2014年04月11日

【「花子とアン」記念!】カナダ東部の旅~モントリオール・プリンスエドワード島編


モントリオールのマック
★モントリオールのマック

 寝台車はお気に入りの交通手段だ。ガタゴトと揺られつつ横になって車窓から見上げる夜空は旅情をそそるし、
移動と睡眠を兼ね備えているので時間と宿代の節約にもなる。
ただ、たまに揺れが激しいので、
私 のように立ってでも眠れるタイプでないと睡眠不足を招くかもしれない。

 そんな寝台車最大のお楽しみは朝食だ。以前マレー半島を縦断した時に利用したタイの 寝台車の朝食が美味だったので、今回のVIA鉄道でも迷わず朝食付きのプランを選んだ。これがまたアタリである。温かいオムレツにパン、フレッシュなチー ズ、スウィーツ、個別包装された瓶入りのジャム、そして飲み放題のコーヒー、紅茶にホットチョコレート・・・。柔らかな朝日が差し込む車窓のもとで食して いると、もう永遠にモントリオールには到着しなくてもいいと思えるのだった。

 カナダ東部の旅6日目の午前、モントリオールに到着。カナダでありながら、フランス語圏としてパリに次ぎ世界第2の規模を誇るこの都市は、英語表記よりもフランス語表記が優先されている。
街の通り名も、駅名も、道行く人の言葉もフランス語。
英語が通じないことはないが、
学生時代に第二外国語としてフランス語を専攻し、卒業と同時に記憶から抹殺した者としては肩身が狭い。

 街並みはやはりというかヨーロピアンテイスト満載であ る。石畳の道に壮麗な教会、マクドナルドまで石造りなのには感慨を覚えた。小道には画家の作品や手作りのアクセサリーが並び芸術の薫りが漂うのも、昔訪れ たパリを思い起こさせる。噂によると近くのケベック市まで足を延ばせば、更にディープなフランス系文化が待っているらしい。

グリーンゲイブルズ
★グリーンゲイブルズ!

 そして8日目。最後にしてこの旅のハイライト、プリンスエドワード島へ。もちろん「赤毛のアン」ゆかりの地を巡るためである。
この小説の大ファンの私は小学生時代にシリーズをほぼ読破し、映画も最新版まで見た(愛らしい主演女優の急激な老けぶりにはビックリである)。
自分も幼少の頃は“みにくいアヒルの子”のような姿をしていたので、コンプレックスに負けず健気に振る舞うアンに共感したのだ。

 同 じようにアン好きのあなたなら是非、キャベンディッシュのアボンリー村を訪れよう。アンが通った学校や教会が再現され、一日中道端でミニ芝居が行われてい て、まるでアンが現代に実在しているかのような錯覚に陥る。貸し衣装でアンになりきれるのもたまらない。島には他にも、小説に登場する森や湖が保存されて いる。舗装された道路やテーマパークなどがファンタジーの風情を少々そぐが、どこまでも広がる草原に牛や馬がいるのどかな風景、見たこともないような夕焼 けの色が、アンの世界にどっぷりと浸らせるのである。

赤毛のアンに変身!
★赤毛のアンに変身!?

 夢見心地で真夜中のバンクーバーへと戻ってきた私を待ち受けていたのは、飛行機に 預けた荷物の遅延という事態だ。中に家の鍵を入れていたので途方に暮れると共に、遅延の補償をしようとしない航空会社に怒り心頭である。9日間に及ぶ旅の 最大の収穫は、某大手カナダ系エア・ラインには2度と乗るものかという教訓であった。     

(本記事は、カナダ留学中の2005年に『アルク』連載用として執筆したものです)

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2010年10月27日

カナダでハロウィンかぼちゃ体験



ハロウィンは、カナダではクリスマス前の一大イベントだ。何週間も前から仮装用の衣装や子どもに配るお菓子が店頭に並び、街中がオレンジ色に染められる。カナダで初めてのハロウィンを迎えた去年、私の家にも仮装した子どもたちが「菓子をくれ」とやってきた。

だが日本でそんな経験をしたことがなかったので、チョコもキャンディも用意していない。例え手元にあったとしても、見ず知らずのガキんちょにあげるくらい なら自分で食べるわい、ということで「ウチにはないよ。よそへ行きな」と追い払ったのであった。どうもハロウィンは私の趣味に合わないようである。

 そんなわけで今年のハロウィンにも背を向けようと思っていた。ところが、寮のルームメイトたちがカボチャを買い込んできたではないか。ルームメイトの フィンランド人と台湾人は交換留学生で、せっかくカナダにいるのだからハロウィンを体験してみたいという。私までカボチャのくり抜きを手伝うことになって しまった。

あのカボチャのお化け、どうやって作るかご存知だろうか?まず上部をフタ状に切り取り、中身を全部くり抜いて空っぽにする。日本のカボチャは包丁の刃が立 たない程硬いが、カナダのものは拍子抜けするくらい柔らかく、スプーンでくり抜けてしまう。ハロウィン用に遺伝子組み換えが行われているのではと疑うほど だ。そしていよいよお化けの顔を彫る。表皮にマジックで目と口をかたどり、そのラインに沿ってナイフを入れていく。なにしろ柔らかいので、意外に簡単だ。 出来上がったお化けにはキャンドルを入れ、家の前に置くことにした。

 ハロウィンとの関わりはこのカボチャ作りのみにしようと思っていた。仮装も付き物だが、年に一度のイベントのためにわざわざ衣装を買うのは、節約道に反 するからだ。ところが、ふらりと入った店で、真っ赤なデビルの衣装が私を引き付けるではないか。しかもセールで値が下がっている。迷いに迷ったが買ってし まった。

ハロウィン当日の夜、小悪魔姿で意気揚々とパブへ。衣装はなかなか好評で、すっかり気を良くした。周りにもいるわいるわ、トランプマンや妖精やワケのわか らないものに仮装した人々。カナダに根付いたお祭りだと実感させられる。ちなみにこの日は一般企業でも、仮装して出勤するのがお約束だそうだ。私の大学の 職員たちは、角を付けたりドラキュラメイクをしたりして仕事にあたっていた。日本の会社にも、こんな遊び心が欲しいところだ。

 結局、思いがけず楽しんでしまった今年のハロウィン。だが翌日のメディアは、子どもたちがもらったお菓子の一部に針が混入されていたと伝えた。せっかくのお祭りムードに水を差す、悪質な犯罪である。日本ではこんな事件は起きなかったことを願いたい。

ハロウィンは日本でもこの1、2年で急に人気が出てきたらしいので、帰国後が楽しみだ。来年、お菓子をねだる子どもに見向きもせず闊歩する真っ赤なデビルを見かけたら、きっと私である。          




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2010年03月23日

新学期に良い成績を取るには

Cafeteria lighter
☆キャンパスのカフェテリア


1月の第2月曜から春学期がスタートし、キャンパスに学生たちが戻ってきた。この時期の最重要課題は、教科書の調達である。新品だと1万円以上するのも ザラなため、学生は出来るだけ古本の教科書を買う。大学の本屋には開店前から、数に限りがある古本を求めてトグロのような列ができるので、何としても早起 きせねばならない。本屋で売り切れなら、ネット書店や売り買いの掲示板で探す手もある。私も方々を当たったのだが、今回は全く古本にありつけず、手痛い出 費をしてしまった。 

そしてこの時期、大学側が決まって開くのは、良い成績を取るためのワークショップだ。成績評価はA,B,C,D,Fに分かれ、Aが最優秀、Fが落第なの だが、ワークショップはその名も「いかにしてAを取るか」。そりゃAばかりもらえるに越したことはないと、私も参加してみた。

ワークショップは2つのテーマで構成され、1つ目は時間管理について。1日24時間のうち、テレビや友人とのおしゃべり、食事など、勉強以外に使ってい る時間を学生に計算させ、自分がどんなにダラダラと過ごしているかを気づかせる。さらにその結果をもとに、勉強時間をたっぷり入れた理想的な1日のスケ ジュールを作成させるのだ。なんだか小学生時代の夏休みの計画表作りを思い起こさせる。

もう1つのテーマは、授業への取り組み方だ。まずは教科書をいかに効果的に読むかという点。読む前に自分でその内容に関する質問を設定し、答えを探しな がら読め、という。また、授業の聞き方として、聞きながら頭の中でポイントを整理していくよう指導される。これらは授業以外の分野でも通用しそうなテク ニックだ。

みっちり3時間にわたり行われたワークショップは満員。どの学生も真剣な表情で聞き入っていた。それにしても私の学生時代には、こんな手取り足取りのサ ポートシステムがあった覚えはない。そもそも一旦入学してしまえば後は授業中寝ようとサボろうと、試験直前にマジメな友人のノートを借りてちょっと勉強す るだけで、そこそこの成績は取れた。これに対しカナダの大学はしっかり勉強していないと、良い成績どころか授業について行くことすら危ういので、大学側も このようなサポートを提供するのだろう。もっとも日本の学生は、机にかじりつく素振りを見せないのをカッコいいと思う傾向があるので、こういうワーク ショップが開かれても殆ど参加しないかもしれない。カナダの学生には、そんな体裁を気にする余裕はないようだ。

ワークショップといえば、なんと学生の自殺予防を目的にしたものもある。ココだけの話だが、SFUはカナダの大学の中で自殺率が2番目に高いともっぱら の噂だ。厳しい勉強へのプレッシャーに加え、どんよりした灰色の建物と雨が多い天気が、鬱屈した気分を増幅させるのではないか。私が学長ならワークショッ プを開くより先に、建物の壁をオレンジやピンクに塗り替えるのだが。

そういえば『彼氏がAVの真似をする』と悩んだことありませんか?「週刊メディリテ!」に答えが!


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