば、穏やかながらも雄大な世界が広がっていた。

「美しき朝」
美しき朝
撮影日:10月25日AM:05:30頃
カメラ:5D Mark II
レンズ:EF70-200mm F4L IS
※左下のもやもやした部分は作品には不要、ダメ出しです。

その4分後、目の前の視界が消えてなくなった。

雲海の中
湧き上がった雲海は遂にボクたちを巻き込んでしまった。
このまま試せずに終わるのか。この時はマジで焦った。が、じきに目の前の視界も元に戻り一安心。

北側へ通り抜ける雲たち
5803

さぁ、クライマックスまであと20数分。
ここからの時間、焦る気持ちとは裏腹に、1枚1枚ゆっくり丁寧に時間をかけて撮影を行った。自分なりの表現方法を見つけたから。。。

全紙に悩む

 1月下旬から2月上旬にかけ、富士フィルムフォトサロン札幌にて自分の作品が2つほど展示されることは、以前にもここでご紹介させていただいたとおりですが、今日が主催元さまへの作品提出締切日となっていました。
(未だ、私が多忙のため主催の方とはお会いしたことすらありません…)

 立場的に自分は「オマケで展示させていただく側」なわけでして、発言権など全くないわけですが、今回の展示については「全紙」というのが条件。これが作品を選ぶ上で非常に厄介な鬼門になっています。

 当然のことながら、普段撮影しているカメラのアスペクト比は3:2。全紙は560:457。自分には全紙がパッ見「正方形」に見えてなりません。苦笑

 日常、トリミングは一切しないというのが撮影の基本スタイル。だから、いつも3:2の中で全ての構図を考えて撮影しているわけですが、今回はその拘りを捨てアスペクト比を全紙に合わせざるを得ません。で、どんな感じになるか試しに駄作で実験をすると…


3:2(2:3)
1

全紙
2

 これじゃ、自分の作品の意図も何もあったもんじゃありません。笑
しかし、そんなことは言ってられず、全紙のアスペクト比にトリミングしても作品として通用するものを、という観点で厳しく精査中ですが、なかなか難航してます。とはいえ、締切日は今日。とりあえず候補は6つまで絞りました。
 さて、もう少し悩んで、1日遅れの明日提出しようと思っております。。

圧倒


 時刻は05:00を回った。宵のうちまでは湖畔に漂っていた雲海も、気がつけば厚みは増し、圧倒的なオーラを身に纏い、摩周岳までをも呑み込まんとしていた。

 雲の表情をどうやって掴むか。スケールが大きすぎる目の前の雲海を出来るだけピンポイントに見つめながら、一瞬垣間見せた躍動の瞬間を、望遠で切り取った。



「圧倒」
圧倒
カメラ:5D Mark II
レンズ:EF70-200mm F4L IS USM
この日、カメラは1台。ここまで24mmと50mmで勝負してきたが、ここからは望遠オンリーで勝負となった。


ふと、撮影の手を休め雲海を見つめ返した。すると、あることに気がついた。それは、ボクにとってとても劇的なことであった。
2年半前とは違うものが撮れることを確信した瞬間でもあった。。。続く

朝の息吹

 雲海が徐々に蒼く色づき始めていた。耳を澄ませば、雲の流れる音が聞こえそうなほど、静かでひっそりとした空気の中でこの壮大な景色を眺めていた。


「朝の息吹」
朝の息吹


朝の息吹
カメラ:5D Mark II
レンズ:EF50mm F1.2L
時刻はAM04:50。

2年半前。
ここから程近い津別峠で大雲海を撮ったときのことが、前夜の撮影時からずっと頭から離れなかった。
あの時、もう少し色んなスキルが自分にあれば。そして今ならば…。そんなことを噛み締めながらの撮影が続いた。

朝に抱かれて…


 夜の世界から朝の世界へ。きっとここでは日常だろう朝も、ボクにとっては新鮮で感動的な朝となった。

 その朝に抱かれるように、夜は眠りにつこうとしていた。

 主だった被写体に目をとられたわけでもなく、見所の薄い1枚かもしれないが、光に反応した雲海と真っ青な世界に魅せられ、気がつけばシャッターを切っていた。



「朝に抱かれて」
朝に抱かれて
ISO:500 絞り:F4.0 SS:10秒
トーンジャンプや周辺描写、ノイズバランスなど、プリントが出来あがった時のことを念頭に置き、頭の中をフル回転させながらの撮影がこの日はずっと続きました。。。

夜明けのメモリー

 夜から朝へ。消えゆく星たち。
 光害のない満天の星空も良いけれど、この狭間の時間帯がボクは最も好きだ。


 気がつけば、時刻はAM04:30を過ぎた。水平線から上空まで、見事な空のグラデーションが印象的だった。その中で、雲海の上に浮かぶ斜里岳と北斗七星の競演。縦に並ぶ7つの星たちを、まさかこの画角で雲海の上から眺められるなんて、思っても見なかった。


 ただただ、美しかった。


「夜明けのメモリー」
夜明けのメモリー
撮影日:10月25日AM04:38
カメラ:5D mark II
レンズ:EF24mm F1.4L II


※おまけ:フィルタなしでの同構図写真。
フィルタなし
お好みはどちらでしょうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうして、夜の撮影は幕を閉じた。これにてフィナーレ、ではない。
この日は、これから朝の撮影が幕を開ける。

ボクにとってはこれまではまだ序章。これから、忘れられない最高の朝がやってきた…。

暁のシンフォニー

 南東の空から夜が明けだす。水平線のオレンジラインから上を見れば、まだうっすらと黄道光が残っていた。そしてその更に上へ目をやれば、群青色の夜空には星々たちが依然として光輝いていた。

 夜明けの星空。そんな絶景を、雲の上から眺めたいというのが春からの念願であった。

 そしてこの日。黎明・雲海・星。この3つがセットになってくれたことだけで十二分だった10月25日の午前04時33分。

と、そこに一筋の光が流れた。


「暁のシンフォニー」
暁のシンフォニー
カメラ:5D Mark II
レンズ:EF24mm F1.4L II

願い事は叶えてくれたから、これ以上願うものは何もなかった。

黄道光再び…


 天文薄明が始まった頃、それは突然の出来事だった。まさか雲の上から黄道光を見ることなんて、思ってもみなかった。

 その光は、3日前になんとなく見たのとは全く違う、誰が見ても分かるほどのものだった。予期せぬ出会いに、しばし言葉を失った。

 札幌からここまで400km。せっかく来てくれたのだからと、空の神様がプレゼントしてくれたのだろう。


「黄道光」
5736
撮影日:10月25日午前04:07
そして、この黄道光と長時間露光で作品にと目論むも、レンズが曇りお釈迦。


 やがて、水平線が明るくなり夜が明け出した。その時、黄道光は夜明けの光にかき消されそうになりながらも必死で輝き続けていた。

 と、そこにまた一つ奇跡が。。。

躍動の予感

 
 2時間前まで居た場所に再び戻る。オリオン座随分と高度を上げ、いよいよ夜明けが近いことを知らせてくれた。

 2時間前、まだ雲海の隙間からは湖面が少し顔を出していたが、この時間には湖面は確認できなかった。半年間待ちに待った朝に、ようやく出会えるのではないかという期待に胸は膨らんでいた。


「躍動の予感」
躍動の予感
カメラ:5D Mark II
レンズ:EF24mm F1.4L II

 しかし、待ち焦がれた夜明けの前に、予期せぬクライマックスが突如として目の前に現れた。3日前に初めて撮ったあの被写体が。。。


追伸:近況報告
    一昨日の夜から0泊2日でまたしても道東へ出掛けて来ました。
    …♪。ステキな"瞬間"が夜と朝に撮れましたので近々ご紹介出来そうです。。

密やかに…

 薄明を迎えるまで少々の空き時間。少し歩いてみた。

 胸下の高さまである笹をかき分け、辿り着いたところから見た風景は、これもまた印象深いものだった。


「密やかに…」
密やかに…
撮影日:10月25日AM02:30頃


さて、そろそろと登った道を降りて、再び峠へ戻る。雲海はどうなっているかな。。。
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