受験&教育byベリタス

ベリタスは、東京都町田市南町田(小1~高3)と東京都町田市原町田(小1~中3)にて学習塾を展開しています。学院長と教室長が、生徒・父兄と接して感じたことや教育関係の問題について思うことを綴っています。

ホームページをリニューアル

暫くの間放置していました当学院ホームページを全面リニューアルいたしました。
デザイン等統一性に欠くページも幾つかありますが、暫くお待ちいただければと思います。

尚、今までのHPに存在していたコンテンツの中で、関心を引いた記事(閲覧率から推測)は「旧コンテンツ」と言うカテゴリーにまとめて掲載しています。

本ブログも放置していましたが、ゆっくりのペースで、再び徒然に書き綴ろうかと思っています。

<学院長>

南町田教室を開設

南町田教室の生徒募集を受付開始しました

南町田教室は、ベリタスでは初めての個別授業専用教室となっています。

多くの個別指導塾が、各教室に一人の社員室長(場合によっては二教室兼任)を配置し、実働部隊(実際に授業をする講師)を大学生アルバイトに依存していますが、ベリタスでは、町田地域での塾講師歴20年以上の学院長・教室長など専門職がほぼ全ての授業を直接指導する予定です。

本物の個別授業がどのようなものであるのか是非体験していただきたと思っています。

<南町田教室>

初めて当ブログにいらっしゃった方へ (この記事はときどき掲載します)

ご訪問ありがとうございます。


東京都町田市で学習塾を展開しているベリタスが、受験情報・学習関係ネタ・塾内のできごとから思うこと等を発信しているブログです。


内容は、硬軟織り交ぜ、多岐に渡るよう努力しているつもりです。また、長く続けるために、毎日更新ではなく、月に1~2回程度の更新となります。尚、学院のホームページではないので、口語表現や俗語表現もあらわれると思いますが、ご了承下さい。


記事の最後に、署名を付します。署名に、

<学院長>とある場合は、ベリタス本部の公式見解ですが、

<南町田教室><原町田教室>とある場合や「無署名」の場合は、各教室の教室長の個人的な考えや見解です。


本ブログの記事は、以下にも流しています。本ページ共々、宜しくお願い致します。


http://twitter.com/veritas_jp 


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ベリタス本部HP: http://www.veritas-jp.com/


古いレンズを買ってみた(笑)

ブログネタ
消費税引き上げ直前、一番大きな買い物は? に参加中!
消費税が上がる前にやっておきたいことは、風呂場の水栓の修理だったのだが、無料点検であっさり直ってしまった。ありがたいことである。

そこで、趣味のカメラ用に交換レンズなんぞを買ってみようと思い至った。レンズというものは、 「馬鹿」がつくほど高いものから比較的安いものまで、いろいろランクがある。同じ35mmレンズでも15万円以上するのもあれば、1万5千円程度のものもある。筆者は、あまり熱心なカメラ趣味でもないので、高級レンズには興味がない。というより、先立つものがない(笑)それにしても、15万円の8%は、1万2千円である。新消費税分で、安レンズが1本買えてしまう。とはいえ、これまでも消費税を取られていなかったわけではないのだから、単純に安レンズ1本分の負担増とはいえない。だが、旧消費税と比較して4千5百円も支払いが増えるのは事実だ。人によっては一回飲みに行くのを我慢すれば捻出できる程度であろうか。飲みにいかずに写真を撮りにいけという声が聞こえそうだ。

で、先日、横浜へ所用で出かけたおりに、カメラ屋に立ち寄った。見るだけならただなので、高級品をいろいろ眺めてから、ふと横を見ると、中古品コーナーがあった。筆者は、ソニーのカメラを愛用しているのだが、これには、古いミノルタ用のレンズも付けることが出来る。そして、そこには、少ないながら、ミノルタレンズもならんでいた。それで、 戸棚を覗き込んでいると、AF 28-80mm F3.5-5.6 xiというレンズが見えた。このxiがつくレンズは、20世紀末にミノルタがカメラの全自動化を目指して開発したらしい (笑)電動ズームと電動マニュアルフォーカスを備えたレンズである。店の人に頼んでみせてもらう。すると、親切に古いフィルム用のカメラを出して来て、動作確認用に貸してくれた。取り付けて操作してみると、なかなか面白い。レンズの胴体上のプラスチック環を回すとズームが繰り出したり引っ込んだりする。環を手前に引きながら回すと焦点が移動してピントが合ったり外れたりする。もちろんシャッターを半押しすれば、オートフォーカスになる。ボディーは傷一つなく、ガラスも非常にきれいだった。絞りも軽快に動作する。ただし、フードとキャップがついていない。それで値段は、税込み2千円である。消費税は、95円。増税後は57円高くなる計算だが、内税表示のご時世だから、きっと増税後でも本体価格を値下げして、やはり2千円で売られるのではないだろうか。このレンズの買い取り価格は、たぶん800円くらいだろうから。

結局、話の種になりそうなので、このレンズを買うことにして、包んでもらった。本当は、2万円くらいのレンズを買おうと思っていたのだが、十分の一の出費で終わってしまい、57円の節税にしかならなかった。とはいうものの、増税がなければ、レンズを買おうと思い立つこともなく、そうすれば、この中古レンズすら買っていないとすれば、95円も税金を余計に払ったともいえる。 この増税、いったい、景気にどういう影響を与えるのか、筆者には皆目見当がつかない。増税前の駆け込み消費が増えて、増税後には、消費が冷え込むというのが、前回3%から5%に増税された時の現象だった。実際、住宅を買うような場合、3%でも大変な負担増だろう。増税分で車が買えるほどになる。しかし、こういう高額なものは、駆け込みで購入出来るようなものなのか、いささか疑問ではある。妻は、トイレットペーパーを増税前に買いだめしておこうなんて言っていたが、近頃では「なんか、微妙に値上がりしているんだよね。増税後に売れなくなったら値下げしそうな気がする」と言っている。先行き不透明である。

されど、くだんの中古レンズは、20年以上前の製品ながら、非常に透明な光学系を維持している。 フードは、カメラを買うとき一緒についてきたキットレンズと同じものがはまった。ただし、18mm用なので、ちょっと短い。レンズキャップもちょうどいいのが家に転がっていた。それで、近所の教会を写してみた。空の色が非常に
きれいに出た。キットレンズよりいい色が出るように思う。等倍で見ると建物の壁の質感もよく再現していて、なかなか悪くない。お買い得レンズだったようである。(掲載の画像は縮小しました。)

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景気の行方は、神のみぞ知るということで。

<原町田教室> 

合格おめでとう!やったぜ!!全勝だーーー!!!

しばらくぶりのブログである。
一度さぼると、なかなか復帰出来なくなるのは、勉強と同じだなぁと思うのである。
塾生諸君も、毎日の学習を 細々とでもいいから続けて欲しい。さぼるとあっという間に一年が過ぎ、取り返しのつかないことになる。毎日、毎週の積み重ねが大切なのである。筆者も今日から、がんばって、また、ブログを更新したいと思う。お互いがんばろうではないか。

さて、今日は、都立高校入試の合格発表日であった。 原町田教室にも午前中から続々と吉報が舞い込んだ。 今年は、とにかく素晴らしい。
私立が第一志望の子も含め、全員が第一志望に合格してくれた。第二志望の私立も全員、全受験校に合格しているので、合格率100%を達成!完璧です。

今日、都立が第一志望の子は、全員が、わざわざ教室に立ち寄って、素晴らしい笑顔を見せてくれた。今年の中三生は、おとなしい子が多くて、あまり感情を表に出さない子達だったが、今日ばかりは、最高の笑顔を見せてくれた。塾の教師をやっていて、一年中で一番が胃が痛むと同時に、一年中で一番嬉しいのが、今日という日だとつくづく思うのである。

以前、このブログにも書いたことがあるが、筆者は、受けずに後悔するより受けて後悔しろがモットーなのである。だから、少々合格可能性が低くても、受けたい、入りたい、通いたい学校を受けるべきだと思っている。そして、そのために必要な勉強は徹底的にサポートする。それが塾屋というものである。合格可能性の低いところに受かるのは簡単なことではない。失敗することもある。でも、その小さな可能性に向かって一生懸命努力した経験は、必ず、次の機会に生きてくるのである。だから、第一志望を貫いて欲しいと思うのである。けれども、そうすると、第一志望に合格させるのが最も重要な仕事である塾屋としては、いたずらに己の仕事を難しくしてしまうというジレンマを抱えることになる。とはいえ、簡単でないだけに、合格の知らせが届いた時の喜びは、また、ひとしおである。これがあるからやめられない。麻薬みたいなものかもしれない。

とにかく、みんなおめでとう。本当に良かった。これも毎日の積み重ねの賜物だと思う。一年間、よくがんばりました。先生も、とてもうれしいです。高校でも、一生懸命勉強して、将来の夢ややりたいことを見つけてください。楽しい高校生活を。
 
先生も、また、ブログ更新がんばります(笑) 

<原町田教室> 

平成25年度都立高校入試 受検倍率と実質倍率への流れを診る。

東京都は、入試当日の2月23日に受検倍率を発表し、合格発表日の28日、実質倍率を発表した。これで、全ての倍率が出揃ったことになる。そこで、これらの倍率がどのように変化したかを見てみよう。

今回はまず、トップセブンの進学指導重点校から見てみよう。

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志望倍率は、12月に各中学校の三者面談等で明らかになった都立高校を第一志望とする生徒の志望に基づいて計算されたものである。都立が第一志望だが、まだ具体的な志望校を決めていないという生徒の数は計算から除外されている。また、国・私立を第一志望とする生徒も含まれていない。「もとにする量」は、各校の募集数である。

初日倍率は、2月7日の願書提出者数で計算した応募倍率である。国・私立を第一志望とし、都立を滑り止めとする生徒も出願するので、志望倍率よりも数値は上昇する。(ただし、都立推薦入試合格者は、志望倍率の計算には含まれているが、一般入試へは出願しないので、倍率を緩和する方向に働く。)特に都心のトップ校の場合、筑波大付属等の国立や開成高校、早慶付属・系属の高校等を第一志望とする生徒も多数受験するので、数値は大きく上がる。また、校長会の予備調査の対象外である国・私立中学からの受験生も加わる。グラフを見ていただくと、日比谷、戸山、西の3校が大きく倍率を上げているのが分かるだろう。進学実績が見劣りするため、青山の倍率は国高に及ばないのだが、上昇率で見ると上記3校に次ぐ割合であることが分かる。23区西部から多摩東部にかけての住宅地は、高学歴、高収入の住民が多く、進学への熱意も高い。国・私立を第一志望とする層もかなりあると思われる。また、国・私立中学からの出願、特に学芸大付属中等から付属高へ上がれない層の出願も考えられる。そのあたりが倍率の変動からも示唆される。

中間倍率は、2月7日と8日の2日分の出願数で計算した応募倍率である。2日目に取り下げはないので、初日倍率から、中間倍率へは、横ばいか上昇しかあり得ないが、おおかたの公立中学が初日に出願させるので、大きな変動はない。公立以外からの出願が2日目の中心のように思われる。初日、戸山とほぼ同じだった日比谷は、2日目も大きく倍率を上げているが、戸山は、上昇率では西高に及ばず、国高とほぼ同じにとどまっている。

最終倍率は、2月14日の願書差し替え後の応募倍率である。2日目までの倍率を見て、思案の末に差替えが行われるわけだが、3倍を超えても日比谷は、わずかな減少にとどまっている。滑り止めとしている層は、何倍だろうと願書を取り下げる必要性を感じないからだろう。西高に至っては、変動なしである。これに対して、戸山は、3倍目前で大きく引き返すことになった。都立第一志望層が動いたことが伺われる。安全を期して、青山や国際などに流れていると考えられる。国際高校は、このグラフには出ていないが、中間倍率から微減ながら、最終倍率が4倍を超えている。都の発表ではよく分からないが、高倍率を敬遠して取り下げた受験生と戸山から流入した受験生が入れ替わっている可能性がある。また、白鷗や両国などの中高一貫校へ流れた可能性もありそうだ。

多摩地区の各校に目をやると、国立が倍率を落とし、立川、八王子東が上げている。国高から両校へ流れていることが示唆される。国高と立高は隣町なので通学のしやすさは大きく違わないが、進学実績からすると、立高より八王子東という選択の方が優勢な気がする。筆者のような学校群世代が選ぶとすれば、圧倒的に立高がいいと思うだろうが、グループ選抜世代以降には八王子東が上という見方が一般的である。八王子東については、受検倍率の落ち込みと合わせると、滑り止めで国高を考えていた層が動いたと言えるかもしれない。いずれにせよ、高倍率の上位4校は最終倍率を中間倍率より落とし、下位3校は上げている。トップセブン間での移動が示唆される。

さて、受検倍率について語る番が来た。23日に既に都から発表があったのだが、記事にはしなかったので、このブログで語るのは初めてである。既に入試が終わっているのに受検倍率がどのくらいだったか、騒いでも結果が変わるわけじゃないからだが、気になっていた人は多かったかもしれない。合否の可能性は誰でも気になるから、受検倍率を気にするのも当然ではある。もちろん、塾生には、伝達済みだが。

受検倍率というのは、中間倍率とは逆で、下がるか横ばいしかあり得ないものなのである。出願した人が全員出席すれば、横ばいで、一人でも欠席すれば倍率は下がる。出願していない人が受検することはあり得ないから、当たり前の話である。だから、問題はどのくらい下がったかである。都立の出願と差替えとの間に、国・私立高校の入試が挟まる。第一志望の国・私立に合格した人は、わざわざ都立の願書を取り下げたりはしないから、そのまま放置されて、最終倍率を変動させない。けれども、入試当日には、普通は欠席する。塾によっては、実績を稼ぎたいので、そういう生徒にまで受検させるところもあるやに聞くが、まぁ、あまりお勧めできない。行く気のない受験生のせいで、どうしてもそこへ行きたいと願う生徒が落ちるのは、やはり残念なことである。もちろん、急病や大怪我で欠席せざるを得なくなった不幸な生徒もいるかもしれない。そういうことで、とにかく、入試当日には、欠席者が出る。さきほど述べたように、国・私立の滑り止めとして機能している学校は、受検倍率の落ち込み方も急になると考えられる。したがって、志願倍率から応募倍率が急進した学校ほど、最終倍率から受検倍率への落ち込みが激しくなるはずだ。グラフを見てもらうと、見事にそれが表れている。実質倍率の部分を隠すと、各校の中間倍率を貫く線を対称の軸として、線対称とまでは言わないが、それに近い形になっている。釣り鐘型のグラフを描く学校は滑り止め率が高く、平坦なグラフを描く学校は第一志望率が高いとも言えよう。ただ、どこも、志望倍率よりは、受験倍率の方がやや高めである。12月の段階でまだ志望校を決めかねていた層や志望変更、国・私立残念組などが加わるからだろう。その中にあって、戸山だけは、志望倍率よりも、受検倍率の方が低くなっている。御三家より合格基準点が10点低いという微妙な地位が反映していると言ってもよいだろう。そもそも総合得点にはわずかな差しかないのに、日比谷じゃなくて敢えて戸山を選ぶ層には、安全志向と滑り止め率がより高いことが示唆される。

いよいよ、28日発表の実質倍率へと話を進める。実質倍率も、受検倍率より下がらなければならない倍率である。なぜなら分母が大きくなるからだ。以前にも述べた通り、募集人員よりも合格人員は多くならざるを得ない性質がある。せっかく合格しても入学手続きをしない人が必ずいる。前述のような実績稼ぎのほかに、第一志望の国・私立高校に補欠で合格という通知が届いたりすることもあるからだ。その分を見越して多めにとるということもある。また、合格最低点の総合得点が同点になった場合、同点の受験生は全員合格とせざるを得ない。よって、合格者数は募集数よりも多くなるのである。したがって、これまで、ずっと募集人数で割って求めてきた倍率を、合格者数で割って求めると、倍率は自然に低くなるわけである。

実質倍率が下がる原因として、入学辞退者数に注目してみよう。既に東京都は、3月1日に入学手続き状況を発表している。実質倍率の下げ幅の大きい日比谷や戸山、青山女子の入学辞退者数は、日比谷の男子が10人、女子14人。 戸山の男子4人、青山の女子は11人である。(戸山の男子は、今年は歩留まりがよいが、昨年の入学辞退率は、普通科全体中、日比谷男女、両国男子に次ぐ高さだった。)これを予測して、各校は、合格者数を割増しする。募集数より合格者数を、日比谷は男子18人、女子16人、戸山の男子10人、青山の女子は16人も多くしている。例年入学辞退者が多いところは、合格者の割増しも大きく、これが実質倍率を下げる要因となる。その高校を第一志望とする受験生が多いほど、入学辞退者は少なくなり、割増しも小さくなるから、既に述べた滑り止め率の高い高校ほど実質倍率の下げ幅も大きくなる。グラフを見るとそれがよく分かる。

こうして、最終的な実質倍率を最初の志望倍率と見比べてみると、近い値に立ち戻っていることが分かる。大山鳴動してネズミ一匹である。実は、志望倍率さえ見ておけば、あとの倍率はあまり気にする必要はなかったのである。今シーズンは、倍率、倍率と当ブログも盛んに騒ぎ立ててきたのであるが、受験生にはあまり実益のない話だったのだ。そんなわけだから、筆者は、倍率を気にするよりも、実力を上げることが大事だと、これまでのエントリーで繰り返し述べていたのである。

ところで、今日は、分割後期募集と二次募集の願書再提出日である。今夜には、その最終応募倍率が発表になるはずである。こちらは、合格基準も、前期募集よりずっと上がってしまうし、募集数が少ないこともあり、倍率の影響は大きい。初日の応募倍率をよく見定めて、最終応募倍率を予測して、出願する必要がある。市内では、今年は、町田高校が1名の二次募集を出している。合格者数を、募集数より、男子4人、女子2人多くしたが、入学手続きをした男子が募集数より一人少なかった。つまり、男子5人、女子2人の入学辞退者が出たということだ。学校側の読み違えである。二次募集は男女を問わない。初日倍率は21倍(最終倍率は19倍に下がった)である。分割後期募集があるのは、山崎高校と野津田高校体育科である。倍率は、それぞれ1.83倍と2倍(最終倍率は1.7倍と2倍)である。受験日は明日。背水の陣を敷く受験生には頑張って欲しい。

さて、次に町田市内の都立高校を見る。

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上で見たような山型のグラフになっている学校もあるが、山型とは言えない平坦なグラフや谷型、右肩上がり型などトップセブンとは異なるグラフになっている学校もある。一地域の高校をまとめた結果なので、成績上位校から下位校までが同居しており、それに応じていろいろなグラフが表れる。

トップセブン同様の山型グラフなのは、町高、成高、野津田の体育科である。町高と成高は、市内のトップレベルだから、トップセブンと同じようなグラフを描くと考えていいだろう。体育科も体育のエリート高であるから似た形だと言ってもいいが、受験倍率の落ち込みの小ささが、第一志望率の高さを物語っている。体育科は、ほかに駒場の保健体育科があるだけで、成績レベルがかけ離れているので、この間に移動はないと見ていい。したがって、志望倍率から応募倍率への上昇は、12月時点でまだ志望校を決めてなかった層によるものと見る方が自然だろう。また、野津田の普通科女子も難関校型のグラフを形作っているが、よく見ると、実質倍率が大きく下げていて(原因は後述)、受検倍率の下げ方は小さい。どちらかというと、後述の右肩上がりのタイプに属すると言える。

ほぼ平坦なグラフは、町田総合で、はじめから第一志望にしていた者がそのまま出願し受検しているように見える。総合高校のカリキュラムを理解し、そこに魅力を感じて受検しているようにも思われる。だが、町田総合は、以前も述べたように、成瀬、小川、山崎との間でけっこう移動がある。実際は出入りが激しいかもしれない。

受検倍率までの町田工業と野津田の福祉科、それに山崎は、ほぼ右肩上がりのグラフになった。志望倍率から応募倍率への上がり方は、野津田の体育科と同じく、12月には明確に志望校が決まっていなかった層による可能性が高い。応募倍率から受検倍率への落ち込みがわずかなのは、私立を第一志望とする層が多くないからだ。このレベルで私立を第一志望にするなら、推薦か単願で、都立は受けないのが普通だ。

一方、野津田の普通科男子は、初日と2日目の応募倍率が低い、谷型のグラフを描いている。12月には、とりあえず野津田を第一志望としていた受験生が、きちんとした志願先を見つけて他所へ流れたのが一つの理由だろう。私立を推薦ないし単願に切り替えて第一志望とした人も多いと思われる。その結果、低倍率になったのを見て、再び受験生が戻ってきて、最終倍率がまた上がったように見える。

また、野津田普通科の男子と山崎の男子は、受検倍率から実質倍率へ向かってジャンプアップしている。先に、実質倍率は、横ばいか下がるしかないものと述べたのと矛盾している。からくりは、男女別定員緩和制にある。男女別定員の各下位1割につき、男女合同選抜を実施する仕組みである。女子の方が、成績が良いため、男子定員の1割の大部分を女子受験生が持っていくと言われている。その結果、男子の合格者は募集定員より少なくなる。それで、実質倍率が跳ね上がってしまうわけだ。逆に、女子の方は、この2校は、他校に比べて、実質倍率が大きく下がることになる。

小川の男子は、最終倍率だけが、高くて、それを除くと平坦になってしまう。低倍率を見て流入した層が、そこそこの数いたけれど、私立などの合格により受検しなかったと考えられる。つまり、滑り止め需要で最終倍率のみが上がったと考えられる。上で見た八王子東のグラフを大げさにしたような感じと言えるかもしれない。女子については、町田総合と同様のほぼ平坦なグラフである。都立を第一志望にしていて、最初から明確に小川に狙いを絞った層が中心なのだろう。

つまるところ、平坦型と右肩上がり型は、志望校の決定が早いか遅いかの違いによるもので、内実はあまり変わらないように思う。だが、右肩上がり型では、志望倍率よりも実質倍率が大きく上がるので、トップセブンのように、志望倍率だけを見ておけば良いとは言えない。他校の倍率動向や過去の倍率、市内中三人口などを含めた、データの総合的な分析が必要になる。そのあたりは塾ベリタスの独壇場でもある。

<原町田教室>

東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。 
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