★離島編・伊平屋島その105(完)〔七色の島〕

その104より続き

縦に長い伊平屋島には、

５つの集落があります。



それぞれの集落には、

とてもわかりやすい案内板があり、

集落内が一目瞭然。

お店や名所なども詳しく載ってますよ。


それぞれの集落を散策すれば、

こんな素敵な景色に出会えますよ。

赤瓦や灰瓦の古民家を取り囲む、
石灰岩(サンゴ)の石垣。

この昔の沖縄らしい風景は、

これまで訪れた15の離島の中でも、
隣の伊是名島と並んで一番多く残っていたかも。

共に古い歴史のある島ですからね。


石垣にちょこんと乗ってる貝殻は、
火除けの効果があるスイジ貝。

他にシャコ貝やタカセ貝等が飾ってあるのもよく見ました。

一番貝殻が多かったのもこの島だったかも。


毎日の浜辺の散策が本当に楽しかった。

初めて目にするような貝殻もいくつか拾えました。


ボクは現在、
貝殻に絵を描く《貝殻絵画》に夢中です。


豊富な貝殻と、
豊富な漂着物は、
ボクに
豊富な発想を与えてくれました。


浮き玉に描きだしたのもこの島から。

描いて、
つなげて、
ぶら下げて、
組合わせ色々。

これは、
お世話になった『上原』さんへプレゼントしました。

港のお土産屋と、
自宅の刺し身屋には、
毎日新鮮な魚介類を並べてますよ。

港に貝殻絵画を置かせてもらったのも…
島の色んな人たちから貝殻絵画の依頼を頂けたのも…
空き家に住めるようになったのも…

全て上原さんのお陰です。
本当にお世話になりました。


漁船の名前は夢乃丸(ゆのまる)

次男さんの娘の名前の夢乃(ゆの)から。

［夢乃丸で・今日も大漁・ゆいま～る］


※ゆいま～る
(沖縄の方言で『助け合い』とか『結び付き』という意味)

…

…

島のマンホールは…

念頭平松(ねんとうひらまつ)
樹齢260年の巨木。


《きれいな水で 住みよい村に》

って書いてあるよ。


でもこの島には、

住みよい村にする為の、
きれいな水がちゃんとあります。

ここはダム。

ほら、
ちゃんと書いてあるよ。

『山がある 海がある 自然がある 』

まさにその通りの眺め。


遥か遠くには、
島の最北端の灯台が見えてる。

あまり知られていないけど、
沖縄県の最北端の有人島でもあるんですよね。




古いモノが多く残っている一方で、

新しいモノも多くあります。

月夜に走る『ムーンライトマラソン』
以前このブログでも紹介した
『かかしまつり』
『島人の白看板』

等々。

これらはきっと、
これから有名になっていく事でしょうね。

最北端の名と共に。

…


古い色と、
新しい色と、

色んな色が混じって、

七色に輝きました！



97日間の、

七色の日々をありがとう！
↓

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★離島編・伊平屋島その104〔島を出る日〕

その103より続き

ついに来てしまった…

97日間も過ごしたこの島を…


旅立つ時が…

…

…

およそ１年前から離島巡りの旅を初めて、
ここ伊平屋島が15島目です。


その15の島の中で、
ここが一番長く過ごした島となりました。


これだけ長い間過ごせたのには、
もちろんそれなりの理由がある。

１つは《島の人たちの優しさ》

１つは《島の中を巡る楽しさ》

そしてもう１つは…

《住む環境に恵まれた事》

ですね。

…

最初の１ヶ月間は、
普段の旅と同じくテント暮らしでした。


ところが…

南国沖縄とはいえ、
真冬の夜には寒くて何度も目が覚めたり…

連日の大雨によりテントの底から浸水したり…

大量発生したヤスデのニオイに気分が悪くなったり…

なので、
丁度１ヶ月目に島を出るつもりでいました。


ところがところが…

「空き家があるから、
そこに住めばいいよ」

とのありがたい声を頂いた事により、

その後２ヶ月間以上も快適に過ごせましたね～。


住み慣れた我が家を最後にお掃除。

電気も水道もなくて、
ネズミだらけで、
くさいけど、

屋根と壁と布団があった。
陽当たりも良かった。

部屋ってありがたいね。
家ってありがたいね。

…

フェリーの時間まで集落をブラブラ。

…

おっ!?

あれは…
あの人は…

こんにちは！
たまねぎさん！
はじめまして！
今日で島を出ます！
さようなら！


とてもいい笑顔の女性だね。

もっと早く知り合いたかったな。

…
…

前々回に載せた、
伊平屋動物園の名犬『チヤピー』とは大の仲良しです。


そして、
他にも仲良しの犬が居るんですよ。


港のすぐそばの食堂で飼われているフサフサの白犬。

ニッコリ。

いい笑顔で見送ってくれたよ。


名前は…なんだっけ。
前に聞いたけど忘れた。

…
…

この日から、

世間はまさにゴールデンウィーク突入。

その為、

港では島へと来るフェリーに対して、
村の青年たちによるエイサーでお出迎えをしていました。

まいおどるせいねんたち。

たなびくこいのぼりたち。

みんないろとりどりだよ。


これは観光客にとっては最高のおもてなしだね。

ゴールデンウィーク初日にして、
一番の思い出になりかねないよ。



デッキから、
次から次へと人が降りてくる！

こんなに沢山の人が降りてくるのは、
この日初めて見ましたよ。

そして１列に並んでお出迎えをする、
11人の青年たち。

お疲れ様でした。
カッコ良かったです！


そして、
観光客のみなさん。

伊平屋島で更なる素敵な経験していってね！

…

…

午後１時。

いよいよ出航の時…。



先月にも１度島を出ているけど、

やはり今回は特別だ。

…

97日もの間。

ありがとう。

楽しかった。

さようなら。

またいつか。


また来たい。

…


《ボーーーーーーーー》

っと汽笛が鳴り響き…

段々と離れていく港…
…
…

…
…
さっきまでは…

あんなににぎやかだったのに…


だーーーれひとり居ないよ…
…
…
…
…
…
いや。

居るよ！


こいのぼりが！

ふた家族分のこいのぼりが!!

身体全体を使って、
ボクに手を降っている！

いつまでも、
いつまでも、

手を降っている！

…

…いや。

手を降っているのは、
こいのぼりだけではない!!

犬のチヤピー。
動物園のヤギ。
たまねぎさん。
白いフサフサ犬。
セクシーカエル。
ゴーバスターズ。


島で仲良くなった、

人間以外のモノたちが、

みんなで手を降っている！

いつまでも！
いつまでも！


ボクには…

そう感じました!!



その105(完)へと続く


↓たまねぎさん。
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★離島編・伊平屋島その103〔セクシーカエルの黒い瞳〕

その102より続き

ついに、

三ヶ月以上も過ごした、

この素敵な島を出る事となりました。

…
…

ボクには、

島を出る前に、

もう一度会っておきたい人がいました。

その人の性別は…女性です。


つらいけど…

悲しいけど…

言いづらいけど…

…

お別れのあいさつを…

しなければ…

…

ボクは、

足取りも重く、
その場所へとおもむきました。

…

その場所に着いて…

彼女の瞳を見た瞬間に…


ある異変に気が付いた！


こ、これは…！

昨日までとは…

明らかに様子が違う！


一体これは…

どういう事なんだ!!

…

ちなみに、

コチラが昨日までの様子。

ほらね。

明らかに様子が違う！


ちなみに、

コチラが初対面の時。
(去年の12月16日)

この潤んだ瞳に、
ボクは一目惚れしたのでした。

この頃が最もセクシーだったな～。


それが今では…

…何だか、
セクシーじゃなくなっちゃったね。

まつ毛も切っちゃったし…

…

いや、待てよ…

ひょっとして…

セクシーさん…


泣いているの…？


それはもしかして…

ボクが島を出るから…？


まだ言っていないのに…

雰囲気で感じ取ったのかな…？

…

…

ボクたちは…

いつのまにか…

両想いだったんだね…

…

…

…？

おや？

セクシーさんの口の中に…

なにかが…

付いてるよ…

左の ほっぺた の内側に…

あれは………カタツムリだ!!!

…

そうか…

だから泣いていたんだね。

女の子だもんね。


ボクは、

カタツムリを優しく外に出してあげました。

…

さようなら。

ありがとう。

もう行くよ。

………

……

…

その日の夜。

こんな夢を見ました。

…

あ、あれは…！

セクシーさんだ！

緑色のオスカエルたちに囲まれて…
…
…
それにしても…
みんな顔が似てるね…
瞳の色も真っ黒…
…
…
もしかして…
も、もしかして…

あの緑色のカエルたちは…


セクシーさんの子供たちでは…!?


《実はワタシ。子持ちなんです》

っていう事なのか!?

…

知らなかった…

四人も産んでいたんだね…


それでいて、

あの色気。

…

ますますホレました。


その104へと続く


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