室生寺(むろうじ)は奈良県宇陀(うだ)市にある真言宗の寺で、
かつて女人禁制だった高野山に対して「女人高野」とも呼ばれる。

この寺の五重塔や金堂は平安時代の密教芸術の代表的な建築物として、日本史や美術の教科書にも出てきますね。

 4月下旬~5月上旬にはシャクナゲが境内で咲き誇ります。
 また、秋には紅葉黄葉を楽しむ人達でもにぎわいます。

●五重塔(国宝)
 平成10年の台風7号で大きな被害が出たが、修復されてきれいな
 姿を見ることができます。
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  (2018年4月23日撮影)

 屋外に立つ五重塔としては、我が国で最も小さく、法隆寺の五重塔に次いで
 古い塔とされている。
 少し上から眺めると、意外にコンパクトで洗練された姿に気づきます。
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●金堂(国宝)
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●「奥の院」
 余力があれば、約400段の石段を登って「奥の院」まで行ってみたい
 ものです。
 ここにも建築の工夫が成されているのが見られます。
 また、天然記念物に指定されているシダ群落もあります。
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  「太陽の道」
室生寺はなぜこの位置にあるのか?
便利な街道の近くでもよさそうだし、いっそもっと高い山も近くにあります。にもかかわらず、この場所が選ばれた理由は「太陽の道」にありそうです。
北緯34度32分の東西のライン上に、堺市の大鳥神社というのがあり、日置荘という地名もあります。さらに、二上山の近くを通って、箸墓古墳、三輪山(大神神社)、長谷寺、室生寺などがすべて同じ緯度にあるのです。
当時の人々がどんな器具を使って計ったのかは分かりませんが、かなり正確な天文の知識があったことには驚きます。
室生寺もこのライン上にあるのは、おそらく偶然ではなくこの緯度を知った上で選ばれた土地なのでしょう。

◆アクセス(電車・バス)
 大阪市内(鶴橋駅)から近鉄大阪線で急行を利用すれば1時間で
 室生口大野駅に着きます。
 駅前に室生寺行きのバス乗り場があります。
 バスの運行はふだんは1時間に1本ですが、観光シーズンには
 増発されます。
 バスで室生口大野から室生寺までは15分。
 バスの増発があるかどうかと乗り継ぎの時刻は前もって調べて
 行くとよいでしょう。

●バスの特別臨時便
 4月下旬~5月上旬の休日には長谷寺⇔室生寺の
 直通臨時便も利用することができます。


「室生口大野駅」
 乗降客の少ない小さな駅ですが、急行が止まるので便利です。
 (駅前にほとんど店はありません。)
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改札口を出た所に案内所があり、マップなども用意されていますが、
近鉄の「てくてくマップ」は前もってインターネットでダウンロード
できます。

http://www.kintetsu.co.jp/zigyou/teku2/pdf/nara25.pdf


■ハイキングで行こう!
 元気な人達には室生口大野駅から室生寺まで歩いて行くのを
 お薦めします。(1時間半~2時間)
 清流に沿って気持ちのいいハイキングコースがあります。
 階段はなく、ゆるやかな登りの道がつづきます。
 ただ、この付近の山は約1500万年前には火山活動のあった地域なので、
 凝灰岩や安山岩などがごろごろとしていたり、すべりやすい場所も
 あり、スニーカーでも歩けますが、トレッキングシューズが好ましい
 でしょう。
 
●大野寺の磨崖仏
 駅から数分歩いた所にしだれ桜でも有名な大野寺があり、
 宇陀川を隔てた川岸に立派な弥勒磨崖仏が見られます。
 バスを利用すると、見逃す可能性があります。
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●駅から舗装道路に沿って約1.5km歩いた所に、ハイキング道の
 入り口があります。
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●清流に沿って歩いて行くと、所々に標識があります。
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●山道を抜けると、「室生山上芸術の森」や人家が見えてきます。
 あと1.2kmです。
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●門前には旅館やみやげ物屋さんがあります。
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往復を徒歩では大変だという人は、片道だけでも自分で歩いてみると、
寺の創建当時、深い山の中に資材を運び込むのがさぞかし大変だった
だろうなということがよく分かります。

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