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観たり聴いたり行ったりしたものの感想をだらだらと。。。

マジカル・ガール

マジカル・ガール(2014)
Magical Girl

20170512_02


2017.05.12.
鑑賞状況:やや寝不足
wowow 録画視聴
uzazo評価:★★★★☆


劇場公開当時、大変良い評判を聞いていて
観に行けなかった「マジカル・ガール」。

wowowで放送されていたので録画視聴してみました。


なるほどっこれは面白い。


どんな内容なのか知らずに観ていると
アレよアレよと全く知らない場所へと連れて行かれてしまう。
ストレートなフィルム・ノワールの傑作でした。

ニヒリズム的なユーモアを交えながらも
物語で巧妙に省略されている部分を想像させられ
ショック描写がほとんど無いにもかかわらず
見終わった後にはとても陰惨な物語を見た気分になる。

先が見えない暗闇の中を進んで行くような
この物語は詳細を知らないで観た方が楽しめるので
まだご覧になっていない方はココでお別れです。

wowowメンバーズオンデマンドでも配信されていますので
wowowに加入されている方は是非に。



余命わずかな娘の希を叶えたい父親が
金策に奔走する事でホンの少しのズレから歯車が狂いはじめる。

別に難しい話でもなくホントにストレートに面白い物語です。

フィルム・ノワールってファム・ファタールに
翻弄されてとんでもない世界に足を踏み入れてしまう物語ですが
見終わってみると2人のファム・ファタールの物語。

冒頭の

完全な真実というのは
常に答えが同じであり
つまり 2+2 は 4 なのだ


ジグソーパズルの最後のピースのありか

余命わずかな娘・アリシア と その父親・ルイス。
バルバラ と ダミアン

4人の運命のピースは常に答えは変わらない。と
冒頭で暗示させている事を思うとぞゾクッとしてしまう。


そしてどうしても「まどマギ」が重なって見えてしまう。

「まどマギ」のネタバレ入るのでご注意を。

「まどマギ」は魔法少女が成長すると魔女になる訳ですが
物語冒頭、少女として登場するバルバラは成長して魔女になります。
一方余命わずかな少女アリシアは魔法少女になった。

円環の理に導かれていく4人の物語。

そんな風に見えました。


そして物語冒頭、魔法少女であったバルバラ。

教師であったダミアンに授業中に持っていた
メモを読み上げさせられ「そのメモを渡しなさい」と
命じられるも渡す事は出来ないという。

「なぜなら持っていないから」

と、手を開くとメモが消えている。

ラスト・ダミアンは対になるように

「携帯電話を渡せない。なぜなら持っていないから。」

と手の平から消す。


ここで2人は対等の立場になれたのか?

決して対等にはなれていない。
なぜなら冒頭で少女バルバラが見せた魔法は
メモを手の平から消すことではない。

あの時に読み上げた言葉なのです。

読み上げるよう命じられたメモには
実は何も書いていない。

彼女の使った魔法は言葉そのものなんです。


この冒頭シーンを観た時に引っかかって
視聴後再度一時停止しながら確認しちゃいました。


これはボクが引っかかった印象的な部分なんですが
スミからスミまで丁寧に演出されていて
グイグイと物語に引き込まれてしまう。

名作だと思います。

20170512_01

作品情報
失業中の父親が、病気で余命わずかな娘の望みを叶えてやろうとしたことから、出会うはずのなかった人々が思わぬ運命に巻き込まれてゆく。ブラックユーモアに包まれた独創的なストーリーを、アニメや歌謡曲などの日本テイストが彩る。監督は、人気漫画『ドラゴンボール』を再解釈したコミックを出版するなど、日本のサブカルに精通したカルロス・ベルムト。初監督となる本作で、サン・セバスチャン国際映画祭グランプリと監督賞を受賞した。出演は「赤いブーツの女」のホセ・サクリスタン、「私が、生きる肌」のバルバラ・レニー、「世界で一番醜い女」のルイス・ベルメホ、本作でスクリーンデビューを飾ったルシア・ポジャン。


映画のストーリー結末の記載を含むものもあります。
12歳の少女アリシア(ルシア・ポジャン)は、白血病で余命わずか。そんな彼女の願いは、大好きな日本のアニメ『魔法少女ユキコ』のコスチュームを着て踊ること。文学の教師だった父ルイス(ルイス・ベルメホ)は失業中にもかかわらず、娘の最後の願いをかなえてやろうと、そのコスチュームを手に入れようとする。ところが調べてみると、それは7千ユーロもする高額商品だった。金策に奔走したものの、失業中の身ではいかんともしがたく、やむなく高級宝飾店への強盗を決意。大きな石で店の窓を叩き割ろうとした、まさにその瞬間。空からおう吐物が肩に降ってきた。それは、精神科医の夫と暮らしながらも心に闇を抱えた女性バルバラ(バルバラ・レニー)が、大量の薬を酒で流し込んだ結果、気分が悪くなって窓から吐き出したものだった。逃げようとするルイスを呼び止め、自宅に招き入れるバルバラ。汚れた服を洗濯すると、バルバラはルイスに抱いてくれるよう求め、2人は関係を持つ。翌日、ルイスはそのことをネタに、7千ユーロを要求してバルバラを脅迫。やむなくバルバラは、裏の仕事をしているかつての仲間、アダ(エリザベト・ヘラベルト)の元を訪れると、豪邸で暮らす車椅子の男の暴行に耐え、7千ユーロを手に入れる。その金を受け取り、アリシアにコスチュームを買ってやるルイス。ところが、魔法のステッキが足りないことに気付き、再びバルバラを脅迫。やむなく、豪邸を再訪するバルバラ。心身ともに傷を負ったバルバラは、自分と過去に因縁を持つ刑務所から出たばかりの元教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)に救いを求める。バルバラに会うことを恐れていたダミアンだったが、自分を“守護天使”と呼ぶ彼女の変わり果てた姿に心を決め、ルイスの尾行を開始。出会うはずのなかったアリシア、ルイス、バルバラ、ダミアン。やがて彼らの運命が交錯し、予想もしなかった悲劇へ向かってゆく……。


作品データ
原題 Magical Girl
製作年 2014年
製作国 スペイン
配給 ビターズ・エンド
上映時間 127分


スタッフ
監督 カルロス・ベルムト
脚本 カルロス・ベルムト
エグゼクティブ・プロデューサー ホセ・サマノ
プロデューサー ペドロ・エルナンデス・サントス 、 アルバロ・ポルタネト 、 アマデオ・エルナンデス・ブエノ
撮影監督 サンティアゴ・ラカハ
編集 エンマ・トゥセル
アソシエイト・プロデューサー マヌエル・ガルシア 、 カルロス・ディアス 、 ミケル・ベルネド 、 ボルハ・トレス 、 ホアキン・コルテス 、 フアン・エルナンデス
プロダクション・マネージャー モンセ・ラクルス


キャスト
ダミアン ホセ・サクリスタン
バルバラ バーバラ・レニー
ルイス ルイス・ベルメホ
アルフレド イスラエル・エレハルデ
アリシア ルシア・ポジャン
アダ エリザベト・ヘラベルト
オリベル ミケル・インスア
アデラ テレサ・ソリア・ルアノ

(c)キネマ旬報社

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