ウーゾの東京恋愛戦記

「さあ、ゲームの始まりだ」  30代半ばになってから恋愛市場に参入した男の軌跡。


「サージに行くとき、どのくらいのテクノロジーを使う?」
「テクノロジー?」
「何割がテクニック、何割がただしゃべっているだけかと聞いているんだ」
「そうだな。半々くらいだろう」俺は言った。
「俺は九十パーセントだ」

これは「ザ・ゲーム」に出てくる"スタイル"ことニール・ストラウスとグリンブルのやりとりだ。「半々くらいだろう」といっているのはニール・ストラウスで、九十パーセントといっているのはグリンブルである。グリンブルは会話のほとんどをテクノロジーで構成させている。

俺はグリンブルのパターンだ。テクノロジーに偏重しているといっていいだろう。ストリートでもアポでも、だいたいが決まった内容の会話を決まった順番で繰り出していく。会話の全てには女性を魅了するための理由があり、俺はそれらの意味をひとつひとつ説明することができる。

もちろん魔法ではないので、うまくいくときもあれば、いかないときもある。

このやり方がいいか悪いかといえば、両方の面がある。いい面は、何度も繰り返しているので精度が高まっていて、変な失敗は少ないということだ。だいたいの相手の反応も予想できるので、余裕を持ってアポを進めることができる。

悪い面は、柔軟性が低いということだろう。相手が想定外の対応をしてきたときに困ってしまう。ただ、それはそれで新しい経験なので、それ以降に活かすことはできる。

問題は他にある。

テクノロジーに頼るということは、テクノロジーがなければ女性を口説けないということでもあるのだ。これは俺の課題として認識している。

前述の「ザ・ゲーム」にはダスティンというニール・ストラウスの友人がでてくる。ダスティンは「生まれつきの魅力と動物的勘」を持っていて、自然と女性を魅了することができるという。こうした男たちのことをニール・ストラウスは「ナチュラル」と呼ぶ。

俺は多くのプレイヤーと知り合うなかで、「ナチュラル」にも出会ってきた。何も考えなくても女性を魅了できる100%のナチュラルもいた。また、ある程度は理屈を考えながら自然な流れで女性を魅了するナチュラルもいた。

今回のエントリの主役であるウィード氏 @wd_pua  は後者だ。

俺がウィード氏にはじめて会ったのは2016年の夏の終わりごろだった。LINEのグループチャットでやり取りをしていて、その流れから会うことになったのだ。

ウィード氏がアポの前に少し時間があるというので、たまたまその近くにいた俺は合流することにした。待ち合わせ場所のカフェに早めに着いた俺は、コーヒーを飲みながらツイッターをみて時間をつぶしていた。

そのカフェにはけっこう人がいたのだが、ウィード氏が店内に入ってきた瞬間にお互いに目が合った。特に目印などはなかったのだが、お互いにお互いがプレイヤーであることはすぐにわかった。不思議なものだが、この活動をしているとプレイヤーと一般人は見分けがつくようになるのだ。

つかつかと笑顔で俺に歩み寄るウィード氏。そして握手。

俺が持ったウィード氏の第一印象は・・・「さわやか野郎じゃねーか!」だった。「イケメンすぎてムカつくわ!」というやつである

LINEのやり取りやツイートなどでお互いのことはだいたいわかっていた。俺たちは無駄話は一気に飛ばして、お互いのピックアップ哲学について話し合った。

だいたい同年代で、仕事もそれなりに忙しいなかで時間を捻出して活動している。活動の仕方や考え方には違いがもちろんあって、それが俺には刺激にもなった。俺があまり活動していなかった「ウィードストリート」の状況を聞いて、俺の活動範囲が広がるという副産物もあった。

ウィード氏もストリートを主な活動のエリアとしていた。しかし、彼は俺からみると独特の方法論を持っていた。

一般的なストリートの活動は、夜19時くらいから渋谷などの繁華街で終電くらいまでやる、というものだろう。ところが、ウィード氏のメインスタイルは「昼ストリート」だ。それを「ウィードストリート」で行うという。

これは俺にはなかった発想だ。ただ、たしかにそこのエリア/時間帯はブルーオーシャンなのは間違いない。興味深い考え方だな、と思った。

念のためいっておくと、ウィード氏は夜のストリートもやる。昼限定ではないが、昼ストに対しての独自の考えを持っているということだ。

さらに俺が面白いと思うのは、彼のアポに対するスタンスだ。

上記の通り、俺はアポのときはテクノロジーで対応している。ところが、ウィード氏の場合はほぼ「適当」だという。話す内容も世間話程度らしい。ルーティーンもなく、普通に飲んで、普通に話をして、店を出て、「行こうか」といって手をつないでホテルにいくだけだそうだ。

俺にはまったく理解ができない。

俺はウィード氏に聞いた。

「それって相手がホテルの前でいやがったりしませんか?」

「だいたい大丈夫です」とウィード氏。

「だいたいってことはダメなときもあるわけですよね?」

「ありますね」

「どうするんですか?」

「そしたら帰りますね」

「いわゆるグダ崩しみたいなのは?」

「しませんね」

・・・クールすぎる!

ウィード氏は週刊金融日記も購読しているそうだが、本人いわく「読んでるだけ」だそうだ。技術的な参考にはしていないらしい。ウィード氏はアポに至るまでは理屈があって、アポ以降は自然体で過ごすという「アポ以降はナチュラル」スタイルなのだ。

ウィード・メソッドに感化された俺は「そんなことがあるのか!」と真似をしようとしたことがある。アポのときに世間話だけをしてホテルに行こうとしたのだが、当然のように断られてしまった。そのときは俺も「まあそうだよな」と思ってすごすごと帰宅した。

見た目だけの問題ではないはずだ。これは男であれば誰もが認めると思うが、イケメンだからといって誰もがナチュラルにモテるわけではない。むしろ非イケメンでもナチュラルがたくさんいるのが事実だ。

ナチュラルなプレイヤーはだいたいが「適当でいい」とか「考えすぎはダメだ」という。ナチュラルなプレイヤーはおそらく何も考えずに、それこそ自然にテクノロジーを駆使しているのだろう。「考える」=「不自然」なので「考えるな」というのだと思う。

それは最終形態だし、素晴らしいと思うが、自然なことを自然にできないほとんどの男(俺もそうだ)は、頭で考えながら活動をするしかない。非ナチュラルだからといって悲しむことはない。他の方法で女性を魅了することはできるのだから。

さて、このようにナチュラルなウィード氏に対する憧れるのはあるのだが、彼はナチュラル過ぎて意味不明な行動をすることもいっておかねばなるまい。

・口説いている最中に寝てしまい、起きたら女の子がいなくなる。
・わざわざパーティに行っているのに、男とばかり遊んで女の子はからかうだけ。
・突発的に斬新すぎるオープナーで声をかけはじめる。
・コンビ連れ出しするも、俺と知り合った理由とかの設定が適当で女の子から引かれる。
・会うときはだいたい穴が空いたTシャツを着ている。
・そもそもまだ寒いのにTシャツで出歩いている。
・ツイッターアカウントの名前にしょっちゅう@●●をつける。
・ツイッターアカウントのアイコンを意味不明なものに変える。
 
この辺はまさにポンコツアカウントの真骨頂というべきところだろう。俺は決して影響を受けないようにしたい。
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結局のところナチュラルの方がモテるのか、非ナチュラルの方がモテるのか?いまのところ、ケースバイケースとしかいえない。

俺は俺のやり方で活動しようと思う。他のプレイヤーは参考になるし、刺激になるが、最後は自分次第なのだから。

そして、俺のフィールワークは続く。

― 都内、某駅。


俺はある女性を待っていた。女優の杏に似た彼女のことは「杏子」と呼ぼう。

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杏子と知り合ったのはアポから遡ること約一か月前のことだった。その後、LINEのやり取りを重ねてなんとかアポに至った。


杏子は主導権をなかなか取らせてくれない。LINEでも既読がなかなかつかず、食いつきの有無が判断できなかった。彼女はこのゲームのセオリーを知っている。かなりの恋愛経験を重ねている女性であることを俺は認識した。


杏子は単純に美しいというだけではない。オーラがあった。いままで知り合った女性とは違うタイプだ。俺もこの1年半の活動で経験は積んだつもりだが、それでも彼女とのアポに緊張していた。いや、素直に認めよう。びびっていた。


一緒に楽しく飲めるだけでもいいんじゃないか・・・そんな気持ちが俺を支配しようとしてきた。弱気になってしまう。


そんなとき、ある言葉が俺を励ましてくれた。


「練習は本番のように。本番は練習のように」


そう、これは本番だ。だからこそ練習のように気軽に行こう。失敗してもいいんだ。失うものはなにもない。これを何度も自分に言い聞かせた。


待ち合わせ場所で彼女を待っていたとき、メッセージが来た。


「10分くらい遅れそうです」


いつものことだ。いい女はだいたい遅れてくる。


行きかう男女をみながら、俺はぼんやりとその日の流れについて考えていた。その日予約したレストランでは何度もゴールを生み出してきた。うまくいったときには何をオーダーして、どのような会話をしたのかを思い返した。


しかし、今日の相手はこれまでとは違う。過去の成功はおそらく参考にならないだろう。これまでの自分を超えられるかどうか。それがカギになるはずだ。


そんなことを考えていたとき、杏子が姿を現した。彼女は笑顔だ。そして俺も背筋をピンとのばして笑顔を返す。


・・・かわいい。


俺の鼓動が高まる。緊張してくる。(こんな子とゴールできるわけがない)と俺の中の弱気なAFCが囁いてくる。


いや、弱気をみせたら終わりだ。(できる!)と自分に言い聞かせる。


ふと彼女が持っているバッグが目にはいってきた。俺も知っているブランドのバッグだ。その大きさやデザインからだいたいの値段が察せられる。そのときの俺の全身のコーディネートを全部足しても、そのバッグひとつの値段にもならなかっただろう。彼女の収入では買えないはずだ。いったい誰に買わせたのか・・・やれやれ。


会ったときからゲームは既にはじまっている。主導権を奪わないといけない。


「そのワンピースかわいいね。今日は俺とのデートだからおしゃれしてきたの?」


「え?いつも通りだよ」


そうはいいながらもまんざらではない様子だ。


最初の段階でほめつつも俺の主導権を示し、さらにはこれがただの食事以上の「デート」であるということを暗に認めさせた。悪くないスタートだ。


そしてレストランまで一緒に歩いた。


ウーゾ・プロトコルの根幹をなすこのレストランに連れてきた女性は(お世辞もあるだろうが)だいたいの子が「いいレストランだね」という。そして俺は今回も同様の反応を期待していた。


しかし、杏子の反応は違った。


「なんかチャラいレストランだね。合コンしててうるさい」


彼女の印象はよくなかったようだ。


たしかに、下品なグループが合コンをしていて、AFC風の男が大声で騒いでいた。これまではそんなことはなかったのだが、レストランの客層が悪くなったのだろうか。


(よりによって今日じゃなくてもいいのに)と思いながら、俺は彼女を予約した席にエスコートした。


慣れた流れで飲み物と食事をオーダーして、杏子と乾杯した。


これまで何度も繰り返してきた順番で会話をまわしていく。お酒もすすむ。ふんふんと杏子の話を聞く。


しかし、いつもと違う点があった。


まったくIoIが無いのだ。


杏子は気持ちよさそうに話しているが、すべて彼女自身に関する話だ。俺への興味を感じない。俺への質問もない。


恋愛トークへ誘導しても、過去のハイスペ彼氏の話やデートで行った高級レストランの話ばかりがでてくる。


アルファな態度でふんふんと話を聞くが、一向にロマンチックな雰囲気にならない。


そうこうしているうちにメインディッシュが来た。彼女が取り分けてくれるのを見ながら、俺はどうしたものかと考えていた。一般的に女性8割男性2割の割合で話すのがよいとされる。しかし、今回は杏子が9割5分話をしている。俺はただの相づちマシーンだ。


ここから挽回できるのか?


俺はこれまでに読んだ様々なブログの中から似たシチュエーションを思い出そうとした。いくつかヒントになるものを思いついたが、まずは主導権を取らないことには話にならない。そのためには「軸」をずらすことだ。


そんなことを考えていたとき、たまたま俺が行ったことのあるレストランの話題になった。(チャンスだ!)そう思った俺は彼女の意見に同意しながらも、「軸」を変え始めた。


「たしかにあそこのレストランはおいしかった。雰囲気もすごくよかった。けど、俺は何を食べたかよりも、どういうときに食べたかの方が大事かな」


「大変な仕事を終わらせたあとの一杯のビールはすごくよく覚えている」


「好きだった彼女との食事はこういう感じだった」


レストランという「情報」から経験という「情緒」へと「軸」をずらせて、少し話のムードを変えることができた。


彼女のさまざまな経験について聞く。子供のときの話。仕事をして大変だったときの話。


普段はしないであろう深い話に入っていく。悪くない流れだ。しかし、まだ杏子のペースのままだ。このままだと「楽しかったです」といって、友達フォルダに入れられてしまって終わりだ。


俺はその他大勢の男とは違うことを伝えないといけない。彼女の感情スイッチを押さないといけない。そのために俺はここにいるのだ。


一気に状況を変えて俺がここから勝負を決めるには、ひとつしかない。



ネグだ。



しかも強烈なネグがいる。杏子に嫌われる寸前まで彼女を否定して、感情を大きく揺さぶるしかない。


ただ彼女の悪口をいっても仕方が無い。嫌われるだけだ。好意を含ませた強烈なネグをいうのだ。


俺は笑顔の下で考えた。この状況。これまでの会話の内容。なにが刺さるのか。


そして、俺は勝負にでた。


彼女の目をみてふんふんと話を聞いていた俺だったが、目をそらした。そして相づちをやめて、テーブルの上のフォークを見た。


ここまで築いてきたラポールをいったん崩す。


数秒後。


「どうしたの?」と杏子が聞いてきた。


俺は目線を彼女に戻して、さらに数秒黙った。


そしてこう言った。


「ごめん、途中から話を聞いてなかったよ」


そして俺は告げた。俺が彼女に好意を持っていること。会うことを楽しみにしていたこと。しかし、彼女の話す内容では本当の彼女を知ることはできないこと。


「本当の杏子はどんなひとなんだろう?」


そういいながら俺は彼女の手を握った。


「え?自分でもわからない」と彼女はいった。手を握ったことに対する抵抗はない。


手を握りながら、俺はじっと彼女の目を見つめた。そして「素直じゃないのかな?」といいながら彼女を抱き寄せた。


「わたしは素直だよ」と杏子。嫌がっていない。


「俺も素直だよ。だから素直に自分の気持ちにしたがって行動するんだ」


そしてクロージングに欠かせない決めつけルーティーン。そこから、このレストランの特徴を最大限に生かしたいつものボディタッチルーティーンへ移行。


最大限に盛り上がってきた。行ける!そう確信したとき。








「ドリンクのラストオーダーですが?」







まさかの店員登場・・・まったく空気を読んでくれない・・・。


笑いながら俺は「いえ、もういいです」と店員に伝えた。心なしか店員も気まずそうだ。


隣をみると杏子も笑っている。しかし、悪い雰囲気ではない。店員が来たことでむしろ空気が親密なものになった。いけるときはこんなこともプラスに転じるのだ。


店員が去った後、「そろそろ次に行かないといけないかな?」といって俺は杏子にキスした。


濡れた目で杏子は「次の店は決めてるの?」と聞いてきた。


俺は「二人きりになれるところ」と答えた。




そして俺はゴールした。




アポにたどり着くまでの段階から、今回はゴールできないだろうと何度も思った。アポでも諦めかけたが、最後までいい意味で緊張感を持ちつつリラックスして臨めたことがゴールにつながったと思う。俺は自分の成長を感じた。


いけそうだと思ったときでも油断すればあっさりと断られるときもある。かといってガチガチにいつも緊張していてもだめだ。常に平常心でいられればいいのだろうが、俺はまだそのレベルに無い。


「練習は本番のように。本番は練習のように」


このマインドで少しずつ前進するだけだ。


そして、俺のフィールドワークは続く。



ふとしたときにフィールドで出会った女性を思い出すときがある。

何百人に声をかけて、何十人とアポをして、 そのうちの何割かとゴールしてきた。 全員の名前を憶えているわけではない。ただ、 ゴールの結果にかかわらず、 彼女たちとの会話のなかで出てきた映画や音楽に触れたときに記憶がよみがえる。

そして俺は考える。

彼女たちはなぜ俺についてきてくれたのだろう。

逆の立場になって考えてみる。

俺が道を歩いていて(あるいは友人とバーで飲んでいて) いきなり知らないひとに声をかけられたら、ついていくだろうか?

答えはNOだ。絶対にNOだ。 相手が男女を問わず絶対についていかないし、 ましてや二人きりで飲んだりはしない。

ただでご飯が食べられるから?ただでお酒が飲めるから?

俺ならそんな理由ではいかない。また、 結果的に俺が支払うことが多いが、 俺はアポをとる段階では決して「ご馳走するから会おうよ」 などとはいわない(プレイヤーは媚びないのだ)。 このため彼女たちの目的がタダ飯やタダ酒とは考えにくい。

ある女性にいわれた。

「ナンパできるなんてかっこいい。 わたしがオトコなら絶対にナンパする」

この言葉を聞いたとき、俺はしびれた。口では「 ナンパじゃないよ、出会いに積極的なだけ」といったが、 彼女の言葉にひかれた。

その言葉を全て信じるわけではないが、 彼女にはワンナイトの経験はないとのことだった。 職場で知り合ったオトコとつきあっていたが、 一か月で別れたと教えてくれた。 その彼氏とはゴールしなかったらしい。

「なぜ?」と俺は聞いた。

「なんとなくそういう気持ちにならなかった」と彼女はいった。

結果的に俺は彼女とゴールした。

声をかけてから一緒に過ごした合計時間はアポを含めて3時間くら いだろうか。一か月つきあってもゴールできないこともあれば、 つきあってもいないオトコと数時間でゴールすることもある。 彼女に理由を聞けば「なんとなく」といったことだろう。

「なんとなく」

この言葉に翻弄されるオトコがどれだけいることだろう。 俺もその中の一人だ。

女性が「なんとなく」というとき、その言葉にウソはないと思う。 本当に「なんとなく」としか思っていないのだろう。 自分でも理解できていないのだ。なぜ自分が「なんとなく」 連絡先を交換したのか・・・なぜ自分が「なんとなく」 ホテルに行ったのか。 そこには言語化できない感情があるのだろう。 それをあえて言葉にしようとすると「なんとなく」になるのだ。

俺はフィールドワークを通じて「なんとなく」 にはグラデーションがあることを知っている。 完全にNOを意味する真っ黒な「なんとなくナンバー1」から、 ゴールした後にベッドのなかで聞く真っ白な「 なんとなくナンバー100」へのグラデーションだ。

「なんとなく」が黒しかなければ、 イケメンでもなければ若くもない俺のようなプレイヤーにはチャン スがない。しかし、グラデーションがあることで、 とっかかりからゴールへつなげることができる。女性の「なんとなく」 を俺のトークや仕草で濃いグレーから薄いグレーへと移すことができるのだ。

彼女たちはオトコの服装をみて「なんとなく」 の段階を8ポイント下げたり、 自信ある態度に接して11ポイント上げたりする。 そしてあるポイント(しきい値)を超えたときに女性は「女の顔」 を見せるのだ。

俺と過ごした時間を通じて、女性の気持ちはずっと「なんとなく」 なのだろう。ただ、それでも俺に心と体を開いてくれる。それは、 俺が積んできた経験や先人達が築いてきた技術のおかげで「なんとなく」のポイントを変えることができるからなのだと思う。

「なんとなく」の「しきい値」については、 考慮しなくてはならない重要な点がある。それは、 同じ女性でも日によって、 あるいは同じ日の中でも変動するということだ。

オトコには性欲がある。これは周知のことだ。そして、 オトコの性欲は基本的に物理的なものだ。いってしまえば「 発射したい」という一点に集約される。 さらにいえば常に発情しているような状況だ。 良くも悪くも一定している。固定相場制だ。

女性にもオトコと同じか、 場合によってはオトコ以上に性欲がある。ただ、種類が違う。 女性の性欲はより精神的なもので、 かつ波があるのではないかと思う。 低くなる時もあれば高くなるときもある。 月経で波があることはよく知られている。 さらには一日のなかでも波があるのではないかと俺は思っている。 変動相場制だ。 
 
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女性の性欲には波があって、それが「しきい値」 を大きく左右する。平日の昼間で仕事をしているときは「 しきい値」は高くなるだろう( その状況がいいという女性もいるとは思うが)。その一方で、 リラックスしてお酒を飲んでいるときは「しきい値」 は低くなるだろう。

変動相場制の女性の性欲にあわせてオトコはプレイしなくてはなら ない。あるいは、 プレイ環境を整えるところで勝負は決まっているのかもしれない。

最初の入口(恋愛工学でいうところのAフェーズ) がクリアできていれば、あとはこの「なんとなく」 との戦いなので、基本的にゴールできると俺は考えている。 ロマンチックな雰囲気、洗練された言葉、自信のある態度・・・ アポでこれらを表現できれば、そして、「波」 を適切にとらえることができれば、必ずゴールできるはずだ。

・・・ただ、実際にはそうはうまくいかないときもある。 何かがかみ合わないのだ。

我々は経験を積み、オトコを磨き続ければ、 100発100中になる日がくるのだろうか?

その答えは俺にはわからない。誰にもわからないだろう。 できることは、ただ挑戦し続けることだけだ。

そして、俺のフィールドワークは続く。

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