神河
Mountain / 山 
基本土地 — 山(Mountain)
(赤)

山とは赤である。


これは私の赤に対する考え。
『カードがルールに勝つ』というゲームの特性上、常にあらゆる例外が存在する。
それらを考慮せず、"基本的には"こういう色である。という考えをまとめたものである。

red


構成
1.得意なこと
2.苦手なこと
3.他色との相性
4.総括
おまけ:対考呪問

1.得意なこと

赤と言えば『火力』。最も象徴的なのは直接ダメージを与える火力呪文。
プレイヤー、クリーチャー、プレインズウォーカー。状況に応じて対象を選べることが何よりもの強みであるが、単体のみならず戦場全体をも焼き尽くす。

原初の火である「稲妻」は2019年現在でも最強の火であり、すべての火力呪文は「稲妻」の影響下にある。
その系譜はインスタント、ソーサリー問わずあらゆる時代に存在し、火力呪文の質こそが赤の強弱を判断する最大の材料と言っても過言ではないだろう。

稲妻aショック20


そして『破壊』『混沌』も赤である。
大地を揺るがし土地を『破壊』し、その猛火をもってアーティファクトを『破壊』する。

だが土地、特に「山」が持つ力を引き出すことは得意とする。
石の雨j地鳴りの一撃

そして火の扱いは鍛冶、鋳造にも通じ、アーティファクトとも相性が良い。

粉砕m発明者の見習い

破壊が目的ではなく、その先にある"何か"を求める。
その他色には理解しがたい『混沌』こそが赤の美徳である。コインの表裏に命運を委ねることすら厭わない。

歪んだ世界k魔力激突

『知性』を象徴とし重んじる青とはまた違った形で赤は追及し、例え一瞬で消え去ろうとも咲き誇る火花を実現させる。
他にも『クリーチャー強化(主にパワー)』、『クリーチャーの一時的なコントロール奪取』、『一時的マナ加速』、後述する『衝動的ドロー』、『ルーティング』など多用なインスタント、ソーサリーの扱いに長け、クリーチャーでない呪文とのシナジーを持つことも赤の特技である。『果敢』はその象徴だろう。

ヤンパイ僧院の速槍j


クリーチャーは侵掠すること火が如く、軽量かつパワー偏重で攻撃的なものが特徴的と言え、赤を代表するキーワード能力にして文字通りの『速攻』を得意とする。クリーチャーでありながら火力呪文のようにダメージを飛ばすものも珍しくはない。
『先制攻撃』及び上位種に当たる『二段攻撃』を得意とし、常に戦線を維持しその攻め手を緩めることはない。
初版より赤の部族である「ゴブリン」がこれらを象徴し、赤のクリーチャーとしての在り方を示しているといえるだろう。
ボールライトニングゴブリンの戦長

マジックオリジン以降、回避能力として定義された『威迫』も赤の物となりその方向性は顕著である。
さらに、得意とは言えないが一部例外的に『飛行』を有する。
それこそ赤を象徴する怪物。剣と魔法の世界を彩る破壊の権化『ドラゴン』である。

シヴ山のドラゴン

基本的には大型クリーチャーで、飛行のみならずさらに攻撃的な能力を有する。
時代を問わず君臨しその時々の最新にして最強の種が赤い空を統べる。

2.苦手なこと

火力呪文で焼ききれない強大なクリーチャーで立ち止まることは珍しくない。
直接プレイヤーを焼くことこそできるのだが、搦め手に弱い。特にエンチャントへの対処は絶望的である。
火力呪文を筆頭にダメージが勝利する手段であり、その特性上ダメージ軽減と対象不可が致命的で両者併せ持つ『プロテクション(赤)』は登場した瞬間ゲームセットまで在り得る。
対象不可、即ち『呪禁』や『被覆』だけでも厳しくこれらを持つクリーチャーならまだしもこれらを付与するエンチャントは本当にどうにもならない。

コーの火歩き象牙の仮面

『衝動的ドロー』、『ルーティング』により改善こそされたが手札消耗の激しさに対し補充する手段が乏しく攻め手が欠け、ライフ回復による遅延などで長期戦に持ち込まれると厳しい展開になりがちである。

攻勢に関しては他の追随を許さない反面、守勢は絶望的。
火という扱いの難しい力を赤は見事に表現している。

3.他色との相性

3.1 友好

色を足してデッキを組む場合の相性を考える。

・緑 
火力呪文によりブロッカーの排除とライフを削りきることができ非常に相性がいい。
この緑の優秀クリーチャーと赤の火力呪文を組み合わせたシンプルなデッキ:ステロイドは黎明期から現在に至るまで幾度と無く環境に姿を見せる由緒正しいデッキで、初心者から上級者まで幅広く愛されている。
常にコントロールカラーである青黒白への対処が宿命づけられ、相変わらず戦場外には手出しできず押し切るしか無い。
共にアーティファクト、土地破壊が得意なことでこの二色が合わさった呪文にはさらなるメリット効果が付与されていることが多い。
良くも悪くも攻撃的な組み合わせ。

・白
共に軽量クリーチャーの質が良く、火力呪文で押し切ることができる。全体強化による集団戦略が取りやすい。
先制攻撃、二段攻撃に直接戦闘へ介入する呪文など戦闘に関して最強と言ってもいい組み合わせ。
パーマネント全般、特にエンチャントへの対処ができるようにもなる。 
しかし共にドローに乏しく息切れが常に付きまとい安定感を犠牲にしがち。

・黒
火力と除去両面でクリーチャーを絶対に許さない。
赤が手出しできない大型クリーチャーや手札破壊、黒が手出しできないアーティファクトの対処とそれぞれの欠点を補う部分こそある。
しかし、エンチャントが苦手でクリーチャーの特徴も共に攻撃的で似た要素を持つ者が多く数ある組み合わせの中で最も組み合わせる意義が薄い。
それでもライフもリソースも『奪う』ことに関しての二大巨頭は伊達ではなく、時として超攻撃的なデッキを生み出す。

・青
共にインスタント、ソーサリー、アーティファクトの扱いに長けクリーチャーは回避能力の代名詞である『飛行』を有する。
最強の攻撃手段である火力呪文と最強の防御手段であるカウンターを持ち、手札消費を補える。
環境に存在するそれぞれの呪文の質に左右されるが、質と量が揃った環境は大抵ろくなことにならない。
2019年現在の視点で最強の組み合わせ。

火を求めさまよう他色を赤は利用し、利用される。

3.1 敵対

赤を軸にデッキを組みに敵対した色との相性を考える。

・緑
赤側の火力呪文次第。
序盤から焼かれて展開を阻害したり、全体火力で焼け野原にしたり。
特にマナクリを初手から焼き払う姿はもはや様式美である。
それでも大型クリーチャー、それも呪禁持ちが出ようものならもう悲惨極まることになる。
なんとか致死圏内までライフを削っておきたい。

・白
「神の怒り」に代表される全体破壊呪文が天敵。立て直しは絶望的である。
終始クリーチャーの質は同等で膠着状態になりがち。
その上、ライフ回復にダメージ軽減など防御手段が豊富で致命的な相性。
 
・黒
クリーチャー破壊の第一色であり、手札破壊もある。
だが自らライフを削ってくれるのでこんがり焼けることがままある。

・青
共に致命的な呪文が飛び交う魔術師同士の決闘。宿命のライバル。
序盤から中盤は赤優勢だが、中盤以降は青優勢。
迫る赤と逃げる青。

実際のとこ、とっとと倒してしまえばいい。
それができるのが赤であり、できないのが赤である。

4.総括

長々と書いたが、赤という色を表すには先人の一言で足りてしまう。

ヤヤt

追い詰められた時には一番強力な火力呪文を放てばいい


おまけ:対考呪問

・前置き
カードゲームにおける核「ドロー」と「カウンター」
この2つを無理なく割り振るにはどうするかを考える。
なお「最も得意なのは青」という点は尊重する。

・ドロー
永く生きてみるもので、赤の至上命題であったドローはおおよそ解決したと言っていい。言わないと怒られる。
青から一部もらい受けた手札入れ替え『ルーティング』。捨ててから引くタイプが基本。
ライブラリー、即ち書を燃やし一時的に知識を得る『衝動的ドロー』である。

信仰なき物あさり舞台照らし

構築級の物がすでに生まれている。
いずれも赤に定着し今後もその流れは続くだろう。

・カウンター
既存の赤の打消し呪文は青を打ち消す「赤霊破」「紅蓮破」、アーティファクトを打ち消す「Artifact Blast 」など極めてまれにかつ狭く存在する。
ここで注目したいのは「溶岩操作」である。
溶岩操作
溶岩操作 (1)(赤)
インスタント
インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とする。それを、それのコントローラーが「溶岩操作はそのプレイヤーに4点のダメージを与える」ことを選ばないかぎり、打ち消す。

いわゆる「懲罰者」カードの一種。とてつもない使いにくさであった。
だがインスタントかソーサリー、かつダメージと赤らしい要素は全て兼ね備えている。
これを参考に赤の対抗呪文を造り上げる。
対抗衝撃 (赤)(赤)
インスタント
点数で見たマナコストが2以下であるインスタントかソーサリーを対象とし、それを打ち消す。
打ち消しつつダメージは多色呪文の領分ですでに実現しており、赤単色ではいくらなんでも強すぎる。
そこで青から『呪文タイプ指定の打ち消し』『マナコスト参照の打消し』を拝領する形だ。
呪文が持つ点数、即ちマナコスト。これを穿つ呪文への「ショック」である。

・・・指パッチン、歯でパックン。


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