『幸せのちから』を観ました。

実話を基にしたアメリカン・ドリームの物語です。
絶望のどん底から這い上がる奇跡とも言えるサクセス・ストーリーで、観る者に感動を与えることを狙った映画です。


しかし、・・・

私は観て、全く感動しませんでした。
はっきり言って、この映画は受け入れることが出来ません。


まず、主人公のクリスは生活が貧窮してしまい、住居を追われ、寝る場所さえままならない状態になってしまいます。
それでも彼は最愛の息子・クリストファーを手放さなかった。

素晴らしい父親愛と皆は思うのでしょうか?。

私はそうは思えなかった。

クリスが父親のエゴを丸出しにして、クリストファーをひどい目にあわせているように感じました。


クリストファーを一番に愛しているのだったら、たとえ別れてしまったとしても、安定した収入がある妻のリンダに預けるべきだったと思います。

クリスが一番大切にしていたものは、クリストファーではなく、“自分のプライド”なんだな・・・と感じました。


そして、妻のリンダがクリストファーを簡単にクリスに渡してしまったのも合点がいきません。
クリストファーに愛情を注ぐ普通の母親の設定に感じましたが・・・。
最愛の息子を、収入が極めて不安定な状態に陥った夫に渡すなんて・・・。


更に、今から20年以上前の設定だとしても、クリスが見習い期間を経て入社した一流証券会社には嫌悪感を抱きました。

養成コースは定員20名で、採用されるのは限定1名。
研修期間6ヵ月の間はなんと無給・・・。

そんな馬鹿げた会社は、エンロンみたいに潰れてしまえばいい・・・と心底思いましたね。


映像的には、人間社会は勝ち組と負け組に分かれていることを観る側に意識させるようなシーンがあり、不快感を覚えた場面もありました。
2006年 アメリカ

原題
THE PURSUIT OF HAPPYNESS

監督 ガブリエレ・ムッチーノ

キャスト

クリス・ガードナー・・・ウィル・スミス

リンダ・・・タンディ・ニュートン

クリストファー・・・ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス

ジェイ・トゥイッスル・・・ブライアン・ハウ

アラン・フレーケシュ・・・ダン・カステラネタ

ウォルター・リボン・・・カート・フューラー

チュー夫人・・・タカヨ・フィッシャー


上映時間 1時間57分


観賞日 2007/01/27
映画館
ワーナー・マイカル・シネマズ多摩センター