この事業は、当事者団体である私たち一般社団法人ひきこもりUX会議と、自治体、家族会、社会福祉協議会、民間支援団体等が連携し、地域の中で支援のプラットフォームをつくり、協働で事業を実施したものです。
令和2年度に厚生労働省ではすべての市町村に対し、ひきこもり支援の市町村プラットフォームの設置・運営の取り組みを要請しています。しかしながら自治体や支援者の方からは、実際にどのように取り掛かり、進めていけば良いのか分からないという声も多く聞いてきました。
私たち当事者団体には、同じような経験を持つ人たちの背景や困りごとを理解し、ニーズを掴みやすいという強みがあります。だからこそ当事者にリーチし、安心して参加できるイベントやコンテンツをデザインすることが可能です。一方で自治体や民間支援団体は地域にさまざまな資源を持ち、次につながる制度や支援を提供することができます。当事者と支援者側が連携し互いに補完し合うことで、より良い支援の形がつくれると考えています。
支援を自治体や民間支援団体だけでなく、当事者や家族、地域の企業や商店、クリニック等と共につくっていく重要性については、理解が広がってきていると感じています。この報告書では、今回実施した5つの地域での取り組みについて詳録しました。
報告書では、2022年12月14日~2023年2月9日にかけて行った「【当事者・経験者対象】地域の支援に関するアンケート」の分析結果も掲載しています。49名の当事者・経験者の方にご協力いただきました、誠にありがとうございました。
今回の事業をひとつのモデルケースとして、官と民、当事者と支援者が連携するそれぞれの地域ならではの新しい支援の構築にご活用いただければ幸いです。

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