The bird is singing in the tree. という英語の例文をよく見かけます。
これを日本語にすると、
「鳥が木の中で鳴いている。」 でも差し支えないでしょうが、
本来の日本語の感覚で言うと、
「鳥が木の上で鳴いている。」の方が正しいでしょう。
「木の中」と言うと、幹に穴をあけて巣を作っている鳥のようにも理解できます。
この違いは、英語と日本語の tree の概念の違いによるものです。
日本語で「木の上」と言う場合、枝の上に居る鳥をイメージします。
ところが英語の tree は枝だけでなく葉も茂った様子をイメージします。
したがって葉に覆われた「樹木の中」という考え方です。
結論として、「鳥が木の上で鳴いている。」を英語にする時には
in the tree を使うのが正しいということになります。
(on the tree とはしない)
There are some birds in the tree.
Can you see that little bird in the tree?
も同様です。
Some small birds were singing in the trees.
「小鳥が木々の間で鳴いている。」
のように tree の複数形でも使えます。
「鳥が梢(こずえ)で鳴いている。」も
The birds are singing in the treetops.
のように、やはり in を用います。
啄木鳥(きつつき)の類が樹木の幹の穴に巣を作る場合は、
The woodpeckers nest in tree cavities.
と言うことになります。
木に止まっているのではなく、「木の上を飛んでいる」時には
移動する意味が含まれるので、
Some birds are flying over the tree.
とするのがよいでしょう。
◆on the tree
一方で on the tree という表現ももちろんあります。
in the tree の方が葉で見え隠れしているのに対し、
on the tree の方は枝に止まっていたり、付いていたりするのが
はっきりと見えているニュアンスになります。
I can see a cat on the tree.
The apples are on the tree.
※
小鳥が主語の場合は sing は「歌う」よりも「鳴く」や「さえずる」で
いいのですが、短く高い小鳥の声は、 chirp や tweet も使われます。
《関連記事》
「tree, wood, forest の違い」(ここをクリック)
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これを日本語にすると、
「鳥が木の中で鳴いている。」 でも差し支えないでしょうが、
本来の日本語の感覚で言うと、
「鳥が木の上で鳴いている。」の方が正しいでしょう。
「木の中」と言うと、幹に穴をあけて巣を作っている鳥のようにも理解できます。
この違いは、英語と日本語の tree の概念の違いによるものです。
日本語で「木の上」と言う場合、枝の上に居る鳥をイメージします。
ところが英語の tree は枝だけでなく葉も茂った様子をイメージします。
したがって葉に覆われた「樹木の中」という考え方です。
結論として、「鳥が木の上で鳴いている。」を英語にする時には
in the tree を使うのが正しいということになります。
(
There are some birds in the tree.
Can you see that little bird in the tree?
も同様です。
Some small birds were singing in the trees.
「小鳥が木々の間で鳴いている。」
のように tree の複数形でも使えます。
「鳥が梢(こずえ)で鳴いている。」も
The birds are singing in the treetops.
のように、やはり in を用います。
啄木鳥(きつつき)の類が樹木の幹の穴に巣を作る場合は、
The woodpeckers nest in tree cavities.
と言うことになります。
木に止まっているのではなく、「木の上を飛んでいる」時には
移動する意味が含まれるので、
Some birds are flying over the tree.
とするのがよいでしょう。
◆on the tree
一方で on the tree という表現ももちろんあります。
in the tree の方が葉で見え隠れしているのに対し、
on the tree の方は枝に止まっていたり、付いていたりするのが
はっきりと見えているニュアンスになります。
I can see a cat on the tree.
The apples are on the tree.
さらに、「枝」の意味の branch を使う場合は、
a bird sitting on a branch=「枝にとまっている鳥」
のように前置詞は on になります。
【まとめ】
つまり、日本語の「木」と英語の "wood" の概念が完全にイコールではないということです。
つまり、日本語の「木」と英語の "wood" の概念が完全にイコールではないということです。
「木」は幹や枝のイメージが強いのに対し、wood は茂った葉も含めた全体のイメージが強いということでしょう。
これに似た例として、「山」と mountain があります。
「山火事」は英語では forest fire または wild fire になります。
岩や石が燃えるわけではなく、表面の植物などが燃えることから forest fire の方が正確なようにも思えます。
ただ、日本語では「山に入る」というように、そこに生えている樹木も含めて「山」という概念があるからでしょう。
※
小鳥が主語の場合は sing は「歌う」よりも「鳴く」や「さえずる」で
いいのですが、短く高い小鳥の声は、 chirp や tweet も使われます。
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