2005年07月
2005年07月27日
レストラン売却!
リストランテヴァレンツァを7月30日LUNCHをもちまして閉店することにいたしました。
急なご連絡でリストランテヴァレンツァをご愛顧いただきました皆様には本当に切ない気持ちでいっぱいです。
この業界、ぎりぎりまでご連絡できなかったこと、急に降ってわいた話であること、正式契約まで発表できなかったことなどで、ご連絡が遅くなり、申し訳ありません。
ことの次第をお話しすると、こういうわけでした。
ある時、リストランテヴァレンツァの愛すべきシェフが、『この店、買い取りたいくらい気に入ってる』なんて嬉しいことを言ってくれたことがありました。
実は私にはプランがあって、1年間レストランを頑張ったら4月にまたジュエリーの世界に戻ろうというものでした。
しかし、レストラン経営というのは一筋縄ではいかず、1年たってもなかなか人まかせにはできない状況から、ふと、『シェフにこの店ゆずろうかな。』とレストラン業界のある人にもらしたことがことの発端でした。
この業界、恐ろしいもので瞬く間に、リストランテヴァレンツァを買いたいという方々が殺到しました。(殺到はオーバーかなー?)
自分で言うのもなんだけど、すごい繁盛店であったわけではないのに何故?といった思いでした。
その答えは『ズバリ内装』とのことでした。私がひとり、誰の意見も聞かず、ひたすら趣味とわがままで作り上げた店内がとても気に入ってくださったのだそうです。
お食事にいらっしゃるお客様が褒めてくださったのもとても嬉しかったけれど、買いたいという方がこんなにいらっしゃるなんて感激でした。
リストランテヴァレンツァには時間と愛情をいっぱい注ぎ込んでいたので手放すつもりは毛頭ありませんでした。
秋にはザガットサーベイに載ることが決まってましたし、国内外で出版されるデザイナーズレストランの建築関係の豪華本にも紹介されることが決まっていましたから。
しかしある知人がリストランテヴァレンツァの内装をことのほか気に入り、私に熱心にプランを語ってくれる様子に心を動かされてしまいました。
金額は問題ではなく、この先、私以外に誰がこの店のことを大事に思ってくれるかが私にとっては重要でした。
この知人により、まもなくBarとして生まれ変わります。
とても楽しみです。
急なご連絡でリストランテヴァレンツァをご愛顧いただきました皆様には本当に切ない気持ちでいっぱいです。
この業界、ぎりぎりまでご連絡できなかったこと、急に降ってわいた話であること、正式契約まで発表できなかったことなどで、ご連絡が遅くなり、申し訳ありません。
ことの次第をお話しすると、こういうわけでした。
ある時、リストランテヴァレンツァの愛すべきシェフが、『この店、買い取りたいくらい気に入ってる』なんて嬉しいことを言ってくれたことがありました。
実は私にはプランがあって、1年間レストランを頑張ったら4月にまたジュエリーの世界に戻ろうというものでした。
しかし、レストラン経営というのは一筋縄ではいかず、1年たってもなかなか人まかせにはできない状況から、ふと、『シェフにこの店ゆずろうかな。』とレストラン業界のある人にもらしたことがことの発端でした。
この業界、恐ろしいもので瞬く間に、リストランテヴァレンツァを買いたいという方々が殺到しました。(殺到はオーバーかなー?)
自分で言うのもなんだけど、すごい繁盛店であったわけではないのに何故?といった思いでした。
その答えは『ズバリ内装』とのことでした。私がひとり、誰の意見も聞かず、ひたすら趣味とわがままで作り上げた店内がとても気に入ってくださったのだそうです。
お食事にいらっしゃるお客様が褒めてくださったのもとても嬉しかったけれど、買いたいという方がこんなにいらっしゃるなんて感激でした。
リストランテヴァレンツァには時間と愛情をいっぱい注ぎ込んでいたので手放すつもりは毛頭ありませんでした。
秋にはザガットサーベイに載ることが決まってましたし、国内外で出版されるデザイナーズレストランの建築関係の豪華本にも紹介されることが決まっていましたから。
しかしある知人がリストランテヴァレンツァの内装をことのほか気に入り、私に熱心にプランを語ってくれる様子に心を動かされてしまいました。
金額は問題ではなく、この先、私以外に誰がこの店のことを大事に思ってくれるかが私にとっては重要でした。
この知人により、まもなくBarとして生まれ変わります。
とても楽しみです。
2005年07月20日
ジュエリー工房
軽井沢は空気が澄んでいて涼しい。一本入ると森林道でサイクリングを楽しむ人たちとすれちがう。そんな通りから入ってすぐのところにある、私の新しいジュエリー工房。
一目見て気に入った。
100坪ほどの敷地に可愛い平屋がちょこん。
車が5台くらい入るらしい。
針葉樹の枯葉が何層にも積もってふかふかとした地面がとても雰囲気のある庭。
工房から見える景色はデッキと緑いっぱいの木々。
住んだ空気、気持ちの良い落ち着く静寂、こんな空間を味わったのは初めて。軽井沢にきたのはもう何年ぶりだろう。
軽井沢に小説家や芸術家が多く移り住む理由が一瞬にして理解できた。
ここに決めた。
軽井沢の街を一回りして森林の中のカフェでくつろぎ、東京へ戻った私はみんなに軽井沢に決めたことを報告したのです。
一目見て気に入った。
100坪ほどの敷地に可愛い平屋がちょこん。
車が5台くらい入るらしい。
針葉樹の枯葉が何層にも積もってふかふかとした地面がとても雰囲気のある庭。
工房から見える景色はデッキと緑いっぱいの木々。
住んだ空気、気持ちの良い落ち着く静寂、こんな空間を味わったのは初めて。軽井沢にきたのはもう何年ぶりだろう。
軽井沢に小説家や芸術家が多く移り住む理由が一瞬にして理解できた。
ここに決めた。
軽井沢の街を一回りして森林の中のカフェでくつろぎ、東京へ戻った私はみんなに軽井沢に決めたことを報告したのです。
軽井沢に決めた訳
8月から再びジュエリーの世界にどっぷり浸かる決心をしました。
当初の目標4月から大幅に遅れて。。
お料理教室は今まで通り続けますからご心配なく。(笑)
新しい工房を軽井沢に決めた訳は話すと長くなります。だからBlogに書いてしまおうと。
きっかけは友人の紹介で出会ったアグレッシブな若き社長さん。本当にいろんなことを手がけてきた方で話は尽きず、本当にアイディアの宝庫のような方で次々といろんな企画が思い浮かんでは楽しそうに話してくださる方です。
そんな社長さんと友人とで、ある日のお天気のよい真っ昼間、社長さんの会社の戦略会議室で3人とも首まで会議デスクにドップリ浸かって怠惰にぬくぬく和んでいた時、ふと社長さんが言い出したのです。
『河口湖の別荘地でジュエリーの店やったらぁ〜?富士山が見えてさ〜湖があって。いーよねー。』って。
その瞬間『ピ〜ン』って来ちゃったみたいで、いきなりホワイトボードにイメージ画なんか描きだしちゃって、社長さんの戦略会議が始まっちゃいました。
そんな話聞いてたら私もどんどんその気になってきて、イメージも膨らんで、『そうだ、河口湖に行こう!!』なんてことになったのです。
その日のうちに物件探しをして、別荘に詳しいリッチな歯科医の友人に相談したのです。別荘事情に詳しそうな人、、、、、って彼を思い出して本当に良かった。すぐに飛んで来てくれました。
私のライフスタイルをよくわかってくれていたようで、『河口湖なんてね、何にもいないよ。いかにもって別荘地はね、山中湖。近くだからね。でもさー君みたいな人はさー都会が恋しくなるんだから、ある程度、人や街があるところじゃないとだめだから、軽井沢にしなよ。』とあっさり。
なるほど。確かにそう。
相談してよかった。
次の日さっそく軽井沢に車を走らせたのです。(つづく)
当初の目標4月から大幅に遅れて。。
お料理教室は今まで通り続けますからご心配なく。(笑)
新しい工房を軽井沢に決めた訳は話すと長くなります。だからBlogに書いてしまおうと。
きっかけは友人の紹介で出会ったアグレッシブな若き社長さん。本当にいろんなことを手がけてきた方で話は尽きず、本当にアイディアの宝庫のような方で次々といろんな企画が思い浮かんでは楽しそうに話してくださる方です。
そんな社長さんと友人とで、ある日のお天気のよい真っ昼間、社長さんの会社の戦略会議室で3人とも首まで会議デスクにドップリ浸かって怠惰にぬくぬく和んでいた時、ふと社長さんが言い出したのです。
『河口湖の別荘地でジュエリーの店やったらぁ〜?富士山が見えてさ〜湖があって。いーよねー。』って。
その瞬間『ピ〜ン』って来ちゃったみたいで、いきなりホワイトボードにイメージ画なんか描きだしちゃって、社長さんの戦略会議が始まっちゃいました。
そんな話聞いてたら私もどんどんその気になってきて、イメージも膨らんで、『そうだ、河口湖に行こう!!』なんてことになったのです。
その日のうちに物件探しをして、別荘に詳しいリッチな歯科医の友人に相談したのです。別荘事情に詳しそうな人、、、、、って彼を思い出して本当に良かった。すぐに飛んで来てくれました。
私のライフスタイルをよくわかってくれていたようで、『河口湖なんてね、何にもいないよ。いかにもって別荘地はね、山中湖。近くだからね。でもさー君みたいな人はさー都会が恋しくなるんだから、ある程度、人や街があるところじゃないとだめだから、軽井沢にしなよ。』とあっさり。
なるほど。確かにそう。
相談してよかった。
次の日さっそく軽井沢に車を走らせたのです。(つづく)
イタリア旅行
昨年1年はレストランに没頭していたため約2年ぶりのイタリアでした。
今回はジュエリーのお仕事です。
イタリア人の職人さんに依頼していたジュエリーが仕上がったので取りにいってきたわけです。
仕上がりはすばらしく、技術のすばらしさに改めて、ため息がでました。
そしていつものフィレンツェの街を歩き、いつものキッチン用品店に行き、変わらぬ古いフィレンツェの街の隅々まで確認するかのようにぶらぶらと散歩をしたり、昼寝をしたり、本当にのんびり過ごしました。
街を歩くと10年前の記憶がよみがえるような懐かしいにおいがしました。
何よりも素晴らしかったのはみんなに会えたこと。
フィレンツェでは元アシスタントのkazukoちゃんに会いました。もうイタリアを謳歌してました。ホント元気そうでした。
Riminiから帰ってきたばかりなのに、またAbruzzoにイタリア人の友人と海辺の別荘にバカンスに行くのだと元気いっぱいに語っていました。
彼女のイタリア語はホテルのフロントの人に電話でメッセージを残すまでになっていました。
わずか滞在3ヶ月で素晴らしいイタリア語力とは思いませんか?
今回の食の収穫は、ワインのフレスコバルディのリストランテ&ワインバーに行けたことです。
イタリア在住の旧友が集まってくれて本当になつかしくって楽しいひとときをすごすことができました。
お料理はこんな感じです。トスカーナ風前菜は相変わらずダイナミックな名産のサラミの盛り合わせがどっさりでした。お約束のクロスティーニはトスカーナの鶏レバーペーストがのっていました。
夏のポルチーニが、もう出ていて、さっそくタリアテッレでいただきました。とろけるようなポルチーニ独特の食感と香りを楽しみ、大満足。
セコンドはメニューを見たときに、みんなでビックリしたのですが、乳飲み子羊ならぬ『乳飲み子豚』をいただきました。骨付きで香ばしく炭火のグリルでシンプルな調理法の醍醐味が味わえる、イタリアならではの逸品でした。
フィレンツェって小さい街だなーっと思う瞬間は、いつも歩いていてばったり友人にでくわすこと。今回もお気に入りのパスティチェリア(デザートのあるバールのようなところ)から出てきたらばったり友人に出会い、ちょうど絵の額を探していたので付き合ってもらっちゃいました。フィレンツェのこういうところが好き。
さてこうしてフィレンツェを後にしてミラノへ行くユーロスターの中で出会ったイタリア人のお話をしましょう。彼はMDウォークマンをしていて、電車が23分遅れ(イタリアらしい!)というアナウンスを聞き逃し、隣に座っていた私に聞いてきました。それがきっかけで、ずーっと降りるまでしゃべり続けました。ついには日本の最近のウォークマンの話になり、もう大騒ぎ&大興奮。MDウォークマンを聞いてる彼に、CDが1000枚も入るウォークマンがあるなんて言ってしまったから(笑)パンフレットを送ってくれ!といきなり15ユーロも差し出されてしまいました。
ミラノに着いたらいつもの常宿がリニューアルして綺麗になっててビックリ。
翌日、足を延ばしスイス方面へ。途中、窓から見えるコモ湖がとても素敵でした。
今回はジュエリーのお仕事です。
イタリア人の職人さんに依頼していたジュエリーが仕上がったので取りにいってきたわけです。
仕上がりはすばらしく、技術のすばらしさに改めて、ため息がでました。
そしていつものフィレンツェの街を歩き、いつものキッチン用品店に行き、変わらぬ古いフィレンツェの街の隅々まで確認するかのようにぶらぶらと散歩をしたり、昼寝をしたり、本当にのんびり過ごしました。
街を歩くと10年前の記憶がよみがえるような懐かしいにおいがしました。
何よりも素晴らしかったのはみんなに会えたこと。
フィレンツェでは元アシスタントのkazukoちゃんに会いました。もうイタリアを謳歌してました。ホント元気そうでした。
Riminiから帰ってきたばかりなのに、またAbruzzoにイタリア人の友人と海辺の別荘にバカンスに行くのだと元気いっぱいに語っていました。
彼女のイタリア語はホテルのフロントの人に電話でメッセージを残すまでになっていました。
わずか滞在3ヶ月で素晴らしいイタリア語力とは思いませんか?
今回の食の収穫は、ワインのフレスコバルディのリストランテ&ワインバーに行けたことです。
イタリア在住の旧友が集まってくれて本当になつかしくって楽しいひとときをすごすことができました。
お料理はこんな感じです。トスカーナ風前菜は相変わらずダイナミックな名産のサラミの盛り合わせがどっさりでした。お約束のクロスティーニはトスカーナの鶏レバーペーストがのっていました。
夏のポルチーニが、もう出ていて、さっそくタリアテッレでいただきました。とろけるようなポルチーニ独特の食感と香りを楽しみ、大満足。
セコンドはメニューを見たときに、みんなでビックリしたのですが、乳飲み子羊ならぬ『乳飲み子豚』をいただきました。骨付きで香ばしく炭火のグリルでシンプルな調理法の醍醐味が味わえる、イタリアならではの逸品でした。
フィレンツェって小さい街だなーっと思う瞬間は、いつも歩いていてばったり友人にでくわすこと。今回もお気に入りのパスティチェリア(デザートのあるバールのようなところ)から出てきたらばったり友人に出会い、ちょうど絵の額を探していたので付き合ってもらっちゃいました。フィレンツェのこういうところが好き。
さてこうしてフィレンツェを後にしてミラノへ行くユーロスターの中で出会ったイタリア人のお話をしましょう。彼はMDウォークマンをしていて、電車が23分遅れ(イタリアらしい!)というアナウンスを聞き逃し、隣に座っていた私に聞いてきました。それがきっかけで、ずーっと降りるまでしゃべり続けました。ついには日本の最近のウォークマンの話になり、もう大騒ぎ&大興奮。MDウォークマンを聞いてる彼に、CDが1000枚も入るウォークマンがあるなんて言ってしまったから(笑)パンフレットを送ってくれ!といきなり15ユーロも差し出されてしまいました。
ミラノに着いたらいつもの常宿がリニューアルして綺麗になっててビックリ。
翌日、足を延ばしスイス方面へ。途中、窓から見えるコモ湖がとても素敵でした。