取り急ぎ、投稿のみ。詳しくは後ほど! 追記しました(投稿後1時間)

アイマス1時間SSに参加する事にしました。

企画概要はwikiを参照して頂くとして……。

企画はPR動画を見て知りました。概要をざっと確認しただけで、まだ既存作品に目を通す事もしていないのですが、SSを書くのが好きな私にとって、まさしくうってつけ! と思いました。

それで早速、今週から参加してみよう、と、書いてみた次第です。

しかし……やはり難しいですね、1時間!

考えをまとめるのも大変ですし、書き上げてからもろくに推敲が出来ないという。今回の作品、推敲不足により日本語がおかしいところがあります。10~20分程度、超過したというのに。

まあ書いてる最中、悠長に耳掃除をしたり足がつってのたうち回ったりしていたのが悪いんですが。(痛かった……

今週のテーマは「世界の終わり」「季節はずれ」「案山子(カカシ)」「ギャンブル」の四つ。

私は「季節はずれ」をチョイスしました。

本当は「ギャンブル」も選んだつもりだったのですが……。出来上がりを見ると、何処かに消え失せてしまったようです。

それでは「続きを読む」よりどうぞ。

コンビネーション・プレイ

 

 

 

 コンビニに入店して三十分。亜美はその間、冷凍庫の前でずっと立ち尽くしていた。冷凍庫の中ではアイス達が、まだか、まだか、と待っている。

 亜美が番組の収録を終えて事務所に戻ると、何だか急にアイスが食べたくなってきた。11月も終わりに差し掛かり、そろそろ息も白くなってきそうな気配がする中。それでも、アイスが食べたくなってきた。

「ちょっとアイス買ってくるねー!」

 と、亜美は言って、荷物だけ放り投げてくびすを返した。

「えっ、アイス?」

 驚く小鳥の声を華麗に聞き流し、小銭をぎゅっと握りしめ、最寄りのコンビニに駆け込む。レジカウンターでは中華まんの蒸し器が汗をかき、よく煮込まれたおでんがほかほかの湯気を立てている。それらも華麗に横目で流し、すっかり人気の無い冷凍庫の前に立つ。

 最初は、まあ、適当に選ぶつもりだった。そもそもシーズンではないからラインナップもたかが知れている、どうせ定番商品が申し訳程度に並んでいるだけだ。亜美はそう思っていたのだ。

 ところが、いざ、冷凍庫を見てびっくりした。見た事の無いアイスが二つ、その中に紛れ込んでいたのだ。しかも亜美が大好きな“イロモノ”だ。

 一つは、黒地のパッケージで竜が真っ赤な火を吹いている、アイスにしてはインパクトのあるパッケージ。唐辛子のイラストもあるので、これは辛いのかもしれない。「冷たいのに熱い!」というキャッチフレーズにも興味が沸く。

 もう一つは、綺麗な正三角形。透明なパッケージの向こうに真っ白な地肌、その中央に巻かれているのは……多分、焼のりなのだろう。どう見てもおにぎりである。でも、アイスとして売られている。

 なんて面白そうなんだろう! 一目見て亜美の胸は高鳴った。どんな味がするというんだろう!

 両方を取ろうとして、しかし、亜美は伸ばした右手を引っ込めた。

 ただでさえ季節外れの今、アイスを二つも食べて、お腹が無事でいられるだろうか――?

 正直、あまり良い予感はしない。それに、明日だって収録がある。

 体調管理もアイドルの仕事! と、鬼軍曹……もとい、律子に叩き込まれ、亜美もその辺り、気にしているのである。

 つまり……買えるのは一つ。この場で、どちらかを選ばなければならないのだ!

 ――それから三十分が経過して、今だ。

「むむぅ、この季節にこんな面白アイスが二つもあるとは、まさかだよーん……」

 首を右に左に、店内のメロディーに合わせてメトロノームのように振りながら、亜美はガラス越しに二つのアイスをじぃっと見やった。それぞれ、「俺を食べてくれ!」と精一杯のアピールを投げ掛けている、ように亜美は思えた。

 いけない、このままでは消耗してやられる!

 なんて、何にやられるのかよく分からない事を考えた時、

「やっほー。どしたのん」

 にゅ、と亜美と同じ顔がのぞいてきた。

 とてもそっくりだが、亜美も、彼女も、自分とは違う事を分かっている。

「真美っ! どうして来たんだ、ここは亜美に任せて早く!」

「何言ってんの」

 ぺし、と真美が亜美の頭を叩いた。

「いやぁ、急にアイスが食べたくなって来てみたら、こんな魅力的なアイス達がいるのだよん」

「どれどれぇ?……ほほーう、こいつぁ面白そうですなぁ」

 あごに手を当て、真美がにやりと笑う。

「でしょー? でもでもぉ、流石に二つも食べたらお腹壊すっしょー?」

「あぁー、ちょっと危ないかもですなぁ」

「だからどっちかにしようと思って……。でも選べないよー!」

 両手を目元に当てて、亜美は泣き真似をして見せた。

「なるほどー」

 真美も喉をうならせて思案顔。

 ……しかしそれもほんの一瞬。すぐにまたにっこり笑って、

「それなら、これで解決だね!」

 と言い、冷凍庫に手を突っ込んだ。

 例の二つのアイスを取りだして、その片方を亜美に差し出した。

「こっちは真美が買うから、半分こして食べ比べれば良いのだよん」

 真美の提案に、亜美はぱあっと表情を明るくした。

「流石真美! 亜美に思い付かない事を平然とやってのけるッ」

「そこにシビれる!」

「憧れるゥ!」

 息がぴったり合ったコンビネーションで、一通りのお約束を済ませると、

「というわけで、善は急げだよ!」

「おっけぃ! 兄ちゃーん! これ下さーい!」

 と、二人は元気良くレジに向かった。

 

 

 

 結局、どちらもあまりおいしくなかったそうだが、食べ比べをする亜美と真美は、にこにこ笑っていたという。

 

 

 

<了>