未完成の日々を想うブログ

NPO、社会、働き方…etc.について、考えたことなんかを書きます

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こんばんは。自己啓発ブログのつもりではないですが、今回は、生き方について考えてみます。ここのところ、セミナーに関する記事を集中的に書いていますが、セミナーや交流会の魅力を再確認する内容にもなるだろうと思います。

「幸運な偶然」の積み重ねが自分をつくる

プランドハプンスタンス理論」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? スタンフォード大学のクランボルツ教授の提唱したキャリア論で、日本語訳では「計画された偶発性理論」などと言われます。

初めてこの言葉に出会ったのは、コミュニティデザイナー山崎亮さんの著書、『まちの幸福論』。その中でキャリアデザインについて触れている個所がありました。
「若い頃に描いていた設計図とは違う人生でありながら、いまの自分の人生に満足している人たち。では、彼らがどういうキャリアでいまの人生にたどり着いたのかを尋ねてみると、ほとんどの人が「幸運な偶然」の積み重ねによっていまの自分があると答えた。」
そして、彼らの思考や行動には特徴があると言います。
「すぐにアクションを起こしたり、機会をつくって人と会ったり、新しいことに取り組んだり。そういう積極的な生き方が「幸運な偶然」を呼び込むということは、じつは多くの人が実感していることではないだろうか。」
思わず膝を打ちました。漠然と抱いていたイメージが、説得力を持って明言されたと感じました。


目標や数十年後のイメージに規定されない生き方

なりたい自分の目標を持つことが大事、とよく言われます。10年後、20年後をイメージしましょう、とも言われます。正直、なかなか苦手な考え方です。

目標を設定することの利点は、ゴールまでの最短距離を描けるということです。例えば、プロジェクトの目標、資格勉強の目標、トレーニングの目標などを決めるのは大事です。というより、必須だと思います。

けれども、何もかもに当てはまる万能な考え方ではありません。特に自分自身について考える際、目標は自分自身の視野や可能性を縛ってしまうことがあります。ゴールまでの最短距離を見据える視界は、とても合理的である一方で、とても狭い。あり得たかもしれないチャンスを不意にしてしまう可能性があります。

あまり自分を規定しないほうが良い。そう思っています。5年後すらどうなっているのかわからないのに、10年後はますますわからない。5年前の自分を想像してみます。今の自分はイメージ通りでしょうか。予期しなかった数多くの出会いや発見を経て、考え方も変わっているのではないでしょうか。

今から5年後を考えてみます。今からゴールの旗を定め、一直線に向かうべきでしょうか。未来をつくっていくのは、まだ見ぬ偶然の積み重ねです。効率性よりも、いろんな機会に足を運ぶことを選択する。それが幸運な偶然を引き寄せる、プランドハプンスタンス理論にもとづいた生き方です。


偶然という確率論で考えるならば、母数を増やす行動をとってみる

プランドハプンスタンス理論では、幸運な偶然を引き寄せる人の5つの特徴をまとめています。

  1. 好奇心:好奇心をもって、学びの機会を広げる
  2. 持続性:失敗しても諦めず、努力し続ける
  3. 柔軟性:状況の変化にあわせて、信念や行動を柔軟に変化させる
  4. 楽観性:どんな出来事も対処可能だと考える
  5. 冒険心:不確実性があっても行動を起こす

まずは、何はともあれ人に出会う機会を増やすことだと思います。世の中のあらゆるチャンスは、すべて人が起点です。

成功者はよく「運よく○○という転機に巡り合った」と言いますが、その裏には何百、何千もの出会い、チャンスがあったはずです。確率論を考えるならば、いかに母数をふやすか、ということ。幸運に出会える確率が1%だとして、週に1ずつ機会をつくっていても、手にするのに100週間かかってしまう。それよりは、毎週10の機会をつくって、10週で手にした方が良い。

色んなことに積極的に飛び込んで、いずれも真剣に向き合ってたら、いつの間にか、色んなことができるようになっていた。気づいたらこんなところまで来ていた。振り返ってそんなことを言える人生こそ魅力的ではないでしょうか。
 



少しでも心に引っかかるものがあれば幸いです。



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こんばんは。企画者目線からセミナー企画を考えるシリーズ番外編です。
「セミナー」とは、講演会、勉強会、研修会、ワークショップなど呼称に関わらず、参加者に対して学びを提供するすべての機会を含むものとします。 


勉強会、主催してみませんか?

仕事外で勉強会などを開催している人、けっこういます。私もその一人です。
会社の同志を集めて互いに勉強しあったり、異業種を集めて交流会を兼ねた勉強会を開催したり。5人くらいでも良いですし、がんばれば50人程度のものも可能だと思います。

そのための第一ステップとしては、仲間を見つけること。いない場合は、いろんな勉強会を探して、まずは参加者として参加してみるのが良いと思います。すでに会社内の自主勉協会があれば飛び込んでみる。あるいは、ネットで「セミナー」などで検索すれば数多くのセミナーが毎日どこかで実施されているのがわかります。

勉強会のスタイルは、主に2つあるかと思います。
1つは、ゲスト講師を呼んで話してもらうケース。専門的な知識、経験を学べるので、満足感があります。ただ、謝金等もあるので、参加費を募ったりと、資金管理が発生します。講師の選定やアポイントも悩みどころです。

もう1つは、仲間同士で講師役を務めるケース。例えば、講師役を持ち回りにして、あるテーマについて調べて発表するスタイルや、普段の業務の成功体験を語るなどのスタイルがあります。個人的には、いまテレビでやっている「しくじり先生」のように失敗談を共有する、というスタイルをやってみたいですね。

ほか、参加者同士の意見交換、ブレストを中心に行うケースもあるかと思います。自分が主催なので自由にやりたいようにやるのが一番ですが、ある程度の「型」に沿って実施したほうが実り多いものになるかと思われます。


もっと気軽に開催できる読書会

勉強会というとハードルが高いなと感じる方には、読書会、という形式があります。
皆で本を持ち寄って、そこから得られる知識を共有したり、本をオススメしあったり、というのが主流です。だいたい4~10人程度で行うものが普通です。まずは気の合う仲間と試してみると良いかもしれません。

ファシリテーターを務めるには少し技術がいりますが、「型」を学んで真似すれば、それほど難しくなく実践できるのではないでしょうか。世の中、たくさんの読書会がありますので、まずは自身が参加してやり方を盗んでみると良いと思います。

有名どころでは、Read For Actionなどが参加しやすいです(下記リンク参照)。実は読書会にも色んな「型」があるので、いろいろと参加してみると面白いと思います。


主催者のモチベーションは?

仕事でもないし、収入が得られるわけでもない。それなのにどうして勉強会なんて開催するの?と疑問に思う方もいるかもしれません。私の所見ですが、仕事外で主催者を務めている人々は、こんなところにモチベーションを感じているのだと思います。

  • 自分自身が成長したい、学びたい
    (主催者も学べることがたくさんあります。自分が積読書を片付けたいから、読書会を始めた、という人もいます)
  • 仲間とともに刺激を与えあって、高めあいたい
    (志を同じくする仲間と出会えるのは、何よりの価値ですよね。勉強会などを開いていると、自然と意識の高い人が集まってきます)
  • 面白いことがとにかく好き。そこからさらに面白いコトに発展すればなお良い
    (常に面白いことにアンテナを張っているような人たちです。ワクワク感を原動力にするってとても大事なことだと思います)
  • 社内の抱える課題などを、自分たちの手で変えたいと思っている
    (やはり、会社や社会は「人」次第です。内部の人材をエンパワーメントする、物事を提案して変革を起こす、といったことに価値を感じている人は少なくないです)
  • 人脈を広げたい
    (これは一番大きいかもしれません。今のSNS時代、人脈と評判は最大の資産だと思います。人脈を広げるには、主催者になるのが一番です)

人生は、行動するかしないかの積み重ねです。やってみたいなという気持ちが少しでもあれば、自ら主催する側にチャレンジしてみませんか?



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こんばんは。今回も企画者目線からのセミナー企画について。集客面におけるコツについて考えてみます。
なお、「セミナー」とは、講演会、勉強会、研修会、ワークショップなど呼称に関わらず、参加者に対して学びを提供するすべての機会を含むものとします。 


利用可能なネットワークを洗い出す

どんな企画であれ、いつだって悩みの種になるのが「集客」ですよね。もちろん、セミナーの性質によって適正人数というのはありますが、定員に達してほしい、というささやかな願いがなかなか叶わない。。

どうやって参加者を募るか。集客はネットワークが9割、と思っています。

宣伝の際のキャッチコピーや、チラシの美しさ、内容の面白さ、開催時期など数多くの要素がありますが、そもそも、そうした情報がアプローチをかけたい層に届かなければ意味がありません。テーマに対して関心を持つ層に対していかにリーチできるか、が最大のポイントかと思います。

ということで、集客にあたって、利用可能なネットワークを洗い出してみます。

ア.主催者のネットワーク
  • 主催者の持つ人脈は多ければ多いほど良いですよね。Facebook、Twitter、ブログなど、あらゆるツールを駆使して、募集をかけることになるかと思います。
  • ただ、あまり宣伝ばかりすると疎まれます。個人Facebookの場合、活動のPR投稿と、趣味・観光などオフモードの投稿は、半々くらいの割合がいいと聞いたことがあります。
  • 主催者のネットワークばかりで参加者が占められると、内輪な感じになってしまうので、できるだけ集客の協力者を募った方がいいと思います。
  • ちなみに、主催者というのは、最もネットワークを広げられる人種です。講師、参加者に最も認知される存在であり、断言しますが、多くの人脈をつくりたいなら主催者になるのが一番です。

イ.運営スタッフのネットワーク
  • 意外と見落とされがちですが、運営スタッフが持つネットワークも貴重な資産です。積極的に宣伝に協力してもらうよう、お願いした方が良いでしょう。ただし、ノルマ制などはやめておいた方が良いかと。気持ちの良い関係が一番です。

ウ.協力機関のネットワーク
  • 共催してくれる団体、パートナー団体を増やすというのも一つの手です。企画の設計をよく擦り合わせる必要がありますが。ほかに会場提供者、場合によっては地域の商工会議所など。リーチできる層を増やす、という発想で。

エ.地域の人脈が多い人、団体のネットワーク
  • 地域性のあるイベントを開催する際、主催者側が地域の人々にアプローチする術を持っていない場合があります。その場合、その地域で人脈の多い人や団体を探すことが大事だと思います。逆に、そうした協力者が得られない場合、断念せざるを得ないことも。

オ.講師のネットワーク
  • 講師が、「今度、このセミナーで講師やります」みたいに宣伝してくれる場合があります。SNSをよく活用されている講師で、そこから参加申し込みがあると嬉しいですね。

カ.過去の参加者のネットワーク
  • 過去に企画したセミナー等があれば、過去の参加者というのは大事な資産です。セミナー企画者にとって最重要なデータかもしれません。
  • 実際に参加したことのある人々なので、次のイベントへの参加率も高いといえます。いわば、コンバージョン率の高い顧客、とも言えます。過去の参加者の名簿を活用できるのであれば、使わない手はありません。
  • また、参加者自身が集客に協力してくれる場合があります。「このセミナー良かったよ」と吹聴してくれたり、Facebookで「参加する」ボタンを押して知人にイベントを知らしめてくれたり。周囲に言いふらしたくなるようなセミナーに出来れば最高ですが。

なお、以上のネットワークというのは、セミナー企画だけでなく、寄付や活動の協力者を募る際なんかにも役立つかと思います。


参加率を高めたいなら、一本釣り勧誘

単に告知をして待つだけでは、なかなか参加者が集まらなかったりします。そんなときは、能動的にアプローチを仕掛けるほかありません。

効果的な方法は、一本釣り勧誘だと思います。「あなたに来てほしい」と個別にメッセージを送ること。無差別に宣伝するより、ぐっと参加率が高まるはずです。これは、寄付を募るファンドレイジングで学んだことです。


あと、ウルトラCの方法として、大手メディアに掲載してもらうという方法があります。新聞や、多くの人が見ているウェブメディアですね。そう簡単なものではないですが。

これらに掲載されることで、広く認知してもらえるだけでなく、企画の信頼性が高まり、迷っていた人の背中を押すことに繋がります。これらの影響力は予想以上にすごく、あるメディアの掲載によって一気に参加者が増えるということはよくあるかと思います。

逆に言えば、大手メディアへ掲載されるくらいのインパクトがないと、受け身のPRでは集客には限界があります。その点から言って、集客に苦戦しそうな場合は、早めに能動的な働きかけを仕掛けていくことが大事かと思います。


以上、ご参考になれば幸いです。



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こんばんは、前回に引き続き、今回も企画者目線からのセミナー企画について。
なお、「セミナー」とは、講演会、勉強会、研修会、ワークショップなど呼称に関わらず、参加者に対して学びを提供するすべての機会を含むものとします。 


ワークショップの手法

参加者の学びを深めるワークショップについて、その手法はいくつかあります。参加者のコミットの度合いによって3段階に分けてみます。

1.席の隣同士、あるいは近所4人程度でペアを組む
←簡単なワークショップ。自己紹介、感想の共有など。講演会形式でも挟みやすい、ファシリテーター不要なので楽。聞きっぱなしの講演会の間に、ちょっとしたアイスブレイクとして機能する。

2.4~6人程度でグループ分けをして、意見交換を行う
←ちゃんとしたワークショップ。模造紙等を準備して、お題に対して、皆で知恵を出し合う。意見を発散させるブレスト形式や、意見を集約して発表する形式。ワールドカフェ方式やシミュレーションゲームの実施などバリエーションもさまざま。参加者に気づきを与える、アウトプットの機会を与えるのが主な目的。

3.5~8人程度でチームを組んで、長時間一緒に共同作業を行う
←本格的なワークショップ。1日または2日がかりで実施することもある。一つのプロジェクトを模擬体験するように、課題の設定からソリューションの提供までを、役割分担しながらチーム仲間と協力して実施することが多い。実践形式に最も近い手法。


ワークショップのプログラム

単にワークショップといった場合、上記の2がイメージされることが多いかと思います。4~6名程度で実施するワークショップで、よく見かけるプログラムのポイントを考えてみます。

ア.自己紹介
  • 自己紹介タイムをちゃんと取っておくのは大事ですね。1人1分程度の時間制限をアナウンスしておく。
  • ここでメンバーの名前をメモする人はワークショップ慣れしている人たち。普通の人は、たった一度の自己紹介で名前は覚えられないので、名刺交換を促すか、名札を用意しておくと良いかも。
  • 参加者の様子を見ながら、アイスブレイク要素を入れてみたり(「私、実は…」で自己紹介をさせる、他己紹介をさせるなど)。

イ.意見交換、ブレスト
  • お題を与えて、各個人の意見を発散させる。何をゴールとして、何に関して議論すべきか、はっきりと提示することが大切です。グループワークの前に、個人ワークショップの時間を設けても良いかと。
  • 4人程度であれば、進行を参加者に委ねても上手くいくことが多いです。
  • ただ、6人程度のグループだと発言者が偏ってしまいがちなので、ファシリテーター(進行役)を用意した方がいいかと思います(ワークショップ慣れしていない参加者が多ければ、なおのことファシリテーター役が必要です)。
  • 4~6人程度であれば、メンバーの役割分担をさせることは稀です。みな平等な立場で自由に意見を言い合ってもらうことが基本です。
  • ただし、議事内容を記録するファシリテーター役(書記役)がいないと、模造紙が活用されないことがほとんどです。模造紙を活用してほしい場合は、その旨を積極的に主催者側から声かけをすべきでしょう。
  • ブレストにあたって、「グランドルール」を設けることもあります。ワークショップ中のルールのことです。たとえば、他人の意見を否定しない、他者の発言に同意できる場合は大きく頷く、など。参加者からルールを提案してもらう、という形が一般的です。

ウ.意見の集約
  • それぞれのグループでどんな意見があがったか、集約して発表させる場合があります。その場合、発表の時間を設けること、発表者を決めておくこと、を参加者に予め伝えておいた方が親切ですね。
  • 単なるブレストだけでなく、グループとして1つの提案をする(たとえば、ある課題を解決するための政策を提言する等)、といった類のワークショップだと議論の密度が高まります。それなりの参加者の意識の高さが必要ですので、集客方法から工夫が必要です。
  • 自分のグループの意見を集約する際、他のグループでどんな議論があったのか、参加者をシャッフルして情報収集させる「ワールドカフェ」という方式があります。参加者の気づきが増える手法です。気になる方はググってみてください。

エ.議論内容の発表(発表を求める場合)
  • 発表時間は大体3~5分程度でしょうか。よほど変なお題でなければ、それなりの発表になるかと思います。全グループが発表する場合、個別に2,3グループを指名する場合、個人を指名する場合など、発表者の選定はさまざまです。特定のグループ、個人を指名するのは、進行役の力量がやや必要となります。
  • 発表後は講師や参加者からの質疑応答の時間を用意しても良いかと思います。新たな視点、気づきが得られる可能性があります。
  • 最後、どのグループ発表が良かったか、参加者が投票して優劣を競う、というプラスアルファのイベントを挟むことも可能です。講師からの総評なども良いですが、形式的なものになりがちなので注意。

ワークショップの質=参加者の質、だったりする

私自身、色んなワークショップに参加したことがありますが、ワークショップの質を決定的に左右するのは大きく2つだと感じています。

1つは、参加者が何を目指していて、次に何をすべきかがわかっていること。そうでないと、良く分からないグダグダな議論が展開されがちです(あえて参加者を混乱させる、という意図があれば別ですが)。そのために、ちゃんとプログラムを準備する必要がありますし、参加者と丁寧に共有する必要があります。

もう1つは、身も蓋もない言い方ですが、参加者の質です。良い参加者と一緒だと実りあるものになりますが、一方、議論を乱す人、独りよがりな人などと一緒だと実りは半減します。結局、ワークショップは参加者同士で学び合う手法なので、参加者の質=ワークショップの質、といっても過言ではないかもしれません。

そのために、集客の段階から、望ましい参加者が集まるような工夫をするべきと思います。たとえば、ワークショップで議論する内容を明示するだけで、参加者層はぐっと限定されます。講演会だと思って参加したらワークショップが始まった、というパターンは避けたいですね。心配な場合は、ちゃんとファシリテーター役を用意しておいた方が無難です。


以上、何かご参考になれば幸いです。



 
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こんばんは。前回に続き、企画者目線から効果的なセミナーについて考えてみます。
なお、「セミナー」とは、講演会、勉強会、研修会、ワークショップなど呼称に関わらず、参加者に対して学びを提供するすべての機会を含むものとします。 


セミナーの形態

前回のセミナーの3要素の次に考えたいのが、セミナーの形態ですよね。一口にセミナーといっても、色んな種類があります。

極端にいうと、1.講師が一方的に語りかける講演会2.ワークショップ中心の少人数型研修会があると思います。もちろん、その両者を混ぜ合わせた形も多数あります。

また、セミナーの範疇外かもしれませんが、その目的によっては、参加者同士の繋がりを重視した交流会や、メンターによる1対1のサポートあるいは相談会なんかも考えられます。体験型のツアーなんかも面白いかもしれません。

どうすれば想定している参加者にとって最も学びになるか、どうすれば参加者を望ましい方向に変化させることができるか。企画に制限がなければ、柔軟に効果的な手法を探っていきたいですね。


講演会形式、ワークショップ形式のメリットデメリット

プログラム内容は、基本的には講師の得意な内容を踏まえながら調整していくことになるかと思います。講演会形式をワークショップ形式と対比した際のメリットデメリットを考えてみます。
 

<講演会形式のメリット>
  • 大人数のセミナーも可能。30~50名程度の規模より大きくなると、ワークショップ形式はなかなか難しくなります(隣同士の簡単な自己紹介や感想の共有などなら可能)。
  • 参加へのハードルが低い。自分が参加して発言しなければならないというと、参加者の心理的ハードルがぐっと高くなります。また、定員数が多ければ多いほど、参加者は気軽に参加できると思います。
  • 準備および当日の進行にあたって、主催者側の負担が少ない。ワークショップ形式だと、模造紙、付箋、マジック、名札の用意や、ファシリテーターの手配などが必要になる場合もあり、講師や運営側との打ち合わせもより密なものが求められます。
  • ワークショップ形式に比べて、主催者側、講師側の技量がそこまで問われない。
  • めいっぱい、参加者のインプットの時間にあてることができる。

<講演会形式のデメリット>
  • 参加者が受け身になってしまう。というのに加え、講演会に参加する層はそもそも受け身の人が多い。セミナーの効果をどれだけ高められるか、が課題になりやすい。
  • セミナー開催後の参加者の変化が見えず、参加者、主催者ともに自己満足に終わってしまう恐れがある。ワークショップ形式では、参加者のアウトプットの機会があり、学びが深まりやすい。
  • 参加者側の反応を読みづらい。講師側にとっては、参加者の温度感がつかめないまま、セミナーが終了してしまうことも。主催者側も参加者の顔、感想がはっきりと掴めないので、手ごたえが湧きづらい。
  • 参加者同士の交流ができない。繋がりの機会を設けると、「人脈」という参加者のお土産を増やすことができますが、一方的な講演会だと難しい。名刺交換タイムなどを混ぜれば良いですが、ワークショップがあった方が仲良くなりやすいです。
  • セミナーの様子を収める写真のバリエーションが少ない。皆がワイワイとワークショップに取り組んでいる様子の方が、見栄えのよい開催報告が作りやすい。


それぞれ裏返すと、ワークショップ形式のデメリットとメリットになります。
ざっくりとした整理ではありますが、目的、内容、集客の3要素にあわせて、講演会とワークショップの強み弱みを踏まえて選択し、場合によってはうまくブレンドさせながら企画していくことになろうかと思います。


どうやって参加者の変化に繋げるか

講演会形式のデメリットとして「参加者の変化」が見えない、と書きました。

セミナーの企画側としては、参加者の満足度を追及するのも大事ですが、実際に参加者の行動の変化に結び付けたいという思いがあります。これはセミナー企画の永遠の課題、ともいうべき難題かと思います。

手法として、1.参加者に行動を約束させる(セミナー後に参加者が実施する一歩(ベイビーステップ)を宣言させるなど)、2.セミナー後のフォローを充実させる(フォローメールを送る、フォローアップの研修会を開催するなど)などは、実際的に参加者の行動を促す仕掛けになるかと思います。

それ以上の領域は参加者自身の問題という部分もありますが、その変革を後押しするのに最適な方法は何なのか。もう少しインパクトを高める工夫はないものだろうか。この部分をこれからも、深堀りして考えていきたいなと感じています。


以上、ご参考になれば幸いです。



 
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