受験&教育byベリタス

ベリタスは、東京都町田市南町田(小1~高3)と東京都町田市原町田(小1~中3)にて学習塾を展開しています。学院長と教室長が、生徒・父兄と接して感じたことや教育関係の問題について思うことを綴っています。

高校入試

平成25年度都立高校入試 受検倍率と実質倍率への流れを診る。

東京都は、入試当日の2月23日に受検倍率を発表し、合格発表日の28日、実質倍率を発表した。これで、全ての倍率が出揃ったことになる。そこで、これらの倍率がどのように変化したかを見てみよう。

今回はまず、トップセブンの進学指導重点校から見てみよう。

top7boysftop7girlsf






志望倍率は、12月に各中学校の三者面談等で明らかになった都立高校を第一志望とする生徒の志望に基づいて計算されたものである。都立が第一志望だが、まだ具体的な志望校を決めていないという生徒の数は計算から除外されている。また、国・私立を第一志望とする生徒も含まれていない。「もとにする量」は、各校の募集数である。

初日倍率は、2月7日の願書提出者数で計算した応募倍率である。国・私立を第一志望とし、都立を滑り止めとする生徒も出願するので、志望倍率よりも数値は上昇する。(ただし、都立推薦入試合格者は、志望倍率の計算には含まれているが、一般入試へは出願しないので、倍率を緩和する方向に働く。)特に都心のトップ校の場合、筑波大付属等の国立や開成高校、早慶付属・系属の高校等を第一志望とする生徒も多数受験するので、数値は大きく上がる。また、校長会の予備調査の対象外である国・私立中学からの受験生も加わる。グラフを見ていただくと、日比谷、戸山、西の3校が大きく倍率を上げているのが分かるだろう。進学実績が見劣りするため、青山の倍率は国高に及ばないのだが、上昇率で見ると上記3校に次ぐ割合であることが分かる。23区西部から多摩東部にかけての住宅地は、高学歴、高収入の住民が多く、進学への熱意も高い。国・私立を第一志望とする層もかなりあると思われる。また、国・私立中学からの出願、特に学芸大付属中等から付属高へ上がれない層の出願も考えられる。そのあたりが倍率の変動からも示唆される。

中間倍率は、2月7日と8日の2日分の出願数で計算した応募倍率である。2日目に取り下げはないので、初日倍率から、中間倍率へは、横ばいか上昇しかあり得ないが、おおかたの公立中学が初日に出願させるので、大きな変動はない。公立以外からの出願が2日目の中心のように思われる。初日、戸山とほぼ同じだった日比谷は、2日目も大きく倍率を上げているが、戸山は、上昇率では西高に及ばず、国高とほぼ同じにとどまっている。

最終倍率は、2月14日の願書差し替え後の応募倍率である。2日目までの倍率を見て、思案の末に差替えが行われるわけだが、3倍を超えても日比谷は、わずかな減少にとどまっている。滑り止めとしている層は、何倍だろうと願書を取り下げる必要性を感じないからだろう。西高に至っては、変動なしである。これに対して、戸山は、3倍目前で大きく引き返すことになった。都立第一志望層が動いたことが伺われる。安全を期して、青山や国際などに流れていると考えられる。国際高校は、このグラフには出ていないが、中間倍率から微減ながら、最終倍率が4倍を超えている。都の発表ではよく分からないが、高倍率を敬遠して取り下げた受験生と戸山から流入した受験生が入れ替わっている可能性がある。また、白鷗や両国などの中高一貫校へ流れた可能性もありそうだ。

多摩地区の各校に目をやると、国立が倍率を落とし、立川、八王子東が上げている。国高から両校へ流れていることが示唆される。国高と立高は隣町なので通学のしやすさは大きく違わないが、進学実績からすると、立高より八王子東という選択の方が優勢な気がする。筆者のような学校群世代が選ぶとすれば、圧倒的に立高がいいと思うだろうが、グループ選抜世代以降には八王子東が上という見方が一般的である。八王子東については、受検倍率の落ち込みと合わせると、滑り止めで国高を考えていた層が動いたと言えるかもしれない。いずれにせよ、高倍率の上位4校は最終倍率を中間倍率より落とし、下位3校は上げている。トップセブン間での移動が示唆される。

さて、受検倍率について語る番が来た。23日に既に都から発表があったのだが、記事にはしなかったので、このブログで語るのは初めてである。既に入試が終わっているのに受検倍率がどのくらいだったか、騒いでも結果が変わるわけじゃないからだが、気になっていた人は多かったかもしれない。合否の可能性は誰でも気になるから、受検倍率を気にするのも当然ではある。もちろん、塾生には、伝達済みだが。

受検倍率というのは、中間倍率とは逆で、下がるか横ばいしかあり得ないものなのである。出願した人が全員出席すれば、横ばいで、一人でも欠席すれば倍率は下がる。出願していない人が受検することはあり得ないから、当たり前の話である。だから、問題はどのくらい下がったかである。都立の出願と差替えとの間に、国・私立高校の入試が挟まる。第一志望の国・私立に合格した人は、わざわざ都立の願書を取り下げたりはしないから、そのまま放置されて、最終倍率を変動させない。けれども、入試当日には、普通は欠席する。塾によっては、実績を稼ぎたいので、そういう生徒にまで受検させるところもあるやに聞くが、まぁ、あまりお勧めできない。行く気のない受験生のせいで、どうしてもそこへ行きたいと願う生徒が落ちるのは、やはり残念なことである。もちろん、急病や大怪我で欠席せざるを得なくなった不幸な生徒もいるかもしれない。そういうことで、とにかく、入試当日には、欠席者が出る。さきほど述べたように、国・私立の滑り止めとして機能している学校は、受検倍率の落ち込み方も急になると考えられる。したがって、志願倍率から応募倍率が急進した学校ほど、最終倍率から受検倍率への落ち込みが激しくなるはずだ。グラフを見てもらうと、見事にそれが表れている。実質倍率の部分を隠すと、各校の中間倍率を貫く線を対称の軸として、線対称とまでは言わないが、それに近い形になっている。釣り鐘型のグラフを描く学校は滑り止め率が高く、平坦なグラフを描く学校は第一志望率が高いとも言えよう。ただ、どこも、志望倍率よりは、受験倍率の方がやや高めである。12月の段階でまだ志望校を決めかねていた層や志望変更、国・私立残念組などが加わるからだろう。その中にあって、戸山だけは、志望倍率よりも、受検倍率の方が低くなっている。御三家より合格基準点が10点低いという微妙な地位が反映していると言ってもよいだろう。そもそも総合得点にはわずかな差しかないのに、日比谷じゃなくて敢えて戸山を選ぶ層には、安全志向と滑り止め率がより高いことが示唆される。

いよいよ、28日発表の実質倍率へと話を進める。実質倍率も、受検倍率より下がらなければならない倍率である。なぜなら分母が大きくなるからだ。以前にも述べた通り、募集人員よりも合格人員は多くならざるを得ない性質がある。せっかく合格しても入学手続きをしない人が必ずいる。前述のような実績稼ぎのほかに、第一志望の国・私立高校に補欠で合格という通知が届いたりすることもあるからだ。その分を見越して多めにとるということもある。また、合格最低点の総合得点が同点になった場合、同点の受験生は全員合格とせざるを得ない。よって、合格者数は募集数よりも多くなるのである。したがって、これまで、ずっと募集人数で割って求めてきた倍率を、合格者数で割って求めると、倍率は自然に低くなるわけである。

実質倍率が下がる原因として、入学辞退者数に注目してみよう。既に東京都は、3月1日に入学手続き状況を発表している。実質倍率の下げ幅の大きい日比谷や戸山、青山女子の入学辞退者数は、日比谷の男子が10人、女子14人。 戸山の男子4人、青山の女子は11人である。(戸山の男子は、今年は歩留まりがよいが、昨年の入学辞退率は、普通科全体中、日比谷男女、両国男子に次ぐ高さだった。)これを予測して、各校は、合格者数を割増しする。募集数より合格者数を、日比谷は男子18人、女子16人、戸山の男子10人、青山の女子は16人も多くしている。例年入学辞退者が多いところは、合格者の割増しも大きく、これが実質倍率を下げる要因となる。その高校を第一志望とする受験生が多いほど、入学辞退者は少なくなり、割増しも小さくなるから、既に述べた滑り止め率の高い高校ほど実質倍率の下げ幅も大きくなる。グラフを見るとそれがよく分かる。

こうして、最終的な実質倍率を最初の志望倍率と見比べてみると、近い値に立ち戻っていることが分かる。大山鳴動してネズミ一匹である。実は、志望倍率さえ見ておけば、あとの倍率はあまり気にする必要はなかったのである。今シーズンは、倍率、倍率と当ブログも盛んに騒ぎ立ててきたのであるが、受験生にはあまり実益のない話だったのだ。そんなわけだから、筆者は、倍率を気にするよりも、実力を上げることが大事だと、これまでのエントリーで繰り返し述べていたのである。

ところで、今日は、分割後期募集と二次募集の願書再提出日である。今夜には、その最終応募倍率が発表になるはずである。こちらは、合格基準も、前期募集よりずっと上がってしまうし、募集数が少ないこともあり、倍率の影響は大きい。初日の応募倍率をよく見定めて、最終応募倍率を予測して、出願する必要がある。市内では、今年は、町田高校が1名の二次募集を出している。合格者数を、募集数より、男子4人、女子2人多くしたが、入学手続きをした男子が募集数より一人少なかった。つまり、男子5人、女子2人の入学辞退者が出たということだ。学校側の読み違えである。二次募集は男女を問わない。初日倍率は21倍(最終倍率は19倍に下がった)である。分割後期募集があるのは、山崎高校と野津田高校体育科である。倍率は、それぞれ1.83倍と2倍(最終倍率は1.7倍と2倍)である。受験日は明日。背水の陣を敷く受験生には頑張って欲しい。

さて、次に町田市内の都立高校を見る。

machidaboysmachidagirls








上で見たような山型のグラフになっている学校もあるが、山型とは言えない平坦なグラフや谷型、右肩上がり型などトップセブンとは異なるグラフになっている学校もある。一地域の高校をまとめた結果なので、成績上位校から下位校までが同居しており、それに応じていろいろなグラフが表れる。

トップセブン同様の山型グラフなのは、町高、成高、野津田の体育科である。町高と成高は、市内のトップレベルだから、トップセブンと同じようなグラフを描くと考えていいだろう。体育科も体育のエリート高であるから似た形だと言ってもいいが、受験倍率の落ち込みの小ささが、第一志望率の高さを物語っている。体育科は、ほかに駒場の保健体育科があるだけで、成績レベルがかけ離れているので、この間に移動はないと見ていい。したがって、志望倍率から応募倍率への上昇は、12月時点でまだ志望校を決めてなかった層によるものと見る方が自然だろう。また、野津田の普通科女子も難関校型のグラフを形作っているが、よく見ると、実質倍率が大きく下げていて(原因は後述)、受検倍率の下げ方は小さい。どちらかというと、後述の右肩上がりのタイプに属すると言える。

ほぼ平坦なグラフは、町田総合で、はじめから第一志望にしていた者がそのまま出願し受検しているように見える。総合高校のカリキュラムを理解し、そこに魅力を感じて受検しているようにも思われる。だが、町田総合は、以前も述べたように、成瀬、小川、山崎との間でけっこう移動がある。実際は出入りが激しいかもしれない。

受検倍率までの町田工業と野津田の福祉科、それに山崎は、ほぼ右肩上がりのグラフになった。志望倍率から応募倍率への上がり方は、野津田の体育科と同じく、12月には明確に志望校が決まっていなかった層による可能性が高い。応募倍率から受検倍率への落ち込みがわずかなのは、私立を第一志望とする層が多くないからだ。このレベルで私立を第一志望にするなら、推薦か単願で、都立は受けないのが普通だ。

一方、野津田の普通科男子は、初日と2日目の応募倍率が低い、谷型のグラフを描いている。12月には、とりあえず野津田を第一志望としていた受験生が、きちんとした志願先を見つけて他所へ流れたのが一つの理由だろう。私立を推薦ないし単願に切り替えて第一志望とした人も多いと思われる。その結果、低倍率になったのを見て、再び受験生が戻ってきて、最終倍率がまた上がったように見える。

また、野津田普通科の男子と山崎の男子は、受検倍率から実質倍率へ向かってジャンプアップしている。先に、実質倍率は、横ばいか下がるしかないものと述べたのと矛盾している。からくりは、男女別定員緩和制にある。男女別定員の各下位1割につき、男女合同選抜を実施する仕組みである。女子の方が、成績が良いため、男子定員の1割の大部分を女子受験生が持っていくと言われている。その結果、男子の合格者は募集定員より少なくなる。それで、実質倍率が跳ね上がってしまうわけだ。逆に、女子の方は、この2校は、他校に比べて、実質倍率が大きく下がることになる。

小川の男子は、最終倍率だけが、高くて、それを除くと平坦になってしまう。低倍率を見て流入した層が、そこそこの数いたけれど、私立などの合格により受検しなかったと考えられる。つまり、滑り止め需要で最終倍率のみが上がったと考えられる。上で見た八王子東のグラフを大げさにしたような感じと言えるかもしれない。女子については、町田総合と同様のほぼ平坦なグラフである。都立を第一志望にしていて、最初から明確に小川に狙いを絞った層が中心なのだろう。

つまるところ、平坦型と右肩上がり型は、志望校の決定が早いか遅いかの違いによるもので、内実はあまり変わらないように思う。だが、右肩上がり型では、志望倍率よりも実質倍率が大きく上がるので、トップセブンのように、志望倍率だけを見ておけば良いとは言えない。他校の倍率動向や過去の倍率、市内中三人口などを含めた、データの総合的な分析が必要になる。そのあたりは塾ベリタスの独壇場でもある。

<原町田教室>

東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。 

平成25年度都立高校入試の倍率(願書差替え後・最終応募倍率!)

都立高校入試では、一度提出した入学願書を取り下げて、別の学校に再提出できる制度がある。願書差替えと呼ばれている。今年は、昨日13日の9時から3時が取下げ、今日14日の9時から正午が再提出期限だった。7日と8日の応募倍率を見て、より合格可能性の高い高校へ出願できるわけだ。もちろん神奈川県の公立高校入試にも同様の制度がある。

今日の正午をもって、願書再提出は締め切られ、最終的な応募倍率が確定したので、さっそく東京都教育委員会から発表があった。神奈川県は翌日発表だから、東京の方が仕事が早い。さすが首都である。

まずは概況から。全日制で願書を取り下げたのは、2,607人で応募者の5.6%、再提出は、2,611人で、最終応募倍率1.51倍。昨年よりは、0.02ポイントのダウンとなった。だが、男子は微増で1.52倍、コース制の大幅アップもあり、普通科全体では、1.55倍と昨年と全く同じになった。

それでは、最終応募倍率を見ていこう。まずは町田市内の都立高校から。

町田高校   男 1.88 (1.55) 女 1.84 (1.77) 平均 1.86 (1.65)
成瀬高校   男 1.38 (1.06) 女 1.31 (1.10) 平均 1.35 (1.08)
小川高校   男 1.23 (1.08) 女 1.19 (1.16) 平均 1.21 (1.11)
山崎高校   男 1.24 (1.03) 女 1.33 (1.06) 平均 1.28 (1.05)
野津田(普) 男 1.26 (1.67) 女 1.83 (2.20) 平均 1.53 (1.92)
同(福祉科) 男女 1.04 (1.72)
同(体育科) 男女 1.40 (1.34)
町田総合   男女 1.27 (1.07)
町田工業   男女 1.27 (1.22)
( )内は昨年の最終応募倍率

町高はさすがに、男女とも2日目より下げたが、昨年よりは大幅アップと言って良いだろう。中入生が高校へ上がるため25年度より募集停止になった南多摩の受験層が流れてきていると思われる。今年は厳しい入試になるだろう。成瀬も、男女同率1.40から下げて、落ち着いた倍率となったが、昨年の全入の悪夢は免れた。代わって、小川が、男女とも2日目より倍率を上げた。男子は3年ぶりの1.2倍超えとなった。山崎も2日目より上げてきた。女子の1.33倍は、近年見たことがない高倍率だ。手元の資料をひっくり返したところ、平成11年(1999年!)以来となる1.3倍超えである。山崎の場合、男女別定員緩和制の影響で、女子の高倍率が、男子にも影響する。男子より女子の方が内申点を持っている受験生が多いので、男女合同選抜となる男女定員の各1割の大部分を女子が占めると言われている。男子の定員の約1割が女子に回る勘定になる。これで計算し直すと、女子は1.2倍程度で、男子が1.36倍と逆転が起きる。非常に厳しい入試となりそうである。特に男子は模試の合格基準値より高い水準の争いになりそうである。野津田普通科は、男子が、2日目の低倍率を見て6人ほど流れ込んできたようだ。0.1ポイント以上上げている。女子は高倍率にも関わらず、変わらずである。こちらも、男女別定員緩和制採用校だから、男子には不利に働く。同様に計算してみると、男子1.40倍、女子1.65倍程度になる。男女とも厳しい入試となりそうだ。福祉科は、募集数より1人多いだけの1.04倍。たぶん全入だろう。体育科はわずかに減らしたが、なかなか厳しい。町田総合は、0.01ポイント落としただけでほぼ変わらない。町田工業は、2日目よりアップした。町田市内は、昨年の「西部戦線異常なし」状態から、一転、たいへんな入試となっている。とはいえ、東京都全体よりは、ましな状況だし、実質倍率は、応募倍率より下がるのだから、心配したり、めげたりせずに、最後の1週間に全力を尽くしてもらいたい。

さあ、続いて、都立トップ・セブンを見てみよう。本当に厳しい戦いがここにある。

日比谷  男 3.17(3.41)  女 2.35(2.43)  平均 2.78(2.94)
西    男 2.48(2.84)  女 1.90(2.00)  平均 2.24(2.44)
国立   男 2.16(1.98)  女 2.07(1.76)  平均 2.12(1.87)
戸山   男 2.81(2.94)  女 1.84(2.18)  平均 2.35(2.58)
八王子東 男 1.49(1.62)  女 1.27(1.54)  平均 1.39(1.43)
立川   男 1.76(1.75)  女 1.52(1.63)  平均 1.64(1.70)
青山   男 2.02(1.84)  女 1.89(1.92)  平均 1.96(1.88)
( )内は昨年の最終応募倍率

日比谷は、出願2日目の中間倍率から男女とも少し下げた。去年と比べても下がっている。平成21年以来上がり続けていた最終応募倍率が、その21年と同じくらいまで戻った。とはいえ、相変わらず高倍率であることは間違いない。西高は、男子は変わらず、女子がわずかに逃げた。一昨年が低過ぎた反動で、去年は平成21、22年並みの高倍率だったが、今年は、かなり下がった。19、20年程度の倍率である。国高は、2日目よりは下げたが、最終倍率としては3年振りの2倍超え(男子)である。女子に至っては、平成20年以来となる。このところ人気上昇中というのは事実らしい。戸山は、中間倍率が3倍近かった男子が下げて、2倍を切った女子が上げた。去年よりは楽とはいえ、2倍を超えるハイレベルな戦いで、人気回復のほどが知れる。
 
八王子東、立川とも、2日目より倍率を上げてきた。男子は、立川が5人増、八王子東8人増である。国立が6人減らしているので、どちらへ流れたか、それとも私立を決めて辞退したか、興味深いところである。立川は、昨年並みの1.8倍を下回る倍率で、八王子東も一昨年同様1.4倍台の倍率となった。やはり先週のエントリーで指摘した通り、同校は、2日目から0.06ポイントしか倍率を上げていないが、立川も0.04ポイントしか上がらず、こちらの予測は外れた。立高の男子は、21年から23年まで3年連続1.8倍台で、去年が平成19年以来の1.8倍割れだったので、今年は戻すと思ったのだが。当ブログのアナウンス効果、なんて、わけはないか(笑)。(だが、まじめな話、ユニークユーザー数で見ても、9日以来、軽く6,000を越える人が、当ブログをご覧になっている。)立川は、日比谷と対照的に平成19年以来緩やかに倍率を下げ続けていたが、0.01ポイントながら今年は前年より上がったことは上がったのだ。一方、八王子東が去年より上げたのは、倍率の隔年現象と見ることも出来るだろう。青山は、「執行猶予中」にも関わらず、男子が2日目より更に上げて、2倍を超えた。女子は、意外に冷静で少々下げた。青山ブランドは相変わらずの人気である。

さらに、セカンド・シックス(進学指導特別推進校)をご覧頂こう。

新宿  男女 2.36(2.52)
国分寺 男女 2.24(1.94)
小山台  男 1.46(1.98)  女 1.56(2.05) 平均 1.51(2.01)
駒場   男 2.16(1.87)  女 2.02(2.09) 平均 2.09(1.97)
町田   男 1.88(1.55)  女 1.84(1.77) 平均 1.86(1.65)
国際  男女 4.08(3.55)
( )内は昨年の最終応募倍率

全ての学校で2日目より倍率を下げた(駒場女子のみ変わらず)が、新宿、小山台と駒場の女子以外、去年より倍率を上げて、人気上昇ぶりを示している。新宿は、推薦の募集数を絞った結果、一般入試の募集数が増えた影響であろう。

これらと比較して、中高一貫校のうち高校募集がある併設型の学校を見てみよう。

白鷗  男  1.94(2.21)  女  1.45(1.95) 平均 1.69(2.08) 男女各31(19)名募集
両国  男  1.92(1.78)  女  1.44(1.67) 平均 1.69(1.72) 男女各27(27)名募集
富士  男  2.16(1.86)  女  1.39(1.77) 平均 1.77(1.82) 男女各31(男83女75)名募集
大泉  男  1.84(2.26)  女  1.10(1.68) 平均 1.47(1.99) 男女各31(男84女75)名募集
武蔵  男  1.59(1.96)  女  1.37(1.74) 平均 1.48(1.85) 男女各27(27)名募集
( )内は昨年の数値

参考のために募集数を記載した。人数が少ないこともあって、高倍率である。中高一貫校に途中から入るリスクがどの程度か分からないが、トップ7、セカンド6に引けを取らない高人気であることが窺える。附属中学から入学の一期生が高校生になるため、富士と大泉は昨年より募集が減っている。大泉女子の低倍率は、そのあたりを嫌ったのかもしれない。

その他の高校についてはこちらへ。 

<原町田教室> 

2013.2.26 東京都発表の数字が修正されたので小山台男子の倍率を1.47から1.46へ修正しました。

東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。 

平成25年度神奈川県公立高校入試の倍率(志願変更後・最終応募倍率)

神奈川県立高校と横浜市立高校、川崎市立高校の最終応募倍率が今日発表になった。

神奈川県では、県立142校と市立15校が共通選抜を実施する。今年は、入試制度改革元年で、いろいろ分からないことも多い。まず、出題傾向が変わる。「思考力等をこれまで以上に測る学力検査」になるという。「等」には、「判断力、表現力」が含まれるらしい。つぎに、これまでの前期推薦、後期一般入試のスタイルが変更されて、一般入試のみになった。ただし、昼間を除く定時制と通信制には分割選抜が残る。自校作成の独自問題は廃止される。また、全日制と定時制の全ての学校で学力検査のほかに個人面接が実施される (例の不埒な格好の受験生が合格点を上回っていたのに不合格にしたという事件への反省と対策の結果だろう)。特色検査(実技検査または自己表現検査)の実施は学校による。更に、選考方法が分かりにくい。内申 (従来どおりの神奈川方式135点満点)、入試得点合計(2教科以内で2倍以内の加重が可能)、面接点のそれぞれを100点満点に換算して、その合計が1000点満点になるように、それぞれに2以上の整数を掛けて合算する。特色検査を実施した場合、これを100点満点に換算して1以上5以下の整数を掛けて更に合算する。掛ける整数は各学校で決める。この数値で定員の9割を選考し、残りの1割は、内申を除いた二つの得点を上と同様に1000点満点換算し、特色検査があればその換算点(上と同様)を加えた数値で選考するというものだ。まぁ、一言で言うと、内申と入試と面接の合計で9割を選び、残り1割は、内申抜きで選ぶということだ。ただし、特色検査をする場合はどちらにもその点も加えるということだ。新傾向の過去問がないので困っている人もいるだろうが、県がサンプル問題を発表しているので、それと傾向が似た千葉、埼玉の問題を参考にするといいだろう。

さて、最終応募倍率とは、2月7日と8日の志願変更期間締切時の応募倍率である。神奈川では競争率と呼んでいる。全日制課程は、平均競争率1.19倍。2月1日から5日までに応募した50,617人のうち志願変更者は1,953人、志願取消者が14人あった。定時制が22人、通信制が4人増えているので、全日制からの移動があったと思われる。神奈川県のツートップ、横浜翠嵐と湘南は、それぞれ、2.07倍と1.86倍である。翠嵐は、県下ナンバーワンの競争率となった。トップ下に位置する柏陽は1.43倍。両サイドの厚木、小田原は1.11倍と1.19倍。以下、横須賀1.30倍、横浜緑ヶ丘1.55倍、希望ヶ丘1.23倍である。また、定時制では、相模向陽館高校が最高競争率の1.81倍をたたき出した。なお、全日制で応募者が募集人員に満たなかった学校は、県立17校、市立2校の19校となっている。町田駅から通いやすい範囲では、瀬谷、生田東、菅、麻生、厚木東、大和南、上溝、橋本、城山、厚木商業、二俣川看護福祉がある。

では、ベリタス原町田教室にもよく生徒が来てくれる相模原市の県立高校の競争率を挙げていこう。

【全日制普通科】
麻溝台  1.09
上鶴間  1.04
上 溝  0.97*
相模原  1.21*
上溝南  1.13*
橋 本  0.97*
城 山  0.97*
相模田名 1.05*
津久井  1.09*
【全日制専門学科】
相原
 畜産科学   1.31*
 食品科学   1.44*
 環境緑地   1.05*
 総合ビジネス 1.07*
津久井
 福祉科    1.03*
【全日制単位制】
相模原青陵
 普通科     1.09*
相模原総合
 総合学科    1.17*
神奈川総合産業
 総合産業科   1.17*
弥栄
 理数科     1.37
 国際科     1.04*
 芸術科音楽専攻 1.00
 芸術科美術専攻 1.49
 スポーツ科学科 1.50
【定時制】
相模向陽館
 普通科午前部  1.81*
 普通科午後部  1.12*
神奈川総合産業
 総合学科    0.88*
津久井
 普通科     0.70

*印は2月5日の中間応募倍率から変動した最終応募倍率。

その他についてはこちらへどうぞ。

神奈川県の公立高校共通選抜の学力検査は2月15日8時15分から実施される。面接及び特色検査は当日または、18、19日のいずれかに実施される(20日に実施する場合もある)。

<原町田教室>

追記 相模向陽館は座間市でした。

 東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。

平成25年度都立高校入試 一般入試の倍率(出願2日目・中間応募倍率)

今日は、都立高校の出願最終日である。願書受付は今日の正午で締め切られた。よもや出し忘れたなんて人はいないだろうね? だから、いつも提出物が大切だって言ってるのだ(笑)。

冗談はさておき、まず概況から。全日制の合計は、昨日から0.02ポイント上積みされたが、昨年(1.53倍)には0.02ポイント届かず、1.51倍に落ち着いた。だが、現行入試制度過去最高の激戦と言われた昨年との差はあまりない。全日制普通科合計では、0.01ポイント低いだけの1.55倍である。コース制、単位制、海外帰国生を除く普通科合計となると、昨年と全く同じ1.54倍。さらに、男子のみでは、昨年の1.49倍より厳しい1.52倍である。これに対して、専門学科合計は1.37倍へ0.1ポイント落とし、総合学科は、1.34倍に0.09ポイント上げている。

平成22年も激戦の年だったが、その翌年は反動で少し緩やかになったものだ。昨年は平成22年以上の激戦だったので、今年はもう少し楽になると予想していたが、少々当てが外れた。都立入試は年々厳しくなる一方である。公立高校の無償化も追い風になっているのだろうが(これは政権が変わっていつまで続くか不透明だが)それだけではなく、一連の都立高校改革がうまくいっていて、都立へ行きたいという人が増えている点も見落とせないだろう。ただ、石原都政時代の教育への行政介入は、教育学部生の教職に就きたくない都道府県ナンバー1に、東京都を押し上げたという話も耳にするので、今後は分からない。猪瀬新知事の手腕に期待したい。そういえば、つい最近、東京都は、都立高校の日本史で使用する独自教科書「江戸から東京へ」の内容を修正している。今年度の新入生からこれを使用するという。

おっと、話がそれた。それでは、2日目の出願状況を町田市の都立高校から見ていこう。

町田高校   男 1.93 (1.56) 女 1.88 (1.72) 平均 1.91 (1.64)
成瀬高校   男 1.40 (0.94) 女 1.40 (1.08) 平均 1.40 (1.00)
小川高校   男 1.13 (1.14) 女 1.17 (1.08) 平均 1.15 (1.11)
山崎高校   男 1.19 (0.80) 女 1.28 (1.00) 平均 1.23 (0.89)
野津田(普) 男 1.14 (1.69) 女 1.83 (2.27) 平均 1.47 (1.96)
同(福祉科) 男女 0.96 (1.94)
同(体育科) 男女 1.42 (1.34)
町田総合   男女 1.28 (0.90)
町田工業   男女 1.24 (1.20)
( )内は昨年の2日目中間応募倍率

となった。

出願2日目というのは、倍率が上がりこそすれ、下がることはないので、昨日のエントリーと見比べてがっかりしないで欲しい。募集人数が変わらないところに、願書が上積みされるだけで、取り下げがあるわけではないのだから。

コメントは、昨日のエントリーをご覧頂きたい。数字が微増(いくつかは変化なし)というだけで感想は変わらない。敢えて付け加えるなら、成瀬の男女が全く同じ倍率になったのは珍しいのではないかということぐらいである(笑)。野津田の福祉科はいよいよ全入が現実味を帯びてきたが、願書差替えで、2人出願すれば1倍を超えるので、最終応募倍率は1倍未満ということはないかもしれない。それに、福祉というのは向き不向きもあるので、倍率だけで安易に飛びつくのはお勧めできない。いずれにせよ、野津田の普通科と福祉科が、昨年の反動で大きく倍率を落とした以外は、軒並み倍率アップという様相が見て取れるだろう(小川高校男子のみがわずかに及ばなかったが)。昨年のエントリーで述べたように、町田は、東京都から半島のように飛び出た土地柄、他地域からの心理的距離が遠く、倍率が出にくいのであるが、今年は厳しい都立入試になりそうだ。まぁ、昨年は市内の中学3年生人口が少なかったため楽な入試になっただけという見方もある。

続いて、都立トップ・セブンを見てみよう。

日比谷  男 3.21(3.41)  女 2.43(2.54)  平均 2.84(3.00)
西    男 2.48(2.90)  女 1.98(2.05)  平均 2.24(2.50)
国立   男 2.20(2.04)  女 2.23(1.90)  平均 2.22(1.97)
戸山   男 2.98(2.99)  女 1.82(2.28)  平均 2.42(2.66)
八王子東 男 1.43(1.57)  女 1.26(1.44)  平均 1.35(1.51)
立川   男 1.72(1.65)  女 1.50(1.63)  平均 1.62(1.64)
青山   男 1.98(1.78)  女 1.87(1.91)  平均 1.92(1.84)

多摩地区では、立川(男子)、国立(男女とも)が、昨年より倍率を上げて難化している。八王子東は、昨年より0.1ポイント以上倍率を下げている。ここはもともと倍率が出にくいから狙い目である。毎年、トップ7で最低の倍率だが、レベルは保っている。例年の倍率変動を検討すると、国高との間にスワップがあるような気がする。国立が高倍率の年は、願書差替えで倍率を落とし、かわりに八王子東の倍率が上がるように見える。1991年頃から2008年ぐらいまで東大合格者数では国立を凌駕していた実績もあり、特に1991年と2001年には都立ナンバー1に輝いている。それでも、実質倍率が1.5倍を超える年は滅多にない。立川とは、ほぼ同レベルの難易度なので、特に内申点の高い生徒におすすめの避難先である。立川は、昨年、最終応募倍率では2日目より0.1ポイント程上がったので、男子は1.8倍を越えるだろう。受検率も9割を超えるので、厳しいかもしれない。八王子東は、去年の最終応募倍率が、中間応募倍率から0.05ポイントしか上がっていない。受検者に対する合格者の割合は、国立が6割程度、立川で7割、八王子東は8割になると推定される。

区部では、日比谷の男子が今年も3倍を超えた。受検率(本エントリーでは、2日目の応募者数に対する受検者数の割合)は、過去3年平均値が7割を切るので、受検倍率は1倍程度下がると思う。恐れるには足らない。例年並みである。男女とも、昨年よりは少々下げている。戸山の女子は、昨年の反動か、大きく下げたのが目につく。西高は、倍率のアップダウンが激しい学校で、今年男子は0.5倍程度下がると見ていたが、その通りになった。青山の男子は上げてきている。立地と名前がいいので人気が高いが、女子は2倍を切った昨年より更に落としている。崖っぷちの重点校というあたりの影響もあるかもしれない。

最後に、セカンド・シックスを見ておこう。進学指導特別推進校のことだ。今、思いつきでネーミングしたんだが、ちょっとかっこ良くないか?

新宿  男女 2.44(2.65)
国分寺 男女 2.36(2.01)
小山台  男 1.54(1.97)  女 1.56(2.09)
駒場   男 2.33(2.02)  女 2.02(2.10)
町田   男 1.93(1.56)  女 1.88(1.72)
国際  男女 4.16(3.63)

国際高校が、昨年の3.63倍から更に上げたのが目立つ。特別推進校指定も好感しているかもしれない。国分寺も0.35ポイント上がった。駒場の男子は上がり、女子は少々下がっている。新宿は、推薦枠を10%に絞ったためか倍率は0.21ポイント下がった。小山台が男女とも0.5ポイント以上と大幅に下げている。こうして見ると、町高は、昨年より大きく上げたとはいえ、お買い得感が漂う。新宿や駒場の高倍率を嫌うなら小山台だろうが、世田谷区、狛江市の小田急沿線住民には、町田高校もありという気はする。合格基準点にはやや開きがある。

その他の都立高校についてはこちらへ

<原町田教室>

東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。 

さぁ、いよいよだね。お待ちかね 平成25年度都立高校入試 願書受付初日の応募倍率!

東京都立高校では、今日から願書受付が始まった。このブログでは、校長会予備調査倍率の発表以来、倍率ネタばかりで押してきた。正直に言うと、倍率にはもう食傷気味である。かなり飽きてきた。だが、倍率ネタをアップして以来、アクセスがうなぎ上りである。レベル★1だったこのブログも、今やレベル★4まで上昇している。アクセス数が1000を越えた日が既に7日もある。しかも、このエントリ執筆中の現時点で今日のページヴューは2,126(一日あたりの数としては過去最高を更新中)である。ここまで支持されると止められないではないか。

ということで、もう少し頑張る。アクセス数とブログ順位がどこまで上がるかにも興味が湧く。ちなみに、レベルというのはブログの管理ページにしか表示されないようなので、読者の与り知るところではないと思うが、ブロガーはけっこう気にしてたりする(笑)。当ブログサービスのFAQによると「レベル別ランキングとは、アクセス数を元に独自の方法で算出し、階級別にブログを順位付けたものです。(中略)★5~★1のレベル間移動は、アクセス数に応じて自動的に行われます。」とのことである。アクセス数が上がれば順位が上がり、順位が上がるとレベルが上がるという仕組みのようだ。現在、レベル★4の2496位である。

さて、本題の初日応募倍率であるが、たいていの中学が、初日に出願させるので、大勢は決したと言える。今年は、全日制全体では1.49倍で、昨年の1.50倍とほぼ同じ応募状況となった。そのうち普通科のみでは1.53倍。これは1994年の単独選抜実施以降で過去最高の実質倍率となった昨年と全く同じ初日倍率であり、今年も厳しい入試となりそうである。昨年は全日制全体の受検者の約3割が不合格になっている。男女別募集の女子は1.57倍で昨年の1.60倍からややダウン。男子は1.53倍で、昨年の1.48倍からアップしている。男子により厳しい入試となりそうだ。新宿・国分寺などの単位制普通科は、1.78倍から1.62倍へダウンしたが、総合学科は、1.23倍から1.33倍へアップして人気のあるところを見せている。専門学科では、商業科が、1.15倍から1.22倍へアップしたものの、工業科は、1.47倍から1.26倍へダウンした。平均すると専門学科人気に湧いた昨年より下がり気味である。

明日は、今日の結果を見て、少しでも倍率の低いところへ出願しようという人ももちろんいるだろう。だが、出願した学校が予想外の高倍率で怖じ気づいたなら、13日に取り下げて14日に再出願する道が残されている。最終的な応募倍率は、14日にならないと判明しない。それを前提に、各校の今日の倍率を見ていこう。

まず、お約束の町田市内の都立高校から。

町田高校   男 1.91  女 1.88  平均 1.90
成瀬高校   男 1.34  女 1.40  平均 1.37
小川高校   男 1.12  女 1.17  平均 1.15
山崎高校   男 1.17  女 1.26  平均 1.21
野津田(普) 男 1.14  女 1.74  平均 1.43
同(福祉科) 男女 0.88
同(体育科) 男女 1.35
町田総合   男女 1.27
町田工業   男女 1.22

となった。

今年は、町田高校が名門にふさわしい高倍率を叩き出した。昨年の男子1.55倍、女子1.72倍から大幅アップと言っていいだろう。同校の受検率(初日応募者数に対する受検者数の割合)は9割程度なので、受検倍率は1.7倍を超えてくるだろう。要注意である。前年定員割れの憂き目にあった成瀬も市内二番手校らしい倍率で面目を保った。とはいえ、全日制普通科全体の平均倍率(前述)よりはずっと低い。小川、山崎、町田総合の中堅3校は1.2倍前後である。小川の男子以外いずれも昨年より倍率を上げてきた。なかでも山崎の女子と町田総合が比較的高い。山崎は男女別定員緩和制採用なので、女子はともかく、男子の実質倍率はずっと上がるだろう。町田総合も総合学科人気で高い。成瀬も含めた4校は、小川の女子以外いずれも受検率が100%を上回る点も見逃せない。募集の少ない野津田の普通科だが、男子の倍率が出なかった。だが、ここも男女別定員緩和制を採用するので、油断は出来ない。男女平均倍率は十分高い。女子が昨年の2.20倍ほどではないとはいえ相変わらず高いからだ。これに比べて、福祉科(昨年1.94倍)が大幅にダウンしたのが目を引く。例年受検率が100%を超えないので全入かもしれない。体育科(昨年1.31倍)はやや上げている。また、町田工業は、工業科全体の平均倍率よりはやや低いものの、中堅3校を上回る倍率である。

模試で示される合格基準はあくまで目安である。偏差値がいくつなら、当日は何点ぐらい取れるだろうという推定値に基づいたものだ。もちろん、偏差値と当日点の相関は追跡調査によって得られたものだ。だが、それは、偏差値が当日点を保証するというものではない。過去問を解いて、発見された弱点の補強をして、必要な当日点を確保できるようにして欲しい。模試が示す合格基準点から、自分の換算内申を調査書点に換算して差し引いた値が、あなたに必要な学力検査点だ。この値を入試得点に再換算して、当日何点とる必要があるか把握しておかなくてはならない。よく分からない人は、塾で聞いておこう。ベリタスでは、生徒が現在何点取れるかを把握し、あと何点必要かを算出して、どの問題を取れるようにすべきか、そのためにどんな勉強をするか、直前対策とアドバイスをしている。

続いて都立トップセブンを見てみよう。

日比谷  男 2.86  女 2.39
西    男 2.26  女 1.96
国立   男 2.06  女 2.21
戸山   男 2.84  女 1.79
八王子東 男 1.39  女 1.26 
立川   男 1.67  女 1.50
青山   男 1.94  女 1.82

である。この7校は、進学指導重点校に指定されている。どうも、東京都は、この7校に中高一貫の10校を合わせた17校を都のエリート進学校にしようという目論見のように見える。青山高校については、実績が振るわないので二年の「執行猶予」を与えるが、それでも実績が伴わなければ重点校の指定をはずすとまで言っている。相当なやる気である。重点校の数値目標は、難関国立大学と国公立医学部・医大に最低15人だそうである。ちなみに東京都の言う難関国立大学とは東大・京大・一橋・東工大の4大学のことである。なお、進学指導重点校の下には、町田・新宿・国分寺・駒場・小山台が指定されている進学指導特別推進校があり、つい先日、国際高校がその下の進学指導推進校から昇格指定を受けて計6校になった。進学指導推進校は三田・日野台など13校ある。

実は、東京都はこのトップ7を更に3つのグループに分けている。そのトップグループ、トップ中のトップに君臨するのが、都立御三家の日比谷、西、国立である。いずれも(西高女子を除く)2倍を超えて、面目躍如といったところである。日比谷が中堅校に過ぎなかった時代には御三家の一角を占めた戸山が、ここ数年、トップ3を急追中である。近いうちに肩を並べるような気がする。まぁ、このクラスを狙う人たちは、倍率がいくら出ようと尻尾を巻いて逃げ出すような真似はしないだろう。トップ校の倍率は明日も上積みされるだろう。ただ、日比谷は、受検率が8割を切る。開成や早慶附属などの私立トップ校や筑波・学芸大附属などに合格した層が抜けるからだ。西、戸山、国立も8割台で、実質倍率はかなり下がる。八王子東、立川は、9割を超えていて、実質倍率はあまり下がらない。
ところで、私立高校では、1月25日から願書受付が始まっている。私立が第一志望の人も第二志望の人も、倍率が気になっているだろう。東京都の私立高校についてはこちらを参照されたい。土地柄、町田市からは神奈川県の私立高校を受験する人も多い。神奈川の私立高校の倍率はこちらからどうぞ。ただし、どちらも、中間倍率の一覧なので、自分の受ける高校の最終応募倍率は、それぞれの高校のサイト等で確認した方が良いだろう。

毎度、書くことだが、倍率というのは、宝くじの当選確率とは違う。宝くじはランダムに当たるけれど、合格は、成績の上から順に決まる。倍率が2倍だったら、上位半分は全員合格し、下位半分は全員不合格になるのである。けっして、最下位とブービーの二人のうちのどちらかは受かるというようなものではないのである。つまりは、上位半分に入ればいいのである。そうすれば、倍率は関係ない。受検者トップの成績なら、倍率が何倍になろうとも合格するのである。倍率ではなく、実力の向上にこそ、集中して欲しいゆえんである。

<原町田教室>

東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。

平成25年度 神奈川県 公立高校入試の応募倍率および公立中高一貫校入試の受検倍率

神奈川県の公立高校の中間応募倍率が発表になっている。神奈川は、県立142校と市立15校が共通選抜を実施する。これまでの前期推薦、後期一般入試のスタイルが変更されて、一般入試のみになった。

出願期間は、2月1日から5日までで、その締切時点での応募倍率である。神奈川では競争率と呼んでいる。全日制課程は、平均競争率1.19倍。募集42,560人に対して50,617人の応募があった。県下一の名門、横浜翠嵐は、2.16倍。湘南は、1.95倍である。

では、ベリタス原町田教室にもよく生徒が来てくれる相模原市内の県立高校の競争率を挙げておこう。願書差替え(志願変更)は、7日と8日の午後4時までである。

【全日制普通科】
相模原   1.20
麻溝台   1.09
上溝南   1.16
橋 本   0.94
上 溝   0.90
上鶴間   1.04
城 山   0.94
相模田名  1.04
津久井   1.10
【全日制単位制】
弥栄
 国際科     1.28 
 理数科     1.37
 芸術科音楽専攻 1.00
 芸術科美術専攻 1.49
 スポーツ科学科 1.51 
神奈川総合産業
 総合産業科   1.20
相模原総合
 総合学科    1.22
相模原青陵
 普通科     1.10 
【全日制専門学科】
相原
 畜産科学    1.38
 食品科学    1.54
 環境緑地    1.00
 総合ビジネス  1.05
津久井
 福祉科     1.00
 
【定時制】
相模向陽館(単位制)
 普通科午前部  1.89
 普通科午後部  1.04
神奈川総合産業(単位制)
 総合学科    0.83
津久井
 普通科     0.70

その他についてはこちらへどうぞ。
また、神奈川県の私立高校の一般入試志願状況はこちらへどうぞ。


次に、すでに入試も終わって、10日に発表がある神奈川県の公立中高一貫校(2009年開校の県立2校と昨春開校の市立1校)の中学入試の受検倍率を挙げておこう。応募倍率はすでに前回のエントリのコメント欄に記載してあるので参照されたい。

神奈川県立相模原中等教育学校 男 8.41  女 9.64  平均 9.03
神奈川県立平塚中等教育学校  男 5.01  女 5.99  平均 5.50
横浜市立南高等学校附属中学校 男女 9.50

県立のみの平均は7.26倍で昨年の7.42倍から微減している。昨年の受検倍率は、相模原の男子9.01、女子9.80。平塚の男子4.94、女子5.93だった。

南高校付属は、まず男女別に各70名を選抜し、次いで残り20名を男女合同選抜する。おおむね男女80名ずつになるように160名を募集する仕組みだ。昨春の受検倍率は10.60倍だった。市立なので、横浜市全域を学区としているが、30%を上限として市外の生徒も受け入れている。25年度入試の市外からの受検は、応募者の5%程度だが、全員が合格ラインを上回った場合、その約三分の一は不合格とならざるをえない。もちろん、全合格者の30%を超えない人数ならば全員合格である。

<原町田教室>

東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。 

平成25年度都立高校入試 推薦入試の倍率が発表になりましたよ。

全日制普通科全体では、118校 6,380人募集のところに21,507人の応募があり、平均の応募倍率(競争率)は、3.37倍となっています。昨年の3.15倍からやや倍率が上昇しています。特にコース制が、1.80倍から2.88倍へ大きくアップしたのが目を引きます。また、専門学科全体の倍率も、2.55倍から2.75倍へ普通科同様に上昇しています。総合学科は、1.95倍から3.12倍へ大幅に上がっています。

倍率の高さで注目されるのは、新宿高校の9.59倍です。単位制で男女別の募集でないうえ、募集数が半減したにもかかわらず昨年同様の応募があったため超高倍率です。男女別募集校では、女子は、青山の7.31倍、鷺宮の6.54倍、小岩の6.03倍、八王子北5.89倍、白鷗の5.88倍、本所5.84倍、広尾5.67倍、田柄5.40倍、北園5.37倍、国立5.33倍、駒場5.17倍、目黒、三田5.14倍、松が谷5.11倍、小平西5.08倍、小金井北、片倉5.05倍という激戦ぶりです。男子では、東大和5.76倍、葛飾野5.64倍、松が谷5.40倍、広尾5.25倍、鷺宮と本所の5.14倍が、5倍を超えました。おおむね中堅上位校が上からも下からも人を集めやすく、高倍率となっていますが、田柄、葛飾野、八王子北、小平西あたりも健闘してます。また、国立、青山、白鷗あたりのトップクラスも高い人気を誇っています。国立の女子は例年激戦ですが、今年は特に高いですね。青山、白鷗は、そもそも募集数が少ないこともあっての高倍率となっています。

ベリタスでも、そういう傾向があるのですが、女子の方が推薦で決めたいという気持ちが強く、成績の良い女子生徒は、ランクを落としても推薦で合格したいという子が多いのに対して、男子は、成績の良い子ほど、上昇志向が強く、ランクを落として推薦というよりは、駄目元で推薦を受けるか、はなから推薦入試は相手にしないで、一般受験勝負に出る傾向があります。そのあたりが、女子の方が、高倍率校が多い原因でしょう。もちろん、都立高校の募集数自体、女子の方が少ないということもありますが。

専門学科では、総合芸術高校舞台表現科の6.83倍、国際高校の6.10倍、工芸高校デザイン科5.10倍、駒場高校保健体育科の5.00倍が目立ちます。

さて、町田市内の都立高校の倍率はというと、

町田高校   男 2.14  女 2.88
成瀬高校   男 1.52  女 2.58
小川高校   男 2.48  女 3.03
山崎高校   男 2.13  女 2.00
野津田(普) 男 1.92  女 4.45
同(福祉科) 男女 2.30
同(体育科) 男女 2.63
町田総合   男女 2.71
町田工業   男女 1.75

となっています。野津田普通科女子の4.45倍が最高で、あとは、都立高校推薦選抜全体の平均倍率3.21倍を下回っています。小川高校は、硬式野球、サッカー、女子バレーボールで男女計8名、町田総合高校は、バドミントンで男女計6名の文化スポーツ特別推薦制度を採用しているので、多少倍率が出やすいようです。この文化スポーツ特別推薦は、スポーツだと関東大会以上のレベルの実績がないとなかなか難しいと言われています。

今年は、推薦制度の改革が行われ、調査書、つまり内申点の比率が5割以下に抑えられました。全校で作文または論文と個別面接または集団討論が導入されて、それらで5割以上の配点を占めますので、昨年までのように、内申点の序列だけで単純には決まらないと考えられます。作文や討論の得意な子には逆転のチャンスがあると思います。自信を持って、悔いのないよう、自分のすべてを出し切って欲しいと思います。

推薦入試まであとわずかです。体調を整えて、チャレンジしてください。

最後に都立トップ高の推薦入試の応募倍率(競争率)を挙げておきましょう。
倍率だけで言うと日比谷の男子はお買い得ですね。 

日比谷  男 2.33  女 4.22
西    男 3.61  女 4.57
国立   男 3.58  女 5.33
戸山   男 4.67  女 3.97
立川   男 2.64  女 4.10
八王子東 男 2.42  女 2.90
青山   男 4.86  女 7.31

詳細はこちらへ

<原町田教室>

東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。 

平成25年度都立高校入試 中学校長会予備調査の倍率が出たぞ。

毎年恒例の校長会の予備調査の結果が出た。東京都中学校長会進路対策委員会(中進対)が、東京都内の区市町村立中学校(619校)の卒業予定者(75,842人)を対象に、昨年12月14日時点での都立高校への第1志望の予定を調査したものだ。2学期の期末試験後にどこの中学も三者面談を実施するが、その際に第1志望を聞かれたはずだ。それが学校ごとに集計され、中進対に集められる。そこで、東京都全体の調査結果としてまとめられ、第1志望者の数とその時点での倍率が発表になる。

そもそも、倍率というのは、何か?それが分かっていないと話が先に進まない。簡単に言うと、倍率とは、入学定員に対する志願者の割合である。割合は、小学校の算数で習う。すなわち、割合を求めるには、比べられる量をもとにする量で割る。したがって、志願者数÷定員=倍率である。倍率が1倍を超えれば、定員より志願者の数が多くて、不合格者が出るし、1倍を切れば、定員より志願者の方が少ないので、全員合格ということになる。だが、実は、入試の倍率には、いくつかの種類がある。その辺があまりよく分かっていらっしゃらない向きもあるので、ここで説明しておこう。

まず、今回、1月8日に発表になったのは、志望倍率とでも言うべきものである。これは、上述の通り、12月14日時点での公立中学における第1志望者の数を、入学定員(募集数)で除して算出される。第1志望者数ということは、都立高校を第2志望としている生徒の数は含まれないし、定員の方は、推薦入試分と一般入試分とを含めた総数である。さらに、まだ出願前の調査であるから、その後に志望変更する生徒も出るし、都立を第2志望にしている生徒も出願する。また、国・私立中学から都立高校を受験する生徒もいる。したがって、今回発表になった倍率が実際の入試状況を表しているわけではない。

次に、いよいよ出願が行われる。この段階で、入学願書を実際に提出した人数が判明する。これを、入学定員で割ったものが、応募倍率で、いわゆる形式倍率とはこれのことである。都立高校入試には、推薦と一般(学力検査による選抜)とがあるが、それぞれ別に出願するので、それぞれについて、応募倍率が発表される。推薦の出願は、今月24日。倍率は、当日発表になる。

一般入試の応募倍率には、実は、3種類ある。今年の一般入試の願書受付日は、2月7日と8日である。出願日は、2日にわたるので、出願1日目の倍率と2日目の出願締切後の倍率が、それぞれ発表される。初日の倍率の動向を見て、2日目に出願する生徒もいるわけだ。さらに、その締切後の倍率を見て、願書差替えを行う生徒がいるので、差替え後の倍率もまた異なる。よって、この願書再提出後に、やっと最終応募倍率が確定することになる。

ところが、である。出願しても、いろいろな理由で、実際の入試を受験しない生徒がある。第1志望の私立高校に合格したとか、当日病気で受験出来なかったとかである。そこで、実際に受検した人数÷その入試の定員を受検倍率と言う。推薦入試の受検倍率は、学校単位では発表されないが、一般入試の方は、学力検査後に発表される。受験生は、合格発表までの間、この数字を見て一喜一憂するわけである。

ところで、入学試験のボーダーライン上には同点の生徒が何人も並ぶことがあり得る。その場合、その得点までを合格とすると、定員をオーバーするが、その上の得点で切ると、定員割れになってしまうということがある。だから、通常、ボーダー上の同点の受験生は全員合格になる。つまり、通常は募集定員よりも合格者の方が若干多いのである。合格発表の段階で、やっと、実際の受検者数と実際の合格者数が明らかになる。前者を後者で除した値が、実質倍率と言われるものである。この数値が、実際の入試の厳しさを最も正確に反映した数字と言えるだろう。

けれども、実質倍率は、合格発表後にならないと判明しないから、今年の実質倍率を今年の受験生が参考にすることは出来ない。受検倍率も、入試当日でないと分からないから、やはり受験生は参考に出来ない。結局、今年の受験生が参考にできる今年の倍率は、出願前に発表になる今回の志望倍率と、出願後に発表になる応募倍率である。したがって、最初に述べたように、倍率とは、志願者÷定員ということになるのだが、実際の激戦度を示す実質倍率とは少々異なることになる。

ついでに言うと、せっかく合格したにもかかわらず、入学手続きをしない受験生も、また存在する。そこで、あらためて、手続きをした人数が発表になり、分割後期募集と一緒に定員割れの高校の二次募集が行われる。もちろん、これらの応募倍率も、受検者数、合格者数も発表される。

さて、どの倍率をどう見て、そこからどのような情報を読み取るかは、塾のノウハウであって、ここで公には出来ない。塾ベリタスでは、これらの公式データの他に、模試業者の、公開模試の月ごとの志望動向なども参考に、受験生の流れを読んでいて、ボーダーライン上の生徒の合否を予測している。合格に必要な当日の学力検査点を計算して、過去問の得点データから、入試までに何をすべきかの指導も行う。時には、大胆な志望変更で生徒を都立高校へねじ込むこともある。

筆者は、基本的には、受けずに後悔するより受けてから後悔しろが信条なので、チャレンジしたい生徒を敢えて止めるようなことはなるべくしないようにしている。けれども、それは、第二志望の私立をきちんと自分の目で見て、そこに行くのも悪くないと思っている生徒の場合であって、家庭の事情でどうしても公立に行きたいというような場合には、安全策も進言する。

倍率、倍率と騒ぐ割りには、倍率のなんたるかも、そこから何を読み取るかも、分かっていない生徒は多い。生徒諸君が成すべきことは、いたずらに倍率におびえるのではなく、自分が合格するために必要な得点を取れるようになることだけである。合格にあと何点必要かを割り出すのは、我々の仕事である。それに、たとえ倍率が2倍だったとしても二人に一人は受かるのである。物事は前向きに考えたい。

まぁ、このページにおいでになった方は、こんな御託を聞きたくて来たのではなかろう。具体的な数字が知りたくてお見えになっていることと思う。ご参考までに、町田市内の都立高校の志望倍率を挙げておこう。あくまで、昨年12月時点での各校の募集数に対する第1志望者数の割合であることに留意されたい。詳しくはこちらへ

町田高校   男 1.69  女 1.66
成瀬高校   男 1.08  女 1.14
小川高校   男 1.12  女 1.18
山崎高校   男 0.86  女 0.86
野津田(普) 男 1.26  女 1.46
同(福祉科) 男女 0.80
同(体育科) 男女 1.17
町田総合   男女 1.25
町田工業   男女 1.07

山崎と野津田(普通科)は男女別定員制の緩和校 である。また、山崎は分割後期募集実施校でもあるため、倍率の読み取りに際して注意が必要である。

<原町田教室>

東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。 

高校入試は既に本番を迎えている。

さて、二学期である。既に一週間が経とうとしているが、いかがであろうか。まさか、夏休みの宿題をまだ出していないような人はいないと思うが、もし、そのまさかだったら、今からでも、とにかく、必ず提出しなくてはいけない。

中学3年生にとって、二学期は正念場である。もはや、もたもたしている暇はない。最初の定期考査は、十月である。あとひと月。ここで、都立高校入試に必要な内申点の半分が決まる。次の定期考査が11月末。この段階で、内申点が完全に決まる。だから、二学期は本気で学校の勉強をしなくてはならない時期なのだ。12月の頭から、中学では三者面談が始まって、この内申点の素点合計によって、私立の推薦、単願、併願を決定する。これに基づいて、中学の先生たちは、12月中旬から始まる私立高校の相談会に出向き、「内定」を取り付けてきてくれる。私立が第一志望で、推薦、単願狙いならもちろん、そうでなくても、第二志望や滑り止めを確保するうえでも内申点がものをいうのである。二学期は高校入試の始まりと言って良い。

最終的な都立の受験校の決定は、1月になってからでも間に合うが、都立入試における内申点も、二学期のものが使われるのだから、1月に勉強を始めたのでは間に合わない。都立の入試にも、推薦と一般の二種類がある。推薦入試は、今年度までは、ほぼ素点内申で決まる傾向にあったが、来年度入試から、制度改革が行われ、内申点の比率は50%以下に抑えられる。作文や面接、集団討論の比重が高められるのだ。とはいえ、推薦合格の半分は、素点内申にかかっていて、そのまた半分は10月の中間考査で決まるとすると、今から一ヵ月の間の勉強が、都立推薦入試の合否の四分の一を決めると言っても過言ではあるまい。

都立の一般入試は2月23日である。この日の試験の得点は、高校ごとに定めた比率で合否の決定に使われる。合否を決める方法は、内申点(調査書点)と入試得点の合計を1000点満点に換算して、高得点者から順に合格とするのだが、1000点中の、上位校は3割、中堅校は4割、下位校は5割は内申点換算分である。上位校を例にとると、入学試験の5教科500点満点を5分の7倍して700点に換算した数値と、英数国理社の評定の単純合計に、音美体技の評定合計を1.3倍したものを加算して、51点満点とした換算内申を、さらに51分の300倍して300点満点にした数値との合計で、1000点満点とする。言葉にするとややこしいが、一般入試の3割は内申点が占め、その半分は、次の中間考査で決まるということだ。中堅校なら一般入試の2割、下位校では2割5分を中間考査の得点によって左右されることになる。

もちろん、評定には、授業態度や提出物、小テストの結果なども勘案されるだろう。学校によっては、二学期の成績は、一学期の成績も加味して決定すると公言しているところもある。だから、純粋に、二学期の中間試験が、二学期の評定の、つまりは入試の内申点の半分を決めるとは言えない。けれども、定期考査が成績決定にとって最も重視される資料であることは疑いない。それは、通知表の観点の項目の多くが、定期考査で量ることが出来るもので占められているのを見てもわかる。つまり、半分ではないかもしれないけれど半分近くは、やはり中間考査で決まると思っておいた方がいい。

繰り返すが、中間試験までは、あと一ヵ月ほどである。そこで、私立推薦、併願、単願の行方が半分決まる。都立推薦の四分の一、都立一般入試の25%~15%ほどの行方が決まるのである。うかうかしていては機を失する。いまこそ、全力を尽くす時である。

都立入試の総得点の30%~50%が二学期の評定によって決まるということは、二学期の毎日の学校での過ごし方、勉強への取り組みが、入試の総得点を一点ずつ積み上げていくことに繋がっているということでもある。高校入試はもう始まっているのである。

<原町田教室>

東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。 

成瀬高校の学習塾対象説明会に参加した。

先日、成瀬高校の学習塾対象学校説明会に参加した。高校側7名に対して参加した塾は18名でやや寂しい状況であった。成瀬高校と言えば、当ブログの検索キーワードで常にトップにある単語だ。読者の関心は高そうなので、今日は一つこれについて書いてみよう。

今春の入試では、成瀬高校が定員割れしたことで、現在でも、「成瀬高校 定員割れ」という検索フレーズが多い。説明会では、学校側もその点に触れ、原因として、町田市内の中学三年生人口が、昨年は100名ほど減ったことを挙げていた。入学者の学力レベルは例年と比べても遜色ないということであった。実際、資料として配られた入試得点分布表を見ると、国語では昨年よりも明らかに高得点であり、その他の科目もあまり見劣りしないようだった。二次募集については、7名募集で8名受験、全員合格としたとのことである。「8人目と7人目の差は僅差だったので」という説明だったから、同点だったわけではないようだ。

成瀬高校の「売り」は成瀬スタンダードの実現だという。成瀬スタンダードとは成瀬高校の生徒であれば最低限ここまでは出来なくてはならないという基準を設けて、そのラインに達するまで徹底的に面倒を見るということらしい。そのための小テストを定期考査のインターバルに実施し、合格するまで追試を実施したり、フォローを行うそうだ。合格するまで許さないというのは、教師側の本気を生徒に示す意味で大変意義のあることだと思う。生徒は、点が悪くてもテストが終わればそれまでだと思っているところがある。そうじゃなくて、出来るようにならなければいけないのだと教師が本気でやってやらないと、生徒も本気にはならない。

同校は、進学型重点支援校に指定されて三年目とのことである。昨年の進学実績は、悪かったが、今年は良い結果が出たと言う。現役の進路状況は、国公立大が1から5へ、難関私大(早慶上智クラス)が0から8へ増え、GMARCH 20→27、日東駒専 32→40となったという。学校側は、この日東駒専クラス、すなわち偏差値50前後の中堅大学への合格者層を厚くすることで、それより上位の大学に入る層も増えていくと言い、その実現のために成瀬スタンダードの達成が掲げられているようだ。成瀬スタンダードの他にも、入学当初に2泊3日の勉強合宿で高校での学習方法や自習指導を行い、隔週で年間18回の土曜授業を実施しているという。市内で土曜授業を実施するのは成瀬高校のみだそうだ。また、1年生のカリキュラムは今年から変更されて、選択科目を減らし必修を増やし、上位進学校と同様のカリキュラムへ衣替えを図っているという。名実共に国公立・難関私大受験に対応できるようにしたとのことである。

校舎は古い。成瀬は市内で5番目の都立高校だが、創立は1979年。その当時の校舎を現在も使い続けている。授業の様子も見学させてもらった。生徒の授業態度はまじめだ。一部に居眠りするものも見受けられたが、大多数はよく集中して授業を聴いていた。私語もなかった。

学習、学校行事、部活動のいずれもが充実した進学校という教育目標を掲げるが、中心はあくまでも学習だという。また、教育目標から「自主自律」をはずしたという。筆者は、それこそが都立高校全体の特色であり、旧制中学以来の伝統(成瀬高校は旧制中学が前身ではないが)だと、以前に書いた。しかし、学校側は、この言葉があると「放任」と受け取られかねないと言う。世の中全体が、少子化のためか「面倒見過ぎ」に傾く中では、仕方ないのかもしれない。けれども、たとえば、立川高校の今年の学校案内では「自主自律」が高らかに謳われ、生徒のコメントもそのことを誇りを持って語るものが採られている。このあたりが、都立トップ層と同校との差であろうか。

生活指導面については、頭髪、身だしなみ、遅刻について毎朝校門指導を行っているという。頭髪の乱れについては、全然とはいわないが、目立つのはいなくなったという。

来年の入学者選抜に関してだが、学力検査に基づく選抜については昨年とほぼ同様の見込みであるが、推薦に基づく選抜は大きく変わる。これは都立高全般でそうなのだが、選抜の目的が変わり、基礎学力・問題解決力・コミュニケーション力を2日間にわたって評価することになる。個人面接と集団討論がほとんどの学校で義務づけられ、小論文/作文と調査書とを合わせて得点化して選抜することになると言う。調査書点は5割以内に抑えられるとのことである。ベリタスとしても、この新しい推薦選抜には対策していくつもりでいる。

なお、同校では、あさって14日(土)に授業体験が出来るオープンスクールが予定されている。

<原町田教室>

東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。 

平成24年度 都立高校(全日制)二次募集

分割後期募集をする学校以外で二次募集を実施するのは以下の通り。

成瀬             7
晴海総合           12
江東商業(総合ビジネス)   1
八王子桑志(システム情報)  1
総合工科(建築・都市工学)  3
杉並工業(電子)       1
田無工業(機械)       1

なお、町田市内の都立高校で分割後期募集実施校は以下の通り。

山崎            23
野津田(体育)        9

学校名の後ろの数字は、募集数。

二次募集・分割後期募集の今後の日程。
3月5日(月) 出願
3月7日(水) 願書取り下げ
3月8日(木) 願書再提出
3月9日(金) 入試(学力検査等)
3月14日(水) 合格発表

なお、野津田の体育科は、実技検査が課される。内容は以下の通り。
①共通検査 50m走(雨天時は立ち幅跳び)、3分間シャトルランニング、マット運動。
②運動技能検査 陸上・サッカー・バスケット・女子バレーから1種目選択。

その他の情報を含め、正確なところは、公式発表をご覧ください。 

<原町田教室> 

合格おめでとう! でも、めでたくない人は、どうする?

昨日は、都立高校の合格発表日だった。ベリタスにも嬉しい合格を告げる電話が鳴り響いた。こういう電話の声はいいものだ。皆、弾んだ声でかけてきてくれる。応えるこちらも、普段の3倍くらいの声が出てしまう。今年の都立入試は全員合格という素晴らしい結果で、塾としても万々歳である。私立を第一志望としていた子も含め、全員が第一志望に合格できたのは、非常に嬉しい。やはり、高校は行きたいと思った学校に行くのが一番いい。高校生になっても、しっかり勉強してくれよと思う。

今年の都立高校全日制全体の受験者数は42,013人で、昨年より約2千人増えたが、合格者数は29,675人で、約千人しか増やされていない。実質倍率(受験者数÷合格者数)は1.42倍で、合格率(合格者数÷受験者数)にして70.6%となった。当然、合格率は昨年を下回り、10人中約3人が落ちるという激戦の入試となった。普通科全体の合格率は、ほぼ前年並みの69.8%だが、3年連続で7割を切っている。総合学科も81.5%で前年並みだが、専門学科が昨年の81.2%から72.4%へ約1割も急落、これが、全体の合格率を引き下げる一因となった。

リーマンショック翌年の平成21年入試以降、都立高校の入試は非常に厳しい状況になっている。景気の低迷が、学費の安い(平成22年度以降は授業料が無償化された)都立高校への指向を高めているであろうことは想像に難くない。さらに昨年の大震災と原発事故、そして急激な円高が、景気に暗い影を落としているから、なおさら公立指向が強まっているのだろう。とにかく都立高校に合格したいということで普通科を諦め、専門学科を狙うということも起きていると感じている。

町田市内の都立高校の実質倍率を挙げておこう。

野津田高校
 普通科 男子1.80倍・女子1.87倍
 福祉科 男女1.72倍
 体育科 男女1.22倍
町田高校 男子1.39倍・女子1.64倍
町田工業 男女1.18倍
小川高校 男子1.03倍・女子1.12倍
町田総合 男女1.02倍
成瀬高校 男子1.00倍・女子1.00倍
山崎高校 男子1.02倍・女子1.00倍

前述の都立全体の傾向からすると、町田市内は無風地帯の様相を呈している。小川・町田総合・成瀬・山崎の4校が全入かそれに近い状況である。これは、町田市が東京都の他地域から心理的に通いにくいということが原因になっていると思われる。しかし、めざとい塾屋は、その辺りに目をつけて来年以降の受験指導に生かしてくるかもしれない。特に、軒並み高倍率の旧第二学区からは、町田は意外と通いやすいのである。全体の傾向からすると、町田市内もいつまでも安閑としていられるとは言えないだろう。

ところで、受験倍率が1倍を切った、すなわち、定員割れだったのは、成瀬の男子と山崎の男子であるが、分割募集制を採る山崎は、男女別定員緩和制の適用で、女子が全入となり、男子の2名が落ちた。男女合計での前期募集定員は満たしているので、後期募集数は、予定通り23名となるだろう。成瀬は、男女とも全入にしたが、それでも合計定員を4名下回っている。昨年の入学辞退率は、男子の1.7%で、数にして2人だったから、成瀬は、5-6人の二次募集がありそうだ。都立高校の入学手続きは、本日正午までである。二次募集の数は、今日中に明らかになる。ちなみに二次募集は男女を問わない。他には、晴海総合が二次募集を実施しそうだ。(それとは別に、都の発表の数字を見ていたら、受検人員より合格人員の方が多い学校があった。工芸高校のマシンクラフト科とアートクラフト科だが、どういうことでしょう?→注)

高校入試では、都立を第一志望とした場合、私立高校を併願優遇という形であらかじめ受験しておいて、押さえにするのが普通である。だから、都立に落ちたとしても、進路が決まらないという生徒は少ない。だが、最近目立つのは、私立を受験せず、都立一本で勝負しようという生徒だ。読者の中にもそういう人がいるかもしれない。そういう人が落ちた場合どうするかと言うと、都立高校の分割後期募集を受験するのである。分割募集というのは、あらかじめ定員を前期募集と後期募集に割り振って、入試を二回実施する制度である。市内では山崎高校がこれを採用している。これに対して二次募集というのは、1回目の入試で入学者が定員に達しなかった学校が、欠員を埋めるために実施するもので、後期募集と同じ日程で行われる。昨今の都立人気では、二次募集は期待できない。今年の成瀬が二次募集の可能性があるのは異例のことである。

後期募集の人数は、少ないので、合格ラインは、前期募集より上がってしまうが、その高校よりもかなり上のレベルの高校を受験する生徒なら可能ではある。とはいえ、リスクは高い。私立の二次募集と併願しておく必要があろう。都立の後期(二次)募集の合格発表後に出願できる私立の二次募集はきわめて限られるから、早めに出願しておきたい。それでも、私立は嫌だという向きには、最後の手段で、定時制の二次募集と通信制が残されている。前者は3月22日、後者は4月3日前後に出願する。卒業式前に進路が決まっていない事態になるのは、かなりつらい状況だが、都立一本槍を貫くとすれば、そういう可能性も考えておかねばならないのである。

つらい状況に陥らないためには、早めの準備が重要である。中1からしっかり基礎を固めておく。中2のうちに、弱点は克服しておく。中3の頭から、志望校を決めて、対策を打っておく。受験情報の収集を怠らず、直前には、自分の成績と志望校の合格ラインを考慮して、受験校を決定、合格に必要な手当をする。こういった一連の流れを強力にサポートするのが、我々塾屋の仕事である。塾に行っておけば良かったとなる前に、どうぞ、通塾はお早めに(笑)

注)実は、専門学科の場合、定員割れの科があると、第1志望の科に合格しなかった者を、第2志望の科へ合格させる制度があるのだ。

<原町田教室>

東京都町田市にて学習塾を展開している<ベリタス>のホームページも是非ご訪問下さい。 
プロフィール

ベリタス本部



QRコード
QRコード
最新コメント