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被災地・宮城県の新聞社「河北新報社」が発行した、東北太平洋沖地震発生直後から10日間の記録である。

いろいろな出版社からこの手の写真集が出ているが、私が見た中ではこの本が抜群によい。

仙台市在住でご自身も避難所生活を経験した、作家・伊集院静氏が書評を書いているので読んでほしい。

4月18付、河北新報朝刊から:

「再生への願いかけ記録」
この写真集が私のもとに届けられ、この本を仙台の我が家の玄関口の小机の上に置いた。するとほとんどの来訪者が、この本を手にとって眺める。その中には大切な家族を亡くした人もいた。哀しみを抱き、そのさなかにいる人にとっては、酷な本ではないか、と私は考えたが、あえてこの本を訪ねてくる人たちの目のふれる場所に置いたのには理由があった。

それは今回の震災の真相、事実を皆が平等に知っておくことが大切だと思ったからである。それが一番必要なのは災難を受けなかった人々より被災者だと思った。なぜか?それは被災者たちが自分を含め、周囲の被災者と起こったことの真実を把握することが再生に向かう時、欠かせない認識だからだ。

しかもムービーでもなく、数字でもなく、写真である点が大切な点だ。3月11日の午後2時46分以降、東京を中心にくりひろげられたテレビのニュースは実に偏っている報道が多かった。主として流れたのは津波で家屋、車、人々が飲み込まれる映像だった。それも事実のひとつではあるが、すべてではない。むしろ最初にマグニチュード9の大激震ありきで、そこからどう災害がひろがり、人々がどう行動し、いかなる災禍に遭ったかを報道することが正しいのである。ムービー映像はそれを撮った場所、撮影者の立場、感情で映像そのものが或(あ)る。実はそれが報道の平等性、公共性、共有されるべきものにとって危険をはらんでいるのだ。

この写真集は
仙台の新聞社・河北新報のカメラマンたち、関係者が震災の真実を知ろうと現場に足を踏み入れてシャッターを押し続けた10日間の記録、報道の一部である。

震災翌朝の3月12日、本誌は、紙面の半分近いスペースを割いた写真報道で見事な紙面を展開している。真実を知らしめるのに写真、それも報道カメラマンの目とこころが見たものがいかに的確なものであるかを私はあらためて認識した。この本は50年後、100年後、言葉以上のものを人々に伝えるに違いない。

3・11大震災巨大津波が襲った―発生から10日間東北の記録 国内最大M9.0 緊急出版特別報道写真集
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