2016年05月22日

ボトルネック

作:米澤 穂信

金沢に住む高校生が主人公。

ある日彼は、中学時代に亡くなった恋人を弔う為に「自殺の名所」東尋坊を訪れる。
しかし彼女が落ちた崖の上から花を投じようとした彼は、強風に煽られてそこから落ちてしまう。

気が付くと金沢市内の川辺りにある公園のベンチに横たわっていた。
財布に東尋坊の最寄り駅からの復路切符が未使用で入っていることから、東尋坊へ行ったのは夢ではなさそうだ。

訳も分からず自宅へ帰った彼は、そこで見知らぬ女性と出くわす。

彼女との会話によって、どうやらここは彼女が産まれた為に自分が存在しない平行世界らしいとの結論にいたる。

彼女が居て自分が居ない事で、世界にはどんな影響があるのか?
元の世界に帰ることは出来るのか?
そして自分は元の世界へ帰りたいのか?

タイトルの「ボトルネック」は花瓶の首の事で、細くなっている為に流れを滞らせる欠陥部分をさす。

彼女と行う二つの世界の間違い探しで何を得て、失うのか。

全体的にダウナーな感じで進んでいくストーリーと、盛り上がらない展開。
それも狙いということなのかも知れないが、個人的にはイマイチ入り込めなかった。

取り敢えず「自分のことキライ」な人にはお勧めしません。
  
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2016年05月16日

睡蓮

33ef9e2f.jpgきれいに咲きました。

例年通り、稲も植えてあります。
  
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2016年05月09日

深山の桜

作:神家 正成

南スーダンに派遣された自衛官を主人公にした推理小説。

自衛隊宿営地内で発生する携帯ゲーム機や缶詰等の盗難事件。
その調査を行うのは定年間近の准尉と若い士長のコンビだ。

作者は元自衛官であり、宿営地内での階級や所属による人間関係、備品の取り扱いや習慣等のディテールが非常に細かい。

ただその細かさ故に、前半部分では何度か瞼が重たくなった。

オネェが入った調査官が派遣されてきたり弾薬の紛失が発覚したり、宿営地での武力衝突が発生したりしながら物語りは怒涛の後半へと突入していく。

PKO法で、紛争地帯への自衛隊派遣は認められず、戦闘行為も自衛の場合意外は認められない。
たとえ目の前で民間人が武装勢力に襲われていたとしても、救出に向かうことすら許されない。

海外からの圧力と国内世論の狭間にたって、非常にいびつな形で任地に赴く自衛官達は、誰に知られる事もなく深い山奥でひっそりと、それでも美しく咲き誇る桜のごとき矜持を胸に日々を送る。


これは真っ直ぐにただ誠実に有ろうとする人が、政治的建前に翻弄され傷つき、歪み、それを訴えようとする物語りに見える。

集団的自衛権を認めましょうという安易な事ではない(と思う)。
憲法改正にせよ法整備にせよ、本当にそれが必要だと思うなら信念を持って正面から取り組み、誠心誠意の説明を尽くすべきである。
それをせず、中途半端なごまかしを繰り返す事によって却って内外の信頼を損ね、現場に理不尽が降り注いでいる状況が切に伝わってくる。


物語りには世の中を変える力がある。とは作者の言である。
それが事実か否かは判断出来ないが、少なくともそれを信じて送り出された本作には、訴えかける力を感じる。
  
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2016年05月05日

ふじ

03ccae82.jpg旅先の島根の道路脇から苗をさらって来て(知人の管理する私道で許可貰ってます)から丸8年。
毎年春に「今年こそ」との期待をかけては裏切られ続けてきた。

が、

この春ようやく花を咲かせてくれた。
といっても4房だけ。

それでも蜂蜜みたいな甘い芳香がベランダを漂っている。
  
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2016年04月28日

「こでまり」に

9c3f95d8.jpgてんとう虫。

ということは、やっぱりいた。
あぶら虫がもうたかっている。
  
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2016年04月23日

バチカン奇跡調査官~ソロモンの末裔

作:藤木 稟

歴史的聖遺物にまつわる謎を追いかけるミステリー。
バチカンに所属する奇跡調査官(世界中で発生する奇跡がトリックや自然現象ではないか調査する役職)の神父コンビが主人公。

エチオピアの正教会のいくつかにはモーゼが神の掲示で作ったとされる箱(インディジョーンズの「アーク」がこれらしい)があり、その内の一つの近くで発生した奇跡を写した写真の調査に向かう二人。
そこから冒険が始まるのだが、その箱の遺失や管理する聖職者の失踪と、物語は別の展開を見せていく。

更に失踪した聖職者を追ううちに殺人事件に巻き込まれ、あげく砂漠に放り出され放浪する羽目になる。

その度にコンビの一人で日系の平賀神父が持つ、およそ職業と無関係な知識によって危機を脱していく。

これが「MASTERキートン」まんまである。

神父のファミリーネームが「平賀」という所からして符合を感じていたのだが、読み進める内に確信に近くなり、砂漠放浪の箇所では開き直りというかむしろ潔いというか。

「MASTERキートン」を読んだことのある人は「タクラマカン砂漠」のエピソードを思い出していただければ充分。
小道具がネズミから虫やバオバブになっていたり、最終的に旅行者に救出される位のアレンジはあるものの、軍隊経験のない平賀キートン太一がそこにいると思って間違いない。

古い作品だしマンガと小説なのでジャンルも違うのだが、ここまで被らせるのはもう確信犯であろう。
浦沢直樹さんには許可貰ってるんだろうな、と却って心配になってきた。


途中から「もしかして」と思っていたのだが、実はシリーズ物で過去に結構な数が刊行されている事を読後に確認した。
前作を未読でもあまり困らない所は好感が持てる。
  
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2016年04月19日

すみれすみれ?おだまき

360e5d26.jpg出前がオダマキ、奥がすみれ。
オダマキの足元にすみれみたいな白い小さな花。

オダマキは花屋で買ったのを一度植えたら後は勝手に増殖しだした。
すみれは道端で一株引っこ抜いて植えておいたのが、これまた勝手に増殖している。
すみれみたいなやつは小鳥が種を運んで来たらしく、いつの間にか増殖していた。

どれも放置していると際限なく増え続けそうなので、種が出来る前に摘んで摘んで摘みまくることにしている。
  
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2016年04月11日

ドローン.コマンド 尖閣激突!

作:マイク・メイデン

タイトル通り、尖閣諸島を巡る日米中の軍事衝突危機を題材としたクライムアクション。

中国が開発した新兵器によって海洋上の軍事パワーバランスが崩れ、強気になった中国軍部が尖閣領有を断行しようと動き出す。

中国の覇権主義、アメリカの国内事情、日本のアイデンティティー。

それぞれの国の軍部や政治家の立ち位置と力関係、個別の信念や欲望がない交ぜになり、状況は最悪の方向へ進んでいく。

それを阻止すべく活躍するのは米大統領に派遣された元CIAエージェント。
困難なミッションに立ち向かうタフガイぶりは「いかにも」といった感じ。

スパイアイテムが役に立ったり立たなかったり、人間関係が救いになったりならなかったり。

題材が尖閣問題だけに日本の首脳陣も複数登場する。
そのパーソナリティーにあからさまな不自然さは感じなかったが、地下闘技場にはやり過ぎ感が否めない。
そして作中に死人がやたらと多いのがいただけなかった。


もちろんドローン、つまり無人で運用されるマシーンが空に海にと活躍する。
そのテクノロジーに心踊ってしまうのは、男子の習性として当然だろう。


最後にアメリカ人の作者が、日本は核武装すべきと考えているように感じられ、自分にはやや意外な発見だった。
  
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2016年04月08日

いずれ菖蒲か杜若

44d6c5c0.jpg引き続きベランダからのお届け。

いや、まぁアイリスなんですが。

これは花をつける株が年々増えている。

そろそろ間引いてやんないと際限ないかも。
  
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2016年04月07日

さくら

510e7902.jpg今年も満開。

とはいえ密度は今一つか。

歳を重ねる毎に咲かせる花も増えていくのかな。
  
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