宝石に携わっていて思うこと

2019年08月03日

リサイクル・ジュエル

カボションいろいろ001
ブログの更新を月水金にしていて、カレンダーに更新日が並んでいくのが好きなのですが、うっかり日付を超えてしまいました。
ギリギリだったりすると、とりあえず日付だけ合わせて更新して中身を10分後に書いたりしていたのですが、今日はもういいかなと思ったりして、とりあえず気分は金曜日の夜なのですが、日付は土曜日です。

さて御託はどうでも良い話で、タイトルの「リサイクル・ジュエル」。
これは私が勝手にそう呼んでいるだけで、要するに地金買い取りなどで、買い取られたジュエリーから外された石たちです。

前にもブログで書いていると思いますが、昔のジュエリーにセッティングされている石の方が美しい物が多かったり、今ではなかなか手に入れられない色合いの物などがあります。
あとちょっと意味合いが変わってきますけど、昔作られていた合成石で今では作られていなくて、標本として持っていたら面白い石などを手に入れるのには、面白い市場でもあります。

そんなリサイクル・ジュエル。
先日、手に入れずにはいられなかったのが、右上のシルバー系のルチル・クォーツです。
アメジストも一緒に買ってしまいました。
そして左のアクアマリン・キャッツは、数年前に手に入れたもの。

どの石も、いまいち傷があって、リカットしたら綺麗になりそうな気もするのですが、研磨工賃を考えるとこのままシルバワイヤーでラッピングするのがいいかなと思っています。

でもアクアマリンは迫力の大きさなので、ワックスで石座を作ってペンダントトップにしたいような気がしています。
だけど、このアクアマリンは三分の一くらいのところにクラックがあって、セッティングしたらそれが目立ってしまうのではないかという気もして、作るのをためらっているのです。

そう思って何年も手つかずでルースのままで持っています。

そろそろいい加減、何か作りたいところです。
今週は日曜日にワックス教室に行く予定なので、それまでに何かに取りかかっておきたいです。

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verdelite at 00:36|PermalinkComments(0)

2019年07月10日

リサイクルされる宝石

VB124タンザナイトd004
先日のブログで、Twitterを見ていて思った事をつらつらと書かせていただきました。

何人かの方にいいねをいただき、こちらのブログでも拍手をいただいて大変嬉しく思います。
ありがとうございます。

さて、今日はその続きです。

Twitterを見ていて、ちょっとなぁと思った事の中に、外した石の記載についてありました。

買い取りをしたジュエリーから外した石は、その旨を記載しなくても問題ないという事です。

買い取りをしてそれを販売するというと、普通は中古ということになりますよね?
でも石を外してしまうと、その石を特に中古と明記しなくても良いのです。
何故? と思う方沢山いらっしゃると思います。

宝飾品に関しては、中古という概念がありますし中古市場ってあります。
でも外してしまった石に関しては、それがどういった由来で今ここにあるのか、そういったことは確認できないのです。
石はその作られた時から現在までの間に、どのようなルートをたどったのか調べる事ができないし、新品なのか中古なのかを科学的に証明することができないのです。
だから石を仕入れた時に、それが新品か中古か確認できないのです。
そういうことで、宝石に関しては中古という概念が用いられないのですよね。

ただ、ジュエリーにセッティングされていた石は、使っているウチについた傷や外した時の傷などがある場合が多いです。
そういう傷が気になるので、私はリサイクル・ジュエルと呼んで、その石を販売するときはそれを表記しています。

ただし、先述した理由から普通の石屋さんから仕入れたルースでも、ジュエリーから外した石がないとは言い切れないです。
しかも研磨したばかりの石を普通に仕入れても、石の保管が適当な業者さんだと、石同士がすれて傷が出来ていたりしますしね。
実際、昔勤めていた会社で、あたり傷があるので再研磨をお願いしたら、仕上がってきた石もまとめて一袋に入れられてて結局あたり傷がまたできていたということがありました。

そういう訳で石を見ただけでは、新品なのか中古なのかはわかりません。

だけど、明らかにジュエリーから外した傷のある石は、買いたくないと思う方もいらっしゃいますし、ショップをやっている友人の中には嫌っている人間もいます。

私は外した石であっても、積極的に使っているので嫌ってはいません。
昔の石の方が色が濃かったりインクルージョンが少なかったりして品質の良い物がけっこうあるので、そういうルースを見るとこれを何かに使ったら絶対いいのにと思って買い付けてしまいます。

大半はお手頃価格で天然石を楽しんでいただけるVerdelite Agのラインで、シルバーやアーティスティックワイヤーで製作するアクセサリーに使用しています。

特に色が美しかったり品質が良い物は、甲州貴石切子にカットしてもらったり、今回ANNEXに出品しましたように普通にルースとして販売したりします。

ジュエリーから外したルースに関しては、私のような業界にいる人間でも、販売されている石がジュエリーから外した石かどうか見分けられないのですから、一般の方なんてもっとわかりませんよね。
だからこだわる必要もなく、普通に売ってしまってもぜんぜん問題ない話だと思います。

だけど、前述したように、中古の石は嫌という方がいるのも事実なので、私が扱っている商品の中で、明らかに外した石を販売していると思われる会社から買い付けた石は、「リサイクル・ジュエルです」という説明をどこかに入れるようにしています。

このあたりは、他にそのようにしているショップなどはほとんどないと思いますし、自己満足的な部分なので、そうしてない会社を批判するつもりはないです。

嫌だなと思うこと、気になる部分は人それぞれです。
私が平気で扱っている物を、すごく嫌と思っている人もいると思います。

それはそのショップの考え方、お買い物をするお客さまの考え方で良いと思います。

ということで、今日の写真のタンザナイトはリサイクル・ジュエルをリカットしたもので、BASEショップ・Verdelite ANNEXに出品しています。
よろしかったらご覧下さい。

どうぞよろしくお願いします。


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2018年10月10日

名称のこだわり・その2

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今年の初めに、この仕事をしてきて、名称についてごだわりがありますと書きました。
だいぶ経ってしまいましたが、その続きです。

私がこだわって使い分けているのは、「宝石、ジュエリー、宝飾品、アクセサリー」の4つです。

宝石という名称については前回書きましたが、接客中の言葉としてより、書き言葉の時にこだわっている感じです。
詳しくはこちら名称のこだわり・その1

話し言葉でこだわっているのは、ジュエリーとアクセサリーの違いです。
こちらは、私の中の感覚なので、これまた業界で決まっている話ではありません。

私は、K18、Ptで作られたものをジュエリー、それ以外の素材のものはアクセサリーと呼んでいます。

ただシルバージュエリーという言葉もあったりしますので、シルバー素材でもジュエリーとカテゴライズするものと、アクセサリーとカテゴライズするものがあります。
これも私の中での感覚なので、明確に基準があるわけではないのです。

なんとなく普段の自分の言動を思い返すと、シルバージュエリーに関しての自分の基準は、原石ではなく研磨や彫刻など、何かしらの手を加えられている宝石をセッティングしている装身具をジュエリーと呼びたくなっているようです。

そしてジュエリーと呼ぶ中にも、ファッション・ジュエリーという言葉もあります。
これも一体どういうカテゴリなんだろうと思いますが、いわゆる宝飾業界のお歴々がデパートの一階などで販売されていたお手頃価格のジュエリーをさして、高額ジュエリーと区別したくて言っているような印象があります。

私がG.G.を取得した頃に、勤めたダイアモンドの輸入卸の会社の社長とか、その関係の人がそう呼んでいたので、私もそういう考えになってしまっているのだと思います。

このあたりは、本当に感覚だったり、業界の慣習だったり、適当なことが多いので、どれが正解というのはないのではと思っています。

日本ではゴールドはK18が好まれますが、アメリカはK14ですし、最近では金の品位はもっと低くなっていますし、イギリスのアンティークはK10やK9などが多いですし。

アクセサリーだろうとジュエリーだろうと、好きなものを好きなように身につけられるのが一番ですよね。


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2018年01月08日

名称のこだわり・その1

空
宝石が好きで、気が付いたらジュエリーデザイナーという肩書きでお仕事をさせていただいておりますが、自分の中で名称にこだわっているものがあるので、いくつかご紹介させていただこうと思います。

この名称のこだわりは、業界で決まっているというよりも、私が個人的に分類したくて、こだわって使い分けているものです。
だから他の同業者のデザイナーの方、宝飾を扱っている方、卸売の方、小売の方、それぞれのいる立ち位置によって、分類や名称、考え方の違いはあると思います。
あくまで「ベルデライトの棚橋」がこだわっている部分です。
こだわっていても、石の名称など、流通名に釣られて表記が変わったりしていますので、そこのところ厳格にこだわっていない部分もあります。

宝石、ジュエリー、宝飾品、アクセサリー。

私がこだわって使い分けているのは、この4つでしょうか。

そんな中で、ブログなどを書くときに一番こだわっているのは「宝石」という言葉。
ジュエリーと宝石という言葉を並べて書いているときは、ジュエリーは「装身具」をさしていて、身につけるもののことです。
そして宝石は「石」です。
ルースは裸石として、まだセッティングされていない状態。
宝石はセッティングされた石を説明するときに使っています。
ジェムストーンという言い方をすることもあるかもしれません。

一般に「宝石」と書かれていると、「ジュエリー」と解釈されますし、お話していても<宝石=ジュエリー>というニュアンスになります。
実際に私も話し言葉としては、「宝石を扱っています」といっているときは、「ジュエリーを扱っています」と同じと思っているし、相手がそう受け取っているだろうなと考えています。
「宝石屋さん」は「身につけるジュエリーを売っているお店」と思われますしね。

こうやって書いてきて思ったんですけど、そんなにこだわる内容ではないですね。
なんとなく、自分の中で「宝石」と書くときは「石」のつもりで書いているので、そう思ってくださいね、という程度の話なんですけど(笑)

全部をいっぺんに説明すると長くなるので、とりあえず今日は「宝石」のこだわりについてでした。


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