ケニア共和国には2012年に一度訪問しており、5年ぶり、2度
目の訪問となります。
2013年にナイロビ市内で大きなテロ事件が起きたのですが、
翌年にはジョモケニヤッタ空港が大幅に改築され、市内にも
高層ビルが何棟も建っており近代化が急速に進んでいました。
ご縁もあって、ミゴリカウンティーにてダイズのサプライチ
ェーンに携わっておられるALPHAJIRI LIMITEDのお二方に色々
とご手配頂き、ダイズ農家を3日間に渡り訪問・見学しました。
ALPHAJIRIのお二方、農家の方々から現況等をヒアリングし、
土壌改良含め、我々に何ができるのか、解決方法を模索し、
できることから実施、改善していく予定です。

訪問した農家(農地)の多くは幹線道路から離れており、未舗装
の道路を30分程度入った場所にあることもありました。近隣に
学校のような建物でもあれば、屋根を利用して雨水を集めて潅
水に利用できるのではないかと考えておりましたが、農地も広
大で、そのような建物も存在しておらず、大規模な灌漑設備を
設置する以外解決策はなく、当面は天水に頼った農業になりそ
うです。近隣に河川があれば、共同でポンプを購入して、降雨
の少ない時期を何とか乗り切れるかもしれないと思っていまし
たが、広大な土地を前に、どの程度のホースが必要になるかを
想像すると、とても言い出せませんでした。
天水に頼っていること、ダイズ=無肥料でも育つ等の生理学へ
の誤解、連作の問題等もあり、ダイズの収量は250kg/acer程度
と、日本の1/10程度の収量しかないとのことです。
また、圃場面積が把握できていなかったり、肥料の優先順位も
低く、必要な時期に施用されていない等、問題は山積みです。
しかし、皆さん生活が懸かっていることもあるので、簡単に
諦めることもできません。
私が多く携わってきた閉鎖型植物工場では、温湿度管理や潅水
管理を日常的に行っています。この経験を活かし、各農家の
方々の圃場面積、立地条件や前作等、情報を収集して頂き管理
し、不作になった場合でも、原因を探求できるよう下準備を
して頂けるよう助言させて頂きました。
これらは収量に問題がなければ何で記録してるの?と思われ
たりもしますが、問題が起こった時には、原因を調査するうえ
で大きく役立つことが多々ありました。例えば、植物工場の
場合、水溶液のpHは基本的には上昇するのですが、肥料バラ
ンスが崩れてくると、植物は根から酸を出して、より多くの
肥料成分を獲得しようとするので、pHが下がることがあります。
この時点で変化に早く気が付き、肥料を入れ替える、濃度を
調整する等の方策を行えば大事には至りませんが、放置する
と、pH低下、肥料成分不足によって収量が落ちる、もしくは
生理障害や病害が発生する等の事象にもなりかねません。
肥料成分を獲得しようとするので、pHが下がることがあります。
この時点で変化に早く気が付き、肥料を入れ替える、濃度を
調整する等の方策を行えば大事には至りませんが、放置する
と、pH低下、肥料成分不足によって収量が落ちる、もしくは
生理障害や病害が発生する等の事象にもなりかねません。
情報を集めていると、管理方法や栽培に気を付けている事で
多収傾向が判ってくることもあるかと思います。基本データ
の蓄積は労力と時間を要するのでしんどいですが、粘り強く
集めて頂ければと思います。




今回訪問した農家の中で、収量が低かった圃場にて、土壌の
簡易分析を行いました。農家の方の話では、前作との相性が
悪いのではないかと話しておられましたが、簡易検査の結果、
土壌pHが4.5程度と、ダイズの栽培適地からかけ離れた条件と
なっており、早急な土壌のpH矯正が必要であるとの見解に至る
事象もありました。
今後、色々と準備が整った時点からは、このような土壌分析
を行い、土壌改良を実践。ヴェルデナイトを土壌改良に使用
することで、肥料施用量の削減、天候リスクの回避に役立て
ればと思っております。
ダイズは発芽~初期生育の水分管理が難しいこともありそう
なので、育苗事業等にも取り掛かれればよいのではないと思
っております。ケニア農業の発展に起因できる日が来る事を
願って、色々と準備を始めております。

播種前浸種実施試験 2017/9/7
左:無処理区 右:浸水処理区

ケニアには代表的な肥料が幾つかあるのですが、このDAPも
その一つです。表記から肥料成分にカリが入ってないと思わ
れますが、カリが不要なケースに遭遇したことがないので、
違和感があります。一体どのような作物に使うのでしょうか。
このような、その国ならではの問題も、携わっていれば
はっきりしてくるのでは?と期待しています。









