今回は「国立高専の入試問題・令和7年度(一部改題)」を見ながら一緒に考えてみましょう。
【問題1】

【考え方】
この問題は各県の農業産出額を覚えてないとできない問題でしょうか?
決してそんなことはありません。
ただ、京都府は特徴が分かりにくいので、他の3県を判断して消去法で解きましょう。
*北陸地方の福井県は(新潟などと同様に)日本の米作が盛ん。
冬は積雪のために自然環境が他の農業には適していない。
このことから福井県=「エ」。
*愛媛県はみかん(柑橘類)の生産が多く、近年はキウィフルーツの栽培も盛ん。
果実の割合が多い「ウ」=愛媛県。
●キウィの生産量


*鹿児島県は、火山灰地が多く米作には不適な一方で、肉牛、養豚、養鶏が多い。
畜産の割合が多い「ア」=鹿児島県


※農林水産省統計より
●家畜の飼育数

残った「イ」が京都府ということになります。
「京都」と言うと、京都市内をイメージしがちですが、日本海にまで広がる京都府全域で考える必要があります。和食で人気がある“京都野菜”も知っておくと便利です。
●出題にあった4府県以外でも理解しておく必要があるので、地域別に理解しておくとよいでしょう。
下のグラフで各地域の特徴をよく見ておきましょう。

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【問題2】

ア、石油・石炭製品 イ、鉄鋼業 ウ、情報通信機械器具 エ、輸送用機械器具
【考え方】
この問題も明らかに違うものを省いて消去法で考えましょう。
「石油・石炭製品」「鉄鋼業」多量の資源の輸送に船を利用するために、港湾のある都道府県でなければいけません。
ところが、地図中の埼玉県、長野県は内陸県ですからアとイは除外します。




エ、の「輸送用機械器具 」は主に自動車・オートバイの製造出荷です。
問題の地図中には愛知県、静岡県がないことから、エも正解ではなくなります。

したがって、ウの情報通信機械器具が正解です。
長野県は古くからきれいな水を利用して時計などの精密機械の製造が盛ん。
現在、セイコーエプソン、VAIO、京セラなどの工場がある。

以上で見た来た方法で同様の問題が解けるか類題で試してみましょう。
【類題1】

【考え方】
アは野菜が最も多いことから大都市に近い関東地方の県と判断でき、選択肢の中から「埼玉県」。
●ブロッコリー

イは畜産が最もことから「岩手県」と分かります。
ウは果実が圧倒的に多く畜産・米・野菜が少ないことから「和歌山県」。
和歌山県は山地が多く、耕作地が少ない。
みかん、桃、梅、柿などの果実の栽培が多い。
●みかんの生産

残ったエが奈良県。これも消去法で判断できます。
奈良県も柿の収穫が多い。

※農林水産省統計より
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【類題2】
次の図4は、ある工業製品の都道府県別の製造品出荷額(2022年)について上位5位以内の都道府県を塗りつぶして示した地図である。図4で示した工業製品当てはまるものを、下のアからエのうちから一つ選べ。(図はExcelで作成)

ア、化学工業 イ、鉄鋼業 ウ、食料品 エ、輸送用機械器具
*化学工業は石油を原料にするものが多く、石油・石炭製品や鉄鋼業と同様に海に面した都道府県で多い。内陸の群馬県がふくまれているために、化学工業と鉄鋼業は正解ではない。

*食料品の出荷額は北海道が最も多い。

●正解は「エ」の輸送用機械器具
【重要】
輸送用機械器具(自動車・オートバイ等)は愛知県・静岡県・神奈川県の順に多い。
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