なるほどの素

小中高校生のみなさんがよく理解できていないこと、今更質問しにくいことをいろいろな角度からまとめてあります。 若い教育者の方々の参考になればとも考えています。

2011年05月

英語・ハムエッグも和製英語/注文の仕方

欧米の典型的な朝食に、パンとハムエッグがあります。
ところがこの「ハムエッグ」というのは和製英語です。
英語では ham egg ではなく、ham and eggs と書きます。
たいてい、卵が2個使われるので、eggs と複数形で使うのがふつうです。

では、ハムと卵が別々にある時はどう言うのか。
やはり ham and eggs です。
文字にすると同じなのですが、
ham and eggs  それぞれ区切って明確に言うと「ハムと卵」の意味になる。
「ハムエッグ」の場合は、ham 'n' eggs (ハムネッグ)のように、
   and を n 程度にしか発音しない


食べ物にはこのような例がよくあります。
 fruit and cream         「クリーム付きフルーツ」
 meat and potatoes 「ポテト付きの肉」
 bread and butter    「バターを塗ったパン」
それぞれ、 and を 'n' のように発音します
バターを塗ったパン1枚なら a slice of bread 'n' butter と言います。

これは、音楽の「ロックンロール」と同じです。
実は rock and roll なのですが、rock 'n' roll のように発音し、書くときも rock 'n' roll になります。

◆bread and butter は「生業」のこと
 bread and butter は典型的な日常の食べ物の意味から
 名詞で「生活するための、財政手段」の意味にもなる。
 bread-and-butter にすると、 (1) 基本的な、平凡な (2) 生活の糧を得るための
 という意味の形容詞になります。

◆「目玉焼き」のいろいろ

  目玉焼きは英語で fried eggs です。
少しまともなレストランで目玉焼きを注文すると、どのように調理して欲しいのか尋ねられます。
  日本人がよく食べる目玉焼きのように片面だけを焼くのは sunny side up
            ←  sunny side uphamegg









    両面を焼く方法で、片面を少しだけにして黄身が半熟になるのが 
                       turn over easy または over easy
    両面を焼く方法で、黄身までしっかり火を通して欲しかったら 
                     turn over hard
 または over hard
高級レストランでは、焼き方が気に入らなかったら、作り直しをさせる客がよくいます。
スクランブルエッグ(scrambled eggs) でも柔らかさが気に入らないと言って、3回やりなおさせている客を見たことがあります。

※ちなみに、ham and eggs より bacon and eggs の方が人気がある地域も少なくありません

◆ソースと言ってもいろいろ
 外国のレストランで「ソースをください」と言うとお店の人は困ってしまいます。
 日本ではソースと言えば焼きそばにかけるようなウスターソースと思い込みがちですが、 ただ単に sauce と言うと、white sauce, meat sauce, tomato sauce などの総称なのです。
 ウスターソースは worcestershire sauce というのですが、置いてないレストランも結構多いですね。
 醤油は soy sauce と言い (soy は大豆のこと)日本食の人気で、soy sauce を用意してあるレストランもあります。

野菜サラダを頼むと、ドレッシングは何にしますかと聞かれる。
ゆで卵を頼むと、どの程度ゆでるのかを聞かれる。
トーストを注文すると、どんな風に焼くのかを聞かれる。
高級レストランに行くと、実際にありつけるまでにかなり時間がかかります。


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英語・読み方で意味が変わる単語

read は同じつづりのままでも、原形は [ ri:d ]過去・過去分詞では[ red ] と読むことを学びました。
このように同じつづりでも読み方によって、意味が変わる語があります。
文の中の位置によって、それぞれの品詞を判断して、意味を考える必要がある。
読替

lead= [li:d](動)指導する        , [led](名)鉛
live= [liv](動)住む、暮らす     , [laiv](形)生きている
wind =[wind](名)風         ,[waind] (動)巻く
minute=[minit](名)分      ,[mainju:t](形)微細な
wound =[wu:nd](動)傷つける(名)傷,
                                               [waund] wind (巻く)の過去・過去分詞
tear = [ti*] (名)涙           ,  [te*](動)裂く
close = [klouz](動) 閉める   ,[klous](形) ごく近い
house = [haus](名) 家      ,[hauz](動)住宅を供給する
bow  = [bau](動)おじぎする   ,[bou](名)弓
dove

● use および use で終わる語 (動詞と名詞)
   use   =[ju:z]   (動)使う         ,[ju:s]     (名)使用、用途
  excuse=[ikskju:z](動)許す       , [ikskju:s](名)言い訳、弁解
  abuse  =[*bju:z]  (動)虐待する  , [*bju:s]   (名)乱用、悪用

◆アクセントの位置によって意味が変わる語
 ふつう動詞は後ろにアクセントが来て、名詞・形容詞では前にアクセントが来るものが多い。

record   (動)記録する        ,record  (名)記録、レコード
import   (動)輸入する        ,import    (名)輸入、輸入業
export    (動)輸出する        ,export     (名)輸出、輸出業
produce (動)生産する       ,produce (名)製品
desert    (動)見捨てる        ,desert      (名)砂漠
object    (動)反対する        ,object       (名)物体
increase  (動)増える         ,increase     (名)増大
absent   (動)欠席する        ,absent     (形)不在の、欠席している

[その他の例]
 conduct, conflict, contrast, construct, contest, decrease, frequent,
impact, imprint, incline, insult, perfect, present,  progress,
 protest, subject, suspec, discount など

●形容詞が  [-id] になる語
   learned  [-nd] (動) learn の過去・過去分詞
                 [-nid] (形)学識のある
[その他の例]
 aged (老齢の), blessed (神聖な), crooked (ゆがんだ),
 wicked (邪悪な), naked (裸の)

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★日本語にも同じような語句があります。
 「一寸」は「いっすん」と「ちょっと」の二通りの読み方で意味が変わってきます。
次のことばを2通りの読み方で意味を考えてみましょう。
上手・工夫・十分・生物・人気・大事・分別・二重・一見
*全部2通りの読み方と意味が言えましたか!?
  (他にもたくさんありますよ)


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中学英語・同格の表現と訳し方

同格=同じ物や人を指す表現を続けて並べ、一方が他方を具体的に説明する関係になっている表現。
高校英語では長い同格の表現がよく出てきて、文の理解に戸惑うことがあります。
中学校で出てくる同格の表現は短いものが多いので、今のうちに慣れておきましょう。

●人間関係や身分・立場の説明を付け加える
  This is my friend Michiko.
    「こちらは私の友達のミチコです。」
    Do you know Mr.Brown, our English teacher?
    「私たちの英語の先生であるブラウン先生をご存じですか。」
※語順は前の場合と後ろの場合がある
  
●物の内容・種類を指定する
  Do you know the word "windpower"?
    「“風力”ということばを知っていますか。」

●代名詞の内容を明確にしたり強めたりする:
  We Japanese often eat fish.
    「私たち日本人はよく魚を食べます。」
  I myself will visit you.
     「(他のだれでもなく)私がお伺いします。」

●接続詞 or でつないである場合:

   この or は「つまり」「すなわち」「言い換えれば」の意味
   I like Udon, or Japanese noodle.
     「私はうどん、つまり日本の麺が好きです。」
※  udon だけでは、日本語を知らない人には分からないので、英語でその意味を説明で付け加えています。
   We practice Kendo, or Japanese fencing.
     「私たちは剣道、すなわち日本のフェンシングの練習をします。」
または、後ろから訳して
     「私たちは日本のフェンシングとも言うべき剣道の練習をします。」
としてもいいでしょう。
    It is aobut 1 mile, or 1.6 kilo meters.
    「約1マイル、つまり1.6キロメートルあります。」 

※この使い方では、ふつう or の前にコンマを付ける。
 
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★動詞の後で、名詞+名詞と並ぶのは第4文型(SVOO)、第5文型(SVOC) の可能性がある。
次ような例文は同格ではないので注意しよう。
 I gave my dog some meat.  (SVOO)
  「私は犬に肉を少しあげた。」
  We call the boy Ryoma.        (SVOC)
  「私たちはその少年をリョウマと呼びます。」

●上のように、同格の表現は名詞の場合が多いのですが、次のように副詞の場合もあります
   I have lived here in Osaka for two years.
        「私はここ、大阪に2年前から住んでいます。」
  ※ here の後ろに具体的な地名を加えることによって、here の意味を具体的に説明している。

☆逆に、第4文型でも第5文型でもないのに、文中で名詞が並んでいたら、同格ではないかと考えてみましょう!


高校英語では、主語・動詞を含む節が同格になる場合もよく出てきます。
基本をしっかりと身に付けておきましょう。


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英語・規則動詞の過去形(~ed)の作り方と発音

動詞のうち、原形に-ed, -d を付けて過去形・過去分詞形を作る動詞を規則動詞と言う。
規則動詞は過去形と過去分詞が同じ形で使える。

現在分詞の作り方と同様に、短母音かそうでないかがポイントになるので、ここでも母音の種類の確認をしておきます。
【母音の種類】
VOWEL
※過去分詞も同じ形なので、過去形の作り方として説明します。

【規則動詞の過去形の作り方】
(1) 動詞の原形に -edを付ける     <原則>
    walk  →  walked,   want  →  wanted  
         talk    
→  talked       play   →  played     など
(2) e で終わる語は -d を付ける。
   ( -e を取って -ed を付けると考えてもよい) 
     like       liked,    hope     hoped
     love       loved ,  live     lived   など

 ● free -d だけを付けて freed になる

(3)語尾が「子音+y」で終わる語は y を i に変えてed を付ける
  study        studied,   cry         cried
      
try       tried,             hurry       hurried  な  ど
 ※ y で終わっていても、その前が母音の時はそのままedを付ける
   play   played,  enjoy    enjoyed

(4) 語尾が「短母音+子音」で終わる語=最後の子音を重ねてからedを付ける
    drop     dropped  , stop   stopped など
※最後が「子音+子音」の時はそのまま ed
     jump     jumped,  listen    listened など

※中学生レベルではここまでで充分ですが、高校英語ではさらに

(5) -c で終わる語は、k を加えてから edを付ける  
   picnic     picnicked,  panic     →  panicked
   mimic  
   →   mimicked
-------------------------------------

★高校レベルでは、上の(4) のグループに
-ir, -er, -ur で終わる1音節の語および2音節で後ろにアクセントがある語も含まれる。
    stir  →  stirred
   prefer → preferred,  occur  →  ocrrurred
など

以上で規則動詞の過去形を作ることができますが、間違いやすい例をいくつか挙げておきましょう。

● rain, need などは二重母音、長母音なので、そのまま ed
● look, cook, book のように、短母音ではあるが、 oo のつづりの時は、
  原形にそのままed を付ける。

       looked, cooked, booked など
● 2音節以上の単語では、後ろの母音にアクセントがある時だけ子音を重ねる
     omit, refer   
● visited, limited は短母音+子音字で終わるが、そのまま ed
 
      (アクセントが前にある場合)
● show は showed - showed で規則動詞と考えてもよいが、
  過去分詞は shown の方を用いるので、不規則動詞として覚える方がよい
            show - showed - shown

◆アメリカとイギリスで異なる場合

 ●アメリカ式( l を重ねない)   
 travel    → traveled, quarrel    → quarreled など
 ●イギリス式(子音l を重ねてから ed ) 
 travel    → travelled, quarrel    → quarrelled など
 worship   →  worshipped
◆意味によって活用が変わる動詞
  lie 「うそをつく」の時は規則動詞   lie - lied - lied
  lie 「横たわる」の時は不規則動詞   lie - lay - lain


※ このような規則はつづりと発音の関係から決まります。
  現在分詞の作り方とも共通点が多いので、比較しながら覚えるとよいでしょう。


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【規則動詞(-ed) の発音 】
規則動詞の -ed の部分の発音には [ d ][ t ][ id ] の3種類があります。
(1) 原形の発音の最後が [ t ] [ d ] で終わる語は [ id ] と発音
   wanted, started, visited, ended, skated, collected  など
(2) 原形の発音が[ t ]以外の無声音で発音が終わる語は、[ t ]と発音
発音T_1
   のいずれかで発音が終わっている場合:
   laughed,
    helped, stopped, dropped   
    liked, looked, picked 
    classed, practiced, mixed
    washed,  finished, wished
    watched, reached, pitched 

発音T_2
  の後は [ t ] と覚えると便利!

(3)原形の発音が[ d ]以外の有声音で発音が終わる語は、[ d ]と発音
   [ d ] と発音する語が最も多いので、(1)(2) 以外は [ d ] と覚える
   played, enjoyed, arrived, closed, called   など

※studied, enjoyed などは  [- id ]  の発音になるが、
 原形の発音が [ -i ] で終わっているので、
 ed の部分の発音は [ d ] で、上の (1) のグループ。

※ changed は子音のまま [ -d ] の発音で、(1) のグループ。



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英語・現在分詞(~ing)の作り方と母音の整理

中学1年生の学ぶ現在進行形に使う「~ing」の形を現在分詞と言います。
現在分詞は、過去進行形や現在分詞の形容詞的用法でも使う他、
同じ形で動名詞として「~する」の意味にも使われるので、
しっかりと理解しておきましょう。

現在分詞の作り方にはいくつかのきまりがあります。
run swim だけは子音を重ねるというような丸暗記では、後々応用が効かないので、あまり意味がありません。もっと単語が増えた時にも、応用が効くように理解しておきましょう。

現在分詞の作り方は、母音の種類によって違ってくるので、まず母音を整理しておきましょう。一口に母音と言っても次のような種類があります。

【母音の種類】
VOWEL
現在分詞を作る時に大切なことは、短母音とその他の母音との区別です。

【現在分詞の作り方】
(1) 動詞の原形にそのまま ing     <原則>
    play  → playing,  sing  → singing  
        walking,  sleeping,    など
(2) 発音しない e で終わる語(黙字)は e を取って+ing
     make  making     use   using   leave  leaving
     writing, taking, coming  など
(3) 短母音+子音で終わる語は最後の子音を重ねてからing
    run  →  running   swim  →swimming   
      sitting, putting, stopping, dropping など

※中学1年生レベルではここまで分かればOKですがさらに、
 
(4) -ie で終わる語は -ying に変わる
  die  →  dying ,    lie     → lying  
      tie  →  tying
※中学生レベルではここまでで充分ですが、高校英語ではさらに
(5) c で終わる語は k を加えてから ing
      picnic → picnicking,   panic → panicking
    mimic →  mimicking
-------------------------------------

以上で現在分詞を作ることができますが、間違いやすい例をいくつか挙げておきましょう。

rain, read二重母音、長母音なので、そのまま ing
       raining, reading
look, cook, book のように、短母音ではあるが、
   oo のつづりの時は、原形にそのままing
を付ける。
    looking, cooking, booking, hooking など
enjoy, play はそのまま ing
      enjoying, playing
 ※ y は子音ではなく、-oy, -ay で二重母音として発音する。
● 2音節以上の単語では、
 後ろの母音にアクセントがある時だけ子音を重ねる

   begin→ beginning , omit→ omitting , refer →  referring
 ※  visit, limit  は短母音+子音字で終わるが、
   前にアクセントがあるので、そのまま ing
         
 ( t を重ねない)
    
  visit    → visiting, limit  limiting
listen はそのまま ing
  短母音+子音のように見えるが、実はe 発音せずに、
  [ lisn ] なので、子音+子音 で終わっているから
see, dye は最後の e も発音していると考えて、そのままingを付ける
  see   → seeing,  dye → dyeing になる。

◆アメリカとイギリスで異なる場合
 travel, equal, level, quarrel などは
アメリカではそのままing を付ける
  taveling, equaling, leveling, quarreling
イギリスでは子音のl を重ねてからingを付ける
  tavelling, equalling, levelling, quarrelling
-------------------------
★現在分詞は中学3年生で「分詞の形容詞的用法」に使う他、高校英語では「分詞構文」でもよく使います。
しっかりとマスターしておきましょう!

★比較級(-er)・最上級(-est)の作り方も現在分詞の作り方が適用されます。基本をしっかりと理解しておきましょう。


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