大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線で15日朝、大正発門真南行き始発電車がポイントを損傷し、終点で停車していた別の電車の約70メートル手前で緊急停止した運行トラブルで、府警捜査1課が列車往来危険容疑を視野に捜査を始めたことが27日、分かった。乗客約20人にけがはなかったが、運転指令員と運転士の複合的ミスで衝突や脱線の危険を生じさせた疑いがあるとして関係者から事情を聴く。

 市交通局によると15日午前5時半ごろ、始発電車が京橋駅を出発した直後に自動列車制御装置(ATC)のブレーキが作動し、発車できなくなったことがトラブルの発端となった。

 運転指令員は運転士にATC解除を指示、最高速度を40キロに制限して再出発させた。

 ところがその後、運転規定で定められたポイント手前での停止や、緊急時の手動信号による発車合図、ポイントの正確な切り替えなどが行われず、鶴見緑地駅手前のポイント損傷と門真南駅での電車同士の“ニアミス”を引き起こした。このため同線は約5時間20分にわたり運行を見合わせ、約5万7千人に影響した。

 捜査1課は、運転指令員が運転士に必要な指示を出さず、運転士も指示を受けずに運行を続けたため、脱線や衝突の危険が生じたとみており、市交通局から運転規定や事故現場の見取り図などの提出を受け、経緯を詳しく調べる。

 このトラブルで、近畿運輸局は脱線や衝突事故につながる恐れがあったとして、市交通局に対し事故原因や再発防止策について報告するよう指導。市交通局は調査対策委員会を設置し、緊急の再発防止策などをまとめる。

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