●四国の旧名
徳島=阿波(あわ)
香川=讃岐(さぬき)
愛媛=伊予(いよ)
高知=土佐(とさ)
この4つの国があったことから「四国」と呼ばれます。
旧名は「阿波踊り」「讃岐うどん」「伊予みかん」「土佐湾」「土佐犬」
「讃岐平野」のように、いろんな特産物や地名に残っています。
また、鉄道も「土讃線」(土佐-讃岐)、「予讃線」(伊予-讃岐)のように
呼ばれ、旧名が残っています。
●地形
県境に四国山地があり、石鎚山(1982m)など、比較的険しい
山が連なっている。
川は徳島県の吉野川、高知県の四万十川がある。
瀬戸内海で2番目に大きい小豆島は香川県に属する。
(淡路島は兵庫県)

●面積・人口
面積は高知県が、人口は愛媛県が最大。
人口密度では、香川県が最も多くなる。
瀬戸内海側の愛媛・香川は工業が発達しているのに対し、
高知・徳島は農業・林業・漁業などの1次産業に従事する人口が
多い。

※香川県は47都道府県の中で、最も面積が小さい県です。
★四国全体の人口は約360万人。
これは東京都(1404万人)の3分の1以下、
大阪府(878万人)の半分以下。
また4県とも、人口は減少方向にある。

四国の4県ともに、65歳以上の割合が高い。

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●気候
瀬戸内海側(四国山地の北側)は=瀬戸内式気候
太平洋側では太平洋岸式気候 と、
違った気候区になる。
瀬戸内海側の愛媛県、香川県は中国山地と四国山地の間にある
ため、1年を通して降水量が少ない瀬戸内式気候になる。
このため、夏には、水不足の問題が起こることがある。
※






高知県の室戸では、梅雨と台風の季節に多くの雨が降り、
瀬戸内海側の2倍程度の降水量になる。
●四国南端の足摺(あしずり)岬がある土佐清水の気候は、
温暖で降水量が多い。
亜熱帯性の植物も見られる。

※2013年8月12日、高知県の四万十市で41.0℃の
最高気温を記録していたが、
2018年7月23日に埼玉県熊谷市の
2020年8月17日に静岡県浜松市の
41.1℃が最高気温に変わった。
●四国の野菜
高知平野ではビニルハウスによる促成栽培が行われている。
●なす


農林水産省統計

※「春夏にんじん」は徳島県が最も多い。

●四国の果物
●みかん

以前は愛媛県がみかんの生産高で1位であったが、
オレンジの輸入自由化後、品種改良や他の果物の
栽培などに努力している。
●キウィの生産量

●柑橘(かんきつ)類の収穫量
愛媛県はいよかんの収穫量が多く、
柑橘類全般では圧倒的に愛媛県が1位。

柑橘類は温州みかんの他、いよかん、はっさく、
レモン、なつみかんなどの総称。
●オリーブの生産
オリーブの生産は香川県が全国の95%を占める。
●工業
愛媛県にはかつて、別子銅山があり、銅鉱石が採掘されていた。
現在でも、非鉄金属(金・銀・銅・ニッケルなど)の工場がある。

※わずかの差のため、順位が入れ替わることがある

※大王製紙(エリエール)の本社工場は愛媛県にある。
●四国4県の工業製品出荷額

●養殖業
愛媛県では、真珠の養殖が行われている。
長年愛媛県が全国1位だったが、長崎県が多くなり、2位になっている。

※農林水産省統計より

海面養殖業では愛媛県が1位。

真珠の養殖の他、まだい・ぶり・しまあじなどの
養殖がさかん。
★その他の重要事項
●「香川用水」
香川県は水不足に悩まされることが多かったために、
讃岐平野にはため池が多く造られているが、それでも十分ではない
ため、吉野川(徳島)から水を引く香川用水が1974年に完成した。
香川用水は讃岐山脈をトンネルで貫通し、香川県の農業用水・
水道水・工業用水に利用されている。
●小豆島(しょうどしま)
瀬戸内海にある小豆島は香川県に属し、オリーブ・醤油などが
特産品になっている。
●瀬戸大橋
本州と四国を結ぶ「本州四国連絡橋」の1つ「瀬戸大橋」は
岡山県倉敷市と香川県坂出市の間を結び、鉄道・自動車で
往来できるようになっている。

愛媛

香川

※その他、愛媛・香川県の工業については、次の関連記事をご覧ください。
※「データでみる県勢 2022」で一部データを改訂してあります。
農林水産省の統計で最新のデータに一部改訂。
「日本国勢図会」(2024/25) で一部改訂。
《関連記事》

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