2014年11月
本日開催です!
いよいよ本日13:30開場です。
現在も予約受付行っておりますので、ご来場を予定している方はこのHPの「お申し込みフォーム」からご予約ください。
会場でお待ちしています!
【ご来場いただくみなさまへお知らせ】
みなさまのご理解とご協力をお願いします。
予約のお願い
【お知らせ】
おかげさまで予約がかなり埋まってきました。
現在はまだ空席若干ありますので、来られる方はお早目のご予約をお願い致します。
キャンセルをお考えの方はキャンセル手続きをお願いいたします。メールの方は件名に「キャンセル希望」本文に「お名前」「キャンセル人数」をお願いいたします。こくちーずで申し込んだ方はこちらからキャンセル手続きをお願いいたします。
懇親会を行います!
東京都港区北青山3丁目12-7
・東京ウィメンズプラザを出て『青山通り』を左(表参道駅方面)に歩く
・『青山通り』を5分ほど歩いて左手、秋月ビルの1Fにあるお店です。
●UX会議のお申し込みがまだの方
こちらから、合わせてご予約お願いします。
懇親会のご予約がまだでしたら、こちらからご予約お願いします。
川初 真吾 -プレゼンタープロフィール
川初 真吾
プロフィール
1973年生まれ、仙台出身。映像、出版、広告の世界を経て、ひきこもり当事者と共に新しい働き方やくらし方を想像する「一般社団法人COYOTE」設立、代表理事就任。2012年ソーシャルビジネスグランプリ受賞。ひきこもりフューチャーセッション[庵-IORI-]ディレクター。ADHD診断済。ひきこもりの弟二人。脳性まひの娘一人をもつ。根城は新宿ゴールデン街。
恩田 夏絵 -プレゼンタープロフィール
恩田 夏絵
プロフィール
1986年、神奈川県川崎市生まれ。小学2年生から不登校をはじめる。ひきこもり、リストカットなどを経て定時制高校卒業するも、“生きること”への希望を見いだせず、人生最期の旅のつもりで地球一周の船旅へ。様々なヒトと出会うことで“生きること”の多様性を実感。死ぬのをやめて現在の仕事に就職。
2010年、洋上フリースクール『ピースボート・グローバルスクール
』を開校。卒業生は100名を越える。
岡本圭太さんからのメッセージ
UX会議まであと2週間を切りました。多くの方に話を聴いて良かったと思っていただけるよう頑張って準備していますので、ぜひご来場いただき、一緒に考えてみていただけたらと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
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「ひきこもりUX会議」 ―その意義について―
「ひきこもりUX会議」。なんとも不思議な名前ですよね。
正直言って、僕も最初はよくわからなかったです。「UXって、そもそも何?」というのが、最初の正直な気持ちでした。たぶんみなさんもそう感じたんじゃないかと思います。
でも、イベント当日が近づくにつれて、「このイベントはかなり画期的なものなんじゃないか」という気がしてきました。「成功させなければいけないものなんじゃないか」という気になってきました。なので今日は、僕が考えたこのイベントの意義みたいなものについて書いてみます。
このイベントのいちばんのポイント(意義)は、イベントのタイトルにもなっていますが、「ユーザー・エクスペリエンス(UX)」という視点に立っているという点です。「UX」とは、ユーザーの意見を反映して製品開発に活かすという意味の言葉。ユーザーの意見や体験を反映しながら製品の改良や開発に活かしていくわけだから、考え方としては至極まっとうですよね。もう、まっとう過ぎるくらいまっとう。
でも、裏を返せば、その「至極まっとう」なことをあらためて声高に叫ばなければならないという点に、これまでのひきこもり支援のずれが表れている――という言い方もできるような気がします。
さて、ここで紹介するのは、このイベントの発案者になった僕の友人の言葉。
当事者・経験者が八名登壇して、それぞれの経験した、または希望する支援について話します。行政や民間団体の行う支援はどうしても就労に偏りがちであり、「支援する人→される人」の関係が作られがちです。本当に欲しい支援はなんなのか、もう一度支援者や親御さんにも考えてもらいたくて企画しました。
これまで行われてきたひきこもり支援というのは、行政や支援する側が、「きっとこれが必要だろう/必要なはずだ」と思って作られてきた側面があったと思います。
ひきこもりや不登校の当事者はまだ10代だったり、物理的に外に出てこられなかったりするので、ユーザー(=ひきこもり・不登校の当事者)の声を拾うチャンスというのはなかなかない。支援対象者の声を聞き取りにくい現象だから、結果的に、家族や一部の支援団体の意向が注目され、優先されることになる。声を発しやすい(声の大きな)人たちの意見が採用され、その結果がしばしば「就労支援」になる。本人たちが希望している真のニーズは支援者側に届かない。あえて意地の悪い言い方をさせてもらえば、「本人不在の中での大騒ぎ」です。ちょうどそれは、障害者に対する支援が障害者本人抜きに考えられ、作られてきたという歴史と近いかもしれません。
とはいえ、今まではそれで仕方がなかったのだと思います。ユーザーの声を聞けない以上、周囲の人たちが「良かれ」と思って案を作るしか方法がなかった。ある種必然の結果だった。
しかしきっと、今は時代が進んだのです。
自分の意見を発表できる元・当事者が多数登場し、みずからの経験を発信して、「メーカー」(行政や支援者、支援団体、あるいは親や家族)に届けていくことができる。メーカーを批判したり、メーカーと喧嘩することが目的なのではなく、ユーザーとメーカーが一体になって、より良い製品(=サービス、支援、コンテンツ)を作っていくための建設的な議論をする土壌をつくることがこのイベントの意図するところです。
そうした、他の分野においてはごく当たり前に行われていることが、不登校やひきこもり支援の業界においても、ようやくながらに可能な時期に入ってきたのでしょう。この業界も歴史を重ねて、それだけ成熟してきたのかもしれません。
今回の「UX」は第1回目です。
プレゼンターの顔ぶれを見ればわかることですが、「当事者」というよりは、もうだいぶ現役を過ぎた人たちが中心になっています。「UX」という点からいえば、現在進行形のニーズを訴えるにはいささか心許ないかもしれません。正確さを欠くかもしれない。でも今は、大勢の人の前で話せる当事者はまだ少ないので、どうしてもこういうメンバー構成になります。その点はどうかご容赦ください。これが現在の精一杯なのです。
でも、この第1回における僕らの話を聞いて、「いやいや、あいつらの言ってることは違うよ。俺たちはこういう支援をしてほしいんだよ」とか、「そういうことを口にしても良いんだ。だったら自分はこういうことを言いたいな」みたいなことを思いついたら、今度はあなたたち「より現役に近い世代」がプレゼンターになって、みずからのUXを訴えてほしい。われわれ古い世代をとっとと舞台から追い出して、現在進行形の――生のUXを社会に伝えてほしい。それが可能な状況が来たら僕らは喜んで舞台を降りるし、喜んであなたたちの裏方にまわります。
そして、そういうあるべき状況をこれから作り出していくためには、このイベントが第2回、第3回、第4回と続いていくことが必要なのです。だからこそ僕は、この第1回目のイベントにはぜひとも成功してほしいと願っています。社会やメディアから認知されて、定員(240名)に迫る集客を得て、次回、次々回を待望されてほしいと強く希望しています。
ぜひ、一人でも多くの人に、このイベントに関心を持ってほしいです。
できれば、万障繰り合わせて当日会場に足を運んでほしいし、あなたのお知り合いやお友達に声をかけてほしい。この文章がみなさんの手元に届く頃には、もうこのイベントは終わってしまっているかもしれないけど、でも仮に事後になってしまってからでもいいから、このイベントのHPを閲覧したり、フェイスブックで「いいね」を押してほしい。あなたが抱いた感想を(たった1行でもいいから)メールで送ってほしい。
そうしたみなさんの関心と共感こそが、これからのあるべき状況を作り出していくための大きな力になるのだと、僕は信じています。
2014年11月12日
岡本 圭太
石崎 森人 -プレゼンタープロフィール
石崎 森人
『ひきこもるキモチ』
『当事者と支援者をつなげる"シンプルな提案"』
「ひきこもり支援機関が世の中にたくさんあることは、ひきこもりが終わる頃に知りました。支援機関の存在すら知らない、そういう当事者たちは多いのではないでしょうか。ひきこもったらどうしたらいいかわからない。心療内科?精神科?という常識の中、支援機関はどのように当事者や家族に存在を知ってもらうか。その一つの方法を、元当事者視点で提案します」
プロフィール
連載精神科通院歴13年。4年前まで2年半ほどひきこもる。脱した経緯や試行錯誤を不登校新聞にて「ひきこもるキモチ」として連載。現在はベンチャー企業で社内SE、マーケティングや新卒採用などを行っている。
林 恭子 -プレゼンタープロフィール
林 恭子
新ひきこもりについて考える会
プロフィール
高校2年で不登校、20代半ばでひきこもりを経験。信頼できる精神科医や「ひきこもりについて考える会」での多様な人々との出会いを経て回復。仕事や結婚を経験し、現在は同じくひきこもり経験者である夫と古書店を経営しながら、横浜・神奈川で仲間と不登校・ひきこもりの支援活動をしている。