甲鱗のワーム

甲鱗のワームie
Scaled Wurm / 甲鱗のワーム (7)(緑)
クリーチャー — ワーム(Wurm)

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すべての物ごとに始まりがあるように、それは終わりから始まった。
これといった才はなく、かといってこれといった欠もない。
いわゆる『普通』の人生を歩んできた。
公立校に通い、そこそこの大学に出て、それなりに有名な企業の広報に就いた。
残業こそあれど、ブラックではない。
晩婚化が進む現代では独身というのも珍しくなく、結婚を急かされもしない。
先こそ見えないがこれと言って不満もない人生。
だが、日常のズレが。ほんのちょっとしたズレが招いた結果だったと思う。

朝食をぬいた。天候不順で遅延を予測したために早く出た。
駅のホームで人とすれ違う。なにも珍しいことはない。
ぶつかりはしなかった。・・・足がもたれ、そして、金切り音が俺を砕いた。

腕がない。足もない。あるのは---



巨体と凶暴さの共存。



「やれ。」

命じられる。俺をここにーーー戦場に呼び出したのはこの女だろう。どうやら抗う術はない。
俺は口を開き、目の前にいた獣を食らう。
人間3体分の大きさが一飲みで消えた。初めて自らの大きさに。鱗1枚は人の住居の屋根ほどもあるのに気づいた。
事が済んだのを確認すると女が声をかけてきた。
「よく来てくれた。ここは---」
その言葉を最後まで聞けずに意識が消える。
「召喚酔い、か。」

「ここはドミナリア。多層宇宙の中心だ。」
覚めた俺にそう説明した。まるで意味は分からない。そもそもなぜ言葉が伝わると思ってるのだろうか。
見たところ彼女は人間、とにかく顔が怖いがまあ人間だろう。対して俺は・・・。
種族の差を構うことなく彼女は話し続けている。
ドミナリアなるこの世界は見渡す限りの大自然だ。なお本当に見渡せるほどの巨体である。
俺の知る世界---地球に似ている。生物以外は。
大木の幹を覆うほどの大蜘蛛、それに捕らえられている羽あるトカゲ、そもそも大木に顔がある。
「それにしても信じ難いな。人間がワームになるだと?自然の秩序が乱れているのか・・・。」
どうやらドミナリアでは生物を異なる世界からの呼び出すこと自体はなんら珍しいことではないらしい。
「プレインズウォーカー・・・?いや、感じられないな・・・。」
やはり言ってる事の意味は分からない。
しかしそれでも
「まあいい。お前を招致したのは私だ。目的は---」
"できること"ならわかっている。
「エルダー・ドラゴン。太古の龍。その最後にして最悪。奴が・・・帰ってくるのだ。
シャーマンの予言に従い私は仲間を集めている。私たちは何としても倒さなくてはならないのだ。」
そして---
「なぜお前がワームとなりここに来たのかはわからない。だが貸してほしい、力を・・・。」

「氷河期の災厄の象徴を」

ーーー今の自分が何者なのかを。

かつてまだ人間だった頃。何のために生きたのかわからなかった。
・・・どうやら見つけられそうだ。
甲鱗のワームとはまさに、氷河期の災厄。その恐怖。
いいだろう。刻んでやる。

覚醒した、破滅の龍。

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そいつを"食らう"ことで。



~転生したら甲鱗のワームだったから世界を救うことにした件~




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