今夏の参院選沖縄選挙区(改選定数1)で、民主党、社民党の各県連と地域政党「沖縄社会大衆党」が統一候補として擁立を目指していた喜納昌春・社大党委員長(62)が9日、立候補断念を表明した。

 喜納氏は4日に沖縄入りした鳩山首相が米軍普天間飛行場の県内移設を表明したことに反発し、「『県外・国外』移設を明確に訴えないと戦えない」と説明した。民主党は新たな候補者探しを急ぐが、首相発言が響き、統一候補の擁立は難航しそうだ。

 喜納氏は9日に開いた社大党の会合で断念を決めた。記者団に対し、「私は県外、国外(移設)をやろうという政権に、エールを送らなければいけない立場。4日の総理の来県が決定打になった」と話し、鳩山政権と一線を画す姿勢を強調した。

 ただ、断念の背景には、民主党本部の推薦を受けられる見通しが不透明だったこともある。民主、社民の各県連と社大党は昨年7月、統一候補擁立に向けた協議に着手。今年3月には、喜納氏が当選後も特定会派に所属しないことを条件に、無所属で擁立することを決めた。しかし、参院でも単独過半数の実現を目指す民主党本部や連合沖縄などは、当選後の民主党会派入りを求め、調整が続いていた。

 9日の会合では、出席者から社大党単独での擁立を求める意見も出たが、当選は難しいと判断した。

 両県連と社大党の選挙協力が不調に終わった場合、秋の知事選への影響を懸念する声も出ている。3党が分裂した選挙になれば、自民党が推す候補が有利になる可能性が大きいためだ。

 参院選沖縄選挙区には、2期目を目指す自民党現職・島尻安伊子氏(45)と幸福実現党新人・金城竜郎氏(46)が立候補を決めている。共産党県委員会も独自候補を擁立する方針。

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